JP2008292765A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の接点で電気的に接続されるアクセサリ機器との間で接続の安定性を確保する。
【解決手段】フラッシュやマイクが一体化された複合ユニット200は、アクセサリシュー24を介してカメラボディ12に取り付けられる。カメラボディ12にはカメラ側コネクタ56が移動自在に設けられており、複合ユニット200にはアクセサリ側コネクタ220が固定して設けられている。各コネクタは、複合ユニット200をカメラボディ12に取り付けると互いに接続される。接続されたコネクタは、カメラ側コネクタ56が移動自在に設けられているため、脚部214とアクセサリシュー24との間にガタツキが生じた場合であっても、互いの接点同士はズレることがなく、安定した接続を確保することができる。
【選択図】 図8

Description

本発明はカメラに係り、特にアクセサリシューを介してボディにアクセサリ機器が装着されるカメラに関する。
デジタルカメラやビデオカメラには、アクセサリシューを介してフラッシュやマイクなどの各種アクセサリ機器をボディに装着できるようにしているものが多い。一般にアクセサリシューは、レール状に形成されており、対応する形状の脚部を差し込んで取り付けるようにされている。また、このアクセサリシューには、一般に接点が設けられており、取り付けられたアクセサリ機器との間で情報交換ができるようにされている(たとえば、特許文献1、2等)。
特開平9−163200号公報 特開2006−79053号公報
近年、このアクセサリシューに設けられる接点の数は増える傾向にあり、狭いスペースに多数の接点(たとえば、24ピン程度)を配置するため、一つ一つの接点が微細化されている。このため、アクセサリシューにガタツキがあると、電気的な接続が安定しないという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、多数の接点で電気的に接続されるアクセサリ機器との間で接続の安定性を確保することができるカメラを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、アクセサリ機器に備えられた脚部をボディに備えられたアクセサリシューに差し込むことにより、前記アクセサリ機器が前記ボディに装着されるカメラにおいて、前記アクセサリ機器に設けられたアクセサリ側のコネクタと、前記ボディに設けられ、前記脚部を前記アクセサリシューに差し込むと、前記アクセサリ側のコネクタと接続されるボディ側のコネクタと、前記アクセサリ側又はボディ側のいずれか一方のコネクタを所定の可動範囲内で移動自在に支持する支持手段と、を備えたことを特徴とするカメラを提供する。
請求項1に係る発明によれば、アクセサリ機器に備えられた脚部をボディに備えられたアクセサリシューに差し込むと、アクセサリ側のコネクタがボディ側のコネクタと接続される。ここで、アクセサリ側又はボディ側のいずれか一方のコネクタは、支持手段によって所定の可動範囲内で移動自在に支持されているため、アクセサリシューと脚部との間にガタツキが生じた場合であっても、接続されたコネクタ同士の接点の位置はズレることがなく、安定した接続を確保することができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記支持手段は、弾性部材を介して前記コネクタを保持することにより、前記コネクタを所定の可動範囲内で移動自在に支持することを特徴とする請求項1に記載のカメラを提供する。
請求項2に係る発明によれば、可動側のコネクタが弾性部材を介して支持される。これにより、アクセサリシューのガタツキは弾性部材で吸収されるようになり、アクセサリシューと脚部との間にガタツキが生じた場合であっても、コネクタ同士は、その接点の位置ズレを生じさせることなく、安定した接続を確保することができる。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記支持手段は、前記コネクタを前記脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラを提供する。
請求項3に係る発明によれば、可動側のコネクタが、脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持される。一般にアクセサリシューと脚部との間に生じるガタツキは、コネクタ同士の接続部において、脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向の揺れとして現れるので、可動側のコネクタを脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持することにより、アクセサリシューと脚部との間に生じるガタツキの影響を効果的に取り除くことができ、かつ、接続時にコネクタ同士を確実に接続させることができる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、前記支持手段は、レールによって前記コネクタを前記脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項3に記載のカメラを提供する。
請求項4に係る発明によれば、可動側のコネクタは、レールにガイドされて、脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持される。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記支持手段は、揺動自在に支持されたアームに前記コネクタを支持して、前記コネクタを前記脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項3に記載のカメラを提供する。
請求項5に係る発明によれば、可動側のコネクタは、揺動自在に支持されたアームによって、脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持される。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記アクセサリ側のコネクタと前記ボディ側のコネクタは、一方がオスコネクタ、他方がメスコネクタとして構成され、メスコネクタの内部には、挿入されたオスコネクタを上下又は左右から押圧して挟持する挟持手段を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のカメラを提供する。
