JP2008290481A - ロックボディ及びこれを備えたステアリングロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造に用いる成形用型の型数を削減してコストの低廉化を図ることができるロックボディを提供する。
【解決手段】キー挿入孔303から挿入されるイグニッションキーKのキーロータ30を収容する第1収容空間23を有する本体部20と、キーロータ30の回動によって進退することによりステアリングシャフト9をロック・アンロック状態とするロック部材4を収容する第2収容空間28を有するガイド部21とを備え、第1収容空間23及び第2収容空間28は、それぞれが互いに直交する軸線a,cをもって外部に開口されている。
【選択図】図1
【解決手段】キー挿入孔303から挿入されるイグニッションキーKのキーロータ30を収容する第1収容空間23を有する本体部20と、キーロータ30の回動によって進退することによりステアリングシャフト9をロック・アンロック状態とするロック部材4を収容する第2収容空間28を有するガイド部21とを備え、第1収容空間23及び第2収容空間28は、それぞれが互いに直交する軸線a,cをもって外部に開口されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロックボディ及びこれを備えたステアリングロック装置に関し、特にステアリングシャフトをロック・アンロック状態とするロック部材を往復(進退)可能に収容するロックボディ及びこれを備えたステアリングロック装置に関する。
従来のステアリングロック装置として、例えば、本体部及びガイド部を有するロックボディと、このロックボディの本体部内でシリンダ錠のキーロータと一体に回動するカム部材と、このカム部材の回動によってロックボディのガイド部内を進退するスライダと、このスライダの進退によってステアリングシャフトをロック・アンロック状態とするロック部材とを備えたものがある(特許文献1)。
ロックボディは、車両のステアリングコラムに取り付けられている。本体部は、キーによって回動操作されるシリンダ錠(キーロータ)を内部に収容する収容空間を有する略円筒体によって形成されている。ガイド部は、本体部の収容空間に連通してロック部材を収容する収容空間を有し、本体部にその径方向に突出して設けられている。
カム部材は、ロックボディの本体部の収容空間に配置され、キーロータの回動運動をロック部材の進退運動に変換するように構成されている。
スライダは、ロックボディの本体部及びガイド部の各収容空間に跨って配置され、スプリングの弾撥力がステアリングシャフト側に常時付与されている。
ロック部材は、ロックボディのガイド部の収容空間に進退可能に収容されている。そして、カム部材の回動によってスライダと共に移動してステアリングシャフトの係合溝と係合し、又はステアリングシャフトの係合溝から離脱するように構成されている。
以上の構成により、シリンダ錠が施錠(キーロータが「LOCK」位置に配置)される場合、ロック部材がカム部材の回動によるスライダの進行及びスプリングの弾撥力によってロック位置に移動し、これに伴いロック部材の先端部がステアリングシャフトの係合溝と係合してステアリングシャフトをロック状態とする。
一方、シリンダ錠の施錠状態が解除(キーロータが「ACC」,「ON」又は「START」位置に配置)される場合、ロック部材がカム部材の回動によるスライダの退避によってロック解除(アンロック)位置に移動し、これに伴いステアリングシャフトの係合溝から離脱してステアリングシャフトをアンロック状態とし、ステアリングシャフトの回転を許容する。
ところで、この種のステアリングロック装置においては、ロックボディの製造が固定型,可動型及びスライド型を用いて成形(鋳造)することにより行われる。
特開2004−314745号公報
しかしながら、特許文献1のステアリングロック装置によると、本体部とガイド部の各収容空間の一部が軸線方向に互いに重なっているため、ロックボディの製造に用いるスライド型として本体部の収容空間(キーロータ挿入孔)を形成するためのスライド型と、ガイド部の収容空間(ロック部材挿入孔)を形成するためのスライド型との少なくとも2個のスライド型を必要としていた。この結果、成形用型の型数が増加し、コスト高になるという問題があった。
従って、本発明の目的は、製造に用いる成形用型の型数を削減することができ、もってコストの低廉化を図ることができるロックボディ及びこれを備えたステアリングロック装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、キー挿入孔から挿入されるキーのキーロータを収容する第1収容空間を有する本体部と、前記キーロータの回動によって進退することによりステアリングシャフトをロック・アンロック状態とするロック部材を収容する第2収容空間を有するガイド部とを備え、前記第1収容空間及び前記第2収容空間は、それぞれが互いに直交する軸線をもって外部に開口されていることを特徴とするロックボディを提供する。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、キー挿入孔から挿入されるキーのキーロータ、及び前記キーロータの回動によって進退することによりステアリングシャフトをロック・アンロック状態とするロック部材を収容するロックボディを備えたステアリングロック装置において、前記ロックボディは、前記キーロータを収容する第1収容空間を有する本体部と、前記ロック部材を収容する第2収容空間を有するガイド部とを含み、前記第1収容空間及び前記第2収容空間は、それぞれが互いに直交する軸線をもって外部に開口されていることを特徴とするステアリングロック装置を提供する。
