JP2019065551A - 引戸の制動装置、および角加速度反応式クラッチ - Google Patents
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Description
本発明の目的は、クラッチ爪に作用する角加速度が閾値を越えた時点で、回転動力を後段の機構へ即座に出力できる、応答性に優れた角加速度反応式のクラッチを提供することにある。
こうした引戸の制動装置によれば、クラッチドラム22を出力ギヤ23と一体に形成した分だけクラッチ機構の部品点数を減らすことができる。また、ドラム凹部31に爪ディスク19およびクラッチ爪21と、ウェイト20の一部を収容するので、クラッチ機構の厚み寸法を小さくして、引戸の制動装置をさらにコンパクト化できる。
こうしたクラッチ機構によれば、爪ディスク19とウェイト20に作用する角加速度の差を大きくすることができる。詳しくは、ピニオンギヤ12の回転動力が等速ないし増速した状態で入力ギヤ18に伝動されるため、爪ディスク19およびクラッチ爪21はピニオンギヤ12と等速ないし高速度で回転駆動される。その一方で、爪ディスク19に比べて重量が大きなウェイト20には、大きな運動慣性力または静止慣性力が作用するため、ウェイト20が爪ディスク19に同行して回転することはなく、閾値を越える角加速度が作用するのと同時に爪ディスク19がウェイト20に先行した状態で回転する。このときの角加速度の差によって、クラッチ爪21をより迅速に動力伝動姿勢に切換えて、入力ギヤ18の回転動力をクラッチ機構と出力ギヤ23を介して制動ギヤ52へ伝動できる。
こうしたクラッチ機構によれば、入力ギヤ18および爪ディスク19と出力ギヤ23を、第1軸30の回りにそれぞれ回転自在に支持しながら、相対回転自在に支持することができる。つまり、入力ギヤ18、爪ディスク19、およびウェイト20からなる駆動系統と、出力ギヤ23およびクラッチドラム22の受動系統を、コンパクトにまとめた状態で集約配置できる。また、スペーサー34とウェイト20の間に爪ディスク19およびクラッチ爪21を配置し、ウェイト20のばね凹部48にクラッチばね26を収容するので、多くの構成部品で構成したクラッチ機構であるにも拘らず、クラッチ機構の厚みをさらに小さくして、クラッチ機構をさらにコンパクト化できる。
こうしたクラッチ機構によれば、クラッチ爪21がクラッチばね26で常に動力遮断姿勢に向かって移動付勢されているので、クラッチドラム22が回転を停止するのと同時に、クラッチ爪21を動力伝動姿勢から動力遮断姿勢へ自動的に復帰揺動させることができる。このとき、係合爪40の先端40aは円弧歯面65に沿って抵抗なく移動するので、クラッチ爪21を動力遮断姿勢に向かって円滑に復帰揺動できる。
こうしたラックギヤ11によれば、板状ギヤ体58の積層枚数を変更するだけで、必要な歯幅のラックギヤ11を容易に構成して、戸パネル2の重量の違いに対応したラックギヤ11を低コストで提供できる。
このように、ウェイト20が占める上下空間を利用して、クラッチ爪21およびクラッチばね26を配置すると、クラッチ爪21およびクラッチばね26を配置するための空間を別途確保する必要がないので、クラッチ機構の厚みをさらに小さくしてコンパクト化をさらに促進できる。また、爪収容部47とばね凹部48の間にクラッチ溝44を貫通形成して、爪軸43をクラッチ溝44を介してばね凹部48に臨ませるので、ばね凹部48に収容したクラッチばね26を爪軸43に容易にしかも的確に掛止装着できる。
このように、クラッチ爪21に固定した爪軸43を、動力遮断姿勢と動力伝動姿勢においてクラッチ溝44の内端および外端で受け止めると、クラッチ爪21が各姿勢を越えて揺動するのを規制して、クラッチ爪21を各姿勢の間で安定した状態で往復揺動できる。
