JP2008299115A - 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最外層がオキシアルキレン基を有するポリシロキサンから形成されている帯電部材であって、該ポリシロキサン中の水酸基量(帯電部材表面にゲルマニウムプリズムを当接して顕微ATR−IR法にて全反射の赤外線吸収強度を測定した時、C−H伸縮振動由来のピーク(2932cm-1)の強度を100とし、それに対する水酸基由来のピーク(3352cm-1)の強度の大きさ)が50.0%以上100.0%以下であることを特徴とする帯電部材。
【選択図】図1
Description
(A)カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物を加水分解して縮合させる工程、
(B)工程(A)で得られた加水分解縮合物に、オキセタン環を有する化合物を添加する工程、及び
(D)カチオン重合可能な基を開裂させて、工程(B)により得られた混合物中の加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物を架橋させる工程。
(A)カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物を加水分解して縮合させる工程、
(B)工程(A)で得られた加水分解縮合物に、オキセタン環を有する化合物を添加する工程、
(C)工程(B)で得られた加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物の混合物に、さらに、アクリル系ポリマーとシリコン系ポリマーとから形成されたブロック共重合体を添加する工程、及び
(D)カチオン重合可能な基を開裂させることにより、工程(C)で得られた混合物に含まれる加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物を架橋させる工程。
(E)カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物とフッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物の混合物を加水分解で縮合させる工程、
(F)工程(E)で得られた加水分解縮合物に、オキセタン環を有する化合物を添加する工程、及び
(G)カチオン重合可能な基を開裂させることにより、工程(F)により得られた混合物中の加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物を架橋させる工程。
R1は、水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数1乃至6のフルオロアルキル基、アリル基、アリール基、フリル基又はチエニル基であり、
R2は、炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル基、置換基を有することのあるアリール基、芳香族置換アルキル基、炭素数2乃至6のアルキルカルボニル基、炭素数2乃至6のアルコキシカルボニル基又は炭素数2乃至6のN−アルキルカルバモイル基である。〕
R1は、前記式(1)におけると同様であり、
R3は、線状又は分枝状のアルキレン基、線状又は分枝状のポリ(アルキレンオキシ)基、線状又は分枝状の2価の不飽和炭化水素基、カルボニル基、カルボニル基を含むアルキレン基、カルボキシル基を含むアルキレン基、カルバモイル基を含むアルキレン基、芳香族環を含むアルキレン基、又はポリシロキサン結合を含むアルキレン基である。〕
R1は、前記式(1)におけると同様であり、
R4は、炭素数1乃至12の分枝状のn価の炭化水素基、分枝状のn価のポリ(アルキレンオキシ)基又は分枝状のn価のポリシロキシ基であり、
nは、3又は4である。〕
(A)カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物を加水分解して縮合させる工程、
(B)工程(A)で得られた加水分解縮合物に、オキセタン環を有する化合物を添加する工程、
(C)工程(B)で得られた加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物の混合物に、さらに、アクリル系ポリマーとシリコン系ポリマーとから形成されたブロック共重合体を添加する工程、
(D)カチオン重合可能な基を開裂させることにより、工程(C)で得られた混合物中に含まれる加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物を架橋させる工程。
