JP2008294195A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008294195A
JP2008294195A JP2007137687A JP2007137687A JP2008294195A JP 2008294195 A JP2008294195 A JP 2008294195A JP 2007137687 A JP2007137687 A JP 2007137687A JP 2007137687 A JP2007137687 A JP 2007137687A JP 2008294195 A JP2008294195 A JP 2008294195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion layer
region
silicon nitride
film
silicon oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007137687A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Sugioka
繁 杉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Micron Memory Japan Ltd
Original Assignee
Elpida Memory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Elpida Memory Inc filed Critical Elpida Memory Inc
Priority to JP2007137687A priority Critical patent/JP2008294195A/ja
Publication of JP2008294195A publication Critical patent/JP2008294195A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/785Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate having a channel with a horizontal current flow in a vertical sidewall of a semiconductor body, e.g. FinFET, MuGFET
    • H01L29/7853Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate having a channel with a horizontal current flow in a vertical sidewall of a semiconductor body, e.g. FinFET, MuGFET the body having a non-rectangular crossection
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
    • H01L29/66409Unipolar field-effect transistors
    • H01L29/66477Unipolar field-effect transistors with an insulated gate, i.e. MISFET
    • H01L29/66787Unipolar field-effect transistors with an insulated gate, i.e. MISFET with a gate at the side of the channel
    • H01L29/66795Unipolar field-effect transistors with an insulated gate, i.e. MISFET with a gate at the side of the channel with a horizontal current flow in a vertical sidewall of a semiconductor body, e.g. FinFET, MuGFET
    • H01L29/66818Unipolar field-effect transistors with an insulated gate, i.e. MISFET with a gate at the side of the channel with a horizontal current flow in a vertical sidewall of a semiconductor body, e.g. FinFET, MuGFET the channel being thinned after patterning, e.g. sacrificial oxidation on fin

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

【課題】拡散層領域を細く形成する場合でも、拡散層領域の縮みによるコンタクト抵抗の増大を抑えることを可能とした半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】素子分離領域によって分離された拡散層領域5を形成する際に、2重露光技術を用いて拡散層領域5を2段階に分けて形成する。これにより、拡散層領域5を細く形成する場合でも、拡散層領域5の長手方向の両端における縮みを抑制することができ、拡散層領域5の長手方向における両端と、コンタクトホール12に埋め込まれたコンタクトプラグ13との接続面積を確保しながら、コンタクト抵抗の上昇を抑えることが可能である。
【選択図】図17

Description

本発明は、更なる微細化に対応可能な半導体装置の製造方法に関する。
近年、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体装置では、微細化が進むにつれて、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタのゲート長(Lgate)が短くなっている。これに伴って、ゲートで制御できない基板電流が大量に流れてしまう、いわゆるパンチスルー現象もより顕著なものとなってきている。
そこで、DRAMのセルアレイトランジスタに用いられるMOSトランジスタなどでは、このようなパンチスルー現象を防止するために、チャネル領域の不純物濃度を上げる等の対策がとられている。しかしながら、チャネル領域の不純物濃度を上げると、ソース・ドレイン接合部近傍の電界が強くなり、リーク電流が増大することによって、リフレッシュ特性が悪くなるといった問題が発生してしまう。
