JP2008298182A - ダイヤフラム式バルブ装置 - Google Patents
ダイヤフラム式バルブ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008298182A JP2008298182A JP2007144980A JP2007144980A JP2008298182A JP 2008298182 A JP2008298182 A JP 2008298182A JP 2007144980 A JP2007144980 A JP 2007144980A JP 2007144980 A JP2007144980 A JP 2007144980A JP 2008298182 A JP2008298182 A JP 2008298182A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- port
- opening
- diaphragm
- closing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fluid-Driven Valves (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【課題】ダイヤフラムや弁体の作動速度を抑制し、ダイヤフラムや弁体といった構成部品の長寿命化に貢献できるダイヤフラム式バルブ装置を提供する。
【解決手段】このバルブ装置は、弁口16および作動室をもつボディ1と、作動室21を閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24とに仕切る膜状のダイヤフラム3と、ダイヤフラム3に取り付けられダイヤフラム3の作動に伴い弁口16を開閉可能な弁体4とを備えている。ボディ1は、閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24との間における差圧を形成するポート26、27を有する。ダイヤフラム3は、差圧が通常領域のときポート26、27の開口面積を維持し、差圧が所定圧力よりも大きいときポート26、27の開口面積を狭小化させ、弁体4の作動速度を抑制するポート接触面34o、34pを有する。
【選択図】図1
【解決手段】このバルブ装置は、弁口16および作動室をもつボディ1と、作動室21を閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24とに仕切る膜状のダイヤフラム3と、ダイヤフラム3に取り付けられダイヤフラム3の作動に伴い弁口16を開閉可能な弁体4とを備えている。ボディ1は、閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24との間における差圧を形成するポート26、27を有する。ダイヤフラム3は、差圧が通常領域のときポート26、27の開口面積を維持し、差圧が所定圧力よりも大きいときポート26、27の開口面積を狭小化させ、弁体4の作動速度を抑制するポート接触面34o、34pを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は膜状をなすダイヤフラムを備えるバルブ装置に関する。
従来、弁口および圧力室をもつボディと、膜状のダイヤフラムと、ダイヤフラムの作動に伴い弁口を開閉可能な弁体とを備えるダイヤフラム式バルブ装置が知られている(特許文献1,2)。このものによれば、流体のパイロット圧を圧力室に供給することにより、ダイヤフラムを作動させ、ひいてはダイヤフラムに取り付けられている弁体を作動させて弁体の開閉を行う。
2003−214547号公報
2004−183706号公報
上記したバルブ装置によれば、弁体の開閉駆動力として、パイロット圧を形成する流体の圧力に頼る。このため使用する圧力源の条件等によっては、圧力が急激に立ち上がったり、過大な圧力がダイヤフラムに印加されるおそれがある。
この場合、ダイヤフラムや弁体の作動速度が過剰に速くなる。よつて、ダイヤフラムや弁体といった構成部品の長寿命化には限界が生じるおそれがある。例えば、弁体が弁口を閉鎖する閉弁時には、弁口を形成する弁座に弁体が衝撃的に着座するおそれがある。この場合、ダイヤフラムや弁体といった構成部品の長寿命化に限界が生じるばかりか、着座後のリバウンドによるハンチング現象が発生するおそれがある。
特に、上記したバルブ装置においては、弁体の開弁駆動力をかなり増大させることがある。例えば、燃料電池システムに使用されるバルブ装置の場合には、弁体と弁座との凍結固着を解除させるため、弁体の開弁駆動力がかなり増大されていることがある。この場合、開弁の際等において圧力が急激に立ち上がったり、過大な圧力がダイヤフラムに印加されるおそれがある。この場合、前述したようにダイヤフラムや弁体の作動速度が過剰に速くなるおそれがある。よって、ダイヤフラムや弁体といった構成部品の長寿命化を図るには、限界がある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、ダイヤフラムや弁体の作動速度が抑制され、ダイヤフラムや弁体といった構成部品の長寿命化が図られるダイヤフラム式バルブ装置を提供することを課題とする。
(1)様相1に係るダイヤフラム式バルブ装置は、弁口および作動室をもつボディと、ボディに設けられ作動室を閉弁用圧力室と開弁用圧力室とに仕切る変形可能な膜状のダイヤフラムと、ダイヤフラムに取り付けられダイヤフラムの変形に伴い弁口を開閉可能な弁体とを具備するダイヤフラム式バルブ装置において、
ボディは、閉弁用圧力室と開弁用圧力室との間における差圧を形成すると共に差圧に基づいてダイヤフラムを変形させるポートを有しており、ダイヤフラムは、差圧が通常領域のときポートの開口面積を維持し、差圧が所定圧力よりも大きいときポートの開口周縁の一部に接触してポートの開口面積を狭小化させて弁体の作動速度を抑制するポート接触面を有することを特徴とする。ポートの開口周縁の一部とは、ポートが複数形成されている場合には、一のポートの開口周縁を閉鎖するものの、別の他のポートの開口周縁を閉鎖していない形態も含む。
ボディは、閉弁用圧力室と開弁用圧力室との間における差圧を形成すると共に差圧に基づいてダイヤフラムを変形させるポートを有しており、ダイヤフラムは、差圧が通常領域のときポートの開口面積を維持し、差圧が所定圧力よりも大きいときポートの開口周縁の一部に接触してポートの開口面積を狭小化させて弁体の作動速度を抑制するポート接触面を有することを特徴とする。ポートの開口周縁の一部とは、ポートが複数形成されている場合には、一のポートの開口周縁を閉鎖するものの、別の他のポートの開口周縁を閉鎖していない形態も含む。
差圧が通常領域のとき、ダイヤフラムは変形するものの、ダイヤフラムのポート接触面は基本的にはポートの開口周縁に接触せず、ポートの開口面積を維持する。これに対して、差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、ダイヤフラムの変形量が増加し、ダイヤフラムのポート接触面はポートの開口周縁に接触し、ポートの開口面積を狭小化させる。これによりポートを流れる流体の単位時間当たりの流量が制限される。従って弁体の作動速度が抑制されて低速化される。
このため閉弁用圧力室および開弁用圧力室との間における差圧を形成する流体の圧力が急激に立ち上がるとき、当該流体の過大圧力がダイヤフラムに印加されるときであっても、弁体の作動速度が抑制され低速化される。従って、閉弁時および/または開弁時において、ダイヤフラム、弁体等の構成部品にかかる衝撃が抑制される。故に、ダイヤフラム、弁体等の構成部品の寿命を延ばすことができる。
(2)様相2に係るダイヤフラム式バルブ装置によれば、上記した様相において、ダイヤフラムは、差圧が所定圧力よりも大きいときポートに対面可能で且つ他のダイヤフラム部分よりもポートに向けて突出する突出対面部を備えており、突出対面部はポート接触面を備えていることを特徴とする。差圧が所定圧力よりも大きいとき、ダイヤフラムの変形量が増加し、ダイヤフラムに形成されている厚肉の突出対面部のポート接触面は、ポートに対面し、ポートの開口集縁に接触し、ポートの開口面積を狭小化させる。これによりポートを流れる流体の単位時間当たりの流量が制限される。従って弁体の作動速度が抑制されて低速化される。更に、ポート接触面が形成されている突出対面部は厚肉である場合には、突出対面部のポート接触面において摩耗が発生したとしても、突出対面部の耐久性が維持される。
(3)様相3に係るダイヤフラム式バルブ装置によれば、上記した様相において、(i)ポートは、閉弁用圧力室に連通する閉弁用ポートと、開弁用圧力室に連通する開弁用ポートとを備えており、(ii)閉弁用ポートは、弁体の閉弁時において閉弁用圧力室に流体を供給し、且つ、弁体の開弁時において閉弁用圧力室の流体を排出し、(iii)開弁用ポートは、弁体の開弁時において開弁用圧力室に流体を供給し、且つ、弁体の閉弁時において開弁用圧力室の流体を排出することを特徴とする。弁体の閉弁時において、閉弁用ポートは閉弁用圧力室に流体を供給し、開弁用ポートは開弁用圧力室の流体を排出する。これにより閉弁用圧力室と開弁用圧力室との間における差圧(閉弁用差圧)が形成される。差圧に基づいて、ダイヤフラムが閉弁方向に変形し、弁体が閉弁方向に作動する。
これに対して弁体の開弁時において、開弁用ポートは開弁用圧力室に流体を供給し、閉弁用ポートは閉弁用圧力室の流体を排出する。これにより閉弁用圧力室と開弁用圧力室との間における差圧(開弁用差圧)が形成される。差圧に基づいて、ダイヤフラムが開弁方向に変形し、弁体が開弁方向に作動する。