R21は飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であり、
R22は飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であり、
Z21は2価の有機基であり、
Rc21はカチオン重合可能な基であり、
dは0乃至2の整数、eは1乃至3の整数、かつd+e=3である。〕
式(5)中のRc21のカチオン重合可能な基とは、開裂によってオキシアルキレン基を生成するカチオン重合可能な有機基を意味し、エポキシ基、オキセタン基のような環状エーテル基及びビニルエーテル基である。これらの中では、入手の容易性及び反応制御の容易性から、エポキシ基が好ましい。
(5−1):グリシドキシプロピルトリメトキシシラン。
(5−2):グリシドキシプロピルトリエトキシシラン。
(5−3):エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン。
(5−4):エポキシシクロヘキシルエチルトリエトキシシラン。
R11は、フェニル基で置換されていてもよいアルキル基又はアルキル基で置換されていてもよいアリール基であり、
R12は飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であり、
aは0乃至3の整数で、bは1乃至4の整数で、かつa+b=4である。〕
(6−1):テトラメトキシシラン。
(6−2):テトラエトキシシラン。
(6−3):テトラプロポキシシラン。
(6−4):メチルトリメトキシシラン。
(6−5):メチルトリエトキシシラン。
(6−6):メチルトリプロポキシシラン。
(6−7):エチルトリメトキシシラン。
(6−8):エチルトリエトキシシラン。
(6−9):エチルトリプロポキシシラン。
(6−10):プロピルトリメトキシシラン。
(6−11):プロピルトリエトキシシラン。
(6−12):プロピルトリプロポキシシラン。
(6−13):ヘキシルトリメトキシシラン。
(6−14):ヘキシルトリエトキシシラン。
(6−15):ヘキシルトリプロポキシシラン。
(6−16):デシルトリメトキシシラン。
(6−17):デシルトリエトキシシラン。
(6−18):デシルトリプロポキシシラン。
(6−19):フェニルトリメトキシシラン。
(6−20):フェニルトリエトキシシラン。
(6−21):フェニルトリプロポキシシラン。
(6−22):ジフェニルジメトキシシラン。
(6−23):ジフェニルジエトキシシラン。
R31は水素原子又はメチル基であり、
R32は炭素数1乃至20の直鎖又は分岐状のアルキレン基、炭素数6乃至12の脂環式炭化水素基であり、
nは10乃至1000の整数である。
なお、*は結合位置を示す。〕
工程(E)カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物及びフッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物を加水分解で縮合させる縮合工程、
工程(F)工程(E)で得られた加水分解縮合物に、オキセタン環を有する化合物を添加する工程、
工程(G)カチオン重合可能な基を開裂させて、工程(E)で得られた加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物とを架橋させる架橋工程。
R31は、飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であり、
R32は、飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であり、
Z31は、2価の有機基をであり、
Rf31は、炭素数1乃至31の直鎖のパーフルオロアルキル基である。
fは0乃至2の整数であり、gは1乃至3の整数であり、かつf+g=3である。〕
(10−2):F(CF2)2(CH2)2Si(OR)3
(10−3):F(CF2)4(CH2)2Si(OR)3
(10−4):F(CF2)6(CH2)2Si(OR)3
(10−5):F(CF2)8(CH2)2Si(OR)3
(10−6):F(CF2)10(CH2)2Si(OR)3
R1は、水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数1乃至6のフルオロアルキル基、アリル基、アリール基、フリル基又はチエニル基であり、
R2は、炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル基、置換基を有することのあるアリール基、芳香族置換アルキル基、炭素数2乃至6のアルキルカルボニル基、炭素数2乃至6のアルコキシカルボニル基又は炭素数2乃至6のN−アルキルカルバモイル基である。〕