請求項6に係る発明によれば、アクセサリ側のコネクタとボディ側のコネクタは、一方がオスコネクタ、他方がメスコネクタとして構成される。そして、メスコネクタとして構成されたコネクタの内部には、挟持手段が設けられ、挿入されたオスコネクタは、この挟持手段によって上下又は左右(上下及び左右を含む)から挟持される。これにより、抜けを防止でき、より安定した接続を確保することができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、前記アクセサリ側のコネクタと前記ボディ側のコネクタは、一方がオスコネクタ、他方がメスコネクタとして構成され、メスコネクタは上下又は左右に分割して形成され、拡縮自在に形成されるとともに、縮方向に付勢する付勢手段を有し、挿入されたオスコネクタを内壁面で上下又は左右から挟持することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のカメラを提供する。
請求項7に係る発明によれば、アクセサリ側のコネクタとボディ側のコネクタは、一方がオスコネクタ、他方がメスコネクタとして構成される。そして、メスコネクタとして構成されたコネクタは、上下又は左右(上下及び左右を含む)に分割して形成され、付勢手段によって縮方向に付勢された状態で拡縮自在に形成される。これにより、メスコネクタに挿入すると、オスコネクタはメスコネクタの内壁面に挟持され、抜けが防止される。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、前記メスコネクタの開口部がテーパ状に形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載のカメラを提供する。
請求項8に係る発明によれば、メスコネクタの開口部がテーパ状に形成される。これにより、接続時にメスコネクタとオスコネクタの位置が若干ズレていたとしても、テーパ状に形成されたメスコネクタの開口部のガイド作用でオスコネクタをメスコネクタに導くことができ、確実にコネクタ同士を接続させることができる。
本発明によれば、多数の接点で電気的に接続されるアクセサリ機器との間で接続の安定性を確保することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係るカメラを実施するための最良の形態について説明する。
図1、図2は、それぞれ本発明に係るカメラの第1の実施形態の外観構成を示す正面斜視図と背面斜視図である。
同図に示すように、このカメラ10は、レンズ一体型のデジタルカメラであり、アクセサリシューを介して各種アクセサリ機器をボディに取り付けられるようにされている。
このカメラ10のカメラボディ12は、矩形の箱状に形成されており、その正面には、図1に示すように、撮影レンズ14、AF補助光ランプ16、グリップ18等が設けられている。また、カメラボディ12の上面には、シャッタボタン20、モードダイヤル22、アクセサリシュー24、カメラ側コネクタユニット50等が設けられている。
一方、カメラボディ12の背面には、図2に示すように、液晶モニタ28、電源スイッチ30、ズームボタン32、MENU/OKボタン34、十字ボタン36、再生ボタン38、ファンクションボタン40、DISP/BACKボタン42、露出補正ボタン44等が設けられている。
また、図示しないカメラボディ12の底面には、三脚ネジ孔、バッテリ装填部、メモリカードスロット等が設けられており、バッテリ装填部とメモリカードスロットはカバーによって開閉自在に覆われている。
さらに、図示しないカメラボディ12の側面(グリップ側の側面)には、カメラ10をPC等に接続するためのPC接続端子(たとえば、USB端子)やAV出力端子、AC端子等が設けられている。
撮影レンズ14は、カメラボディ12に一体的に組み込まれており、ズームレンズで構成されている。
AF補助光ランプ16は、高輝度のLEDランプで構成されており、AF時に必要に応じて発光される。なお、このAF補助光ランプ16は、セルフタイマランプと兼用されており、セルフタイマ撮影時に所定の態様で発光されて、被写体に撮影タイミングを告知する。
シャッタボタン20は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる二段ストローク式の押下ボタンで構成されている。撮影時、カメラ10は、このシャッタボタン20が半押しされると、AE/AF等の撮影準備処理を行い、全押しされると、画像の撮影、記録処理を行う。
モードダイヤル22は、円盤状に形成されており、図示しないクリック機構により、一定ピッチで回動操作可能に設けられている。カメラ10は、このモードダイヤル22の設定位置に応じた撮影モード(たとえば、オート撮影モード、動画撮影モード、マニュアル撮影モード、シーンプログラム撮影モード等)に設定される。
アクセサリシュー24は、図3に示すように、断面コ字状に形成された一対のガイドレール24A、24Aを対向配置して構成されており、撮影レンズ14の光軸と平行になるようにして、カメラボディ12の上面に水平に取り付けられている。カメラに取り付けられるアクセサリ機器100には、この一対のガイドレール24A、24Aの間に形成される空間の形状に合致した脚部102が設けられており、この脚部102を一対のガイドレール24A、24Aの間にスライドさせて差し込むことにより、カメラボディ12に取り付けられる。各ガイドレール24A、24Aの内周部底面には、それぞれ板バネ24B、24Bが取り付けられており、ガイドレール24A、24Aの間に差し込まれたアクセサリ機器100の脚部102は、この板バネ24B、24Bに付勢されて、ガイドレール24A、24Aの内壁面に押し付けられ、容易に外れることがないように固定される。
なお、アクセサリ機器100側には、必要に応じて脚部102の上部に締め付けリングが設けられ、この締め付けリングでガイドレール24A、24Aの上部を挟持することにより、より強固に固定される。
カメラ側コネクタユニット50は、アクセサリシュー24に取り付けられたアクセサリ機器との間で通信を行うためのインターフェイスであり、カメラ側コネクタを内蔵している。カメラ10に接続されるアクセサリ機器には、このカメラ側コネクタに接続されるアクセサリ側コネクタが備えられている。アクセサリ機器は、アクセサリシュー24を介してカメラボディ12に取り付けられると、そのアクセサリ側コネクタがカメラ側コネクタに接続される。この構成については、のちに詳述する。
液晶モニタ28は、再生モード時に撮影済み画像を表示するための画像表示部として利用されるとともに、各種設定時にGUIとして利用される。また、撮影時には、撮像素子で捉えた画像がスルー表示されて、電子ファインダとして利用される。
