JP2008297854A - 被免震物浮き上り防止装置 - Google Patents

被免震物浮き上り防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008297854A
JP2008297854A JP2007147589A JP2007147589A JP2008297854A JP 2008297854 A JP2008297854 A JP 2008297854A JP 2007147589 A JP2007147589 A JP 2007147589A JP 2007147589 A JP2007147589 A JP 2007147589A JP 2008297854 A JP2008297854 A JP 2008297854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
roller body
seismic isolation
horizontal
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007147589A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4489097B2 (ja
Inventor
Atsuyoshi Mantani
淳致 萬谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2007147589A priority Critical patent/JP4489097B2/ja
Publication of JP2008297854A publication Critical patent/JP2008297854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4489097B2 publication Critical patent/JP4489097B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】
円錐状等転動盤を用いた転がり免震支承装置の転がり球が、水平地震動時に上下変位しながら転動するのに同調して転動し、また積層ゴム支承が水平地震動時に沈込みするのに同調して転動し、上下地震動時の浮上りを防止する被免震物浮上り防止装置と、水平盤免震装置に摩擦抵抗の少ない浮上り防止装置を提供する。
【解決手段】
所定の有効長と形状とを持たせた基礎盤側ローラー体4を上側に、基台下側ローラー体3を下側にして回転自在に直交させ、両端の回転軸5に回転軸受付支持受台7を配設し、基台下側ローラー体3の回転軸受付支持受台7を被免震物の基台下1に、基礎盤側ローラー体4の回転軸受付支持受台7を基礎盤2に強剛に螺着した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変位または変形免震時に上下方向に変位を伴う免震支承装置(具体的には、円錐面状又はすり鉢状等転動盤を用いた免震球支承装置または積層ゴム支承装置)と、また、水平変位をする免震支承装置に併設する、被免震物浮き上り防止装置に関する。
水平滑り免震支承や水平転がり免震支承において従来技術では、上部直線ガイドレールと下部直線ガイドレール相互間を、水平方向に摺動状に咬み合せる等によつて容易に上下が拘束可能なため、水平滑り咬み合せ型の各種の被免震物浮き上り防止装置が広く用いられている。
しかし、円錐面状又はすり鉢状等転動盤を用いた免震球支承装置では、免震球が転動免震時に該転動盤面上に沿つて上下方向に反復転動して変位をするため、水平方向に摺動状に咬み合せた浮き上り防止装置を用いることは出来ない。また積層ゴム支承装置では、水平地震時に積層ゴムが水平変形すると免震ゴムが下方向に沈み込みをするため、同様に該水平滑り咬み合せ型浮き上り防止装置を用いることは出来ない。
前記した従来技術の上部直線ガイドレールと下部直線ガイドレール相互間を、水平方向に摺動状に咬み合せる等の水平滑り咬み合せ型の各種の被免震物浮き上り防止装置では、咬み合せ部を間隙なく精密に咬み合せる必要から、滑り摩擦抵抗が大きい。
変位または変形免震時に上下方向に変位を伴う免震支承装置において、該免震支承の上下方向の変位に追従して、常時に間断なく継続して浮き上りを防止することが出来る、構成が簡単で安価な従来技術の被免震物浮き上り防止装置は見当らない。
本発明は、変位または変形免震時に上下方向に変位を伴う免震支承装置に併設して用いることが出来る、構成が簡単な被免震物浮き上り防止装置と、水平変位をする免震支承装置に併設して用いることが出来る、構成が簡単な摩擦抵抗の小さい被免震物浮き上り防止装置とを安価に提供することを課題とする。