次に、2個のオキセタン環を有する化合物としては、下記一般式(2)で示される化合物が挙げられる。
R1は、前記式(1)におけると同様であり、
R3は、線状又は分枝状のアルキレン基、線状又は分枝状のポリ(アルキレンオキシ)基、線状又は分枝状の2価の不飽和炭化水素基、カルボニル基、カルボニル基を含むアルキレン基、カルボキシル基を含むアルキレン基、カルバモイル基を含むアルキレン基、芳香族環を含むアルキレン基、又はポリシロキサン結合を含むアルキレン基である。〕
紫外線の積算光量の調節は、照射時間、ランプ出力、ランプと被照射体との距離で行うことが可能である。また、照射時間内で積算光量に勾配をつけてもよい。
NBR:アクリロニトリルゴム「ニポールDN219」(商品名、結合アクリルニトリル量 33.5%、日本ゼオン株式会社製)
・カーボンブラック
EC:導電性カーボン「ケッチェンブラックEC600JD」(商品名、ライオン株式会社製)
HS:導電性カーボン「旭カーボンブラック 旭HS−500」(商品名、旭カーボン株式会社製)
MT:MTカーボン「サーマックスN990」(商品名、Thermax社製)
・その他成分
BF:エポキシ化1,2−ポリブタジエン「BF−1000」(商品名、株式会社アデカ製)
加硫促進剤:テトラベンジルチウラムジスルフィド「サンセラーTBZTD」(商品名、三新化学工業株式会社製)
加硫剤:イオウ
GPTES:グリシドキシプロピルトリエトキシシラン「KBE−403」(商品名、信越化学工業株式会社製)
PhTES:フェニルトリエトキシシラン「KBE−103」(商品名、信越化学工業株式会社製)
HeTMS:ヘキシルトリメトキシシラン「KBM−3063」(商品名、信越化学工業株式会社製)
SIT:トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチルトリエトキシシラン「SIT8175.0」(商品名、Gelest,Inc製)
・アクリル系ポリマーとシリコン系ポリマーからなるブロック共重合体
FS:アクリル系ポリマーとシリコン系ポリマーから形成されたA−Bタイプのブロック共重合体「モディパーFS−710」(商品名、固形分 15質量%、日本油脂株式会社製)
・オキセタン環を有する化合物
OXT−221:ビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル「アロンオキセタンOXT−221」(商品名、東亞合成株式会社製)
OXT−121:1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン「アロンオキセタンOXT−121」(商品名、東亞合成株式会社製)
OXT−211:3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタン「アロンオキセタンOXT−211」(商品名、東亞合成株式会社製)
OX−SC:オキセタニルシリケート「アロンオキセタンOX−SC」(商品名、東亞合成株式会社製)
・光カチオン重合開始剤
SP−150:光カチオン重合開始剤「アデカオプトマーSP−150」(商品名、株式会社アデカ製)
NBR 100部に対し、充填剤としてEC 4部、HS 18部及びMT 40部を加え、さらに酸化亜鉛5部、ステアリン酸1部及びBF 10部を加えて、6Lニーダーで20分間混練した。この20分間混練したものに、加硫促進剤4.5部及び加硫剤1.2部を加え、オープンロールでさらに8分間混練して、混練物を得た。
・最外層用塗布液−1の調製
GPTES 17.82g(0.064mol)、PhTES 46.16g(0.192mol)及びHeTMS 13.18g(0.064mol)を、水25.93g及びエタノール54.51gと300mlのナスフラスコ中で加えた。これらを室温で30分攪拌し、次いで120℃に設定したオイルバス上で、24時間加熱還流して、加水分解縮合物I(固形分28質量%)を得た。
次に、最外層用塗布液−1をエタノールで固形分0.5質量%となるように調整した後、製造例1で作製した導電性弾性ローラの導電性弾性層上にリング塗布した。この塗布面に、254nmの波長の紫外線を積算光量が9000mJ/cm2になるように照射して、最外層用塗布液−1を硬化(架橋反応による硬化)及び乾燥させて最外層を形成した。なお、紫外線の照射は、ハリソン東芝ライティング株式会社製の低圧水銀ランプによった。
