JP2008292377A - 半導体圧力センサ - Google Patents

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Fumihito Kato
史仁 加藤
Yuichi Niimura
雄一 新村
Takuya Sunada
卓也 砂田
Hideo Nishikawa
英男 西川
Sachiko Mugiuda
沙知子 麦生田
Takeshi Nobe
武 野辺
Tsutomu Shimomura
勉 下村
Takeshi Yoshida
岳司 吉田
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Abstract

【課題】サンプル個々におけるオフセット値のばらつきを低減する。
【解決手段】ブリッジ回路上で対向配置されるピエゾ抵抗素子R1a及びピエゾ抵抗素子R3aと、ピエゾ抵抗素子R2a及びピエゾ抵抗素子R4aの対を近傍位置に配置する。このような構成によれば、ピエゾ抵抗素子を形成する際の製造条件のばらつきによってピエゾ抵抗素子間で抵抗値に大きな差が生じることを抑制できるので、ブリッジ回路にバイアス電圧を印加した際、ピエゾ抵抗素子間の抵抗値の差が差動出力に対するオフセット値と出力され、サンプル個々におけるオフセット値のばらつきが大きくなることを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のピエゾ抵抗素子により構成されるブリッジ回路を利用して圧力を検出する半導体圧力センサに関する。
従来より、ダイヤフラム部を備え、圧力を受けた際にダイヤフラム部に生じる撓みをピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化として検出することにより圧力を検出する半導体圧力センサが知られている。このような半導体圧力センサの中には、ダイヤフラム部表面の離間した複数位置にピエゾ抵抗素子を配置し、このピエゾ抵抗素子によりブリッジ回路を構成することにより、ピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化を印加バイアスに対する電圧変化として検出するものがある(特許文献1参照)。
特開平8−18067号公報
上記半導体圧力センサでは、複数のピエゾ抵抗素子がダイヤフラム部表面の離間した位置に配置されているために、ダイヤフラム部表面にピエゾ抵抗素子を形成する際の製造条件のばらつき、具体的にはイオン注入及び拡散時のイオン濃度の面内方向のばらつきによって、ピエゾ抵抗素子間で抵抗値のばらつきが生じる。このため、従来の半導体圧力センサによれば、ブリッジ回路にバイアス電圧を印加した際、ピエゾ抵抗素子間の抵抗値のばらつきが差動出力に対するオフセット値と出力され、サンプル個々におけるオフセット値のばらつきが大きくなる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的はサンプル個々におけるオフセット値のばらつきを低減可能な半導体圧力センサを提供することにある。
本発明に係る半導体圧力センサは、ダイヤフラム部を備える半導体基板と、ダイヤフラム部の内周部に互いに近接するように形成された第1,第3のピエゾ抵抗素子と、ダイヤフラム部の中央部に互いに近接するように形成された第2,第4のピエゾ抵抗素子とを備え、第1乃至第4のピエゾ抵抗素子は、第1,第3のピエゾ抵抗素子と前記第2,第4のピエゾ抵抗素子がそれぞれ対になって対向するブリッジ回路を構成している。
本発明に係る半導体圧力センサによれば、ブリッジ回路上で対向するピエゾ抵抗素子の対が近接配置されているので、ピエゾ抵抗素子を形成する際の製造条件のばらつきによるピエゾ抵抗素子間の抵抗値の差が小さくなり、サンプル個々におけるオフセット値のばらつきを低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態となる半導体圧力センサについて説明する。