請求項1の発明は、変位または変形免震時に上下方向に変位を伴う免震支承装置を配設した基礎盤と被免震物の基台下との空間部において、該空間部の適所に、所定の有効長と所定の形状とを持たせた強剛体でなる、基礎盤側ローラー体を上側に、基台下側ローラー体を下側にして、それぞれの長さ中央部で水平状に回転自在に接触させて直交させ、該両ローラー体の両端中央部から回転軸を該両ローラー体外に突出させ、それぞれの回転軸の両端に回転軸受付支持受台を配設して支持させ、基礎盤側ローラー体の該支持受台を基礎盤に、基台下側ローラー体の該支持受台を基台下に強剛に螺着する、免震変位時に上下方向に変位を伴う免震支承装置に併設する、被免震物浮き上り防止装置の構成である。
該空間部の適所とは、円錐状等転動盤を用いた免震支承装置または積層ゴム支承装置の免震動作時に支障の無い空間部である。
基礎盤側及び基台下側ローラー体の所定の有効長とは、基礎盤側ローラー体及び基台下側ローラー体の直径に、地震設計水平変位量または必要とする水平変位量の二倍量(全振幅)を加算した長さである。
基礎盤側及び基台下側ローラー体の所定の形状とは、円錐状転動盤を用いた免震支承装置で、下転動盤に円錐状転動盤を用いた場合では、必要とする直径を有する基礎盤側ローラー体の両端の全円周線から長さ中央点に向つて拡角状に、それぞれ円錐状転動盤の傾斜角度を用いて円錐台状のローラー転動面を双方から形成させて、長さ中央点で双方の円錐底面を結合状とさせた形状である。更に、必要とする直径を有する基台下側ローラー体の長さ中央点の全円周線から該ローラー体の両端方向に向つて拡角状に、それぞれ円錐状転動盤の傾斜角度を用いて、該ローラー体の両端を円錐底面とした円錐台状のローラー転動面を双方に形成させる形状である。
円錐状転動盤を用いた免震支承装置で、上転動盤に円錐状転動盤を用いた場合では、必要とする直径を有する基礎盤側ローラー体の長さ中央点の全円周線から該ローラー体の両端方向に向つて拡角状に、それぞれ円錐状転動盤の傾斜角度を用いて、該ローラー体の両端を円錐底面とした円錐台状のローラー転動面を双方に形成させた形状である。更に、必要とする直径を有する基台下側ローラー体の両端の全円周線から長さ中央点に向つて拡角状に、それぞれ円錐状転動盤の傾斜角度を用いて円錐台状のローラー転動面を双方から形成させて長さ中央点で双方の円錐底面を結合状とさせる形状である。
積層ゴム支承装置を用いた場合では、地震設計水平変位量または必要とする水平変位量を、積層ゴム支承が変形した時の沈み込み量を、必要とする直径を有する基礎盤側ローラー体の両端側の該ローラー体の半径に加算して該ローラー体の両端径とし、長さ中央点の全円周線から該ローラー体の両端方向に向つて拡角状に、該ローラー体の両端を円錐底面とした円錐台状のローラー転動面を双方に形成させた形状である。更に、必要とする直径を有する基台下側ローラー体の長さ中央点の該ローラー体の半径に該沈み込み量を加算して該ローラー体の中央径とし、両端の全円周線から長さ中央径に向つて拡角状に、それぞれ円錐台状のローラー転動面を双方から形成させて長さ中央点で双方の円錐底面を結合状とさせる形状である。
用いる円錐状転動盤の傾斜角度を、または積層ゴム支承装置の沈み込み量を、上記のように基礎盤側ローラー体と基台下側ローラー体とに用いてなる形状の、双方の該ローラー体をそれぞれの中央部で水平状に回転自在に接触させて直交させると、水平地震動時に円錐状転動盤上を免震球が転動するに同調して、また積層ゴム支承が水平変形するに同調して常時に間断なく継続して接触転動する。上下地震動時には、基礎盤側ローラー体と基台下側ローラー体とが交叉しているため、上下引張力に抵抗し、被免震物の浮き上りを防止する。地震設計水平変位量または必要とする水平変位量の全振幅の長さを有する双方の該ローラー体は、該免震支承装置の免震変位または変形に支障を与えない。
請求項2の発明は、水平免震盤を用いた免震支承装置を配設した基礎盤と被免震物の基台下との空間部において、該空間部の適所に、所定の有効長を持たせた単数以上の強剛体でなる、基礎盤側ローラー体を上側に、基台下側ローラー体を下側にして、水平状に回転自在に接触させて直交させ、該両ローラー体の両端中央部から回転軸を該両ローラー体外に突出させ、それぞれの回転軸の両端に回転軸受付支持受台を配設して支持させ、基礎盤側ローラー体の該支持受台を基礎盤に、基台下側ローラー体の該支持受台を基台下に強剛に螺着する、水平免震盤を用いた免震支承装置に併設する、被免震物浮き上り防止装置の構成である。
該空間部の適所とは、水平免震盤を用いた免震支承装置の免震動作時に支障の無い空間部である。
基礎盤側及び基台下側ローラー体の所定の有効長とは、単数の基礎盤側ローラー体及び基台下側ローラー体を用いた場合では、該ローラー体の直径に、また複数の基礎盤側ローラー体及び基台下側ローラー体を用いた場合では、複数の該ローラー体の直径の合計に、それぞれ地震設計水平変位量または必要とする水平変位量の二倍量(全振幅)を加算した長さである。必要な最少の長である。
