JP7141340B2 - 物体の支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1と第2の物体の間に配置され、一方の物体を他方の物体に沿って相対移動自在に支持する物体の支持装置に関する。
一方の物体に対し他方の物体を、可動特性を持たせながら支持する装置には、ボールや車輪を用いたものが多く存在する。加工において、被加工物や治具が搭載される移動部材をボールや車輪を介してガイド部材に支持するものや、地震被害低減のために、精密機械や美術工芸品等の物体をボールや車輪を介して床面等に免震支持したりするものがある。
特許文献1には、移動ブロックを軌道レールに往復動自在に支持するようにした運動案内装置が記載されている。移動ブロックに形成された転送路には、移動体としてのボールが多数組み込まれており、ボールは軌道レールに形成された転送面に接触する。軌道レールと移動ブロックとの間に多数のボールを組み込むようにした運動案内装置においては、移動ブロックを摩擦力が加わらない状態のもとで移動させることができる。
精密機器等の免震対象物を建物の床面に支持するための免震テーブルとしては、特許文献2に記載されるものがある。この免震テーブルは、床面に取り付けられる物体の下部テーブルと、免震対象物が搭載される物体の上部テーブルとを有している。下部テーブルに敷設された下側軌道レールには下側スライドブロックが設けられ、下側軌道レールに対して直角方向となって上部テーブルに敷設された上側軌道レールには上側スライドブロックが設けられている。両方のスライドブロックは連結されており、それぞれのスライドブロックには軌道レールに接触する球体等からなる転動体が組み込まれ、球体からなる転動体は軌道レールに回転移動する。
特開2017-120107号公報 特開2017-194116号公報
特許文献1、2に記載されるように、一方の物体を他方の物体に沿って移動自在に支持するために、2つの物体の間にボールを組み込むようにした支持装置にあっては、ボールは点接触に近い状態で両方の物体に接触する。このため、ボールを受ける部材の強度が耐えられなくなりボールの数を増やして荷重分散しなければならない。ボールを利用して移動部材を支持するには、装置の精密化、複雑化が求められることになる。
特許文献1に記載された運動案内装置は、移動ブロックに搭載される部材を軌道レールに沿って一軸方向に移動させることができるが、二軸方向に移動自在に支持するには、運動案内装置を二段設ける必要があり、精密化、複雑化による製造コストが高くつくことになる。
さらに、特許文献2に記載されるように、軌道レールに接触する球体等からなる転動体をスライドブロックに組み込んだ免震テーブルにおいては、地震発生時に、上部テーブルに減衰要素を加える必要がある。そのため、上部テーブルと下部テーブルとの間に摩擦抵抗を与えるための減衰力付与部材を設ける必要があり、これも精密化、複雑化による製造コスト増大の要因になる。
本発明の目的は、円筒コロのような線接触を採用することによりボールのような点接触による荷重集中を防ぐこと、かつ、円筒コロのような1軸方向のみの転がり自由度ではなくボールのような四方自在の転がり自由度は確保する、という相対する要求を単純な構造で達成することにある。
本発明の他の目的は、ボールや車輪の非常に小さな転がり抵抗を必然的に受け入れるしかない状況を、滑り摩擦抵抗を持たせた構造により、一方の物体の振動等による力学的物理量が大きくなったときに、一方の物体から他方の物体への運動の伝達を制御できるようにすることにある。
本発明の物体の支持装置は、第1の物体と第2の物体の間に配置され、一方の物体を他方の物体に沿って相対移動自在に支持する物体の支持装置であって、前記第1の物体に第1の回転中心軸を中心に回転移動自在に配置される第1のスプールと、前記第2の物体に前記第1の回転中心軸に対して直角方向の第2の回転中心軸を中心に回転移動自在に配置される第2のスプールと、前記第1のスプールに設けられ、第1の直角双曲線の回転双曲面からなる第1の凹部と、前記第2のスプールに設けられ、前記第1の凹部の直角双曲線の回転双曲面に直交線で線接触する第2の直角双曲線の回転双曲面からなる第2の凹部と、を有する。
2つの物体の間に配置される第1と第2の2つのスプールは、第1のスプールに設けられた凹部と、第2のスプールに設けられた凹部とを接触さることにより、組み合わせられる。それぞれの凹部は双曲面であり、両方の凹部は2本の交差線で線接触する。両方のスプールはそれぞれの回転中心軸が直角方向となっているので、スプールが回転すると、滑り摩擦を発生させながら転がり接触することになる。これにより、スプールは摩擦抵抗により制動力を発揮しながら転がり移動し、ブレーキング機能を備えた物体の支持装置が得られる。
