JP2008301548A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷急減時の出力電圧の上昇を速やかに抑制することを可能とし、且つ出力電圧を高速に低く設定することができる同期整流回路を有するDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
【解決手段】DC−DCコンバータの同期整流回路は、同期整流スイッチと、同期整流スイッチの電流を示す検出信号を生成する検出回路と、複数の基準信号を生成する基準信号発生回路と、複数の基準信号の一つを選択する選択回路と、選択回路に選択された基準信号と検出信号が入力される比較駆動手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング方式のDC−DCコンバータに関し、特に主スイッチに同期して逆位相でオンオフする同期整流回路を有するDC−DCコンバータに関する。
各種電子機器の電源回路として多用されるスイッチング方式のDC−DCコンバータは、バッテリ等の入力直流電源から供給された入力直流電圧を主スイッチのスイッチング動作によって高周波交流電圧に変換し、インダクタを介して整流平滑して、所望の出力直流電圧を生成している。この出力直流電圧は、主スイッチのスイッチング周期に占めるオン時間の割合(以降、デューティ比と称する)を調整することにより制御することができる。
DC−DCコンバータの整流回路にはダイオードや同期整流回路が用いられる。導通時に順方向の電圧降下が発生するダイオードに対し、同期整流回路においては整流素子としてスイッチングトランジスタ(以後、整流スイッチと称する)を用い、この整流スイッチを主スイッチに同期して逆位相でオンオフ動作させることにより、導通時の電圧降下を低減している。単に、主スイッチと交互にオンオフ動作する同期整流回路の問題点としては、軽負荷時におけるインダクタ電流の逆流がある。逆方向に電流を流さないダイオードのような整流器であれば、主スイッチのオフ期間中にインダクタ電流がゼロに到達した後は、整流器もオフ状態となり、DC−DCコンバータは主スイッチがターンオンするまで電流が流れない電流不連続モードになる。ところが、逆方向へも電流が流れるような同期整流回路の場合には、軽負荷であってもインダクタ電流が正負に流れて、電流連続モードを維持してしまう。このような同期整流回路はダイオードに比べて、重負荷時には導通損失を低減して高効率となるが、軽負荷時には動作電流が低減せずに導通損失を増大させるという問題があった。そこで、特許文献1等には、逆方向に電流が流れようとすると、整流スイッチをオフ動作させる機能を持たせた同期整流回路が開示されている。
図5は特許文献1に開示された同期整流回路の回路構成図である。図5において、13は同期整流スイッチである同期整流用パワーMOSFETであり、14はコンパレータ回路である。コンパレータ回路14は同期整流用パワーMOSFET13のソース−ドレイン間電圧を監視し、その出力が同期整流用パワーMOSFET13のゲートに接続されている。同期整流用パワーMOSFET13のソースからドレインに電流が流れる方向(順方向)に電圧が発生すると、コンパレータ回路14はHレベルの信号を出力して同期整流用パワーMOSFET13をオン状態にする。このことにより、順方向電流の導通時には順方向電圧降下を低減し、導通損失を少なくしている。逆に、同期整流用パワーMOSFET13のドレインからソースに電流が流れると、即ち逆方向の電流が流れると、ドレインがソースより高電位になるので、コンパレータ回路14はLレベルの信号を出力し、同期整流用パワーMOSFET13をオフ状態にする。このことにより、逆方向に電流が流れることを阻止することができる構成となる。この同期整流回路をDC−DCコンバータの整流器として使用した場合には、ダイオード同様、軽負荷時において電流不連続モードの動作を可能とする。尚、特許文献1においては、フライバックコンバータの2次側整流回路に、逆流防止機能を備えた同期整流回路を適用している。
特開平7−007928号公報
