JP2008291804A - 排気還流装置 - Google Patents

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圭延 仁杉
Naomoto Shiraishi
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Abstract

【課題】最適な動作を行うために吸気管内の検出装置の異物固着を抑制することができる排気還流装置を提供することである。
【解決手段】内燃機関100では、吸気配管50を通して、吸気配管50内に設けられたスロットル弁525の開閉角度に応じて気体が燃焼室313に供給され、燃焼室313から燃焼後の排気が排気配管70を通して排出される。この排気配管70にEGR通路60が設けられ、排気配管70を流通する排気の一部が、吸気配管50に還流される。また、吸気配管50のEGR通路60が接続された位置よりも上流側に吸気配管50内の圧力を検出する吸気圧センサ820が設けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、EGR装置が接続された吸気配管に検出装置を備えた排気還流装置に関する。
近年、EGR装置を設けた排気還流装置について種々の研究が行われている。例えば、特許文献1には、内燃機関の空燃比制御装置について開示されている。
特許文献1記載の空燃比制御装置においては、吸入空気量を計測するエアフローセンサと、回転速度を計測する回転速度センサと、吸気圧を計測する吸気圧センサと、排気圧を計測する排気圧センサと、排気温を計測する排気温センサと、排気ガスを還流するEGR通路と、吸気通路のレイアウトおよびEGR通路の吸気通路に対する取付レイアウトをパラメータとして記憶する記憶手段と、この記憶手段を内蔵する制御手段とを備え、制御手段が、吸入空気量と、吸気圧と、排気圧と、排気温と、回転速度と、記憶手段に記憶されたパラメータとから内燃機関の各気筒毎の吸入空気量と排気ガスの還流量とを推定演算するようにしたものである。
当該特許文献1記載の空燃比制御装置においては、システム構成を単純化すると共に、EGR導入時における各気筒の空燃比を均一化することができる。
特開2004−11617号公報
しかしながら、一般の排気還流装置においては、吸気の脈動に起因して吸気管内の気体が逆流する場合がある。そのため、EGRを導入した特許文献1記載の空燃比制御装置等においては、EGR通路を通じて供給された排気ガスが吸気管内を逆流する現象が生じる。それにより、逆流した気体に含まれる排気ガスの成分(煤、スラッジ等)が、EGR通路よりも上流側の吸気圧センサ等に付着するという問題が生じる。その結果、吸気圧センサからの検出数値が不正確なものとなり内燃機関の動作が最適に行われないという課題が生じる。
本発明の目的は、最適な動作を行うために吸気管内の検出装置の異物固着を抑制することができる排気還流装置を提供することである。
(1)
本発明に係る排気還流装置は、燃焼室に気体を供給する吸気管と、燃焼室の燃焼後の排気を排出する排気管と、吸気管の中心を通り吸気管の長手方向に対する垂直方向に伸びる回転軸回りに回転し、該回転軸を境界線として片一方の部分は、吸気管の下流方向に傾斜し、他方の部分は上流方向に傾斜するバタフライ型のスロットル弁と、排気管の排気の一部を吸気管に還流させるように、排気管から吸気管のスロットル弁の下流側まで気体を流通可能にするように設けられたEGR通路と、吸気管の長手方向において吸気管に対するEGR通路の接続位置とスロットル弁との間に設けられ、気体の状態を検出する検出装置と、を含み、吸気管に対する検出装置の設置位置は、吸気管の長手方向に対する垂直断面において、スロットル弁が下流方向に傾斜する側で、スロットル弁の回転軸の軸方向中心部から該回転軸に垂直な方向の位置、若しくは、該位置から両側20度の範囲に設けられたものである。
本発明に係る排気還流装置においては、EGRガスが逆流する状態の場合、逆流した気体がスロットル弁の傾斜に沿って流れるので、スロットル弁が下流方向に傾斜している部分のスロットル弁と吸気管との間の空間を流れる気体の流速よりも、スロットル弁が上流方向に傾斜している部分のスロットル弁と吸気管との間の空間に流れる気体の流速の方が速くなる。一方、EGRガスが逆流しない状態の場合、スロットル弁の上流から流れてくる空気は、スロットル弁の傾斜に沿って流れるので、スロットル弁が上流方向に傾斜している部分のスロットル弁と吸気管との間の空間に流れる空気の流速の方が速くなる。
