JP2010156220A - 内燃機関の過給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転に有効に利用することが可能な内燃機関の過給装置を提供する。
【解決手段】本発明の過給装置は、タービンホイール16と、タービンホイール16を収容するホイール収容室19が内部に設けられたタービンハウジング17とを有し、ホイール収容室19は、タービンホイール16の径方向外側にスクロール部21が設けられるように形成され、スクロール部21にはタービンホイール16の外周に沿って周方向に並べて配置された複数の可変ノズル翼22が設けられているターボ過給機7と、圧縮されたガスを溜めることが可能な蓄圧タンク31と、一端33aがホイール収容室19内に開口し、他端が蓄圧タンク31に接続されたガス通路32とを備え、ガス通路32の一端33aは、複数の可変ノズル翼22が形成する翼列Lよりもタービンホイール16寄りに配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、加圧したガスを溜めることが可能な蓄圧容器を備え、その蓄圧容器のガスをターボ過給機のタービンに供給可能な内燃機関の過給装置に関する。
車両の加速時などにターボ過給機のタービンに圧縮したガスを供給してターボ過給機の動作をアシストする装置が知られている。例えば、エアコンプレッサで発生させた正圧をエアタンクに蓄積し、そのエアタンクに蓄積されているエアをノズルから可変ノズルを備えたターボチャージャのタービンロータに向けて噴出させ、これによりタービンロータの回転をアシストする装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜4が存在する。
特開2006−105026号公報 特開平5−240057号公報 特開2007−315194号公報 特開2007−77906号公報
特許文献1の装置では、ノズルからタービンロータ(タービンホイール)に圧縮ガスを噴射してタービンホイールの回転をアシストしているが、そのノズルの噴射口の配置位置によってはタービンホイールを圧縮ガスによって十分に回転駆動できないおそれがある。例えば、噴射口が可変ノズルの外側に配置されている場合、可変ノズルが閉じられていると噴射口から噴射された圧縮ガスが可変ノズルによって邪魔され、それにより圧縮ガスのエネルギが無駄に消費されるおそれがある。この場合、圧縮ガスからタービンホイールに与えられるエネルギが減少し、この圧縮ガスにてタービンホイールの回転を十分にアシストできないおそれがある、
そこで、本発明は、従来よりも圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転に有効に利用することが可能な内燃機関の過給装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の過給装置は、複数の翼が周方向に設けられたタービンホイールと、前記タービンホイールを収容し、内燃機関から排出された排気が導かれるホイール収容室が内部に設けられたタービンハウジングと、を有し、前記ホイール収容室は、前記タービンホイールの径方向外側において前記タービンホイールと前記ホイール収容室の内壁面との間に渦巻き状のスクロール部が設けられるように形成され、前記スクロール部には、前記タービンホイールの外周に沿って周方向に並べて配置され、かつ所定の可動範囲内で翼角を変更可能な複数の可変ノズル翼が設けられているターボ過給機と、圧縮されたガスを溜めることが可能な蓄圧容器と、一端が前記ホイール収容室内に開口し、他端が前記蓄圧容器に接続された接続通路と、を備え、前記接続通路の一端は、前記複数の可変ノズル翼が形成する翼列よりも前記タービンホイール寄りに配置されている(請求項1)。
本発明の内燃機関の過給装置によれば、接続通路の一端が可変ノズル翼の翼列よりもタービンホイール寄りに配置されているので、蓄圧容器の圧縮ガスをその一端からタービンホイールに直接噴射することができる。この場合、圧縮ガスのエネルギが可変ノズル翼で無駄に消費されることを防止できる。そのため、従来よりも圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転に有効に利用することができる。
