JP2008297847A - 制動構造を備えた戸車ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体の重量とは無関係に確実な速度制御能を発揮し、特に軽量の室内用引戸の戸パネルに採用して好適な、速度制御機能を有する戸車ユニットを提供する。
【解決手段】本発明に係る戸車ユニットは、戸パネル1の下部に埋設固定されるハウジング7と、ハウジング7に軸支されてガイドレール3上を転動する戸車ローラ8と、戸車ローラ8の回転動力を伝動するギヤトレイン9と、ギヤトレイン9で伝動された回転動力を受けて制動作用を発揮するロータリーダンパー10と、ギヤトレイン9の入力部と出力部との間の動力伝達経路に配置されて、回転動力を伝動ないし遮断する遠心クラッチ11とを含む。戸パネル1の移動速度が所定速度を超えた状態において、遠心クラッチ11から出力される回転動力を受けてロータリーダンパー10が制動作用を発揮できるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、間仕切り用の引戸やクロゼット用の引戸等に適用される戸車ユニットに関する。この戸車ユニットは、戸パネルが所定の移動速度以上でスライド操作されたときに、戸パネルに制動力を与える制動構造を備えている。
この種の制動構造を備える戸車ユニットは、例えば特許文献1ないし4に記載されており公知である。特許文献1ないし3には、ロータリーダンパーを移動抵抗要素とする引戸(門扉)が記載されており、このロータリーダンパーが発揮する制動作用によって、門扉の移動速度を抑制し、門扉が勢い良く開閉操作されることを防いでいる。
特許文献4には、門扉の移動速度が一定値(しきい値)以上となると、門扉に対して制動力を発揮する制動部材を備える戸車ユニットが記載されている。この制動部材は、円筒状のケーシングと、該ケーシングの内部空間に配置され、戸車ローラの従動回転軸を挟持して挟持して回転動力を受ける一対の揺動体とを主要構成要素とする。各揺動体は断面視で略半円形状を呈しており、その一端どうしが、水平方向に伸びる支持軸によって揺動可能に連結されている。
かかる特許文献4の制動部材によれば、門扉の移動が開始されて戸車ローラが回転すると、戸車ローラの従動回転軸を挟持する一対の揺動体も回転を開始し、両揺動体には、遊端どうしが互いに離間する方向、言い換えれば、ケーシングの内面に接近する方向の遠心力が作用する。ここで、回転速度(遠心力)が小さい状態においては、各揺動体とケーシングとは非接触状態にあるが、揺動体に作用する遠心力がコイルバネの付勢力を超えると、揺動体が互いに離間してケーシングの内面に接触し、この接触面で摩擦力が発生して制動作用が発揮される。このように、制動作用が発揮されると、両揺動体に挟持される従動回転軸の回転速度が減速され、これが移動抵抗となって、戸車ローラの回転速度および門扉の移動速度が抑制される。
特開平10−102958号公報 特開2000−234468号公報 特開平8−200407号公報 特開2005−299120号公報
ロータリーダンパーの制動作用は、流体の粘性抵抗に基づくものであるため、当該ロータリーダンパーを含む特許文献1ないし3では、門扉を瞬間的に停止させるような急激な制動力は発揮されない。このため、停止騒音や停止衝撃が生じ難く、穏やかに門扉を開閉操作することができる。
ただし、特許文献1ないし3の形態では、門扉には常にロータリーダンパーの制動力が加わるように構成されているため、制動力を解除することができない。このため、門扉を軽滑に動かすことが難しく、特に門扉が停止している状態から移動させる際に、大きな操作力を必要とする。これに対して特許文献4の形態では、移動速度が所定速度を超えた場合にのみ制動作用が発揮される仕様であるため、所定速度以下の低速では制動作用は発揮されず、特許文献1ないし3のような初動操作力の増加問題が生じることがなく、その点で優れている。
