JP2003269260A - 内燃機関のガス導入装置 - Google Patents

内燃機関のガス導入装置

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JP2003269260A
JP2003269260A JP2002070990A JP2002070990A JP2003269260A JP 2003269260 A JP2003269260 A JP 2003269260A JP 2002070990 A JP2002070990 A JP 2002070990A JP 2002070990 A JP2002070990 A JP 2002070990A JP 2003269260 A JP2003269260 A JP 2003269260A
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gas
gas introduction
internal combustion
combustion engine
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Yoshihiro Miyaji
義博 宮地
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Toyota Motor Corp
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EGRガスやパージガス、ブローバイガスと
いった各種還流ガスの拡散性をより向上することができ
る内燃機関のガス導入装置を提供する。 【解決手段】 EGRガス導入装置は、EGR通路61
と吸気通路22との接続部においてEGR通路61の一
部を構成するとともに端部66aにEGRガス導入口6
4を有する導入パイプ66と、EGRガス導入口64の
位置を変位させるモータ67とからなる可変機構65を
備える。導入パイプ66を、その端部66a側が吸気通
路22内に突出するように設け、その突出量Hを、スロ
ットル開度及び吸気圧に基づいて変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種還流ガスを内
燃機関の吸気通路内に導入する内燃機関のガス導入装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のガス導入装置としては、例えば
排気ガスの一部を吸気通路内に還流させる排気還流(E
GR)装置が知られている。このEGR装置は、排気通
路から延伸されて吸気通路の内壁に開口する導入口に接
続されたEGR通路を備えて構成されている。そして、
排気通路内と吸気通路内との差圧により、排気通路内を
流れる排気ガスの一部(EGRガス)が、EGR通路を
通じて導入口から吸気通路内に導入されるようになって
いる。こうしたEGR装置によってEGRガスが吸気通
路に戻されると、燃焼温度が下がって燃焼室内での窒素
酸化物(NOx)の生成が抑制され、排気エミッション
が改善されるようになる。
【0003】そして従来、このようなEGR装置にあっ
ては、吸気通路のスロットルバルブ下流の適切な位置に
EGRガスの導入口を設けることで、スロットルバルブ
下流に生じる吸気の乱れを利用して、その導入口から導
入された排気ガスの吸気中への拡散を促進する技術が知
られている。この技術は、例えば、特開平11―351
072号公報や特開平10―325367号公報等に開
示されている。
【0004】ちなみに、吸気通路のスロットルバルブ下
流における吸気流れの状態は、スロットルバルブの開度
の変化や吸気の流量の変化等に応じて大きく変化してし
まう。上記各公報に記載のEGR装置では、そうした状
況に応じた吸気流れの変化を考慮して、より広い機関運
動領域で、より効果的に排気ガスの拡散促進効果が得ら
れるように、EGRガスの導入口を設ける位置やその形
状が工夫されている。
【0005】まず、前者の公報に記載のEGR装置で
は、スロットルバルブより、吸気管の半径以内の距離だ
け下流の位置にEGRガスの導入口を設定するようにし
ている。
【0006】一方、後者の公報に記載のEGR装置で
は、EGRガスの導入口を、スロットルバルブから吸気
管の直径の1.3倍の距離だけ下流の位置から開始さ
れ、同バルブから吸気管の直径の1.8倍の距離だけ下
流の位置で終了する長円形に形成するようにしている。
また同公報には、そうした長円形に形成されたガス導入
口を、排気管の周方向に複数設ける構成も記載されてい
る。
【0007】これらのEGR装置のように、吸気通路に
設けられるガス導入口の位置やその形状を工夫すること
で、スロットルバルブ下流に生じる吸気の乱れを利用し
たEGRガスの拡散効果を向上することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸気流
れの様相は、スロットルバルブの開度や機関回転速度等
の機関運転状態の変化によって著しく変化するため、上
記のようなガス導入口の位置や形状の工夫だけでは、そ
うした吸気流れの状態の変化に十分に対応することは困
難である。よって、その拡散効果の向上にも自ずと限界
があった。
【0009】なお、排気ガスの一部を吸気通路に導入さ
せる場合に限らず、例えばパージガスやブローバイガス
等を吸気通路に導入する場合にも、スロットルバルブ下
流の吸気の乱れを利用してそれらのガスの拡散性を向上
することができる。そうした場合にも、上記のようなガ
ス導入口の位置や形状の工夫により、ガスの拡散効果を
ある程度に高めることはできるものの、それだけでは拡
散効果の向上に限界があることは、上記EGRガスの場
合と同様である。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、EGRガスやパージガス、
ブローバイガスといった各種還流ガスの拡散性をより向
上することができる内燃機関のガス導入装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明は、吸気通路内に設けられたガス導入
口を介して同吸気通路の内部に還流ガスを導入する内燃
機関のガス導入装置であって、前記吸気通路内でのガス
導入口の位置を可変とする可変手段を備えることを要旨
とする。
【0012】ここで、還流ガスとは、燃料噴射弁にて噴
射されるガス以外で吸気通路の内部に導入されるガスで
あり、例えば、EGRガス、パージガス、ブローバイガ
ス等が挙げられる。
【0013】上述のように、吸気通路内を流通する吸気
は、機関運転状態によって、吸気流れの状態が大きく変
化し、吸気の流速が大きい部位や旋回流が生じ易い部位
が、機関運転状態によって異なる。
【0014】この点、上記構成によれば、吸気流れの状
態の変化に合わせて、より好ましいガスの拡散促進効果
が得られる位置へとガス導入口の位置を変更することが
できるようになる。このため、吸気通路内に導入される
還流ガスの拡散性の更なる向上を図ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関のガス導入装置において、前記可変手段は、
前記吸気通路の内壁面から同吸気通路の内部に向かって
突出されるとともにその突出された部分に前記ガス導入
口の設けられた筒体を有し、その筒体の前記内壁面から
の突出量を変更することで前記ガス導入口の位置を可変
とするものであることを要旨とする。
【0016】一般に、吸気通路の内部を流通する吸気
は、吸気通路の径方向において、その流れの状態が異な
る。この点、上記構成によれば、筒体における吸気通路
の内部への突出量が増減されると、ガス導入口と、吸気
通路の内壁面における筒体の外面近傍の部分との間の距
離が変更される。これにより、還流ガスは、吸気通路の
径方向に変位されるガス導入口を介して吸気通路の内部
に導入される。このため、ガス導入口の位置を、例えば
吸気通路の径方向における吸気の流速が大きい部位や旋
回流が生じ易い部位等を狙って変位させることが可能と
なり、吸気通路内に導入される還流ガスの拡散性をより
向上することができる。
【0017】また、例えばガス導入口を吸気通路の内壁
面に形成する場合等にあっては、還流ガスの拡散性の観
点からガス導入口を設けるに望ましい部位があっても、