本発明の内燃機関の過給装置の一形態において、前記接続通路の一端は、前記スクロール部において前記タービンホイールと前記ホイール収容室の内壁面との間が最も狭くなる部分に配置されていてもよい(請求項2)。一般にホイール収容室内に導入された排気は、スクロール部のうちタービンホイールとホイール収容室の内壁面との間が最も広い部分からタービンホイールとホイール収容室の内壁面との間が最も狭くなる部分に向かって流れるように案内される。この場合、タービンホイールとホイール収容室の内壁面との間が最も狭くなる部分において排気の流速が最も遅くなるので、この部分では他の部分と比較してタービンホイールに与えられる排気のエネルギが小さくなる。この形態では、このタービンホイールとホイール収容室の内壁面との間が最も狭くなる部分に接続通路の一端を配置したので、排気のエネルギを十分に利用しつつ圧縮ガスのエネルギでタービンホイールの回転をアシストすることができる。そのため、圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転に有効に利用することができる。
本発明の内燃機関の過給装置の一形態において、前記ターボ過給機よりも下流の排気通路に設けられ、前記排気通路を閉じる全閉位置と前記排気通路を開ける全開位置とに切り替え可能な排気遮断弁と、所定の蓄圧条件が成立した場合に前記内燃機関のシリンダから排出されたガスが前記蓄圧容器に導入されるように前記排気遮断弁を前記全閉位置に切り替える制御手段と、をさらに備えていてもよい(請求項3)。この場合、蓄圧容器に内燃機関のシリンダから排出されたガスを圧縮して溜めることができる。
本発明の内燃機関の過給装置の一形態において、前記接続通路の一端は、その一端から噴射された圧縮ガスが前記タービンホイールの径方向外側から前記タービンホイールに供給されるように配置されていてもよい(請求項4)。この場合、タービンハウジングの内面に当てることなく圧縮ガスをタービンホイールに供給することができる。そのため、圧縮ガスがタービンハウジングの内面に当たってエネルギがそこで無駄に消費されることを防止できる。従って、圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転にさらに有効に利用することができる。
本発明の内燃機関の過給装置の一形態において、前記接続通路の一端は、前記タービンハウジングの内面のうち前記タービンホイールの翼と対向する部分に配置されていてもよい(請求項5)。この場合、圧縮ガスをタービンホイールの翼間に直接噴射することができる。そのため、圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転にさらに有効に利用することができる。
本発明の内燃機関の過給装置の一形態において、前記複数の可変ノズル翼は、形成する翼列の一部において可変ノズル翼間の間隔が他の部分よりも広がっており、前記可変ノズル翼間の間隔が他の部分よりも広がっている部分から前記翼列よりも径方向内側にノズルが差し込まれており、前記接続通路の一端は、前記翼列よりも径方向内側に差し込まれた前記ノズルの先端であってもよい(請求項6)。このように可変ノズル翼の間隔を翼列の一部において広げることにより、接続通路の一端を容易に可変ノズル翼の翼列よりもタービンホイール寄りに配置することができる。
以上に説明したように、本発明の内燃機関の過給装置によれば、接続通路の一端を可変ノズル翼の翼列よりもタービンホイール寄りに配置したので、蓄圧容器の圧縮ガスをその一端からタービンホイールに直接噴射することができる。そのため、従来よりも圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転に有効に利用することができる。
(第1の形態)
図1は、本発明の第1の形態に係る過給装置が組み込まれた内燃機関を示している。図1の内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1は、車両に走行用動力源として搭載されるディーゼルエンジンであり、複数(図1では4つ)のシリンダ2を有する機関本体3と、各シリンダ2にそれぞれ接続される吸気通路4及び排気通路5とを備えている。吸気通路4には、吸気を濾過するためのエアクリーナ6と、ターボ過給機7のコンプレッサ7aと、吸気を冷却するためのインタークーラ8とが設けられている。排気通路5には、ターボ過給機7のタービン7bと、排気を浄化するための触媒コンバータ9と、排気通路5を閉じる全閉位置と排気通路5を開ける全開位置とに切り替え可能な排気遮断弁10とが設けられている。
排気通路5と吸気通路4とは、EGR通路11にて接続されている。図1に示したようにEGR通路11は、排気通路5の一部を形成する排気マニホールド5aと吸気通路4の一部を形成する吸気マニホールド4aとを接続している。EGR通路11には、排気通路5から吸気通路4に導かれる排気(以下、EGRガスと称することがある。)を冷却するためのEGRクーラ12及びEGRガスの流量を調整するためのEGR弁13が設けられている。各シリンダ2には、シリンダ2内に燃料を噴射するためのインジェクタ14がそれぞれ設けられている。各インジェクタ14は、インジェクタ14に供給される高圧の燃料が蓄えられるコモンレール15に接続されている。