本発明者等は、室内用引戸に速度制御機能を付与することを考えており、室内用引戸の戸パネルに特許文献4の制動部材を適用することを検討した。しかし、特許文献4に記載の制動部材では、重量物の門扉などに対しては、良好な制動作用を発揮して門扉の移動速度を減速できるものの、門扉よりも格段に軽量の室内用引戸の戸パネルの場合には、制動作用が発揮された瞬間に戸パネルが停止してしまうおそれがある。つまり、特許文献4に記載の制動部材は、揺動体とケーシングとの接触に由来する摩擦力を制動要素とするため、摩擦力が発揮された瞬間に軽量の戸パネルが完全に停止してしまい、停止騒音や停止衝撃が発生するおそれがある。
本発明の目的は、移動体の重量とは無関係に確実な速度制御能を発揮し、したがって、特に軽量の室内用引戸の戸パネルに採用して好適な戸車ユニットを提供することにある。本発明の他の目的は、大きな初動操作力を必要とせず、しかも停止騒音や停止衝撃を生じ難い、新規な戸車ユニットを提供することにある。
本発明者等は、ロータリーダンパーを移動抵抗要素とすれば、停止騒音や停止衝撃が生じず、しかも確実な制動作用が得られること、及び、戸車ローラとロータリーダンパーの間の動力伝達経路に遠心クラッチを組み込めば、戸車ローラの回転速度が所定値以上となって遠心クラッチが接続されたときにのみ、ロータリーダンパーによる確実な制動作用が発揮されるため、初動操作力の増加問題を解消できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、戸パネル1の下部に埋設固定されるハウジング7と、ハウジング7に軸支されてガイドレール3上を転動する戸車ローラ8と、戸車ローラ8の回転動力を伝動するギヤトレイン9と、ギヤトレイン9で伝動された回転動力を受けて制動作用を発揮するロータリーダンパー10と、ギヤトレイン9の入力部と出力部との間の動力伝達経路に配置されて、回転動力を伝動ないし遮断する遠心クラッチ11とを含み、戸パネル1の移動速度が所定速度を超えた状態において、遠心クラッチ11から出力される回転動力を受けてロータリーダンパー10が制動作用を発揮できるように構成してあることを特徴とする。
遠心クラッチ11が、ギヤトレイン9の終段に配置されて、ロータリーダンパー10に直付けされている形態を採ることが好ましい。
遠心クラッチ11は、内部に円筒状空間を有するケーシング35と、ギヤトレイン9からの動力を受けて回転駆動される入力軸36と、ケーシング35内で入力軸36を挟持して回転動力を受ける一対の揺動体37・38と、両揺動体37・38をケーシング35の内面と非接触となる方向に付勢する弾性体39とを含み、ケーシング35は、ハウジング7に軸支されるとともに、ロータリーダンパー10に動力接続される出力ギヤ40を有しており、両揺動体37・38は、その外面がケーシング35の内面に接触して該ケーシング35に回転動力を伝える拡径姿勢と、ケーシング35の内面と非接触となる縮径姿勢との間で、入力軸36と同行回転する支持軸42まわりに姿勢変位可能に構成されており、入力軸36の回転に従って両揺動体37・38が回転し、該回転に伴って両揺動体37・38に作用する遠心力が弾性体39の付勢力を超えると両揺動体37・38が縮径姿勢から拡径姿勢に姿勢変位して、入力軸36の回転動力がケーシング35に伝達されるように構成することができる。
遠心クラッチ11は、弾性体としてのコイルバネ39の付勢力を調整するねじ44を備えており、一方の揺動体37の遊端には、調整ねじ44のねじ軸44bの挿通を許す通孔37bが通設されており、他方の揺動体38の遊端には、ねじ軸44bと螺合接合される雌ねじ体38bが形成されており、両揺動体37・38は、通孔37bを介して雌ねじ体38bにねじ軸44bを螺合接合することで、拡径姿勢と縮径姿勢との間で姿勢変位可能に連結されており、コイルバネ39は、通孔37bから突出するねじ軸44bに外嵌装着されており、調整ねじ44の操作部44aをねじ込み操作することで、コイルバネ39の付勢力を調整することができるように構成することができる。
戸車ローラ8と戸パネル1との間に、戸車ローラ8の上下位置を調整するローラ高さ位置調整機構25を設けることが好ましい。
具体的には、ローラ高さ位置調整機構25は、ハウジング7に左右スライド可能に支持された揺動軸21と、戸車ローラ8のローラ軸8aと揺動軸21とを連結する揺動アーム22と、操作部26aをハウジング7の外方に臨ませた姿勢状態で装着されて、揺動軸21を左右方向へ調整操作する調整ねじ26とを含み、ローラ軸8aは、ハウジング7に上下スライド可能に支持されており、調整ねじ26で揺動軸21を左右操作することにより、ローラ軸8aを揺動アーム22とともに揺動変位させて、戸車ローラ8の上下位置を調整できるようにすることができる。