吸気通路の周囲の構造上、その部位にはガス導入口を形
成することが困難な場合がある。このような場合に上記
構成を採用することにより、ガス導入口を、前記望まし
い部位とは異なる部位に形成したとしても、吸気通路内
に導入される還流ガスの拡散性をより向上することが可
能となる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関のガス導入装置において、前記可変手段は、
前記吸気通路の異なる位置にそれぞれ設けられた複数の
ガス導入口を選択的に開閉することで、前記ガス導入口
の位置を可変とするものであることを要旨とする。
【0019】上記構成によれば、可変手段により、複数
のガス導入口のうち、例えば吸気の流速が大きい部位や
旋回流が生じ易い部位等と対応するガス還流口を選択的
に開状態にし、その開状態となったガス導入口を介して
還流ガスを吸気通路の内部に導入することが可能とな
る。このため、還流ガスの拡散性をより向上することが
できる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の内燃機関のガス導入装置において、前記複数のガス導
入口は、前記吸気通路の内壁面の周方向において異なる
位置にそれぞれ設けられていることを要旨とする。
【0021】上記構成によれば、吸気流れの状態の変化
に応じて、吸気通路の周方向におけるガス導入口の位置
を変更させることができる。請求項5に記載の発明は、
請求項3または4に記載の内燃機関のガス導入装置にお
いて、前記ガス導入口は、前記吸気通路の内壁面の軸方
向において異なる位置にそれぞれ設けられていることを
要旨とする。
【0022】上記構成によれば、吸気流れの状態の変化
に応じて、吸気通路の軸方向におけるガス導入口の位置
を変更させることができる。請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関のガス導
入装置において、前記ガス導入口は、前記吸気通路の内
部に配設されるスロットルバルブの下流に設けられてい
ることを要旨とする。
【0023】上記構成によれば、吸気通路の内部におい
てスロットルバルブの下流で生じる吸気の乱れを利用し
て、吸気通路の内部に導入される還流ガスを効率よく拡
散することができる。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか一項に記載の内燃機関のガス導入装置におい
て、前記可変手段は、機関運転状態に基づいて前記ガス
導入口の位置を可変とすることを要旨とする。
【0025】上記構成によれば、ガス導入口は、機関運
転状態に基づいて設定された態様に従って変位される。
このため、ガス導入口の変位態様を、機関運転状態に基
づいて細かく設定することが可能となり、還流ガスの拡
散性を好適に向上することができる。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の内燃機関のガス導入装置において、前記機関運転状態
は、前記吸気通路の内部に配設されるスロットルバルブ
の開度及び吸気圧の少なくとも一方を含むことを要旨と
する。
【0027】上記構成によれば、吸気通路内での吸気流
れの状態の変化をより容易かつ的確に把握することがで
き、還流ガスの拡散性をより確実に向上することができ
る。請求項9に記載の発明は、吸気通路内に設けられた
ガス導入口を介して同吸気通路の内部に還流ガスを導入
する内燃機関のガス導入装置であって、前記吸気通路の
内部に導入される環流ガスを、ガスの噴出により拡散さ
せる拡散手段を備えることを要旨とする。
【0028】上記構成によれば、吸気通路の内部への噴
出ガスにより、吸気通路内の吸気の流れを強制的に乱れ
させることが可能となる。このため、吸気通路内の吸気
流れの状態に関わらず、吸気通路内に導入される還流ガ
スの拡散を好適に促進させることができ、還流ガスの拡
散性をより向上することができる。
【0029】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の内燃機関のガス導入装置において、前記拡散手段
は、前記吸気通路の外部から取り込まれた空気を前記吸
気通路の内部に噴出して前記還流ガスを拡散させるもの
であることを要旨とする。
【0030】上記構成によれば、吸気通路の外部から取
り込まれた空気を吸気通路の内部に噴出することによ
り、吸気通路内の吸気の流れを強制的に乱れさせること
が可能となる。このため、吸気通路内の吸気流れの状態
に関わらず、吸気通路内に導入される還流ガスの拡散を
好適に促進させることができ、還流ガスの拡散性をより
向上することができる。
【0031】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の内燃機関のガス導入装置において、前記空気を噴
出する噴出口は、前記吸気通路の前記ガス導入口の近傍
に設けられていることを要旨とする。
【0032】上記構成によれば、吸気通路の外部から取
り込まれた空気を、吸気通路の内部に導入されたばかり
の還流ガスに目掛けて噴出することが可能となる。この
ため、吸気通路の内部に導入された環流ガスを早期に拡
散させることができる。
【0033】請求項12に記載の発明は、請求項9に記
載の内燃機関のガス導入装置において、前記拡散手段
は、前記還流ガスを加圧して、前記ガス導入口より前記
吸気通路の内部に噴出して、該還流ガスを拡散させるも
のであることを要旨とする。
【0034】上記構成によれば、還流ガスを吸気通路の
内部に噴出しながら導入することにより、吸気通路内の
吸気の流れを強制的に乱れさせることが可能となる。こ
のため、吸気通路内の吸気流れの状態に関わらず、吸気
通路内に導入される還流ガスの拡散を好適に促進させる
ことができ、還流ガスの拡散性をより向上することがで
きる。
【0035】請求項13に記載の発明は、吸気通路内に
設けられたガス導入口を介して同吸気通路の内部に還流
ガスを導入する内燃機関のガス導入装置であって、前記
吸気通路に設けられるスロットルバルブの内部に前記還
流ガスが流通するガス流通路を形成するとともに、同ス
ロットルバルブ上に前記ガス導入口を形成することを要
旨とする。
【0036】上記構成によれば、還流ガスは、スロット
ルバルブに形成されその開度に応じて変位されるガス導
入口を介して吸気通路の内部に導入される。また、還流
ガスは、吸気通路の内部において吸気の乱れが生じはじ
める部位にて導入される。このため、吸気通路内の吸気
流れの状態に関わらず、吸気通路内に導入される還流ガ
スの拡散を好適に促進させることができ、還流ガスの拡
散性をより向上することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
かかるガス導入装置を車載内燃機関のEGRガス導入装
置に適用した第1実施形態について、図面に従って詳細
に説明する。
【0038】図1に示すように、この内燃機関20はデ
ィーゼルエンジンであり、その燃焼室21には、吸、排
気バルブ(図示略)を介して吸気通路22と排気通路2
3とがそれぞれ接続されている。
【0039】吸気通路22には、その上流側より、吸気
を濾過するエアクリーナ24、燃焼室21に供給される
吸気量を調整するスロットルバルブ25が設けられてい
る。このスロットルバルブ25は、ステップモータ26
及び、このステップモータ26とスロットルバルブ25
とを駆動連結するギア群を中心として構成される駆動機
構27により、軸部25aを中心に回転され、開閉駆動
される。なお、ステップモータ26は、内燃機関20の
各種制御を行うための電子制御装置(以下、「ECU」
と記す)50によって駆動制御される。
【0040】また、燃焼室21には、同燃焼室21内に
燃料を直接噴射するための噴射ノズル28が設けられて
いる。この燃料噴射ノズル28は、燃料噴射ポンプ29
に接続されている。この燃料噴射ポンプ29は、内燃機
関20の出力軸30の回転に基づき駆動され、前記噴射
ノズル28に対し燃料を加圧供給する。また、この燃料
噴射ポンプ29は、噴射ノズル28から噴射される燃料
の噴射時期や噴射量を調整するタイマコントロールバル
ブ31及びスピル弁32を備えている。これらタイマコ
ントロールバルブ31及びスピル弁32も前記ECU5
0によってその作動が制御される。