一方の物体から伝達される力が摩擦抵抗の限界値を超えたときに転がり出し、一方の物体から他方の物体への力の伝達が抑制される。したがって、この支持装置を免震支持装置として適用した場合には、震度が小さいうちは免震挙動が行われず免震対象物には地震動が伝達されるが、震度が大きくなり危険な揺れになった場合には免震状態となり、地震動が免震対象物に伝達されることが防止される。
一方、この支持装置が移動テーブルを移動自在に支持する装置として適用されたときには、意図しない小さな力では移動を防ぎ、移動テーブルを移動させるときにのみ摩擦抵抗以上の僅かな力で四方自在に移動させることができる。
(A)は一実施の形態である物体の支持装置を示す断面図であり、(B)は(A)における1B-1B線方向の平面図である。 (A)は図1に示された2つのスプールを上側から見た斜視図であり、(B)は(A)を正面から見た斜視図である。 (A)は直角双曲線を示す線図であり、(B)は直角双曲線の回転双曲面を示す線図である。 他の実施の形態である物体の支持装置を示す斜視図である。 (A)は図4の平面図であり、(B)は(A)の側面図である。 (A)は他の実施の形態である物体の支持装置を示す平面図であり、(B)は(A)の側面図である。 さらに他の実施の形態である物体の支持装置を示す斜視図である。 さらに他の実施の形態である物体の支持装置を示す斜視図である。 図8に示された支持装置が2つの物体の間に配置された状態を示す正面図である。 (A)はさらに他の実施の形態である物体の支持装置を示す断面図であり、(B)は(A)の10B-10B線断面図である。 さらに他の実施の形態である物体の支持装置を示す斜視図である。 物体の支持装置の適用例を示す斜視図である。 図12に示された支持テーブルと移動テーブルとを分離した状態を示す斜視図である。 さらに他の実施の形態である物体の支持装置を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は一実施の形態である物体の支持装置1aを示し、図2は物体の支持装置を構成する2つのスプール10、20を示す。
物体の支持装置1aは、第1のスプール10と第2のスプール20とを有し、第1のスプール10は第1の回転中心軸O1を中心に矢印Aで示すように回転し、第2のスプール20は第2の回転中心軸O2を中心に矢印Bで示すように回転する。これらのスプール10、20は第1の物体31と第2の物体32との間に配置される。第1のスプール10は回転中心軸O1を中心に回転移動自在に第1の物体31に接触して配置され、第2のスプール20は第1のスプール10の回転中心軸O1に対して直角方向の回転中心軸O2を中心に回転移動自在に第2の物体32に接触して配置される。
第1の物体31と第2の物体32は、相互に沿う方向に相対移動自在である。つまり、第1の物体31が固定部材の場合には、第2の物体32は第1の物体31に沿って移動し、第2の物体32が固定部材の場合には、第1の物体31は第2の物体32に沿って移動する。さらに、第1の物体31が第2の物体32に対して移動自在であるとともに、第2の物体32が第1の物体31に対して移動自在となっている場合にも、支持装置1aを両方の物体の間に配置することができる。
例えば、図1および図2に示される物体の支持装置1aが建物の内部の免震対象物を支持するために使用される場合には、第1の物体31は建物の床部材または床部材に固定される支持板等、つまり固定部に設置される下側部材であり、第2の物体32は精密機器等の免震対象部が搭載される上側部材つまり支持台である。床部材側としての物体31の表面33は平坦に形成され、支持台としての物体32の下面には平坦な対向面34が形成され、第2の物体32は第1の物体に沿って水平方向に任意の方向に移動自在である。
第1のスプール10の軸方向の中央部には第1の凹部11が設けられ、凹部11の軸方向両側には転動部12、13が設けられ、転動部12、13の外周面は物体31の表面33に転がり接触する。第2のスプール20の長手方向の中央部には第2の凹部21が設けられ、凹部21の軸方向両側には転動部22、23が設けられ、転動部22、23の外周面は物体32の対向面34に転がり接触する。