しかしながら、図5に示した従来の同期整流回路を整流器として用いたDC−DCコンバータでは、負荷が急減した場合に出力電圧が上昇するという問題や、出力電圧を低く設定したい場合、一般的に、出力端に設けられる出力コンデンサが負荷のみで放電されるため、出力電圧が目標値に達するまでに時間がかかるといった問題があった。
本発明は、上記問題を解決するものであり、同期整流回路を有するDC−DCコンバータにおいて、負荷急減時の出力電圧の上昇を速やかに抑制することが可能であり、且つ出力電圧を高速に低く設定することができるDC−DCコンバータの提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の観点のDC−DCコンバータは、主スイッチと同期整流回路を有し、入力直流電圧から所定の出力直流電圧を生成し、
前記同期整流回路は、同期整流スイッチと、前記同期整流スイッチの電流を示す検出信号を生成する検出回路と、複数の基準信号を生成する基準信号発生回路と、前記複数の基準信号の一つを選択する選択回路と、前記選択回路に選択された基準信号と前記検出信号が入力される比較駆動手段と、を備えている。このように構成された本発明のDC−DCコンバータは、負荷急減時の出力電圧の上昇を速やかに抑制することが可能であり、且つ出力電圧を高速に低く設定することができる
本発明の第2の観点のDC−DCコンバータは、前記第1の観点の前記比較駆動手段が、前記選択回路に選択された基準信号と前記検出信号が入力される比較回路と、前記比較回路の出力に基づいて前記同期整流スイッチを駆動する駆動回路と、を備えるよう構成されている。
本発明の第3の観点のDC−DCコンバータは、前記第1の観点の前記比較駆動手段が、前記選択回路に選択された基準信号と前記検出信号が入力されて前記同期整流スイッチを駆動する増幅回路を備える構成としている。
本発明の第4の観点のDC−DCコンバータは、前記第1の観点から第3の観点における前記複数の基準信号における第1の基準信号が、通常時に選択され、前記同期整流スイッチの電流値がゼロ若しくは他の基準信号に比べてゼロに近似した値に相当するよう設定されている。
本発明の第5の観点のDC−DCコンバータは、前記第4の観点の前記複数の基準信号における第2の基準信号が、前記同期整流スイッチの電流値が前記同期整流スイッチの最大許容電流値以下で前記第1の基準信号とは逆方向の所定値に相当するように設定されている。
本発明の第6の観点のDC−DCコンバータは、前記第1の観点から第3のDC−DCコンバータは、前記出力直流電圧と所定値との誤差を増幅した誤差信号を生成する誤差増幅回路を有し、前記選択回路は前記誤差信号のレベルに応じて前記基準信号を選択するよう構成されている。
本発明の第7の観点のDC−DCコンバータは、前記第6の観点の前記同期整流回路が、誤差基準信号を生成する誤差基準信号発生回路と、前記誤差信号を前記誤差基準信号と比較する比較器を備えるよう構成されている。
本発明の第8の観点のDC−DCコンバータは、前記第7の観点の前記誤差基準信号が、通常動作の範囲を越えて前記出力直流電圧の絶対値が所定値の絶対値より低い場合の誤差信号に相当するレベルに設定されている。
本発明の第9の観点のDC−DCコンバータは、前記第2の観点の前記比較回路の出力が、前記検出信号のレベルが前記選択回路に選択された基準信号のレベル以上の時にアクティブとなるよう構成されている。
本発明の第10の観点のDC−DCコンバータは、前記第9の観点の前記駆動回路が、前記主スイッチのオフ期間、且つ前記比較回路の出力がアクティブの期間に前記同期整流スイッチをオン状態とするよう構成されている。
本発明の第11の観点のDC−DCコンバータは、前記第3の観点の前記増幅回路が、前記検出信号のレベルと前記基準信号のレベルが等しくなるように前記同期整流スイッチのオン抵抗を制御するよう構成されている。
本発明の第12の観点のDC−DCコンバータは、前記第10の観点の前記駆動回路が、前記主スイッチのオフ時に前記比較回路からの信号を出力するよう構成されている。
本発明のDC−DCコンバータによれば、負荷急減時の出力電圧の上昇を速やかに抑制することができるとともに、出力電圧を高速に低く設定することが可能となる。
第1の実施形態
