JP2008293381A - 印刷システム、印刷装置、印刷制御装置、印刷制御用プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 ある給紙装置にセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを、利用者に煩雑な処理を課さずに防ぐ。
【解決手段】 複数の給紙装置を備えた印刷装置と、印刷制御装置とを備えたネットワーク印刷システムであって、印刷装置は、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、印刷制御装置からの取得要求に対し、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備え、印刷制御装置は、給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、ユーザが選択した給紙装置が、印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置と一致する場合に、ユーザに対して、選択に係る給紙装置が予約されたものである旨の通知を行なう設定受付手段を備える。
【選択図】 図２

Description

本発明はネットワーク印刷システムに係り、特に、複数の給紙装置を備えた印刷装置を含むネットワーク印刷システムに関する。

コンピュータネットワークに印刷装置が接続されたネットワーク印刷システムでは、印刷装置を複数台のコンピュータで共有することが一般的である。特許文献１には、あるユーザが印刷装置の１つのトレイに特殊な用紙をセットした場合に、通常の用紙がセットされていると思っている他のユーザが使用してしまうことを防ぐために、トレイをロック状態にして、解除するためにパスワードを要求する印刷装置が開示されている。
特開２００１−７１６０１号公報

特許文献１に開示された印刷装置を用いることで、他人が特殊な用紙を意図せずに使用してしまうことは防ぐことができる。しかし、特殊な用紙をセットした本人は、印刷を実行する際にパスワードを入力しなければならず、余計な手間を強いられることになる。

本発明は、ある給紙装置にセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを、利用者に煩雑な処理を課さずに防ぐ技術を提供することを目的とする。

上記課題を解決するため、本発明の第１の態様のネットワーク印刷システムは、複数の給紙装置を備えた印刷装置と、印刷制御装置とを備えたネットワーク印刷システムであって、印刷装置は、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、印刷制御装置からの取得要求に対し、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備え、印刷制御装置は、給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、ユーザが選択した給紙装置が、印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置と一致する場合に、ユーザに対して、選択に係る給紙装置が予約されたものである旨の通知を行なう設定受付手段を備えることを特徴とする。

本発明は、印刷装置で給紙装置を予約した場合に、予約した本人以外の者は、予約状態であることを通知されることで、選択した給紙トレイが他人に予約されていることを知ることができる。

したがって、ある給紙装置にセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを、利用者に煩雑な処理を課さずに防ぐことができる。

このとき、印刷制御装置がユーザに行なう通知には、選択に係る給紙装置を使用するか否かの指示を促す情報が含まれ、
印刷制御装置は、ユーザから選択に係る給紙装置を使用する指示を受け付けた場合に、選択に係る給紙装置を使用する情報を含む印刷データを印刷装置に出力することができる。

このようにすることで、予約した本人は、予約された給紙装置を使用する指示を行なうだけで予約した給紙装置での印刷を実行することができる。

上記課題を解決するため、本発明の第２の態様の印刷装置は、複数の給紙装置を備え、印刷制御装置から送られた印刷データに基づく印刷を行なう印刷装置であって、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、印刷制御装置からの取得要求に対し、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備える。

上記課題を解決するため、本発明の第３の態様の印刷制御装置は、複数の給紙装置と、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置であって、給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、ユーザが選択した給紙装置が、印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置と一致する場合に、ユーザに対して、選択に係る給紙装置が予約されたものである旨の通知を行なう設定受付手段を備えることを特徴とする。

上記課題を解決するため、本発明の第４の態様の印刷制御用プログラムは、複数の給紙装置と、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置としてコンピュータを機能させる印刷制御用プログラムであって、給紙装置の選択を含む印刷設定をユーザから受け付ける処理と、印刷設定受付の際に、ユーザが選択した給紙装置が、印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置と一致するかを判断する処理と、両者が一致すると判断した場合に、ユーザに対して、選択に係る給紙装置が予約されたものである旨の通知を行なう処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。

上記課題を解決するため、本発明の第５の態様のネットワーク印刷システムは、複数の給紙装置を備えた印刷装置と、印刷制御装置とを備えたネットワーク印刷システムであって、印刷装置は、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、印刷制御装置からの取得要求に対し、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備え、印刷制御装置は、給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置を選択不可とするとともに、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けるための領域を表示し、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けた場合に、予約された給紙装置を使用する情報を含む印刷データを印刷装置に出力することを特徴とする。