(4)様相4に係るダイヤフラム式バルブ装置によれば、上記した様相において、差圧は閉弁用差圧であり、ダイヤフラムのポート接触面は、閉弁時において、閉弁用差圧が通常領域のとき、開弁用ポートの開口面積を維持し、閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき、開弁用ポートの開口周縁に接触し、開弁用ポートの開口面積を狭小化させ、開弁用圧力室の流体が開弁用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量を制限することを特徴とする。閉弁時において、閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、ダイヤフラムの変形量が増加し、ダイヤフラムのポート接触面は開弁用ポートの開口面積を狭小化させる。この結果、開弁用圧力室に残留する流体が開弁用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量が制限され、ブレーキ作用が発揮される。従って、弁体の閉弁方向の作動速度が抑制され低速化される。
このため閉弁用圧力室および開弁用圧力室との間における差圧を形成する流体の圧力が急激に立ち上がるとき、当該流体の過大圧力がダイヤフラムに印加されるときであっても、弁体の作動速度が抑制されて低速化される。従って、閉弁時において、ダイヤフラム、弁体等にかかる衝撃が抑制される。故に、ダイヤフラム、弁体等の構成部品の寿命を延ばすことができる。
(5)様相5に係るダイヤフラム式バルブ装置によれば、上記した様相において、差圧は開弁用差圧であり、ダイヤフラムのポート接触面は、開弁時において、開弁用差圧が通常領域のとき、閉弁用ポートの開口周縁に接触し、閉弁用ポートに開口面積を維持し、開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき、閉弁用ポートの開口周縁に接触し、閉弁用ポートの開口面積を狭小化させ、閉弁用圧力室の流体が閉弁用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量を制限することを特徴とする。開弁時において、開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、ダイヤフラムのポート接触面は、閉弁用ポートの開口面積を狭小化させる。この結果、閉弁用圧力室の流体が閉弁用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量が制限される。従って、ブレーキ作用が得られ、弁体の開弁方向の作動速度が抑制されて低速化される。
このため閉弁用圧力室および開弁用圧力室との間における差圧を形成する流体の圧力が急激に立ち上がるとき、当該流体の過大圧力がダイヤフラムに印加されるときであっても、弁体の作動速度が抑制されて低速化される。従って、開弁時において、ダイヤフラム、弁体等の構成部品にかかる衝撃が抑制される。故に、ダイヤフラム、弁体等の構成部品の寿命を延ばすことができる。
(6)様相6に係るダイヤフラム式バルブ装置によれば、上記した様相において、(i)ボディは、作動室に対して仕切られる中間室を区画すると共に弁体の開閉作動に応じて変形する膜状をなす第2ダイヤフラムと、弁体の開閉作動に応じて変形する第2ダイヤフラムに基づいて室容積が変動する中間室内の流体を中間室に対して出し入れする呼吸用ポートとを備えており、(ii)第2ダイヤフラムは、弁体の開動作時に呼吸用ポートの中間室への開口周縁の少なくとも一部に接触し、呼吸用ポートの開口面積を狭小化させ、中間室の流体が呼吸用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量を制限することを特徴とする。
差圧が通常領域のとき、第2ダイヤフラムの第2ポート接触面は、呼吸用ポートの開口面積を維持する。これに対して、弁体が開動作するとき、第2ダイヤフラムの第2ポート接触面は、呼吸用ポートの中間室の開口周縁の少なくとも一部に接触する。この結果、第2ダイヤフラムの第2ポート接触面は、呼吸用ポートの開口面積を狭小化させ、中間室の流体が呼吸用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量を制限する。この結果、中間室の流体がブレーキ作用を果たす。従って、第2ダイヤフラムの作動速度が抑制され、ひいてはダイヤフラムおよび弁体の作動速度が抑制される。このため開弁時において、弁体等にかかる衝撃が抑制される。故に、第2ダイヤフラム、ダイヤフラム、弁体等の構成部品の寿命を延ばすことができる。
(7)様相7に係るダイヤフラム式バルブ装置は、弁口および室をもつボディと、弁口を開閉可能な弁体と、弁体の開閉動作に応じて変形可能に設けられ室の境界を形成する膜状のダイヤフラムとを具備するダイヤフラム式バルブ装置において、ボディは、ダイヤフラムの変形に伴って室容積が変動する室内の流体を出し入れするポートを有しており、ダイヤフラムは、ポートの室への開口部の開口面積を狭小化させて弁体の作動速度を抑制するポート接触面を有することを特徴とする。本様相によれば、弁体の開閉動作に応じてダイヤフラムが変形するため、ボディの室の室容積が変動する。従って、ボディのポートは、室容積が変動する室内の流体を出し入れする。ダイヤフラムの変形により、ダイヤフラムのポート接触面はポートの室への開口部の開口面積(流路面積)を狭小化させる。よって、ポートを流れる流体の単位時間当たりの流量が制限される。ひいては弁体の作動速度が抑制される。従って、弁体の作動速度の過剰高速化が抑制され、ダイヤフラム、弁体等等の構成部品にかかる衝撃が抑制される。流体としては、空気等の気体、水等の液体が挙げられる。
本発明によれば、ダイヤフラムを利用することにより弁体の作動速度が抑制され低速化される。従って閉弁時または開弁時において、ダイヤフラム、弁体等の構成部品にかかる衝撃が抑制される。故に、ダイヤフラム、弁体等の構成部品の寿命を延ばすことができる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1および図2は実施形態1を示す。ダイヤフラム式バルブ装置は、図1に示すように、金属または樹脂製のボディ1と、ゴムや軟質樹脂等の高分子材料を基材とする膜状のダイヤフラム3と、金属または樹脂製の弁体4とを備えている。図1は、閉弁方向(矢印M1方向)に作動する弁体4が弁座17に着座する直前の状態を示す。図2は、弁体4が開弁している状態を示す。
図1および図2は実施形態1を示す。ダイヤフラム式バルブ装置は、図1に示すように、金属または樹脂製のボディ1と、ゴムや軟質樹脂等の高分子材料を基材とする膜状のダイヤフラム3と、金属または樹脂製の弁体4とを備えている。図1は、閉弁方向(矢印M1方向)に作動する弁体4が弁座17に着座する直前の状態を示す。図2は、弁体4が開弁している状態を示す。
図1に示すように、ボディ1は、第1ボディ11と、第1ボディ11に第1取付具11kで取り付けられた第2ボディ12と、第2ボディ12に第2取付具12kで取り付けられた第3ボディ13とを備える。第1ボディ11は、空気等の気体が導入される導入孔14と、気体が導出される導出孔15と、導入孔14および導出孔15の間に形成された円形状をなす弁口16を形成するリング形状をなす弁座17とを備える。導入孔14は、気体(例えば燃料電池システムのカソードガス、場合によってはアノードガスでも良い)を送給する気体導入源に接続されている。導出孔15は、導入孔14から供給された気体が吐出される気体導出源に接続されている。第2ボディ12は、第1ボディ11に対面する蓋部18を有する。蓋部18は軸受18aおよび座部18cを有する。第2ボディ12の蓋部18および第3ボディ13により、流体(例えば空気等の気体)が出し入れされる第1作動室21が形成されている。
弁体4は、ダイヤフラム3の下方に位置するように、ダイヤフラム3の中央領域に軸部材40を介して取り付けられている。軸部材40は、軸線PAを備えており、軸受18aの軸孔に摺動可能に支持されている。弁体4は、軸部材40の下端部に固定された剛性を有する硬質部41と、硬質部41の下面側に被覆されたシール材料で形成されたゴムや軟質樹脂等のシール部42とを備えている。
図1に示すように、ボディ1には、流体出入用のポートが形成されている。ポートは、閉弁用圧力室22に連通するように第3ボディ13の側部に形成された閉弁用ポート26と、開弁用圧力室24に連通するように第2ボディ12の側部に形成された開弁用ポート27とで形成されている。閉弁用ポート26にはオリフィス26m(絞り要素)が取り付けられている。開弁用圧力室24に連通するように第2ボディ12の側部に形成された開弁用ポート27が形成されている。開弁用ポート27にはオリフィス27m(絞り要素)が取り付けられている。なお、オリフィス26m,27mの絞り孔の流路径により、絞り孔を通過する単位時間当たりの流量が調整されるため、弁体4の開弁速度および閉弁速度が調整可能である。
図1に示すように、ダイヤフラム3の外周部30は、第2ボディ12の第2鍔部12aと第3ボディ13の第3鍔部13aとで挟持されている。ダイヤフラム3は円形状をなしており、外周部30と、軸部材40の取付部材43に取り付けられた固定膜部31と、固定膜部31および外周部30の間に弾性変形可能に設けられた可動膜部32とを備えている。ダイヤフラム3は第1作動室21を仕切る。この結果、ダイヤフラム3の上側に位置する閉弁用圧力室22が形成されている。閉弁用圧力室22よりも下側に位置する開弁用圧力室24が形成されている。即ち、閉弁用圧力室22は、ダイヤフラム3と第3ボディ13とで形成されている。開弁用圧力室24は、ダイヤフラム3と第2ボディ12の蓋部18とで形成されている。
ダイヤフラム3の可動膜部32は、開弁用ポート27の開口周縁に対面可能なポート接触面34o(図1参照)と、閉弁用ポート26の開口周縁に対面可能なポート接触面34s(図2参照)とをもつ。ポート接触面34sはダイヤフラム3の上面に位置しており、ポート接触面34oはダイヤフラム3の下面に位置している。