以下、本発明に係る第1の実施形態のDC−DCコンバータについて、添付の図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る第1の実施形態のDC−DCコンバータの回路構成図である。
図1において、入力直流電圧Viを生成する入力直流電源1の一端には主スイッチ2が接続されており、この主スイッチ2と並列にダイオード3が接続されている。ダイオード3は、例えば主スイッチ2がMOSトランジスタであれば、そのボディダイオードを兼用してもよい。主スイッチ2の他端には、入力直流電源1の基準電位側の間に接続された同期整流スイッチ4が接続されている。同期整流スイッチ4と並列にダイオード5が接続されており、このダイオード5は例えば同期整流スイッチ4がMOSトランジスタであれば、そのボディダイオードを兼用してもよい。インダクタ6及び出力コンデンサ7は、同期整流スイッチ4の両端電圧を平滑して出力直流電圧Voを負荷8に供給する。出力直流電圧Voが入力される誤差増幅回路9は、基準電圧Erを生成する基準電圧源90と誤差増幅器91を有している。誤差増幅器91は出力直流電圧Voと基準電圧Erとの差電圧を増幅した誤差電圧Veを出力する。誤差電圧Veは、出力直流電圧Voが基準電圧Erより高くなると低下し、低くなると上昇する。誤差電圧Veが入力されるPWM回路10は、所定の周期で増減を繰り返す三角波電圧Vtを生成する発振回路100と比較器101とインバータ102を有している。比較器101は誤差電圧Veと三角波電圧Vtとの比較結果である第1の駆動パルスVd1を出力する。第1の駆動パルスVd1は、誤差電圧Veが上昇するとパルス幅が広がり、Hレベルの時に主スイッチ2をオン状態にする。インバータ102は第1の駆動パルスVd1の反転電圧を出力する。同期整流スイッチ4をオンオフ制御する同期整流用制御回路11は、誤差基準電圧Eeを生成する誤差基準信号発生回路である誤差基準電圧源110、第1の比較器111、比較回路である第2の比較器112、通常用電圧源113、逆流用電圧源114、選択回路であるスイッチ回路115、及び駆動回路であるAND回路116を有して構成されている。
なお、第1の実施形態のDC−DCコンバータにおいては、同期整流スイッチ4と同期整流用制御回路11により同期整流回路が構成されており、比較回路である第2の比較器112と駆動回路であるAND回路116により比較駆動手段が構成されている。また、通常用電圧源113と逆流用電圧源114により基準信号発生回路が構成されている。
同期整流用制御回路11において、誤差基準電圧源110の誤差基準電圧Eeは三角波電圧Vtの下限値以下の所定値に設定され、第1の比較器111は誤差基準電圧Eeと誤差電圧Veを比較する。通常用電圧源113の生成する第1の基準信号である第1の電圧E1は例えば−10mV、逆流用電圧源114の生成する第2の基準信号である第2の電圧E2は例えば200mVに設定される。スイッチ回路115は、第1の比較器111の比較結果を受け、誤差電圧Veが誤差基準電圧Eeより高い場合には第2の比較器112に第1の電圧E1を入力し、誤差電圧Veが誤差基準電圧Eeより低い場合には第2の比較器112に第2の電圧E2を入力するように切り替える。スイッチ回路115によって選択された第1の電圧E1、若しくは第2の電圧E2は、第2の比較器112によって同期整流スイッチ4の両端電圧と比較される。第2の比較器112は、同期整流スイッチ4の両端電圧が選択された第1の電圧E1、若しくは第2の電圧E2より低い場合にHレベルの信号を出力する。AND回路116は、第2の比較器112の出力とPWM回路10のインバータ102の出力との論理積である第2の駆動パルスVd2を出力する。第2の駆動パルスVd2は、Hレベルの時に同期整流スイッチ4をオン状態にする。
図2及び図3は図1に示した第1の実施形態のDC−DCコンバータの各部動作を示す波形図である。図2は第1の実施形態のDC−DCコンバータにおける通常時の動作波形図であり、図3は第1の実施形態のDC−DCコンバータにおける出力電流Ioが急減した場合の動作波形図である。図2及び図3において、(a)は負荷8に供給される出力電流Ioとインダクタ電流IL、(b)は出力直流電圧Vo、(c)は三角波電圧Vtと誤差基準電圧Eeと誤差電圧Ve、(d)は第1の駆動パルスVd1、(e)は第2の駆動パルスVd2を示す。