第1の凹部11と第2の凹部21は直角双曲線の回転双曲面により形成される。図3(A)は直角双曲線Hを示しており、直角双曲線Hは2本の漸近線Eが直交する双曲線である。二次平面での双曲線の一般式は、(x2/a2)-(y2/b2)=1で表され、このときの漸近線はy=±(b/a)xとなる。漸近線の傾きが±1、すなわちa=bのときには、双曲線は直角双曲線Hとなり、直角双曲線の式はx2-y2=a2で示される。
図3(A)の直角双曲線Hをy軸を中心に回転させた場合の立体の数式を、z軸を加えた三次元空間で示すと、図3(B)で示す直角双曲線の回転双曲面Sが得られる。三次元空間での双曲面の一般式は、(x2/a2)-(y2/b2)+(z2/c2)=1と表される。直角双曲線の回転双曲面Sは、直角双曲線(a=b)を回転した双曲面(a=c)という条件になるので、a=b=cの条件を代入すると、x2-y2+z2=a2が直角双曲線の回転双曲面Sの式となる。
それぞれの凹部11、21を直角双曲線の回転双曲面Sとし、第1の凹部11は第1の直角双曲線の回転双曲面からなり、第2の凹部21は第2の直角双曲線の回転双曲面からなり、それぞれの凹部11、21は最小径部14、24から軸方向両側の転動部に向かうにしたがって径が漸次大きくなった括れた形状となる。両方の凹部11、21を接触させると、2つのスプール10、20は、図1および図2に示されるように、噛み合った状態になる。このように、凹部11、21を接触させると、両方のスプール10、20の回転中心軸O1、O2は交わらずに食い違って直角の状態になり、両方の凹部11、21は最小径部14、24の外面を交点とする2本の直交線Rで線接触する。図1において、第2の物体32を第1の物体31に対して水平方向に移動させても、常に凹部11、21は直交線Rの部分で線接触する。
凹部の最小径部14、24の径は、スプール10、20の用途に応じた強度を考慮して決定される。スプール10は、転動部12、13の外径を持った円柱形状の金属材料等の硬度のある素材を用いて、凹部11を切削加工あるいは型取り製造することにより製造される。この製造においては、最小径部14の部分を交点とする直交線Rが形成されるように、円柱の素材が形成される。スプール20につても同様である。
スプール10は第1の物体31に対して転動部12、13の部分が線接触しており、スプール10の回転時には物体31に対して転がり移動する。同様に、スプール20は第2の物体32に対して転動部22、23の部分が線接触しており、スプール20の回転時には物体32に対して転がり移動する。これに対し、2つのスプール10、20を凹部11、21で組み合わせると、両方の凹部は直交線Rの部分で線接触しているので、一方のスプールが他方のスプールに対して回転するときには、凹部は相互に滑り摩擦を起こしながら、転がり移動する。したがって、地震により物体31が震動するとき、地震加速度が限界値を超えるまでは、免震対象物には地震動が伝達されるが、その限界値を超えたときには、両方のスプール10、20が回転することになり、上側部材には下側部材への力の伝達が抑制される。
このように、凹部11と凹部21は直交線Rで線接触しており、スプール10、20が回転すると、R上で異なる回転方向、異なる回転速度で接するため、線接触部分では滑り接触の要素を有している。球体を点接触させた場合には、免震対象物が無抵抗運動状態になり、強振動発生時に免震対象物が暴走する恐れがあるが、直交線Rで両方のスプールを接触させると、滑り摩擦抵抗を持つので、暴走を抑制することができる。
さらに、球体を物体に点接触させた免震装置にあっては球体が床面に食い込むおそれがあるが、支持装置1aを免震装置とした場合には線接触となるので、スプール10、20が物体31,32に食い込むことがない。これにより、支持装置1aは大きな荷重を支持することが可能となる。さらに、任意の数の支持装置1aを両方の物体31、32の間に配置することができる。
支持装置1aは大きな荷重を支持することができるので、特許文献2に記載されるように、精密機器や電子機器を免震対象物とした支持装置のみならず、建築物を支持するための支承装置、橋脚を支持するための支承装置としても、この支持装置1aを適用することができる。
図4は他の実施の形態である物体の支持装置1bを示す斜視図であり、図5(A)は図4の平面図であり、図5(B)は図4の側面図である。
この支持装置1bは、第1のスプール10と第2のスプール20とが円形の支持枠35に取り付けられている。第1のスプール10には第1の支持ピン36が取り付けられ、スプール10は支持ピン36により回転自在に支持されている。第2のスプール20には第2の支持ピン37が取り付けられ、スプール20は支持ピン37により回転自在に支持されている。それぞれの支持ピン36、37は支持枠35に取り付けられており、両方のスプール10、20は、凹部11、21が線接触した状態となって組み合わせられている。
