JP2008305083A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、情報処理に使用される資源の割り当てにユーザの意思を反映させることができる、情報処理装置の提供を目的とする。
【解決手段】通信装置61,62,63などの所定の資源上で複数のアプリ機能(ナビ機能11、AV機能12、コミュニケーション機能13及び車両制御機能14)を行う情報処理装置であって、各アプリ機能の優先度に関するユーザからの要求指令を取得するユーザ操作部70を備え、ユーザ操作部70によって取得された要求指令に従って前記複数のアプリ機能に前記資源を割り当てることを特徴とする、情報処理装置。
【選択図】図1
【解決手段】通信装置61,62,63などの所定の資源上で複数のアプリ機能(ナビ機能11、AV機能12、コミュニケーション機能13及び車両制御機能14)を行う情報処理装置であって、各アプリ機能の優先度に関するユーザからの要求指令を取得するユーザ操作部70を備え、ユーザ操作部70によって取得された要求指令に従って前記複数のアプリ機能に前記資源を割り当てることを特徴とする、情報処理装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、所定の資源上で複数の情報処理を行う、情報処理装置又は情報処理方法に関する。
従来、通信路を介して接続されたマルチメディア処理装置間で複数のメディア情報の送受信を行うマルチメディア処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このマルチメディア処理装置は、通信路の通信帯域に上限値と下限値とを設定し、通信帯域の占有状態に応じて前記上限値と前記下限値との間で使用帯域を各メディア情報に動的に割り当てるものである。
特開平7−248980号公報
しかしながら、上述の従来技術では、通信帯域等の限りある資源(リソース)の割り当ての全てをシステム側で管理・決定してしまうため、そのような資源の割り当てに対するユーザの自由度がない。
そこで、本発明は、情報処理に使用される資源の割り当てにユーザの意思を反映させることができる、情報処理装置及び情報処理方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る情報処理装置は、
所定の資源上で複数の情報処理を行う情報処理装置であって、
ユーザからの要求指令を取得する要求指令取得手段と、
前記要求指令取得手段によって取得された要求指令に従って前記複数の情報処理に前記資源を割り当てる割り当て手段とを備えることを特徴とする。
所定の資源上で複数の情報処理を行う情報処理装置であって、
ユーザからの要求指令を取得する要求指令取得手段と、
前記要求指令取得手段によって取得された要求指令に従って前記複数の情報処理に前記資源を割り当てる割り当て手段とを備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る情報処理装置であって、前記割り当て手段は、前記資源の使用状況に応じて前記資源の割り当てをすることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る情報処理装置であって、前記割り当て手段は、前記情報処理毎に占有可能な前記資源の割り当て量を設定することを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明に係る情報処理装置であって、前記資源の割り当て量は、前記情報処理の実行に最低限必要とする最低割り当て量以上とすることを特徴とする。
第5の発明は、第3又は第4の発明に係る情報処理装置であって、前記資源の割り当て量は、通信帯域であることを特徴とする。
第6の発明は、第3又は第4の発明に係る情報処理装置であって、前記資源の割り当て量は、マイコンの処理速度であることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、第7の発明に係る情報処理方法は、
所定の資源上で複数の情報処理を行う情報処理方法であって、
ユーザからの要求指令を取得する要求指令取得ステップと、
前記要求指令取得ステップによって取得された要求指令に従って前記複数の情報処理に前記資源を割り当てる資源割り当てステップとを備えることを特徴とする。
所定の資源上で複数の情報処理を行う情報処理方法であって、
ユーザからの要求指令を取得する要求指令取得ステップと、