こうした引戸の制動装置によれば、制動ボールをブレーキドラムの膨出部に衝突させてタイヤの回転を強制的に停止する従来の制動装置とは異なり、制動開始時の回転動作をロータリーダンパー53で吸収しながら、戸パネル2の移動を的確に制動できる。従って、制動開始時にクラッチ機構や制動機構に衝撃力が作用するのを解消して、引戸の制動装置の耐久性を向上できるうえ、比較的軽量の戸パネル2から、大面積で重量が大きな戸パネル2にわたって引戸の制動装置を広く適用できる。
こうしたダンパーユニット10によれば、ダンパーユニット10を装着するのに必要な面積は大きくなるものの、ダンパーユニット10の厚みを小さくして薄形化できる。従って、開口枠1や戸パネル2の周囲枠の狭い場所を利用して、ダンパーユニット10を容易に装着できる。
このように、クラッチ機構と制動機構を第1軸30の軸中心に沿って隣接配置すると、ダンパーユニット10の全厚寸法が大きくなる。しかし、クラッチ機構と制動機構をケース体13の対向壁14に沿って隣接配置したダンパーユニット10に比べると、ダンパーユニット10の左右幅を約半分程度にまで小さくし、ダンパーユニット10の占有空間を小さくできる。従って、開口枠1を構成するアルミ条材の断面構造によっては、この実施例に係るダンパーユニット10を好適に適用できることがある。
図7においてクラッチ機構は、ピニオンギヤ12と噛合う入力ギヤ18と、入力ギヤ18と同行回転する爪ディスク19およびウェイト20と、爪ディスク19に設けたクラッチ爪21を介して爪ディスク19の回転動力を受継ぐ、一群のクラッチ歯24を備えたクラッチドラム22および出力ギヤ23などを備えている。クラッチ爪21は、爪ディスク19に固定した揺動軸25で動力遮断姿勢と動力伝動姿勢の間で揺動可能に支持されて、クラッチばね26で動力遮断姿勢に向かって付勢されている(図8参照)。
制動機構は、出力ギヤ23に噛合う制動ギヤ52と、ケース体13に固定されて制動ギヤ52の回転動力を制動するロータリーダンパー53を備えており、制動機構の全体がクラッチ機構の一側に隣接配置されている。制動ギヤ52はエンジニアリングプラスチックを素材とするプラスチック成型品からなる。制動ギヤ52とロータリーダンパー53は角軸状のダンパー軸54で同行回転可能に連結されている。ロータリーダンパー53は市販されているオイルダンパーであって、重量が200kgの戸パネル2に対して0.5N・mの定格トルクを発揮して、戸パネル2の荒閉りを適確に制動する。なお、ピニオンギヤ12におけるダンパートルクは0.8N・mである。ロータリーダンパー53は、下側のケース板14にビスで締結固定されている。図6に示すように、ダンパー軸54は第1軸30と平行に設けられて、その上下両端が上下のケース板14で回転自在に軸支されている。従って、クラッチ機構から出力ギヤ23へ回転動力が伝動されるのと同時に、ロータリーダンパー53を作動させて、戸パネル2の移動を制動できる。
また、先の力線図から、クラッチ溝44に作用する第1分力S1(ウェイト20を回そうとする回転トルク)は(T×sin30°)となり、回転トルクTの50%の力となる。さらに、クラッチばね26のばね力Rに抗して、爪軸43をクラッチ溝44に沿って移動させようとする第2分力S2は(T×cos30°)となり、回転トルクTの約80%の力となる。
前者の場合には、ピニオンギヤ12からウェイト20に至る各パーツが静止している状態から、戸パネル2が強い力で閉じ操作されると、ピニオンギヤ12の角加速度αが急速に増加する。その結果、クラッチ爪21が揺動を開始してから、その係合爪40がクラッチ歯24と係合するまでに要する爪ディスク19の回転量はごく僅かでしかなく、極めて迅速に回転動力をクラッチドラム22に伝動できる状態に切換る。図13(c)の動作説明図の例で説明すると、揺動軸25の中心が第1軸30の回りに角度β(約15度)だけ回動する間に、クラッチ爪21を動力遮断姿勢から動力伝動姿勢へ切換ることができる。
ウェイト20と対向するクラッチドラム22の内面に一群のクラッチ歯24を備えたドラム凹部31が凹み形成されており、ドラム凹部31に、爪ディスク19およびクラッチ爪21と、ウェイト20の一部を収容するようにした。