本発明によれば、印刷装置で給紙装置を予約した場合に、予約した本人は、予約した給紙装置を使用する指示を行なうだけで予約した給紙装置での印刷を実行することができる。一方、予約した本人以外の者は、給紙装置が選択不可能になっていることで、その給紙装置が他人に予約されていることを知ることができる。

したがって、ある給紙装置にセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを、利用者に煩雑な処理を課さずに防ぐことができる。

上記課題を解決するため、本発明の第６の態様の印刷制御装置は、複数の給紙装置と、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置であって、給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置を選択不可とするとともに、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けるための領域を表示し、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けた場合に、予約された給紙装置を使用する情報を含む印刷データを印刷装置に出力することを特徴とする。

上記課題を解決するため、本発明の第７の態様の印刷制御用プログラムは、複数の給紙装置と、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置としてコンピュータを機能させる印刷制御用プログラムであって、給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置を選択不可とするとともに、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けるための領域を表示する処理と、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けた場合に、予約された給紙装置を使用する情報を含む印刷データを印刷装置に出力する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。

上記課題を解決するため、本発明の第８の態様のネットワーク印刷システムは、複数の給紙装置を備えた印刷装置と、印刷制御装置とを備えたネットワーク印刷システムであって、印刷制御装置は、給紙装置の選択を印刷装置に委ねる給紙装置自動選択設定を受け付け可能な印刷設定受付手段と、印刷設定を含む印刷データを印刷装置に出力する印刷データ出力手段とを備え、印刷装置は、各給紙装置について自動選択の対象とするか対象外とするかの設定を受け付ける給紙装置設定受付手段と、受信した印刷データに給紙装置自動選択が設定されている場合に、自動選択の対象とされている給紙装置から、印刷に用いる給紙装置を選択する給紙装置選択手段とを備えることを特徴とする。

本発明によれば、給紙装置を「対象外」に設定することで、意図的に使用する場合、すなわち、個別に選択する場合には使用を許可し、意図的ではなく自動的に選択する場合、すなわち、給紙装置自動選択が設定されている場合には使用されなくなる。

したがって、ある給紙装置にセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを、利用者に煩雑な処理を課さずに防ぐことができる。

上記課題を解決するため、本発明の第９の態様の印刷装置は、複数の給紙装置を備え、給紙装置の選択を印刷装置に委ねる給紙装置自動選択設定を受け付け可能な印刷制御装置から印刷データを受信する印刷装置であって、各給紙装置について自動選択の対象とするか対象外とするかの設定を受け付ける給紙装置設定受付手段と、受信した印刷データに給紙装置自動選択が設定されている場合に、自動選択の対象とされている給紙装置から、印刷に用いる給紙装置を選択する給紙装置選択手段とを備えることを特徴とする。

本発明によれば、ある給紙装置にセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを、利用者に煩雑な処理を課さずに防ぐことができる。

本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図１は、本発明に係るネットワーク印刷システムの構成の一例を示す図である。本図に示すようにネットワーク印刷システムは、印刷装置１０と複数台のパーソナルコンピュータ（ＰＣ）２０ａ、２０ｂ…がコンピュータネットワーク７０に接続されて構成される。ＰＣ２０は、印刷装置１０に対応したプリンタドライバプログラムがインストールされており、印刷制御装置として機能する。ネットワーク印刷システムとしては、例えば社内ＬＡＮが代表的である。

図２は、本実施形態における印刷装置１０とＰＣ２０の特徴的な機能構成を示すブロック図である。ネットワーク印刷システムは複数台のＰＣ２０を含んでいるが、本図では１台のＰＣを代表させて説明する。本図に示すように印刷装置１０は、ＰＣ２０から送られた印刷データに基づく印刷処理を制御する印刷制御部１１０と、印刷エンジン等を備え印字処理を実行する印刷実行部１２０と、コンピュータネットワーク７０を介したＰＣ２０との通信を制御する通信処理部１３０と、操作パネル１４０と、給紙装置１５０と、排紙装置１６０とを備えて構成される。