前記要求指令取得ステップによって取得された要求指令に従って前記複数の情報処理に前記資源を割り当てる資源割り当てステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理に使用される資源の割り当てにユーザの意思を反映させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。以下の実施例では、車両に搭載された情報処理装置及びその情報処理方法について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である車両用情報処理装置100の構成を示すブロック図である。車両に搭載される車両用情報処理装置100は、車外の通信装置(通信設備)との間で通信を行うことが可能な情報処理装置である。車両用情報処理装置100は、使用周波数帯や通信プロトコルや通信速度や通信経路などの通信方式が異なる複数の通信装置を有する(図1には、61,62,63を例示)。これらの通信装置を介して、車外の通信装置との通信が可能となる。例えば、これらの通信装置として、携帯電話、専用無線機、FM受信機、狭域通信(DSRC)用通信装置、パーソナル無線機、アマチュア無線機などが挙げられる。
また、車両用情報処理装置100は、中央演算処理装置(CPU)、ROM及びRAMなどから構成されるマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)10を備える電子制御装置50を有している。電子制御装置50のマイコン10は、複数のアプリケーションソフトウェアを処理する。それらのアプリケーションソフトの機能(以下、「アプリ機能」という)の具体例として、ナビゲーション機能11、オーディオビジュアル機能12、コミュニケーション機能13、車両制御機能14などが挙げられる。
ナビゲーション機能(以下、「ナビ機能」という)11には、例えば、GPS衛星からの軌道信号を受信するGPS受信機から取得した位置信号などに基づいて自車位置を検出するための自車位置検出機能、地図データベースに記憶された地図情報や車外の情報管理センター等から受信したVICS等の渋滞情報などに基づいて目的地に到達するまでの経路を算出するためのルート探索機能、ディスプレイに現在地や地図や探索ルートを表示させるための画面表示機能などがある。
オーディオビジュアル機能(以下、「AV機能」という)12には、例えば、車外から音楽データや映像データなどのコンテンツを内蔵のハードディスク等の記憶媒体にダウンロードするためのダウンロード機能、音楽や映像を再生する再生機能、CDやMDなどのメディア電子媒体の再生に伴って内蔵のハードディスク等の記憶媒体に録音するための録音機能(リッピング機能)などがある。
コミュニケーション機能13には、例えば、通話機能、メールの送受信をするためのメール機能、オンラインショッピングをするためのショッピング機能、乗員の音声認識を行うための音声認識機能などがある。
車両制御機能14は、車両に搭載される各種の車両制御用機器(例えば、エンジンECUなどの電子制御装置、車両状態を検出するセンサやスイッチ、ETC車載器などの電子機器)との間で車両制御情報を送受することによって車両制御を行うための機能である。車両制御機能14には、例えば、カメラによって撮影された車両の周辺画像をディスプレイに表示させることによってドライバーに駐車方法を提供するための駐車支援機能、ドライバーに対し音声や表示によって警報するための警報機能、車外や車内の画像を認識するための画像認識機能などが挙げられる。
なお、上述のアプリ機能は、マイコン10の処理対象機能が複数あることの例示であり、その内容やその数を特に限定するものではない。
また、車両用情報処理装置100は、ユーザの操作によって上述のアプリ機能の優先度をアプリ機能毎に設定可能にするユーザ操作部70を有している。すなわち、ユーザ操作部70は、ユーザ(本実施例の場合、車両の乗員)によって設定される各アプリ機能の優先度情報を取得する手段である。ユーザ操作部70は、ユーザと電子制御装置50との間のインターフェイスであって、その具体例として、タッチパネルディスプレイや音声認識装置や手動スイッチなどが挙げられる。ユーザ操作部70によって取得された優先度情報は後述のデータベース20などの記憶媒体に記憶される。図1に示されるユーザ操作部70は、各アプリ機能の優先度を設定するための設定画面が表示されたタッチアップディスプレイである。図1に示されるユーザ操作部70には、ユーザの操作によってアプリ機能毎に優先度の設定が可能となるイコライザ表示がなされている。
図2は、データベース20内に記憶された資源管理情報を示した管理テーブルである。データベース20には、資源管理情報として、車外の通信装置(通信設備)との通信の実現のためにアプリ機能が車載の通信装置に要求する帯域仕様がアプリ機能毎に記憶されている。その帯域仕様として、例えば、アプリ機能の処理に最低限必要な送信側帯域である最小送信側帯域と、アプリ機能が処理可能な最大限の送信側帯域である最大送信側帯域と、アプリ機能の処理に最低限必要な受信側帯域である最小受信側帯域と、アプリ機能が処理可能な最大限の受信側帯域である最大受信側帯域とが記憶されている。帯域は、通信速度(回線容量)を表し、例えば図2に示される帯域の単位は[bps]である。また、データベース20には、アプリ機能によっては通信方式等の相違によって通信手段として採用できない通信装置が存在する場合もあるので、アプリ機能が通信手段として採用可能な通信装置や通信方式に関する情報が帯域仕様としてアプリ機能毎に記憶されてもよい。