こうしたクラッチによれば、ドラム凹部31に爪ディスク19およびクラッチ爪21と、ウェイト20の一部を収容した分だけクラッチ機構の厚み寸法を小さくしてコンパクト化できる。
こうしたクラッチによれば、クラッチばね26をばね凹部48に収容することで、クラッチ機構の厚みをさらに小さくすることができる。
こうしたクラッチによれば、クラッチ爪21がクラッチばね26で常に動力遮断姿勢に向かって移動付勢されているので、クラッチドラム22が回転を停止するのと同時に、クラッチ爪21を動力伝動姿勢から動力遮断姿勢へ自動的に復帰揺動させることができる。このとき、係合爪40の先端40aは円弧歯面65に沿って抵抗なく移動するので、クラッチ爪21を動力遮断姿勢に向かって円滑に復帰揺動できる。
こうしたクラッチによれば、入力ギヤ18の回転動力を各クラッチ爪21で分散した状態でクラッチドラム22に伝動できる。従って、より大きな動力を伝動ないし遮断できる、伝動負荷が大きなクラッチを提供できる。
上記のように、ウェイト20が占める上下空間を利用して、クラッチ爪21およびクラッチばね26を配置すると、クラッチ爪21およびクラッチばね26を配置するための空間を別途確保する必要がないので、クラッチ機構の厚みをさらに小さくしてコンパクト化をさらに促進できる。また、爪収容部47とばね凹部48の間にクラッチ溝44を貫通形成して、爪軸43をクラッチ溝44を介してばね凹部48に臨ませるので、ばね凹部48に収容したクラッチばね26を爪軸43に容易にしかも的確に掛止装着できる。
こうしたクラッチによれば、クラッチ爪21が動力遮断姿勢から動力伝動姿勢に切換るときのクラッチばね26のばね力Rの変動幅を小さくして、クラッチ爪21の姿勢切換えを迅速に行うことができる。また、クラッチ爪21をクラッチばね26のばね力Rで、動力伝動姿勢から動力遮断姿勢へ速やかに復帰操作することができる。
このように、クラッチ爪21に固定した爪軸43を、動力遮断姿勢と動力伝動姿勢においてクラッチ溝44の内端および外端で受け止めると、クラッチ爪21が各姿勢を越えて揺動するのを規制して、クラッチ爪21を各姿勢の間で安定した状態で往復揺動できる。
また、ウェイト20のベース部45にねじ込んだ調整ねじと、ばね凹部48にスライドのみ可能に収容したばね枠で張力調整機構を構成し、クラッチばね26の一端が掛止されたばね枠を先の調整ねじでスライド操作して、クラッチばね26の初期張力を調整し、クラッチ爪21が動力伝動姿勢に切換るタイミングを変更できるようにしてもよい。その場合には、ベース部45の周面や下面に調整ねじの配置位置を示す指標を設けておき、この指標を目印にしてピニオンギヤ12やウェイト20を手動で回転操作することにより、調整ねじを操作しやすい位置まで移動させて、簡便に調整操作することができる。
2 戸パネル
10 ダンパーユニット
11 ラックギヤ
12 ピニオンギヤ
13 ケース体
18 入力ギヤ
19 爪ディスク
20 ウェイト
21 クラッチ爪
22 クラッチドラム
23 出力ギヤ
24 クラッチ歯
26 クラッチばね
30 第1軸
31 ドラム凹部
33 遊転穴
34 スペーサー
36 締結体
41 第1爪面
42 第2爪面
43 爪軸
44 クラッチ溝
45 ベース部
48 ばね凹部
52 制動ギヤ
53 ロータリーダンパー
54 ダンパー軸
Claims (14)
- 戸パネル(2)と開口枠(1)のいずれか一方に設けられるラックギヤ(11)と、他方に設けられてラックギヤ(11)と相対移動するダンパーユニット(10)を備えており、
ダンパーユニット(10)は、ラックギヤ(11)と噛み合って戸パネル(2)と開口枠(1)の相対移動を回転動力に変換するピニオンギヤ(12)と、同ギヤ(12)の回転動力を断続するクラッチ機構と、クラッチ機構から出力された回転動力を制動する制動機構と、ピニオンギヤ(12)および前記両機構を支持するケース体(13)を備えており、