操作パネル１４０は、例えばタッチパネル式の表示装置で構成され、ユーザからメニュー操作を受け付けたり、印刷処理に関する情報を表示したりする。給紙装置１５０は、複数の給紙トレイを備えている。本実施形態では、定形の印刷用紙を給紙するために４つのトレイ（「トレイ１」１５０ａ、「トレイ２」１５０ｂ、「トレイ３」１５０ｃ、「トレイ４」１５０ｄ）を備え、また、手差し給紙のためのトレイとして、手差し給紙口１５０ｅを備えている。

印刷制御部１１０は、操作パネル１４０を介したユーザからの指示あるいはＰＣ２０から送られた印刷データに含まれる印刷設定に基づいて印刷用紙のサイズを設定したり、使用する給紙装置１５０を設定したりする印刷設定部１１２を備えている。

ＰＣ２０は、ＰＣ２０における入出力機能やファイル処理、基本的なユーザインタフェース等を提供するＯＳ（オペレーティングシステム）部２１０と、印刷装置１０を制御する処理を行なうプリンタドライバ部２２０と、コンピュータネットワーク７０を介した他のＰＣ２０あるいは印刷装置１０との通信を制御する通信処理部２３０と、文書作成・画像処理等の特定目的のための処理を提供するアプリケーション部２４０とを備えている。

プリンタドライバ部２２０は、印刷設定画面等を表示して、ユーザから印刷に関する設定を受け付けたり、印刷に関する情報ユーザに通知したりするユーザインタフェース部２２２を備えている。プリンタドライバ部２２０およびアプリケーション部２４０はＯＳ部２１０上で実行されるソフトウェアにより仮想的に構成される。

以下に、上記構成で実現される本発明の具体的な処理について第１〜第３の実施例を用いて説明する。

図３は、第１実施例における印刷装置１０の操作パネル１４０の表示例である。本図に示すようにユーザは印刷に際し、印刷装置１０の操作パネル１４０に表示される印刷設定画面５００で、原稿サイズ、給紙トレイ等を指定することができる。具体的には、給紙トレイを選択する「給紙トレイ選択ボタン」５０１を操作することで、符号５０１ａに示すように、「トレイ１」「トレイ２」「トレイ３」「トレイ４」「手差し」の中から印刷に用いる給紙トレイを選択することができる。

印刷設定画面５００は、さらに「トレイ予約ボタン」５０２を備えている。符号５０２ａに示すように「トレイ予約ボタン」５０２は、給紙トレイを予約している状態（図中の白抜き状態）と給紙トレイを予約していない状態（図中の黒文字状態）とを切り替えることができる。

ユーザは、例えば、「トレイ１」１５０ａに特殊用紙等をセットした場合に、他人にその用紙での印刷を実行されたくないときは、「トレイ１」１５０ａを予約することで、そのトレイで印刷しようとする者に注意を喚起することができる。例えば、「トレイ１」１５０ａの予約は、「給紙トレイ選択ボタン」５０１で「トレイ１」が表示されている状態で「トレイ予約ボタン」５０２を操作することで行なうことができる。同様の操作を行なうことで、「トレイ１」「トレイ２」「トレイ３」「トレイ４」「手差し」の任意のトレイを予約することができる。

例えば、「トレイ１」が予約されていると、印刷装置１０の印刷制御部１１０は、ＰＣ２０からステータス取得要求を受け付けた場合に、「トレイ１」が予約されているというトレイ予約情報を含むステータスを返送する。なお、本実施例において印刷装置１０は、あるトレイが予約されている場合には、その情報をＰＣ２０に通知すれば足り、予約されたトレイをロックしたり、使用に際してパスワードを要求したりする必要はない。

図４は、第１実施例のＰＣ２０のプリンタドライバ部２２０における印刷設定処理を説明するフロー図である。本処理は、プリンタドライバ部２２０がユーザから印刷設定の指示を受け付けることで開始される（Ｓ１０１）。印刷設定の指示は、例えば、アプリケーション部２４０を介したユーザのメニュー操作で行なうことができる。

印刷設定の指示を受け付けるとプリンタドライバ部２２０は、印刷装置１０と通信を行ない、印刷装置１０のステータスを取得する（Ｓ１０２）。ただし、ステータスの取得は他のタイミングで行なってもよい。例えば、プリンタドライバ部２２０上で給紙トレイの選択を受け付けた際に最新の情報を取得するようにしてもよい。