このEGRガスが逆流する状態の場合、EGRガスはスロットル弁が下流方向に傾斜している部分のスロットル弁と吸気管の間の空間よりも、スロットル弁が上流方向に傾斜している部分のスロットル弁と吸気管の間の空間に多く流れるので、スロットル弁が下流方向に傾斜している側に設けられている検出装置には、EGRガスがあまり触れないので、検出装置に異物が固着することを抑制することができる。
一方、EGRガスが逆流しない状態の場合、空気はスロットル弁が上流方向に傾斜している部分のスロットル弁と吸気管との間の空間よりも、スロットル弁が下流方向に傾斜している部分のスロットル弁と吸気管との間の空間に多く流れるので、スロットル弁が下流方向に傾斜している側に設けられている検出装置には、空気が多く触れるので、検出装置に付着した異物を吹き飛ばすことができる。
(2)
吸気管に対する検出装置の設置位置は、吸気管の長手方向に対する垂直断面において、スロットル弁が下流方向に傾斜する側で、スロットル弁の回転軸の軸方向中心部から該回転軸に垂直な方向の位置に設けられてもよい。
この場合、EGRガスが逆流した場合でも、EGR通路からの排気ガスの成分(煤、スラッジ等)等が、スロットルにより形成される吸気管内の流れ方向によって、検出装置が設けられた設置位置とは反対側の位置に沿って流れることとなる。そのため、内燃機関における最適動作を行うために必要不可欠な吸気管内の検出装置の異物固着を抑制することができる。
(3)
吸気管に対するEGR通路の接続位置は、吸気管の長手方向に対する垂直断面において、スロットル弁が下流方向に傾斜する側で、スロットル弁の回転軸の軸方向中心部から該回転軸に垂直な方向の位置、若しくは、該位置から両側20度の範囲に設けられてもよい。
ここで、吸気管に対するEGR通路の接続位置とは、EGR通路の中心線とEGR通路を接続する部分において吸気管に形成された開口部が交わる部分を意味する。この場合、EGR通路の接続位置が、スロットル弁が下流方向に傾斜する側で、スロットル弁の回転軸の軸方向中心部から該回転軸に垂直な方向の位置、若しくは、該位置から両側20度の範囲に設けられるので、EGR通路からの逆流した気体を、吸気管に対する検出装置から遠ざけることができる。
(4)
検出装置は、吸気管の長手方向において吸気管に対するEGR通路の接続位置とスロットル弁との間の中間点よりも吸気管に対するEGR通路の接続位置寄りに設けられてもよい。
この場合、検出装置をEGR通路の接続位置寄りに設けることで、EGR通路からの逆流した気体の影響を最小限にすることができる。すなわち、EGRガスが勢いよく吸気管に流れ込むので、当該接続位置近辺においてEGRガスに接触しない部分が発生する。その部分に検出装置を設置することにより、検出装置に異物が固着することを抑制することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。本実施の形態においては、まず、排気還流装置を用いた内燃機関について説明し、次いで排気還流装置について詳細に説明する。
(一実施の形態)
図1は、本発明に係る一実施の形態に係る内燃機関100の一例を示す模式的説明図である。本実施の形態に係る内燃機関100は、ディーゼル式エンジンからなるものとし、電子制御装置(以下、ECUと呼ぶ。)200により各制御が行われる。
図1に示す内燃機関100は、主にディーゼルエンジン300、燃料噴射ポンプ400、吸気機構500、EGR(排気ガス再循環:Exhaust Gas Recirculation)機構600および排気機構700を備える。吸気機構500およびEGR機構600がディーゼルエンジン300の上流側に設けられ、排気機構700がディーゼルエンジン300の下流側に設けられる。
ディーゼルエンジン300は、ピストン310、シリンダ311、シリンダヘッド312、燃焼室313、燃料噴出ノズル314、吸気バルブ318および排気バルブ319を含む。
ディーゼルエンジン300の燃焼室313は、ピストン310、シリンダ311およびシリンダヘッド312によって気筒毎に形成されている。各燃焼室313に対して、燃料噴射ノズル314が設けられ、燃料噴射ノズル314は燃料通路40を通じて後述する燃料噴射ポンプ400に接続されており、燃料噴射ポンプ400から圧送された燃料が燃料噴射ノズル314から燃焼室313内へ噴射される。
ディーゼルエンジン300には吸気配管50と排気配管70がそれぞれ接続されている。吸気配管50が燃焼室313の吸気ポートに連通するように設けられ、排気配管70が燃焼室313の排気ポートに連通するように設けられる。また、吸気ポートには、吸気バルブ318が設けられ、排気ポートには、排気バルブ319が設けられる。