バルブ装置の作動時には、閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24との間に差圧が形成される。以下、差圧は、閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24との間における差圧を意味する。閉弁用圧力室22の圧力が開弁用圧力室24の圧力よりも高いとき、閉弁用差圧となる。この閉弁用差圧が通常領域のとき、ダイヤフラム3のポート接触面34oは、開弁用ポート27の開口周縁に接触せず、開弁用ポート27の開口面積を維持する。閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、ダイヤフラム3の可動膜部32の変形量が増加し、可動膜部32のポート接触面34oは開弁用ポート27の開口周縁の一部に接触し、開弁用ポート27の開口の一部を覆い、この結果、開弁用ポート27の開口面積(流路面積)を狭小化させてブレーキ作用を発揮し、閉弁方向(矢印M1方向)における弁体4の作動速度を抑制する。
なお、本実施例によれば、例えば、バルブ装置の種類によっても相違するが、通常の差圧は30〜40kPa程度であり、この程度の差圧ではダイヤフラム34のポート接触面34oが開弁用ポート27の開口周縁に接触しないように設定されている。ポート接触面34sについても同様である。ここで、上記した差圧が通常の差圧に対して1.3倍以上、または、1.5倍以上、または、2倍(80kPa程度)以上となったとき、ダイヤフラム34のポート接触面34o,34sは開弁用ポート27の開口周縁、閉弁用ポート26の開口周縁に接触可能となる。接触可能となる差圧としては、最大で160kPa程度が例示される。また、上記したポート接触面34o,34sにブレーキ作用を発揮させる所定圧力としては、例えば、通常差圧の1.3倍以上、1.5倍以上、2倍以上、3倍以上等がバルブ装置に応じて例示される。但し、差圧の絶対値および差圧の倍率に関する数値としては、上記した値に限定されるものではなく、バルブ装置に応じて適宜変更できるものである。
開弁用圧力室24の圧力が閉弁用圧力室22の圧力よりも高いとき、開弁用差圧となる。開弁用差圧が通常領域のときには、ダイヤフラム3のポート接触面34sは、閉弁用ポート26の開口周縁に接触せず、閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)を維持する。開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、ダイヤフラム3の可動膜部32の変形量が増加し、可動膜部32のポート接触面34sは、閉弁用ポート26の開口周縁に接触し、閉弁用ポート26の開口の一部を覆い、閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)を狭小化させてブレーキ作用を発生させつつ、開弁方向(矢印M2方向)における弁体4の作動速度を抑制する。
図1に示すように、ゴムや軟質樹脂等の高分子材料を基材とする第2ダイヤフラム7がボディ1に設けられている。第2ダイヤフラム7の外周部70は、第1ボディ11の第1鍔部11cと第2ボディ12の第2鍔部12cとで挟持されている。第2ダイヤフラム7は、外周部70と、弁体4の上面側に配置された固定膜部71と、軸線PAに沿った円筒形状をなす筒形状をなす可動膜部72とを備えている。
図1に示すように、第2ダイヤフラム7と第2ボディ12の蓋部18とで中間室75が形成されている。中間室75は、第1作動室21に対して独立するように仕切られている。第2ボディ12の側部には、中間室75に連通する呼吸用ポート8が取り付けられている。矢印M1,M2方向における弁体4の開閉作動に応じて第2ダイヤフラム7は作動して変形する。このとき第2ダイヤフラム7の変形に基づいて、中間室75の室容積が変動する。この場合、中間室75内に残留している流体(一般的には空気)を呼吸用ポート8は、中間室75に対して出し入れする。第2ダイヤフラム7は、呼吸用ポート8の開口周縁に対面可能な第2ポート接触面7xを有する。
上記した開弁用差圧および閉弁用差圧が通常領域のとき、第2ダイヤフラム7の第2ポート接触面7xは、呼吸用ポート8に対面せず、呼吸用ポート8の開口面積(流路面積)を維持する。弁体4と第2ボディ12の蓋部18の座部18cとの間にはバネ部材79が配置されている。バネ部材79は、軸線PAに対して同軸的に配置されたコイル形状をなしており、弁体4を閉弁方向に付勢し、弁座17に着座させる付勢力を発揮させる。従ってこのバルブ装置は、停止時に閉弁しているノーマルクローズタイプである。
先ず、上記したバルブ装置を閉弁させるときについて説明する。弁体4を閉弁させるときには、図略の流体供給源が閉弁用ポート26から閉弁用圧力室22に流体(一般的には空気等の気体)を矢印S1方向(閉弁方向)に供給する。これにより閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24との間における閉弁用差圧が形成される。この結果、閉弁用差圧を解消するようにダイヤフラム3が閉弁方向(矢印M1方向、下方)に作動し、ダイヤフラム3の可動膜部32は下向き凸状に変形する(図1参照)。このため閉弁用圧力室22の室容積が増加し、開弁用圧力室24に残留している流体が開弁用ポート27から矢印E1方向(排出方向)に排出され、開弁用圧力室24の室容積が減少する。このためダイヤフラム3の可動膜部32が閉弁方向(矢印M1方向)に良好に作動して変形する。ひいては、ダイヤフラム3に接続されている軸部材40および弁体4が閉弁方向(矢印M1方向)に作動し、弁座17に向けて移動し、弁座17に着座する。このような弁体4の閉弁時には、閉弁用差圧が通常領域のときには、ダイヤフラム3のポート接触面34oは、図1の矢印W1として示すように、開弁用ポート27の開口周縁に非接触であり、開弁用ポート27の開口面積(流路面積)が維持される。即ち開弁用ポート27の開口面積(流路面積)は減少しない。従って、開弁用圧力室24の流体は開弁用ポート27から矢印E1方向に良好に排出される。
これに対して弁体4を開弁させるときにおいては、流体供給源が開弁用ポート27から開弁用圧力室24に流体を矢印S2方向(開弁方向)に供給する。これにより閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24との間における開弁用差圧が形成される。この結果、開弁用差圧を解消するように、ダイヤフラム3が開弁方向(矢印M2方向)に作動し、ダイヤフラム3の可動膜部32は上向き凸形状に変形する。よって、開弁用圧力室24の室容積が増加すると共に、閉弁用圧力室22の流体(一般的には空気等の気体)が閉弁用ポート26から矢印E2方向(排出方向)に排出される。故に、閉弁用圧力室22の室容積が減少し、結果として、弁体4が開弁方向(矢印M2方向、上向き)に作動し、弁座17から離脱し、弁体4が開弁される。
このような弁体4の開弁時には、開弁用差圧が通常領域のときには、ダイヤフラム3のポート接触面34sは、図2の矢印U1として示すように、閉弁用ポート26の開口周縁に非接触であり、閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)が良好に維持される。即ち閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)は減少しない。従って、閉弁用圧力室22の流体は閉弁用ポート26から矢印E2方向に良好に排出される。
ところで、上記した閉弁時等において、流体供給源(図示せず)の条件によっては、流体供給源における流体の圧力が急激に立ち上がったり、過大な圧力が発生するときが間々ある。このような事情が閉弁時において発生すると、閉弁用差圧が通常領域よりも過大となる。この場合においても、閉弁用ポート26から過大な流体圧力が閉弁用圧力室22に矢印S1方向に供給される。これにより閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24との間における閉弁用差圧が急激に過大となる。この場合においても、閉弁用差圧に基づいてダイヤフラム3の可動膜部32が閉弁方向(矢印M1方向、下方)に大きく変形し、閉弁用圧力室22の室容積が増加し、開弁用圧力室24の流体が開弁用ポート27から矢印E1方向に排出され、開弁用圧力室24の室容積が減少する。
この場合、本実施形態によれば、図1に示すように、ダイヤフラム3の可動膜部32の閉弁方向の変形量は増加する。故に、ダイヤフラム3の可動膜部32のポート接触面34oは、図1の矢印W2として示すように、開弁用ポート27の開口周縁の一部に接触し、開弁用ポート27の開口面積(流路面積)を狭小化させる。従って、開弁用圧力室24に残留している流体が開弁用ポート27から矢印E1方向に排出される単位時間当たりの排出流量(排出速度)が制限される。この結果、開弁用圧力室24に残留する流体は、排出されにくくなり、ダイヤフラム3の閉弁作動に対してブレーキ作用を果たす。換言すると、開弁用圧力室24に残留する流体は、ダイヤフラム3の閉弁作動に対して流体クッションの役割を果たす。
この結果、閉弁方向(矢印M1方向)における弁体4の作動速度が抑制され低速化される。故に、閉弁時に弁体4が弁座17に衝撃的に衝突して着座することが抑えられる。よって閉弁時にダイヤフラム3、弁体4等にかかる衝撃が抑制され、ダイヤフラム3、弁体4等の構成部品の寿命を延ばすことができる。
更に、閉弁時に弁体4が弁座17に衝撃的に衝突して着座することが抑えられるため、弁体4が弁座17に衝突した後におけるリバウンドが抑えられ、弁体4のリバウンドによるハンチング現象が抑制される。
同様に、流体供給源の条件によっては、開弁時等においても、流体供給源における流体の圧力が急激に立ち上がったり、過大な圧力が発生する事情が発生するおそれが間々ある。この場合、開弁用差圧が通常領域よりも過大となる。この場合においても、開弁用ポート27から過大な流体圧力が開弁用圧力室24に矢印S2方向に供給される。これにより閉弁用圧力室22と開弁用圧力室24との間における開弁用差圧が急激に過大となる。この場合においても、開弁用差圧に基づいて、ダイヤフラム3の可動膜部32が開弁方向(矢印M2方向、上方)に変形し、開弁用圧力室24の室容積が増加し、閉弁用圧力室22に残留する流体が閉弁用ポート26から矢印E2方向に排出され、閉弁用圧力室22の室容積が減少する。この場合、本実施形態によれば、ダイヤフラム3の可動膜部32のポート接触面34sは、図2の矢印U2として示すように、閉弁用ポート26の開口周縁の一部に接触し、閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)を狭小化させる。