帯電部材の最外層を形成する際に用いた最外層用塗布液を、アルミニウムシート(厚さ100μm)上にスピンコータを用いて塗布し、これを帯電部材の最外層を形成する際と同様の条件で硬化・乾燥させて、アルミニウムシート上に層を形成した。なお、アルミニウムシート上に最外層用塗布液を塗布する際の塗布量は、アルミニウムシート上に形成される層(硬化・乾燥後の層)の厚みが10μmになるように調整した。このようにして上に層を形成したアルミニウムシートを4cm×4cmの正方形に切断し、サンプル片の層側の表面に金蒸着を施した。この金蒸着を施したサンプル片を、図3に示す抵抗測定システムに組み込み、印加直流電圧10Vの条件で抵抗を測定した。測定して得られた抵抗をサンプル面積、厚みから体積抵抗率に換算し、測定対象の帯電部材の最外層の体積抵抗率とする。なお、図3中、201はサンプル片、202は抵抗測定装置「4140B PA METER/DC VOLTAGE SOURCE」(商品名、HEWLETT PACKARD社製)、203は接触電極端子、及び204は平板電極である。
帯電部材の表面自由エネルギーの測定には、表1に示す表面自由エネルギー3成分が既知のプローブ液体(講習会テキスト 『接触角による物質表面の濡れの測定と評価』)を使用して測定し、後記の北崎・畑の理論式により求めた。なお、下記において、L、Sはそれぞれ液体、固体の当該項目を示す。
γd : 分散力項
γp : 極性項
γh : 水素結合項
測定:液滴法(真円フィッティング)
液量:1μl
着滴認識:自動
画像処理:アルゴリズム−無反射
イメージモード:フレーム
スレッシホールドレベル:自動
帯電部材をそのまま赤外顕微鏡「AIM−8000R」(商品名、株式会社島津製作所製)の試料台にセットし、顕微ATR−IR法(ゲルマニウムプリズムを試料表面に当接し、全反射により測定)で測定を行った。その後、データ処理には、2点ベースライン補正(3992cm-1、2000cm-1)を行い、水酸基由来のピーク(3352cm−1)とC−H伸縮振動由来ピーク(2935cm−1)の強度を求めた。次いで、その強度比[=水酸基ピーク強度/C−H伸縮ピーク強度×100]を算出し、水酸基量とした。
◎:帯電ムラが出力画像上確認できない。
〇:帯電ムラが出力画像上僅かで、ほとんど確認できない。
△:帯電ムラが出力画像上確認できるが、事実上問題が無いレベルである。
×:帯電ムラが出力画像上確認でき、帯電ムラの程度が大きい。
なお、具体的には、帯電ムラとはランダムな黒い横スジ状を示す。
実施例1と同様にして固形分7質量%の縮合物I+アクリル−シリコーンブロック共重合体含有アルコール溶液を得た。その30gにオキセタン環を有する化合物OXT−221 1.9gと2−ブタノール/エタノール=2/13の混合溶剤18.6gを添加し、さらに光カチオン重合開始剤SP−150をMIBKで10質量%に希釈したものを1g添加し、最外層用塗布液−2を得た。
オキセタン環を有する化合物としてOXT−121を使用する他は実施例1と同様にして最外層用塗布液−3を得た。なお、最外層用塗布液−3の固形分質量比は、(縮合物I+アクリル−シリコーンブロック共重合体)/オキセタン環を有する化合物=87.5/12.5である。その後、実施例1と同様にして、帯電部材IIIを得た。
オキセタン環を有する化合物としてOXT−121を使用する他は実施例2と同様にして最外層用塗布液−4を得た。なお、最外層用塗布液−4の固形分質量比は、(縮合物I+アクリル−シリコーンブロック共重合体)/オキセタン環を有する化合物=52.5/47.5である。その後、実施例2と同様にして、帯電部材IVを得た。
・最外層用塗布液−5の調製
加水分解性シラン化合物として、GPTES 11.76g(0.042mol)、PhTES 40.62g(0.169mol)、HeTMS 13.21g(0.064mol)及びSIT XXXgを用いた。これらを、水25.93g及びエタノール82.70gと300mlのナスフラスコ中に加えた後、室温で30分攪拌し、次いで120℃に設定したオイルバス上で、24時間加熱還流して、加水分解縮合物II(固形分28質量%)を得た。
その後、実施例1と同様にして、帯電部材Vを得た。
実施例5と同様にして固形分7質量%の縮合物II含有アルコール溶液を調製した。その30gにオキセタン環を有する化合物OXT−211 1.9gと2−ブタノール/エタノール=2/13の混合溶剤18.6gを添加し、さらに光カチオン重合開始剤SP−をMIBKで10質量%に希釈したものを1g添加し、最外層用塗布液−6を得た。
オキセタン環を有する化合物としてOX−SCを用いる他は、実施例5と同様にして最外層用塗布液−7を得た。なお、最外層用塗布液−7の固形分質量比は、縮合物II/オキセタン環を有する化合物=87.5/12.5である。その後、実施例5と同様にして、帯電部材VIIを得た。