次に、吸気機構500について説明する。吸気機構500は、エアクリーナ524、スロットル弁525、アクチュエータ526、ダイヤフラム526a、負圧室526b、ロッド526c、負圧通路527、エレクトリック・バキューム・レギュレーティング・バルブ(EVRV)(以下、第1のEVRVという)528およびスロットルセンサ529を含む。
吸気機構500の吸気配管50の入口に設けられたエアクリーナ524の下流側には、吸気配管50を流れる空気量を調節するためのスロットル弁525が設けられている。スロットル弁525は負圧作動式のアクチュエータ526により駆動される。
アクチュエータ526はダイヤフラム526aにより区画された負圧室526bを有し、そのダイヤフラム526aに固定されたロッド526cがスロットル弁525に作動連結されている。負圧室526bは負圧通路527を通して第1のEVRV528の出力ポートに接続されている。第1のEVRV528はデューティ制御により開度調整される三方式の電磁弁であり、その入力ポートはバキュームポンプ(図示せず)に通じ、その大気ポートは大気圧に開放されている。
スロットル弁525の近傍にはその開度を検出するためのスロットルセンサ529が設けられている。スロットルセンサ529により検出されたスロットル開度がディーゼルエンジン300の運転状態から決まる目標開度となるように第1のEVRV528はデューティ制御される。
次に、排気機構700について説明する。排気機構700は、絞り弁730、アクチュエータ731、ダイヤフラム731a、負圧室731b、ロッド731c、負圧通路732、第2のEVRV733および排気量センサ734を含む。
排気機構700の排気配管70には排気流量を調節するための絞り弁730が設けられている。絞り弁730は負圧作動式のアクチュエータ731により駆動されるようになっている。アクチュエータ731はダイヤフラム731aにより区画された負圧室731bを有し、ダイヤフラム731aに固定されたロッド731cが絞り弁730に作動連結されている。
負圧室731bは負圧通路732を通して第2のEVRV733の出力ポートに接続されている。第2のEVRV733はデューティ制御により開度調整される三方式の電磁弁であり、入力ポートはバキュームポンプ(図示せず)に通じ、大気ポートは大気圧に開放されている。
絞り弁730の近傍にはその開度を検出するための排気量センサ734が設けられている。排気量センサ734により検出された絞り開度がディーゼルエンジン300の運転状態から決まる目標開度となるように第2のEVRV733はデューティ制御される。絞り弁730の開度が小さくなると、後述するEGR通路60への排気の流れが促進される。
続いて、EGR機構600について説明する。EGR機構600は、EGR弁621、ダイヤフラム621a、負圧室621b、弁体621c、負圧通路622およびバキューム・スイッチング・バルブ(VSV)623を含む。
EGR機構600のEGR通路60の途中には排気の還流量を調節するEGR弁621が設けられている。EGR弁621は負圧作動弁であって、負圧通路622を通じてバキューム・スイッチング・バルブ(VSV)623に接続されている。VSV623の入力ポートには一定負圧が導入されており、VSV623がオン・オフ制御されることによりダイヤフラム621aにて区画された負圧室621bに負圧または大気圧が選択的に導入されることにより、弁体621cが開閉駆動されるようになっている。
次いで、燃料噴射ポンプ400について説明する。燃料噴射ポンプ400はディーゼルエンジン300の出力軸に連結されており、その内蔵するベーンポンプ(図示せず)がディーゼルエンジン300の出力軸の回転力に基づいて駆動されるとともに、ディーゼルエンジン300の出力軸の回転に同期してプランジャ(図示せず)が往復動するようになっている。
燃料噴射ポンプ400には電磁スピル弁435が設けられている。電磁スピル弁435は常開型の弁であり、プランジャの圧縮行程時に溢流(スピル)される燃料の溢流量を調整することにより、燃料噴射ノズル314からの燃料噴射量を調整する。電磁スピル弁435のコイルの通電時間を制御することにより燃料噴射量は制御される。
また、燃料噴射ポンプ400には、燃料噴射時期を制御するためのタイマ装置436が設けられている。タイマ装置436はその制御油圧として作用する燃料圧力を調整する電磁弁であるタイマ制御弁(TCV)437を備える。TCV437がデューティ制御により開閉制御されてプランジャの往復動開始時期が調整されることにより燃料噴射時期が決定される。また、燃料噴射ポンプ400はエンジン回転数を検出する回転数検出手段としての回転数センサ438と、アクセルペダルと連動して作動されるロータリポジションセンサ439とを備える。