本発明において、戸パネル1が停止状態にあるとき、もしくは戸パネル1の移動速度が所定速度を下回る状態では、遠心クラッチ11からロータリーダンパー10への回転動力の伝動は遮断されており、ロータリーダンパー10の制動作用は無効化されている。この状態から戸パネル1の移動速度が増して所定速度を超えると、遠心クラッチ11からロータリーダンパー10に回転動力が伝動され、ロータリーダンパー10の制動作用が発揮される。かかる制動作用により戸パネル1が減速し、移動速度が所定速度を下回ると、遠心クラッチ11からロータリーダンパー10への回転動力の伝動が遮断され、これにて、ロータリーダンパー10の制動作用が再び無効化される。
以上のように、本発明に係る引戸用の戸車ユニットにおいては、戸パネル1の移動速度が所定速度を超えると回転動力を伝動する遠心クラッチ11を設け、該遠心クラッチ11からの回転動力を受けたときにのみ、ロータリーダンパー10の制動作用が有効に発揮されるようにした。これによれば、戸パネル1の移動速度が所定速度以下では、ロータリーダンパー10の制動作用は無効化され、したがって、ロータリーダンパーが戸車ローラに直付けされている特許文献1ないし3のような形態では避けることができなかった、初動操作力の増加問題を解消できる。
また、ロータリーダンパー10の制動作用は流体の粘性抵抗に基づくものであるから、戸パネル1の重量とは無関係に良好な制動作用が発揮され、しかも瞬間的に大きな制動作用が発揮されることも無い。したがって、比較的軽量の室内用引戸の戸パネル1であっても急停止するおそれが少なく、停止騒音や停止衝撃などの不具合は生じない。
戸車ローラ8の回転動力を伝動する動力伝達経路をギヤトレイン9としていると、動力伝達機構の薄型化、小型化を図ることが容易となり、室内用引戸の戸パネル1に好適な戸車ユニットを容易に得ることができる。特に、遠心クラッチ11による正確な回転動力の遮断/伝動状態の切り替え動作を実現するためには、誤差抑制の観点から、両状態の間で切り替わる際の入力軸の回転速度は可及的に高く設定することが好ましい。その点、動力伝達経路をギヤトレイン9としていると、遠心クラッチ11の入力軸の回転速度を増速化することが容易であり、制動作用が発揮される際の速度誤差を少なくして、信頼性に富んだ戸車ユニットを得ることができる。
例えば遠心クラッチ11とロータリーダンパー10とが、ギヤトレインなどの動力伝達経路を介して動力接続されていると、遠心クラッチ11が伝動状態となってからロータリーダンパー10の制動作用が発揮されるまでにタイムラグが生じる。これに対して、遠心クラッチ11がギヤトレイン9の終段に配置されて、ロータリーダンパー10に直付けされていると、遠心クラッチ11が伝動状態となった瞬間に、タイムラグ無くロータリーダンパー10の制動作用が発揮される。
遠心クラッチ11が、ケーシング35内に一対の揺動体37・38を有するものとしていると、拡径姿勢において両揺動体37・38とケーシング35の内面との間に作用する摩擦力を大きくすることができ、拡径姿勢時における動力伝動効率を向上できる。これにて揺動体37・38の小型化を図ることができるので、遠心クラッチ11が大型化するのを防止でき、その分だけ戸車ユニットをコンパクト化できる。
弾性体としてのコイルバネ39の付勢力を調整するための調整ねじ44を備える遠心クラッチ11によれば、当該調整ねじ44の操作部44aをねじ込み操作するだけの簡単な操作で、コイルバネ39の付勢力を調整して、縮径姿勢から拡径姿勢に姿勢変位する際の揺動体37・38の回転速度を変更調整することができる。
ローラ高さ位置調整機構25を備える戸車ユニットによれば、この高さ位置調整機構25によって戸パネル1に対する戸車ローラ8の上下関係を変更調整できるので、施工時はもちろんのこと、施工後のメンテナンスにおいても必要に応じて戸車ローラ8の位置を容易に修正できる。