クラッチ機構は、ピニオンギヤ(12)の回転動力を受継いで同行回転する爪ディスク(19)およびウェイト(20)と、爪ディスク(19)に設けたクラッチ爪(21)を介して爪ディスク(19)の回転動力を受継ぐ、一群のクラッチ歯(24)を備えたクラッチドラム(22)および出力ギヤ(23)を備えており、
クラッチ爪(21)は、爪ディスク(19)で動力遮断姿勢と動力伝動姿勢の間で揺動可能に支持されて、クラッチばね(26)で動力遮断姿勢に向かって付勢されており、
クラッチ爪(21)とウェイト(20)は、クラッチ爪(21)とウェイト(20)のいずれか一方に固定される爪軸(43)と、他方に形成されて爪軸(43)と係合するクラッチ溝(44)を介して、相対移動可能な状態で同行回転可能に連結されており、
予め設定された閾値を越える角加速度が爪ディスク(19)およびクラッチ爪(21)に作用する状態において、ウェイト(20)に作用する回転トルクが、クラッチばね(26)のばね力を越えた時点で、クラッチ爪(21)が動力伝動姿勢に切換わってクラッチ歯(24)と係合し、入力ギヤ(18)の回転動力をクラッチドラム(22)に伝動することを特徴とする引戸の制動装置。 - クラッチ機構はピニオンギヤ(12)と噛合う入力ギヤ(18)を備えていて、爪ディスク(19)が入力ギヤ(18)と同行回転可能に設けられており、
ケース体(13)に設けた一対の対向壁(14)の間に、入力ギヤ(18)と、出力ギヤ(23)およびクラッチドラム(22)と、爪ディスク(19)およびクラッチ爪(21)と、ウェイト(20)が記載順に配置されて、入力ギヤ(18)、出力ギヤ(23)およびクラッチドラム(22)、爪ディスク(19)、ウェイト(20)がケース体(13)に固定した第1軸(30)で回転自在に軸支されており、
クラッチドラム(22)は出力ギヤ(23)と一体に形成されていて、ウェイト(20)と対向するクラッチドラム(22)の内面に一群のクラッチ歯(24)を備えたドラム凹部(31)が凹み形成されており、
ドラム凹部(31)に、爪ディスク(19)およびクラッチ爪(21)と、ウェイト(20)の一部が収容されている請求項1に記載の引戸の制動装置。 - ピニオンギヤ(12)と入力ギヤ(18)のギヤ比が1以上に設定されて、ピニオンギヤ(12)の回転動力を等速ないし増速した状態で入力ギヤ(18)に伝動して、爪ディスク(19)とウェイト(20)の角加速度の差が大きくなるように設定されている請求項2に記載の引戸の制動装置。
- 出力ギヤ(23)のギヤ壁の中央に第1軸(30)と同心状の遊転穴(33)が形成されており、
出力ギヤ(23)は、前記遊転穴(33)と嵌合するスペーサー(34)を介して第1軸(30)で回転自在に軸支されており、
入力ギヤ(18)と爪ディスク(19)が前記スペーサー(34)を挟んで対向配置されて、スペーサー(34)を貫通する複数個の締結体(36)で同行回転可能に連結されており、
スペーサー(34)とウェイト(20)の間に爪ディスク(19)およびクラッチ爪(21)が配置され、ウェイト(20)のケース体(13)と対向する側に形成したばね凹部(48)にクラッチばね(26)が収容されている請求項1から3のいずれかひとつに記載の引戸の制動装置。 - クラッチ爪(21)の揺動先端にクラッチ歯(24)と係脱するくさび状の係合爪(40)が形成されており、
係合爪(40)は、交差する第1爪面(41)と第2爪面(42)でくさび状に形成されており、
クラッチ歯(24)は、クラッチ爪(21)が動力伝動姿勢に切換った状態において係合爪(40)の第2爪面(42)を受止めるフラット歯面(64)と、係合爪(40)の先端(40a)の揺動軌跡に沿う部分円弧状の円弧歯面(65)で鈍角山形に形成されている請求項1から4のいずれかひとつに記載の引戸の制動装置。 - ラックギヤ(11)が複数個の板状ギヤ体(58)と、複数の板状ギヤ体(58)を板厚方向に貫通して分離不能に締結固定する複数個の締結体(60)で構成されている請求項1から5のいずれかひとつに記載の引戸の制動装置。