また、ディーゼルエンジン300の運転状態を検出するセンサとしては、以下の各種センサが設けられている。吸気配管50には吸気温度THAを検出するための吸気温センサ810と、吸気圧力PMを検出するための吸気圧センサ820が設けられている。また、ディーゼルエンジン300には冷却水温THWを検出するための水温センサ830が設けられている。
ディーゼルエンジン300および燃料噴射ポンプ400に設けられたVSV623、各EVRV528,733、電磁スピル弁435、TCV437は、ECU200にそれぞれ電気的に接続されている。そして、ECU200には上述した各種センサ438,439,529,734,810,820,830がそれぞれ接続されると共に加速度センサ(図示せず)が接続されている。
ECU200は各種センサ438,439,529,734,810,820,830から出力される検出信号に基づいてVSV623、各EVRV528,733、電磁スピル弁435、TCV437を好適に制御する。
また、ECU200はマイクロコンピュータ210を内蔵する。マイクロコンピュータ210には、制御手段を構成する中央処理装置(以下、CPUという)211、読取り専用メモリ(ROM)212及び読取り書込み可能メモリ(RAM)213を備える。ROM212には各種センサ438,439,529,734,810,820,830等から検出された各種パラメータから運転状態を把握し、その運転状態に基づいて排気ガス再循環(EGR)を行うべきEGR作動条件の成否の判断や、その運転状態に適した吸入空気量および排気流量を求めるためのマップ等が記憶されている。また、RAM213には各種制御で必要なデータ等が一時記憶される。図1は簡略図である、スロットル弁、吸気圧センサ、EGR通路の正確な位置関係は、図2に記載する。
次に、図2は、図1に示した吸気機構500を説明するための模式的断面図であり、図3は、図2のA−A線矢視断面の一例を示す模式的断面図である。
図2に示すように、吸気配管50にEGR通路60が接続される。EGR通路60は、スロットル弁525の軸525b(図3参照)の軸方向および吸気配管50の軸方向と垂直な方向から接続されている。吸気圧センサ820は、EGR通路60の上流で、かつEGR通路60の近傍に設けられる。また、吸気圧センサ820は、EGR通路60と同方向から設けられている。なお、本実施の形態においては、吸気圧センサ820をスロットル弁525の軸525b(図3参照)の軸方向と垂直な方向に設けることとしたが、これに限定されず、例えば、当該垂直な方向から±20度(スロットル弁525が下流方向に傾斜する側で、スロットル弁525の軸525bの軸方向中心部から該軸525bに垂直な方向の位置から両側20度の角度領域(図中θ度領域))で設けてもよい。この理由については、後述する。
図4、図5、図6および図7は、図2および図3に示した吸気配管50の動作を説明するための説明図である。
図4は吸気配管50内の気体が上流から下流に向けて順流している場合を示し、図5は吸気配管50内の気体が下流から上流に向けて逆流している場合を示す。また、図6および図7は、図4および図5の効果を明らかにするための比較図である。
図4に示すように、吸気配管50の上流側から下流側にかけてエアクリーナ524からの気体が流れる。この場合、スロットル弁525により、吸気配管50内において、流速F1および流速F2で気体の流れが生じる。なお、図4中のスロットル弁525の傾斜方向から、流速F1は流速F2よりも大きな値となる。
また、吸気配管50内では、流速F1からなる流れの流量と流速F2からなる流れの流量との値を合計した流速Fの流れが生じているので、吸気配管50に接続されたEGR通路60から還流された排気が流速E1で、当該流速Fに加わり下流側に流れる。
この場合、吸気圧センサ820の先端部は、流速F2と比較して流速が速く流量の多い流速F1に晒されるため、吸気圧センサ820の先端部付近に滞在するおそれのあるEGRガスが掃気されるので、吸気圧センサ820に付着物が付かず、吸気配管50内の圧力を正確に測定することができる。
一方、図5に示すように、吸気の脈動等により吸気配管50の下流側から上流側にかけてインテークマニホールドからの気体が逆流する場合がある。この場合、吸気配管50に接続されたEGR通路60から還流された排気が流速E2で、吸気配管50の流速Fに沿って上流側に流れる。この場合、スロットル弁525を図4と同じ方向に傾斜させることにより、流速F4および流速F3で気体の流れが生じる。なお、図5中のスロットル弁525の傾斜方向から、流速F4は流速F3よりも大きな値となる。