操作部26aをハウジング7の外方に臨ませた姿勢状態で装着されて、揺動軸21を左右方向へ調整操作する調整ねじ26をローラ高さ位置調整機構25に含めていると、戸パネル1を組み付けた状態で操作部26aにドライバなどの工具をあてがって、調整ねじ26をねじ込み操作することできる。したがって、戸車ローラ8の高さ調整を簡単かつ速やかに行える。
図1ないし図8に本発明に係る戸車ユニットの実施形態を示す。図2において、符号1は戸パネル、符号2は戸枠の上枠に固定した上ガイドレール、符号3は戸枠の下枠に固定した下ガイドレールである。戸パネル1の上面の左右両端寄りには一対の上ランナ4・4が、下面には下ランナ5と戸車ユニット6とがそれぞれ装着されている。上下ガイドレール2・3は、断面コ字状のガイド溝を有するアルミニウム条材からなり、各ランナ4・5を介して戸パネル1は、上下ガイドレール2・3に沿って左右方向に移動自在に支持されている。
戸パネル1が勢い良く閉操作されると、戸パネル1が戸枠に衝突して跳ね返るのはもちろん、大きな衝突音を生じる。うっかりして戸パネル1と戸枠との間に指先を挟んで負傷することもある。このため、戸パネル1の移動速度(開閉操作速度)が所定速度を超えると、これを減速することが望まれる。そこで本実施形態においては、戸パネル1の閉じ終端側である右端側の下部に、本発明に係る戸車ユニット6が埋設固定されている。
図1および図3ないし図5において、戸車ユニット6は、戸パネル1の下部に埋設固定されるハウジング7と、ハウジング7に軸支されて下ガイドレール3上を転動する戸車ローラ8と、戸車ローラ8の回転動力を伝動するギヤトレイン9と、ギヤトレイン9で伝動された回転動力を受けて制動作用を発揮するロータリーダンパー10と、ギヤトレイン9の入力部と出力部との間の動力伝達経路に配置されて、回転動力を伝動ないし遮断する遠心クラッチ11等で構成する。
図5に示すように、ハウジング7は前後ケース13・14を組み合わせてなるものであり、全体として上下方向に開口を有する中空四角箱形を呈している。各ケース13(14)は、金属板材からなるプレス成形品であり、左右方向に走る長方形状の主面壁13a(14a)と、主面壁13a(14a)の左右端から延びる一対の横側壁13b・13b(14b・14b)と、各横側壁13b(14b)の下端から水平方向に張り出し形成された締結座13c(14c)とを一体に備えている。両ケース13・14は、互いの横側壁13b・14bと締結座13c・14cとを重ね合わせた状態で、左右方向外側から捻じ込まれる3つのビス15により、不離一体的に接合される。図1において符号16は、左右の締結座13c・14cのビス孔を介して戸パネル1に捻じ込まれるハウジング7の固定用のビスを示しており、これらビス16・16によっても両ケース13・14は一体的に接合される。
図5および図8において、符号19はローラユニットを示す。ローラユニット19は、先の戸車ローラ8と、ギヤトレイン9の初段ギヤ20と、左右スライド可能な揺動軸21と、戸車ローラ8のローラ軸8aと揺動軸21とを連結する前後一対の揺動アーム22・22と、初段ギヤ20のギヤ軸20aとローラ軸8aとを連結する前後一対の連結アーム23・23とで構成される。戸車ローラ8は、ローラ軸8aと、下ガイドレール3に入り込む前後一対のローラ体8b・8bと、ローラ体8b・8bの間に形成されたギヤ8cとで構成され、ギヤ8cは初段ギヤ20に噛み合っている。ローラ軸8aは、ハウジング7の前後ケース13・14に上下方向に長く開設された長孔17・17に支持されており、ハウジング7に対して上下スライド可能に構成されている。揺動軸21は、前後ケース13・14に左右方向に長く開設された長孔18・18に支持されており、ハウジング7に対して左右スライド可能に構成されている。