以下に図2及び図3を用いて本発明に係る第1の実施形態のDC−DCコンバータの動作について説明する。
まず、図2を用いて通常時の動作を説明する。主スイッチ2がオン状態の時、入力直流電源1から主スイッチ2を介してインダクタ6を励磁する電流が出力コンデンサ7と負荷8へ増加しながら流れる。次に、主スイッチ2がオフ状態となると、インダクタ6に蓄えられたエネルギーは、ダイオード5からインダクタ6を介して出力コンデンサ7と負荷8へ減少しながら流れ、放出される。この時、導通しているダイオード5の順方向電圧降下が発生し、第2の比較器112の反転入力端子(−)には負の電圧が印加される。この電圧は第2の比較器112の非反転入力端子(+)に印加されている第1の電圧E1より低いため、第2の比較器112はHレベルの信号を出力し、同期整流スイッチ4がオン状態となる。同期整流スイッチ4がオン状態となると、それまでダイオード5を流れていた電流は同期整流スイッチ4を流れるようになり、順方向に発生するオン電圧は低減され、導通損失も低減される。この状態が主スイッチ2のターンオンまで続く場合、当該DC−DCコンバータは電流連続モードで動作していると言う。このときの出力直流電圧Voは主スイッチ2の1スイッチング周期に占めるオン時間の割合δ(デューティ比という)を用いて次式(1)のように表される。
Vo=δ×Vi (1)
以上の通常時の動作を図2の左側に表した。以下、図2を用いて回路動作について説明する。誤差増幅回路9は、出力直流電圧Voを基準電圧Erと比較して増幅し、誤差電圧Veを生成する。誤差電圧VeはPWM回路10において三角波電圧Vtと比較されて、第1の駆動パルスVd1が生成される。例えば、出力直流電圧Voが基準電圧Erより高くなると、誤差電圧Veは低下し、第1の駆動パルスVd1のパルス幅は小さくなる。即ち、デューティ比δが小さくなるため、出力直流電圧Voは低下する。逆に、出力直流電圧Voが基準電圧Erより低くなると、誤差電圧Veは上昇し、第1の駆動パルスVd1のパルス幅は大きくなる。即ち、デューティ比δが大きくなるため、出力直流電圧Voは上昇する。このような調整動作により、出力直流電圧Voは基準電圧Erに等しくなるように制御される。電流連続モードにおいて、インダクタ電流ILは主スイッチ2のオンオフ動作に伴って増減する三角波状になり、その平均値が負荷8に供給される出力電流となる。
次に、図2の右側に表した軽負荷時の回路動作について説明する。負荷8が軽くなって出力電流Ioが低減すると、それに伴って主スイッチ2や同期整流スイッチ4のオン抵抗やインダクタ6の直列抵抗による電圧降下も小さくなり、出力直流電圧Voは上昇しようとする。これを検知した誤差増幅回路9は誤差電圧Veを低下させ、PWM回路10においては第1の駆動パルスVd1のパルス幅を小さくする。この結果、主スイッチ2のオン時間は短縮され、インダクタ電流ILは減少していく。このため主スイッチ2のオフ期間において同期整流スイッチ4を流れて減少するインダクタ電流ILは、やがてゼロに達するようになる。同期整流スイッチ4での電圧降下が第1の電圧E1(−10mV)を越えると、第2の比較器112は出力をLレベルに反転させ、AND回路116が出力する第2の駆動パルスVd2もLレベルとなり、同期整流スイッチ4をオフ状態とする。実際には第2の比較器112の応答遅れや同期整流スイッチ4のターンオフ時間のために、同期整流スイッチ4はほとんどゼロ電流でオフ状態となる。この後、インダクタ6と同期整流スイッチ4の両端に等価的に存在する浮遊容量との共振現象が起こり、同期整流スイッチ4の両端電圧は出力直流電圧Voを中心に減衰振動していく。次に主スイッチ2がオン状態になるまでの期間、出力コンデンサ7へ流れるインダクタ電流ILは実質的にゼロA(0A)となり、電流不連続動作モードとなる。
次に、図3を用いて本発明の第1の実施形態に係るDC−DCコンバータの負荷急減時の動作について説明する。図3は出力電流Ioが急減した場合の動作を示す動作波形図である。図3の左側は図2の左側と同様、電流連続動作モードを表している。