図6(A)は他の実施の形態である物体の支持装置1cを示す平面図であり、図6(B)は図6(A)の側面図である。図6に示す支持装置1cは、図4および図5に示した支持装置1bの支持枠35が円形であるのに対して、支持枠35が四角形である。また、図4および図5に示した支持装置1bにおけるスプール10、20はそれぞれ支持ピン36、37に回転自在に装着されているのに対し、支持装置1cにおいては、支持ピン36、37の径よりも幅が広い板材により支持枠35が形成されているので、支持ピン36、37をそれぞれのスプール10、20に固定し、支持ピン36、37を軸受により支持枠35に回転自在に支持することができる。
図4~図6に示されるように、2つのスプール10、20を支持枠35により組み合わせるようにすると、2つの物体31、32の間に、任意の台数の支持装置1b、1cを簡単に配置することができる。
図7は他の実施の形態である物体の支持装置1dを示す斜視図である。この支持装置1dは、2本の第1のスプール10と、2本の第2のスプール20とを有している。それぞれのスプール10には2つの第1の凹部11が設けられ、それぞれのスプール20には2つの第2の凹部21が設けられている。それぞれの凹部11は、スプール10の両端部の転動部12、13の軸方向内側に設けられており、2つの凹部11の間は転動部15となっている。第1のスプール10が第1の物体に配置されると、転動部12、13、15が物体の平坦面に接触する。同様に、スプール20のそれぞれの凹部21は、スプール20の両端部の転動部22、23の軸方向内側に設けられており、2つの凹部21の間は転動部25となっている。第2のスプール20が第2の物体に配置されると、転動部22、23、25が物体の平坦面に接触する。
それぞれの凹部11、21は、上述した場合と同様に、直角双曲線の回転双曲面により形成されており、凹部11と凹部21は直交線Rの部分で線接触する。
図7に示す形態においては、それぞれのスプール10、20に設けられる凹部の数は2つに限定されることなく、スプールの本数も2本ずつに限られることはない。図7に示されように、凹部11が複数設けられた複数本のスプール10と、凹部21が複数設けられた複数本のスプール20とを、凹部11、21の部分で組み合わせるようにした形態の支持装置1dにおいては、物体31、32の大きさに対応させて、それぞれのスプール10、20の本数を任意の本数とすることができる。それぞれの本数を増加させると、スプール10、20は格子状に配置される。
図8は他の実施の形態である物体の支持装置1eを示す斜視図であり、図9は図8に示された支持装置1eが2つの物体の間に配置された状態を示す正面図である。
第1のスプール10と第2のスプール20は、図1および図2に示したものと同一の形状であり、それぞれ凹部11、21が設けられている。凹部11には第1のガイドレール41が接触しており、第1のガイドレール41は第1の物体31の表面33に取り付けられる。同様に、凹部21には第2のガイドレール42が接触しており、第2のガイドレール42は第2の物体32の対向面34に取り付けられる。
ガイドレール41は、スプール10の回転中心軸O1に対して直角方向に延びており、ガイドレール42は、スプール20の回転中心軸O2に対して直角方向に延びている。したがって、両方のガイドレール41、42は直角となっている。
ガイドレール41は、図9においてハッチングで示されるように、凹部11を形成する直角双曲線の回転双曲面の軸方向断面形状に対応した凸形状の断面形状を有している。ガイドレール41の表面は第1のガイド面43となっており、ガイド面43は凹部11の直角双曲線の回転双曲面の軸方向と直角に交差し、凹部に線接触する直角双曲線の回転双曲面の凸型押出形状となっている。同様に、ガイドレール42の表面は第2のガイド面44となっており、ガイド面44は凹部21の直角双曲線の回転双曲面に軸方向と直角に交差し、凹部に線接触する直角双曲線の凸型押出形状となっている。
図8および図9に示されるように、スプール10の凹部11に接触するガイドレール41を物体31に設け、スプール20の凹部21に接触するガイドレール42を物体32に設けると、一方の物体が他方の物体に対して沿う方向に移動するときに、スプール10、20の移動がガイドレール41、42により案内される。しかも、スプール10、20は凹部11、21の直交線での線接触と、ガイドレール41とスプール10との直交線での線接触と、ガイドレール42とスプール20との直交線での線接触とを有している。つまり、支持装置1eは、合計3箇所の線接触を有しており、一方の物体が他方の物体に対して沿う方向に移動するときに、支持物体の荷重が全て、常にそれぞれの部材に接触しながら支持されるため、装置部材内部に働く応力分布に偏りが少なくなる。これは重量物を支持する際、非常に優れた機構と考えられる。