また、EGR通路60から還流された排気は、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは逆方向の内壁(図5における左側の壁面)に衝突するように流れ込むとともに、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは、逆方向の内壁には速い流速F4の流れが生じているため、その流れに引っ張られるようにして、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは逆方向の内壁に沿うように流れる。そのため、EGR通路60から還流された排気は、吸気圧センサ820に接触することなく吸気配管50の上流側へ逆流する。
この場合、吸気圧センサ820にはEGR通路60から還流された排気にさらされることがないので、煤等の異物の付着が防止でき、吸気配管50内の圧力を正確に測定することができる。
ここで、仮に図6に示すように吸気圧センサ820を図5の吸気配管50の周壁とは逆の周壁に設けた場合、EGR通路60において還流された排気の一部を含む流れE2が、吸気圧センサ820に直接衝突することとなる。その結果、排気の一部に含有される煤等が、吸気圧センサ820に付着する。そして、吸気圧センサ820は、吸気配管50内の正確な圧力を測定することができなくなる。
また、図7に示すように、スロットル弁525の傾斜方向を図5のスロットル弁525の傾斜方向と逆方向にした場合、スロットル弁525の傾斜方向から、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面側(図7における右側の壁面)には、速い流速F5が発生し、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは、逆方向の内壁(図7における左側の壁面)には、F5よりも流速の遅い流速F6が発生する。その結果、EGR通路60から還流された排気は、速い流速F5に引っ張られるようにして、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面側に戻ってくるので、EGR通路60から還流された排気の一部に含有される煤が、吸気圧センサ820に付着する可能性が高くなる。仮に吸気圧センサ820に煤が付着した場合、吸気圧センサ820は、吸気配管50内の正確な圧力を測定することができなくなる可能性がある。
以上のように、吸気配管50内の気体が逆流した場合でも、EGR通路60からの煤等が、吸気圧センサ820が設けられた吸気配管50内面とは、逆方向の内壁周面に沿って流れる。そのため、吸気圧センサ820において煤等の異物が付着することを抑制することができる。その結果、吸気圧センサ820において最適な検出を行うことができ、内燃機関100を最適に動作させることができる。
また、吸気圧センサ820は、スロットル弁525を通過して燃焼室313に供給される気体の剥離点Pまで突出するように吸気配管50の周面に設けられるので、吸気圧センサ820に異物が付着せず、吸気配管50を流れる気体の圧力等を正確に検出することができる。
なお、本実施の形態においては、ディーゼルエンジン300に本発明を適用することとしたが、これに限定されず、他の任意のエンジン、例えば、2サイクルエンジン、4サイクルエンジン等にも適用が可能である。
(他の例)
図8は、図2の吸気機構500の吸気配管50を説明するための他の例を示す模式的断面図であり、図9は、図8のB−B線矢視断面の一例を示す模式的断面図である。
図8に示すように、吸気配管50にEGR通路60aが接続される。EGR通路60aは、スロットル弁525の軸525bの軸方向および吸気配管50の軸方向から接続されている。吸気圧センサ820は、EGR通路60の上流で、かつEGR通路60の近傍に設けられる。
また、吸気圧センサ820は、スロットル弁525の軸525b(図3参照)の軸方向と垂直な方向から設けられ、かつ吸気配管50の周壁から剥離点Pまで突出して設けられている。
ここで、吸気配管50内の気体が下流から上流に向けて逆流している場合、EGR通路60aにより還流された排気ガスが、矢印Faの方向に流れ、流速F4aおよび流速F3aで気体の流れが生じる。なお、図8中のスロットル弁525の傾斜方向から、流速F4aは流速F3aよりも大きな値となる。
この場合、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは、逆方向の内壁には速い流速F4aの流れが生じているため、その流れに引っ張られるようにして、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは逆方向の内壁に沿うように流れる。そのため、EGR通路60aから還流された排気は、吸気圧センサ820に接触することなく吸気配管50の上流側へ逆流する。その結果、吸気圧センサ820に付着物が付かず、吸気配管50内の圧力を正確に測定することができる。