水平免震盤を用いた免震支承装置が水平地震動時に免震を開始するに追従して、摩擦抵抗少なく接触転動し、上下地震動時には、基礎盤側ローラー体と基台下側ローラー体とが交叉しているため、上下引張力に抵抗し、被免震物の浮き上りを防止する。地震設計水平変位量または必要とする水平変位量の全振幅の長さを有する双方の該ローラー体は、該免震支承装置の免震変位または変形に支障を与えない。
請求項1の発明は、基礎盤側及び基台下側ローラー体の形状を、円錐状転動盤の傾斜角度に、また積層ゴム支承装置の沈み込み量に見合わせた形状を用いているため、水平地震動時に基礎盤側及び基台下側ローラー体は免震支承装置の上下方向への変位に同調して追従し、常時に間断なく継続して基礎盤側ローラー体と基台下側ローラー体とは接触転動し、上下地震動時に基礎盤側ローラー体と基台下側ローラー体とは、常時に交叉接触しているため、上下引張力に対抗して浮き上りを防止し、上下水平同時地震動時に上記同様に基礎盤側ローラー体と基台下側ローラー体とは交叉接触転動しながら被免震物の浮き上りを防止することが出来る。地震設計水平変位量または必要とする水平変位量の全振幅の長さを有する双方の該ローラー体は、該免震支承装置の免震変位または変形に支障を与えない。
請求項2の発明は、水平地震動時に基礎盤側及び基台下側ローラー体は免震支承装置の変位に追従して摩擦抵抗少なく接触転動し、上下地震動時に基礎盤側ローラー体と基台下側ローラー体とが常時に交叉接触しているため、上下引張力に対抗して浮き上りを防止し、上下水平同時地震動時に上記同様に基礎盤側ローラー体と基台下側ローラー体とは交叉接触転動しながら被免震物の浮き上りを防止することが出来る。地震設計水平変位量または必要とする水平変位量の全振幅の長さを有する双方の該ローラー体は、該免震支承装置の免震変位または変形に支障を与えない。
以下、説明します。
図1(a)は、請求項1記載の、基礎盤と被免震物の基台下との間に配設した、下転動盤に円錐状転動盤10を用いた転がり免震支承装置Aに被免震物浮上り防止装置12を併設した状態を示す、配置断面図。図1(b)は、図1(a)に用いた被免震物浮上り防止装置12の全体斜視図。図2(a)は、図1(a)の水平地震動時の変位状態を示す配置断面図。図2(b)は、図2(a)のA−A部から見た被免震物浮上り防止装置12の平面図。図3(a)は、請求項1記載の、基礎盤と被免震物の基台下との間に配設した、積層ゴム支承装置Bに被免震物浮上り防止装置22を併設した状態を示す、配置断面図。図3(b)は、図3(a)のB−B部から見た被免震物浮上り防止装置22の平面図。図4(a)は、図3(a)の免震時の変形及び変位状態を示す配置断面図。図4(b)は、図4(a)のC−C部から見た被免震物浮上り防止装置の平面図。図中の黒丸点は弾性緩衝材を示し、白抜き矢印は水平地震動方向を示す。
以下、本発明の第一実施形態を図1(a)から図2(b)までを参照して説明する。
被免震物の基台下1と基礎盤2との間に、転がり免震支承装置Aを配設し、転がり免震支承装置Aの転動免震に支障の出ない該間の他の適所の空間部に、下記する被免震物浮上り防止装置12を適宜数併設する。
基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4は、上下方向の引張力に対抗させる必要から鋼材等の強剛体でなる金属材で形成させる。該両ローラー体3及び4の両端中心部から回転軸5を突出させる。回転軸5は該両ローラー体3及び4の縦長中心部に円筒状の軸穴6を貫通させて回転軸5を導入したり、該両ローラー体3及び4と一体的に形成させてもよい。
該両ローラー体3及び4外に突出させた回転軸5の両端に、それぞれ回転軸受付支持受台7を嵌合配設し、基台下側ローラー体3を下側に基礎盤側ローラー体4を上側に、それぞれの中央部で水平状に回転自在に接触させて直交させ、基台下側ローラー体3の回転軸受付支持受台7を被免震物の基台下1に、基礎盤側ローラー体4の回転軸受付支持受台7を基礎盤2に強剛に螺着する。
なお、回転軸受付支持受台7を、回転軸受部と支持受台とに分離させて、該両ローラー体3及び4の軸穴6内に回転軸受部を設け、回転軸受部内を通して回転しない回転軸5を支持受台に支持させて用いることが出来る。回転軸受付支持受台7の形状や支持方法は、回転自在で被免震物荷重及び上下引張力に対抗出来るなら適宜に用いることが出来る。
該両ローラー体3及び4の両端側に面した回転軸受付支持受台7の側面に、適宜な弾性緩衝材8を適宜に付設して、該両ローラー体3及び4の万一の衝突の衝撃を緩和させることが出来る。
該両ローラー体3及び4の外表面にゴム体等でなる弾性緩衝消音板9を適宜な厚みで貼着して、接触転動音を消音させることが出来る。
なお、基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4を、鋼材等の強剛体でなる金属材で形成させるに限らず、耐衝撃性、耐荷重性、耐磨耗性、耐久性等が優れた合成樹脂材等を用いて構成させて用いることが出来る。