ローラユニット19には、戸車ローラ8の上下位置、すなわち戸パネル1の下面からの戸車ローラ8の突出寸法を調整するために、ローラ高さ位置調整機構25が設けられている。ローラ高さ位置調整機構25は、先の揺動軸21と、揺動アーム22と、揺動軸21の雌ねじ孔にねじ込まれる調整ねじ26とで構成される(図5参照)。図8において調整ねじ26は、操作部26aをハウジング7の外方に臨ませた姿勢状態で装着されており、戸パネル1の側方に設けた貫通孔27を介して、ドライバなどの操作具Dで回転操作することができる。調整ねじ26を回転操作して、揺動軸21を長孔に沿って左右変位操作することにより、ギヤ軸20aを中心にローラ軸8aを揺動アーム22とともに上下方向に揺動変位させて、戸車ローラ8の上下位置を調整することができる。以上のような調整操作においては、ギヤ軸20aを中心に戸車ローラ8が回転するため、戸車ローラ8のギヤ8cと初段ギヤ20との噛み合い状態が損なわれることがない。なお、図8においては、ローラ軸8aが長孔17の上奥端部に受け止められた姿勢状態を実線で示しており、ローラ軸8aが長孔17の下奥端部に受け止められた姿勢状態を仮想線で示している。
図3ないし図5においてギヤトレイン9は、先の初段ギヤ20と、初段ギヤ20と噛み合う第1中間ギヤ29と、第1中間ギヤ29と噛み合う第2中間ギヤ30と、ギヤトレイン9の終段に配置されて、第2中間ギヤ30およびロータリーダンパー10の入力ギヤ31と噛み合う遠心クラッチ11とで構成される。第1中間ギヤ29は、ギヤ軸29aにより支持されて、ハウジング7を構成する後ケース14の主面壁14aに形成された軸受孔に軸支されている。第2中間ギヤ30と遠心クラッチ11は、ギヤ軸30aと段付きギヤ軸11aによりそれぞれ支持されて、前後ケース13・14の各主面壁13a・14aに形成された軸受孔に軸支されている。
戸車ローラ8のギヤ8cから初段ギヤ20、および、初段ギヤ20から第1中間ギヤ29への入力/出力ギヤ比は、いずれも1より大きく設定されている。つまり、ギヤ8cの回転速度は、初段ギヤ20、第1中間ギヤ29によりそれぞれ増速されるように構成されている。また、第2中間ギヤ30は、大小二つの歯車が一体となった2段歯車であり、小歯車30bが第1中間ギヤ29と、大歯車30cが遠心クラッチ11の入力ギヤ34とそれぞれ噛み合っている。つまり、第2中間ギヤ30は、第1中間ギヤ29からの動力速度を増速して入力ギヤ34に伝える。さらに、大歯車30cから入力ギヤ34への入力/出力ギヤ比も、1より大きく設定されている。以上のように、戸車ローラ8の回転速度は、増速された状態で遠心クラッチ11に入力される。
図6において遠心クラッチ11は、内部に円筒状開放空間を有するケーシング35と、入力ギヤ34に一体形成されて、該入力ギヤ34の回転に伴って回転駆動される入力軸36と、ケーシング35内で入力軸36を挟持して回転動力を受ける一対の揺動体37・38と、両揺動体37・38をケーシング35の内面と非接触となる方向に付勢するコイルバネ(弾性体)39とを備える。両揺動体37・38は、入力ギヤ34から突設されて、入力軸36と同行回転する支持軸42に枢支されている。ケーシング35の外面には、ロータリーダンパー10の入力ギヤ31と噛み合う出力ギヤ40が一体に形成されており、換言すれば、遠心クラッチ11はロータリーダンパー10に直付けされている。
図6に示すように、ケーシング35は、先の段付きギヤ軸11aを中心にして回転自在に支持される。入力軸36は、一対の平坦面を有する非円形断面状に形成されており、一対の揺動体37・38の対向内面には、入力軸36に対応した非円形断面の凹部37a・38aがそれぞれ形成されている。
図7に示すように、一対の揺動体37・38は、断面視で略半円形状を呈しており、その半径寸法は、ケーシング35の円筒空間の半径寸法よりも小さく設定されている。これら揺動体37・38は、その一端どうしが、支持軸42によって揺動可能に連結されており、図7(b)に示すごとく、その外面がケーシング35の内面に接触して該ケーシング35に回転動力を伝える拡径姿勢と、図7(a)に示すごとく、両揺動体37・38の全体姿勢が円状となってケーシング35の内面と非接触となる縮径姿勢との間で、支持軸42まわりに姿勢変位可能に構成されている。縮径姿勢(図7(a))および拡径姿勢(図7(b))のいずれの状態においても、凹部37a・38aの内壁部が入力軸36に接合される。したがって、いずれの姿勢状態においても、入力軸36の回転動力を受けて、両揺動体37・38は同行回転するようになっている。
コイルバネ39は、伸張方向に付勢力を発揮する圧縮バネであり、一方の揺動体37の遊端に配置されている。また、両揺動体37・38の遊端には、両者37・38を連結するとともに、コイルバネ39の付勢力を調整するねじ44が配置されている。