【0041】前記EGRガス導入装置は、排気通路23
から分岐して吸気通路22におけるスロットルバルブ2
5の下流側の近傍で合流するようにこれら吸気通路22
と排気通路23とに接続されるEGR通路61を有して
いる。このEGR通路61には、ダイアフラムやモータ
等のアクチュエータ62によって開閉駆動されるEGR
制御弁63が設けられている。なお、アクチュエータ6
2は、前記ECU50によってその作動が制御される。
このEGR導入装置では、上記EGR制御弁63が開状
態となると、排気通路23内を流通する排気の一部(E
GRガス)がEGR通路61内に流入し、吸気通路22
側に設けられたEGRガス導入口64を介して吸気通路
22内に導入される。
【0042】また、前記ECU50には、内燃機関20
の運転状態を検出するための各種センサが接続されてお
り、これらの各検出信号が適宜取り込まれるようになっ
ている。例えばスロットルポジションセンサ40は、ス
ロットルバルブ25の開度(スロットル開度)を検出し
ている。また回転速度センサ41は、機関出力軸30の
回転速度(機関回転速度)を検出している。更に水温セ
ンサ42は機関冷却水の温度を、圧力センサ43はスロ
ットルバルブ25の下流側における吸気通路22の内部
の圧力(吸気圧)の大きさを、アクセル開度センサ44
はアクセル開度(アクセルペダル33の踏み込み量)
を、それぞれ検出している。なお、図1では、内燃機関
20の出力軸30の回転に同期して回転する燃料噴射ポ
ンプ29のロータ(図示略)の回転速度を検出すること
で機関回転速度を検出する構成のセンサを、回転速度セ
ンサ41の一例として示している。
【0043】その他、ECU50には、IG(イグニッ
ション)スイッチ45やスタータスイッチ46が接続さ
れており、これらスイッチ45,46の「オン」・「オ
フ」情報も併せて取り込まれる。なお、IGスイッチ4
5は、内燃機関20の始動・停止を制御するためのスイ
ッチであり、機関始動時に「オン」となり、停止時に
「オフ」となる。一方、スタータスイッチ46は、内燃
機関20を始動させるスタータモータ(図示略)を駆動
するためのスイッチであり、同スタータモータの回転時
には「オン」となり、停止時には「オフ」となる。
【0044】このECU50は、上記各センサ40〜4
4の検出信号に基づいて前記燃料噴射ポンプ29のタイ
マコントロールバルブ31及びスピル弁32を駆動し、
内燃機関20の燃料噴射量制御、燃料噴射時期制御を実
行する。そしてECU50は、上記各センサ40〜44
等の検出信号より把握される機関運転状態に基づいてア
クチュエータ62を駆動してEGR制御弁63を開閉駆
動させることで、吸気通路22内に導入されるEGRガ
スの流量調整を行っている。その一方、ECU50は、
機関運転状態に基づいてステップモータ26を駆動し
て、スロットルバルブ25を開閉駆動させることで、吸
気通路22内を流れる空気の流量調整を行っている。ま
たECU50は、そうしたスロットルバルブ25の開度
調整により、吸気通路22内のスロットルバルブ25の
下流域に負圧を発生させて、吸排気通路22,23間の
内圧差を拡大することで、大量のEGRガスの導入を許
容するようにもしている。
【0045】さて本実施形態のEGRガス導入装置は、
上述したような機関運転状態に応じた吸気乱れの様相の
変化に関わらず、常に好適な拡散効果が得られるように
EGRガス導入口64の位置を可変とする可変機構(可
変手段)65を備えている。
【0046】図2にてその詳細構造を示すように、可変
機構65は、EGR通路61と吸気通路22との接続部
においてEGR通路61の一部を構成する導入パイプ6
6と、EGRガス導入口64の位置を変位させるモータ
67とを有している。
【0047】導入パイプ66は筒状をなしており、その
軸方向の一方の端部66a側が、吸気通路22の壁面
(内壁面)22aに形成された開口22bを介して吸気
通路22内に摺動可能に挿入されている。すなわち、導
入パイプ66は、その端部66a側が吸気通路22の壁
面22aから同吸気通路22の内部に向かって突出する
ように設けられている。
【0048】一方、導入パイプ66の上記端部66aと
は反対側の端部66b側の開口には、EGR通路61を
構成するとともに排気通路23から延設されたEGRパ
イプ61aが摺動可能に内嵌されている。なお、吸気通
路22の開口22bと導入パイプ66との間にはシール
部材68aが、また、導入パイプ66とEGRパイプ6
1aとの間にはシール部材68bがそれぞれ設けられて
おり、それらのクリアランスからのガスの漏洩が防止さ
れている。
【0049】この導入パイプ66では、その端部66a
側の開口が前記EGRガス導入口64となっている。E
GR通路61内を流通するEGRガスは、EGRパイプ
61aから導入パイプ66へ流入し、この導入パイプ6
6のEGRガス導入口64を介して吸気通路22内に導
入されるようになっている。
【0050】また、導入パイプ66には、その端部66
b側の外面にラック部66cが形成されている。このラ
ック部66cには、ウォームギア69が噛合しており、
同ウォームギア69は、前記モータ67により回転駆動
されるようになっている。なお、モータ67は、前記E
CU50に電気的に接続されており、同ECU50によ
って駆動制御されている。
【0051】モータ67によってウォームギア69が回
転されると、導入パイプ66が吸気通路22及びEGR
パイプ61aに対して図2中の矢印Aの方向に相対的に
変位する。この導入パイプ66の相対変位により、同導
入パイプ66における吸気通路22内への突出量Hが変
化し、吸気通路22におけるEGRガス導入口64の位
置が変位される。
【0052】なお本実施形態では、導入パイプ66にお
ける吸気通路22内への突出量H、すなわち、吸気通路
22におけるEGRガス導入口64の位置は、内燃機関
20の運転状態に基づいて変位されるようになってい
る。詳しくは、ECU50は、スロットル開度及び吸気
圧に基づいて突出量Hを決定し、導入パイプ66を変位
させている。なお、こうしたスロットル開度及び吸気圧
に基づく導入パイプ66の突出量H(EGRガス導入口
64の位置)に関する情報は、マップとして前記ECU
50内に予め格納されている。
【0053】ここで、上記導入パイプ66の突出量H
は、例えば、EGRガス導入口64から吸気通路22内
へ導入されるEGRガスの拡散状態をモデル解析した結
果や、内燃機関20の各運転状態におけるEGRガスの
拡散状態を実際に測定した結果等に基づいて設定するこ
とが可能である。
【0054】このように構成された可変機構65によ
り、導入パイプ66のEGRガス導入口64の位置は、
例えば以下のように変更される。すなわち、図3(a)
に示すように、スロットルバルブ25を通過した吸気に
巻き込みが生じる場合には、導入パイプ66を、突出量
Hが大きくなるように変位させる。これにより、EGR
ガス導入口64から導入されるEGRガスは、吸気の巻
き込みにより拡散される。
【0055】また、図3(b)に示すように、スロット
ルバルブ25を通過した吸気が大きな流速で吸気通路2
2の壁面22aに沿うように流通する場合には、導入パ
イプ66を、突出量Hが小さくなるように変位させる。
これにより、EGRガス導入口64から導入されるEG
Rガスは、吸気通路22の壁面22aに沿って流れる流
速が大きな吸気により拡散される。
【0056】以上詳述したように、この第1実施形態に
かかるEGRガス導入装置によれば、以下に示すような
優れた効果が得られるようになる。 (1)この実施形態では、EGRガス導入装置は、吸気
通路22内でのEGRガス導入口64の位置を可変とす
る可変機構65を備える構成となっている。これによ
り、内燃機関20の運転状態によって吸気通路22内を
流通する吸気の流れの状態が大きく変化しても、その吸
気流れの状態の変化に合わせて、EGRガスのより好ま
しい拡散促進効果が得られる位置へとEGRガス導入口
64の位置を変更することができる。このため、吸気通
路22内に導入されるEGRガスの拡散性の更なる向上
を図ることができる。
【0057】(2)この実施形態では、可変機構65
は、吸気通路22の壁面22aから同吸気通路22の内
部に向かって突出量Hが可変となる導入パイプ66を備
え、EGRガス導入口64を、導入パイプ66における