図2〜図4を参照してターボ過給機7について説明する。なお、図2はターボ過給機7のタービン7bを図3の矢印II方向から見た図であり、図3は図2のIII−III線におけるタービン7bの断面を示した図である。また、図4は、タービン7bの内部を概略的に示した図である。これらの図に示したようにタービン7bは、タービンホイール16と、タービンホイール16を内部に収容するタービンハウジング17とを備えている。タービンホイール16には、複数の翼16aが周方向に設けられている。タービンハウジング17は、入口部18と、入口部18と通じるホイール収容室19と、ホイール収容室19と通じる出口部20とを備えている。
タービンホイール16は、ホイール収容室19に回転軸線Ax回りに回転自在に収容されている。図2に示したようにホイール収容室19は、タービンホイール16の径方向外側においてタービンホイール16と内壁面19aとの間に渦巻き状のスクロール部21が設けられるように形成されている。スクロール部21には、タービンホイール16の外周に沿って周方向に所定間隔で並べられた複数の可変ノズル翼22が設けられている。すなわち、ターボ過給機7は可変ノズル式のターボ過給機として構成されている。これら各可変ノズル翼22は、それぞれ所定の可動範囲内で翼角を変更可能なようにピン22aを中心として回転可能にタービンハウジング17に支持されている。図2に示したように各可変ノズル翼22は、共通のユニゾンリング23と連結されており、これらの可変ノズル翼22の翼角はこのユニゾンリング23にて制御される。なお、これらの部分はエンジン1に取り付けられる周知のターボ過給機のタービンと同じでよいため、詳細な説明は省略する。
タービン7bの入口部18は排気マニホールド5aと接続され、出口部20は触媒コンバータ9と接続される。そのため、エンジン1の各シリンダ2から排出された排気は、入口部18を介してホイール収容室19に導かれる。入口部18からホイール収容室19に導かれた排気は、スクロール部21においてタービンホイール16と内壁面19aとの間が最も広い部分からタービンホイール16と内壁面19aとの間が最も狭くなる部分(図2の範囲S)、いわゆるスクロール部21が始まる部分から終わる部分に向かって流れる。また、排気はこのようにスクロール部21に沿って流れている間に図4に矢印Fで示したように可変ノズル翼22間からタービンホイール16に向かって吹き込み、その後出口部20から排出される。そして、これによりタービンホイール16が矢印R方向に回転駆動される。
図1に示したようにエンジン1は、ターボ過給機7の動作をアシストするためのアシストシステム30を備えている。アシストシステム30は、蓄圧容器としての蓄圧タンク31と、蓄圧タンク31とタービン7bとを接続する接続通路としてのガス通路32とを備えている。蓄圧タンク31は、圧縮されたガスを溜めることが可能な圧力容器として構成されている。ガス通路32は、タービン7bに設けられる圧縮ガス案内通路33を備えている。図4に示したように圧縮ガス案内通路33は、一端33aがホイール収容室19内に開口し、他端33bがタービンハウジング17の外側に配置されている。そのため、圧縮ガス案内通路33の一端33aが本発明の接続通路の一端に相当する。
この図4に示したように圧縮ガス案内通路33の一端33aは、複数の可変ノズル翼22が形成する翼列Lとタービンホイール16との間に配置されている。より詳しく説明すると圧縮ガス案内通路33の一端33aは、翼列Lとタービンホイール16との間であり、かつスクロール部21においてタービンホイール16とホイール収容室19の内壁面19aとの間が最も狭くなる部分Sに配置されている。図3に示したように圧縮ガス案内通路33は、タービンハウジング17の出口部20側の側面に設けられている。この図に示したように圧縮ガス案内通路33は、一端33aよりも他端33bが径方向外側に位置するように、すなわちタービンホイール16に向かって斜めに傾斜するように設けられている。また、圧縮ガス案内通路33は、図4に矢印Faで示したようにその一端33aからタービンホイール16の最も外側に部分に向かって圧縮ガスが噴射され、かつその圧縮ガスによりタービンホイール16が矢印R方向に回転駆動されるように設けられている。
ガス通路32には、流量制御弁34が設けられている。流量制御弁34は、蓄圧タンク31と圧縮ガス案内通路33とが接続されるようにガス通路32を全開する接続位置(以下、全開位置と称することもある。)と蓄圧タンク31と圧縮ガス案内通路33との接続が遮断されるようにガス通路32を全閉する遮断位置(以下、全閉位置と称することもある。)との間で開度を調整可能である。