オキセタン環を有する化合物としてOX−SCを用いる他は、実施例6と同様にして最外層用塗布液−8を得た。なお、最外層用塗布液−8の固形分質量比は、縮合物II/オキセタン環を有する化合物=52.5/47.5である。その後、実施例6と同様にして、帯電部材VIIIを得た。
実施例1で合成した加水分解性縮合物Iに、実施例1で使用したオキセタン環を有する化合物としてOXT−221を混合して最外層用塗布液−9を得た。なお、最外層用塗布液−9の固形分質量比は、縮合物I/オキセタン環を有する化合物=52.5/47.5である。その後、実施例1と同様にして、帯電部材IXを得た。
実施例1と同様にして固形分7質量%の縮合物I+アクリル−シリコーンブロック共重合体含有アルコール溶液50gを得た。これに光カチオン重合開始剤SP−150をMIBKで10質量%に希釈したものを1g添加し、最外層用塗布液−10を得た。
実施例1と同様にして固形分7質量%の縮合物I+アクリル−シリコーンブロック共重合体含有アルコール溶液を得た。その20gにオキセタン環を有する化合物OXT−221を2.6g加え、2−ブタノール/エタノール=2/13の混合溶剤27.9gを添加した。さらに光カチオン重合開始剤SP−150をMIBKで10質量%に希釈したものを1g添加して、最外層用塗布液−11を得た。なお、最外層用塗布液−11の固形分質量比は、(縮合物I+アクリル−シリコーンブロック共重合体)/オキセタン環を有する化合物=35.0/65.0である。
製造例1で作製した導電性弾性ローラを用い、その表面に下記によりウレタン樹脂からなる被覆層を形成して、帯電部材XIIを作製した。
攪拌装置を備えたガラス製3つ口フラスコに、イソフォロンジイソシアネート(IPDI)80g、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG、分子量2000)252g及びジメチロールプロピオン酸(DMPA)14.4gを入れた。これに、溶剤として酢酸エチル100g、触媒としてジブチルチンジラウレート0.02gを加えた後、オイルバスで80℃に加熱し、その温度で維持して6時間反応させた。その後60℃に温度を下げ、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン11.5gを追加し、さらに30分間反応させ、イソシアネート基が残存しているポリウレタンプレポリマーの溶液を得た。このプレポリマーを、トリエチルアミン9gを含む水500g中に分散させ、乳化確認後、水180gにピペラジン6水和物11.9g及びビス(アミノプロピル)アミン2.4gを溶解して加え、さらに30℃にて3時間鎖延長反応を行って高分子量化させた。得られた水分散液より酢酸エチルを減圧回収し、実質的に有機溶剤を含まないウレタン被覆剤組成物(最外層用塗布液−12)を得た。
このウレタン被覆剤組成物の塗布液中に製造例1で作製した導電性弾性ローラ浸漬し、ウレタン被覆ローラ(帯電部材XII)を得た。
2 軸
3 帯電部材
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
101 支持体
102 導電性弾性層
103 最外層
201 処理剤
202 抵抗測定装置
203 接触電極端子
204 平板電極
P 転写材
Claims (14)
- 最外層がオキシアルキレン基を有するポリシロキサンから形成されている帯電部材であって、該ポリシロキサン中の水酸基量(帯電部材表面にゲルマニウムプリズムを当接して顕微ATR−IR法にて全反射の赤外線吸収強度を測定した時、C−H伸縮振動由来のピーク(2932cm-1)の強度を100とし、それに対する水酸基由来のピーク(3352cm-1)の強度の大きさ)が50.0%以上100.0%以下であることを特徴とする帯電部材。
- オキシアルキレン基を有するポリシロキサンからなる最外層が、下記工程を経て形成されている請求項1に記載の帯電部材。
(A)カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物を加水分解して縮合させる工程、
(B)工程(A)で得られた加水分解縮合物に、オキセタン環を有する化合物を添加する工程、及び
(D)カチオン重合可能な基を開裂させて、工程(B)により得られた混合物中の加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物を架橋させる工程。 - 工程(B)において、カチオン重合可能な基を有する加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物が質量比で90/10乃至50/50の範囲にある請求項2に記載の帯電部材。