この対策として、例えばRCAT(Recess Channel Array Transistor)と呼ばれる半導体基板を掘り込んでトランジスタのチャンネル構造を3次元化し、ゲート長を長くするといった技術が開発されている。しかしながら、このような技術によりチャンネル構造を3次元化した場合には、チャネル抵抗の増加によるIonの減少及びワード線容量の増加といった問題が生じてしまう。
そこで、このような問題を解決するために、また、更なる微細化を見据えて、半導体基板上にフィンを立設し、このフィンを跨ぐようにゲート電極を形成してチャネルを3次元構造としたフィン型FET(Fin−Field Effect Transistor)の開発が進められている。このフィン型FETは、その構造から同じチャネル幅(W)であってもプレーナ型トランジスタよりもIonを多く取ることができるため、微細化に適している。また、チャネルの部分をゲートで囲んでいるため、優れたゲートコントロール性を有している。さらに、フィン(チャネル)幅を50nm程度まで細くすると、チャネルの部分が完全に空乏化するため、優れたIoff特性やスレショールド特性を得ることができ、完全空乏化デバイスとして利用することができる(但し、Lgate>Wとする。)。
ここで、例えば図19に示すようなフィン型FET100を用いたDRAMの一例について説明する。
このフィン型FET100は、図19に示すように、表層がシリコンからなる半導体基板101と、半導体基板101の表層に形成された溝102にシリコン酸化膜を埋め込むことによって形成された素子分離領域103と、素子分離領域103によって区画形成された拡散層領域104と、拡散層領域104上に形成されたゲート絶縁膜105を介して当該拡散層領域104を跨ぐように形成されたゲート電極106と、ゲート電極106を挟んだ両側の拡散層領域104にイオンを注入することによって形成されたソース領域107及びドレイン領域108とを備え、拡散層領域104が素子分離領域103よりも上方に突出したフィン型構造を有している。
また、このフィン型FET100は、更に、ゲート電極106の両側面を覆うサイドウォールスペイサ109と、ゲート電極106上に積層されたハードマスク110と、ゲート電極106、ソース領域107及びドレイン領域108が形成された面上を覆う層間絶縁膜と、層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグとを備えることによって、DRAM内のセルトランジスタを構成している。また、DRAM内には、周辺トランジスタや、ビット線、ワード線、容量コンタクトプラグ、キャパシタ、配線等が設けられている。
なお、図19においては、ゲート電極106、ソース領域107及びドレイン領域108上を覆う層間絶縁膜と、コンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグと、ソース電極及びドレイン電極との図示を省略するものとする。
次に、上記フィン型FET100を用いたDRAMの製造方法について、図20〜図29を参照しながら説明する。
なお、図20は、上記半導体基板101のセルアレイ領域内に形成される素子分離領域103、拡散層領域104及びゲート電極106のセルアレイレイアウトを示す平面図であり、図21は、図20中に示す囲み部分X’を拡大して示す平面図であり、図22は、図20中に示す各部の切断線A’〜E’を示す平面図である。
また、図23〜図29は、上記DRAMの製造工程を順に示すものであり、各図中において、(a)は、図22中の切断線A’による断面図、(b)は、図22中の切断線B’による断面図、(c)は、図22中の切断線C’による断面図、(d)は、図22中の切断線D’による断面図、(e)は、図22中の切断線E’による断面図、(e)は、その工程における平面図を示す。
上記DRAMを製造する際は、先ず、半導体基板101にSTI(Shallow Trench Isolation)と呼ばれる素子分離領域103を形成することによって、セルアレイ領域内に複数の拡散層領域104を区画形成する。
具体的には、先ず、図23に示すように、半導体基板101の表層上に、シリコン酸化膜201とシリコン窒化膜202とを順次積層して形成する。
次に、シリコン窒化膜202上にレジストを塗布した後、フォトマスク(レチクルという。)を用いて、レジストをリソグラフィ(Lithography)技術によりパターニングしながら、図30に示すような拡散層領域104に対応した形状のレジストパターン300を形成する。そして、このレジストパターン300をマスクとして、シリコン窒化膜202及びシリコン酸化膜201をドライエッチングによりパターニングする。さらに、このレジストパターンを除去した後、パターニングされたシリコン窒化膜202をマスクとして、半導体基板101の表層をドライエッチングによりパターニングする。これにより、半導体基板101の表層には、図24に示すような溝102が形成されることになる。
次に、図25に示すように、拡散層領域104の出来上がり寸法を規定するため、溝102の露出した表面を酸化させることによって、その表面にシリコン酸化膜203を形成する。さらに、半導体基板101上にシリコン酸化膜204を成膜しながら、このシリコン酸化膜204を溝102内に埋め込み形成する。そして、シリコン窒化膜202をストッパとして、シリコン酸化膜204が成膜された面を化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により研磨しながら、シリコン窒化膜202の表面が露出するまで平坦化を行う。
次に、図26に示すように、シリコン窒化膜202をマスクとして、溝102内のシリコン酸化膜204をウェットエッチングにより除去しながら、素子分離領域103と拡散層領域104とが同じ高さとなるように、溝102内に埋め込まれたシリコン酸化膜204の高さを調整する。その後、シリコン窒化膜202をウェットエッチングにより除去する。
これにより、半導体基板101のセルアレイ領域内には、上述した素子分離領域103によって分離された複数の拡散層領域104が形成される。また、シリコン窒化膜202を除去した後は、図示を省略するが、セル領域及び周辺領域のトランジスタのためのウェル及びチャネル形成のためのイオン注入を行い、活性化のための熱処理を行う。
次に、図27に示すように、半導体基板101上にレジストを塗布した後、レジストをリソグラフィ(Lithography)技術によりパターニングしながら、セルアレイ領域のみ開口を有するレジストパターン(図示せず。)を形成する。そして、このレジストパターンをマスクとして、溝102内に埋め込まれたシリコン酸化膜204をウェットエッチングにより除去しながら、素子分離領域103に凹みが形成されるように、溝102内に埋め込まれたシリコン酸化膜204の高さを調整する。また、このとき拡散層領域104の表面に形成されたシリコン酸化膜201,203も除去されるため、拡散層領域104の表面も露出した状態となる。さらに、周辺トランジスタ領域は、レジストパターンに覆われているため、この領域のシリコン酸化膜204はエッチングされない。