電源スイッチ30は、カメラ10の電源をON/OFFするスイッチであり、ON位置とOFF位置との間をスライド自在に設けられたスライド式のスイッチで構成されている。カメラ10は、この電源スイッチ30をON位置にスライドさせることにより、電源がONされ、OFF位置にスライドさせることにより、電源がOFFされる。
ズームボタン32は、撮影レンズ14のズーム(電子ズームを含む)及び再生画像の縮小拡大を指示するボタンであり、テレ及び拡大方向へのズームを指示するズームテレボタン32Tと、ワイド及び縮小方向へのズーム指示ずるズームワイドボタン32Wとで構成されている。カメラ10は、撮影モード時、ズームテレボタン32Tが押下されると、撮影レンズ14がテレ方向にズーム駆動され、ズームワイドボタン32Wが押下されると、ワイド方向にズーム駆動される。また、再生モード時、ズームテレボタン32Tが押下されると、液晶モニタ状の再生画像が拡大表示され、ズームワイドボタン32Wが押下されると、縮小表示される。
MENU/OKボタン34は、十字ボタン36の中央に設けられており、押下式のボタンで構成されている。このMENU/OKボタン34は、液晶モニタ28にメニュー画面を呼び出すボタン(MENUボタン)として機能するとともに、そのメニュー画面等で選択した内容の確定や処理の実行を指示するボタン(OKボタン)として機能し、カメラ10の状態に応じて割り当てられる機能が切り替えられる。本実施の形態のカメラ10では、このMENU/OKボタン34の押下によって液晶モニタ上に呼び出されるメニュー画面を利用して、カメラの各種設定が行われる。
十字ボタン36は、ドーナツ状に形成されており、MENU/OKボタン34の周囲を囲うように取り付けられている。この十字ボタン36は、上下左右4方向に押下操作可能に設けられており、各方向には、カメラ10の状態に応じた機能が割り当てられる。たとえば、撮影モード時には、左ボタンにマクロ機能のON/OFFを切り替える機能が割り当てられ、右ボタンにフラッシュのモード(たとえば、オート発光/強制発光/発光禁止/赤目軽減発光等)を切り替える機能が割り当てられる。また、上ボタンに液晶モニタ28の明るさを替える機能が割り当てられ、下ボタンにセルフタイマのON/OFFを切り替える機能が割り当てられる。また、再生モード時には、左ボタンにコマ送りの機能が割り当てられ、右ボタンにコマ戻しの機能が割り当てられる。また、上ボタンに液晶モニタ28の明るさを替える機能が割り当てられ、下ボタンに再生中の画像を削除する機能が割り当てられる。また、各種設定時には、液晶モニタ28に表示されたカーソルを各ボタンの方向に移動させる機能が割り当てられる。
再生ボタン38は、押下式のボタンで構成されており、再生モードへの移行を指示するボタンとして機能する。カメラ10は、撮影モード中、この再生ボタン38が押されると、再生モードに切り替えられる。また、電源OFFの状態でこの再生ボタン38が一定時間押されると、再生モードの状態で起動する。
ファンクションボタン40は、押下式のボタンで構成されており、カメラ10の状態に応じた機能が割り当てられる。たとえば、撮影モード時には、画像サイズや感度等の設定画面を呼び出す機能が割り当てられ、再生モード時には、スライドショーやプリント予約の画面を呼び出す機能が割り当てられる。
DISP/BACKボタン42は、押下式のボタンで構成されており、液晶モニタ28の表示内容の切り替えを指示するボタン(DISPボタン)として機能するとともに、入力操作のキャンセル等を指示するボタン(BACKボタン)として機能し、カメラ10の状態に応じて割り当てられる機能が切り替えられる。
露出補正ボタン44は、押下式のボタンで構成されており、撮影モード時に液晶モニタ28に露出補正の設定画面を呼び出すボタンとして機能する。
さて、上記のように、本実施の形態のカメラ10は、アクセサリシュー24を利用することにより、カメラボディ12に各種アクセサリ機器を取り付けることができる。
ここでは、アクセサリ機器の一例として、フラッシュとスピーカとマイクと補助電源(バッテリ)とが一体化された複合ユニットをカメラボディ12に取り付ける場合について説明する。
図4は、この複合ユニット200の一実施形態の外観構成を示す斜視図である(同図(a)は正面斜視図、同図(b)は背面斜視図)。同図に示すように、この複合ユニット200は、本体202の正面にフラッシュ発光部204とマイク206が設けられており、裏面に液晶パネル208とスピーカ210と複数の操作ボタンからなる操作部212とが設けられている。液晶パネル208には、フラッシュの設定情報(ガイドナンバー、画角、フラッシュモード等)が表示されており、操作部212を利用して、各種設定が行えるようにされている。また、本体202には、補助電源が内蔵されており、この補助電源を利用して、接続されたカメラ10に電源を供給できるようにされている。
本体202の底面中央には、カメラボディ12に設けられたアクセサリシュー24に装着するための脚部214が設けられている。この脚部214は、アクセサリシュー24の一対のガイドレール24A、24Aの間に嵌合可能な形状に形成されており、底部が左右に張り出した断面逆T字状に形成されている。図5及び図6に示すように、複合ユニット200は、この脚部214をアクセサリシュー24に差し込むことにより、カメラボディ12に取り付けられる。
また、本体202の前面には、カメラ10に設けられたカメラ側コネクタに接続されるアクセサリ側コネクタ220が突出して設けられている。図6〜図8に示すように、このアクセサリ側コネクタ220は、オスコネクタとして形成されており、先端上部がテーパ状に傾斜した角柱状に形成されている。そして、脚部214の差し込み方向(=アクセサリシュー24の差し込み方向=撮影レンズ14の光軸の方向と平行)と平行になるようにして、脚部214の真上に垂直に取り付けられている。
このアクセサリ側コネクタ220の先端下部には、多数の接点222が一定ピッチで並列して配置(アクセサリ側コネクタ220の突出方向(=脚部214の差し込み方向)と直交する方向に一定ピッチで並列して配置)されている。この接点222は、図示しないケーブルを介して本体202に内蔵されたメイン基板に接続されている。複合ユニット200は、この多数の接点222を介してカメラ10との間で信号の送受及び電力の供給が行われる。
複合ユニット200は、以上のように構成され、図5及び図6に示すように、その脚部214をカメラボディ12に設けられたアクセサリシュー24に差し込むことにより、カメラボディ12に取り付けられる。そして、この脚部214をアクセサリシュー24に差し込むと、同時にアクセサリ側コネクタ220が、カメラ側コネクタユニット50に設けられたカメラ側コネクタ56に接続される。次に、このカメラ側コネクタユニット50の構成について説明する。
図7及び図8に示すように、カメラ側コネクタユニット50は、ケース52内に一対のスプリング54を介してカメラ側コネクタ56が移動自在に保持されて構成されている。