詳しく説明すると、一方の揺動体37の遊端には、調整ねじ44のねじ軸44bの挿通を許す通孔37bが通設されており、他方の揺動体38の遊端には、ねじ軸44bと螺合接合される雌ねじ孔(雌ねじ体)38bが形成されている。両揺動体37・38は、通孔37bを介して雌ねじ孔38bにねじ軸44bを螺合接合することで、拡径姿勢と縮径姿勢との間で姿勢変位可能に連結されている。このとき、調整ねじ44の操作部44aは、通孔37bから突出している。
コイルバネ39は、通孔37bの奥端面と、操作部44aに形成される受座44cとの間で、ねじ軸44bに外嵌装着されており、図7(a)に示すごとく、操作部44aを基準として、一方の揺動体37が他方の揺動体38に近づく方向に付勢力を発揮している。したがって、両揺動体37・38に遠心力が作用しない状態においては、両揺動体37・38は、互いの遊端の対向面が接する縮径姿勢となる。
調整ねじ44の操作部44aを回転操作して、通孔37bの奥端面と受座44cとの間の対向間隔寸法を変更することにより、受座44cを基準とした一方の揺動体37に作用するコイルバネ39の付勢力を調整することができる。これにて、縮径姿勢から拡径姿勢に姿勢変位する際に必要となる両揺動体37・38の回転速度を大小に調整することができる。
入力軸36の回転に伴って両揺動体37・38が該入力軸36まわりに回転し、該回転に伴って両揺動体37・38に作用する遠心力がコイルバネ39の付勢力を超えると、図7(b)に示すように、両揺動体37・38は縮径姿勢から、ケーシング35の内面に接触する拡径姿勢に姿勢変位する。これにて、両揺動体37・38とケーシング35の内面との間に摩擦力が生じて、両揺動体37・38の回転動力がケーシング35に伝えられ、該ケーシング35が回転する。かかるケーシング35の回転動力は、出力ギヤ40を介して、ロータリーダンパー10の入力ギヤ31に伝達される。
ロータリーダンパー10は、図1および図5に示すごとく、円筒状のハウジング47と、ハウジング47の一方の面から突出して先の入力ギヤ31と連結される入力軸48と、ハウジング47の他方の面に一体形成される締結座49等で構成される。ハウジング47の内部には、オイルなどの流体が充填されている。入力軸48は、1つの平坦面を有する非円形断面状とされ、入力ギヤ31の中心部には、入力軸48に対応した非円形断面の貫通孔31aが形成されている(図7参照)。締結座49は上下一対のビス孔を有し、ビス50・50によりハウジング7の前ケース13に固定される。
入力ギヤ31の回転に伴って入力軸48が回転駆動を開始すると、ハウジング47に充填された流体が各回転体によって変形作用を受け、この変形作用に対する流体の反発力が各回転体に作用する。つまり、入力軸48の回転に対して制動作用が発揮される。これにより、入力ギヤ31の回転速度が減速されて、戸車ローラ8および戸パネル1に対する移動抵抗となり、その結果、戸パネル1の移動速度が抑制される。
より詳しくは、戸パネル1が上下ガイドレール2・3に沿って移動されると、戸車ローラ8の回転動力は、ギヤトレイン9の初段ギヤ20、第1中間ギヤ29および第2中間ギヤ30を介して、増速されて遠心クラッチ11の入力軸36に伝えられ、かかる入力軸36の回転に伴って一対の揺動体37・38が回転される(図7(a)参照)。戸パネル1の移動速度が増すと、両揺動体37・38の回転速度も増加し、両揺動体37・38に作用する遠心力がコイルバネ39の付勢力を超えると、両揺動体37・38は縮径姿勢からケーシング35の内面に接触する拡径姿勢に姿勢変位する(図7(b)参照)。これにて両揺動体37・38の回転動力がケーシング35に伝えられて、該ケーシング35が回転し、かかるケーシング35の回転動力は、出力ギヤ40を介して、ロータリーダンパー10の入力ギヤ31に伝達されて、ロータリーダンパー10の制動力が発揮される。