吸気通路22に突出する側の一端部66aに有する構成
となっている。これにより、導入パイプ66における吸
気通路22の内部への突出量Hを増減することで、EG
Rガス導入口64と、吸気通路22の壁面22aにおけ
る導入パイプ66の外面近傍の部分との間の距離が変更
される。そして、EGRガスは、吸気通路22の径方向
に変位されるEGRガス導入口64を介してEGR通路
61内から吸気通路22内へ導入される。このため、上
述のように、EGRガス導入口64の位置を、例えば吸
気通路22の径方向において吸気の流速が大きい部位や
旋回流が生じ易い部位等を狙って変位させることが可能
となり、吸気通路22内に導入されるEGRガスの拡散
性をより向上することができる。
【0058】また、例えばEGRガス導入口64を吸気
通路22の壁面22aに形成する場合等にあっては、E
GRガスの拡散性の観点からEGRガス導入口64を設
けるに望ましい部位があっても、吸気通路22の周囲の
構造上、その部位にはEGRガス導入口64を形成する
ことが困難な場合がある。このような場合に上記構成を
採用することにより、EGRガス導入口64を、前記望
ましい部位とは異なる部位に形成したとしても、吸気通
路22内に導入されるEGRガスの拡散性をより向上す
ることが可能となる。
【0059】(3)この実施形態では、EGRガス導入
口64を、吸気通路22のスロットルバルブ25の下流
に設ける構成となっている。このため、EGR通路61
から吸気通路22内へ導入されるEGRガスを、スロッ
トルバルブ25の下流で生じる吸気流れの乱れを利用し
て効率よく拡散することができる。
【0060】(4)この実施形態では、可変機構65
は、スロットル下流での吸気の流れに大きく影響するス
ロットル開度及び吸気圧に基づいてEGRガス導入口6
4の突出量Hを可変とする構成となっている。このた
め、EGRガス導入口64(突出量H)の変位態様を、
内燃機関20の運転状態に基づいて細かく設定すること
が可能となり、EGRガスの拡散性を好適に向上するこ
とができる。
【0061】なお、上記実施形態は例えば、以下のよう
にその構成を適宜変更することもできる。 ・上記実施形態において、導入パイプ66の突出量Hを
変更する際の駆動源はモータ67には限定されない。こ
のモータ67の代わりに、例えば流体圧にて作動するア
クチュエータ等を用いる構成としてもよい。また、必ず
しもウォームギア69とラック部66cとを用いて導入
パイプ66を変位させる構成でなくてもよい。
【0062】・上記実施形態において、例えば導入パイ
プ66を吸気通路22の軸線に対して傾斜するように設
けるなど、導入パイプ66の配設態様は任意である。 ・上記実施形態において、例えば、EGRパイプ61a
の途中に蛇腹部が設けられている場合やEGRパイプ6
1a自身が屈曲可能な材料にて形成されている場合等に
は、導入パイプ66とEGRパイプ61aとを一体的に
接続する構成としてもよい。
【0063】・上記実施形態において、EGRガス導入
口64を、導入パイプ66の端部66aではなく、その
側面に形成する構成としてもよい。このようにした場
合、端部66aが閉塞した有底筒状の導入パイプ66を
用いることもできる。また、導入パイプ66に複数のガ
ス導入口を設けるようにしても良い。
【0064】(第2実施形態)つぎに、本発明の第2実
施形態について、図4〜図6を参照して、前記第1実施
形態と異なる部分を中心に説明する。なお、図4〜図6
において、図1と同一の構成については同一の符号を付
している。
【0065】さて第1実施形態では、吸気通路22内に
突出する筒体である導入パイプ66にEGRガス導入口
64を設け、その導入パイプ66の突出量Hを変更する
ことで、吸気通路22内でのEGRガス導入口64の位
置を可変とするようにしていた。これに対して本実施形
態では、吸気通路22にEGRガス導入口を複数設け、
それらを選択的に開閉して、それら複数の実際にEGR
ガスを導入するEGRガス導入口を切り換えることで、
吸気通路22内でのEGRガス導入口の位置を実質的に
可変とするようにしている。
【0066】こうした本実施形態では、図4に示すよう
に、スロットルバルブ25の下流側の吸気通路22の壁
面(内壁面)22aに、上記のような複数のEGRガス
導入口164を形成するようにしている。詳しくは、吸
気通路22の壁面22aにあって、スロットルバルブ2
5からの距離の異なる2つの位置にそれぞれ10個のE
GRガス導入口164が周方向に等間隔をおいて設けら
れている。
【0067】また図5に示すように、このEGRガス導
入装置のEGR通路は、排気通路23(図1参照)から
吸気通路22に至る途中で20本の通路161に分岐さ
れ、上記20個のEGRガス導入口164にそれぞれ接
続されている。各EGR通路161にはそれぞれ、各通
路161を連通・遮断する開閉弁70と、各開閉弁70
を駆動するアクチュエータ71が設けられている。これ
により、上記20個のEGRガス導入口164の中から
任意のガス導入口164を選択して、EGRガスの導入
を行うことができるようになっている。ちなみに本実施
形態では、開閉弁70は、前記スロットルバルブ25と
ほぼ同一の構成を有しており、回動軸70aを中心とし
て回動可能に配設されている。また、アクチュエータ7
1は、ステップモータ(図示略)と、同ステップモータ
と開閉弁70とを駆動連結するギア群を中心として構成
される駆動機構(図示略)とを備えている。このステッ
プモータは、前記ECU50に接続されており、同EC
U50によって駆動制御される。もっとも、本実施形態
では、開閉弁70は、単に全開と全閉とが切り換えられ
るだけで、細かい開度調整を行うものでないため、より
簡易な駆動機構を採用するようにしても良い。
【0068】ここでは、内燃機関20の運転状態に応じ
て、開弁される開閉弁70を選択するようにしている。
詳しくはECU50は、スロットル開度及び吸気圧に基
づいて、いずれのEGRガス導入口164からEGRガ
スの導入を行うかを決定し、その決定された導入口16
4に対応する開閉弁70を開弁させ、それ以外の開閉弁
70を閉弁させている。こうしたスロットル開度及び吸
気圧に基づく開閉弁70の開閉制御に関する情報は、マ
ップとして前記ECU50内に予め格納されている。
【0069】ここで、上記開閉弁70の開閉制御は、例
えば、EGRガス導入口164から吸気通路22内へ導
入されるEGRガスの拡散状態をモデル解析した結果
や、内燃機関20(図1参照)の各運転状態におけるE
GRガスの拡散状態を実際に測定した結果等に基づいて
設定することが可能である。
【0070】こうした開閉弁70の開閉制御は、例えば
以下のように実施される。すなわち、図6(a)に示す
ように、スロットルバルブ25が僅かに開き側に位置
し、スロットルバルブ25を通過した吸気が大きな流速
で吸気通路22を流通する場合には、その流速の大きな
吸気の気流の近傍に位置するEGRガス導入口164を
開状態にする。これにより、EGRガス導入口164か
ら導入されるEGRガスは、流速が大きな吸気により拡
散される。
【0071】また、図6(b)に示すように、スロット
ルバルブ25が、図6(a)に示した位置よりもさらに
開き側に位置し、スロットルバルブ25を通過した吸気
に巻き込みが生じる場合には、その巻き込みが生じてい
る部位と対応する部位のEGRガス導入口164を開状
態にする。これにより、EGRガス導入口164から導
入されるEGRガスは、その吸気の巻き込みにより拡散
される。
【0072】以上詳述したように、この第2実施形態に
かかるEGRガス導入装置によれば、上記(1)、
(3)及び(4)と同様の効果に加えて、更に以下に示
すような優れた効果が得られるようになる。
【0073】(5)この実施形態では、可変機構(可変
手段)165は、吸気通路22の壁面22aに複数設け
られたEGRガス導入口164を選択的に開閉するよう
にしている。これにより、実際にEGRガスの導入を行
うEGRガス導入口164の位置を可変とすることがで
き、EGRガスの拡散性の更なる向上を図ることができ
る。
【0074】(6)この実施形態では、複数のEGRガ
ス導入口164を、吸気通路22の壁面22aの軸方向
及び周方向においてそれぞれ異なった位置に設けてい
る。これにより、実際にEGRガスの導入を行うEGR