ケース52は、中空の四角い箱状に形成されており、アクセサリシュー24に対向する面に矩形の開口部58が形成されている。このケース52の内部空間60は、直方体状に形成されており、その上下左右の壁面がアクセサリシュー24の差し込み方向と平行になるように形成されている。
カメラ側コネクタ56は、この直方体状に形成された内部空間60に収容配置されている。カメラ側コネクタ56は、横幅、奥行きがケース52の内部空間60よりも若干小さく、高さがケース52の内部空間60とほぼ同じ大きさの四角ブロック状に形成されている。このため、カメラ側コネクタ56は、ケース52の内部空間60内を平面的に移動する。すなわち、高さがケース52の内部空間60とほぼ同じに形成されているため、上下方向の移動が規制され、平面的にのみ移動できるように設けられる。
一対のスプリング54は、このケース52の内部空間60に配置されたカメラ側コネクタ56の左右両面に一端が取り付けられており、他端は、ケース52の対向する内壁面に取り付けられている。カメラ側コネクタ56は、この一対のスプリング54の作用(中点復帰作用)によって無負荷状態では、常にケース52の中央(いわゆる中立点)に位置する。
カメラ側コネクタ56は、メスコネクタとして構成されており、アクセサリシュー24に対向する面に開口する凹部62が形成されている。この凹部62は、アクセサリ機器側に設けられるアクセサリ側コネクタの形状に対応して形成されており(したがって、本例では角柱状)、アクセサリシュー24の差し込み方向と平行に形成されている。また、その開口部は、アクセサリシュー24を介してアクセサリー機器をカメラボディ12に取り付けた際、そのアクセサリー機器に設けられているアクセサリ側コネクタと対向するように設けられている。
この凹部62の底面には、アクセサリ側コネクタ220に設けられた接点222と接続される接点64が一定ピッチで多数設けられている。この接点64は、板バネ状に形成されており、凹部62内に突出するようにして設けられている。また、各接点64は、それぞれケーブル64aを介してカメラボディ12に内蔵されたメイン基板に接続されている。ケース52には、このケーブル64aが通される穴68が形成されている。
また、この凹部62の開口部は、左右の両縁部66がテーパ状に傾斜して形成されている。凹部62に挿入されるアクセサリ側コネクタ220は、挿入時にこの両縁部66をガイドとして凹部内に挿入される。
以上のように構成された本実施の形態のカメラ10と複合ユニット200との接続は次のように行われる。
図5及び図6に示すように、複合ユニット200は、その脚部214をアクセサリシュー24に差し込むと、カメラボディ12に取り付けられる。
複合ユニット200の脚部214をアクセサリシュー24に差し込むために、脚部214の先端をアクセサリシュー24の入口部に合わせると、複合ユニット200に設けられたアクセサリ側コネクタ220が、カメラボディ12に設けられたカメラ側コネクタ56の凹部62と対向して配置される。
アクセサリ側コネクタ220とカメラ側コネクタ56の凹部62は、ともにアクセサリシュー24の差し込み方向と平行に設けられているため、脚部214をアクセサリシュー24に差し込むと、そのまま互いに接続される。すなわち、アクセサリ側コネクタ220が、カメラ側コネクタ56の凹部62に挿入される。
なお、この際、アクセサリ側コネクタ220とカメラ側コネクタ56との間に左右方向の位置ズレが生じていたとしても、カメラ側コネクタ56は、左右方向に移動自在に支持されており、かつ、その凹部62の開口部の両縁部66はテーパ状に形成されているため、自動的に位置ズレを吸収して挿入することができる。
アクセサリ側コネクタ220が、カメラ側コネクタ56の凹部62に挿入されると、アクセサリ側コネクタ220に設けられた各接点222が、カメラ側コネクタ56に設けられた対応する接点64に接触する。これにより、カメラ10と複合ユニット200とが、電気的に接続される。
なお、カメラ側コネクタ56の接点64は、板バネ状に形成されているため、アクセサリ側コネクタ220が、カメラ側コネクタ56の凹部62に挿入されると、アクセサリ側コネクタ220の接点222を押圧しながら接触する。これにより、安定した接続を確保することができる。
以上のようにして、複合ユニット200がカメラボディ12に取り付けられ、互いのコネクタ同士が接続される。そして、このように互いのコネクタ同士が接続されることにより、カメラ10と複合ユニット200とが電気的に接続され、カメラ側から複合ユニット200を制御できるようになる。また、複合ユニット200に内蔵された補助電源から電力供給を受けられるようになる。
また、このように接続されたコネクタは、カメラ側コネクタ56が移動自在に設けられているため、たとえアクセサリシュー24と脚部214との間にガタツキが生じた場合であっても、図9に示すように、そのガタツキをカメラ側コネクタ56の移動によって吸収することができるため、常に安定した接続を確保することができる。
図10は、カメラ側コネクタユニット50の他の実施の形態の構成を示す平面断面図である。
同図に示すように、本例のカメラ側コネクタユニット50は、カメラ側コネクタ56の凹部62の内側に一対の板バネ70が取り付けられており、この板バネ70によって凹部62内に挿入されたアクセサリ側コネクタを挟持できるようにしている。この板バネ70は、凹部62内の左右の両側面に取り付けられており、内側に張り出すようにして湾曲して設けられている。
凹部62内にアクセサリ側コネクタを挿入すると、アクセサリ側コネクタは、その左右両側面を板バネ70に押され、挟持される。これにより、コネクタ同士が強固に接続され、ガタツキが生じた場合であっても安定した接続を確保することができる。
なお、メス側のコネクタ(本例ではカメラ側コネクタ)に挿入されたオス側のコネクタ(本例ではアクセサリ側コネクタ)をメス側のコネクタで挟持する構成は、これに限定されるものではなく、他の構成を採用するようにしてもよい。
図11は、カメラ側コネクタ(メスコネクタ)でアクセサリ側コネクタ(オスコネクタ)を挟持する構成の他の例を示す平面断面図である。
同図に示すように、本例のカメラ側コネクタユニット50は、ケース52内に収容されたカメラ側コネクタ56が左右に分割可能に形成されており、拡縮自在に形成されている。
カメラ側コネクタ56は、右側の側面部56wが、本体部56vから分離可能に形成されており、接合することにより一体化されて、一つのコネクタを構成するように形成されている。