従って、閉弁用圧力室22の流体が閉弁用ポート26から矢印E2方向に排出される単位時間当たりの排出流量(排出速度)が制限される。この結果、閉弁用圧力室22に残留する流体は、排出されにくくなり、ダイヤフラム3の開弁作動に対して、ブレーキ作用を発揮すると共に、流体クッションの役割を果たす。このため、開弁方向(矢印M2方向)における弁体4の作動速度が抑制され低速化される。故に、開弁時に弁体4が衝撃的に開弁することが抑えられる。よってダイヤフラム3、弁体4等にかかる衝撃が抑制され、ダイヤフラム3、弁体4等の構成部品の寿命を延ばすことができる。
なお、開弁時に軸部材40の上端部40uが第3ボディ13のストッパ部13mに衝突するように設定されている場合には、弁体4の軸部材40の上端部40uが第3ボディ13のストッパ部13mに衝撃的に衝突することが抑えられる。このため、弁体4がストッパ部13mに衝突した後におけるリバウンドが抑えられ、弁体4のリバウンドによるハンチング現象が抑制される。
図3(A)は、弁体4が閉弁方向に作動するときにおける上記した特性を模式的に示すグラフである。図3(A)の横軸は時間を示し、縦軸は閉弁方向における弁体4の位置を示す。図3(A)に示すように、閉弁用差圧が通常領域のときには特性線K1に示すように比較的低速で閉弁する。これに対して閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)には、特性線K2の線部分K2aに示すように閉弁初期では、弁体4の閉弁速度は大きい。しかし、開弁用ポート27の開口面積(流路面積)が減少して開弁用ポート27から流体の排出流量が制限された時刻ta以降においては、特性線K2の線部分K2cに示すように、ブレーキ作用により弁体4の閉弁速度は減少し、弁体4は弁座17に静かに着座する。なお従来では弁体4の閉弁速度が大きいため、衝撃が大きい。
図3(B)は、弁体4が開弁方向に作動するときにおける上記した特性を模式的に示すグラフである。図3(B)の横軸は時間を示し、縦軸は開弁方向における弁体4の位置を示す。図3(B)に示すように、開弁用差圧が通常領域のときには特性線K4に示すように比較的低速で開弁する。これに対して開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)には、特性線K5の線部分K5aに示すように開弁初期では弁体4の開弁速度は大きいが、閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)が減少して閉弁用ポート26からの流体の排出流量が制限された時刻tc以降においては、特性線K5の線部分K5cに示すように、ブレーキ作用により弁体4の開弁速度は減少し、弁座17に静かに作動する。なお、従来では弁体4の開弁速度が大きいため、衝撃が大きい。上記したブレーキ特性が得られることは、バルブ装置の実機を用いた試験により確認されている。
ところで本実施形態によれば、上記したように弁体4の開閉が行なわれるときには、中間室75の容積が変化し、呼吸用ポート8は呼吸作用を奏する。即ち、弁体4が矢印M2方向に作動して開弁するときには、弁体4が中間室75を加圧し、中間室75の容積が減少し、中間室75が排出作用を果たす。このため、中間室75に残留する流体(一般的には空気等の流体)が呼吸用ポート8から外方に排出される。これに対して、弁体4が矢印M1方向に作動して閉弁するときには、中間室75の容積が増加し、中間室75が吸引作用を果たすため、外部の流体(一般的には空気等の流体)が呼吸用ポート8から中間室75内に吸引される。閉弁時には、図1から理解できるように、第2ダイヤフラム7の可動膜部72が導出孔15を閉鎖するため、導出孔15側の流体が中間室75側に流入することが抑えられる。
(実施形態2)
図4(A)(B)は実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図4(A)はダイヤフラム3の要部の断面図を示す。図4(B)はダイヤフラム3の平面図を示す。図4(A)(B)に示すようにダイヤフラム3の可動膜部32は、ダイヤフラム3のうち他のダイヤフラム部分よりも厚肉の突出対面部37を備えている。突出対面部37は、閉弁用ポート26に向けて突出しており、閉弁用ポート26に対面すると共に閉弁用ポート26の開口周縁に接触可能なポート接触面34sを備えている。開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、突出対面部37のポート接触面34sは閉弁用ポート26に対面し、図4(A)に示すように閉弁用ポート26の開口周縁の一部に接触し、閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)を狭小化させる。この結果、開弁方向(矢印M2方向)に移動する弁体4の作動速度が抑制され低速化される。更に、ポート接触面34sが形成されている突出対面部37は厚肉であるため、長期間における使用により、突出対面部37のポート接触面34sにおいて摩耗が仮に発生したとしても、突出対面部37の耐久性が維持される。なお、突出対面部37については、他のダイヤフラム3の部分よりも部分的に耐摩耗性が高いものとしても良い。
図4(A)(B)は実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図4(A)はダイヤフラム3の要部の断面図を示す。図4(B)はダイヤフラム3の平面図を示す。図4(A)(B)に示すようにダイヤフラム3の可動膜部32は、ダイヤフラム3のうち他のダイヤフラム部分よりも厚肉の突出対面部37を備えている。突出対面部37は、閉弁用ポート26に向けて突出しており、閉弁用ポート26に対面すると共に閉弁用ポート26の開口周縁に接触可能なポート接触面34sを備えている。開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、突出対面部37のポート接触面34sは閉弁用ポート26に対面し、図4(A)に示すように閉弁用ポート26の開口周縁の一部に接触し、閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)を狭小化させる。この結果、開弁方向(矢印M2方向)に移動する弁体4の作動速度が抑制され低速化される。更に、ポート接触面34sが形成されている突出対面部37は厚肉であるため、長期間における使用により、突出対面部37のポート接触面34sにおいて摩耗が仮に発生したとしても、突出対面部37の耐久性が維持される。なお、突出対面部37については、他のダイヤフラム3の部分よりも部分的に耐摩耗性が高いものとしても良い。
図4に示すように、突出対面部37のポート接触面34sには連通溝37pが形成されている。突出対面部37が閉弁用ポート26の開口を塞いだときであっても、連通溝37pは閉弁用ポート26と閉弁用圧力室22との間の連通性を確保する。突起状の突出対面部37が形成されていないダイヤフラム3の場合には、連通溝37pがダイヤフラム3そのものに形成されていても良い。
(実施形態3)
図5は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図5に示すようにダイヤフラム3の可動膜部32は、他のダイヤフラム部分よりも厚肉の突出対面部37Bを備えている。突出対面部37Bは開弁用ポート27に向けて突出しており、開弁用ポート27に対面するポート接触面34oを備えている。閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、突出対面部37Bのポート接触面34oは開弁用ポート27に対面し、開弁用ポート27の開口周縁の一部に接触し、開弁用ポート27の開口面積(流路面積)を狭小化させる。この結果、閉弁方向に移動する弁体4の作動速度が抑制され低速化される。ポート接触面34oが形成されている突出対面部37Bは厚肉であるため、長期間における使用により、突出対面部37Bのポート接触面34oにおいて摩耗が仮に発生したとしても、突出対面部37Bの耐久性が維持される。なお、突出対面部37Bについては、他のダイヤフラム3の部分よりも部分的に耐摩耗性が高いものとしても良い。
図5は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図5に示すようにダイヤフラム3の可動膜部32は、他のダイヤフラム部分よりも厚肉の突出対面部37Bを備えている。突出対面部37Bは開弁用ポート27に向けて突出しており、開弁用ポート27に対面するポート接触面34oを備えている。閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、突出対面部37Bのポート接触面34oは開弁用ポート27に対面し、開弁用ポート27の開口周縁の一部に接触し、開弁用ポート27の開口面積(流路面積)を狭小化させる。この結果、閉弁方向に移動する弁体4の作動速度が抑制され低速化される。ポート接触面34oが形成されている突出対面部37Bは厚肉であるため、長期間における使用により、突出対面部37Bのポート接触面34oにおいて摩耗が仮に発生したとしても、突出対面部37Bの耐久性が維持される。なお、突出対面部37Bについては、他のダイヤフラム3の部分よりも部分的に耐摩耗性が高いものとしても良い。
(実施形態4)