そして、プリンタドライバ部２２０のユーザインタフェース部２２２は、印刷設定画面を表示してユーザから印刷に関する設定を受け付ける（Ｓ１０３）。図５は、印刷設定画面６００の一例を示す図である。本図に示すように印刷設定画面６００では、カラーモードの設定、原稿モードの設定等とともに、給紙トレイの選択を行なうことができる。給紙トレイの選択は、給紙トレイ選択メニュー６０１を操作することにより行なう。本図に示すように、給紙トレイ選択メニュー６０１では、「トレイ１」「トレイ２」「トレイ３」「トレイ４」「手差し」を選択できるのに加え、「オートトレイ選択」を選択することもできる。「オートトレイ選択」は、原稿サイズ、変倍率等に基づいて印刷装置１０が最適な給紙装置を設定するモードである。なお、印刷設定は、印刷装置１０の操作パネル１４０で行なうこともできるが、プリンタドライバ部２２０で行なった設定が優先される。

図４のフロー図に戻って、印刷設定画面６００で給紙トレイの選択を受け付けると（Ｓ１０４）、選択された給紙トレイが印刷装置１０で予約されたトレイと一致するかどうかを判断する（Ｓ１０５）。この判断は、印刷設定画面６００で選択された給紙トレイと、印刷装置１０から取得したステータスに含まれるトレイ予約情報とを比較することで行なうことができる。なお、ステータスの取得とは別途にトレイ予約情報を取得して選択された給紙トレイと比較するようにしてもよい。また、印刷装置１０で給紙トレイが予約されていない場合には、比較するまでもなく両者は一致しないと判断することができる。

その結果、印刷設定画面６００で選択された給紙トレイと印刷装置１０で予約された給紙トレイとが一致しない場合（Ｓ１０５：Ｎｏ）は、特別な処理は行なわず従来通り印刷設定処理を終了する（Ｓ１０９）。

一方、印刷設定画面６００で選択された給紙トレイと印刷装置１０で予約された給紙トレイとが一致する場合（Ｓ１０５：Ｙｅｓ）は、予約された給紙トレイが選択されていることを示す確認メッセージを表示して、ユーザに注意を喚起する（Ｓ１０６）。

図６は、確認メッセージ表示画面の一例を示す図である。本図に示すように確認メッセージ表示画面６１０には、「この給紙トレイは予約されています。使いますか？」という確認メッセージと、「はい」ボタンと、「いいえ」ボタンが表示される。ユーザは、印刷設定画面６００で選択した給紙トレイを使用する場合には「はい」ボタンをクリックし、刷設定画面６００で選択した給紙トレイを変更する場合には「いいえ」ボタンをクリックすることができる。

「はい」ボタンがクリックされた場合（Ｓ１０７：Ｙｅｓ）は、印刷設定画面６００で選択された給紙トレイは変更されずに印刷設定を終了する（Ｓ１０９）。この結果、印刷装置１０で予約された給紙トレイでの印刷が実行されることになる。一方、「いいえ」ボタンがクリックされた場合（Ｓ１０７：Ｎｏ）は、再度、印刷設定画面を表示して（Ｓ１０３）、給紙トレイの選択を受け付けるようにする（Ｓ１０４）。

このように本実施例では、印刷装置で給紙トレイを予約した場合に、予約した本人は、確認メッセージ表示画面で確認を行なうだけで予約した給紙トレイでの印刷を実行することができる。一方、予約した本人以外の者は、確認メッセージ表示画面が表示されることで、選択した給紙トレイが他人に予約されていることを知ることができ、他の給紙トレイに変更することができる。

したがって、本実施例では、ユーザに煩雑な処理を課さずに、あるトレイにセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを防ぐことができる。

次に、本発明の第２実施例について説明する。図７は、第２実施例における印刷装置１０の操作パネル１４０の表示例である。本例においても、ユーザは印刷に際し、印刷装置１０の操作パネル１４０に表示される印刷設定画面５１０ａで、原稿サイズ、給紙トレイ等を指定することができる。本実施例では、図７（ａ）に示すように給紙トレイ選択ボタンのクリックを受け付けると、図７（ｂ）に示すような給紙トレイ選択画面５２０ａを表示する。

