JP2008293261A - 数値制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加工プログラムのブロックを順次先読みして解析して先読みバッファに格納しその後前記ブロックを実行して数値制御する数値制御装置であって、前記ブロックにブロックの解析を一時中断する先読み停止コードがあるか判別する判別手段と、前記判別手段により前記先読み停止コードを判別したときこのブロックの解析を一時中断する手段と、一時中断したこのブロックより順番が1つ手前のブロックの実行が終了したことを判断する終了判断手段と、前記終了判断手段の判断結果に基づき一時中断したこのブロックの解析を再開する再開手段を備えた数値制御装置。
【選択図】図2
Description
数値制御装置における従来の先読み停止制御は、先読み停止制御を行なう指令をプログラム中の1ブロックとして挿入し、その挿入されたブロックで加工プログラムの先読み処理を停止していた(図8(a))。図8(a)で示されるプログラムの例では、N15のブロックを先読みさせないようにするため、N14の先読み停止コードのブロックを挿入していた。先読み停止制御を行なう指令をプログラムの既存ブロックの中に挿入して加工プログラムと一緒に指令できる先読み停止コードもあったが、その一緒に指令された加工プログラムの処理が全て完了してから先読み停止を行なう仕様であった(図8(b))。図8(b)で示されるプログラムの例では、N14のブロックを先読みさせないため、N13のブロックの中に補助機能であるMコードを先読み停止コードとして挿入することもあった。また、ロボットの制御方法において変数が確定した場合に先読みを再開する技術が知られている(特許文献1参照)。
そこで、本発明の目的は、加工プログラムの指令と同時に先読み停止コードまたはマクロ変数操作を行なっているコードによって、その指令されたプログラムの指令の解析を行なう処理において、その先読み停止コードまたは先読みを停止するマクロ変数操作が指令されていることを判別して、そのブロックの処理を一時中断し、そのブロックの1つ前のブロックの実行が終了したことをもって、一時中断していた箇所からブロックの解析を再開して続行することで、先読み停止制御を提供するものである。
請求項4に係る発明は、前記先読み停止コードをパラメータにより1つあるいは複数登録できる先読み停止コード登録手段を有する請求項1または3のいずれか1つに記載の数値制御装置である。
請求項5に係る発明は、前記マクロ変数操作を行っているコードがあるかの判別に使用するマクロ変数の範囲をパラメータにより複数指定できるマクロ変数範囲指定手段を有する請求項2に記載の数値制御装置である。
請求項6に係る発明は、前記マクロ変数操作はその判別される操作方法をパラメータにより指定できるマクロ変数操作指定手段を有する請求項2または5のいずれか1つに記載の数値制御装置である。
図1に示される本発明の実施形態の数値制御装置8は先読み停止コードテーブル4を備えている。この先読み停止コードテーブル4は、先読みを停止するタイプのコードと、ブロックの解析を一時中断し先読みを停止するタイプのコードとを格納している。先読み停止コードテーブル4に格納されるコードとしてマクロ変数の場合もある。図1において、プログラム先読み解析手段1は、現在実行中のブロックから1ブロック以上先までのブロックを加工プログラムから先読み及び解析を行い、先読みバッファ2に解析結果を格納する。先読みバッファ2には各ブロックのモーダル情報、各軸の移動量、主軸指令回転数、送り速度などの情報が格納される。図1に示すプログラム先読み解析手段1が加工プログラムから1ブロックずつ読み出しブロックの解析を行い、先読み停止コードテーブル4に記憶されている先読みを停止させるコードが現れると加工プログラムの先読みを停止する。図6の加工プログラムの例にあるN14のG900や、図7の加工プログラムの例にあるN14の♯13020のように、先読み停止コードには登録されたコードや登録されたマクロ変数がある。
パラメータの具体例としては、例えば、変数番号の範囲を指定して、操作方法をさらに指定する方法がある。例えば、
パラメータ15010=13000
パラメータ15011=13100(または個数を入力する、例えば、100個)
パラメータ15012=0 リード操作、ライト操作も対象
1 リードのみ対象
2 ライトのみ対象
機能で指定する方法として、例えば、
パラメータ15000#=0=1 オフセット機能の変数をリード/ライトした時に 先読み停止する。
パラメータ15000#=1=1 オフセット機能の変数をリードした時のみ先読み 停止する。
パラメータ15000#=2=1 オフセット機能の変数をライトした時のみ先読み
停止する。
このように、パラメータに意味を持たせて設定し、このセットをいくつか登録する。
ステップA3では数値制御装置に用意されている先読みバッファが満杯かいなかを判断する。先読みバッファが満杯であれば満杯で無くなるまで待つ(ステップA3)。満杯かいなかは先読みバッファにブロックの実行データが保存されている位置を示すポインタを認識することなどにより行なうことができる。先読みバッファが満杯でないと判断されると、先読み停止を意味するフラグF1が立っているかいなかを判断する(ステップA4)。フラグが1でない場合(つまり、先読み停止でない場合)、読み込んだブロックの解析を行なう(ステップA5)。ステップA5での解析は字句解析と構文解析が行なわれる。ステップA5で解析されたブロックの情報にブロックの解析を一時中断するタイプの先読み停止コードがあるかいなかを判断する(ステップA6)。ステップA6でブロックの解析を一時中断するタイプの先読み停止コードが無いと判断されると、読み込んだブロックの解析処理を続行し、実行データを作成する(ステップA7)。ステップAでの解析は意味解析から処理を続行することになる。作成された前記実行データは先読みバッファに保存される(ステップA8)。そして、次の1ブロックを読むため最初に戻る。