図6は実施形態4を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図6に示すようにダイヤフラム3の可動膜部32は、他のダイヤフラム部分よりも厚肉の突出対面部37および厚肉の突出対面部37Bを備えている。開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、突出対面部37のポート接触面34sは閉弁用ポート26に対面する。閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、図示はしないものの、突出対面部37Bのポート接触面34oは開弁用ポート27に対面する。
図6は実施形態4を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図6に示すようにダイヤフラム3の可動膜部32は、他のダイヤフラム部分よりも厚肉の突出対面部37および厚肉の突出対面部37Bを備えている。開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、突出対面部37のポート接触面34sは閉弁用ポート26に対面する。閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、図示はしないものの、突出対面部37Bのポート接触面34oは開弁用ポート27に対面する。
(実施形態5)
図7は実施形態5を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図7に示すように、垂直線PWに対して軸部材40の軸線PA、ひいてはボディ1は、角度θ1傾斜している。弁座17および弁体4も傾斜しているため、弁座17付近および弁体4付近の水は、重力によって流下することができる。このため弁座17付近および弁体4付近に水が残留しにくくなる。従って、寒冷地等であっても、弁体4が弁座17に着座している状態における過剰凍結が抑制され、閉弁状態の弁体4を開弁させ易くなる。更に図7に示すように、ボディ1は垂直線PWに対して角度θ1傾斜しているため、ボディ1が傾斜していない場合に比較して、開弁用ポート27が相対的に下側に位置することになり、ダイヤフラム3のポート接触面34oに対面し易くなる。このためダイヤフラム3のポート接触面34oが重力により開弁用ポート27側に傾くと、開弁用ポート27の開口周縁の一部に接触し易くなり、開弁用ポート27の開口面積(流路面積)を狭小化させ易くなる利点が得られる。
図7は実施形態5を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図7に示すように、垂直線PWに対して軸部材40の軸線PA、ひいてはボディ1は、角度θ1傾斜している。弁座17および弁体4も傾斜しているため、弁座17付近および弁体4付近の水は、重力によって流下することができる。このため弁座17付近および弁体4付近に水が残留しにくくなる。従って、寒冷地等であっても、弁体4が弁座17に着座している状態における過剰凍結が抑制され、閉弁状態の弁体4を開弁させ易くなる。更に図7に示すように、ボディ1は垂直線PWに対して角度θ1傾斜しているため、ボディ1が傾斜していない場合に比較して、開弁用ポート27が相対的に下側に位置することになり、ダイヤフラム3のポート接触面34oに対面し易くなる。このためダイヤフラム3のポート接触面34oが重力により開弁用ポート27側に傾くと、開弁用ポート27の開口周縁の一部に接触し易くなり、開弁用ポート27の開口面積(流路面積)を狭小化させ易くなる利点が得られる。
(実施形態6)
図8は実施形態6を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図8に示すように、閉弁用ポート26は複数のポートで形成されている。即ち閉弁用ポート26は、第1閉弁用ポート26fおよび第2閉弁用ポート26sで形成されている。第1閉弁用ポート26fは、ダイヤフラム3に接触可能となるように第2閉弁用ポート26sよりも重力方向の下側に位置している。第2閉弁用ポート26sは、ダイヤフラム3に接触しないように第1閉弁用ポート26fよりも重力方向の上側に位置している。
図8は実施形態6を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図8に示すように、閉弁用ポート26は複数のポートで形成されている。即ち閉弁用ポート26は、第1閉弁用ポート26fおよび第2閉弁用ポート26sで形成されている。第1閉弁用ポート26fは、ダイヤフラム3に接触可能となるように第2閉弁用ポート26sよりも重力方向の下側に位置している。第2閉弁用ポート26sは、ダイヤフラム3に接触しないように第1閉弁用ポート26fよりも重力方向の上側に位置している。
弁体4を開弁させるときにおいて、開弁用差圧が通常領域のときには、ダイヤフラム3のポート接触面34sは、図8の矢印U1として示すように、閉弁用ポート26を構成する第1閉弁用ポート26fおよび第2閉弁用ポート26sの双方に非接触であり、第1閉弁用ポート26fの開口面積(流路面積)および第2閉弁用ポート26sの開口面積(流路面積)が良好に維持されている。従って、閉弁用圧力室22の流体は、第1閉弁用ポート26fの開口および第2閉弁用ポート26sの開口から矢印E2方向に良好に排出される。
しかし流体供給源の条件によっては、流体供給源における流体の圧力が急激に立ち上がったり、過大な圧力が発生するときがある。このような事情が開弁時において発生すると、開弁用差圧が通常領域よりも過大となることがある。この場合において、ダイヤフラム3の可動膜部32の変形量は増加する。この場合、ダイヤフラム3の可動膜部32のポート接触面34sは、第2閉弁用ポート26sの開口周縁に非接触であるものの、図8の矢印U3として示すように、第1閉弁用ポート26fの開口周縁の一部または全部に接触し、第1閉弁用ポート26fの開口面積(流路面積)を狭小化させるか、あるいは閉鎖する。従って、閉弁用圧力室22の流体が第1閉弁用ポート26fおよび第2閉弁用ポート26sから矢印E2方向に排出される単位時間当たりの排出流量が制限される。この結果、閉弁用圧力室22の流体が排出されにくくなり、ブレーキ作用が得られる。この場合、閉弁用圧力室22に残留する流体がダイヤフラム3の開弁作動に対して流体クッションの役割を果たす。このため、開弁方向(矢印M2方向)における弁体4の作動速度が抑制され低速化される。故に、弁体4が衝撃的に開弁することが抑えられる。よって前述したようにダイヤフラム3、弁体4等にかかる衝撃が抑制され、ダイヤフラム3、弁体4等の構成部品の寿命を延ばすことができる。更に、弁体4の軸部材40の上端部40uが第3ボディ13のストッパ部13mに衝突するように設定されている場合には、弁体4の上端部が第3ボディ13のストッパ部13mに衝撃的に衝突することが抑えられるため、弁体4がストッパ部13mに衝突した後におけるリバウンドが抑えられ、弁体4のリバウンドによるハンチング現象が抑制される。図8に示すように、ポート接触面34sは第1閉弁用ポート26fの開口周縁を塞ぐものの、第2閉弁用ポート26sの開口周縁に非接触であるため、閉弁用ポート26が適度に閉鎖され、弁体4の移動速度を適宜コントロールするのに有利である。
(実施形態7)
図9は実施形態7を示す。本実施形態は実施形態6と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図9に示すように、閉弁用ポート26は複数個のポートで形成されている。即ち、閉弁用ポート26は、第1閉弁用ポート26fおよび第2閉弁用ポート26sで形成されている。
図9は実施形態7を示す。本実施形態は実施形態6と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図9に示すように、閉弁用ポート26は複数個のポートで形成されている。即ち、閉弁用ポート26は、第1閉弁用ポート26fおよび第2閉弁用ポート26sで形成されている。
更に開弁用ポート27は複数個のポートで形成されている。図9に示すように、開弁用ポート27は、第1開弁用ポート27fおよび第2開弁用ポート27sで形成されている。第1開弁用ポート27fは、ダイヤフラム3に接触できるように、第2開弁用ポート27sよりも重力方向の上側に位置している。第2開弁用ポート27sは、ダイヤフラム3に接触しないように、第1開弁用ポート27fよりも重力方向の下側に位置している。
弁体4を閉弁方向(矢印M1方向)に作動させて閉弁させるときにおいて、閉弁用差圧が通常領域のときには、ダイヤフラム3のポート接触面34oは、図9の矢印W1として示すように、開弁用ポート27を構成する第1開弁用ポート27fおよび第2開弁用ポート27sの双方に非接触である。よって、第1開弁用ポート27fの開口面積(流路面積)および第2開弁用ポート27sの開口面積(流路面積)が維持される。従って、閉弁用圧力室22の流体は第1開弁用ポート27fの開口および第2開弁用ポート27sの開口から矢印E1方向に良好に排出される。
しかし、流体供給源の条件によっては、流体供給源における流体の圧力が急激に立ち上がったり、過大な圧力が発生するときがある。このような事情が閉弁時において発生すると、閉弁用差圧が通常領域よりも過大となる。この場合において、ダイヤフラム3の可動膜部32の変形量が増加し、図9の矢印W3として示すように、可動膜部32のポート接触面34oは、第1開弁用ポート27fの開口周縁の一部または全部に接触し、第1開弁用ポート27fの開口面積(流路面積)を狭小化させるか、あるいは閉鎖する。但し、ダイヤフラム3のポート接触面34oは、第2開弁用ポート27sの開口周縁に非接触であり、第2開弁用ポート27sの開口面積(流路面積)は確保される。このとき、開弁用圧力室24の流体が第1開弁用ポート27fおよび第2開弁用ポート27sから矢印E1方向に排出される単位時間当たりの排出流量が制限される。この結果、開弁用圧力室24の流体が排出されにくくなり、ブレーキ作用が得られる。この場合、開弁用圧力室24に残留する流体がダイヤフラム3の閉弁作動に対して流体クッションの役割を果たす。