流量制御弁34の動作は、制御手段としてのエンジンコントロールユニット(ECU)40にて制御される。ECU40は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を有し、エンジン1に設けられた各種センサからの出力信号に基づいて排気遮断弁10、EGR弁13、インジェクタ14、及びユニゾンリング23などの動作をそれぞれ制御することによりエンジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。ECU40は、例えばエンジン1の回転数が予め設定した所定の燃料カット回転数以上であり、かつアクセル開度が0%すなわちアクセルペダルが踏まれていない場合、各シリンダ2への燃料供給が停止されるように各インジェクタ15の動作を制御する。以下、この制御を燃料カット制御と称することがある。
ECU40は、車両の走行状態及びエンジン1の運転状態に応じてアシストシステム30を制御する。例えば、ECU40は蓄圧タンク31の圧力が予め設定した目標圧力より低く、かつエンジン1に対して燃料カット制御が実行されているときに蓄圧タンク31に圧縮されたガスが溜められるようにアシストシステム30を制御する。具体的には、エンジン1に対して燃料カット制御が実行されている場合、まず排気遮断弁10及びEGR弁13をそれぞれ全閉にする。その後、流量制御弁34を全開位置に切り替える。これによりシリンダ2から排出されたガスを加圧して蓄圧タンク31に溜めることができる。なお、上述したようにこれらの制御は、燃料カット制御の実行中に行われるので、蓄圧タンク31には殆ど空気で構成されたガスを溜めることができる。そして、蓄圧タンク31の圧力が目標圧力に達した後は、流量制御弁34を全閉位置に切り替えて蓄圧タンク31への蓄圧を終了する。このように蓄圧タンク31への蓄圧を行うので、蓄圧タンク31の圧力が目標圧力より低く、かつエンジン1に対して燃料カット制御が実行されている場合が本発明の所定の蓄圧条件が成立した場合に相当する。
また、ECU40は、車両の加速時や発進時などターボ過給機7の動作をアシストする必要がある場合、蓄圧タンク31に溜められている圧縮ガスがタービン7bに供給されるように流量制御弁34を全開位置に切り替える。これにより蓄圧タンク31内に溜められていた圧縮ガスが、ガス通路32及び圧縮ガス案内通路33を介してホイール収容室19に導入される。上述したように圧縮ガス案内通路33の一端33aは翼列Lとタービンホイール16との間に配置され、その一端33aからは図4の矢印Fa方向に圧縮ガスが噴射される。そのため、圧縮ガスをタービンホイール16に直接噴射して、この圧縮ガスによりタービンホイール16を矢印R方向に回転駆動することができる。従って、ターボ過給機7の動作をアシストすることができる。
図5は、アシストシステム30にてターボ過給機7の動作をアシストした場合の蓄圧タンク31の圧力(以下、蓄圧タンク圧と称することがある。)及び過給圧の時間変化の一例を示している。また、図5には比較例として圧縮ガスを排気マニホールド5aに導入してターボ過給機7の動作をアシストさせた場合の蓄圧タンク圧及び過給圧の時間変化の一例を示した。なお、図5の実線L1、L2が本発明のアシストシステム30で動作をアシストした場合の蓄圧タンク圧、過給圧の時間変化を示し、破線L3、L4が比較例の蓄圧タンク圧、過給圧の時間変化を示している。図5では、時刻T0において車両の加速が開始されている。そのため、この時点において流量制御弁34が全開位置に切り替えられてアシストシステム30によるターボ過給機7の動作のアシストが開始される。本発明のアシストシステム30では、その後時刻T1において過給圧が目標過給圧に到達しているので、この時刻T1で流量制御弁34が全閉位置に切り替えられ、圧縮ガスの供給が停止される。一方、比較例では排気マニホールド5aに圧縮ガスを供給するため、本発明と比較して過給圧が上昇し難い。そのため、過給圧が目標過給圧に到達するまでに図5に示したように時刻T1〜時刻T2の間の時間Tの分本発明より長い時間が必要となる。従って、アシスト終了時における蓄圧タンク圧が本発明よりも低くなる。
以上に説明したように、本発明の過給装置によれば、圧縮ガスをホイール収容室19に直接送り込むことができるので、圧力を殆ど低下させることなく圧縮ガスをタービンホイール16に噴射することができる。また、圧縮ガスが噴出する圧縮ガス案内通路33の一端33aは、複数の可変ノズル翼22が形成する翼列Lとタービンホイール16との間に配置されているので、圧縮ガスをタービンホイール16に直接噴射することができる。この圧縮ガス案内通路33の一端33aは、タービンホイール16と内壁面19aとの間が最も狭くなる部分Sに配置されている。この部分Sでは、スクロール部21を流れてきた排気の流速が最も遅くなり、他の部分と比較してタービンホイール16に与えられる排気のエネルギが小さくなる。本発明の過給装置では、このタービンホイール16と内壁面19aとの間が最も狭くなる部分Sに圧縮ガスを供給できるので、排気のエネルギを十分に利用しつつ圧縮ガスのエネルギでタービンホイール16の回転をアシストすることができる。そのため、圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転に有効に利用することができる。これにより、図5に示したように短時間で過給圧を目標過給圧まで上昇させることができる。また、ターボ過給機7のアシストに必要なガス量を低減できるので、蓄圧タンク31の容量を小さくすることができる。そのため、装置を小型化することができる。