ガス導入口164の位置を、吸気通路22の壁面22a
の軸方向及び周方向に対して変更できるようになり、吸
気乱れの様相の変化により柔軟に対応できるようにな
る。
【0075】なお、上記実施形態は例えば、以下のよう
にその構成を適宜変更することもできる。 ・上記実施形態では、EGRガス導入口164を、吸気
通路22の壁面22aに対して吸気通路22の軸線方向
の2個所に設ける構成としたが、この軸線方向において
EGRガス導入口164が設けられる位置は2個所には
限定されない。この軸線方向においてEGRガス導入口
164が設けられる位置は、1個所または3個所以上で
あってもよい。
【0076】・上記実施形態では、EGRガス導入口1
64を、吸気通路22の壁面22aに対して吸気通路2
2の周方向に等間隔に10個設ける構成としたが、この
周方向においてEGRガス導入口164が設けられる数
は10個には限定されない。この周方向においてEGR
ガス導入口164が設けられる数は、1個、または10
個以外の複数個であってもよい。但し、EGRガス導入
口164が吸気通路22の周方向において1個のみ設け
られる場合には、同EGRガス導入口164は、吸気通
路22の軸線方向において複数の個所に設けられる。ま
た、EGRガス導入口164を、吸気通路22の周方向
に複数設ける場合には、それらEGRガス導入口164
を必ずしも等間隔に設ける必要はない。
【0077】・上記実施形態において、各開閉弁70の
開度を、ECU50によるステップモータの駆動制御を
通じて全閉位置と全開位置との間の任意の位置に変更可
能な構成としてもよい。
【0078】・上記実施形態では、アクチュエータ71
は、ステップモータと、ギア群を中心として構成される
駆動機構とを備える構成としたが、同アクチュエータ7
1は、この構成には限定されない。このアクチュエータ
71は、ステップモータと駆動機構とを備える代わり
に、例えばダイアフラムや電磁作動機等を備える構成で
あってもよい。
【0079】・上記実施形態では、回動軸70aを中心
として回動可能な開閉弁70を用いる構成としたが、同
開閉弁70は、回動するタイプのものには限定されな
い。この開閉弁70の代わりに、例えば図7に示すよう
に、EGR通路161内を流通するEGRガスの流れに
対して交差するように変位する開閉弁72を用いる構成
としてもよい。またシャッター機構等を採用しても良
い。
【0080】(第3実施形態)つぎに、本発明の第3実
施形態について、図8を参照して、前記第1実施形態と
異なる部分を中心に説明する。なお、図8において、図
1と同一の構成については同一の符号を付している。
【0081】上記各実施形態では、EGRガス導入口6
4,164の位置を可変とする可変機構65,165を
備え、機関運転状態に応じてEGRガス導入口64,1
64の位置をより好ましい位置へと変更することで、機
関運転状態に応じた吸気乱れの様相の変化に関わらず、
常に好適な拡散効果が得られるようにしていた。これに
対して本実施形態では、EGRガス導入口の位置は固定
としながらも、その近傍より空気を噴出させてEGRガ
スを拡散させる吸気乱れを強制的に形成する拡散機構を
備えることで、機関運転状態の変化による吸気乱れの様
相の変化に依らず、常に拡散効果を発揮できるようにし
ている。
【0082】こうした本実施形態の拡散機構(拡散手
段)80は、図8に示すように、吸気通路22とは別に
設けられる空気通路81を備えている。この空気通路8
1は、その上流端81aが前記エアクリーナ24に接続
され、下流端81bが、吸気通路22に形成された空気
噴出口82と対応する部位にて吸気通路22に接続され
ている。本実施形態では、空気噴出口82は、吸気通路
22の壁面22aにおけるEGRガス導入口264の下
流側の近傍に形成されている。空気通路81の途中に
は、加圧ポンプ84が設けられている。この加圧ポンプ
84は、前記ECU50(図1参照)に接続されてお
り、同ECUによって駆動制御される。
【0083】本実施形態では、図8中の二点鎖線で記し
た円内に拡大して示すように、空気通路81とEGR通
路261とは、空気通路81の空気噴出口82近傍の軸
線m1とEGR通路261のEGRガス導入口264近
傍の軸線m2とが吸気通路22の内部で交差するように
吸気通路22に接続されている。
【0084】また本実施形態では、空気通路81の下流
端81bには、吸気通路22(空気噴出口82)に向か
うにつれて徐々にその開口断面積が小さくなるノズル部
83が形成されている。
【0085】このような拡散機構80を備えるEGRガ
ス導入装置は、吸気通路22内へEGRガスを導入する
際には、例えば以下のように作動する。まず、ECU5
0は、EGR制御弁63を開状態として、EGRガスを
排気通路23からEGR通路261及びEGRガス導入
口264を介して吸気通路22内に導入させる。
【0086】これと同時に、ECU50は、加圧ポンプ
84に対しても駆動信号を出力する。これにより、エア
クリーナ24内の空気の一部が空気通路81内に流入
し、その流入した空気が加圧ポンプ84によって加圧さ
れる。そして、この加圧された空気が、空気通路81の
ノズル部83及び空気噴出口82を介して吸気通路22
内に噴出される。
【0087】以上詳述したように、この第3実施形態に
かかるEGRガス導入装置によれば、以下に示すような
優れた効果が得られるようになる。 (7)この実施形態では、吸気通路22の内部に導入さ
れるEGRガスを、空気通路81内を流通する空気の噴
出により拡散させる拡散機構80を備える構成となって
いる。この拡散機構80による吸気通路22内への空気
の噴出によって、吸気通路22内の吸気に強制的に乱れ
を発生させられる。このため、吸気通路22内の吸気流
れの状態に関わらず、吸気通路22内に導入されるEG
Rガスの拡散を好適に促進させることができ、そのEG
Rガスの拡散性をより向上することができる。
【0088】(8)この実施形態では、空気噴出口82
を、吸気通路22の壁面22aにおけるEGRガス導入
口264の下流側の近傍に形成する構成となっている。
このため、空気通路81内の空気を、吸気通路22内に
導入されたばかりのEGRガスに目掛けて噴出すること
が可能となり、吸気通路22内に導入されたEGRガス
を早期に拡散させることができる。
【0089】また、空気通路81とEGR通路261と
を、空気通路81の空気噴出口82近傍の軸線m1とE
GR通路261のEGRガス導入口264近傍の軸線m
2とが吸気通路22の内部で交差するように吸気通路2
2に対して接続する構成となっている。これにより、吸
気通路22内に導入されたEGRガスに向けて確実に空
気を噴出することができる。このため、吸気通路22内
に導入されたEGRガスをより早期かつ確実に拡散させ
ることができる。
【0090】(9)この実施形態では、空気通路81の
下流端81bに、吸気通路22(空気噴出口82)に向
かうにつれて徐々にその開口断面積が小さくなるノズル
部83を形成する構成となっている。このため、空気の
噴出速度を高め、EGRガスの拡散効果を更に高めるこ
とができる。また加圧ポンプ84の加圧性能を高めずと
も、空気の噴出速度を増大できるため、加圧性能につい
ての要求を低減でき、加圧ポンプ84の小型化を図るこ
とができるようにもなる。
【0091】なお、上記実施形態は例えば、以下のよう
にその構成を適宜変更することもできる。 ・上記実施形態において、空気噴出口82を、吸気通路
22の壁面22aにおけるEGRガス導入口264の上
流側に形成する構成としてもよい。また、同空気噴出口
82を、吸気通路22の軸線方向においてEGRガス導
入口264と同じ位置で、周方向において異なる位置に
形成する構成としてもよい。
【0092】また、空気噴出口82を、必ずしも吸気通
路22の壁面22aにおけるEGRガス導入口264の
近傍に設ける必要はない。ただし、空気噴出口82をE
GRガス導入口264の上流側に形成する場合には、そ
のEGRガス導入口264の位置は、空気噴出口82に
対して、空気噴出口82からの空気の噴出によって吸気
通路22内に吸気流れの乱れが生じる範囲内に入るよう
に設定される。
【0093】・上記実施形態において、EGRガス導入
口264と空気噴出口82とを、吸気通路22における
スロットルバルブ25の上流側に設ける構成としてもよ