このため、閉弁方向(矢印M1方向)における弁体4の作動速度が抑制され低速化される。故に、弁体4が弁座17に衝撃的に衝突することが抑えられる。よって前述したようにダイヤフラム3、弁体4等の構成部品にかかる衝撃が抑制され、ダイヤフラム3、弁体4等の構成部品の寿命を延ばすことができる。更に、弁体4が弁座17に衝撃的に衝突することが抑えられるため、弁体4が弁座17に衝突した後におけるリバウンドが抑えられ、弁体4のリバウンドによるハンチング現象が抑制される。
同様に、開弁用差圧が通常領域よりも過大となる場合においても、ダイヤフラム3のポート接触面34sは、第1閉弁用ポート26fの開口周縁の一部または全部に接触し、第1閉弁ポート26fの開口面積(流路面積)を狭小化させるか、あるいは閉鎖する。但し、ダイヤフラム3のポート接触面34sは、第2閉弁用ポート26sの開口周縁に非接触であり、第2閉弁用ポート26sの開口面積(流路面積)は確保される。従って、閉弁用圧力室22の流体が第1閉弁用ポート26fおよび第2閉弁用ポート26sから矢印E2方向に排出される単位時間当たりの排出流量が制限される。この結果、ブレーキ作用が得られる。この場合、閉弁用圧力室22に残留する流体がダイヤフラム3の閉弁作動に対して流体クッションの役割を果たす。このため、開弁方向(矢印M2方向)における弁体4の作動速度が抑制され低速化される。図9に示すように、ポート接触面34oは第1開弁用ポート27fの開口周縁を塞ぐものの、第2開弁用ポート27sの開口周縁に非接触であるため、開弁用ポート27が適度に閉鎖され、弁体4の移動速度を適宜コントロールするのに有利である。
(実施形態8)
図10は実施形態8を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図10に示すように、垂直線PWに対して軸部材40の軸線PAおよびボディ1は角度θ1傾斜している。弁座17および弁体4も傾斜しているため、弁座17および弁体4付近の水は重力によって流下する。このため寒冷地等であっても、弁体4が閉弁している状態における過剰凍結が抑制され、弁体4を開弁し易くなる。
図10は実施形態8を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図10に示すように、垂直線PWに対して軸部材40の軸線PAおよびボディ1は角度θ1傾斜している。弁座17および弁体4も傾斜しているため、弁座17および弁体4付近の水は重力によって流下する。このため寒冷地等であっても、弁体4が閉弁している状態における過剰凍結が抑制され、弁体4を開弁し易くなる。
弁体4が矢印M2方向に開弁作動するときには、弁体4により中間室75内の流体は加圧される。よって、中間室75内に残留する流体(一般的には空気等の気体)は、呼吸用ポート8から排出される。この点本実施形態によれば、図10に示すように、第2ダイヤフラム7は、呼吸用ポート8に対面して接触可能な第2ポート接触面7xを有する。開弁用差圧が通常領域のとき、第2ダイヤフラム7の第2ポート接触面7xは、呼吸用ポート8に非対面および非接触となり、呼吸用ポート8の開口面積(流路面積)を維持する。
しかし、開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、弁体4の開弁量が増加するため、図10に示すように、第2ダイヤフラム7の第2ポート接触面7xは呼吸用ポート8の開口に対面し、呼吸用ポート8の開口周縁の一部または大部分に接触または接近し、呼吸用ポート8の開口面積(流路面積)を狭小化させる。この結果、中間室75の流体(一般的には空気等の気体)が呼吸用ポート8から排出される単位時間当たりの排出流量が制限される。この結果、開弁方向(矢印M2方向)において、開弁方向(矢印M2方向)における弁体4の作動速度が抑制される。
このため、閉弁用圧力室22および開弁用圧力室24との間における差圧を形成する流体の圧力が急激に立ち上がるとき、当該流体の過大圧力が印加されるときであっても、中間室75に残留する流体(一般的には空気等の気体)が呼吸用ポート8から排出されにくくなる。この結果、弁体4の移動動作(開弁動作)に対して、中間室75に残留する流体がブレーキ作用を果たす。この結果、開弁方向(矢印M2方向)において、第2ダイヤフラム7の作動速度が抑制され、ひいては弁体4の作動速度が抑制される。従って開弁時において、第2ダイヤフラム7、ダイヤフラム3、弁体4等の構成部品の寿命を延ばすことができる。図10に示すように、ボディ1は垂直線PWに対して角度θ1傾斜しているため、第2ダイヤフラム7の第2ポート接触面7xは重力により呼吸用ポート8に接触し易くなる利点が得られる。なお、本実施形態によれば、差圧が過大なとき、ダイヤフラム3は閉弁用ポート26の開口周縁、開弁用ポート27の開口周縁に接触可能に設定されているが、これに限らず、差圧が過大なときであっても、ダイヤフラム3は、閉弁用ポート26の開口周縁、開弁用ポート27の開口周縁に非接触に設定されている方式でも良い。
(実施形態9)
図11は実施形態9を示す。本実施形態は実施形態8と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図11に示すように、開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、第2ダイヤフラム7の第2ポート接触面7xは呼吸用ポート8に対面して、呼吸用ポート8の開口の一部または大部分を塞ぎ、呼吸用ポート8の開口面積(流路面積)を狭小化させる。この結果、中間室75の流体が呼吸用ポート8から排出される単位時間当たりの排出流量が制限される。
図11は実施形態9を示す。本実施形態は実施形態8と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図11に示すように、開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、第2ダイヤフラム7の第2ポート接触面7xは呼吸用ポート8に対面して、呼吸用ポート8の開口の一部または大部分を塞ぎ、呼吸用ポート8の開口面積(流路面積)を狭小化させる。この結果、中間室75の流体が呼吸用ポート8から排出される単位時間当たりの排出流量が制限される。
更に、開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき(通常領域よりも大きいとき)、図11に示すように、ダイヤフラム3のポート接触面34sが閉弁用ポート26の開口周縁の一部に接触し、閉弁用ポート26の開口面積(流路面積)を狭小化させる。これにより閉弁用圧力室22に残留している流体(一般的には空気等の気体)が閉弁用ポート26から排出される単位時間当たりの排出流量が制限される。この結果、開弁方向(矢印M2方向)において、第2ダイヤフラム7の作動速度が抑制される。ひいてはダイヤフラム3および弁体4の作動速度が抑制される。軸線PAは垂直線PWに対して傾斜しており、呼吸用ポート8は相対的に下側に寄っている。このため第2ダイヤフラム7の第2ポート接触面7xが重力により呼吸用ポート8側に傾き、呼吸用ポート8に接触し易くなる。
(実施形態10)
図12は実施形態10を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図12に示すように、開弁用圧力室24に連通するように第2ボディ12の側部にポート27Wが形成されている。但し、閉弁用圧力室22は密閉圧室とされており、所定の圧力に設定されている。開弁用圧力室24の流体がポート27Wから排出されると、閉弁用圧力室22の流体圧は開弁用圧力室24の流体圧に打ち勝つ。これにより弁体4は閉弁方向(矢印M1方向)に移動する。このとき、ダイヤフラム3のポート接触面34oがポート27Wの開口周縁の一部に接触し、ポート27の開口からの単位時間当たりの排出流量が制限される。この結果、開弁用圧力室24の流体がポート27Wから排出されにくくなり、ブレーキ作用が得られ、弁体4の閉弁速度が低下するため、弁体4が弁座17にゆっくりと着座できる。なお、上記した実施形態に限らず、閉弁用圧力室22に連通するポートを形成し、開弁用圧力室24を密閉室としても良い。
図12は実施形態10を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図12に示すように、開弁用圧力室24に連通するように第2ボディ12の側部にポート27Wが形成されている。但し、閉弁用圧力室22は密閉圧室とされており、所定の圧力に設定されている。開弁用圧力室24の流体がポート27Wから排出されると、閉弁用圧力室22の流体圧は開弁用圧力室24の流体圧に打ち勝つ。これにより弁体4は閉弁方向(矢印M1方向)に移動する。このとき、ダイヤフラム3のポート接触面34oがポート27Wの開口周縁の一部に接触し、ポート27の開口からの単位時間当たりの排出流量が制限される。この結果、開弁用圧力室24の流体がポート27Wから排出されにくくなり、ブレーキ作用が得られ、弁体4の閉弁速度が低下するため、弁体4が弁座17にゆっくりと着座できる。なお、上記した実施形態に限らず、閉弁用圧力室22に連通するポートを形成し、開弁用圧力室24を密閉室としても良い。
(実施形態11)
図13は実施形態11を示す。本実施形態は燃料電池システムに適用している。燃料発電システムは、改質器100と、燃焼器200と、燃料ユニットとして機能する燃料電池300と、改質器100と燃料電池300とを繋ぐ供給通路400とを備えている。改質器100には、改質用原料としての原料ガス(例えば天然ガス、都市ガス)および原料水(または水蒸気)を送給する送給通路110が設けられている。送給通路110には、原料ガスの流量を制御する制御弁100e、原料ガスを搬送するポンプ等の搬送要素100f、原料ガスのガス源100kが接続されている。改質器100は、水蒸気を利用して原料ガスを改質させて水素リッチな燃料ガス(燃料)を生成する。このため改質器100で改質された燃料ガスは水蒸気を含むことが多い。