次に、図28に示すように、露出した拡散層領域104の表面を酸化させることによってゲート絶縁膜105を形成し、その上にゲート電極106となるPを多く含むポリシリコン膜と、ハードマスク110となるシリコン窒化膜とを順次積層して形成する。その後、シリコン窒化膜上にレジストを塗布した後、レジストをリソグラフィ(Lithography)技術によりパターニングしながら、ゲート電極106に対応した形状のレジストパターン(図示せず。)を形成する。そして、このレジストパターンをマスクとして、シリコン窒化膜をドライエッチングによりパターニングする。さらに、このレジストパターンを除去した後、パターニングされたシリコン窒化膜をマスクとして、ポリシリコン膜をドライエッチングにより除去しながら、ゲート絶縁膜105が露出するまでパターニングを行う。これにより、拡散層領域104上に形成されたゲート絶縁膜105を介してゲート電極106及びハードマスク110が拡散層領域104を跨ぐように形成される。
図28の形成後、拡散層領域104にイオンを注入することによって、LDD(Lightly-Doped-Drain)領域(図示せず。)を形成する。その後、図29に示すように、半導体基板101上に、上記ハードマスク110として用いた同種の絶縁膜(ここではシリコン窒化膜)を形成し、異方性エッチングを用いてシリコン窒化膜をエッチバックする。これにより、ゲート電極106の両側面にシリコン窒化膜が残存し、この残存したシリコン窒化膜によってサイドウォールスペイサ109が形成される。
さらに、図29に示すように、半導体基板101上の全面を覆うように、BPSG膜(Boro Phospho Silicate Glass)と、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)−NSG(Non-doped Silicate Glass)膜との積層膜からなる層間絶縁膜205を形成する。そして、ゲート電極106を挟んだ両側の拡散層領域104上に、この層間絶縁膜205を貫通するコンタクトホール111を形成する。その後、このコンタクトホール111を通して拡散層領域104にリンやヒ素のイオン注入を行うことによって、ソース領域107及びドレイン領域108(何れもn型拡散層)を形成する(図29において図示せず。)。
それから、図29に示すように、半導体基板101上に、リンを多量に含んだアモルファスシリコン膜を成膜しながら、このアモルファスシリコン膜をコンタクトホール111内に埋め込み形成する。そして、このアモルファスシリコン膜が形成された面に、ドライエッチングによるエッチバックとCMPによる研磨とを施すことによって、層間絶縁膜205上に成膜されたアモルファスシリコン膜を除去する。これにより、コンタクトホール111に埋め込まれたコンタクトプラグ112が形成される。
その後、図示を省略するが、半導体基板101上に層間絶縁膜を成膜して、ポリプラグの抵抗を下げるため、不純物活性化のための熱処理を行う。そして、コンタクトプラグ112を介してソース領域107及びドレイン領域108と電気的に接続されるソース電極及びドレイン電極を形成する。さらに、既存の方法を用いて、周辺トランジスタのコンタクトや、全てのトランジスタや部位に電位を与えるビット線、ワード線、容量コンタクトプラグ、キャパシタ、配線等を形成する。
以上のような工程を経ることによって、上記フィン型FET100を用いたDRAMを製造することができる。
ところで、従来の製造方法では、上述したように半導体基板101の表層に溝102を形成すると共に、この溝102の露出した表面を酸化させることによって、拡散層領域104の出来上がり寸法を規定している(例えば、特許文献1〜3を参照)。
しかしながら、このような方法を用いて拡散層領域104を細くしていった場合には、一般的に矩形状を為す拡散層領域104は、その長手方向と短手方向の両方から縮んでしまうために、ソース領域107及びドレイン領域108に接続されるコンタクトプラグ112の接続面積が減少してしまう。したがって、この場合には、コンタクト抵抗の上昇を招くといった問題が発生してしまう。
特に、上述したDRAMなどでは、メモリセルの縮小に伴って、拡散層領域104の形状を維持することが困難になってきている。具体的に、拡散層領域104を細く形成しようとした場合には、上述した図30に示すように、リソグラフィ技術により拡散層領域104に対応した形状のレジストパターン300を形成する際に、このレジストパターン300の角部が丸みを帯びるなどの変形が生じてしまう。この場合、図31に示すように、最終的に拡散層領域104の長手方向の両端も丸みを帯びた形状となるため、この両端に位置する容量コンタクトプラグ側のコンタクトホール111と拡散層領域104との接する面積が小さくなる。したがって、コンタクトホール111に埋め込まれたコンタクトプラグ112の底面と拡散層領域104との接続面積が減少することによって、コンタクト抵抗の上昇やバラツキの増大などが懸念されている。
また、上述したフィン型FETの拡散層領域104を形成する他の方法については、例えば下記(1),(2)のような方法が従来より提案されている。
(1) トレンチシリコンエッチ用の(ハード)マスクをシュリンク後、トレンチシリコンエッチを行い、拡散層領域を細く形成した後、STIを形成する。
(2) トレンチシリコンエッチ後に拡散層領域の出来上がり寸法が50nm以下となるのを狙って、酸化を30〜40nm程度行うことにより、拡散層を細く形成し、その後、STIを形成する。
しかしながら、何れの方法も、拡散層領域が長手方向と短手方向の両方から縮んでしまうために、この拡散層領域を細くしようとすると、上述した拡散層領域の両端にあるコンタクトプラグとの接続面積の減少によってコンタクト抵抗の上昇を招くといった問題が発生してしまう。
特開2001-185701号公報 特開平6-326273号公報 特開2004-214682号公報
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、拡散層領域を細く形成する場合でも、拡散層領域の縮みによるコンタクト抵抗の増大を抑えることを可能とした半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、少なくとも表層がシリコンからなる基板と、前記基板の表層に形成された溝にシリコン酸化膜を埋め込むことによって形成された素子分離領域と、前記素子分離領域によって区画形成された拡散層領域と、前記拡散層領域上に形成されたゲート絶縁膜を介して当該拡散層領域を跨ぐように形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を挟んだ両側の拡散層領域にイオン注入することによって形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記ゲート電極、前記ソース領域及び前記ドレイン領域が形成された面上を覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグとを備える半導体装置の製造方法であって、前記基板の表層上にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを順次積層して形成する工程と、前記シリコン窒化膜上にレジストを塗布し、このレジストをリソグラフィ技術によりパターニングすることによって、第1の方向に延在する第1のレジストパターンを複数並べて形成する工程と、前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記シリコン窒化膜及び前記シリコン酸化膜をドライエッチングによりパターニングする工程と、前記第1のレジストパターンを除去した後、前記パターニングされたシリコン窒化膜をマスクとして、前記基板の表層をドライエッチングによりパターニングしながら、前記基板の表層に溝を形成する工程と、前記溝の露出した表面を酸化させることによって、前記拡散層領域の前記第1の方向と直交する方向の幅を規定する工程と、前記基板上にシリコン酸化膜を成膜しながら、このシリコン酸化膜を前記溝内に埋め込み形成する工程と、前記シリコン酸化膜が成膜された面を化学機械研磨により研磨しながら、前記シリコン窒化膜の表面が露出するまで平坦化する工程と、前記シリコン窒化膜上にレジストを塗布し、このレジストをリソグラフィ技術によりパターニングすることによって、前記第1の方向とは異なる第2の方向に延在する第2のレジストパターンを複数並べて形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記シリコン窒化膜及び前記シリコン酸化膜をドライエッチングによりパターニングする工程と、前記第2のレジストパターンを除去した後、前記パターニングされたシリコン窒化膜をマスクとして、前記基板の表層をドライエッチングによりパターニングしながら、前記基板の表層に溝を形成する工程と、前記基板上にシリコン酸化膜を成膜しながら、このシリコン酸化膜を前記溝内に埋め込み形成する工程と、前記シリコン酸化膜が成膜された面を化学機械研磨により研磨しながら、前記シリコン窒化膜の表面が露出するまで平坦化する工程とを含むことを特徴とする。
以上のように、本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、拡散層領域を細く形成する場合でも、拡散層領域の長手方向の両端における縮みを抑制することができるため、拡散層領域の両端に位置するコンタクトプラグとの接続面積を確保しながら、コンタクト抵抗の上昇を抑えることが可能である。したがって、本発明によれば、半導体装置の更なる微細化に対応することが可能となる。
以下、本発明を適用した半導体装置の製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本実施の形態では、例えば図1に示すように、半導体装置としてフィン型FET1を用いたDRAM(半導体記憶装置)に、本発明の製造方法を適用した場合を例に挙げて説明する。
このフィン型FET1は、図1に示すように、表層がシリコンからなる半導体基板2と、半導体基板2の表層に形成された溝3にシリコン酸化膜を埋め込むことによって形成された素子分離領域4と、素子分離領域4によって区画形成された拡散層領域5と、拡散層領域5上に形成されたゲート絶縁膜6を介して当該拡散層領域5を跨ぐように形成されたゲート電極7と、ゲート電極7を挟んだ両側の拡散層領域5にイオンを注入することによって形成されたソース領域8及びドレイン領域9とを備え、拡散層領域5が素子分離領域4よりも上方に突出したフィン型構造を有している。
また、このフィン型FET1は、更に、ゲート電極7の両側面を覆うサイドウォールスペイサ10と、ゲート電極7上に積層されたハードマスク11と、ゲート電極7、ソース領域8及びドレイン領域9が形成された面上を覆う層間絶縁膜と、層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグとを備えることによって、DRAM内のセルトランジスタを構成している。また、DRAM内には、周辺トランジスタや、ビット線、ワード線、容量コンタクトプラグ、キャパシタ、配線等が設けられている。また、拡散層領域5の両側面には、SiNからなるサイドウォール(図示せず。)が設けられている。
なお、図1においては、ゲート電極7、ソース領域8及びドレイン領域9上を覆う層間絶縁膜と、コンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグと、ソース電極及びドレイン電極との図示を省略するものとする。
次に、上記フィン型FET100を用いたDRAMの製造方法について、図2〜図16を参照しながら説明する。
なお、図2は、上記半導体基板2のセルアレイ領域内に形成される素子分離領域4、拡散層領域5及びゲート電極7のセルアレイレイアウトを示す平面図であり、図3は、図2中に示す囲み部分Xを拡大して示す平面図であり、図4は、図2中に示す各部の切断線A〜Eを示す平面図である。また、図5〜図13は、上記DRAMの製造工程を順に示すものであり、各図中において、(a)は、図4中の切断線Aによる断面図、(b)は、図4中の切断線Bによる断面図、(c)は、図4中の切断線Cによる断面図、(d)は、図4中の切断線Dによる断面図、(e)は、図4中の切断線Eによる断面図、(e)は、その工程における平面図を示す。
上記DRAMを製造する際は、先ず、半導体基板2にSTI(Shallow Trench Isolation)と呼ばれる素子分離領域4を形成することによって、セルアレイ領域内に複数の拡散層領域5を区画形成する。
具体的には、先ず、図5に示すように、半導体基板2の表層上に、シリコン酸化膜51とシリコン窒化膜52とを順次積層して形成する。なお、本例では、熱酸化法を用いて、厚さ約9nmのシリコン酸化膜51と、LP−CVD(Low Pressure−chemical Vapor Deposition)法を用いて、厚さ約120nmのシリコン窒化膜52とを成膜した。
次に、シリコン窒化膜52上にレジストを塗布した後、第1のフォトマスク(レチクルという。)を用いて、レジストをリソグラフィ(Lithography)技術によりパターニングしながら、図15(a)に示すような第1の方向に延在するストライプ状の第1のレジストパターン81を複数並べて形成する。
第1のフォトマスクは、一般的に矩形状を為す拡散層領域5を長手方向(本例では第1の方向に対応する。)にパターニングするためのものであり、この第1のフォトマスクを用いることにより、シリコン窒化膜52上には、図15(a)に示すように、拡散層領域5の長手方向に沿ったストライプ状の第1のレジストパターン81が互いに平行に並んで複数形成されることになる。