図8および図9に示される下側の物体31を建物の床部材とし、上側の物体32を精密機器が搭載される支持台として、物体の支持装置1eが免震支持装置として使用される場合には、床部材が地震によって水平方向に振動すると、スプール10はガイドレール41に沿って転がり移動し、スプール20はガイドレール42に沿って転がり移動する。したがって、地震発生時にそれぞれのスプール10、20が回転中心軸の方向にずれ移動することが抑制される。
図10は他の実施の形態である物体の支持装置1fを示す斜視図である。この支持装置1fは、上記支持装置1eと同様に、物体31に設けられたガイドレール41がスプール10の凹部11に接触し、物体32に設けられたガイドレール42がスプール20の凹部21に接触し、一方の物体が他方の物体に対して沿う方向に移動するときに、スプール10、20の移動がガイドレール41、42により案内される。
ガイドレール41は凹部11に接触するガイド面43と、転動部12、13の外周面に接触する転動支持面45とを有している。同様に、ガイドレール42は凹部21に接触するガイド面44と、転動部22、23の外周面に接触する転動支持面46とを有している。下側部材である物体31に設けられるガイドレール41は、上側部材である物体32に向けて湾曲した湾曲部47を有している。同様に、物体32に設けられるガイドレール42は、下側部材である物体31に向けて湾曲した湾曲部48を有している。
スプール10はこれに加わる荷重からなる復帰力により、ガイドレール41の湾曲部47の底部に位置決めされ、スプール20はこれに加わる荷重からなる復帰力により、ガイドレール42の湾曲部48の底部に位置決めされる。図10はそれぞれのスプール10、20が湾曲部47の底部に位置している状態を示す。
この物体の支持装置1fが免震支持装置として使用される場合には、床部材が地震によって水平方向に振動すると、スプール10はガイドレール41に沿って転がり移動し、スプール20はガイドレール42に沿って転がり移動する。地震が収まると、スプール10はこれに加わる荷重によりガイドレール41の底部に自走され、スプール20はこれに加わる荷重によりガイドレール42の底部に自走される。これにより、湾曲部47、48が設けられたガイドレール41、42に支持装置1fを支持するようにした免震支持装置とすると、地震が収まると、上側部材の上に搭載された精密機器等の免震対象物を下の位置に戻すことができる。
図10においては、両方のガイドレール41、42に湾曲部47,48が設けられているが、下側部材に設けられるガイドレール41と上側部材に設けられるガイドレール42との少なくともいずれか一方に湾曲部を設ければ、2つのスプールの一方に湾曲部の底部に向かう方向の復帰力を加えることができる。
図11は他の実施の形態である物体の支持装置1gを示す斜視図である。この支持装置1gの基本構造は図2に示した支持装置1aと同様であり、2つのスプール10、20を有し、これらは凹部11、21の部分で接触している。スプール10の転動部12,13の外周面には、ゴム等からなる弾性部材38が設けられ、弾性部材38は物体31に転がり接触する。スプール20の転動部22,23の外周面には、同様にゴム等からなる弾性部材39が設けられ、弾性部材39は物体32に転がり接触する。弾性部材38、39を物体31、32に接触させると、スプール10、20の転がり移動時に音の発生を抑制することができる。
それぞれの弾性部材38、39は、ゴムにより形成された環状部材を転動部に嵌め合わせることにより、スプール10、20に設けられている。ただし、それぞれの弾性部材38、39を成形する金型に、スプール10、20を配置して、弾性部材38、39をインサート成形するようにしても良い。また、2つのスプール10、20のうち、少なくともいずれか一方の外周面に弾性部材を設けるようにしても良い。
図12は物体の支持装置の適用例としてのテーブル支持装置50を示す斜視図であり、図13は図12に示された支持テーブルと移動テーブルとを分離した状態を示す斜視図である。