い。 ・上記実施形態では、空気通路81とEGR通路261
とを、それらの軸線m1,m2が吸気通路22の内部で
交差するように吸気通路22に対して接続する構成とし
た。しかし、空気通路81とEGR通路261とを、必
ずしもそれらの軸線m1,m2が吸気通路22の内部で
交差するように吸気通路22に対して接続する必要はな
い。
【0094】・上記実施形態において、EGR制御弁6
3と加圧ポンプ84との作動タイミングは必ずしも同時
でなくてもよい。この作動タイミングを、EGR制御弁
63を開状態にした後に加圧ポンプ84を作動させるよ
うにしてもよいし、加圧ポンプ84を作動させた後にE
GR制御弁63を開状態にするようにしてもよい。もっ
とも、EGRガスの導入に先立って加圧ポンプ84を作
動させておけば、EGRガスの導入後、直ちに拡散効果
を発揮することができる。
【0095】・上記実施形態において、加圧ポンプ84
を、空気通路81内の圧力がほぼ一定となるように作動
させる構成としてもよいし、例えば内燃機関20の運転
状態等に応じて空気通路81内の圧力が可変となるよう
に作動させる構成としてもよい。
【0096】・空気噴出口82から噴出させる空気は、
エアクリーナ24から取り込まないようにしてもよい。
もっとも、外部からエアクリーナ24を介さずに直接空
気を取り込む場合には、噴出空気中への異物の混入を避
けるため、別途の空気浄化装置を空気通路81に設ける
ことが望ましい。
【0097】・また例えば図9に示すように、吸気通路
22内から空気を取り込んで空気噴出口82から噴出さ
せるように空気通路を構成してもよい。同図9の例で
は、吸気通路22内より噴出させる空気を取り込むため
の吸込口82aを、吸気通路22の空気噴出口82の上
流に設けるようにしている。勿論、こうした吸込口82
aは、空気噴出口82の下流など、吸気通路22の任意
の位置に設けることができる。
【0098】・上記実施形態において、空気通路81の
ノズル部83を省略した構成としてもよい。 ・上記実施形態において、内燃機関20は、同機関に対
して吸気を過給する過給機を備え、拡散機構80を、吸
気通路22における前記過給機のコンプレッサ部または
その下流から取り込まれた吸気の一部を再び吸気通路2
2の内部に戻すように噴出する構成としてもよい。
【0099】このような構成によれば、過給機のコンプ
レッサ部が上記実施形態における加圧ポンプ84の役割
を果たすようになる。このため、吸気通路22内に空気
を噴出させるための加圧ポンプ84等の機器を別に設け
る必要がなくなり、EGRガス導入装置の大型化を抑制
することができる。
【0100】(第4実施形態)つぎに、本発明の第4実
施形態について、図10を参照して、前記第3実施形態
と異なる部分を中心に説明する。なお、図10におい
て、図8と同一の構成については同一の符号を付してい
る。
【0101】先の第3実施形態では、外部或いは吸気通
路22内から取り込んだ空気を加圧して吸気通路22内
に噴出することで、吸気乱れを強制的に形成してEGR
ガスの拡散性の向上を図るようにしている。これに対し
て本実施形態では、EGRガスそのものを加圧して吸気
通路22内に噴出させることでその拡散性を向上するよ
うにしている。
【0102】こうした本実施形態では、図10に示すよ
うに、EGR通路361の途中に加圧ポンプ86を設け
るようにしている。ここでは、加圧ポンプ86を、EG
R通路361のEGR制御弁63よりも上流側(排気通
路23側)に設けるようにしている。この加圧ポンプ8
6の作動は、ECU50により制御されている。
【0103】ECU50は、EGRガスの導入時に加圧
ポンプ86を作動させ、EGR通路361内を流れるE
GRガスを加圧させることで、EGRガス導入口364
より吸気通路22内にEGRガスを噴出させるようにし
ている。このようにEGRガスを加圧してEGRガス導
入口364より噴出させて吸気通路22内に導入するこ
とで、EGRガスの吸気中への拡散性を向上できる。勿
論、こうした本実施形態では、EGRガス自体が自身の
拡散性を向上する乱流を形成するため、機関運転状態の
変化によるスロットル下流域での吸気乱れの様相の変化
に左右されることなく、拡散効果を発揮できる。
【0104】またこうした本実施形態によれば、排気通
路23と吸気通路22との内圧差を利用せずとも、加圧
ポンプ86によってEGRガスを吸気通路22内に導入
させることができる。そのため、機関運転状態に左右さ
れることなく、大量のEGRガスを吸気通路22に導入
できるようにもなる。またこれにより、吸気通路22の
スロットルバルブ25の下流に生じる負圧を利用する必
要もなくなるため、スロットルバルブ25の上流側にE
GRガス導入口364を設けることも可能である。
【0105】更に加圧ポンプ86として、その吐出量の
調整が可能なポンプを採用すれば、EGR制御弁63を
設けずとも、EGRガス量の調整が可能となる。なお本
実施形態は、例えば以下のようにその構成を適宜変更す
ることもできる。
【0106】・上記実施形態では、EGR通路361の
EGR制御弁63よりも上流側に加圧ポンプ86を設け
ているが、EGR通路361での加圧ポンプ86の配設
位置は任意であり、EGR通路361のEGR制御弁よ
りも下流側に加圧ポンプ86を設けるようにしても良
い。
【0107】・EGR通路361のEGRガス導入口3
64の近傍に、開口に向かって徐々に通路断面積が小さ
くなるノズルを設けるようにしても良い。このようにす
れば、EGRガスの噴出速度を更に高め、その拡散性を
更に向上することができる。また加圧ポンプ86の加圧
性能を高めなくても噴射速度を増大して十分な拡散効果
を発揮できるため、加圧性能への要求を低減でき、加圧
ポンプ86の小型化が可能にもなる。
【0108】(第5実施形態)つぎに、本発明の第5実
施形態について、図11及び図12を参照して、前記第
1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、図1
1及び図12において、図1と同一の構成については同
一の符号を付している。
【0109】さて、先の第1及び第2実施形態では、E
GRガス導入口64,164の位置を変位させること
で、機関運転状態の変化によるスロットル下流域での吸
気乱れの様相の変化に関わらず、常に好適な拡散効果が
得られるようにしていた。こうした吸気乱れは、スロッ
トルバルブ25を通過するときの吸気の流れに応じて生
じるものであり、当然、スロットル開度や吸気流量等に
大きな影響を受ける。ただしスロットルバルブ25の極
近傍に限ってみれば、そのスロットルバルブ25上の特
定の部位では、スロットル開度や吸気流量の変化に関わ
らず、ほぼ常にEGRガスの拡散に好ましい吸気の流れ
が発生している。そこで本実施形態では、スロットルバ
ルブの内部にEGR通路を通し、スロットルバルブ上に
EGRガス導入口を形成することで、そうした常に好ま
しい吸気の流れが発生する部位よりEGRガスを導入で
きるようにしている。
【0110】こうした本実施形態では、EGRガス導入
装置のEGR通路61(図1参照)は、吸気通路22の
壁面22aには接続されておらず、スロットルバルブ1
25の軸部125aに接続されている。
【0111】図11及び図12に示すように、このスロ
ットルバルブ125には、その内部に前記EGR通路6
1からのEGRガスが流通するEGRガス流通経路90
が形成されている。また、スロットルバルブ125上に
は、EGRガス流通経路90と吸気通路22とを連通す
る1個または複数個(この例では8個)のEGRガス導
入口464が形成されている。
【0112】EGRガス流通経路90は、スロットルバ
ルブ125の軸部125a内に形成される軸部流通経路
91と、同軸部流通経路91から各EGRガス導入口4
64ヘ向かって分岐する分岐流通経路92とから構成さ
れている。
【0113】軸部流通経路91は、スロットルバルブ1
25の回転軸にほぼ沿うように延伸されており、その一
端部91aにてEGR通路61に接続されている。な
お、この軸部流通経路91の他端部91bは閉塞されて
いる。
【0114】前記EGRガス導入口464は、スロット
ルバルブ125が開弁したときに軸部125aより上流
側に位置する上流側半部125b上に1個または複数個
(この例では3個)設けられている。さらに、EGRガ