そして、図5に示すように、このような第1のレジストパターン81をマスクとして、シリコン窒化膜52及びシリコン酸化膜51をドライエッチングによりパターニングする。さらに、この第1のレジストパターンを除去した後、パターニングされたシリコン窒化膜52をマスクとして、半導体基板2の表層をドライエッチングによりパターニングする。これにより、半導体基板2の表層には、図6に示すような拡散層領域5の長手方向に沿った溝3aが形成されることになる。なお、本例では、深さ約250nmの溝3aを形成した。また、このときシリコン窒化膜52も50nm程度削られることになる。
次に、図7に示すように、拡散層領域5の長手方向(第1の方向)と直交する方向の幅を規定するため、溝3aの露出した表面を酸化させることによって、その表面にシリコン酸化膜53を形成する。これにより、拡散層領域5となる部分の長手方向(第1の方向)と直交する方向の側面のみを縮ませる(スリミングという。)ことができる。なお、本例では、拡散層領域5の長手方向と直交する方向の幅が50nm程度となるように、面方位の出ない酸化法を用いて溝3aの表面にシリコン酸化膜53を形成した。
酸化後は、半導体基板2上にシリコン酸化膜54aを成膜しながら、このシリコン酸化膜54aを溝3a内に埋め込み形成する。そして、シリコン窒化膜52をストッパとして、シリコン酸化膜54aが成膜された面を化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により研磨しながら、シリコン窒化膜52の表面が露出するまで平坦化を行う。なお、本例では、HDP−CVD(High Density Plasma−Chemical Vapor Deposition)法を用いて、半導体基板2上の全面に亘って厚さ約550nmのシリコン酸化膜54aを成膜した。
次に、シリコン窒化膜52上にレジストを塗布した後、第2のフォトマスク(レチクルという。)を用いて、レジストをリソグラフィ(Lithography)技術によりパターニングしながら、図15(b)に示すような第2の方向に延在するストライプ状の第2のレジストパターン82を複数並べて形成する。
第2のフォトマスクは、一般的に矩形状を為す拡散層領域5を短手方向(本例では第2の方向に対応する。)にパターニングするためのものであり、この第2のフォトマスクを用いることにより、シリコン窒化膜52上には、図15(b)に示すように、拡散層領域5の短手方向に沿ったストライプ状の第2のレジストパターン82が互いに平行に並んで複数形成されることになる。
そして、図8に示すように、このような第2のレジストパターン82をマスクとして、シリコン窒化膜52及びシリコン酸化膜51をドライエッチングによりパターニングする。さらに、この第2のレジストパターンを除去した後、パターニングされたシリコン窒化膜52をマスクとして、半導体基板2の表層をドライエッチングによりパターニングする。これにより、半導体基板2の表層には、図9に示すような拡散層領域5の短手方向に沿った溝3bが形成されることになる。なお、本例では、深さ約250nmの溝3bを形成した。また、このときシリコン窒化膜52も50nm程度削られるため、シリコン窒化膜52の厚さは20nm程度となる。
次に、図10に示すように、再度、拡散層領域5の出来上がり寸法を規定するため、溝3bの露出した表面を熱酸化させることによって、その表面にシリコン酸化膜53を形成する。その後、半導体基板2上にシリコン酸化膜54bを成膜しながら、このシリコン酸化膜54bを溝3b内に埋め込み形成する。そして、シリコン窒化膜52をストッパとして、シリコン酸化膜54bが成膜された面を化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により研磨しながら、シリコン窒化膜52の表面が露出するまで平坦化を行う。なお、本例では、HDP−CVD法又はSOG(Spin On Glass)法を用いて、半導体基板2上の全面に亘って厚さ400〜550nm程度のシリコン酸化膜54bを成膜した。
次に、図11に示すように、シリコン窒化膜52をマスクとして、溝3b内のシリコン酸化膜54bをウェットエッチングにより除去しながら、素子分離領域4と拡散層領域5とが同じ高さとなるように、溝3b内に埋め込まれたシリコン酸化膜54bの高さを調整する。その後、シリコン窒化膜52をウェットエッチングにより除去する。なお、本例では、約160℃の熱リン酸を用いたウェットエッチングによりシリコン窒化膜52を除去した。
これにより、半導体基板2のセルアレイ領域内には、図16に示すように、上述した素子分離領域4によって分離された複数の拡散層領域5が形成される。また、シリコン窒化膜52を除去した後は、図示を省略するが、セル領域及び周辺領域のトランジスタのためのウェル及びチャネル形成のためのイオン注入を行い、活性化のための熱処理を行う。なお、フィン型FET1では、プレーナ型トランジスタと比べてゲートコントロール性が良いため、閾値調節のためのチャネルドーピングを実施しない、又はチャネルドーピングを実施した場合でも、p型の不純物を低濃度で注入して、チャネル領域の濃度が1.0×1018cm−3程度を越えないようにする。
次に、図12に示すように、半導体基板2上にレジストを塗布した後、レジストをリソグラフィ(Lithography)技術によりパターニングしながら、拡散層領域5に対応した形状のレジストパターン(図示せず。)を形成する。そして、このレジストパターンをマスクとして、溝3a,3b(以下、まとめて溝3という。)内に埋め込まれたシリコン酸化膜54a,54b(以下、まとめてシリコン酸化膜54という。)をウェットエッチングにより除去しながら、素子分離領域5に凹みが形成されるように、溝3内に埋め込まれたシリコン酸化膜54の高さを調整する。なお、本例では、HFを含んだ溶液を用いて、溝3内に埋め込まれたシリコン酸化膜54を100nm程度除去した。また、このとき拡散層領域5の表面に形成されたシリコン酸化膜51,53も除去されるため、拡散層領域5の表面が露出した状態となる。
次に、図13に示すように、露出した拡散層領域5の表面を酸化させることによってゲート絶縁膜6を形成し、その上にゲート電極7となるPを多く含むポリシリコン膜と、ハードマスク11となるシリコン窒化膜とを順次積層して形成する。その後、シリコン窒化膜上にレジストを塗布した後、レジストをリソグラフィ(Lithography)技術によりパターニングしながら、ゲート電極7に対応した形状のレジストパターン(図示せず。)を形成する。そして、このレジストパターンをマスクとして、シリコン窒化膜をドライエッチングによりパターニングする。さらに、このレジストパターンを除去した後、パターニングされたシリコン窒化膜をマスクとして、ポリシリコン膜をドライエッチングにより除去しながら、ゲート絶縁膜6が露出するまでパターニングを行う。これにより、拡散層領域5上に形成されたゲート絶縁膜6を介してゲート電極7及びハードマスク11が拡散層領域5を跨ぐように形成される。
なお、本例では、熱酸化法を用いて厚さ6〜7nm程度のゲート絶縁膜6を形成した。さらに、それぞれLP−DVD法を用いて、厚さ約100nmのポリシリコン膜と、厚さ約100nmのシリコン窒化膜とを順次成膜した。なお、本例では、ポリシリコン膜をゲート電極7の材料として用いたが、ポリシリコン膜の上部にWSi等のシリサイド層を持つポリサイド構造、又は上部にWなどのメタル層を持つポリメタル構造のような多層構造のゲート電極7を形成してもよい。