テーブル支持装置50は、支持テーブル51とこれに沿って移動自在の移動テーブル52とを有し、図4および図5に示された支持装置1bが支持テーブル51と移動テーブル52との間に配置されている。支持テーブル51の表面53には2本のガイドレール41が相互に平行となって取り付けられており、移動テーブル52の対向面54には2本のガイドレール42が取り付けられている。2本のガイドレール41には、支持装置1bが2つずつ配置されており、支持装置1bのスプール10の凹部11にガイドレール41が接触している。2本のガイドレール42には、支持装置1bのスプール20の凹部が接触している。
それぞれのガイドレール41、42は、図8および図9に示されたものと同様であり、ガイドレール41のガイド面43は凹部11の直角双曲線の凸型押し出し形状であり、ガイドレール42のガイド面44は凹部21の直角双曲線の凸型押し出し形状である。なお、支持装置1bおよびそれが移動するガイドレールは数量に制約はない。
テーブル支持装置50は、免震支持装置としても使用することができ、その場合には移動テーブル52の上に精密機器や電子部品が搭載され、支持テーブル51が建物の床面に配置される。さらに、テーブル支持装置50は、免震支持装置のみならず、移動テーブル52を支持テーブル51に沿って移動させる場合に適用することができる。例えば、被加工物が配置された移動テーブル52を移動させることにより、被加工物を加工具に向けて移動させることができる。また、プリンタのヘッドを移動させるために、テーブル支持装置を適用することができる。このように、移動テーブル52を移動させる場合には、凹部11、21を直交線で線接触させたので、移動テーブル52を移動させるための駆動力が所定の限界値を超えたときに初めて移動テーブル52を駆動させることができる。つまり、僅かな駆動力では移動しないようなストッパの機能を有する移動テーブルとなる。これのより、不用意に移動テーブル52が移動しないようにすることができる。
図14は他の実施の形態である物体の支持装置1hを示す斜視図である。この支持装置1hのスプール10、20の内部には電動モータ55が組み込まれている。電動モータ55は、スプール10、20の内部に取り付けられるロータ56と、ロータ56の内部に配置されて支持ピン36に取り付けられるステータ57とを有している。それぞれの電動モータ55は、アウターロータ型のブラシレスモータであり、ロータ56は円筒形状の磁性材料からなり、磁極が着磁されている。ロータ磁石の極数としては、2極、4極または8極等とすることかできる。一方、ステータ57は6個、9個または12個等のコイルにより形成されており、コイルはU相、V相、W相の3相構成する。各相のコイルには図示しない開部のインバータ回路から電力が供給される。各コイルに対する転流動作を制御するために、スイッチング素子がステータ側に設けられており、スイッチング素子からの信号により、各相のコイルに対する電力を供給のタイミングが制御される。
この支持装置1hを、図12に示したテーブル支持装置50に適用すると、支持装置1hを駆動源として、移動テーブル52を移動させることができる。
図14においては、電動モータ55がスプール10、20の一端部に組み込まれているが、両端部に電動モータ55を組み込むようにしても良い。図11に示されるようにスプール10、20の外周面に弾性部材38、39を設けるようにしても良く、それぞれのスプール10、20を図7に示されるように、1つのスプール10、20の複数の凹部を設けるようにしても良い。
上述したそれぞれの実施の形態においては、凹部11とそれに組み合わせられる凹部21は、直角双曲線の回転双曲面であり、スプール10、20を直角方向として凹部11、21を接触させると、凹部11、21は直交線で線接触する。したがって、支持装置を免震支持装置として適用すると、凹部11、21が直交線で線接触し、スプールの回転時には線接触の部分が滑りを発生させることになる。このように滑り摩擦の要素が加わると、球体を用いた場合に比して、地震加速度による力が限界値を超えたときにスプール10、20が回転し始めることになる。これにより、地震の震度が限界値を超えると免震状態になり、地震動が免震対象物に伝達されるのを防止することができる。しかも、震度が限界値を超えるまでは免震対象物には地震動が伝達されて、建築物と一体となって免震対象物が振動することになり、免震対象物が暴走するのを抑制することができる。地震の限界値は線接触の長さや材料の種類、双曲線の頂点の距離等を変化させることにより、調整することができる。
また、凹部11、21が線接触するので、点接触の場合に比して、大きな荷重を支持することができ、橋脚や建築物を免震支持するためも、この発明を適用することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した種々の形態を組み合わせることにより、種々の支持装置を組み立てることができる。