図13は実施形態11を示す。本実施形態は燃料電池システムに適用している。燃料発電システムは、改質器100と、燃焼器200と、燃料ユニットとして機能する燃料電池300と、改質器100と燃料電池300とを繋ぐ供給通路400とを備えている。改質器100には、改質用原料としての原料ガス(例えば天然ガス、都市ガス)および原料水(または水蒸気)を送給する送給通路110が設けられている。送給通路110には、原料ガスの流量を制御する制御弁100e、原料ガスを搬送するポンプ等の搬送要素100f、原料ガスのガス源100kが接続されている。改質器100は、水蒸気を利用して原料ガスを改質させて水素リッチな燃料ガス(燃料)を生成する。このため改質器100で改質された燃料ガスは水蒸気を含むことが多い。
燃焼器200は、燃焼用原料としての燃焼用ガスを燃焼させることにより改質器100を改質反応に適するように加熱する。燃焼器200は改質器100を効果的に加熱できるように改質器100に隣接されている。改質器100と燃焼器200とで改質ユニットを構成する。燃焼器200に燃焼用ガスを供給する燃焼用ガス通路220が設けられている。燃焼用ガス通路220には、燃焼用ガスの流量を調整する制御弁220eが設けられている。
燃料電池300は燃料極と酸化剤極とを有する。燃料電池300は発電運転により昇温するため、冷却水通路320を流れる冷却水により冷却され、燃料電池300の過熱が抑制されている。供給通路400は、改質器100の出口100pと燃料電池300の燃料極の入口300iとを繋ぐ。供給通路400には、供給弁500(燃料遮断要素)が燃料電池3の燃料極の入口300iの上流に位置して設けられている。
改質器100で改質された燃料ガスは、供給通路400を介して燃料電池300の燃料極に供給される。酸化剤通路330から酸化剤ガス(空気)は加湿器333で加湿された後に、燃料電池300の酸化剤極に供給される。これにより燃料電池300は発電する。
燃料電池300の燃料極の燃料出口300pと燃焼器200とを繋ぐ排出通路610が設けられている。排出通路610には開閉可能な帰還弁600(燃料オフ流体遮断要素)が設けられている。燃料電池300で発電反応に使用された燃料オフガス(燃料オフ流体)には、燃料成分が残留していることがある。そこで、帰還弁600が開放すると、排出通路610は、燃料電池300で発電反応に使用された燃料オフガスを燃料極の出口300pから凝縮器730を介して燃焼器200に帰還させ、燃焼器200で再利用する。
図12に示すように、供給通路400には分岐部400aを介してバイパス通路650が設けられている。バイパス通路650は、改質器100で改質された燃料ガスを燃料電池300に流さないように、燃料電池300を迂回させるものである。バイパス通路650には、開閉可能なバイパス弁660(燃料遮断要素)が設けられている。システムの起動時には、改質器100の温度が必ずしも充分に安定していない。このため、改質器100の改質反応で生成された燃料ガスの組成は、必ずしも充分に安定していないことがある。そこで、システムの起動時には、供給弁500を閉鎖し、バイパス弁660を開放させて、改質器100からの燃料ガスを燃料電池300に流さず、バイパス通路650から燃焼器200に帰還させる。これにより起動直後に改質された燃料ガスは、燃焼器200の燃焼に再利用される。
使用方法について説明を加える。起動時には、供給弁500および帰還弁600が閉鎖されている。先ず、制御弁220eが開放して燃焼用ガス通路220から燃焼用ガス(燃焼用原料)が燃焼器200に供給されるとともに、空気通路230から空気が燃焼器200に供給され、燃焼器200で燃焼用ガスが燃焼する。これにより改質器100が次第に加熱されて昇温する。送給通路110により原料ガスおよび水蒸気が改質器100に供給され、改質器100において改質反応により水素リッチな燃料ガスが生成される。
しかしシステムの起動時初期には、改質器100の温度が必ずしも充分に安定していないことがある。このため、改質器100の改質反応で生成された燃料ガスの組成は、必ずしも充分に安定していないことがある。例えば、定常運転のときよりも、水素濃度が低いことがある。また、燃料電池300の燃料極に担持されている触媒に影響を与える物質が燃料ガスに含有されているおそれがある。
そこでシステムの起動時初期には、供給弁500および帰還弁600が閉鎖されている状態で、バイパス弁660を開放して、改質器100からの燃料ガスを燃料電池300の燃料極に流さず、バイパス通路650から凝縮器730を介して燃焼器200に帰還させる。これにより燃料ガスは燃焼器200の燃焼に再利用される。
燃焼器200での燃焼が継続されると、改質器100の温度が安定する。改質器100の改質反応で生成された燃料ガスの組成も次第に安定する。そこで、バイパス弁660が閉鎖した状態で、供給弁500および帰還弁600が開放する。すると、改質器100で生成された燃料ガスは、供給通路400および供給弁500を経て燃料電池300の燃料極の入口300iに至り、発電反応に使用される。燃料電池300の酸化剤極の入口に繋がる酸化剤通路330には、酸化剤ガスを加湿する加湿器333および酸化剤供給用の供給弁335が設けられている。燃料電池300の酸化剤極の出口には酸化剤排出通路337が設けられ、酸化剤排出通路337には、酸化剤オフガスを排出する排出弁338および加湿器333が設けられている。発電反応を経た酸化剤ガス(一般的には空気)は、高い湿度をもつ酸化剤オフガスとなり、燃料電池300の酸化剤極の出口から酸化剤排出通路337および排出弁338を経て、更に加湿器333を通過し、加湿器333の水分保持部材に水分を与えた後に、外気に放出される。なお、燃料電池の内部がフラッデング気味であり、加湿器333に水分を与えたくないときには、発電後の酸化剤オフガスをバイパス通路333eおよびバイパス弁333fに通過させることにより加湿器333を迂回させると共に、発電前の酸化剤ガスをバイパス通路333aおよびバイパス弁333bに通過させることにより加湿器333を迂回させる。
発電反応を経た燃料は燃料オフガスとなる。燃料オフガスは、燃料電池300の燃料極の出口300pから排出通路610に吐出され、排出通路610および帰還弁600を経て、更に凝縮器730を経て燃焼器200に帰還する。これにより燃料オフガスは燃焼器200の燃焼に再利用される。発電反応を経た燃料は燃料オフガスとなる。
供給通路400の供給弁500、排出通路610の帰還弁600、バイパス通路650のバイパス弁660、酸化剤通路330の供給弁335、酸化剤排出通路337の排出弁338のうち少なくとも一つを、上記した各実施形態に係るバルブ装置とすることができる。更に制御弁220e、バイパス弁333b、バイパス弁333fについても、上記した各実施形態に係るバルブ装置とすることができる。即ち、燃料電池システムに使用するバルブを上記した各実施形態に係るバルブ装置とすることができる。
改質器を搭載していない燃料電池システム(例えば自動車などの車両に搭載される燃料電池システム)において使用されるバルブにも適用できる。なお、改質器を搭載しないものの、燃料貯蔵タンクを搭載している燃料電池システムに適用しても良い。
(その他)
ダイヤフラム3の他に第2ダイヤフラム7が設けられているが、バルブの種類によっては第2ダイヤフラム7が廃止されていても良いし、あるいは、蓋部18とダイヤフラム3との間にバネ部材を設けても良い。上記したバルブ装置はノーマルクローズタイプであるが、ノーマルオープンタイプでも良い。上記したバルブ装置では、バネ部材79が搭載されているが、ノーマルクローズでないときには、バネ部材79が廃止されていてもよい。実施形態1に係るバルブ装置によれば、差圧が過大のとき、ダイヤフラム3は閉弁用ポート26および開弁用ポート27のうちの双方の開口面積(流路面積)を狭小化させ得る構造とされているが、これに限らず、ダイヤフラム3は閉弁用ポート26および開弁用ポート27のうちのいずれか一方のみの開口面積(流路面積)を狭小化させることにしても良い。
ダイヤフラム3の他に第2ダイヤフラム7が設けられているが、バルブの種類によっては第2ダイヤフラム7が廃止されていても良いし、あるいは、蓋部18とダイヤフラム3との間にバネ部材を設けても良い。上記したバルブ装置はノーマルクローズタイプであるが、ノーマルオープンタイプでも良い。上記したバルブ装置では、バネ部材79が搭載されているが、ノーマルクローズでないときには、バネ部材79が廃止されていてもよい。実施形態1に係るバルブ装置によれば、差圧が過大のとき、ダイヤフラム3は閉弁用ポート26および開弁用ポート27のうちの双方の開口面積(流路面積)を狭小化させ得る構造とされているが、これに限らず、ダイヤフラム3は閉弁用ポート26および開弁用ポート27のうちのいずれか一方のみの開口面積(流路面積)を狭小化させることにしても良い。
本発明のバルブ装置は、燃料電池システムのカソードガスを制御するバルブ装置に使用することができるが、燃料電池システム以外の流体機器のバルブ装置に使用しても良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。ある実施形態に特有の構造および機能は、他の実施形態にも適用することができる。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
・燃料電池と、燃料電池の燃料極に燃料ガスを供給する供給通路と、燃料電池の酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤通路と、燃料電池の燃料極から燃料オフガスを排出する排出通路と、燃料電池の酸化剤極から酸化剤オフガスを排出する酸化剤排出通路とを具備する燃料電池システムにおいて、供給通路、酸化剤通路、排出通路と、酸化剤排出通路のうちの少なくとも一つはバルブを備えており、バルブは各請求項に係るバルブで形成されていることを特徴とする燃料電池システム。