以上のように、本実施形態に係る引戸用の戸車ユニット6においては、戸パネル1の移動速度が所定速度を超えた状態においてのみ回転動力を伝動する遠心クラッチ11を配置し、該遠心クラッチ11から出力される回転動力を受けて、ロータリーダンパー10が制動作用を発揮できるように構成してあるので、戸パネル1の移動速度が所定速度以下では制動作用は発揮されず、初動操作力の増加問題が生じることがない。更に、ロータリーダンパー10の制動作用は、回転体により変形を受けた流体の粘性抵抗に基づくものであるから、軽量の戸パネル1に採用した場合にも、制動作用が摩擦力に基づく従来の制動構造において考えられる戸パネル1の急停止のおそれがない。つまり、軽量の戸パネル1において、制動作用を良好に発揮することができる。また、戸車ローラ8と遠心クラッチ11との接続にギヤトレイン9を採用すると、戸車ユニット6の全体を薄型化することができ、室内用引戸に使用される薄型の戸パネル1に好適な戸車ユニット6が得られる。
例えば遠心クラッチ11とロータリーダンパー10とが、ギヤトレインなどの動力伝達経路を介して動力接続されていると、遠心クラッチ11が伝動状態となってからロータリーダンパー10の制動作用が発揮されるまでにタイムラグが生じる。これに対して、本実施形態のように、遠心クラッチ11がギヤトレイン9の終段に配置されて、ロータリーダンパー10に直付けされていると、遠心クラッチ11が伝動状態となった瞬間にロータリーダンパー10の制動作用が発揮されるため、タイムラグの無い信頼性に優れた戸車ユニットを得ることができる。
遠心クラッチ11がギヤトレイン9の終段に配置されていると、戸車ローラ8と遠心クラッチ11の間のギヤの個数を増加させて、その分だけギヤ比を大きく設定できるので、遠心クラッチの入力と出力とが接続される回転数、具体的には、遠心クラッチ11の一対の揺動体37・38とケーシング35が接触するために必要な入力軸36の回転数を大きく設定できる。これにより、遠心クラッチ11が接続されるとき、言い換えれば、ロータリーダンパー10の制動力が発揮されるときの戸パネル1の速度誤差を抑えることができ、このことは戸車ユニット6の信頼性の向上に資する。
一対の揺動体37・38によって入力軸36を挟持していると、両揺動体37・38を入力軸36とともに確実に回転させることができる。更に、拡径姿勢において、各揺動体37・38がそれぞれケーシング35の内面と接触する、すなわち、2箇所でケーシング35の内面と接触するから、ケーシング35の内面と両揺動体37・38との間に発生する摩擦力を大きくすることができる。このため、小型の揺動体37・38であっても、ケーシング35を回転駆動させるための摩擦力が不足することがなく、遠心クラッチ11の全体を小型化することができる。
弾性体としてのコイルバネ39の付勢力を調整するための調整ねじ44を備える遠心クラッチ11によれば、当該調整ねじ44の操作部44aをねじ込み操作するだけの簡単な操作で、コイルバネ39の付勢力を調整して、縮径姿勢から拡径姿勢に姿勢変位する際の揺動体37・38の回転速度を変更調整することができる。
ローラ高さ位置調整機構25を備える戸車ユニットによれば、この高さ位置調整機構25によって戸パネル1に対する戸車ローラ8の上下関係を変更調整できるので、施工時はもちろんのこと、施工後のメンテナンスにおいても必要に応じて戸車ローラ8の位置を容易に修正できる。
操作部26aをハウジング7の外方に臨ませた姿勢状態で装着されて、揺動軸21を左右方向へ調整操作する調整ねじ26を高さ位置調整機構25に含めていると、戸パネル1を組み付けた状態で操作部26aにドライバなどの工具をあてがって、調整ねじ26をねじ込み操作することできる。したがって、戸車ローラ8の高さ調整を簡単かつ速やかに行える。
本発明に係る戸車ユニットの縦断正面図である。 戸車ユニットが装着された戸パネルの正面図である。 戸車ユニットのギヤトレインの構成を説明するための横断平面図である。 戸車ユニットの横断平面図である。 戸車ユニットの分解斜視図である。 遠心クラッチの分解斜視図である。 揺動体の姿勢変位を説明するための断面図である。 ローラ高さ位置調整機構について説明するための図である。
符号の説明
1 戸パネル
6 戸車ユニット
7 ハウジング
8 戸車ローラ
9 ギヤトレイン
10 ロータリーダンパー
11 遠心クラッチ
35 ケーシング
36 入力軸
37 揺動体
37b 通孔
38 揺動体
38b 雌ねじ孔(雌ねじ体)
39 コイルバネ(弾性体)
42 支持軸
44 調整ねじ
44b ねじ軸

Claims (6)