ス導入口464は、スロットルバルブ125が開弁した
ときに軸部125aより下流側に位置する下流側半部1
25c上にも1個または複数個(この例では5個)設け
られている。
【0115】また、これらEGRガス導入口464のう
ち上流側半部125bに設けられるEGRガス導入口4
64は、スロットルバルブ125が閉弁したときに下流
側に位置する下流側側面125dに設けられている。本
実施形態では、この下流側側面125dのEGRガス導
入口464は、スロットルバルブ125の外縁部近傍に
形成されている。一方、EGRガス導入口464のうち
下流側半部125cに設けられるEGRガス導入口46
4は、スロットルバルブ125の外周面125eに設け
られている。これらEGRガス導入口464が設けられ
たスロットルバルブ125上の部位では、スロットル開
度や吸気流量の変化に関わらず、ほぼ常にEGRガスの
拡散に好ましい吸気の流れが発生している。
【0116】このような構成のEGRガス導入装置で
は、EGR通路61内のEGRガスは、スロットルバル
ブ125の軸部流通経路91内にその一端部91a側か
ら流入する。そして、軸部流通経路91内に流入したE
GRガスは、同軸部流通経路91の他端部91bに向か
って流れながら各分岐流通経路92に流入し、それぞれ
対応するEGRガス導入口464を介して吸気通路22
内に導入される。
【0117】以上詳述したように、この第5実施形態に
かかるEGRガス導入装置によれば、以下に示すような
優れた効果が得られるようになる。 (10)この実施形態では、スロットルバルブ125内
にEGR通路61からのEGRガスが流通するEGRガ
ス流通経路90を形成するとともに、そのスロットルバ
ルブ125上にEGRガス導入口464を形成する構成
となっている。これにより、EGRガスは、スロットル
バルブ125上に形成されその開度に応じて変位される
EGRガス導入口464を介して吸気通路22内に導入
される。また、EGRガス流通経路90内のEGRガス
は、吸気通路22の内部の吸気流れの乱れが生じはじめ
る部位にて同吸気通路22内に導入される。このため、
吸気通路22内の吸気流れの状態に関わらず、吸気通路
22内に導入されるEGRガスの拡散を好適に促進させ
ることができ、EGRガスの拡散性をより向上すること
ができる。
【0118】(11)この実施形態では、複数のEGR
ガス導入口464のうち、スロットルバルブ125の上
流側半部125bに設けられるEGRガス導入口464
については、同上流側半部125bの下流側側面125
dに形成する構成となっている。また、複数のEGRガ
ス導入口464のうち、スロットルバルブ125の下流
側半部125cに設けられるEGRガス導入口464に
ついては、スロットルバルブ125の外周面125eに
形成する構成となっている。これらのようにEGRガス
導入口464を形成することにより、EGRガス流通経
路90内のEGRガスを、吸気通路22の内部における
吸気の流速の大きい部位や旋回流の生じ易い部位に、よ
り導入させ易くなり、そのEGRガスの拡散をより好適
に促進させることができる。
【0119】また、EGRガス導入口464を上述した
位置に設けることにより、吸気通路22内の吸気がスロ
ットルバルブ125を通過する際、スロットルバルブ1
25のEGRガス導入口464によって滑らかな吸気の
流れが妨げられることが抑制される。また、吸気通路2
2内の吸気がスロットルバルブ125を通過する際、吸
気の一部がEGRガス導入口464から分岐流通経路9
2内へ逆流入することが抑制されるようにもなる。この
ため、吸気通路22内の吸気がスロットルバルブ125
を通過する際、笛吹き音といった異音が生じたり、EG
Rガス流通経路90内のEGRガスが吸気通路22内へ
導入されにくくなるといった不具合が新たに生じる心配
がない。
【0120】なお、上記実施形態は例えば、以下のよう
にその構成を適宜変更することもできる。 ・上記実施形態において、スロットルバルブ125に設
けられるEGRガス導入口464の位置、同EGRガス
導入口464の数、そして、EGRガス流通経路90の
配設態様は、図11に示した例に限定されるものではな
く、任意である。ただし、上述した不具合が生じないよ
うな位置にEGRガス導入口464を設けることが望ま
しい。
【0121】また、EGRガス流通経路90内のEGR
ガスが各EGRガス導入口464から吸気通路22内へ
均一に導入されるように、例えば分岐流通経路92毎に
その内径が異なるように形成する構成等としてもよい。
【0122】その他、上述した実施形態のうちの複数の
実施形態に共通した変更可能な要素としては、以下のよ
うなものがある。 ・上記第1及び第2実施形態では、導入パイプ66の突
出量HやEGRガス導入口164の開閉態様を変更する
に際して、スロットルポジションセンサ40の検出値か
ら求められるスロットルバルブ25の開度を用いる構成
としたが、この構成には限定されない。これら導入パイ
プ66の突出量Hや複数のEGRガス導入口164の開
閉態様を、スロットルポジションセンサ40の検出値以
外でスロットルバルブ25の開度に関係するパラメー
タ、例えばアクセル開度センサ44の検出値等に基づい
て変更する構成としてもよい。
【0123】・上記第1及び第2実施形態では、導入パ
イプ66の突出量Hや複数のEGRガス導入口164の
開閉態様を変更するに際して、圧力センサ43の検出値
から求められる吸気圧を用いる構成としたが、この構成
には限定されない。これら導入パイプ66の突出量Hや
複数のEGRガス導入口164の開閉態様を、圧力セン
サ43の検出値以外で前記吸気圧に関係するパラメー
タ、例えばスロットルバルブ25の開度や機関回転速
度、吸入空気量等の任意の1つまたは複数のパラメータ
に基づいて変更する構成としてもよい。
【0124】・上記第1及び第2実施形態において、導
入パイプ66の突出量Hや複数のEGRガス導入口16
4の開閉態様を、スロットルバルブ25の開度及び吸気
通路22内のスロットルバルブ25の下流側で生じる吸
気圧の一方のみに基づいて変更する構成としてもよい。
【0125】・上記第3及び第4実施形態において、加
圧ポンプ84の代わりに、例えばファン等の送風機を用
いる構成としてもよい。 ・上記各実施形態では、内燃機関20の排気通路23内
を流通する排気ガスの一部(EGRガス)を還流ガスと
して吸気通路22内に導入するEGRガス導入装置の例
を示したが、本発明は、このEGRガス導入装置には限
定されない。本発明は、EGRガス導入装置以外に、例
えば、燃料タンク(図示略)などの燃料供給系等で発生
した蒸発燃料を一旦捕集し、その後に同蒸発燃料(パー
ジガス)を還流ガスとして吸気通路22内に導入するパ
ージガス導入装置にも同様に適用することができる。ま
た、本発明は、内燃機関20のクランクケース(図示
略)内に生じるブローバイガスを還流ガスとして吸気通
路22内に導入するブローバイガス導入装置にも同様に
適用することができる。
【0126】・上記各実施形態では、分配型の燃料噴射
ポンプ29を備える内燃機関20のガス導入装置に適用
した例を示したが、本発明は、この内燃機関20のガス
導入装置以外に、例えば、蓄圧用配管(コモンレール)
を備える内燃機関のガス導入装置等にも同様に適用する
ことができる。
【0127】また、本発明は、ディーゼルエンジンのガ
ス導入装置のみならず、ガソリンエンジンや、ガソリン
とは異なる燃料、例えば、液化石油ガス(LPG)、液
化天然ガス(LNG)、メタノール、エタノール、水
素、ジメチルエーテル等を燃料として用いる内燃機関の
ガス導入装置にも同様に適用することができる。
【0128】また、本発明は、車載内燃機関20のガス
導入装置のみならず、例えば、航空機や船舶等に搭載さ
れる内燃機関のガス導入装置にも同様に適用することが
できる。
【0129】その他、前記実施形態、並びに以上の記載
から把握できる技術的思想について、その効果とともに
以下に記載する。 (イ)前記拡散手段は、前記吸気通路の内部から取り込
まれた吸気の一部を再び前記吸気通路の内部に戻すよう
に噴出して前記還流ガスを拡散させるものである請求項
9に記載の内燃機関のガス導入装置。上記構成によれ
ば、請求項9に記載の効果と同様の効果を奏することが
できる。
【0130】(ロ)内燃機関への吸気を過給する過給機