ステップA6でブロックの解析を一時中断するタイプの先読み停止コードがあると判断されると、ブロックの解析を一時中断するタイプの先読み停止コードを含んだブロックの解析を一時中断する(ステップA9)。そして、先読み停止を意味するためフラグに1を立てる(ステップA10)。ブロックの解析は一時中断であることから、次のブロックを読み込まないように、プログラムエンドを判断するステップA2と先読みバッファは満杯かを判断するステップA3との間に戻る。
ステップB6でブロックの解析を一時中断するタイプのマクロ変数操作があると判断されると、前記マクロ変数操作を含んだブロックの解析を一時中断する(ステップB9)。そして、先読み停止を意味するためフラグに1を立てる(ステップB10)。ブロックの解析は一時中断であることから、次のブロックを読み込まないように、プログラムエンドを判断するステップB2と先読みバッファは満杯かを判断するステップB3との間に戻る。
ステップC3では数値制御装置に用意されている先読みバッファが満杯かいなかを判断する。先読みバッファが満杯であれば満杯で無くなるまで待つ(ステップC3)。満杯かいなかは先読みバッファにブロックの実行データが保存されている位置を示すポインタを認識することなどにより行なうことができる。先読みバッファが満杯でないと判断されると、先読み停止を意味するフラグF1が立っているかいなかを判断する(ステップC4)。フラグが1でない場合(つまり、先読み停止でない場合)、読み込んだブロックの解析を行なう(ステップC5)。ステップC5では字句解析と構文解析が行なわれる。ステップC5で解析されたブロックの情報に先読み停止コードがあるかいなかを判断する(ステップC6)。ステップC6で先読み停止コードが無いと判断されると、読み込んだブロックの解析処理を続行し、実行データを作成する(ステップC7)。作成された前記実行データは先読みバッファに保存される(ステップC8)。そして、次の1ブロックを読むため最初に戻る。
ステップC6で先読み停止コードがあると判断されると、先読み停止コードはブロックの解析を一時中断するタイプかいなかが判断される(ステップC9)。先読みコードG900がブロックの解析を一時中断するタイプとして図6の加工プログラムの例に示されている。また、M900が読み込んだブロックの解析処理を行い、実行データを作成するものとして図8に示されている。そして、C9でブロックの解析を一時中断するタイプの先読み停止コードと判断されると、前記コードを含んだブロックの解析を一時中断し(ステップC10)、先読み停止を意味するためフラグに1を立てる(ステップC11)。ブロックの解析は一時中断であることから、次のブロックを読み込まないように、プログラムエンドを判断するステップC2と先読みバッファは満杯かを判断するステップC3との間に戻る。
図7はマクロ変数操作を行っているコードをブロック解析の一時中断を判断するコードとした場合の加工プログラムの例である。N14のマクロ変数操作を行なっているコードをブロック解析で判別したところでブロックの解析は一時中断する。N13のブロックの実行が終了したことをもって、解析を中断したN14のブロックから解析を再開し、先読みも再開する。
2 先読みバッファ
3 補間手段
4 先読み停止コードテーブル
5 先読み停止コード登録手段
6 マクロ変数範囲指定手段
7 マクロ変数操作方法指定手段
8 数値制御装置
Claims (6)
- 加工プログラムのブロックを順次先読みして解析して先読みバッファに格納しその後前記ブロックを実行して数値制御する数値制御装置であって、前記ブロックにブロックの解析を一時中断し先読み停止するコードがあるか判別する判別手段と、前記判別手段により前記一時中断するコードを判別したときにこのブロックの解析を一時中断する手段と、一時中断したこのブロックより順番が1つ手前のブロックの実行が終了したことを判断する終了判断手段と、前記終了判断手段の判断結果に基づき一時中断したこのブロックの解析を再開する再開手段を備えた数値制御装置。
- 加工プログラムのブロックを順次先読みして解析して先読みバッファに格納しその後前記ブロックを実行して数値制御する数値制御装置であって、前記ブロックにブロックの解析を一時中断し先読み停止するマクロ変数操作を行なっているコードがあるか判別する判別手段と、前記判別手段により前記一時中断するマクロ変数操作を行なっているコードを判別したときにこのブロックの解析を一時中断する手段と、一時中断したこのブロックより順番が1つ手前のブロックの実行が終了したことを判断する終了判断手段と、前記終了判断手段の判断結果に基づき一時中断したこのブロックの解析を再開する再開手段を備えた数値制御装置。
- 加工プログラムのブロックを順次先読みして解析して先読みバッファに格納しその後前記ブロックを実行して数値制御する数値制御装置であって、前記ブロックに先読み停止するコードがあるか判別する判断手段と、前記判別手段により判別された前記コードがこのブロックの解析を一時中断するコードか一時中断しないコードかの種別を判断するコード種別判断手段と、一時中断したこのブロックより順番が1つ手前のブロックの実行が終了したことを判断する終了判断手段と、前記コード種別判断手段及び前記終了判断手段の判断結果に基づき解析を一時中断して再開しこのブロックの解析を終了するか、または、解析を継続してこのブロックの解析を終了するかを選択して実行する数値制御装置。
- 前記先読み停止コードをパラメータにより1つあるいは複数登録できる先読み停止コード登録手段を有する請求項1または3のいずれか1つに記載の数値制御装置。
- 前記マクロ変数操作を行っているコードがあるかの判別に使用するマクロ変数の範囲をパラメータにより複数指定できるマクロ変数範囲指定手段を有する請求項2に記載の数値制御装置。
- 前記マクロ変数操作はその判別される操作方法をパラメータにより指定できるマクロ変数操作指定手段を有する請求項2または5のいずれか1つに記載の数値制御装置。
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