- オキシアルキレン基を有するポリシロキサンからなる最外層が、下記工程を経て形成されている請求項1に記載の帯電部材。
(A)カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物を加水分解して縮合させる工程、
(B)工程(A)で得られた加水分解縮合物に、オキセタン環を有する化合物を添加する工程、
(C)工程(B)で得られた加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物の混合物に、さらに、アクリル系ポリマーとシリコン系ポリマーとから形成されたブロック共重合体を添加する工程、及び
(D)カチオン重合可能な基を開裂させることにより、工程(C)で得られた混合物に含まれる加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物を架橋させる工程。 - アクリル系ポリマーとシリコン系ポリマーとから形成されたブロック共重合体がA−Bタイプのジブロック共重合体である請求項4に記載の帯電部材。
- 工程(C)において、カチオン重合可能な基を有する加水分解縮合物とブロック共重合体の合計量とオキセタン環を有する化合物の量が質量比で95/5乃至50/50の範囲にある請求項4又は5に記載の帯電部材。
- オキシアルキレン基を有するポリシロキサンからなる最外層が、下記工程を経て形成されている請求項1に記載の帯電部材。
(E)カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物とフッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物の混合物を加水分解で縮合させる工程、
(F)工程(E)で得られた加水分解縮合物に、オキセタン環を有する化合物を添加する工程、及び
(G)カチオン重合可能な基を開裂させることにより、工程(F)により得られた混合物中の加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物を架橋させる工程。 - 工程(F)において、カチオン重合可能な基を有する加水分解縮合物とオキセタン環を有する化合物が質量比で90/10乃至50/50の範囲にある請求項7に記載の帯電部材。
- オキセタン環を有する化合物が、式(1)、式(2)、式(3)又は式(4)で表される化合物である請求項2乃至8のいずれか1項に記載の帯電部材。
R1は、水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数1乃至6のフルオロアルキル基、アリル基、アリール基、フリル基又はチエニル基であり、
R2は、炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル基、置換基を有することのあるアリール基、芳香族置換アルキル基、炭素数2乃至6のアルキルカルボニル基、炭素数2乃至6のアルコキシカルボニル基又は炭素数2乃至6のN−アルキルカルバモイル基である。〕
R1は、前記式(1)におけると同様であり、
R3は、線状又は分枝状のアルキレン基、線状又は分枝状のポリ(アルキレンオキシ)基、線状又は分枝状の2価の不飽和炭化水素基、カルボニル基、カルボニル基を含むアルキレン基、カルボキシル基を含むアルキレン基、カルバモイル基を含むアルキレン基、芳香族環を含むアルキレン基、又はポリシロキサン結合を含むアルキレン基である。〕
R1は、前記式(1)におけると同様であり、
R4は、炭素数1乃至12の分枝状のn価の炭化水素基、分枝状のn価のポリ(アルキレンオキシ)基又は分枝状のn価のポリシロキシ基であり、
nは、3又は4である。〕 - 電子写真感光体と該電子写真感光体の表面を帯電するための帯電部材が一体に支持され、電子写真装置の本体に着脱自在であるプロセスカートリッジであって、該帯電部材が請求項1乃至9のいずれか1項に記載の帯電部材であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 帯電部材が電子写真感光体に接触配置されている請求項10に記載のプロセスカートリッジ。
- 電子写真感光体及び該電子写真感光体の表面を帯電するための帯電部材を有する電子写真装置であって、該帯電部材が請求項1乃至9のいずれか1項に記載の帯電部材であることを特徴とする電子写真装置。
- 帯電部材が電子写真感光体に接触配置されている請求項12に記載の電子写真装置。
- 帯電部材に印加される電圧が直流電圧のみである電圧印加手段を有する請求項12又は13に記載の電子写真装置。
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