(実施例)
次に、実際の吸気機構500を用いて実験を行った。図10は、実際の吸気機構500の外観図である。図10の吸気機構500は、EGR通路60からスロットル弁525までの距離が100mmである。
また、吸気配管50においては、直径が60mm、気体の脈動流の平均速度が6.5m/secであり、流量が25g/secである。また、EGR通路60においては、直径が23mm、気体の脈動流の平均速度が32m/secであり、流量が15g/secである。
図10に示す吸気機構500のA−A線矢視断面、B−B線矢視断面、C−C線矢視断面においてEGRの濃度分布を計測した。図11は、図10の吸気機構500のEGR濃度分布の測定結果を示す図である。
図11(a)は、A−A線矢視断面におけるEGR濃度分布を示し、図11(b)は、B−B線矢視断面におけるEGR濃度分布を示し、図11(c)は、C−C線矢視断面におけるEGR濃度分布を示す。
図11(a)に示すように、A−A線矢視断面におけるEGR分布率は、EGR通路60が吸気配管50に接続された位置近辺以外の吸気配管50の領域(図中A、B)が最も高い値を示し、EGR通路60が吸気配管50に接続された位置近辺の吸気配管50の領域(図中C)が最も低い値を示した。
すなわち、EGR通路60から所定の圧力で排気ガスが還流されるため、EGR通路60の接続位置に対向する吸気配管50の内周壁に還流された排気ガスが衝突していると考えられる。
また、図11(b)に示すように、B−B線矢視断面におけるEGR分布率は、EGR通路60が吸気配管50に接続された位置に対向する吸気配管50の面積の半分(図中AおよびBの近傍)が高い値を示し、EGR通路60が吸気配管50に接続された位置近辺の吸気配管50の面積の半分(図中C)が低い値を示した。
すなわち、EGR通路60から還流された所定の圧力の排気ガスが吸気配管50に衝突した後に、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは、逆方向の内壁に沿って流れる流速F4に引っ張られるようにして、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは、逆方向の内壁に沿うように流れるため、A−A線矢視断面図と比較して、EGR率の高い領域が図11(b)のA点の方向(図11中で上方向)により集まっている。この場合においても、EGR通路60が吸気配管50に接続された位置近辺の吸気配管50のEGR率が低いことがわかった。
また、図11(c)に示すように、C−C線矢視断面におけるEGR分布率は、EGR通路60が吸気配管50に接続された位置から対向した吸気配管50の面積の半分よりも少ない部分(図中Aのみ)が高い値を示し、EGR通路60が吸気配管50に接続された位置近辺の吸気配管50の面積の半分よりも大きい部分(図中BおよびC)で低い値を示した。
すなわち、EGR通路60から還流された所定の圧力の排気ガスが吸気配管50に衝突した後に、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは逆方向の内壁に沿って流れる流速F4に引っ張られるようにして、吸気圧センサ820の設けられた吸気配管50内面とは逆方向の内壁に沿うように流れるため、A−A線矢視断面図、B−B線矢視断面図と比較して、EGR率の高い領域が図11(c)のA点の方向(図11中で上方向)により集まっている。この場合においても、EGR通路60が吸気配管50に接続された位置近辺の吸気配管50のEGR率が低いことがわかった。
また、EGR率をスロットル弁525の遮蔽部材525aの両端(ポイントAおよびポイントC)および軸525b(ポイントB)において計測した。図12は図11(c)におけるポイントA,B,CにおけるEGR率を示す図である。図12の縦軸は、EGR率を示し、横軸はクランクアングル(°)を示す。すなわち、図12における横軸の値からわかるように、クランクアングルとは、クランクを回転させた累積角度を示すものである。
図12に示すように、クランクアングルが2920°を超えた近辺からポイントAにおけるEGR率は、0.02から0.7まで急激に上昇している。一方、ポイントBにおけるEGR率は、0.02から0.2まで急激に上昇している。しかし、ポイントCにおけるEGR率は、0.02から0.1までも上昇していない。