給紙トレイ選択画面５２０ａでは、各給紙トレイが表示され、任意の給紙トレイをユーザが選択できるようになっている。また、原稿サイズ、変倍率等に基づいて印刷装置１０が最適な給紙装置を設定する「オート」も選択できるようになっている。

また、給紙トレイ選択画面５２０ａでは、各給紙トレイ対応に「予約」ボタンが設けられている。ユーザは、例えば、「トレイ１」１５０ａに特殊用紙等をセットした場合に、他人にその用紙での印刷を実行されたくないときは、図７（ｃ）に示すように「トレイ１」に対応する「予約」ボタンをクリックして白抜き表示にさせることができる。なお、本図の例では、給紙トレイとしては「オート」が選択されている。この状態で印刷設定画面５１０ｂに戻ると、図７（ｄ）に示すように、給紙トレイとして「オート」が選択されているとともに、「給紙トレイ１」が予約されていることが表示される。

図８は、第２実施例のＰＣ２０のプリンタドライバ部２２０における印刷設定処理を説明するフロー図である。本処理は、プリンタドライバ部２２０がユーザから印刷設定の指示を受け付けることで開始される（Ｓ２０１）。印刷設定の指示は、例えば、アプリケーション部２４０を介したユーザのメニュー操作で行なうことができる。

印刷設定の指示を受け付けるとプリンタドライバ部２２０は、印刷装置１０と通信を行ない、印刷装置１０のステータスを取得する（Ｓ２０２）。ただし、ステータスの取得は他のタイミングで行なってもよい。例えば、プリンタドライバ部２２０上で給紙トレイの選択を受け付けた際に最新の情報を取得するようにしてもよい。

そして、プリンタドライバ部２２０のユーザインタフェース部２２２は、印刷設定画面を表示してユーザから印刷に関する設定を受け付ける（Ｓ２０３）。図１０（ａ）は、印刷設定画面６２０の一例を示す図である。本図に示すように印刷設定画面６２０は、給紙トレイの選択を受け付ける給紙トレイ選択メニュー６２１を備えている。

本実施例では、印刷装置１０で給紙トレイが予約されている場合には、その給紙トレイが給紙トレイ選択メニュー６２１で選択できないようになっている。これにより他人は給紙トレイが予約されていることを知ることができる。一方で、図１０（ｂ）に示すように印刷設定画面６２０には、給紙トレイ選択メニュー６２１とは別に、予約トレイを使用することを指示するためのチェックボックス６２２が設けられている。給紙トレイの予約を行なった本人は、予約した給紙トレイで印刷を行なうためにチェックボックス６２２をチェックすることができる。チェックボックス６２２にチェックが入力されると、プリンタドライバ部２２０のユーザインタフェース部２２２は、図１０（ｃ）に示すように、給紙トレイ選択メニュー６２１に選択不可能であった予約された給紙トレイを表示し、予約された給紙トレイが選択されたことを示す。

図８のフロー図に戻って、印刷設定画面６２０で予約トレイを使用する指示を受け付けていない場合（Ｓ２０４：Ｎｏ）は、特別な処理は行なわず印刷設定処理を終了する（Ｓ２０６）。一方、印刷設定画面６２０で予約トレイを使用する指示を受け付けた場合（Ｓ２０４：Ｙｅｓ）は、予約された給紙トレイを印刷に用いる給紙トレイとして設定して（Ｓ２０５）、印刷設定を終了する（Ｓ２０６）。この結果、印刷装置１０で予約された給紙トレイでの印刷が実行されることになる。

このように本実施例では、印刷装置で給紙トレイを予約した場合に、予約した本人は、予約した給紙トレイを使用する指示を行なうだけで予約した給紙トレイでの印刷を実行することができる。一方、予約した本人以外の者は、給紙装置が選択不可能になっていることで、その給紙トレイが他人に予約されていることを知ることができ、他の給紙トレイを選択することができる。

したがって、本実施例でも、ユーザに煩雑な処理を課さずに、あるトレイにセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを防ぐことができる。