図3に示すように、時刻t1において出力電流Ioが急減すると、それまで出力コンデンサ7及び負荷8へ供給していたインダクタ電流ILは過剰となり、出力直流電圧Voが急上昇する。これを検知した誤差増幅回路9は誤差電圧Veを急低下させ、そのレベルはPWM回路10において三角波電圧Vtとの交点が無くなってデューティ比をゼロとし、さらに誤差基準電圧Eeを下回る。誤差電圧Veが誤差基準電圧Eeを下回ると、第1の比較器111の出力がLレベルに反転し、スイッチ回路115は第2の比較器112の非反転入力端子(+)への入力を第2の電圧E2(200mV)に切り替える。デューティ比がゼロであり、第2の比較器112の非反転入力端子(+)に第2の電圧E2(200mV)が印加されるため、AND回路116の出力する第2の駆動パルスVd2はHレベルを維持し、同期整流スイッチ4の電流はやがて逆流する。第2の駆動パルスVd2はLレベルとなって同期整流スイッチ4がターンオフするのは、同期整流スイッチ4の逆方向電流が増加し、その両端電圧が第2の電圧E2(200mV)になる時である。同期整流スイッチ4がターンオフすると、その両端電圧は急激に上昇してダイオード3が導通し、入力直流電圧Viにダイオード3の順方向電圧降下を加算した電圧にクランプされるとともに、逆方向電流は出力コンデンサ7からインダクタ6及びダイオード3を介して入力直流電源1に流れて電力が回生される。この電力回生によって上昇した出力直流電圧Voは急速に低下していく。ダイオード3を流れる回生電流がゼロに達すると、ダイオード3はオフ状態となる。この後、インダクタ6と同期整流スイッチ4の両端に等価的に存在する浮遊容量との共振現象が起こり、同期整流スイッチ4の両端電圧は出力直流電圧Voを中心に減衰振動していく。出力直流電圧Voは負荷8への放電によって低下するが、上記のように入力側への回生電流によってオーバーシュートは抑制されている。やがて出力直流電圧Voが所望値である基準電圧Erに達すると、誤差電圧Veが上昇して電流不連続動作モードで安定動作するようになる。
インダクタ6のインダクタンスをL、同期整流スイッチ4のオン抵抗をRonとすると、回生電荷は、 (E2/Ron)×L×{1/Vo+1/(Vi−Vo)}/2 で表される。同期整流スイッチ4が従来のようにゼロA(0A)でオフ状態となる場合の負荷8の急減による電圧上昇量ΔVoがあらかじめ想定できるのであれば、出力コンデンサ7の静電容量をCoとすると、回生すべき電荷は、Co×ΔVo となる。このため、これらの値が同レベルとなるように第2の電圧E2を設定すればよい。但し、逆方向電流のピーク値に相当する(E2/Ron)は、同期整流スイッチ4の最大許容電流値を越えてはならない。
以上のように、第1の実施形態のDC−DCコンバータによれば、通常の軽負荷時において電流不連続モードの動作を可能としながら、出力電圧の設定値を低下させる場合には設定された逆方向電流を流すことによって高速に応答することが可能となる。
第2の実施形態
前述の第1の実施形態のDC−DCコンバータの説明では同期整流用制御回路11において、同期整流スイッチ4の電圧を第1の電圧E1または第2の電圧E2と比較する第2の比較器112を用いた例で説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。図4は本発明に係る第2の実施形態のDC−DCコンバータにおける同期整流用制御回路の構成を示す回路構成図である。第2の実施形態のDC−DCコンバータにおいては、図1に示した第1の実施形態のDC−DCコンバータの第2の比較器112を差動増幅器として動作させ、同期整流スイッチ4の電圧を第1の電圧E1または第2の電圧E2に等しくなるように帰還をかける構成としている。なお、第2の実施形態のDC−DCコンバータにおいては、図1に示した第1の実施形態における同期整流用制御回路11と区別するため、符号11aを付して説明する。また、第2の実施形態における同期整流用制御回路11aでは比較器ではなく差動増幅器として動作する増幅器112aが用いられており、コンデンサ117と抵抗118で負帰還をかける構成としている。さらに、第2の実施形態における同期整流用制御回路11aにおいては、第1の実施形態のAND回路116に代えてインバータ102の出力を増幅器112aの電源電圧とする構成である。