基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4の所定の有効長として、例えば地震設計水平変位量または必要とする水平変位量として25糎を用いたときは、25糎の二倍量の50糎(全振幅)に、該ローラー体3及び4の直径値(仮に10糎とする)を加算して、必要な有効長として60糎が必要最少限の長となる。
基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4の所定の形状として、以下に適宜な数字を用い当てはめて説明する。
転がり免震支承装置Aの円錐状転動盤10の半径を30糎とし、中心と円周縁との高低差2糎(傾斜角度に該当させる)とする。該ローラー体3及び4の直径値10糎とし、長さ中央点から両端までそれぞれ30糎とする。両端径を10糎とし、円錐状転動盤10の中心と円周縁との高低差2糎を基礎盤側ローラー体4の長さ中央点径の半径5糎に加算すると中央点径は14糎(半径7糎)となる。よつて、両端径から長さ中央点径に向つて双方から拡角状に直線を引くと円錐台状のローラー転動面が2面形成できる。
更に基台下側ローラー体3の長さ中央点径を10糎とし、両端径を14糎(半径7糎)とする。よつて、同様に長さ中央点径から両端径に向つて双方から拡角状の円錐台状のローラー転動面が2面形成できる。
基礎盤側ローラー体4を上側に、基台下側ローラー体3を下側にして、それぞれの長さ中央部で水平状に回転自在に接触させて直交させ、水平地震動が発生し、転がり免震支承装置Aが25糎を水平変位すると、円錐状転動盤10上を転がり球が約2糎上昇するに同調して、基台下側ローラー体3は基礎盤側ローラー体4の中央点径(半径7糎)からローラー体4の端径(半径5糎)へ約2糎上昇するように転動する。転がり球が円錐状転動盤10上を全方向に反復転動するのに、常時に追従同調して基台下側ローラー体3と基礎盤側ローラー体4は交叉転動し、上下地震動時には交叉した該ローラー体3及び4が上下方向の引張力に抵抗し、被免震物の浮上りを防止する。
なお、転がり免震支承装置Aの円錐状転動盤10以外のすり鉢状転動盤やその他の半球状転動盤等の面角度形状を、上記のように該ローラー体3及び4のローラー転動面に形成させることで、該ローラー体3及び4は同調して交叉転動し、上下地震動時には交叉した該ローラー体3及び4が上下方向の引張力に抵抗し、被免震物の浮上りを防止する。また転がり免震支承装置Aに転がり免震球以外の滑り免震半球板を用いた場合にも、該浮上り防止装置12を同様に用いることが出来る。
次に本発明の第二実施形態を図3(a)から図4(b)までを参照して説明する。以下に説明する、前記第一実施形態と共通する構成については同符号を付し、その説明を省略する。
被免震物の基台下1と基礎盤2との間に、積層ゴム支承装置Bを配設し、積層ゴム免震支承装置Bの変形免震に支障の出ない該間の他の適所の空間部に、下記する被免震物浮上り防止装置22を適宜数併設する。
前記第一実施形態と同様に基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4の所定の有効長として50糎(全振幅)に、該ローラー体3及び4の直径値(仮に10糎とする)を加えた60糎を用いる。
基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4の所定の形状として、以下に適宜な数字を当てはめて説明する。
水平地震動時に積層ゴム免震支承装置Bが25糎を水平変形した時の沈み込み量を2糎とし、該ローラー体3及び4の直径値10糎とし、長さ中央点から両端までそれぞれ30糎とする。両端径の半径5糎に沈み込み量を2糎を加算すると両端径は14糎(半径7糎)となる。長さ中央点径を10糎とする。よつて、両端径から長さ中央点径に向つて双方から拡角状に直線を引くと円錐台状のローラー転動面が2面形成できる。
更に基台下側ローラー体3の中央点径を14糎(半径7糎)とし、両端径を10糎とする。よつて、中央点径から両端径に向つて双方から拡角状に直線を引くと円錐台状のローラー転動面が2面形成できる。
基礎盤側ローラー体4を上側に、基台下側ローラー体3を下側にして、それぞれの長さ中央部で水平状に回転自在に接触させて直交させ、水平地震動が発生し、積層ゴム免震支承装置Bが25糎を水平変形しながら、徐々に2糎沈み込むのに同調して、基台下側ローラー体3は基礎盤側ローラー体4の中央点径(半径5糎)から該ローラー体4の端径(半径7糎)へ約2糎下降するように転動する。積層ゴム免震支承装置Bが全方向に変形沈み込みするのに、常時に追従同調して基台下側ローラー体3と基礎盤側ローラー体4は交叉転動し、上下地震動時には交叉した該ローラー体3及び4が上下方向の引張力に抵抗し、被免震物の浮上りを防止する。