なお、本実施形態では、印刷装置１０の操作パネル１４０に表示される印刷設定画面５１０ａにおいて、種々の制御を行なうことができる。例えば、図９（ａ）に示すように、操作パネル１４０上でトレイＡの予約を受け付けると（Ｓ２１１）、その後、操作パネル１４０上でもトレイＡは選択不可能とする。この状態で他のトレイの選択を受け付けた（Ｓ２１３）後、トレイＡの予約が解除された場合（Ｓ２１４）、選択された給紙トレイは変更しないようにすることができる（Ｓ２１５）。つまり、自動的にトレイＡの選択状態には移行しない。

また、図９（ｂ）に示すように、トレイＡが選択された状態（Ｓ２２１）で、トレイＡの予約を受け付けた場合（Ｓ２２２）には、トレイＡの選択を解除して、例えば「オート」に自動的に切り替えるようにする（Ｓ２２３）。そして、予約されたトレイＡは選択不可能にすることができる（Ｓ２２４）。

また、図９（ｃ）に示すように、トレイＡが予約されると（Ｓ２３１）、給紙トレイとして「オート」が選択されている場合に、トレイＡを「オート」による給紙トレイ自動設定の対象外とすることができる（Ｓ２３２）。このような処理は、印刷装置１０を複写装置等として用いる場合にも適用することができる。

次に、本発明の第３実施例について説明する。図１１は、第３実施例における印刷装置１０の操作パネル１４０の表示例である。本例においても、ユーザは印刷に際し、印刷装置１０の操作パネル１４０に表示される印刷設定画面５３０で、原稿サイズ、給紙トレイ等を指定することができる。本実施例では、図１１（ａ）に示すように給紙トレイ選択ボタンのクリックを受け付けると、図１１（ｂ）に示すような給紙トレイ選択画面５４０を表示する。

給紙トレイ選択画面５４０では、各給紙トレイが表示され、任意の給紙トレイをユーザが選択できるようになっている。また、原稿サイズ、変倍率等に基づいて印刷装置１０が最適な給紙装置を設定する「オート」も選択できるようになっている。

また、給紙トレイ選択画面５４０では、各給紙トレイ対応に「対象」ボタンが設けられている。「対象」ボタンは、クリックすることで「対象」と「対象外」とを切り替えられるようになっている。ここで、「対象」は、給紙トレイとして「オート」が選択された場合に、その給紙トレイを選択対象に含めることを意味し、「対象外」は、給紙トレイとして「オート」が選択された場合に、その給紙トレイを選択対象外とすることを意味する。一般に、初期状態は「対象」とする。

つまり、本実施例では「対象外」が指示された給紙トレイは、給紙トレイとして「オート」が選択された場合に、その給紙トレイに格納された用紙サイズが印刷に適切なサイズであったとしても、印刷に用いられないことになる。一方、「対象外」が指示されていても、その給紙トレイが選択されている場合には印刷に用いられることになる。

ユーザは、例えば、「トレイ１」１５０ａに特殊用紙等をセットした場合に、そのトレイが自動的に選択されてしまうことを避けたいときは、トレイを「対象外」とすればよい。複数の給紙トレイを「対象外」とすることも可能である。

図１２は、第３実施例における印刷装置１０の印刷制御部１１０の処理を説明するフロー図である。本処理は、印刷装置１０が印刷ジョブを受け付けることで開始される（Ｓ３０１）。印刷制御部１１０の印刷設定部１１２は、受け付けた印刷ジョブについて給紙トレイの選択が「オート」設定になっているかどうかを判断する（Ｓ３０２）。なお、給紙トレイの選択は、印刷装置１０の操作パネル１４０で受け付けることもできるし、ＰＣ２０のプリンタドライバ部２２０により設定を受け付けることもできる。

その結果、給紙トレイの選択が「オート」設定になっていない場合（Ｓ３０２：Ｎｏ）には、個別に選択された給紙トレイから給紙を行なって印刷を実行する（Ｓ３０３）。設定された給紙トレイが「対象外」と指定されていても個別に選択された場合はその給紙トレイが用いられる。

一方、給紙トレイの選択が「オート」設定になっている場合（Ｓ３０４：Ｙｅｓ）には、原稿サイズ、変倍率から印刷に用いる用紙サイズを判定する（Ｓ３０４）。そして、その用紙サイズに適した用紙を格納している給紙トレイから印刷に用いる給紙トレイを選択する（Ｓ３０５）。ただし、給紙トレイ選択画面５４０において「対象外」と指定されている給紙トレイについては用紙サイズが適したとしても選択の対象から外し、「対象」となっている給紙トレイから印刷に用いる給紙トレイを設定するものとする（Ｓ３０５）。