分離可能に形成された右側の側面部56wには、アクセサリシュー24の差し込み方向と直交する方向に上下一対のガイド棒56xが取り付けられている(図では上側のガイド棒だけが図示されている)。一方、本体部56vには、この上下一対のガイド棒56xが挿通される上下一対のガイド穴56yが形成されている(図では上側のガイド穴だけが図示されている)。このガイド穴56yは、アクセサリシュー24の差し込み方向と直交する方向に形成されており、ガイド棒56xは、このガイド穴56yにガイドされて、アクセサリシュー24の差し込み方向と直交する方向に摺動する。この結果、右側の側面部56wが本体部56vに対して横方向に進退移動する。そして、この右側の側面部56wが本体部56vに対して横方向に進退移動することにより、凹部62が拡縮する。
また、各ガイド棒56xは、それぞれスプリング56zに通されており、スプリング56zは、一端が本体部56v、他端が右側の側面部56wに固定されている。これにより、本体部56vと右側の側面部56wは、スプリング56zの引張作用によって常に近づく方向に付勢される。
以上のように構成された本例のカメラ側コネクタユニット50によれば、アクセサリ側コネクタをカメラ側コネクタ56の凹部62に挿入すると、スプリング56Eによって互いに近づく方向に付勢された本体部56vと側面部56wとによって、アクセサリ側コネクタが左右から挟持される。これにより、コネクタ同士が強固に接続され、ガタツキが生じた場合であっても安定した接続を確保することができる。
このように、メス側のコネクタ(本例ではカメラ側コネクタ)にオス側のコネクタ(本例ではアクセサリ側コネクタ)を挟持する手段を設けることにより、コネクタ同士をより強固に接続することができ、ガタツキが生じた場合であっても安定した接続を確保することができる。
なお、上記の例では、メス側のコネクタに挿入されたオス側のコネクタを左右から挟持する構成としているが、上下から挟持する構成としてもよいし、また、上下左右から挟持する構成としてもよい。
図12及び図13は、カメラ側コネクタユニットの更に他の実施の形態の構成を示す側面断面図と平面断面図である。
同図に示すように、本例のカメラ側コネクタユニット50は、ケース52に収容されたカメラ側コネクタ56が、一対のガイドレール72によって横方向(アクセサリシュー24の差し込み方向と直交する方向)にのみ移動自在に支持されている。
一対のガイドレール72は、ケース52の内部空間60の底面に敷設されており、アクセサリシュー24への差し込み方向と直交する方向に敷設されている。カメラ側コネクタ56の底面には、この一対のガイドレール72に嵌まる一対のガイド溝74が形成されている。カメラ側コネクタ56は、このガイド溝74とガイドレール72の作用によって、横方向(アクセサリシュー24の差し込み方向と直交する方向)にのみ移動自在に支持される。
以上のように構成されたカメラ側コネクタユニットによれば、カメラ側コネクタ56の移動が横方向にのみ限定されるので、アクセサリ側コネクタの挿入時にカメラ側コネクタ56が前後方向に動くことがなく、両者を確実に接続させることができる。
なお、上記一連の構成では、カメラ側コネクタが移動自在に設けられているが、同様の構成でアクセサリ側コネクタを移動自在に設けてもよい。
図14は、本発明に係るカメラの第2の実施の形態の構成を示す側面部分断面図である。
本実施の形態のカメラ10Aでは、カメラ側コネクタ56Aがカメラボディ12に固定されており、アクセサリ側コネクタ220Aが移動自在に設けられている。
なお、この点以外は上述した第1の実施の形態のカメラ10と同じである。したがって、以下においては、このカメラ側コネクタ56Aとアクセサリ側コネクタ220Aの接続部の構成についてのみ説明し、他の構成については、上述した第1の実施の形態のカメラ10と同じ符号を付して、その説明は省略する。
カメラ側コネクタ56Aは、カメラボディ12の上面に直接固定されており、移動不能に設けられている。
一方、アクセサリ側コネクタ220Aは、その基端部に弾性体(たとえば、ゴム)230が固着されており、この弾性体230を介して複合ユニット200Aの本体202に取り付けられている。これにより、アクセサリ側コネクタ220Aは、その先端部が任意の方向に移動自在(首振り自在)に設けられる。
以上のように構成された本実施の形態のカメラ10Aの作用は次のとおりである。
複合ユニット200Aは、その脚部214をアクセサリシュー24に差し込むことにより、カメラボディ12に取り付けられる。
この際、複合ユニット200Aの脚部214をアクセサリシュー24に差し込むために、脚部214の先端をアクセサリシュー24の入口部に合わせると、複合ユニット200Aに設けられたアクセサリ側コネクタ220Aが、カメラボディ12に設けられたカメラ側コネクタ56Aの凹部62と対向して配置される。
したがって、脚部214をアクセサリシュー24に差し込むと、アクセサリ側コネクタ220Aが、カメラ側コネクタ56Aの凹部62に挿入される。この際、アクセサリ側コネクタ220Aとカメラ側コネクタ56Aとの間に左右方向の位置ズレが生じていたとしても、アクセサリ側コネクタ220Aは、先端部が移動自在(首振り自在)に設けられており、また、カメラ側コネクタ56Aは、その凹部62の開口部の両縁部66がテーパ状に形成されているため、自動的に位置ズレを吸収して挿入することができる。
アクセサリ側コネクタ220Aが、カメラ側コネクタ56Aの凹部62に挿入されると、アクセサリ側コネクタ220Aに設けられた各接点222が、カメラ側コネクタ56Aに設けられた対応する接点64に接触する。これにより、カメラ10Aと複合ユニット200Aとが、電気的に接続される。
以上のようにして、複合ユニット200Aがカメラボディ12に取り付けられ、互いのコネクタ同士が接続される。そして、このように互いのコネクタ同士が接続されることにより、カメラ10Aと複合ユニット200Aとが電気的に接続され、カメラ側から複合ユニット200Aを制御できるようになる。また、複合ユニット200Aに内蔵された補助電源から電力供給を受けられるようになる。
また、このように接続されたコネクタは、アクセサリ側コネクタ220Aが移動自在に設けられているため、たとえアクセサリシュー24と脚部214との間にガタツキが生じた場合であっても、そのガタツキをアクセサリ側コネクタ220Aの弾性体230で吸収することができるため、常に安定した接続を確保することができる。
なお、上記構成では、アクセサリ側コネクタが弾性体を介して移動自在に設けられているが、同様の構成でカメラ側コネクタを移動自在に設けてもよい。
図15は、本発明に係るカメラの第3の実施の形態の構成を示す側面部分断面図である。
本実施の形態のカメラは、カメラ側に設けられたカメラ側コネクタがオスコネクタとして構成され、アクセサリ機器側に設けられたアクセサリ側コネクタがコネクタとして構成されている。そして、カメラ側コネクタがカメラボディに固定されており、アクセサリ側コネクタが移動自在に設けられている。