なお、円錐状転動盤10を用いた免震支承装置Aで、上転動盤に円錐状転動盤10を用いた場合に、被免震物の浮上り防止装置22を併設すると、上記同様に、基台下側ローラー体3が基礎盤側ローラー体4の中央点径(半径5糎)から両端径(半径7糎)へ下降する形状となり、円錐状転動盤10下を転がり球が約2糎下降するのに同調して交叉転動し、上下地震動時には交叉した該ローラー体3及び4が上下方向の引張力に抵抗し、被免震物の浮上りを防止する。
図5(a)は、請求項2記載の、基礎盤と被免震物の基台下との間に配設した、水平免震盤を用いた免震支承装置Cに被免震物浮上り防止装置32を併設した状態を示す、配置断面図。図5(b)は、図5(a)のD−D部から見た被免震物浮上り防止装置32の平面図。図5(c)は、図5(b)の水平地震動時の変位状態を示す平面図。
以下、本発明の実施形態を図5(a)から(c)までを参照して説明する。
被免震物の基台下1と基礎盤2との間に、水平免震盤を用いた免震支承装置Cを配設し、該免震支承装置Cの滑り免震に支障の出ない該間の他の適所の空間部に、被免震物浮上り防止装置32を適宜数併設する。
以下に説明する、前記第一実施形態と共通する構成については同符号を付し、その説明を省略する。
基台下側ローラー体3及び基礎盤側4の所定の有効長とは、単数の該ローラー体3及び4を用いた場合では、該ローラー体3及び4の直径に、また複数の該ローラー体3及び4を用いた場合では、複数の該ローラー体の直径の合計に、それぞれ地震設計水平変位量または必要とする水平変位量の二倍量(全振幅)を加算した長さである。必要最少限の長である。
本実施形態では前記第一実施形態と同様に基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4の所定の有効長として50糎(全振幅)に、単数の該ローラー体3及び4を用いて、その直径値(仮に10糎とする)を加えた60糎を用いる。
基礎盤側ローラー体4を上側に、基台下側ローラー体3を下側にして、それぞれの長さ中央部で水平状に回転自在に接触させて直交させ、水平地震動が発生し、該免震支承装置Cの水平免震盤11が25糎を滑り変位をするのに同調して、基台下側ローラー体3は基礎盤側ローラー体4の中央点からローラー端方向に25糎を水平転動する。水平免震盤11が全方向に反復滑り変位するのに、常時に追従同調して基台下側ローラー体3と基礎盤側ローラー体4とは回転交叉転動のため摩擦抵抗少なく転動する。上下地震動時には交叉した該ローラー体3及び4が上下方向の引張力に抵抗し、被免震物の浮上りを防止する。
なお、水平免震盤を用いた免震支承装置Cの上下水平免震盤11間に転がり球を用いた場合にも、該浮上り防止装置32を同様に用いることが出来る。
上記したように、基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4の長さは、比較的に長くなるため、本実施形態では該両ローラー体3及び4の直径に10糎を用いて説明したが、該両ローラー体3及び4と、回転軸5には強い上下引張力が加わるため、該両ローラー体3及び4と、回転軸5の直径は、被免震物の種類、高さ、重量、用いる地震設計水平変位量等から、適宜に選定する。
上述以外でも、基台下側ローラー体3及び基礎盤側ローラー体4の構成や回転軸5と回転軸受付支持受台7との支持構成等は、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、如何なる構成を用いてもよい。
(a) 円錐状転動盤を用いた転がり免震支承装置Aに、被免震物浮上り防止装置12を併設した状態を示す、配置断面図。(b) 被免震物浮上り防止装置12の全体斜視図。 (a) 図1の(a)の免震転動変位時を示す配置断面図。(b) 図2(a)のA−A部から見た被免震物浮上り防止装置12の平面図。 (a) 積層ゴム免震支承装置Bに被免震物浮上り防止装置22を併設した状態を示す、配置断面図。(b) 図3(a)のB−B部から見た被免震物浮上り防止装置22の平面図。 (a) 図3の(a)の免震時の変形及び変位状態を示す配置断面図。(b) 図4(a)のC−C部から見た被免震物浮上り防止装置22の平面図。 (a) 滑り免震支承装置Cに、被免震物浮上り防止装置32を併設した状態を示す、配置断面図。(b) 図5(a)のD−D部から見た被免震物浮上り防止装置32の平面図。(c) 図5(b)の免震転動変位時を示す配置断面図。
符号の説明
A 円錐状転動盤を用いた転がり免震支承装置
B 積層ゴム免震支承装置
C 滑り免震支承装置
1 被免震物の基台下
2 基礎盤
3 基台下側ローラー体
4 基礎盤側ローラー体
5 回転軸
6 軸穴
7 回転軸受付支持受台
8 弾性緩衝材
9 弾性緩衝消音板
10 円錐状転動盤
11 水平免震盤
12、22、32 被免震物浮上り防止装置

Claims (2)