次に、図14に示すように、拡散層領域5にイオンを注入することによって、LDD(Lightly-Doped-Drain)領域(図示せず。)を形成する。その後、半導体基板2上に、上記ハードマスク11として用いた同種の絶縁膜(ここではシリコン窒化膜)を形成し、異方性エッチングを用いてシリコン窒化膜をエッチバックする。これにより、ゲート電極7の両側面にシリコン窒化膜が残存し、この残存したシリコン窒化膜によってサイドウォールスペイサ10が形成される。なお、本例では、LP−CVD法を用いて、厚さ約40nmのシリコン窒化膜を成膜し、最終的にサイドウォールスペイサ10の厚さは30nm程度とした。
さらに、図14に示すように、半導体基板2上の全面を覆うように、BPSG膜(Boro Phospho Silicate Glass)と、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)−NSG(Non-doped Silicate Glass)膜との積層膜からなる層間絶縁膜55を形成する。そして、ゲート電極7を挟んだ両側の拡散層領域5上に、この層間絶縁膜55を貫通するコンタクトホール12を形成する。その後、このコンタクトホール12を通して拡散層領域5にリンやヒ素のイオン注入を行うことによって、ソース領域8及びドレイン領域9(何れもn型拡散層)を形成する(図14において図示せず。)。
なお、本例では、CVD法によりBPSG膜を600nm〜700nm程度成膜した後、800℃のリフローとCMP技術により、このBPSG膜の表面を平坦化した。そして、このBPSG膜上に、LP−CVD法によりTEOS−NSG膜を200nm程度成膜し、BPSG酸化膜とTEOS−NSG膜とからなる層間絶縁膜55を形成した。また、本例では、注入されるリンを20keV/5.0E12cm−3程度、ヒ素を10keV/1.0E12cm−3程度とした。
それから、図14に示すように、半導体基板2上に、リンを多量に含んだアモルファスシリコン膜を成膜しながら、このアモルファスシリコン膜をコンタクトホール12内に埋め込み形成する。そして、このアモルファスシリコン膜が形成された面に、ドライエッチングによるエッチバックとCMPによる研磨とを施すことによって、層間絶縁膜55上に成膜されたアモルファスシリコン膜を除去する。これにより、コンタクトホール12に埋め込まれたコンタクトプラグ13が形成される。なお、本例では、アモルファスシリコン膜の不純物濃度を1.0×1020〜4.5×1020cm−3程度とした。
その後、図示を省略するが、半導体基板2上に層間絶縁膜を成膜して、ポリプラグの抵抗を下げるため、不純物活性化のための熱処理を行う。そして、コンタクトプラグ13を介してソース領域8及びドレイン領域9と電気的に接続されるソース電極及びドレイン電極を形成する。さらに、既存の方法を用いて、周辺トランジスタのコンタクトや、全てのトランジスタや部位に電位を与えるビット線、ワード線、容量コンタクトプラグ、キャパシタ、AlやCu等からなる配線などを形成する。なお、本例では、プラズマ(Plasma)−CVD法により層間絶縁膜を200nm程度成膜した後、1000℃程度の熱処理を行った。
以上のような工程を経ることによって、上記フィン型FET1を用いたDRAMを製造することができる。
上述したように、本発明の製造方法では、図15(a)に示すような第1のフォトマスクを用いて、リソグラフィ技術により第1の方向に延在する第1のレジストパターン81を複数並べて形成した後、この第1のレジストパターン81をマスクとして、ドライエッチングによるシリコン窒化膜52及びシリコン酸化膜51のパターニングを行い、更に、パターニングされたシリコン窒化膜52をマスクとして、ドライエッチングにより半導体基板2の表層に拡散層領域5の長手方向に沿った溝3aを形成する。そして、この溝3aの露出した表面を酸化させることによって、その表面にシリコン酸化膜53を形成する。これにより、拡散層領域5となる部分の長手方向(第1の方向)と直交する方向の側面のみを縮ませることができる。酸化後は、シリコン酸化膜54aを溝3a内に埋め込み形成し、シリコン窒化膜52をストッパとしてCMPによる平坦化を行う。
平坦化した後は、図15(b)に示すような第2のフォトマスクを用いて、リソグラフィ技術により第2の方向に延在する第2のレジストパターン82を複数並べて形成した後、この第2のレジストパターン82をマスクとして、ドライエッチングによるシリコン窒化膜52及びシリコン酸化膜51のパターニングを行い、更に、パターニングされたシリコン窒化膜52をマスクとして、ドライエッチングにより半導体基板2の表層に拡散層領域5の短手方向に沿った溝3bを形成する。そして、シリコン酸化膜54bを溝3b内に埋め込み形成し、シリコン窒化膜52をストッパとしてCMPによる平坦化を行った後、ウェットエッチングによりシリコン窒化膜52を除去する。
これにより、本発明の製造方法では、図16に示すように、拡散層領域5の長手方向の両端における縮みを抑えつつ、拡散層領域5の長手方向と直交する方向の幅を縮めることができる。
したがって、本発明の製造方法によれば、図17に示すように、拡散層領域5を細く形成する場合でも、拡散層領域5の長手方向の両端における縮みを抑制することができるため、拡散層領域5の長手方向における両端と、コンタクトホール12に埋め込まれたコンタクトプラグ13との接続面積を確保しながら、コンタクト抵抗の上昇を抑えることが可能である。
特に、本発明の製造方法では、上述したフィン型FET1を完全空乏化デバイスとして利用するために、フィン(チャネル)幅を50nm以下にまで細くした場合でも、拡散層領域5の両端に位置するコンタクトプラグ13との接続面積を確保しながら、コンタクト抵抗の上昇を抑えることが可能なことから、更なる微細化に対応することが可能となっている。
なお、本発明の製造方法は、上述した半導体装置としてフィン型FET1を用いたDRAMを製造する場合に限定されるものではなく、半導体基板に素子分離領域によって分離された拡散層領域を形成する場合において幅広く適用することが可能である。
また、半導体装置は、上述した図1に示すフィン型FET1の構造に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば図18に示すフィン型FET21は、拡散層領域5の両側の素子分離領域4を堀り込んで、そこにゲート電極7の一部を埋め込んだ構造を有している。
なお、図18に示すフィン型FET21においては、上記フィン型FET1と同等の部位については説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。また、図18においては、ゲート電極7の両側面を覆うサイドウォールスペイサ10と、ゲート電極7、ソース領域8及びドレイン領域9が形成された面上を覆う層間絶縁膜55と、層間絶縁膜55に形成されたコンタクトホール12に埋め込まれたコンタクトプラグ13との図示を省略するものとする。