- 爪ディスク(19)に複数個のクラッチ爪(21)が周方向へ等間隔おきに軸支されている請求項1から6のいずれかひとつに記載の引戸の制動装置。
- ウェイト(20)がベース部(45)と、ベース部(45)の片面に形成した膨出盤部(46)で多段盤状に形成されて、膨出盤部(46)の周囲にクラッチ爪(21)を収容する爪収容部(47)が切欠き形成されており、
爪軸(43)がクラッチ爪(21)に固定され、クラッチ溝(44)が爪収容部(47)とばね凹部(48)の間に貫通形成されており、
クラッチ溝(44)を貫通してばね凹部(48)に臨む爪軸(43)にクラッチばね(26)の一端が掛止され、クラッチばね(26)の他端がウェイト(20)に掛止されている請求項4から7のいずれかひとつに記載の引戸の制動装置。 - 動力遮断姿勢における爪軸(43)の中心とウェイト(20)の回転中心を結ぶ仮想中心線(P)と、クラッチ溝(44)の溝中心線(Q)を想定するとき、
クラッチ溝(44)は、その溝中心線(Q)が仮想中心線(P)より爪ディスク(19)の回転方向下手側へ傾斜する状態で形成されており、
クラッチばね(26)のばね力(R)の力線が、動力遮断姿勢における爪軸(43)の中心とクラッチ爪(21)の揺動中心を結ぶ向きに設定してある請求項4から8のいずれかひとつに記載の引戸の制動装置。 - クラッチ爪(21)が動力遮断姿勢に切換った状態において、爪軸(43)はクラッチ溝(44)の内端で受止められており、
クラッチ爪(21)が動力伝動姿勢に切換わった状態において、爪軸(43)がクラッチ溝(44)の外端で受止められている請求項8、または9に記載の引戸の制動装置。 - 制動機構が、出力ギヤ(23)に噛合う制動ギヤ(52)と、ケース体(13)に固定されて制動ギヤ(52)の回転動力を制動するロータリーダンパー(53)を備えており、
制動ギヤ(52)とロータリーダンパー(53)がダンパー軸(54)で連結されている請求項1から10のいずれかひとつに記載の引戸の制動装置。 - クラッチ機構と制動機構が、ケース体(13)の対向壁(14)に沿って隣接配置されており、
クラッチ機構がケース体(13)の対向壁(14)に固定した第1軸(30)で支持されており、
制動機構のダンパー軸(54)が第1軸(30)と平行に設けられて、ケース体(13)の対向壁(14)で回転自在に支持されている請求項11に記載の引戸の制動装置。 - クラッチ機構と制動機構が、ケース体(13)の対向壁(14)に固定した第1軸(30)の軸中心に沿って隣接配置されており、
筒軸状に形成したダンパー軸(54)が、第1軸(30)に対して相対回転自在に外嵌されている請求項11に記載の引戸の制動装置。 - ケース体(13)で回転自在に支持されて入力動力を受継ぐ爪ディスク(19)およびウェイト(20)と、爪ディスク(19)に設けたクラッチ爪(21)を介して爪ディスク(19)の回転動力を受継いで出力する、一群のクラッチ歯(24)を備えたクラッチドラム(22)を備えており、
クラッチ爪(21)は、爪ディスク(19)で動力遮断姿勢と動力伝動姿勢の間で揺動可能に支持されて、クラッチばね(26)で動力遮断姿勢に向かって付勢されており、
クラッチ爪(21)とウェイト(20)は、クラッチ爪(21)とウェイト(20)のいずれか一方に固定される爪軸(43)と、他方に形成されて爪軸(43)と係合するクラッチ溝(44)を介して、相対移動可能な状態で同行回転可能に連結されており、
予め設定された閾値を越える角加速度が爪ディスク(19)およびクラッチ爪(21)に作用する状態において、ウェイト(20)に作用する回転トルクが、クラッチばね(26)のばね力を越えた時点で、クラッチ爪(21)が動力伝動姿勢に切換わってクラッチ歯(24)と係合し、爪ディスク(19)の回転動力をクラッチドラム(22)に伝動することを特徴とする角加速度反応式のクラッチ。
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