  1. 変位または変形免震時に上下方向に変位を伴う免震支承装置を配設した基礎盤と被免震物の基台下との空間部において、該空間部の適所に、所定の有効長と所定の形状とを持たせた強剛体でなる、基礎盤側ローラー体を上側に、基台下側ローラー体を下側にして、それぞれの長さ中央部で水平状に回転自在に接触させて直交させ、該両ローラー体の両端中央部から回転軸を該両ローラー体外に突出させ、それぞれの回転軸の両端に回転軸受付支持受台を配設して支持させ、基礎盤側ローラー体の該支持受台を基礎盤に、基台下側ローラー体の該支持受台を基台下に強剛に螺着することを特長とする、免震変位時に上下方向に変位を伴う免震支承装置に併設する、被免震物浮き上り防止装置。
  2. 水平免震盤を用いた免震支承装置を配設した基礎盤と被免震物の基台下との空間部において、該空間部の適所に、所定の有効長を持たせた単数以上の強剛体でなる、基礎盤側ローラー体を上側に、基台下側ローラー体を下側にして、水平状に回転自在に接触させて直交させ、該両ローラー体の両端中央部から回転軸を該両ローラー体外に突出させ、それぞれの回転軸の両端に回転軸受付支持受台を配設して支持させ、基礎盤側ローラー体の該支持受台を基礎盤に、基台下側ローラー体の該支持受台を基台下に強剛に螺着することを特長とする、水平免震盤を用いた免震支承装置に併設する、被免震物浮き上り防止装置。
JP2007147589A 2007-06-04 2007-06-04 被免震物浮き上り防止装置 Expired - Fee Related JP4489097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147589A JP4489097B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 被免震物浮き上り防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147589A JP4489097B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 被免震物浮き上り防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008297854A true JP2008297854A (ja) 2008-12-11
JP4489097B2 JP4489097B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=40171613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007147589A Expired - Fee Related JP4489097B2 (ja) 2007-06-04 2007-06-04 被免震物浮き上り防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4489097B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038628A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Advanced System Co Ltd 免震又は制振機構
JP2011127673A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Tsutomu Yoneyama 免震装置
JP2020109302A (ja) * 2019-01-04 2020-07-16 松井 俊樹 物体の支持装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11153188A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Shimizu Corp 免震機構
JPH11153189A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Shimizu Corp 免震機構
JPH11190388A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Bridgestone Corp 免震装置
JPH11229665A (ja) * 1998-02-16 1999-08-24 Ichijyo Home Building Co Ltd 免震構造物の浮き上がり防止装置及びこの装置が設けられてなる軽重量構造物の免震構造