本発明の製造方法は、このような構造を有するフィン型FET21を製造する場合においても大変有効である。
また、本発明に用いられる半導体基板は、少なくとも表層がシリコンからなる基板であればよく、そのような基板としては、シリコン基板の他にも、埋め込み酸化(BOX:Buried Oxide)膜上にシリコン薄膜を形成したSOI(Silicon on Insulator)基板を用いること可能である。そして、このようなSOI基板を用いた場合には、ソース・ドレイン間の接合容量を低減できることから、更なる高速化デバイスの開発が可能となる。
図1は、本発明の製造方法を用いて製造されるフィン型FETの一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示すフィン型FETを用いたDRAMのセルアレイレイアウトを示す平面図である。 図3は、図3は、図2中に示す囲み部分Xを拡大して示す平面図である。 図4は、図4は、図2中に示す各部の切断線A〜Eを示す平面図である。 図5は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図6は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図7は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図8は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図9は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図10は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図11は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図12は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図13は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図14は、本発明によるDRAMの製造工程を順に示す図である。 図15(a)は、図5に示す工程において形成された第1のレジストパターンの形状を示す平面図、図15(b)は、図8に示す工程において形成された第2のレジストパターンの形状を示す平面図である。 図16は、図11に示す工程において形成された素子分離領域及び拡散層領域を示す平面図である。 図17は、本発明の製造方法を用いて製造されるフィン型FETの拡散層領域とコンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグとの接続部分を拡大して示す平面図である。 図18は、本発明の製造方法を用いて製造されるフィン型FETの他例を示す斜視図である。 図19は、従来の製造方法を用いて製造されるフィン型FETの一例を示す斜視図である。 図20は、図19に示すフィン型FETを用いたDRAMのセルアレイレイアウトを示す平面図である。 図21は、図21は、図20中に示す囲み部分X’を拡大して示す平面図である。 図22は、図22は、図20中に示す各部の切断線A’〜E’を示す平面図である。 図23は、従来のDRAMの製造工程を順に示す図である。 図24は、従来のDRAMの製造工程を順に示す図である。 図25は、従来のDRAMの製造工程を順に示す図である。 図26は、従来のDRAMの製造工程を順に示す図である。 図27は、従来のDRAMの製造工程を順に示す図である。 図28は、従来のDRAMの製造工程を順に示す図である。 図29は、従来のDRAMの製造工程を順に示す図である。 図23に示す工程において形成されたレジストパターンの形状を示す平面図、図1である。 図31は、従来の製造方法を用いて製造されるフィン型FETの拡散層領域とコンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグとの接続部分を拡大して示す平面図である。
符号の説明
1…フィン型FET(半導体装置) 2…半導体基板 3,3a,3b…溝 4…素子分離領域(STI) 5…拡散層領域 6…ゲート絶縁膜 7…ゲート電極 8,9…ソース領域・ドレイン領域 10…サイドウォールスペイサ 11…ハードマスク 12…コンタクトホール 13…コンタクトプラグ
51…シリコン酸化膜 52…シリコン窒化膜 53…シリコン酸化膜 54,54a,54b…シリコン酸化膜 55…層間絶縁膜 81…第1のレジストパターン 82…第2のレジストパターン
100…フィン型FET(半導体装置) 101…半導体基板 102…溝 103…素子分離領域(STI) 104…拡散層領域 105…ゲート絶縁膜 106…ゲート電極 107,108…ソース領域・ドレイン領域 109…サイドウォールスペイサ 110…ハードマスク 111…コンタクトホール 112…コンタクトプラグ
201…シリコン酸化膜 202…シリコン窒化膜 203…シリコン酸化膜 204…シリコン酸化膜 205…層間絶縁膜 300…レジストパターン

Claims (1)

  1. 少なくとも表層がシリコンからなる基板と、前記基板の表層に形成された溝にシリコン酸化膜を埋め込むことによって形成された素子分離領域と、前記素子分離領域によって区画形成された拡散層領域と、前記拡散層領域上に形成されたゲート絶縁膜を介して当該拡散層領域を跨ぐように形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を挟んだ両側の拡散層領域にイオン注入することによって形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記ゲート電極、前記ソース領域及び前記ドレイン領域が形成された面上を覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールに埋め込まれたコンタクトプラグとを備える半導体装置の製造方法であって、
    前記基板の表層上にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを順次積層して形成する工程と、
    前記シリコン窒化膜上にレジストを塗布し、このレジストをリソグラフィ技術によりパターニングすることによって、第1の方向に延在する第1のレジストパターンを複数並べて形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記シリコン窒化膜及び前記シリコン酸化膜をドライエッチングによりパターニングする工程と、
    前記第1のレジストパターンを除去した後、前記パターニングされたシリコン窒化膜をマスクとして、前記基板の表層をドライエッチングによりパターニングしながら、前記基板の表層に溝を形成する工程と、