1a~1h 支持装置
10 第1のスプール
11 第1の凹部
12、13 転動部
14 最小径部
20 第2のスプール
21 第2の凹部
22、23 転動部
31 第1の物体
32 第2の物体
35 支持枠
36 第1の支持ピン
37 第2の支持ピン
38、39 弾性部材
41 第1のガイドレール
42 第2のガイドレール
47、48 湾曲部
50 テーブル支持装置
51 支持テーブル
52 移動テーブル
55 電動モータ
56 ロータ
57 ステータ

Claims (8)

  1. 第1の物体と第2の物体の間に配置され、一方の物体を他方の物体に沿って相対移動自在に支持する物体の支持装置であって、
    前記第1の物体に第1の回転中心軸を中心に回転移動自在に配置される第1のスプールと、
    前記第2の物体に前記第1の回転中心軸に対して直角方向の第2の回転中心軸を中心に回転移動自在に配置される第2のスプールと、
    前記第1のスプールに設けられ、第1の直角双曲線の回転双曲面からなる第1の凹部と、
    前記第2のスプールに設けられ、前記第1の凹部の直角双曲線の回転双曲面に直交線で線接触する第2の直角双曲線の回転双曲面からなる第2の凹部と、
    を有する物体の支持装置。
  2. 請求項1記載の物体の支持装置において、
    前記第1の直角双曲線の回転双曲面の軸方向断面形状に対応した断面形状を有し、前記第1の凹部の直角双曲線の回転双曲面に直交線で線接触する第1のガイド面が設けられ、前記第1の物体に設けられる第1のガイドレールと、
    前記第2の直角双曲線の回転双曲面の軸方向断面形状に対応した断面形状を有し、前記第2の凹部の直角双曲線の回転双曲面に直交線で線接触する第2のガイド面が設けられ、前記第2の物体に設けられる第2のガイドレールと、
    を有する物体の支持装置。
  3. 請求項1または2記載の物体の支持装置において、
    それぞれ前記第1の凹部が複数設けられ、相互に平行に配置される複数の第1のスプールと、
    それぞれ前記第2の凹部が複数設けられ、相互に平行に配置される複数の第2のスプールと、
    を有する物体の支持装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の物体の支持装置において、
    前記第1のスプールを回転自在に支持する第1の支持ピンと、
    前記第2のスプールを回転自在に支持する第2の支持ピンと、
    前記第1の支持ピンと前記第2の支持ピンとが取り付けられる支持枠と、
    を有する物体の支持装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の物体の支持装置において、
    前記第1のスプールと前記第2のスプールの少なくともいずれか一方の外周面に設けられ、物体に接触する弾性部材を有する物体の支持装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の物体の支持装置において、
    前記第1の物体は固定部に設置される下側部材であり、前記第2の物体は免震対象物が搭載される上側部材であり、地震発生時における下側部材の移動が前記上側部材に伝達されるのを、線接触してそれぞれ回転する第1のスプールと第2のスプールの回転移動により免震する、物体の支持装置。
  7. 請求項6記載の物体の支持装置において、
    前記下側部材に設けられるガイドレールと前記上側部材に設けられるガイドレールとの少なくともいずれか一方を、他方の部材に対して湾曲した湾曲部を設け、前記第1のスプールと前記第2のスプールとの少なくともいずれか一方に前記湾曲部の底部に向かう復帰力を加える、物体の支持装置。
  8. 請求項4または5記載の物体の支持装置において、
    前記第1の物体は支持テーブルであり、前記第2の物体は前記支持テーブルに沿って移動する移動テーブルであり、
    前記第1のスプールを回転自在に支持する第1の支持ピンと前記第2のスプールを回転自在に支持する第2の支持ピンとの少なくともいずれか一方にステータを設け、前記第1のスプールと前記第2のスプールの少なくともいずれか他方に前記ステータとにより電動モータを形成するロータを設け、
    前記電動モータにより前記移動テーブルを駆動する、物体の支持装置。
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