第2の実施形態DC−DCコンバータにおいて、同期整流スイッチをオンオフ制御する同期整流用制御回路11aは、誤差基準電圧Eeを生成する誤差基準信号発生回路である誤差基準電圧源110、第1の比較器111、増幅回路である増幅器112a、通常用電圧源113、逆流用電圧源114、選択回路であるスイッチ回路115、コンデンサ117、及び抵抗118を有して構成されている。
以上のように構成された第2の実施形態のDC−DCコンバータにおいては、スイッチ回路115が第1の電圧E1(−10mV)を選択している通常軽負荷動作時において、同期整流スイッチ4の電圧が第1の電圧E1より低い場合、増幅器112aはHレベル、即ちインバータ102の出力レベルを出力し、同期整流スイッチ4をオン状態とする。同期整流スイッチ4の電流が減少し、その電圧が第1の電圧E1に近づくにしたがい、増幅器112aの出力レベルも低下していく。やがて、増幅器112aは同期整流スイッチ4の電圧が第1の電圧E1と等しくなるように、その出力を制御するようになる。同期整流スイッチ4の電流がゼロに近くなるほど、増幅器112aの出力レベルは低くなり、同期整流スイッチ4のオン抵抗は増加する。その結果、前述の第1の実施形態における比較器による動作に比べ、第2の実施形態における同期整流スイッチ4はノイズの低いソフトターンオフを行うことができる。
次に、スイッチ回路115が第2の電圧E2(200mV)を選択している過渡応答動作時において、同期整流スイッチ4の電圧が第2の電圧E2より低い場合、増幅器112aはHレベル、即ちインバータ102の出力レベルを出力し、同期整流スイッチ4をオン状態とする動作は、前述の通常軽負荷時の動作と同様である。但し、この同期整流スイッチ4のフルオン動作は、同期整流スイッチ4の電流が減少してゼロを下回って逆流しても継続する。同期整流スイッチ4の逆方向電流が増加し、その電圧が第2の電圧E2に近づくにしたがい、増幅器112aの出力レベルは低下していく。このため同期整流スイッチ4のオン抵抗は増加し、同期整流スイッチ4の電圧は上昇する、即ち正帰還がかかる。その結果、同期整流スイッチ4の電圧が第2の電圧E2に達する時には、増幅器112aは第1の実施形態における比較器と同様にターンオフ動作を行う。
上記のように、本発明のDC−DCコンバータにおいては、第1の実施形態及び第2の実施形態において説明したように、通常の軽負荷時において電流不連続モードの動作を可能としながら、出力電圧の設定値を低下させる場合には設定された逆方向電流を流すことによって高速に応答することが可能となる。
尚、上記第1の実施形態及び第2の実施形態によるDC−DCコンバータとして、降圧型のスイッチングコンバータを用いて説明したが、本発明は降圧型のスイッチングコンバータの構成に限定されるものでない。上記の説明からも明らかなように、本発明は必要に応じて同期整流回路に制御された逆方向電流を流すものであり、コンバータの方式に関わらず適用可能である。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態によるDC−DCコンバータでは、同期整流スイッチの電流を検出する手段として同期整流スイッチの電圧を検出したが、本発明はこの手段に限定されるものではない。例えば、検出抵抗を設けるなどの手段を用いて構成すること可能であることは言うまでもない。
本発明は、各種電子機器の電源回路として多用されるスイッチング方式のDC−DCコンバータおいて信頼性の高い電源を形成するために有用である。
本発明に係る第1の実施形態のDC−DCコンバータの回路構成図である。 本発明に係る第1の実施形態のDC−DCコンバータにおける通常時の各部動作波形図である。 本発明に係る第1の実施形態のDC−DCコンバータにおける負荷急減時の各部動作波形図である。 本発明に係る第2の実施形態のDC−DCコンバータにおける同期整流用制御回路の回路構成図である。 従来の同期整流回路の回路構成図である。
符号の説明