    前記溝の露出した表面を酸化させることによって、前記拡散層領域の前記第1の方向と直交する方向の幅を規定する工程と、
    前記基板上にシリコン酸化膜を成膜しながら、このシリコン酸化膜を前記溝内に埋め込み形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜が成膜された面を化学的機械研磨により研磨しながら、前記シリコン窒化膜の表面が露出するまで平坦化する工程と、
    前記シリコン窒化膜上にレジストを塗布し、このレジストをリソグラフィ技術によりパターニングすることによって、前記第1の方向とは異なる第2の方向に延在する第2のレジストパターンを複数並べて形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記シリコン窒化膜及び前記シリコン酸化膜をドライエッチングによりパターニングする工程と、
    前記第2のレジストパターンを除去した後、前記パターニングされたシリコン窒化膜をマスクとして、前記基板の表層をドライエッチングによりパターニングしながら、前記基板の表層に溝を形成する工程と、
    前記基板上にシリコン酸化膜を成膜しながら、このシリコン酸化膜を前記溝内に埋め込み形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜が成膜された面を化学的機械研磨により研磨しながら、前記シリコン窒化膜の表面が露出するまで平坦化する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2007137687A 2007-05-24 2007-05-24 半導体装置の製造方法 Pending JP2008294195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007137687A JP2008294195A (ja) 2007-05-24 2007-05-24 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007137687A JP2008294195A (ja) 2007-05-24 2007-05-24 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008294195A true JP2008294195A (ja) 2008-12-04

Family

ID=40168613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007137687A Pending JP2008294195A (ja) 2007-05-24 2007-05-24 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008294195A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113611666A (zh) * 2021-07-02 2021-11-05 芯盟科技有限公司 晶体管阵列及其制造方法、半导体器件及其制造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113611666A (zh) * 2021-07-02 2021-11-05 芯盟科技有限公司 晶体管阵列及其制造方法、半导体器件及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100618861B1 (ko) 로컬 리세스 채널 트랜지스터를 구비하는 반도체 소자 및그 제조 방법
KR100843715B1 (ko) 반도체소자의 콘택 구조체 및 그 형성방법
JP4738745B2 (ja) リセスゲートトランジスタ構造及びその形成方法
KR100577565B1 (ko) 핀 전계효과 트랜지스터의 제조방법
US8409955B2 (en) Method of forming a semiconductor device
US9136227B2 (en) Semiconductor device with buried bit line
KR101374335B1 (ko) 국부적으로 두꺼운 유전막을 갖는 리세스 채널트랜지스터의 제조방법 및 관련된 소자
US20080242024A1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JP2008288597A (ja) 半導体素子及びその製造方法並びにdramの製造方法
JP2008047909A (ja) リセスチャンネル構造及びフィン構造を有するトランジスタ、これを採用する半導体素子及びその製造方法
JP5718585B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法、並びにデータ処理システム
US7692251B2 (en) Transistor for semiconductor device and method of forming the same
JP2008004894A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2011159760A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2013143423A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2010050133A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US20120153380A1 (en) Method for fabricating semiconductor device
JP2009094275A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2012253122A (ja) 半導体装置の製造方法、並びにデータ処理システム
KR100541054B1 (ko) 하드마스크 스페이서를 채택하여 3차원 모오스 전계효과트랜지스터를 제조하는 방법
US7745290B2 (en) Methods of fabricating semiconductor device including fin-fet
JP2006120904A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR20220169174A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
US20120175709A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2009158813A (ja) 半導体装置の製造方法、及び半導体装置