圧縮ガス案内通路33の一端33aが開口する位置は、上述した位置に限定されない。例えば、図6に示したようにタービンハウジング17の内面のうちそれら複数の翼16aと対向する部分17aに圧縮ガス案内通路33の一端33aが開口していてもよい。なお、図6は、上述した形態の図3に対応する図である。この図6において上述した形態と共通の部分には同じ符号を付して説明を省略する。なお、この変形例では、図6に示したように圧縮ガス案内通路33をタービンハウジング17の外側まで延長せず、圧縮ガス案内通路33とガス通路32との間に圧縮ガス室50を設けている。
この変形例では、タービンホイール16の翼16a間に圧縮ガスを直接噴射することができるので、圧縮ガスのエネルギをタービンホイール16の回転にさらに有効に利用することができる。また、この変形例のように圧縮ガス案内通路33とガス通路32とを圧縮ガス室50を介して接続することにより、圧縮ガス案内通路33及びガス通路32の配置の自由度を高めることができる。
(第2の形態)
次に図7〜図10を参照して本発明の第2の形態に係る過給装置について説明する。図7及び図8は、第2の形態に係る過給装置のターボ過給機7のタービン7bを示している。なお、図7はこのタービン7bを図8の矢印VII方向から見た図である。また、図8は図7のVIII−VIII線におけるタービン7bの断面を示す図である。図8に示したようにこの形態においては、タービン7bを軸線Axと直交する方向から見た場合に圧縮ガス案内通路33となるノズル60がタービンホイール16の径方向外側からタービンホイール16に向かって直線状に延びるように設けられている点が第1の形態と異なる。それ以外は第1の形態と同じであるため、図7〜図10において第1の形態と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、図8のタービン7bの内部の一部を示した図である。また、図10は図9の領域Aの周囲を拡大して示した図である。これらの図に示したようにこの形態では、翼列Lから2個の可変ノズル翼22が取り除かれ、それらが取り付けられていたピン22aの間を通過するようにノズル60が設けられる。図10に示したようにノズル60は、その両側にあるピン22aにそれぞれ接するように設けられている。これによりノズル60とその両側にあるピン22aとの間に隙間が形成されることを防止する。なお、図10においてノズル60の右側に配置されているピン22aには、ノズル60と干渉しないように長さが半分の可変ノズル翼61が設けられている。図9に示したようにノズル60の一端60aは、翼列Lとタービンホイール16との間に配置される。一方、ノズル60の他端60bは、タービンハウジング17の外側に配置される。そして、この他端60bにガス通路32が接続される。
第2の形態の過給装置によれば、圧縮ガスを排気と同様にタービンホイール16の径方向外側からタービンホイール16に向かって真っ直ぐに噴射することができる。そのため、圧縮ガスがタービンハウジング17の内面に当たって圧縮ガスのエネルギがそこで無駄に消費されることを防止できる。従って、圧縮ガスのエネルギをタービンホイールの回転にさらに有効に利用することができる。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明の過給装置はディーゼルエンジンに限らず、ガソリンその他の燃料を利用する各種の内燃機関に適用してよい。蓄圧タンクに主に溜められるガスは空気に限定されず、排気を溜めてもよい。タービンハウジングに設けられる圧縮ガス案内通路の個数は1つに限定されない。タービンハウジングに複数の圧縮ガス案内通路を設け、これらからタービンホイールに向けて圧縮ガスを噴射してもよい。この場合、ガス通路を途中で分岐させることにより、これら複数の圧縮ガス案内通路と蓄圧タンクとを接続すればよい。