・燃料電池と、燃料電池の燃料極に燃料ガスを供給する供給通路と、燃料電池の酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤通路と、燃料電池の燃料極から燃料オフガスを排出する排出通路と、燃料電池の酸化剤極から酸化剤オフガスを排出する酸化剤排出通路とを具備する燃料電池システムにおいて、供給通路、酸化剤通路、排出通路と、酸化剤排出通路のうちの少なくとも一つはバルブを備えており、バルブは各請求項に係るバルブで形成されていることを特徴とする燃料電池システム。
本発明は気体状または液体状の流体を流す流体装置に使用されるバルブ装置に利用できる。
1はボディ、16は弁口、17は弁座、21は第1作動室、22は閉弁用圧力室、24は開弁用圧力室、26は閉弁用ポート、26fは第1閉弁用ポート、26sは第2閉弁用ポート、27は開弁用ポート、27fは第1開弁用ポート、27sは第2開弁用ポート、3はダイヤフラム、34oはポート接触面、34pはポート接触面、37は突出対面部、4は弁体、7は第2ダイヤフラムを示す。
Claims (7)
- 弁口および作動室をもつボディと、前記ボディに設けられ前記作動室を閉弁用圧力室と開弁用圧力室とに仕切る変形可能な膜状のダイヤフラムと、前記ダイヤフラムに取り付けられ前記ダイヤフラムの変形に伴い前記弁口を開閉可能な弁体とを具備するダイヤフラム式バルブ装置において、
前記ボディは、前記閉弁用圧力室と前記開弁用圧力室との間における差圧を形成すると共に前記差圧に基づいて前記ダイヤフラムを変形させるポートを有しており、
前記ダイヤフラムは、前記差圧が通常領域のとき前記ポートの開口面積を維持し、前記差圧が所定圧力よりも大きいとき前記ポートの開口周縁に接触して前記ポートの開口面積を狭小化させて前記弁体の作動速度を抑制するポート接触面を有することを特徴とするダイヤフラム式バルブ装置。 - 請求項1において、前記ダイヤフラムは、前記差圧が所定圧力よりも大きいとき前記ポートに対面可能で且つ他の前記ダイヤフラム部分よりも前記ポートに向けて突出する前記突出対面部を備えており、前記突出対面部は前記ポート接触面を備えていることを特徴とするダイヤフラム式バルブ装置。
- 請求項1または2において、(i)前記ポートは、前記閉弁用圧力室に連通する閉弁用ポートと、前記開弁用圧力室に連通する開弁用ポートとを備えており、
(ii)前記閉弁用ポートは、前記弁体の閉弁時において前記閉弁用圧力室に流体を供給し、且つ、前記弁体の開弁時において前記閉弁用圧力室の流体を排出し、
(iii)前記開弁用ポートは、前記弁体の開弁時において前記開弁用圧力室に流体を供給し、且つ、前記弁体の閉弁時において前記開弁用圧力室の流体を排出することを特徴とするダイヤフラム式バルブ装置。 - 請求項1〜3のうちの一項において、前記差圧は閉弁用差圧であり、前記ダイヤフラムの前記ポート接触面は、閉弁時において、前記閉弁用差圧が通常領域のとき前記開弁用ポートの開口面積を維持し、前記閉弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき、前記開弁用ポートの開口周縁に接触して前記開弁用ポートの開口面積を狭小化させ、前記開弁用圧力室の流体が前記開弁用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量を制限することを特徴とするダイヤフラム式バルブ装置。
- 請求項1〜3のうちの一項において、前記差圧は開弁用差圧であり、前記ダイヤフラムの前記ポート接触面は、開弁時において、前記開弁用差圧が通常領域のとき前記閉弁用ポートの開口面積を維持し、前記開弁用差圧が所定圧力よりも大きいとき、前記閉弁用ポートの開口周縁に接触して閉弁用ポートの開口面積を狭小化させ、前記閉弁用圧力室の流体が前記閉弁用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量を制限することを特徴とするダイヤフラム式バルブ装置。
- 請求項1〜5の一項において、(i)前記ボディは、前記作動室に対して仕切られる中間室を区画すると共に前記弁体の開閉作動に応じて変形する膜状をなす第2ダイヤフラムと、前記弁体の開閉作動に応じて変形する前記第2ダイヤフラムに基づいて室容積が変動する前記中間室内の流体を前記中間室に対して出し入れする呼吸用ポートとを備えており、
(ii)前記第2ダイヤフラムは、前記弁体の開動作時に前記呼吸用ポートの前記中間室への開口周縁の少なくとも一部に接触し、前記呼吸用ポートの開口面積を狭小化させ、前記中間室の流体が前記呼吸用ポートから排出される単位時間当たりの排出流量を制限することを特徴とするダイヤフラム式バルブ装置。 - 弁口および室をもつボディと、前記弁口を開閉可能な弁体と、前記弁体の開閉動作に応じて変形可能に設けられ前記室の境界を形成する膜状のダイヤフラムとを具備するダイヤフラム式バルブ装置において、
前記ボディは、前記ダイヤフラムの変形に伴って室容積が変動する前記室内の流体を出し入れするポートを有しており、
前記ダイヤフラムは、前記ポートの前記室への開口部の開口面積を狭小化させて前記弁体の作動速度を抑制するポート接触面を有することを特徴とするダイヤフラム式バルブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007144980A JP2008298182A (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | ダイヤフラム式バルブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007144980A JP2008298182A (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | ダイヤフラム式バルブ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008298182A true JP2008298182A (ja) | 2008-12-11 |
Family
ID=40171884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007144980A Pending JP2008298182A (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | ダイヤフラム式バルブ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008298182A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103047458A (zh) * | 2013-01-21 | 2013-04-17 | 郑州铝都阀门有限公司 | 全压高速排气补气专用阀 |
-
2007
- 2007-05-31 JP JP2007144980A patent/JP2008298182A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103047458A (zh) * | 2013-01-21 | 2013-04-17 | 郑州铝都阀门有限公司 | 全压高速排气补气专用阀 |
CN103047458B (zh) * | 2013-01-21 | 2015-07-08 | 郑州铝都阀门有限公司 | 全压高速排气补气专用阀 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3857223B2 (ja) | 燃料電池用レギュレータ | |
JP2008041265A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2008041647A (ja) | 燃料電池システムおよび燃料電池システムにおけるパージ方法 | |
JP2006049103A (ja) | 燃料電池システム | |
US10788140B2 (en) | Solenoid valve for controlling gas supply | |
JP3933563B2 (ja) | レギュレータ | |
JP6382893B2 (ja) | 燃料電池システムの制御方法 | |
JP6868371B2 (ja) | 高圧流体制御弁および燃料電池システム | |
US20060141298A1 (en) | Solenoid-operated valve for fuel cells | |
JP2013089307A (ja) | インジェクタ付き減圧弁およびこれを備えた燃料電池システム | |
JP5425831B2 (ja) | 締切り機構付き減圧弁 | |
JP2018132072A (ja) | 流体制御弁及び流体弁制御装置 | |
US8053129B2 (en) | Fuel cell system, fuel cell valve system, and fuel cell gas supply device | |
JP2008298182A (ja) | ダイヤフラム式バルブ装置 | |
JP6724736B2 (ja) | 高圧流体制御弁の制御装置および異常診断方法 | |
JP2007138903A (ja) | 燃料供給圧力調整装置 | |
JP2008133928A (ja) | ダイヤフラム式バルブ装置 | |
WO2013121463A1 (ja) | ポンプ装置及びポンプシステム | |
JP2012189108A (ja) | インジェクタ付きタンク弁と燃料電池システム | |
JP2006153222A (ja) | 燃料電池用電磁遮断弁 | |
JP2008133852A (ja) | バルブ装置 | |
JP2007005037A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2005309983A (ja) | ガス制御弁および燃料電池システム | |
JP2004197899A (ja) | ダイヤフラム内蔵遮断弁、燃料電池システム | |
JP7508718B2 (ja) | 流体制御装置 |