また、図2に示されるように、データベース20には、資源管理情報として、ユーザ操作部70によって設定可能なアプリ機能の優先度がアプリ機能毎に記憶されている。例えば、アプリ機能の優先度は1から5までの値に設定可能であって、優先度5に設定されたアプリ機能の優先順位が一番高い。アプリ機能の優先度は、その初期値がデータベース20に記憶され、ユーザ操作部70によって設定された値に更新される。
マイコン10は、各アプリ機能が車載の通信装置に要求する帯域仕様と各アプリ機能の優先度とを用いて、通信装置61,62,63のうち現在使用可能なものの中から、各アプリ機能にその処理に適した通信装置を割り当てる。つまり、マイコン10は、各アプリ機能が各通信装置に要求する帯域仕様と各通信装置の実際の通信状況とを比較することにより各アプリ機能が現在使用可能な通信装置を抽出し、各アプリ機能の処理に使用される通信装置の帯域幅を各アプリ機能の優先度に従って通信装置毎に設定する。各通信装置の実際の通信状況は、例えば、各通信装置の帯域状態や各通信装置の通信可能エリアなどに基づいて検知すればよい。
図3は、ユーザ要求に応じて各アプリ機能に通信装置の空き帯域を割り当てる割り当て処理の流れを示したフローチャートの一例である。ユーザ操作部70によって設定された優先度情報は、データベース20に記憶されることになる(ステップ10)。マイコン10は、データベース20を参照することによって、優先度情報や帯域仕様などの資源管理情報を取得する(ステップ20)。また、マイコン10は、通信装置61,62,63の実際の通信状況を検知することによって、空き通信経路や空き通信帯域などの各通信装置の空き帯域情報を取得する(ステップ30)。
マイコン10は、アプリ機能が通信装置に要求する帯域仕様(特に、最小送信側帯域や最小受信側帯域などの最低限帯域)と通信装置の空き帯域情報とを比較することにより、アプリ機能の処理に最低限必要な空き帯域が存在するか否かを各通信装置について判断する(ステップ40)。ステップ40において、例えば、アプリ機能Aの優先度をa,アプリ機能Bの優先度をb,アプリ機能Cの優先度をc,通信装置61の空き帯域をV,アプリ機能Aが通信装置61に要求する最低限帯域をVAMIN,アプリ機能Bが通信装置61に要求する最低限帯域をVBMIN,アプリ機能Cが通信装置61に要求する最低限帯域をVCMINとすると、マイコン10は、
V≧VAMIN+VBMIN+VCMIN・・・(1)
に従って、アプリ機能A,B,Cの処理に最低限必要な空き帯域が通信装置61に存在するか否かを判断する。式(1)が成立する場合、アプリ機能A,B,Cの処理に最低限必要な空き帯域が通信装置61に存在すると判断される。通信装置62,63についても同様である。
V≧VAMIN+VBMIN+VCMIN・・・(1)
に従って、アプリ機能A,B,Cの処理に最低限必要な空き帯域が通信装置61に存在するか否かを判断する。式(1)が成立する場合、アプリ機能A,B,Cの処理に最低限必要な空き帯域が通信装置61に存在すると判断される。通信装置62,63についても同様である。
一方、マイコン10は、アプリ機能が通信装置に要求する最低限帯域より通信装置の空き帯域が小さい場合(式(1)が成立しない場合)には、アプリ機能の処理に最低限必要な空き帯域が通信装置に存在しないとして、アプリ機能の処理に最低限必要な空き帯域を確保する(ステップ50)。
ステップ50において、例えば、マイコン10は、通信装置の空き帯域が最低限帯域以上となるように通信装置が既に使用している使用中帯域を圧縮することによって、アプリ機能の処理に最低限必要な空き帯域を確保することができる。また、例えば、マイコン10は、その性能を低下させてもよいアプリ機能を停止又は制限することによって、それ以外のアプリ機能の処理に最低限必要な空き帯域を確保してもよい。アプリ機能の性能を低下させてもよいか否かは、各アプリ機能に設定された重要度(例えば、車両の安全性を考慮して設定され、車両制御機能14の重要度はAV機能12の重要度より高く設定される)やユーザ操作部70によって調整可能な上述のアプリ機能の優先度に従って、判断されるとよい。
そして、マイコン10は、アプリ機能の処理に最低限必要な空き帯域が存在すると判断した場合、通信装置の空き帯域情報とアプリ機能の優先度とに基づいて、各アプリ機能について空き帯域を割り当てる(ステップ60)。ステップ60において、例えば、マイコン10は、通信装置61の空き帯域Vをアプリ機能A,B,Cのそれぞれに割り当てることができる空き帯域VA1,VB1,VC1を、
VA1=a/(a+b+c)×V・・・(2)
VB1=b/(a+b+c)×V・・・(3)
VC1=c/(a+b+c)×V・・・(4)
に従って算出することができる。通信装置62,63についても同様である。
VA1=a/(a+b+c)×V・・・(2)