図11及び図12は、本発明の関係する参考例を示している。なお、これらの図において上述した各形態と共通の部分には同じ符号を付して説明を省略する。なお、図11は参考例に係るターボ過給機7のタービン7bの内部を示し、図12は図11のXII−XII線におけるタービン7bの断面を示している。図11に示したようにこの参考例では、タービンハウジング17に圧縮ガス案内通路33が2つ設けられている。図12に示したようにこれらの圧縮ガス案内通路33は、ホイール収容室19の内面に沿って配置される配管70にて構成されている。この配管70は、一端がホイール収容室19内に配置され、他端がタービンハウジング17の外側に配置されるようにタービンハウジング17を貫通している。図11に示したようにこれら2つの圧縮ガス案内通路33は、軸線Axを挟んで対称になるように配置されている。そのため、この場合は、圧縮ガスによってタービンホイール16に対して大きさがほぼ同じで向きが反対の一対の力(偶力)を与えることができる。この場合、圧縮ガスからタービンホイール16に与えられるエネルギをほぼタービンホイール16の回転に使用することができるので、圧縮ガスのエネルギをタービンホイール16の回転にさらに有効に利用することができる。
本発明の第1の形態に係る過給装置が組み込まれた内燃機関を示す図。 図1のタービンを示す図。 図2のIII−III線におけるタービンの断面を示す図。 タービンの内部を概略的に示した図。 ターボ過給機のアシスト時における蓄圧タンク圧及び過給圧の時間変化の一例を示す図。 本発明の第1の形態に係る過給装置の変形例を示す図。 本発明の第2の形態に係る過給装置のターボ過給機のタービンを示す図。 図7のVIII−VIII線におけるタービンの断面を示す図。 図8のタービンの内部の一部を拡大して示した図。 図9の領域Aの周囲を拡大して示した図。 本発明に関係する参考例のターボ過給機のタービンを示す図。 図11のXII−XII線におけるタービンの断面を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
7 ターボ過給機
10 排気遮断弁
16 タービンホイール
16a 翼
17 タービンハウジング
19 ホイール収容室
19a 内壁面
21 スクロール部
22 可変ノズル翼
31 蓄圧タンク(蓄圧容器)
32 ガス通路(接続通路)
33 圧縮ガス案内通路
33a 一端
40 エンジンコントロールユニット(制御手段)
60 ノズル
L 翼列

Claims (6)

  1. 複数の翼が周方向に設けられたタービンホイールと、前記タービンホイールを収容し、内燃機関から排出された排気が導かれるホイール収容室が内部に設けられたタービンハウジングと、を有し、前記ホイール収容室は、前記タービンホイールの径方向外側において前記タービンホイールと前記ホイール収容室の内壁面との間に渦巻き状のスクロール部が設けられるように形成され、前記スクロール部には、前記タービンホイールの外周に沿って周方向に並べて配置され、かつ所定の可動範囲内で翼角を変更可能な複数の可変ノズル翼が設けられているターボ過給機と、圧縮されたガスを溜めることが可能な蓄圧容器と、一端が前記ホイール収容室内に開口し、他端が前記蓄圧容器に接続された接続通路と、を備え、
    前記接続通路の一端は、前記複数の可変ノズル翼が形成する翼列よりも前記タービンホイール寄りに配置されていることを特徴とする内燃機関の過給装置。
  2. 前記接続通路の一端は、前記スクロール部において前記タービンホイールと前記ホイール収容室の内壁面との間が最も狭くなる部分に配置されている請求項1に記載の内燃機関の過給装置。
  3. 前記ターボ過給機よりも下流の排気通路に設けられ、前記排気通路を閉じる全閉位置と前記排気通路を開ける全開位置とに切り替え可能な排気遮断弁と、所定の蓄圧条件が成立した場合に前記内燃機関のシリンダから排出されたガスが前記蓄圧容器に導入されるように前記排気遮断弁を前記全閉位置に切り替える制御手段と、をさらに備えている請求項1又は2に記載の内燃機関の過給装置。
  4. 前記接続通路の一端は、その一端から噴射された圧縮ガスが前記タービンホイールの径方向外側から前記タービンホイールに供給されるように配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の過給装置。
  5. 前記接続通路の一端は、前記タービンハウジングの内面のうち前記タービンホイールの翼と対向する部分に配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の過給装置。
  6. 前記複数の可変ノズル翼は、形成する翼列の一部において可変ノズル翼間の間隔が他の部分よりも広がっており、
    前記可変ノズル翼間の間隔が他の部分よりも広がっている部分から前記翼列よりも径方向内側にノズルが差し込まれており、
    前記接続通路の一端は、前記翼列よりも径方向内側に差し込まれた前記ノズルの先端である請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の過給装置。
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