1 入力直流電源
2 主スイッチ
3 ダイオード
4 同期整流スイッチ
5 ダイオード
6 インダクタ
7 出力コンデンサ
8 負荷
9 誤差増幅回路
10 PWM回路
11 同期整流用制御回路
90 基準電圧源
91 誤差増幅器
100 発振回路
101 比較器
102 インバータ
110 誤差基準電圧源
111 第1の比較器
112 第2の比較器
113 通常用電圧源
114 逆流用電圧源
115 スイッチ回路
116 AND回路

Claims (12)

  1. 主スイッチと同期整流回路を有し、入力直流電圧から所定の出力直流電圧を生成するDC−DCコンバータであって、
    前記同期整流回路は、同期整流スイッチと、前記同期整流スイッチの電流を示す検出信号を生成する検出回路と、複数の基準信号を生成する基準信号発生回路と、前記複数の基準信号の一つを選択する選択回路と、前記選択回路に選択された基準信号と前記検出信号が入力される比較駆動手段と、を備えたDC−DCコンバータ。
  2. 前記比較駆動手段が、前記選択回路に選択された基準信号と前記検出信号が入力される比較回路と、前記比較回路の出力に基づいて前記同期整流スイッチを駆動する駆動回路と、を備えた請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記比較駆動手段が、前記選択回路に選択された基準信号と前記検出信号が入力されて前記同期整流スイッチを駆動する増幅回路を備えた請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記複数の基準信号における第1の基準信号は、通常時に選択され、前記同期整流スイッチの電流値がゼロ若しくは他の基準信号に比べてゼロに近似した値に相当するよう設定されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記複数の基準信号における第2の基準信号は、前記同期整流スイッチの電流値が前記同期整流スイッチの最大許容電流値以下で前記第1の基準信号とは逆方向の所定値に相当するように設定されている請求項4記載のDC−DCコンバータ。
  6. DC−DCコンバータは、前記出力直流電圧と所定値との誤差を増幅した誤差信号を生成する誤差増幅回路を有し、前記選択回路は前記誤差信号のレベルに応じて前記基準信号を選択するよう構成された請求項1乃至3のいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ。
  7. 前記同期整流回路は、誤差基準信号を生成する誤差基準信号発生回路と、前記誤差信号を前記誤差基準信号と比較する比較器を備えている請求項6記載のDC−DCコンバータ。
  8. 前記誤差基準信号は、通常動作の範囲を越えて前記出力直流電圧の絶対値が所定値の絶対値より低い場合の誤差信号に相当するレベルに設定されている請求項7記載のDC−DCコンバータ。
  9. 前記比較回路の出力は、前記検出信号のレベルが前記選択回路に選択された基準信号のレベル以上の時にアクティブとなるよう構成された請求項2記載のDC−DCコンバータ。
  10. 前記駆動回路は、前記主スイッチのオフ期間、且つ前記比較回路の出力がアクティブの期間に前記同期整流スイッチをオン状態とするよう構成された請求項9記載のDC−DCコンバータ。
  11. 前記増幅回路は、前記検出信号のレベルと前記基準信号のレベルが等しくなるように前記同期整流スイッチのオン抵抗を制御するよう構成された請求項3記載のDC−DCコンバータ。
  12. 前記駆動回路は、前記主スイッチのオフ時に前記比較回路からの信号を出力するよう構成された請求項10記載のDC−DCコンバータ。
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JP2018023215A (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 ローム株式会社 スイッチング制御回路、スイッチング電源装置、電子機器

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