なお、この点以外は上述した第1の実施の形態のカメラ10と同じである。したがって、以下においては、このカメラ側コネクタとアクセサリ側コネクタの接続部の構成についてのみ説明し、他の構成については、上述した第1の実施の形態のカメラ10と同じ符号を付して、その説明は省略する。
カメラボディ12の上面には、複合ユニット200Bにアクセサリ側コネクタ220Bに接続されるカメラ側コネクタ56Bが突出して設けられている。このカメラ側コネクタ56Bは、オスコネクタとして形成されており、先端上部がテーパ状に傾斜した角柱状に形成されている。そして、アクセサリシュー24に向けてアクセサリシュー24の差し込み方向(撮影レンズ14の光軸の方向と平行)と平行に設けられている。
このカメラ側コネクタ56Bの先端下部には、多数の接点64Bが一定ピッチで並列して配置されている。この接点64Bは、図示しないケーブルを介してカメラボディ12に内蔵されたメイン基板に接続されている。
図16及び図17に示すように、アクセサリ側コネクタ220Bは、四角い箱状に形成されており、前方に向けて開口する凹部240が形成されている。この凹部240は、カメラ側コネクタ56Bの形状に対応して形成されており(したがって、本例では角柱状)、アクセサリシュー24への差し込み方向と平行に形成されている。また、その開口部は、複合ユニット200Bをカメラボディ12に取り付けた際、そのカメラ側コネクタ56Bと対向するように設けられている。
この凹部240の底面には、カメラ側コネクタ56Bに設けられた接点64と接続される接点222が一定ピッチで多数設けられている。この接点222は、板バネ状に形成されており、凹部240内に突出するようにして設けられている。また、各接点222は、それぞれ図示しないケーブルを介して本体202に内蔵されたメイン基板に接続されている。また、この凹部240の開口部は、左右の両縁部242がテーパ状に傾斜して形成されている。凹部240に挿入されるカメラ側コネクタ56Bは、挿入時にこの傾斜した両縁部242をガイドとして凹部内に挿入される。
アクセサリ側コネクタ220Bの上部には、フランジ244が周方向に張り出して形成されており、複合ユニット200Bの本体202に形成された保持用凹部246に遊嵌されている。この保持用凹部246は、鉛直下向きに開口して形成されており、その天井面は脚部214と平行に形成されている。また、開口部には、フランジ248が形成されており、このフランジ248が、アクセサリ側コネクタ220Bのフランジ244に係合して、アクセサリ側コネクタ220Bを保持している。
ここで、この保持用凹部246の開口部の内径は、アクセサリ側コネクタ220Bの上部の外径よりも若干大きく形成されており、これにより、アクセサリ側コネクタ220Bが、移動自在に保持される。
以上のように構成された本実施の形態のカメラ10Bの作用は次のとおりである。
複合ユニット200Bは、その脚部214をアクセサリシュー24に差し込むことにより、カメラボディ12に取り付けられる。
この際、複合ユニット200Bの脚部214をアクセサリシュー24に差し込むために、脚部214の先端をアクセサリシュー24の入口部に合わせると、カメラボディ12に設けられたカメラ側コネクタ56Bと、複合ユニット200Bに設けられたアクセサリ側コネクタ220Bの凹部240とが対向して配置される。
したがって、脚部214をアクセサリシュー24に差し込むと、アクセサリ側コネクタ220Bの凹部240にカメラ側コネクタ56Bが挿入される。この際、アクセサリ側コネクタ220Bとカメラ側コネクタ56Bとの間に左右方向の位置ズレが生じていたとしても、アクセサリ側コネクタ220Bは、移動自在に設けられており、また、その凹部240の開口部の両縁部242がテーパ状に形成されているため、自動的に位置ズレを吸収して挿入することができる。
アクセサリ側コネクタ220Bの凹部240にカメラ側コネクタ56Bが挿入されると、アクセサリ側コネクタ220Bに設けられた各接点222が、カメラ側コネクタ56Bに設けられた対応する接点64に接触する。これにより、カメラ10Bと複合ユニット200Bとが、電気的に接続される。
以上のようにして、複合ユニット200Bがカメラボディ12に取り付けられ、互いのコネクタ同士が接続される。そして、このように互いのコネクタ同士が接続されることにより、カメラ10Bと複合ユニット200Bとが電気的に接続され、カメラ側から複合ユニット200Bを制御できるようになる。また、複合ユニット200Bに内蔵された補助電源から電力供給を受けられるようになる。
また、このように接続されたコネクタは、アクセサリ側コネクタ220Bが移動自在に設けられているため、たとえアクセサリシュー24と脚部214との間にガタツキが生じた場合であっても、そのガタツキをアクセサリ側コネクタ220Bで吸収することができるため、常に安定した接続を確保することができる。
なお、上記構成では、アクセサリ側コネクタが移動自在に設けられているが、同様の構成でカメラ側コネクタを移動自在に設けてもよい。
また、本実施の形態では、アクセサリ側コネクタ220Bを単に移動自在に支持しているが、上記第1の実施の形態のカメラと同様にアクセサリ側コネクタ220Bの左右両サイドを一対のスプリングで保持し、中点に復帰するように構成してもよい。すなわち、図18に示すように、アクセサリ側コネクタ220Bのフランジ248の左右両壁面にスプリング54Bを取り付け、このスプリング54Bを介して保持用凹部246内に移動自在に支持するようにしてもよい。これにより、アクセサリ側コネクタ220Bは、無負荷状態では常に中点に保たれ、コネクタ同士を簡単に接続できるようになる。
また、上記第1の実施の形態のように、メス側のコネクタとして構成されたアクセサリ側コネクタ220Bにカメラ側コネクタ56Bを挟持する機構を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、アクセサリ側コネクタ220Bは、同一平面内で移動自在に設けられているが、図19に示すように、ガイドレール250によって、アクセサリシュー24への差し込み方向と直交する方向に移動自在に設け、アクセサリシュー24への差し込み方向への移動を規制してもよい。この場合、ガイドレール250は、たとえば、図19に示すように、保持用凹部246のフランジ248の上面に設けられ、アクセサリシュー24への差し込み方向と直交する方向に敷設される。アクセサリ側コネクタ220Bのフランジ244の下面には、このガイドレール250に嵌まるガイド溝252が、アクセサリシュー24への差し込み方向と直交する方向に設けられる。これにより、アクセサリ側コネクタ220Bは、アクセサリシュー24への差し込み方向と直交する方向にのみ移動自在に支持される。