VB1=b/(a+b+c)×V・・・(3)
VC1=c/(a+b+c)×V・・・(4)
に従って算出することができる。通信装置62,63についても同様である。
マイコン10は、ステップ60の演算式に従い算出されたアプリ機能A,B,Cに割り当てる空き帯域VA1,VB1,VC1のそれぞれが最低限帯域VAMIN,VBMIN,VCMIN以上であるか否かを判断する(ステップ70)。
ステップ60において算出された空き帯域VA1,VB1,VC1のいずれも最低限帯域以上であるならば、マイコン10は、アプリ機能Aの処理に割り当てる占有帯域として空き帯域VA(=VA1)を割り当て、アプリ機能Bの処理に割り当てる占有帯域として空き帯域VB(=VB1)を割り当て、アプリ機能Cの処理に割り当てる占有帯域として空き帯域VC(=VC1)を割り当てる(ステップ80)。
一方、ステップ60において算出された空き帯域VA1,VB1,VC1のいずれかがそれに対応する最低限帯域以上でないならば、マイコン10は、ステップ60において算出された空き帯域が最低限帯域より少ないアプリ機能についてはその最低限帯域を占有帯域として割り当て、ステップ60において算出された空き帯域が最低限帯域以上のアプリ機能についてはその算出された空き帯域を少なくとも占有帯域として割り当てる(ステップ90)。例えば、ステップ60において算出されたアプリ機能Aに割り当る空き帯域VA1のみが最低限帯域VAMINを満たしていない場合には、アプリ機能Aの処理に割り当てる帯域として最低限帯域VAMINを割り当て、アプリ機能Bの処理に割り当てる帯域として空き帯域VB(=VB1)を割り当て、アプリ機能Cの処理に割り当てる帯域として空き帯域VC(=VC1)を割り当てる。このとき、ステップ60において算出されたVA1より小さい最低限帯域VAMINをアプリ機能Aに割り当てることによってできた帯域余裕分を、アプリ機能Bに割り当てる空き帯域VBとアプリ機能Cに割り当てる空き帯域VCに再配分してもよい。その再配分は、上述の各アプリ機能に設定された重要度やユーザ操作部70によって調整可能な上述のアプリ機能の優先度に従って、行うとよい。
したがって、実施例1によれば、各アプリ機能に空き帯域を割り当てる割り当て処理においてユーザの嗜好を反映させることができる。例えば、ユーザが音楽のダウンロードの速度を上げたい場合には、ユーザ操作部70によってAV機能12の優先度をユーザ自らの操作で上げることによって、AV機能12に割り当てられる空き帯域が増加するので、ユーザの好みの速度に音楽のダウンロード速度を速めることができる。また、例えば、ユーザが電話をしたりメールで大容量のデータを送信したりしたい場合には、ユーザ操作部70によってコミュニケーション機能13の優先度をユーザ自らの操作で上げることによって、コミュニケーション機能13に割り当てられる空き帯域が増加するので、ユーザは通話品質の低下や通信遅延などを感じることなく電話をしたりメール送信したりすることができる。また、実施例1によれば、一方のアプリ機能の優先度を下げることによって他方のアプリ機能に割り当てられる空き帯域をユーザ自らの操作で相対的に増やすこともできる。
図4は、本発明の一実施形態である車両用情報処理装置200の構成を示すブロック図である。実施例1に示した車両用情報処理装置100と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略又は簡略する。車両に搭載される車両用情報処理装置200は、ディスプレイ等の画像出力部31,カメラ等の画像入力部32,スピーカ等の音声出力部33,マイク等の音声入力部34,車両に搭載される各種の車両制御用機器などの車両制御部35とを有している。車両用情報処理装置200のマイコン10は、画像入力部32や音声入力部34や車両制御部35からの入力信号に基づいて上述のアプリ機能を処理し、その処理結果を画像出力部31や音声出力部33や車両制御部35に出力する情報処理制御を行う。
図5は、データベース21内に記憶された資源管理情報を示した管理テーブルである。データベース21には、資源管理情報として、アプリ機能の適切な処理の実現のためにアプリ機能がマイコン10に要求する処理性能(処理速度)がアプリ機能毎に記憶されている。その処理速度として、例えば、アプリ機能の処理に最低限必要な処理速度である最小処理速度と、アプリ機能の処理に最大限必要な処理速度である最大処理速度とが記憶されている。処理速度は、マイコン10のCPUの処理性能を表し、例えば図5に示される処理速度の単位は[MIPS]である。また、データベース21には、資源管理情報として、ユーザ操作部70によって設定可能なアプリ機能の優先度がアプリ機能毎に記憶されている。