を備え、前記拡散手段は、前記吸気通路における前記過
給機のコンプレッサ部またはその下流から取り込まれた
吸気の一部を再び前記吸気通路の内部に戻すように噴出
する前記(イ)に記載の内燃機関のガス導入装置。上記
構成によれば、過給機のコンプレッサ部が空気を噴出さ
せるための加圧ポンプ等の役割を果たすようになる。こ
のため、その加圧ポンプ等の機器を別に設ける必要がな
くなり、ガス導入装置の大型化を抑制することができ
る。
【0131】(ハ)前記スロットルバルブは、前記ガス
導入口を、開弁状態でその回転軸から前記吸気通路の上
流側に位置する上半部に有する場合には、そのガス導入
口は、前記スロットルバルブが閉弁した状態での下流側
側面に形成されてなる請求項13に記載の内燃機関のガ
ス導入装置。
【0132】(ニ)前記スロットルバルブは、前記ガス
導入口を、開弁状態でその回転軸から前記吸気通路の下
流側に位置する下半部に有する場合には、そのガス導入
口は、前記スロットルバルブの外周面に形成されてなる
請求項13または上記(ハ)に記載の内燃機関のガス導
入装置。
【0133】これら(ハ)、(ニ)の各構成によれば、
還流ガスを、吸気通路の内部における吸気の流速の大き
い部位や旋回流の生じ易い部位に導入させ易くなり、吸
気通路内に導入される還流ガスの拡散をより好適に促進
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のガス導入装置を備える
内燃機関及びその周辺構成を示す略図。
【図2】同実施形態における可変機構の構成を示す部分
拡大断面図。
【図3】同可変機構によるEGRガスの導入態様を説明
するための説明図。
【図4】第2実施形態のガス導入装置の可変機構の一部
を示す斜視図。
【図5】同ガス導入装置の可変機構の一部を示す部分拡
大断面図。
【図6】同可変機構によるEGRガスの導入態様を説明
するための説明図。
【図7】変形例のガス導入装置の可変機構の一部を示す
部分拡大断面図。
【図8】第3実施形態のガス導入装置を備える内燃機関
及びその周辺構成を示す略図。
【図9】変形例のガス導入装置の拡散機構の一部を示す
部分拡大断面図。
【図10】第4実施形態のガス導入装置を備える内燃機
関及びその周辺構成を示す略図。
【図11】第5実施形態のガス導入装置を備える内燃機
関に用いられるスロットルバルブの斜視図。
【図12】同スロットルバルブ及びその周辺の断面構造
を示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
20…内燃機関、21…燃焼室、22…吸気通路、22
a…壁面(内壁面)、22b…開口、23…排気通路、
24…エアクリーナ、25,125…スロットルバル
ブ、25a,125a…軸部、125b…上流側半部、
125c…下流側半部、125d…下流側側面、125
e…外周面、26…ステップモータ、27…駆動機構、
28…燃料噴射ノズル、29…燃料噴射ポンプ、30…
出力軸、31…タイマコントロールバルブ、32…スピ
ル弁、40…スロットルポジションセンサ、41…回転
速度センサ、42…水温センサ、43…圧力センサ、4
4…アクセル開度センサ、45…IGスイッチ、46…
スタータスイッチ、50…電子制御装置(ECU)、6
1,161,261,361…EGR通路、61a…E
GRパイプ、62…アクチュエータ、63…EGR制御
弁、64,164,264,364,464…EGRガ
ス導入口、65,165…可変機構、66…導入パイ
プ、66a,66b…端部、66c…ラック部、67…
モータ、68a,68b…シール部材、69…ウォーム
ギア、70,72…開閉弁、70a…回動軸、71…ア
クチュエータ、80…拡散機構(拡散手段)、81…空
気通路、81a…上流端、81b…下流端、82…空気
噴出口、82a…吸込口、83…ノズル部、84,86
…加圧ポンプ、90…EGRガス流通経路、91…軸部
流通経路、91a,91b…端部、92…分岐流通経
路。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G044 AA03 AA04 DA02 DA07 DA09 FA05 FA13 FA20 GA22 3G062 AA01 BA01 BA06 DA01 ED00 ED04 ED05 ED11 ED15 GA02 GA04 3G092 AA02 AA17 AA19 AB03 DC08 DE19S DE20S DG06 DG08 EA25 FA17 FA18 FA22 HA05Z HA06Z HE01Z HE08Z HF08Z

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気通路内に設けられたガス導入口を介し
    て同吸気通路の内部に還流ガスを導入する内燃機関のガ
    ス導入装置であって、 前記吸気通路内でのガス導入口の位置を可変とする可変
    手段を備えることを特徴とする内燃機関のガス導入装
    置。
  2. 【請求項2】前記可変手段は、前記吸気通路の内壁面か
    ら同吸気通路の内部に向かって突出されるとともにその
    突出された部分に前記ガス導入口の設けられた筒体を有
    し、その筒体の前記内壁面からの突出量を変更すること
    で前記ガス導入口の位置を可変とするものである請求項
    1に記載の内燃機関のガス導入装置。
  3. 【請求項3】前記可変手段は、前記吸気通路の異なる位
    置にそれぞれ設けられた複数のガス導入口を選択的に開
    閉することで、前記ガス導入口の位置を可変とするもの
    である請求項1に記載の内燃機関のガス導入装置。
  4. 【請求項4】前記複数のガス導入口は、前記吸気通路の
    内壁面の周方向において異なる位置にそれぞれ設けられ
    ている請求項3に記載の内燃機関のガス導入装置。
  5. 【請求項5】前記ガス導入口は、前記吸気通路の内壁面
    の軸方向において異なる位置にそれぞれ設けられている
    請求項3または4に記載の内燃機関のガス導入装置。
  6. 【請求項6】前記ガス導入口は、前記吸気通路の内部に
    配設されるスロットルバルブの下流に設けられている請
    求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関のガス導入
    装置。
  7. 【請求項7】前記可変手段は、機関運転状態に基づいて
    前記ガス導入口の位置を可変とする請求項1〜6のいず
    れか一項に記載の内燃機関のガス導入装置。
  8. 【請求項8】前記機関運転状態は、前記吸気通路の内部
    に配設されるスロットルバルブの開度及び吸気圧の少な
    くとも一方を含む請求項7に記載の内燃機関のガス導入
    装置。
  9. 【請求項9】吸気通路内に設けられたガス導入口を介し
    て同吸気通路の内部に還流ガスを導入する内燃機関のガ
    ス導入装置であって、 前記吸気通路の内部に導入される環流ガスを、ガスの噴
    出により拡散させる拡散手段を備えることを特徴とする
    内燃機関のガス導入装置。
  10. 【請求項10】前記拡散手段は、前記吸気通路の外部か
    ら取り込まれた空気を前記吸気通路の内部に噴出して前
    記還流ガスを拡散させるものである請求項9に記載の内
    燃機関のガス導入装置。
  11. 【請求項11】前記空気を噴出する噴出口は、前記吸気
    通路の前記ガス導入口の近傍に設けられている請求項1
    0に記載の内燃機関のガス導入装置。
  12. 【請求項12】前記拡散手段は、前記還流ガスを加圧し
    て、前記ガス導入口より前記吸気通路の内部に噴出し
    て、該還流ガスを拡散させるものである請求項9に記載
    の内燃機関のガス導入装置。
  13. 【請求項13】吸気通路内に設けられたガス導入口を介
    して同吸気通路の内部に還流ガスを導入する内燃機関の
    ガス導入装置であって、 前記吸気通路に設けられるスロットルバルブの内部に前
    記還流ガスが流通するガス流通路を形成するとともに、
    同スロットルバルブ上に前記ガス導入口を形成すること
    を特徴とする内燃機関のガス導入装置。
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