本発明の実施形態となる半導体圧力センサ1は、図1に示すように、中心軸AA’と中心軸BB’からなる矩形形状のダイヤフラム部2が形成された半導体基板3と、ダイヤフラム部2を構成する1辺中央付近の表面領域に形成されたピエゾ抵抗素子R1a,R3aと、ダイヤフラム部2中央付近の表面領域に形成されたピエゾ抵抗素子R2a,R4aとを備える。ピエゾ抵抗素子R1a,R3aとこのピエゾ抵抗素子R1a,R3aに接続された拡散リード線4a〜4dに対しダイヤフラム部2の中心軸AA’から見て線対称となる位置にはピエゾ抵抗素子R1b,R3bとこのピエゾ抵抗素子R1b,R3bに接続された拡散リード線4e〜4hが配置されている。ピエゾ抵抗素子R2a,R4aに対しダイヤフラム部2の中心軸AA’から見て線対称となる位置にはピエゾ抵抗素子R2b,R4bが配置され、ピエゾ抵抗素子R2a,R4aとピエゾ抵抗素子R2b,R4bは中心軸AA’に対し線対称な拡散リード線4i,4jを介して接続されている。
ピエゾ抵抗素子R1aの一方端は拡散リード線4aと薄膜金属配線5aを介して接地端子GNDに接続され、その他方端は拡散リード線4bと薄膜金属配線5bを介して拡散リード線4fに接続されている。ピエゾ抵抗素子R3aの一方端は拡散リード線4cと薄膜金属配線5cを介してバイアス電圧印加用端子Vddに接続され、その他方端は拡散リード線4dと薄膜金属配線5dを介して拡散リード線4hに接続されている。ピエゾ抵抗素子R2aの一方端は拡散リード線4kと薄膜金属配線5cを介してバイアス電圧印加用端子Vddに接続され、その他方端は拡散リード線4iを介してピエゾ抵抗素子R2bに接続されている。ピエゾ抵抗素子R4aの一方端は拡散リード線4lと薄膜金属配線5aを介して接地端子GNDに接続され、その他方端は拡散リード線4jを介してピエゾ抵抗素子R4bに接続されている。
ピエゾ抵抗素子R1bの一方端は拡散リード線4eと薄膜金属配線5eを介して出力端子Vout2に接続され、その他方端は拡散リード線4fと薄膜金属配線5bを介して拡散リード線4bに接続されている。ピエゾ抵抗素子R3bの一方端は拡散リード線4gと薄膜金属配線5fを介して出力端子Vout1に接続され、その他方端は拡散リード線4hと薄膜金属配線5dを介して拡散リード線4dに接続されている。ピエゾ抵抗素子R2bの一方端は拡散リード線4iを介してピエゾ抵抗素子R2aに接続され、その他方端は拡散リード線4mと薄膜金属配線5eを介して出力端子Vout2に接続されている。ピエゾ抵抗素子R4bの一方端は拡散リード線4jを介してピエゾ抵抗素子R4aに接続され、その他方端は拡散リード線4nと薄膜金属配線5fを介して出力端子Vout1に接続されている。
このようにして本発明の実施形態となる半導体圧力センサ1では、ピエゾ抵抗素子R1a,R1b、ピエゾ抵抗素子R2a,R2b、ピエゾ抵抗素子R3a,R3b、及びピエゾ抵抗素子R4a,R4bは図2に示すようなブリッジ回路を構成している。すなわち、ピエゾ抵抗素子R1a,R1b及びピエゾ抵抗素子R3a,R3bと、ピエゾ抵抗素子R2a,R2b及びピエゾ抵抗素子R4a,R4bとがそれぞれ対になってブリッジ回路上で対向配置されている。このような構成を有する半導体圧力センサ1では、ダイヤフラム部2の一方の表面から圧力を受けると、ダイヤフラム部2の上面と下面との間に差圧が生じることによってダイヤフラム部2に撓みが生じ、この撓みによってピエゾ抵抗素子を構成する結晶が歪んで抵抗値が変化する。そしてピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化をブリッジ回路を利用してバイアス電圧印加用端子Vddに印加されたバイアス電圧Biasに対する電圧変化として出力端子Vout1,Vout2から検出する。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態となる半導体圧力センサ1では、ブリッジ回路上で対向配置されるピエゾ抵抗素子の対が近傍位置に配置されている。このような構成によれば、ピエゾ抵抗素子を形成する際の製造条件のばらつきによってピエゾ抵抗素子間で抵抗値に大きな差が生じることを抑制できるので、ブリッジ回路にバイアス電圧を印加した際、ピエゾ抵抗素子間の抵抗値の差が差動出力に対するオフセット値と出力され、サンプル個々におけるオフセット値のばらつきが大きくなることを防止できる。