  1. 戸パネル(1)の下部に埋設固定されるハウジング(7)と、ハウジング(7)に軸支されてガイドレール(3)上を転動する戸車ローラ(8)と、戸車ローラ(8)の回転動力を伝動するギヤトレイン(9)と、ギヤトレイン(9)で伝動された回転動力を受けて制動作用を発揮するロータリーダンパー(10)と、ギヤトレイン(9)の入力部と出力部との間の動力伝達経路に配置されて、回転動力を伝動ないし遮断する遠心クラッチ(11)とを含み、
    戸パネル(1)の移動速度が所定速度を超えた状態において、遠心クラッチ(11)から出力される回転動力を受けてロータリーダンパー(10)が制動作用を発揮できるように構成してあることを特徴とする制動構造を備えた戸車ユニット。
  2. 遠心クラッチ(11)が、ギヤトレイン(9)の終段に配置されて、ロータリーダンパー(10)に直付けされている請求項1記載の制動構造を備えた戸車ユニット。
  3. 遠心クラッチ(11)は、内部に円筒状空間を有するケーシング(35)と、ギヤトレイン(9)からの動力を受けて回転駆動される入力軸(36)と、ケーシング(35)内で入力軸(36)を挟持して回転動力を受ける一対の揺動体(37・38)と、両揺動体(37・38)をケーシング(35)の内面と非接触となる方向に付勢する弾性体(39)とを含み、
    ケーシング(35)は、ハウジング(7)に軸支されるとともに、ロータリーダンパー(10)に動力接続される出力ギヤ(40)を有しており、
    両揺動体(37・38)は、その外面がケーシング(35)の内面に接触して該ケーシング(35)に回転動力を伝える拡径姿勢と、ケーシング(35)の内面と非接触となる縮径姿勢との間で、入力軸(36)と同行回転する支持軸(42)まわりに姿勢変位可能に構成されており、
    入力軸(36)の回転に従って両揺動体(37・38)が回転し、該回転に伴って両揺動体(37・38)に作用する遠心力が弾性体(39)の付勢力を超えると両揺動体(37・38)が縮径姿勢から拡径姿勢に姿勢変位して、入力軸(36)の回転動力がケーシング(35)に伝達されるように構成されている請求項1又は2記載の制動構造を備えた戸車ユニット。
  4. 遠心クラッチ(11)は、弾性体としてのコイルバネ(39)の付勢力を調整するための調整ねじ(44)を備えており、
    一方の揺動体(37)の遊端には、調整ねじ(44)のねじ軸(44b)の挿通を許す通孔(37b)が通設されており、他方の揺動体(38)の遊端には、ねじ軸(44b)と螺合接合される雌ねじ体(38b)が形成されており、
    両揺動体(37・38)は、通孔(37b)を介して雌ねじ体(38b)にねじ軸(44b)を螺合接合することで、拡径姿勢と縮径姿勢との間で姿勢変位可能に連結されており、
    コイルバネ(39)は、通孔(37b)から突出するねじ軸(44b)に外嵌装着されており、
    調整ねじ(44)の操作部(44a)をねじ込み操作することで、コイルバネ(39)の付勢力を調整することができるように構成されている請求項3記載の制動構造を備えた戸車ユニット。
  5. 戸車ローラ(8)と戸パネル(1)との間に、戸車ローラ(8)の上下位置を調整するローラ高さ位置調整機構(25)が設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の制動構造を備えた戸車ユニット。
  6. ローラ高さ位置調整機構(25)が、ハウジング(7)に左右スライド可能に支持された揺動軸(21)と、戸車ローラ(8)のローラ軸(8a)と揺動軸(21)とを連結する揺動アーム(22)と、操作部(26a)をハウジング(7)の外方に臨ませた姿勢状態で装着されて、揺動軸(21)を左右方向へ調整操作する調整ねじ(26)とを含み、
    ローラ軸(8a)は、ハウジング(7)に上下スライド可能に支持されており、
    調整ねじ(26)で揺動軸(21)を左右操作することにより、ローラ軸(8a)を揺動アーム(22)とともに揺動変位させて、戸車ローラ(8)の上下位置を調整できるようになっている請求項5記載の制動構造を備えた戸車ユニット。
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