このように本実施例では、給紙トレイを「対象外」に設定することで、意図的に使用する場合、すなわち、個別に選択する場合には使用を許可し、意図的ではなく自動的に選択する場合、すなわち、「オート」が設定されている場合には使用されないようしている。

したがって、本実施例でも、ユーザに煩雑な処理を課さずに、あるトレイにセットされた用紙を他人が意図せずに使用することを防ぐことができる。

なお、本実施形態では、印刷装置１０あるいはＰＣ２０のプリンタドライバ部２２０において、種々の制御を行なうことができる。例えば、図１３（ａ）に示すように、給紙トレイ選択画面５４０ですべての給紙トレイが「対象外」に設定された場合（Ｓ３１１）には、給紙トレイ選択画面５４０で「オート」を選択できないようにすることができる（Ｓ３１２）。

また、図１３（ｂ）に示すように、給紙トレイ選択画面５４０で「オート」が選択されている状態（Ｓ３２１）で、すべての給紙トレイが「対象外」に設定された場合（Ｓ３２２）には、例えば、暫定的に「トレイ１」を選択状態とする（Ｓ３２３）。そして、給紙トレイ選択画面５４０で「オート」を選択できないようにすることができる（Ｓ３２４）。ただし、ユーザが他の給紙トレイに選択を変更することはできるようにする。

また、図１３（ｃ）に示すように、給紙トレイ選択画面５４０で「オート」が選択されている状態（Ｓ３３１）での印刷実行中に設定された給紙トレイで用紙切れが発生した場合（Ｓ３３２）には、「対象」となっている給紙トレイから印刷に用いる給紙トレイを再設定するものとする（Ｓ３３３）。「対象」となっている給紙トレイに、適した印刷用紙を格納した給紙トレイが存在しない場合には、印刷処理は用紙切れで中断する。

また、図１３（ｄ）に示すように、給紙トレイ選択画面５４０ですべての給紙トレイが「対象外」に設定された場合（Ｓ３４１）において、ＰＣ２０から送られた印刷データに「オート」設定がされていた場合（Ｓ３４２）には、印刷を開始せずに、給紙トレイを再選択させるための表示を行なって、ユーザに給紙トレイの再選択を促すようにすることができる（Ｓ３４３）。これにより、ユーザは、意図的に個別の給紙トレイを選択して印刷を開始するか、印刷を中止するかを選択することができるようになる。

本発明に係るネットワーク印刷システムの構成の一例を示す図である。 印刷装置１０とＰＣ２０の機能構成を示すブロック図である。 第１実施例における印刷装置の操作パネルの表示例である。 第１実施例のＰＣのプリンタドライバ部における印刷設定処理を説明するフロー図である。 印刷設定画面の一例を示す図である。 確認メッセージ表示画面の一例を示す図である。 第２実施例における印刷装置の操作パネルの表示例である。 第２実施例のＰＣのプリンタドライバ部における印刷設定処理を説明するフロー図である。 第２実施例の種々の制御例を示すフロー図である。 印刷設定画面例を示す図である。 第３実施例における印刷装置の操作パネルの表示例である。 第３実施例における印刷装置の印刷制御部の処理を説明するフロー図である。 第３実施例の種々の制御例を示すフロー図である。

符号の説明

１０…印刷装置、２０…ＰＣ、７０…コンピュータネットワーク、１１０…印刷制御部、１２０…印刷実行部、１３０…通信処理部、１４０…操作パネル、１５０…給紙装置、１６０…排紙装置、２１０…ＯＳ部、２２０…プリンタドライバ部、２３０…通信処理部、２４０…アプリケーション部

Claims (10)