なおサンプル個々におけるオフセット値のばらつきが大きくなることを防止することだけを目的したならば、図3,4に示すようにピエゾ抵抗素子R2b,R4b及び拡散リード線4i,4jを省略することも可能である。しかしながらこの場合、ピエゾ抵抗素子R1a,R1b及びピエゾ抵抗素子R3a,R3bに用いられる拡散リード線の本数がピエゾ抵抗素子R2a,R2b及びピエゾ抵抗素子R4a,R4bに用いられる拡散リード線の本数よりも多くなる。このため、ピエゾ抵抗素子R1a,R1b及びピエゾ抵抗素子R3a,R3bの抵抗値が増加し、センサ出力におけるオフセット値が増加する。従って、ピエゾ抵抗素子R2b,R4b及び拡散リード線4i,4jは省略しない、若しくは、省略する場合には図5,6に示すようピエゾ抵抗素子R1b,R3bをそれぞれピエゾ抵抗素子R1a,R3bに接続しないことが望ましい。このような構成によれば、各ピエゾ抵抗素子の抵抗値を均一にし、オフセット値が増加することを防止できる。
また図3,4及び図5,6に示す半導体圧力センサ1の構成において、図7,8に示すようにピエゾ抵抗素子R1b,R3bと拡散リード線4e,4f,4g,4hを省略することも可能である。しかしながらこの場合、ピエゾ抵抗素子及び拡散リード線がダイヤフラム部2の中心軸から見て一方に偏った配置となる。この結果、ピエゾ抵抗素子及び拡散リード線が配置されている領域と配置されていない領域との間で内部応力分布が生じることによってダイヤフラム部2に撓みが生じ、圧力変化に対するセンサ出力の直線性が低下する。このことから、ピエゾ抵抗素子R1b,R3bと拡散リード線4e,4f,4g,4hは省略しないことが望ましい。このような構成によれば、ダイヤフラム部2に撓みが生じることを防止し、圧力変化に対するセンサ出力の直線性が低下することを防止できる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施形態となる半導体圧力センサの構成を示す上面図である。 図1に示す半導体圧力センサのピエゾ抵抗素子により構成されるブリッジ回路の構成を示す回路図である。 図1に示す半導体圧力センサの応用例の構成を示す上面図である。 図3に示す半導体圧力センサのピエゾ抵抗素子により構成されるブリッジ回路の構成を示す回路図である。 図1に示す半導体圧力センサの応用例の構成を示す上面図である。 図5に示す半導体圧力センサのピエゾ抵抗素子により構成されるブリッジ回路の構成を示す回路図である。 図1に示す半導体圧力センサの応用例の構成を示す上面図である。 図7に示す半導体圧力センサのピエゾ抵抗素子により構成されるブリッジ回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1:半導体圧力センサ
2:ダイヤフラム部
3:半導体基板
4a〜4n:拡散リード線
5a〜5f:薄膜金属配線
GND:接地端子
R1a,R1b,R2a,R2b,R3a,R3b,R4a,R4b:ピエゾ抵抗素子
Vdd:バイアス電圧印加用端子
Vout1,Vout2:出力端子

Claims (3)

  1. ダイヤフラム部を備える半導体基板と、前記ダイヤフラム部の内周部に互いに近接するように形成された第1,第3のピエゾ抵抗素子と、前記ダイヤフラム部の中央部に互いに近接するように形成された第2,第4のピエゾ抵抗素子とを備え、前記第1乃至第4のピエゾ抵抗素子は、前記第1,第3のピエゾ抵抗素子と前記第2,第4のピエゾ抵抗素子がそれぞれ対になって対向するブリッジ回路を構成していることを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 請求項1に記載の半導体圧力センサにおいて、前記第1,第3のピエゾ抵抗素子に対し前記ダイヤフラム部の中心軸から見て線対称となる位置に配置された第5,第6のピエゾ抵抗素子を備えることを特徴とする半導体圧力センサ。
  3. 請求項2に記載の半導体圧力センサにおいて、前記第5,第6のピエゾ抵抗素子はそれぞれ前記第1,第3のピエゾ抵抗素子に直列接続され、前記第2,第4のピエゾ抵抗素子に対し前記ダイヤフラム部の中心軸から見て線対称となる位置に配置された第7,第8のピエゾ抵抗素子を備えることを特徴とする半導体圧力センサ。
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