なお、この場合もアクセサリ側コネクタ220Bをスプリングで保持して、中点に復帰するようにしてもよい。また、アクセサリ側コネクタ220Bにカメラ側コネクタ56Bを挟持する機構を設けてもよい。
図20は、本発明に係るカメラの第4の実施の形態の構成を示す側面部分断面図である。
本実施の形態のカメラは、カメラ側に設けられたカメラ側コネクタがオスコネクタとして構成され、アクセサリ機器側に設けられたアクセサリ側コネクタがコネクタとして構成されている。そして、カメラ側コネクタがカメラボディに固定されており、アクセサリ側コネクタが揺動自在に設けられている。
なお、アクセサリ側コネクタが揺動自在に設けられている点以外は上述した第3の実施の形態のカメラ10Bと同じである。したがって、以下においては、このアクセサリ側コネクタの構成についてのみ説明する。
図21に示すように、アクセサリ側コネクタ220Cは、四角い箱状に形成されており、前方に向けて開口する凹部240が形成されている。この凹部240は、カメラ側コネクタ56Bの形状に対応して形成されており、アクセサリシュー24への差し込み方向と平行に形成されている。また、その開口部は、複合ユニット200Cをカメラボディ12に取り付けた際、そのカメラ側コネクタ56Bと対向するように設けられている。
この凹部240の底面には、カメラ側コネクタ56Bに設けられた接点64と接続される接点222が一定ピッチで多数設けられている。この接点222は、板バネ状に形成されており、凹部240内に突出するようにして設けられている。また、各接点222は、それぞれ図示しないケーブルを介して本体202に内蔵されたメイン基板に接続されている。また、この凹部240の開口部は、左右の両縁部242がテーパ状に傾斜して形成されている。凹部240に挿入されるカメラ側コネクタ56Bは、挿入時にこの傾斜した両縁部242をガイドとして凹部内に挿入される。
アクセサリ側コネクタ220Cの上部には、アーム260が一体的に取り付けられており、アクセサリ側コネクタ220Cは、このアーム260の先端部に固着されている。
アーム260は、脚部214の摺動面(脚部214の下面)と平行に設けられており、その基端部には、円形状の軸受穴262が垂直に形成されている。この軸受穴262には、複合ユニット200Cに設けられた円柱状の支柱264が挿通されている。
支柱264は、脚部214の摺動面に対して垂直に立設されており、ほぼ脚部214の真上に設けられている(脚部214の中心と支柱264の中心がほぼ一致している)。アーム260は、この支柱264に揺動自在に支持されている。
アクセサリ側コネクタ220Cは、このアーム260が揺動自在に支持されることにより、脚部214を中心として揺動自在に支持され、アクセサリシュー24の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持される。
以上のように構成された本実施の形態のカメラの作用は次のとおりである。
複合ユニット200Cは、その脚部214をアクセサリシュー24に差し込むことにより、カメラボディ12に取り付けられる。
この際、複合ユニット200Cの脚部214をアクセサリシュー24に差し込むために、脚部214の先端をアクセサリシュー24の入口部に合わせると、カメラボディ12に設けられたカメラ側コネクタ56Bと、複合ユニット200Cに設けられたアクセサリ側コネクタ220Cの凹部240とが対向して配置される。
したがって、脚部214をアクセサリシュー24に差し込むと、アクセサリ側コネクタ220Cの凹部240にカメラ側コネクタ56Bが挿入される。この際、アクセサリ側コネクタ220Cとカメラ側コネクタ56Bとの間に左右方向の位置ズレが生じていたとしても、アクセサリ側コネクタ220Cは、移動自在に設けられており、また、その凹部240の開口部の両縁部242がテーパ状に形成されているため、自動的に位置ズレを吸収して挿入することができる。
アクセサリ側コネクタ220Cの凹部240にカメラ側コネクタ56Bが挿入されると、アクセサリ側コネクタ220Cに設けられた各接点222が、カメラ側コネクタ56Bに設けられた対応する接点64に接触する。これにより、カメラ10Bと複合ユニット200Cとが、電気的に接続される。
以上のようにして、複合ユニット200Cがカメラボディ12に取り付けられ、互いのコネクタ同士が接続される。そして、このように互いのコネクタ同士が接続されることにより、カメラ10Bと複合ユニット200Cとが電気的に接続され、カメラ側から複合ユニット200Cを制御できるようになる。また、複合ユニット200Cに内蔵された補助電源から電力供給を受けられるようになる。
また、このように接続されたコネクタは、アクセサリ側コネクタ220Cが移動自在に設けられているため、たとえアクセサリシュー24と脚部214との間にガタツキが生じた場合であっても、そのガタツキをアクセサリ側コネクタ220Cで吸収することができるため、常に安定した接続を確保することができる。特に本実施の形態のカメラでは、アクセサリ側コネクタ220Cが、脚部214を中心として揺動自在に支持されているため、アクセサリシュー24と脚部214との間に生じるガタツキが効果的に吸収することができる。
なお、上記構成では、アクセサリ側コネクタがアーム260によって左右に移動自在に設けられているが、同様の構成でカメラ側コネクタをアームによって左右に移動自在に設けてもよい。
また、本実施の形態では、アクセサリ側コネクタ220Cを単に移動自在に支持しているが、上記第1の実施の形態のカメラと同様にアクセサリ側コネクタ220Bの左右両サイドを一対のスプリングで保持し、中点に復帰するように構成してもよい。すなわち、図22に示すように、アクセサリ側コネクタ220Bの左右両壁面にスプリング54Cを取り付け、このスプリング54Cを介して複合ユニット200Cの本体202に移動自在(揺動自在)に支持するようにしてもよい。これにより、アクセサリ側コネクタ220Bは、無負荷状態では常に中点に保たれ、コネクタ同士を簡単に接続できるようになる。
また、上記第1の実施の形態のように、メス側のコネクタとして構成されたアクセサリ側コネクタ220Cにカメラ側コネクタ56Bを挟持する機構を設けてもよい。
以上説明したように、本発明に係るカメラによれば、カメラ側に設けられるコネクタとアクセサリ機器側に設けられるコネクタのいずれか一方を移動自在に支持することにより、アクセサリシューと脚部との間にガタツキが生じた場合であっても、常に安定した接続を確保することができる。
なお、本実施の形態では、アクセサリ機器として、フラッシュとスピーカとマイクと補助電源(バッテリ)とが一体化されたもの(複合ユニット)をカメラに取り付ける場合について説明したが、本発明が適用されるアクセサリ機器は、これに限定されるものではない。他の装置、機能を組み合わせた複合ユニットをカメラに取り付ける場合にも同様に適用することができる。また、外付けのEVF(電子ビューファインダ)やサブモニタ(第2のモニタ)、サブカメラ(第2の撮像装置)、GPSユニット、記憶装置(HDDユニット等の外部ストレージ等)、ストロボ、マイク、スピーカ等の単独の機能を有するアクセサリ機器をカメラに取り付ける場合にも同様に適用することができる。特に、接続に多数の接点(たとえば、24ピン程度)を要するアクセサリ機器を取り付ける場合に有効に作用する。
なお、本発明では、このように多数の接点を有するアクセサリ機器の接続の安定性を確保することができることから、カメラ側は必要最小限の機能で構成し、アクセサリ機器で機能を拡充するようにしてもよい。たとえば、カメラは、レンズ一体で撮影機能と記録機能のみを有する構成とし、表示装置としてのモニタはアクセサリ機器として、外付けするようにしてもよい。あるいは、カメラは、撮影機能のみを有する構成とし、記憶装置やモニタはアクセサリ機器として、外付けするようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、アクセサリシューを一対のガイドレールで構成しているが、アクセサリシューの構成は、これに限定されるものではなく、他の構成のアクセサリシューを用いてもよい。また、必要に応じてアクセサリシューに取り付けられた脚部のロック機構を設けてもよい。
また、メス側のコネクタは、凹部の開口部に開閉自在なシャッタ部材を設け、必要に応じて開閉できる構成としてもよい。
カメラの観構成を示す正面斜視図 カメラの外観構成を示す背面斜視図 アクセサリシューと脚部の接続部の概略構成を示す斜視図 複合ユニットの外観構成を示す斜視図 複合ユニットの着脱時の状態を示す斜視図 第1の実施の形態のカメラの側面部分断面図 第1の実施の形態のカメラにおけるカメラ側コネクタユニットの構成を示す側面断面図 第1の実施の形態のカメラにおけるカメラ側コネクタユニットの構成を示す平面断面図 第1の実施の形態のカメラにおけるカメラ側コネクタユニットの作用の説明図 カメラ側コネクタユニットの他の実施の形態の構成を示す平面断面図 カメラ側コネクタユニットの他の実施の形態の構成を示す平面断面図 カメラ側コネクタユニットの他の実施の形態の構成を示す側面断面図 カメラ側コネクタユニットの他の実施の形態の構成を示す平面断面図 第2の実施の形態のカメラの側面部分断面図 第3の実施の形態のカメラの側面部分断面図 第3の実施の形態のカメラにおけるアクセサリ側コネクタの構成を示す側面断面図 第3の実施の形態のカメラにおけるアクセサリ側コネクタの構成を示す正面断面図 アクセサリ側コネクタの他の実施の形態の構成を示す正面断面図 アクセサリ側コネクタの他の実施の形態の構成を示す正面断面図 第4の実施の形態のカメラの側面部分断面図 第4の実施の形態のカメラにおけるアクセサリ側コネクタの構成を示す平面断面図 アクセサリ側コネクタの他の実施の形態の構成を示す正面断面図
符号の説明
10、10A、10B…カメラ、12…カメラボディ、14…撮影レンズ、24…アクセサリシュー、24A…ガイドレール、50…カメラ側コネクタユニット、52…ケース、54…スプリング、56、56A、56B…カメラ側コネクタ、56v…本体部、56w…側面部、56x…ガイド棒、56y…ガイド穴、56z…スプリング、58…開口部、60…内部空間、62…凹部、64…接点、64a…ケーブル、66…凹部の開口部の両縁部、70…板バネ、72…ガイドレール、74…ガイド溝、200、200A、200B、200C…複合ユニット(アクセサリ機器)、202…本体、214…脚部、220、220A、220B、220C…アクセサリ側コネクタ、222…接点、230…弾性体、240…凹部、242…凹部の開口部の両縁部、244…フランジ、246…保持用凹部、248…フランジ、250…ガイドレール、252…ガイド溝、260…アーム、262…軸受穴、264…支柱

Claims (8)

  1. アクセサリ機器に備えられた脚部をボディに備えられたアクセサリシューに差し込むことにより、前記アクセサリ機器が前記ボディに装着されるカメラにおいて、
    前記アクセサリ機器に設けられたアクセサリ側のコネクタと、
    前記ボディに設けられ、前記脚部を前記アクセサリシューに差し込むと、前記アクセサリ側のコネクタと接続されるボディ側のコネクタと、
    前記アクセサリ側又はボディ側のいずれか一方のコネクタを所定の可動範囲内で移動自在に支持する支持手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 前記支持手段は、弾性部材を介して前記コネクタを保持することにより、前記コネクタを所定の可動範囲内で移動自在に支持することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記支持手段は、前記コネクタを前記脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
  4. 前記支持手段は、レールによって前記コネクタを前記脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  5. 前記支持手段は、揺動自在に支持されたアームに前記コネクタを支持して、前記コネクタを前記脚部の差し込み方向に対してほぼ直交する方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  6. 前記アクセサリ側のコネクタと前記ボディ側のコネクタは、一方がオスコネクタ、他方がメスコネクタとして構成され、メスコネクタの内部には、挿入されたオスコネクタを上下又は左右から押圧して挟持する挟持手段を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のカメラ。
  7. 前記アクセサリ側のコネクタと前記ボディ側のコネクタは、一方がオスコネクタ、他方がメスコネクタとして構成され、メスコネクタは上下又は左右に分割して形成され、拡縮自在に形成されるとともに、縮方向に付勢する付勢手段を有し、挿入されたオスコネクタを内壁面で上下又は左右から挟持することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のカメラ。
  8. 前記メスコネクタの開口部がテーパ状に形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載のカメラ。
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