1. 複数の給紙装置を備えた印刷装置と、印刷制御装置とを備えたネットワーク印刷システムであって、
   前記印刷装置は、
   いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、
   印刷制御装置からの取得要求に対し、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備え、
   前記印刷制御装置は、
   給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、ユーザが選択した給紙装置が、前記印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置と一致する場合に、ユーザに対して、選択に係る給紙装置が予約されたものである旨の通知を行なう設定受付手段を備えることを特徴とするネットワーク印刷システム。
2. 請求項１に記載のネットワーク印刷システムにおいて、
   前記印刷制御装置がユーザに行なう通知には、選択に係る給紙装置を使用するか否かの指示を促す情報が含まれ、
   前記印刷制御装置は、ユーザから選択に係る給紙装置を使用する指示を受け付けた場合に、選択に係る給紙装置を使用する情報を含む印刷データを前記印刷装置に出力することを特徴とするネットワーク印刷システム。
3. 複数の給紙装置を備え、印刷制御装置から送られた印刷データに基づく印刷を行なう印刷装置であって、
   いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、
   印刷制御装置からの取得要求に対し、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
4. 複数の給紙装置と、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
   給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、ユーザが選択した給紙装置が、前記印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置と一致する場合に、ユーザに対して、選択に係る給紙装置が予約されたものである旨の通知を行なう設定受付手段を備えることを特徴とする印刷制御装置。
5. 複数の給紙装置と、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置としてコンピュータを機能させる印刷制御用プログラムであって、
   給紙装置の選択を含む印刷設定をユーザから受け付ける処理と、
   印刷設定受付の際に、ユーザが選択した給紙装置が、前記印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置と一致するかを判断する処理と、
   両者が一致すると判断した場合に、ユーザに対して、選択に係る給紙装置が予約されたものである旨の通知を行なう処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする印刷制御用プログラム。
6. 複数の給紙装置を備えた印刷装置と、印刷制御装置とを備えたネットワーク印刷システムであって、
   前記印刷装置は、
   いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、
   印刷制御装置からの取得要求に対し、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備え、
   前記印刷制御装置は、
   給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、前記印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置を選択不可とするとともに、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けるための領域を表示し、
   予約された給紙装置を使用する指示を受け付けた場合に、予約された給紙装置を使用する情報を含む印刷データを前記印刷装置に出力することを特徴とするネットワーク印刷システム。
7. 複数の給紙装置と、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
   給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、前記印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置を選択不可とするとともに、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けるための領域を表示し、
   予約された給紙装置を使用する指示を受け付けた場合に、予約された給紙装置を使用する情報を含む印刷データを前記印刷装置に出力することを特徴とする印刷制御装置。
8. 複数の給紙装置と、いずれかの給紙装置を予約状態とする設定を受け付ける予約受付手段と、給紙装置の予約状況を通知する予約状況通知手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置としてコンピュータを機能させる印刷制御用プログラムであって、
   給紙装置の選択を含む印刷設定の受付に際し、前記印刷装置から予約状態であると通知された給紙装置を選択不可とするとともに、予約された給紙装置を使用する指示を受け付けるための領域を表示する処理と、
   予約された給紙装置を使用する指示を受け付けた場合に、予約された給紙装置を使用する情報を含む印刷データを前記印刷装置に出力する処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする印刷制御用プログラム。
9. 複数の給紙装置を備えた印刷装置と、印刷制御装置とを備えたネットワーク印刷システムであって、
   前記印刷制御装置は、
   給紙装置の選択を前記印刷装置に委ねる給紙装置自動選択設定を受け付け可能な印刷設定受付手段と、
   印刷設定を含む印刷データを前記印刷装置に出力する印刷データ出力手段とを備え、
   前記印刷装置は、
   各給紙装置について自動選択の対象とするか対象外とするかの設定を受け付ける給紙装置設定受付手段と、
   受信した印刷データに給紙装置自動選択が設定されている場合に、自動選択の対象とされている給紙装置から、印刷に用いる給紙装置を選択する給紙装置選択手段とを備えることを特徴とするネットワーク印刷システム。
10. 複数の給紙装置を備え、給紙装置の選択を前記印刷装置に委ねる給紙装置自動選択設定を受け付け可能な印刷制御装置から印刷データを受信する印刷装置であって、
    各給紙装置について自動選択の対象とするか対象外とするかの設定を受け付ける給紙装置設定受付手段と、
    受信した印刷データに給紙装置自動選択が設定されている場合に、自動選択の対象とされている給紙装置から、印刷に用いる給紙装置を選択する給紙装置選択手段とを備えることを特徴とする印刷装置。