マイコン10は、各アプリ機能がマイコン10に要求する処理能力と各アプリ機能の優先度とを用いて、各アプリ機能にその処理能力を割り当てる。すなわち、マイコン10は、各アプリ機能がマイコン10に要求する処理能力とマイコン10の実際の処理状況とを比較することにより各アプリ機能が現在使用可能なその処理能力を抽出し、各アプリ機能の処理に使用される処理能力を各アプリ機能の優先度に従って設定する。マイコン10の実際の処理状況は、例えば、CPUの処理状態を監視する監視機能に基づいて検知すればよい。
ユーザ要求に応じて各アプリ機能にマイコン10の処理能力を割り当てる割り当て処理の流れについては、図3の通信装置の「帯域」をマイコン10の「処理能力」に置き換えることによって、援用することができるため、その説明を省略する。
したがって、実施例2によれば、各アプリ機能にマイコン10の処理能力を割り当てる割り当て処理においてユーザの嗜好を反映させることができる。例えば、ユーザがナビゲーション情報のディスプレイ等の画像出力部31への描画スピードを上げたい場合には、ユーザ操作部70によってナビ機能11の優先度をユーザ自らの操作で上げることによって、ナビ機能11に割り当てられるマイコン10の処理能力の増加とともに画像表示機能が向上するので、その描画スピードを上げることができる。また、実施例2によれば、一方のアプリ機能の優先度を下げることによって他方のアプリ機能に割り当てられる処理能力をユーザ自らの操作で相対的に増やすこともできる。例えば、ディスプレイ等の画像出力部31への描画スピードを上げたい場合には(すなわち、ナビ機能11の性能を上げたい場合には)、ユーザ操作部70によってAV機能12の優先度を下げればよい。
このように、上述の実施例によれば、ユーザ操作部70によってユーザの意思で例示のアプリ機能のような情報処理の優先度を柔軟に変更し、その優先度に従って各情報処理に対する資源の割り当てを設定することができる。また、情報処理毎にその機能が成り立つ最低限の性能を損なわずに、車内空間という限られた資源の中で、ユーザ要求を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、ユーザ操作部70によって優先度が調整可能な機能を上述のアプリ機能より更に上位又は下位に階層化してもよい。つまり、ユーザ操作部70によって優先度が調整可能なアプリ機能を細分化することよって、各アプリ機能に空き帯域や処理能力を割り当てる割り当て処理においてユーザの嗜好をより木目細やかに反映させることができる。例えば、ユーザ操作部70によって優先度が調整可能なアプリ機能として、ラジオ機能、CDのリッピング機能、ハードディスクオーディオの再生機能などから構成されるアプリ機能をAV機能12より下位の同一層に階層化することによって、AV機能に含まれるアプリ機能に関する割り当て処理においてユーザの嗜好を反映させることができる。ナビ機能11等の他のアプリ機能についても同様の細分化は可能である。
また、割り当て処理の対象として、帯域や処理能力を例示したが、車内ネットワーク通信における通信帯域やマイコン10のメモリ容量でもよい。また、実施例1と実施例2を組み合わせてもよい。
10 マイコン
20,21 データベース
50 電子制御装置
70 ユーザ操作部
100,200 車両用情報処理装置
20,21 データベース
50 電子制御装置
70 ユーザ操作部
100,200 車両用情報処理装置
Claims (7)
- 所定の資源上で複数の情報処理を行う情報処理装置であって、
ユーザからの要求指令を取得する要求指令取得手段と、
前記要求指令取得手段によって取得された要求指令に従って前記複数の情報処理に前記資源を割り当てる割り当て手段とを備えることを特徴とする、情報処理装置。 - 前記割り当て手段は、前記資源の使用状況に応じて前記資源の割り当てをする、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記割り当て手段は、前記情報処理毎に占有可能な前記資源の割り当て量を設定する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記資源の割り当て量は、前記情報処理の実行に最低限必要とする最低割り当て量以上とする、請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記資源の割り当て量は、通信帯域である、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
- 前記資源の割り当て量は、マイコンの処理速度である、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
- 所定の資源上で複数の情報処理を行う情報処理方法であって、
ユーザからの要求指令を取得する要求指令取得ステップと、
前記要求指令取得ステップによって取得された要求指令に従って前記複数の情報処理に前記資源を割り当てる資源割り当てステップとを備えることを特徴とする、情報処理方法。
Priority Applications (1)
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