JP2008296300A - プリント配線板用ドリル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のプリント配線板用ドリルは、ボデー1とシャンク部2とを備え、ボデー1の外周面にその先端面から基端側に向かってドリル軸線を挟んで一対の溝3が延設され、これら溝3とボデー1の先端面との交差稜線に切刃10aがそれぞれ設けられてなるドリルであって、ドリル軸線に直交する断面を先端側からみて、一対の溝の壁面4に内接する最小の内接円直径Wが、前記切刃外径Dの45〜65%の範囲とされ、前記溝3の壁面形状が、リーディングエッジ13側に設けられた凹曲線部4aと、ヒール14側に設けられた凸曲線部4bとからなる、逆S字形状とされている。
【選択図】 図3
Description
請求項1に係る発明は、ボデーとシャンク部とを備え、ボデーの外周面にその先端面から基端側に向かってドリル軸線を挟んで一対の溝が延設され、これら溝とボデーの先端面との交差稜線に切刃がそれぞれ設けられてなるドリルであって、ドリル軸線に直交する断面を先端側からみて、一対の溝の壁面に内接する最小の内接円直径が、前記切刃の外径の45〜65%の範囲とされ、前記溝の壁面形状が、リーディングエッジ側に設けられた凹曲線部と、ヒール側に設けられた凸曲線部とからなる、逆S字形状とされていることを特徴とするプリント配線板用ドリルである。
請求項1に係るプリント配線板用ドリルは、一対の溝の壁面に内接する最小の内接円直径が切刃の外径の45〜65%の範囲に設定されているので、きわめて優れた剛性を有する。さらに、溝の壁面におけるヒール側の凸曲線部により広い溝の容積が確保されるため、切屑の排出性の低下が防止される。よって、穴位置精度が向上するとともに切屑の排出性の低下による加工穴の面粗度の悪化が防止される。
請求項2に係るプリント配線板用ドリルによれば、逆S字形状をなす溝の断面形状において、リーディングエッジ側端部とヒール側の端部とを結ぶ直線の延びる方向でみたリーディングエッジ側の凹曲線部の長さがヒール側の凸曲線部の長さより短くなるため、前記凹曲線部における切屑のカール作用が助長されコンパクトな切屑が生成される一方で、前記凸曲線部における溝の容積が十分に確保され、切屑の排出性の低下が防止される。
請求項3に係るプリント配線板用ドリルによれば、前記凸曲線部における溝の容積が十分に確保されるため、切屑の排出性の悪化が防止される。
請求項4に係るプリント配線板用ドリルによれば、前記凸曲線部における溝の容積が十分に確保されるため、切屑の排出性の悪化が防止される。
請求項5に係るプリント配線板用ドリルによれば、外周逃げ面は、加工穴の内壁面との摺接を低減して該ドリルの切削抵抗の増大を防止するとともに、溝に連通して切屑の排出性の向上に寄与する。
請求項6に係るプリント配線板用ドリルによれば、リーディングエッジのねじれ角を38〜56°の範囲に設定することにより、切削抵抗が低減するため穴位置精度がさらに向上する。
請求項7に係るプリント配線板用ドリルによれば、十分な溝の容積が確保されるため、切屑の排出性の悪化が防止される。
請求項8に係るプリント配線板用ドリルによれば、穴位置精度および加工穴の内壁面の面粗度に優れた、深穴加工が可能となる。
請求項9に係るプリント配線板用ドリルによれば、穴位置精度および加工穴の内壁面の面粗度に優れた、直径0.3mm未満の加工穴が得られる。
図1および図2に図示するように本実施形態に係るドリルは、先端側のボデー1と後端側のシャンク部2とからなる略丸棒状をなし、ボデー1の外周面には、ドリル軸線を挟んで一対の溝3がボデー1の先端面からドリル軸線方向後端側に延設され、この溝3のドリル回転方向を向く壁面に形成されたすくい面11と、ボデー1の先端面に形成された逃げ面12との交差稜線には切刃10aがそれぞれ形成されてなる。
また、図示しないが、マージン15を省略することが可能であり、その場合、リーディングエッジ13のドリル回転方向後方側に連なる領域には、加工穴の内壁面との不必要な摩擦を避けるため、逃げ角を付された外周逃げ面が形成される。
2 シャンク部
3 溝
4 溝の壁面
4a 凹曲線部
4b 凸曲線部
10a 切刃
10b チゼルエッジ
11 すくい面
12a 第1逃げ面
12b 第2逃げ面
13 リーディングエッジ
14 ヒール
15 マージン
16 二番取り面
A リーディングエッジのねじれ角
B ヒールのねじれ角
C 二番取り深さ
D 切刃外径
W 一対の溝の壁面に内接する最小の内接円直径
S リーディングエッジとヒールを結ぶ直線
X 溝の壁面の変曲点
Claims (9)
- ボデーとシャンク部とを備え、ボデーの外周面にその先端面から基端側に向かってドリル軸線を挟んで一対の溝が延設され、これら溝とボデーの先端面との交差稜線に切刃がそれぞれ設けられてなるドリルであって、
ドリル軸線に直交する断面を先端側からみて、一対の溝の壁面に内接する最小の内接円直径が、前記切刃の外径の45〜65%の範囲とされ、
前記溝の壁面形状が、リーディングエッジ側に設けられた凹曲線部と、ヒール側に設けられた凸曲線部とからなる、逆S字形状とされている
ことを特徴とするプリント配線板用ドリル。 - ドリル軸線に直交する断面を先端側からみて、逆S字形状をなす溝の壁面の変曲点が、前記壁面における前記リーディングエッジ側端部とヒール側の端部とを結ぶ直線と、ドリル中心を通る前記直線の垂線との交点より前記リーディングエッジ側に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板用ドリル。 - ドリル軸線に直交する断面を先端側からみて、各溝の壁面における前記変曲点が前記直線より該ドリルの回転方向後方側に位置する
ことを特徴とする請求項2に記載のプリント配線板用ドリル。 - ドリル軸線に直交する断面を先端側からみて、前記凹曲線部の前記直線に対する最大凹み量が、前記凸曲線部の前記直線に対する最大隆起量より大きく設定されている
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のプリント配線板用ドリル。 - ボデーの外周面には、マージンと、このマージンのドリル回転方向後方側に連なる二番取り面とが形成され、二番取り深さが切刃外径の5〜35%の範囲とされている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプリント配線板用ドリル。 - 前記溝のリーディングエッジの各位置におけるねじれ角Aが38〜56°の範囲に設定されている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプリント配線板用ドリル。 - 溝幅比が1.3〜1.8の範囲とされている
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のプリント配線板用ドリル。 - 前記溝のドリル軸線方向の長さが、前記切刃外径の8〜25倍の範囲とされている
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のプリント配線板用ドリル。 - 前記切刃外径が0.3mm未満とされている
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のプリント配線板用ドリル。
Priority Applications (1)
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JP2007142833A JP2008296300A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | プリント配線板用ドリル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-05-30 JP JP2007142833A patent/JP2008296300A/ja active Pending
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