したがって、図12より、ポイントCにおいては、EGR通路60からの排気ガス(煤等)の影響をほとんどうけないことがわかった。
上記一実施の形態においては、燃焼室313が燃焼室に相当し、吸気配管50が吸気管に相当し、排気配管70が排気管に相当し、スロットル弁525がスロットルに相当し、EGR通路60がEGR通路に相当し、吸気圧センサ820が検出装置に相当する。
なお、本実施の形態においては、吸気配管の長手方向に対する垂直断面が円形であることとして説明しているが、これに限定されず、長手方向に対する垂直断面は、多角形または他の任意の形状をしていてもよい。また、スロットル弁も同様に円形であることに限定されず、吸気配管の断面形状に合った形状とすることが好ましい。さらに、本実施の形態においては、吸気圧センサ820について説明したが、吸気圧センサ820の代わりに、例えば吸気温センサ810等に適用しても同じ効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、吸気配管50およびEGR通路60,60aが垂直に接続(L字接続)される場合について説明したが、これに限定されず、吸気配管50およびEGR60,60aのなす角が、90度以外の角度で任意の角度で接続されるようにしてもよい。
本発明は、上記の好ましい一実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
本発明に係る一実施の形態に係る内燃機関の一例を示す模式的説明図 図1に示した吸気機構を説明するための模式的断面図 図2のA−A線矢視断面の一例を示す模式的断面図 吸気配管内の気体が上流から下流に向けて順流している場合を示す図 吸気配管内の気体が下流から上流に向けて逆流している場合を示す図 図4および図5の効果を明らかにするための比較図 図4および図5の効果を明らかにするための比較図 図2の吸気機構の吸気配管を説明するための他の例を示す模式的断面図 図8のB−B線矢視断面の一例を示す模式的断面図 実際の吸気機構の外観図 吸気配管内におけるEGR通路からの断面EGR率分布を示す図 図11(c)のポイントA,B,CにおけるEGR率を示す図
符号の説明
50 吸気配管
60 EGR通路
70 排気配管
313 燃焼室
525 スロットル弁
525b 軸
525a 遮蔽部材
820 吸気圧センサ

Claims (4)

  1. 燃焼室に気体を供給する吸気管と、
    前記燃焼室の燃焼後の排気を排出する排気管と、
    前記吸気管の中心を通り前記吸気管の長手方向に対する垂直方向に伸びる回転軸回りに回転し、該回転軸を境界線として片一方の部分は、吸気管の下流方向に傾斜し、他方の部分は上流方向に傾斜するバタフライ型のスロットル弁と、
    前記排気管の排気の一部を前記吸気管に還流させるように、前記排気管から前記吸気管の前記スロットル弁の下流側まで気体を流通可能にするように設けられたEGR通路と、
    前記吸気管の長手方向において前記吸気管に対する前記EGR通路の接続位置と前記スロットル弁との間に設けられ、気体の状態を検出する検出装置と、
    を含み、
    前記吸気管に対する前記検出装置の設置位置は、前記吸気管の長手方向に対する垂直断面において、前記スロットル弁が下流方向に傾斜する側で、前記スロットル弁の回転軸の軸方向中心部から該回転軸に垂直な方向の位置、若しくは、該位置から両側20度の範囲に設けられたことを特徴とする排気還流装置。
  2. 前記吸気管に対する前記検出装置の設置位置は、前記吸気管の長手方向に対する垂直断面において、前記スロットル弁が下流方向に傾斜する側で、前記スロットル弁の回転軸の軸方向中心部から該回転軸に垂直な方向の位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の排気還流装置。
  3. 前記吸気管に対する前記EGR通路の接続位置は、前記吸気管の長手方向に対する垂直断面において、前記スロットル弁が下流方向に傾斜する側で、前記スロットル弁の回転軸の軸方向中心部から該回転軸に垂直な方向の位置、若しくは、該位置から両側20度の範囲に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気還流装置。
  4. 前記検出装置は、吸気管の長手方向において吸気管に対するEGR通路の接続位置とスロットル弁との間の中間点よりも吸気管に対するEGR通路の接続位置寄りに設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の排気還流装置。
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