JP2000054506A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Ichijyo Home Building Co Ltd 免震構造物の浮き上がり防止装置及びこの装置が設けられてなる軽重量構造物の免震構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11153188A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Shimizu Corp 免震機構
JPH11153189A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Shimizu Corp 免震機構
JPH11190388A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Bridgestone Corp 免震装置
JPH11229665A (ja) * 1998-02-16 1999-08-24 Ichijyo Home Building Co Ltd 免震構造物の浮き上がり防止装置及びこの装置が設けられてなる軽重量構造物の免震構造
JP2000054506A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Ichijyo Home Building Co Ltd 免震構造物の浮き上がり防止装置及びこの装置が設けられてなる軽重量構造物の免震構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038628A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Advanced System Co Ltd 免震又は制振機構
JP2011127673A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Tsutomu Yoneyama 免震装置
JP2020109302A (ja) * 2019-01-04 2020-07-16 松井 俊樹 物体の支持装置
JP7141340B2 (ja) 2019-01-04 2022-09-22 俊樹 松井 物体の支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4489097B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100416005C (zh) 轴承组件
JP4489097B2 (ja) 被免震物浮き上り防止装置
WO2015119303A1 (ja) 免震装置
JP4706958B2 (ja) 免震構造
AU2012329580B2 (en) Method for installing seismic isolation floor
JPH1046867A (ja) 耐震装置
KR101289819B1 (ko) 전단고무스프링을 갖는 구조물 지지장치
JP2000120776A (ja) 構造物の免震装置における浮き上がり防止装置
JP2018189223A (ja) 複数個の球体による転がり支承装置
JP2005030071A (ja) 減衰機能付き転がり免震支承
JPH09242818A (ja) 構造物の免震構造
KR20120136132A (ko) 탄성기구 및 이를 이용한 탄성체의 분력을 이용한 수평변위 조절기구와 교좌장치
JP2007239179A (ja) 免震構造及びその免震構造に使用される免震装置
JP2012172511A (ja) 鍔付き球面コロによる免震装置
JP5107775B2 (ja) 免震支承構造
JP2007078012A (ja) 免震装置
JP3551997B2 (ja) 免震構造物の浮き上がり防止装置
TWI417467B (zh) 滾動隔震裝置
JP5226894B1 (ja) 免震装置
CN104975633A (zh) 一种高楼水箱抗震缓冲方法及装置
JP7130195B1 (ja) 複数個の球体による転がり支承装置
JPH11336201A (ja) 支承装置
JP6405733B2 (ja) 制振構造
JP2013057392A (ja) 減震パット
TWI429830B (zh) V形斜面隔震支承

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100118

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100118

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100330

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160409

Year of fee payment: 6

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees