JP2008292679A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008292679A JP2008292679A JP2007136979A JP2007136979A JP2008292679A JP 2008292679 A JP2008292679 A JP 2008292679A JP 2007136979 A JP2007136979 A JP 2007136979A JP 2007136979 A JP2007136979 A JP 2007136979A JP 2008292679 A JP2008292679 A JP 2008292679A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling fan
- print job
- image forming
- unit
- control unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
Abstract
【課題】冷却ファンを用いて装置内部を冷却する画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御部10は、通信部15が外部の装置から取得した1つの印刷ジョブに基づいて画像形成部17に印刷を実行させている間、冷却ファン20を連続して回転させる。制御部10は、画像形成部17による印刷の実行中に次の印刷ジョブを取得した場合、又は印刷が終了した時点から所定時間が経過するまでに次の印刷ジョブを取得した場合、全ての印刷ジョブに基づく印刷が完了するまでの間、冷却ファン20を連続して回転させる。制御部10は、印刷の開始に基づいて回転させた冷却ファン20の回転を停止させた後、所定時間が経過するまでの間は冷却ファン20の回転を開始させない。
【選択図】図1
【解決手段】制御部10は、通信部15が外部の装置から取得した1つの印刷ジョブに基づいて画像形成部17に印刷を実行させている間、冷却ファン20を連続して回転させる。制御部10は、画像形成部17による印刷の実行中に次の印刷ジョブを取得した場合、又は印刷が終了した時点から所定時間が経過するまでに次の印刷ジョブを取得した場合、全ての印刷ジョブに基づく印刷が完了するまでの間、冷却ファン20を連続して回転させる。制御部10は、印刷の開始に基づいて回転させた冷却ファン20の回転を停止させた後、所定時間が経過するまでの間は冷却ファン20の回転を開始させない。
【選択図】図1
Description
本発明は、取得した印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する画像形成装置に関し、特に冷却ファンを用いて装置内部を冷却する画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の装置は、原稿から読み取った画像データ、又は外部から受信した画像データに基づく画像を記録紙に形成する画像形成装置を備えている。画像形成装置は、例えば電子写真プロセスを採用している。具体的には、画像形成装置は、帯電させた感光体ドラムに対して、取得した画像データに基づいて露光することにより感光体ドラム上に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。そして、感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写器によって記録紙上に転写し、転写されたトナー像を定着器によって記録紙に定着させ、記録紙上に画像を形成する。
このような画像形成装置において、定着器は、転写器によって記録紙上に転写されたトナー像を熱及び圧力によって記録紙に定着させるので、画像形成装置が画像の形成を実行している間は装置内部が非常に高温になる。また、画像形成装置は、定着器だけでなく、感光体ドラム、転写器、電源回路及びモータ等の発熱部材を多数有しており、画像形成装置の動作時には、これらの周辺も高温になる。従って、画像形成装置には、装置内部の熱を装置外部へ排出するための冷却ファンが設けられている場合が多い。
また、コロナ転写方式の転写器を採用した画像形成装置は、搬送されてくる記録紙にコロナチャージャによって高電圧を印加するが、このときのコロナチャージャの放電によってオゾンが発生する。装置内部のオゾン濃度が上昇した場合、形成された画像の画質が低下する等の問題が生じるため、発生したオゾンを装置外部へ放出することが望ましい。特許文献1には、装置内部で発生したオゾンを装置外部へ排出するためのファンを備えた画像形成装置が開示されている。特許文献1に開示された装置によれば、ファンの回転数、駆動させるファンの数、装置外部へ排出される空気の通路面積を適切に変更して、効率よくオゾンを装置外部へ放出できるとされている。
特開平2−34866号公報
冷却ファンは駆動回路により制御されるモータによって回転するように構成されている。駆動回路は、例えば、画像形成装置が印刷を開始した場合に冷却ファンの回転を開始させ、印刷を終了してから所定時間が経過した場合に、又は装置内部の温度が所定温度以下に低下した場合に冷却ファンの回転を停止させるようにモータを制御する。また、駆動回路は、画像形成装置の全体を制御する制御部からの指示に従って冷却ファンを回転又は停止させるようにモータを制御しているが、制御部が冷却ファンの回転を停止させるように駆動回路に指示し、駆動回路がモータを停止させるように制御した場合であっても、モータ自体は慣性によってしばらく回転を継続する。
モータは回転軸及びその軸受等を備えており、モータが動作していない場合、回転軸が軸受に対して安定して停止できる所定の停止位置で停止するように構成されている。このようなモータが駆動回路によって停止するように制御された場合、回転軸は、慣性によってしばらく回転を継続した後、所定の停止位置で停止する。
ここで、回転軸が所定の停止位置を通過した直後に停止した場合、回転軸は、一旦停止した後に、通過した停止位置へ戻ろうと、通常の回転方向とは逆の方向に回転を開始する。このように回転軸が通常の回転方向とは逆の方向に回転しているときに、制御部が駆動回路に動作開始を指示し、駆動回路がモータを回転させようと制御した場合、モータが回転できない状態になる場合がある。この場合、画像形成装置が画像の形成を開始しているにも拘わらず、モータ、即ち冷却ファンが回転しないため、装置内部の温度及びオゾン濃度が上昇し、形成された画像の画質の劣化、感光ドラム等の構成部品の寿命が短くなる等の問題が生じる。
このようにモータが適切に回転しない状況を回避するために、冷却ファンが実際に回転しているか否かを検出するロック機能を有する冷却ファンの使用もできる。ロック機能を有する冷却ファンは、冷却ファンが実際に回転しているか否かを制御部に通知するように構成されており、制御部は、冷却ファンが回転していないと通知された場合、適切な処理を行なって冷却ファンを確実に回転させることができる。しかし、このようなロック機能を有する冷却ファンは高価であるため、画像形成装置の製造コストを上昇させるという問題が生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1つの印刷ジョブの実行中に冷却ファンの回転を停止しないようにすることにより、ロック機能を有しない安価な冷却ファンを利用できる画像形成装置の提供である。
本発明の他の目的は、連続する複数の印刷ジョブの実行中に冷却ファンの回転が停止されない画像形成装置の提供である。
本発明の他の目的は、冷却ファンを停止させた場合に冷却ファンが完全に停止したとみなされるまで冷却ファンの回転の開始を指示しないようにして、冷却ファンが回転しない不具合の発生を回避できる画像形成装置の提供である。
本発明の他の目的は、比較的長い時間冷却ファンを回転させ続ける場合であっても、消費電力の低減及び冷却ファンの動作に伴って発生する風きり音の低減を図れる画像形成装置の提供である。
本発明に係る画像形成装置は、印刷ジョブを取得する取得手段と、該取得手段が取得した印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する形成手段と、冷却ファンと、該冷却ファンを回転させる駆動手段と、前記冷却ファンの回転を開始及び停止させるように前記駆動手段を制御する制御手段とを備える画像形成装置において、前記制御手段は、前記形成手段が1つの印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行している間、前記冷却ファンを連続して回転させるように前記駆動手段を制御する構成としてあることを特徴とする。
本発明によれば、取得した印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する画像形成装置は、1つの印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行している間は、冷却ファンを連続して回転させる。
本発明に係る画像形成装置は、前記制御手段は、印刷ジョブに基づく画像の形成が終了した後の前記冷却ファンの回転中に前記取得手段が印刷ジョブを取得した場合、前記冷却ファンを継続して回転させるように前記駆動手段を制御する構成としてあることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置は、画像の形成が終了した場合であっても、冷却ファンを回転させているときに新たな印刷ジョブを取得した場合、冷却ファンを停止させずに継続して回転させる。
本発明に係る画像形成装置は、印刷ジョブに基づく画像の形成が終了した後に前記制御手段が前記冷却ファンの回転を停止させるように前記駆動手段を制御した場合に所定時間の計時を開始する計時手段を備え、前記制御手段は、前記計時手段が所定時間の計時を終了する前に前記取得手段が印刷ジョブを取得した場合、前記計時手段が所定時間の計時を終了した後に前記冷却ファンの回転を開始させるように前記駆動手段を制御する構成としてあることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置は、冷却ファンの回転を停止させてから所定時間が経過するまでの間に新たな印刷ジョブを取得した場合、所定時間が経過した後に冷却ファンの回転を開始させる。
本発明に係る画像形成装置は、前記駆動手段は、前記冷却ファンを複数の回転速度のいずれかひとつで回転させるように構成されており、前記制御手段は、前記形成手段が印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する場合、前記複数の回転速度のうちの遅い回転速度で前記冷却ファンを回転させるように前記駆動手段を制御する構成としてあることを特徴とする。
本発明によれば、複数の回転速度での回転が可能な冷却ファンを用いた画像形成装置は、印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行している場合、遅い回転速度で冷却ファンを連続して回転させる。
本発明の画像形成装置は、1つの印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行している場合、冷却ファンを連続して回転させることにより、例えば、1つの印刷ジョブに基づいて複数枚の記録紙への画像の形成を行なう場合であっても、全ての記録紙への画像の形成が完了するまで冷却ファンの回転を継続する。よって、ロック機能を有しない冷却ファンを用いた画像処理装置においても、1つの印刷ジョブの実行中に冷却ファンの回転が停止されることがなく、装置内部の空気を確実に装置外部へ放出できるので、装置内部を良好に冷却できると共に、装置内部に発生したオゾンを良好に装置外部へ排出できる。
本発明の画像形成装置は、複数の印刷ジョブを連続して実行する場合には全ての印刷ジョブの実行が終了するまで冷却ファンの回転を継続する。よって、複数の印刷ジョブの実行中に冷却ファンの回転が停止されることがなく、装置内部の空気を確実に装置外部へ放出できるので、装置内部を良好に冷却できると共に、装置内部に発生したオゾンを良好に装置外部へ排出できる。
本発明の画像形成装置は、冷却ファンの回転を停止させてから所定時間が経過するまでの間に新たな印刷ジョブを取得した場合であっても、所定時間が経過するまで冷却ファンを回転させないことにより、冷却ファンが完全に停止したとみなされるまで冷却ファンの回転の開始を指示しない。よって、冷却ファンが一旦停止された後に回転しない不具合の発生を回避できる。
本発明の画像形成装置は、印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行している場合、遅い回転速度で冷却ファンを連続して回転させる。よって、比較的長い時間冷却ファンを回転させ続ける場合であっても、半速制御のような減速制御によって遅い回転速度で冷却ファンを制御して、消費電力の低減及び冷却ファンの動作に伴って発生する風きり音の低減を図れる。
以下に、本発明に係る画像形成装置を、その実施形態であるプリンタを示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る画像形成装置を適用した本実施形態のプリンタの構成例を示すブロック図である。本実施形態のプリンタ1は、制御部10、ROM11、RAM12、操作部13、表示部14、外部との通信を行なうための通信部15、画像メモリ16、画像形成部17、冷却ファン20を回転させるモータ(駆動手段)19の駆動回路18等を備えており、それぞれはバス1aを介して相互に接続されている。
制御部10は、具体的にはCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processor Unit)等で構成されており、自身に備えるタイマ10aによって所定のタイミングを計時しながら、バス1aを介して接続される上述したようなハードウェア各部を制御すると共に、ROM11に格納された制御プログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実現する。ROM11は、プリンタ1を本発明の画像形成装置として動作させるために必要な種々の制御プログラムを予め記憶している。RAM12は、SRAM(Static Random Access Memory )又はフラッシュメモリ等で構成され、制御部10による制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
操作部13は、ユーザがプリンタ1を操作するために必要な各種のキーを備えている。ユーザにより各キーが操作された場合、操作部13は操作されたキーに対応した制御信号を制御部10へ送出し、制御部10は操作部13から取得した制御信号に対応した処理を実行する。表示部14は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)で構成されており、プリンタ1の動作状況、ユーザに通知すべき情報、操作部13から入力された情報等を表示する。尚、表示部14をタッチパネル方式として、操作部13の各種のキーのうちの一部又は全部を代用することもできる。
通信部15は、例えばLAN(Local Area Network)のようなネットワーク(図示せず)に接続するためのインタフェースであり、ネットワークに接続されている外部の装置からネットワークを介して印刷ジョブを取得する取得手段として動作する。制御部10は、通信部15が外部の装置から印刷ジョブを取得した場合、取得した印刷ジョブを展開し、印刷対象の画像データを取得して画像メモリ16に記憶させる。
画像メモリ16は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成されており、通信部15によって取得された印刷ジョブを制御部10によって展開して得られた画像データを一時的に記憶する。画像メモリ16に一時的に記憶された画像データは、制御部10からの制御に従って画像形成部17へ転送される。
画像メモリ16は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成されており、通信部15によって取得された印刷ジョブを制御部10によって展開して得られた画像データを一時的に記憶する。画像メモリ16に一時的に記憶された画像データは、制御部10からの制御に従って画像形成部17へ転送される。
画像形成部17は、例えば電子写真方式のプリンタ装置であって、画像メモリ16から転送されてくる画像データに基づく画像を、ハードコピーとしてA3縦,B4縦,A4縦,B5横及びA5横等の各サイズの記録用紙又はOHP(Over Head Projector)シート等から最適なサイズのものを選択して記録する。従って、画像形成部17は、通信部15が取得した印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する形成手段として動作する。なお、画像形成部17としては、電子写真方式だけでなく、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式等のプリンタ装置も利用できる。
駆動回路18は、制御部10からの指示に従って、モータ19、換言すれば冷却ファン20を回転させ、また停止させる。
上述した構成により、本実施形態のプリンタ1は、通信部15によってネットワークを介して外部の装置から取得した印刷ジョブに基づいて、画像形成部17によって画像を形成するネットワークプリンタとして機能する。また、上述した構成のほかに、原稿を読み取って画像データを取得する読取手段を備え、原稿から読み取った画像データに基づく画像を画像形成部17によって記録用紙に複写する複写機能、原稿から読み取った画像データを通信部15によってネットワークを介して外部の装置へ送信するネットワークスキャナ機能等を更に有する複合機にも、本発明は適用できる。
本実施形態のプリンタ1は、ネットワークを介して外部の装置から取得した印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する場合、冷却ファン20を回転させて、画像の形成の際に装置内部で発生する熱を外部へ放出するように構成されている。具体的には、制御部10は、通信部15が外部の装置から印刷ジョブを取得した場合、取得した印刷ジョブに基づいて画像形成部17に画像の形成を実行させた場合、冷却ファン20を回転させるように駆動回路18を制御する。また、制御部10は、画像形成部17による画像の形成が終了した場合、冷却ファン20を停止させるように駆動回路18を制御する。
図2は制御部10による制御を説明するためのタイミングチャートである。図2において横軸Tは時間を示している。通信部15が外部の装置から印刷ジョブを取得した場合、制御部10は、図2(a)に示すように、印刷ジョブを実行し、取得した印刷ジョブを展開して画像メモリ16に記憶させ、印刷ジョブに含まれる各画像データに基づく画像の形成、即ち印刷を画像形成部17によって実行する。なお、図2(a)では、1つの印刷ジョブに4枚の画像データが含まれている例について説明している。
制御部10は、画像形成部17による画像の形成(印刷)を実行させた場合、自身に内蔵されているタイマ10aによって所定時間t0の計時を開始し、所定時間t0が経過した時点で駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転を開始させる。また、制御部10は、画像形成部17によって1つの印刷ジョブに基づく印刷を終了した場合、タイマ10aによって所定時間t1の計時を開始し、所定時間t1が経過した後に駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転を停止させる。即ち、制御部10は、画像形成部17が1つの印刷ジョブに基づいて複数の画像の形成を実行している間、冷却ファン20を連続して回転させるように駆動回路18を制御する。
このように、1つの印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行している間、冷却ファン20を連続して回転させることにより、冷却ファン20の回転を停止させた直後に回転を開始させた場合に冷却ファン20が回転しないという不具合の発生を回避できる。よって、印刷ジョブに含まれる各画像データに基づいて複数枚の記録用紙全てへの画像の形成が完了するまで冷却ファン20の回転を継続できるので、装置内部に発生した熱を確実に装置外部へ放出でき、装置内部を良好に冷却できる。また、コロナ転写方式の転写器を採用している場合には、装置内部に発生したオゾンを良好に装置外部へ排出できる。
次に、プリンタ1が複数の印刷ジョブを連続して取得した場合の制御部10による制御について説明する。なお、ここでは2つの印刷ジョブを連続して取得した例について説明する。通信部15が外部の装置から第1の印刷ジョブを取得した場合、制御部10は、図2(b)に示すように、第1の印刷ジョブを実行し、取得した印刷ジョブに含まれる各画像データに基づく第1の印刷を画像形成部17によって実行する。なお、図2(b)では、それぞれの印刷ジョブに含まれる各画像データに基づく印刷をまとめて図示している。
制御部10は、画像形成部17による第1の印刷を実行させた場合、第1の印刷の実行が開始された時点から所定時間t0が経過した時点で駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転を開始させる。また、制御部10は、画像形成部17によって第1の印刷を終了した場合、図2(b)中の破線の四角で囲んだ「第1の冷却ファン回転」で示すように、通常は所定時間t1が経過した後に駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転を停止させる。しかし、図2(b)に示した例では、第1の印刷ジョブを終了してから所定時間t1が経過する前に次の第2印刷ジョブを通信部15が取得しており、この場合、制御部10は、冷却ファン20の回転を停止させない。
即ち、制御部10は、第1の印刷ジョブの実行が開始されてから所定時間t0が経過した時点で冷却ファン20の回転を開始させ、第2の印刷ジョブが終了してから所定時間t1が経過した時点で冷却ファン20の回転を停止させる。従って、本実施形態では、制御部10は、直前の印刷が終了している場合であっても、冷却ファン20を回転させるように駆動回路18を制御しているときに次の印刷ジョブを通信部15が取得した場合、冷却ファン20を継続して回転させるように駆動回路18を制御する。
このように、印刷ジョブの実行中に次の印刷ジョブを取得した場合、又は印刷ジョブの実行が終了した時点から時間t1が経過するまでに次の印刷ジョブを取得した場合、全ての印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行している間、冷却ファン20を連続して回転させることにより、全ての印刷ジョブに含まれる各画像データに基づいて複数枚の記録用紙全てへの画像の形成が完了するまで冷却ファン20の回転を継続できる。よって、装置内部に発生した熱を確実に装置外部へ放出でき、装置内部を良好に冷却できる。また、コロナ転写方式の転写器を採用している場合には、装置内部に発生したオゾンを良好に装置外部へ排出できる。
次に、制御部10による第1の印刷ジョブの終了から時間t1が経過した時点よりも後に、次の第2の印刷ジョブを通信部15が取得した場合の制御部10による制御について説明する。通信部15が外部の装置から第1の印刷ジョブを取得した場合、制御部10は、図2(c)に示すように、第1の印刷ジョブを実行し、取得した印刷ジョブに含まれる各画像データに基づく第1の印刷を画像形成部17によって実行する。なお、図2(c)でも、それぞれの印刷ジョブに含まれる各画像データに基づく印刷をまとめて図示している。
制御部10は、画像形成部17による第1の印刷を実行させた場合、第1の印刷の実行が開始されてから所定時間t0が経過した時点で駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転(第1の冷却ファン回転)を開始させる。また、制御部10は、画像形成部17による第1の印刷を終了した場合、所定時間t1が経過した時点で駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転(第1の冷却ファン回転)を停止させる。ここで、制御部10は、冷却ファン20の回転を停止させるように駆動回路18を制御した場合、タイマ(計時手段)10aによって所定時間t2(例えば、数秒から数十秒程度)の計時を開始する。
図2(c)に示すように、制御部10が冷却ファン20の回転を停止させるように駆動回路18を制御してから所定時間t2が経過する前の時点(第1の印刷ジョブが終了した時点から時間t(t1+t2>t>t1)が経過した時点)で次の第2の印刷ジョブを通信部15が取得した場合、制御部10は、取得した第2の印刷ジョブの実行を遅らせる。即ち、通信部15が第2の印刷ジョブを取得した場合、図2(c)中の破線の四角で囲んだ「第2印刷実行」及び「第2の冷却ファン回転」で示すように、通常は、制御部10は、第2の印刷ジョブに基づく第2の印刷を実行すると共に、所定時間t0が経過した後に駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転を開始させる。
しかし、図2(c)に示した例では、制御部10は、第1の印刷に基づく冷却ファン20の回転を停止させるように駆動回路18を制御してから所定時間t2が経過するまでの間は次の第2の印刷ジョブに基づく第2の印刷を実行せず、所定時間t2が経過した後に次の第2の印刷ジョブに基づく第2の印刷を実行する。従って、本実施形態では、制御部10は、冷却ファン20の回転を停止させるように駆動回路18を制御してから所定時間t2が経過する前に次の印刷ジョブを通信部15が取得した場合、所定時間t2が経過した後に冷却ファン20を回転させるように駆動回路18を制御する。
なお、制御部10が冷却ファン20の回転を停止させるように駆動回路18を制御してから所定時間t2が経過した後に、通信部15が印刷ジョブを取得した場合、制御部10は、次の印刷ジョブを実行すると共に、印刷ジョブの実行から所定時間t0後に冷却ファン20の回転を開始させ、印刷ジョブの終了から所定時間t1後に冷却ファン20の回転を停止させる。
このように、印刷ジョブの実行に基づいて回転させた冷却ファン20の回転を停止させた場合には所定時間t2が経過するまでの間、即ち、冷却ファン20が完全に停止したとみなされるまでの間は冷却ファン20の回転を開始させないことにより、冷却ファン20の回転を停止させた直後に回転を開始させた場合に冷却ファン20が回転しないという不具合の発生を回避できる。よって、装置内部に発生した熱を確実に装置外部へ放出でき、装置内部を良好に冷却できる。また、コロナ転写方式の転写器を採用している場合には、装置内部に発生したオゾンを良好に装置外部へ排出できる。
以下に、上述した構成のプリンタ1による印刷についてフローチャートに基づいて説明する。図3及び図4はプリンタ1による印刷の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、ROM11に格納されている制御プログラムに従って制御部10により実行される。
プリンタ1が起動して通常動作を行なっている場合、制御部10は、通信部15を介して外部の装置から印刷ジョブを取得したか否かを判断しており(S1)、印刷ジョブを取得していない場合(S1:NO)、印刷ジョブを取得するまで待機する。印刷ジョブを取得した場合(S1:YES)、制御部10は、印刷ジョブを展開することにより画像データを取得して画像メモリ16に記憶させる(S2)。そして、制御部10は、ステップS2で画像メモリ16に記憶した画像データを画像形成部17へ転送し、画像データに基づく印刷を開始すると共にタイマ10aによる所定時間t0の計時を開始する(S3)。
制御部10は、印刷を開始した後、タイマ10aによる計時結果により所定時間t0が経過したか否かを判断する(S4)。所定時間t0が経過していない場合(S4:NO)、制御部10は所定時間t0が経過するまで待機する。所定時間t0が経過した場合(S4:YES)、制御部10は、駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転を開始させる(S5)。
制御部10は、ステップS3で開始した印刷が終了したか否かを判断し(S6)、終了していない場合(S6:NO)、終了するまで待機する。印刷が終了した場合(S6:YES)、制御部10は、タイマ10aによる所定時間t1の計時を開始し(S7)、所定時間t1が経過したか否かを判断する(S8)。所定時間t1が経過した場合(S8:YES)、制御部10は、駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転を停止させると共にタイマ10aをリセットして新たに所定時間t2の計時を開始し(S9)、後述するステップS13へ処理を移行する。
しかし、所定時間t1が経過するまでは(S8:NO)、制御部10は、通信部15が外部の装置から次の印刷ジョブを取得したか否かを判断する(S10)。次の印刷ジョブを取得していない場合(S10:NO)、制御部10はステップS8に処理を戻して所定時間t1が経過したか否かを再度判断する(S8)。所定時間t1が経過するまでに次の印刷ジョブを取得した場合(S10:YES)、制御部10は、取得した印刷ジョブを展開することにより画像データを取得して画像メモリ16に記憶させる(S11)。制御部10は、画像メモリ16に記憶させた画像データを画像形成部17へ転送し、画像データに基づく印刷を開始する(S12)。この後、制御部10はステップS6へ処理を戻し、ステップS12で開始した印刷が終了したか否かを判断する。このように、印刷を終了してから所定時間t1が経過する前に次の印刷ジョブを取得した場合、制御部10は、冷却ファン20の回転を停止させない。
駆動回路18を制御して冷却ファン20の回転を停止させた場合(S9)、制御部10は、タイマ10aによる所定時間t2の計時を既に開始しているので、所定時間t2が経過したか否かを判断する(S13)。所定時間t2が経過した場合(S13:YES)、制御部10は、ステップS1へ処理を戻し、通信部15によって順次取得される印刷ジョブに基づく印刷を実行する。
しかし、所定時間t2が経過するまでは(S13:NO)、制御部10は、通信部15が外部の装置から次の印刷ジョブを取得したか否かを判断する(S14)。次の印刷ジョブを取得していない場合(S14:NO)、制御部10はステップS13に処理を戻して所定時間t2が経過したか否かを再度判断する(S13)。次の印刷ジョブを取得した場合(S14:YES)、制御部10は、取得した印刷ジョブを展開することにより画像データを取得して画像メモリ16に記憶させ(S15)、所定時間t2が経過したか否かを判断する(S16)。
所定時間t2が経過していない場合(S16:NO)、制御部10は所定時間t2が経過するまで待機し、所定時間t2が経過した場合(S16:YES)、ステップS3へ処理を移行する。そして、制御部10は、ステップS15で画像メモリ16に記憶させた画像データを画像形成部17へ転送し、画像データに基づく印刷を開始すると共にタイマ10aによる所定時間t0の計時を開始し(S3)、ステップS4以降の処理を繰り返す。このように、冷却ファン20の回転を停止させてから所定時間t2が経過する前に次の印刷ジョブを取得した場合、制御部10は、印刷ジョブに基づく印刷及び冷却ファン20の回転の開始を一時的に延期する。
上述した実施形態では、印刷ジョブに従って行なう画像の形成の実行及び終了に基づいて冷却ファン20の回転を開始及び終了させる構成のプリンタ1について説明した。このような構成により、本実施形態のプリンタ1は、ロック機能が無い場合であっても冷却ファン20が一旦停止した後に回転しないという不具合の発生を抑制できる。
また、例えば、複数の回転速度での回転が可能なモータ19を利用し、回転速度を適宜切り替えて冷却ファン20を回転させるようにモータ19及び駆動回路18を構成し、プリンタ1が外部の装置から取得した印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する場合には、遅い回転速度で冷却ファン20を連続して回転させてもよい。この場合、比較的長い時間冷却ファン20を回転させ続けることになるが、半速制御のような減速制御によって遅い回転速度で冷却ファン20を制御して、消費電力の低減及び冷却ファン20の動作に伴って発生する風きり音の低減を図れると共に、装置内部で発生した熱を装置外部へ確実に排出できる。
1 プリンタ(画像形成装置)
10 制御部
10a タイマ(計時手段)
15 通信部(取得手段)
17 画像形成部(形成手段)
18 駆動回路(制御手段)
19 モータ(駆動手段)
20 冷却ファン
10 制御部
10a タイマ(計時手段)
15 通信部(取得手段)
17 画像形成部(形成手段)
18 駆動回路(制御手段)
19 モータ(駆動手段)
20 冷却ファン
Claims (4)
- 印刷ジョブを取得する取得手段と、該取得手段が取得した印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する形成手段と、冷却ファンと、該冷却ファンを回転させる駆動手段と、前記冷却ファンの回転を開始及び停止させるように前記駆動手段を制御する制御手段とを備える画像形成装置において、
前記制御手段は、前記形成手段が1つの印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行している間、前記冷却ファンを連続して回転させるように前記駆動手段を制御する構成としてあることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、印刷ジョブに基づく画像の形成が終了した後の前記冷却ファンの回転中に前記取得手段が印刷ジョブを取得した場合、前記冷却ファンを継続して回転させるように前記駆動手段を制御する構成としてあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 印刷ジョブに基づく画像の形成が終了した後に前記制御手段が前記冷却ファンの回転を停止させるように前記駆動手段を制御した場合に所定時間の計時を開始する計時手段を備え、
前記制御手段は、前記計時手段が所定時間の計時を終了する前に前記取得手段が印刷ジョブを取得した場合、前記計時手段が所定時間の計時を終了した後に前記冷却ファンの回転を開始させるように前記駆動手段を制御する構成としてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記駆動手段は、前記冷却ファンを複数の回転速度のいずれかひとつで回転させるように構成されており、
前記制御手段は、前記形成手段が印刷ジョブに基づいて画像の形成を実行する場合、前記複数の回転速度のうちの遅い回転速度で前記冷却ファンを回転させるように前記駆動手段を制御する構成としてあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかひとつに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007136979A JP2008292679A (ja) | 2007-05-23 | 2007-05-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007136979A JP2008292679A (ja) | 2007-05-23 | 2007-05-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008292679A true JP2008292679A (ja) | 2008-12-04 |
Family
ID=40167465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007136979A Pending JP2008292679A (ja) | 2007-05-23 | 2007-05-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008292679A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148551A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-08-09 | Toshiba Tec Corp | プリンタおよびプリントシステム |
US9519265B2 (en) | 2014-09-26 | 2016-12-13 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus incorporating image forming device and cooling device therein |
CN107121915A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-09-01 | 珠海赛纳打印科技股份有限公司 | 图像形成装置、散热风扇的控制方法及装置 |
JP2021056349A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2021056343A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
2007
- 2007-05-23 JP JP2007136979A patent/JP2008292679A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012148551A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-08-09 | Toshiba Tec Corp | プリンタおよびプリントシステム |
US9519265B2 (en) | 2014-09-26 | 2016-12-13 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus incorporating image forming device and cooling device therein |
CN107121915A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-09-01 | 珠海赛纳打印科技股份有限公司 | 图像形成装置、散热风扇的控制方法及装置 |
JP2021056349A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2021056343A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP7327056B2 (ja) | 2019-09-30 | 2023-08-16 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP7327054B2 (ja) | 2019-09-30 | 2023-08-16 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4857201B2 (ja) | 情報処理装置 | |
JP5894091B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009132050A (ja) | 画像形成装置と画像形成装置の制御方法とプログラム | |
JP2008292679A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5316873B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成システム | |
JP4387701B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009020284A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2019179115A (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
JP2009075512A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4671850B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5138543B2 (ja) | 画像形成装置、および画像形成装置の制御方法 | |
JP2004325873A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010096934A (ja) | 画像形成装置、画像形成方法、プログラム及び記録媒体 | |
JP2007212752A (ja) | 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体 | |
JP2001255785A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0736353A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2021140048A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4574176B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0193361A (ja) | 電子写真プリンタ | |
JP6589813B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11202717A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2003011424A (ja) | 画像形成装置及び制御方法 | |
JP6109364B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP2996701B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP6269419B2 (ja) | 画像形成装置 |