本発明によると、ロックボディの製造に用いる成形用型の型数を削減することができ、コストの低廉化を図ることができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係るステアリングロック装置を説明するために示す分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るステアリングロック装置を説明するために示す平面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B断面図である。
図1は、本発明の実施の形態に係るステアリングロック装置を説明するために示す分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るステアリングロック装置を説明するために示す平面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B断面図である。
〔ステアリングロック装置の全体構成〕
図1において、符号1で示すステアリングロック装置は、ハウジングを形成するロックボディ2と、このロックボディ2内に収容されたシリンダ錠3と、このシリンダ錠3におけるキーロータ30の回動によって進退するロック部材4と、このロック部材4を進退可能に案内保持するロックホルダとしてのガイドブロック5と、このガイドブロック5内でロック部材4を係止可能なレバー部材6と、このレバー部材6のキー挿入側と反対の側でキーロータ30の回動によってスイッチ動作を行うスイッチユニット7とから大略構成されている。
図1において、符号1で示すステアリングロック装置は、ハウジングを形成するロックボディ2と、このロックボディ2内に収容されたシリンダ錠3と、このシリンダ錠3におけるキーロータ30の回動によって進退するロック部材4と、このロック部材4を進退可能に案内保持するロックホルダとしてのガイドブロック5と、このガイドブロック5内でロック部材4を係止可能なレバー部材6と、このレバー部材6のキー挿入側と反対の側でキーロータ30の回動によってスイッチ動作を行うスイッチユニット7とから大略構成されている。
(ロックボディ2の構成)
ロックボディ2は、図1に示すように、本体部20及びガイド部21を有し、図2に2点鎖線で示すように車両(図示せず)内のステアリングコラム8に取り付けられている。そして、例えばアルミニウム合金鋳造による成形体によって形成されている。ロックボディ2の製造は、固定型,可動型及びスライド型を用いて成形することにより行われる。ステアリングコラム8は、ステアリングホイール(図示せず)の回転操作によって回転するステアリングシャフト9を挿通させる円筒体によって形成されている。
ロックボディ2は、図1に示すように、本体部20及びガイド部21を有し、図2に2点鎖線で示すように車両(図示せず)内のステアリングコラム8に取り付けられている。そして、例えばアルミニウム合金鋳造による成形体によって形成されている。ロックボディ2の製造は、固定型,可動型及びスライド型を用いて成形することにより行われる。ステアリングコラム8は、ステアリングホイール(図示せず)の回転操作によって回転するステアリングシャフト9を挿通させる円筒体によって形成されている。
本体部20は、図3に示すように、キーロータ30を挿入して回動可能に収容する第1収容空間23を有し、全体が段状の有底略円筒体によって形成されている。第1収容空間23は、ロックボディ2(本体部20)外にキーロータ30の挿入方向に沿って開口し、かつ各内径が互いに異なる大径部230と小径部231とによって形成されている。
本体部20の内周面には、シリンダ錠3のタンブラ(後述)を係脱するタンブラ係合部24が設けられている。本体部20の外周面には、図2に示すように、その径方向に突出し、かつ軸線方向に互いに並列する取付部25,25が一体に設けられている。取付部25,25の内側面25A,25Aは、ステアリングコラム8の外周面に適合する円弧面で形成されている。本体部20のキー挿入側端部と反対側の端部には、図3に示すように、第1収容空間23の軸線aと直交する軸線bに沿って開口する係止孔260,260を有するユニット係止部26,26が一体に設けられている。
ここで、「2つの軸線が直交する」場合とは、「2つの軸線が同一の平面上で直交する」場合のみならず、「空間内(ねじれの位置)にある2つの軸線が相対的に平行移動することにより直交する」場合を含む。
ガイド部21は、図1に示すように、ガイドブロック5(ロック部材4)を挿入して収容する第2収容空間28を有する有底略角筒体からなり、本体部20の外周面に径方向に突出して一体に設けられている。
第2収容空間28は、図4に示すように、ロックボディ2(ガイド部21)外に第1収容空間23及び係止孔260,260(共に図3に示す)の各軸線a,bと直交する軸線cをもって開口し、かつ第1収容空間23に連通されている。第2収容空間28の開口端面28Aは、取付部25,25の内側面25A,25Aに連接する円弧面で形成されている。
ガイド部21の底面には、第2収容空間28に連通し、後述するスプリング10の一方側端部を係止するスプリング係止凹部29が設けられている。
(シリンダ錠3の構成)
シリンダ錠3は、図1に示すように、イグニッションキーKの挿入回動操作によって回動するキーロータ30と、このキーロータ30の径方向に進退してロックボディ2(係合部24)に係脱する複数のタンブラ31,31,…(図1では1個のみ示す)と、これら複数のタンブラ31,31,…にロックボディ2に対して係止(係合)する方向の弾撥力を付与するスプリング32,32,…(図1では1個のみ示す)とからなり、ロックボディ2の第1収容空間23に収容されている。
シリンダ錠3は、図1に示すように、イグニッションキーKの挿入回動操作によって回動するキーロータ30と、このキーロータ30の径方向に進退してロックボディ2(係合部24)に係脱する複数のタンブラ31,31,…(図1では1個のみ示す)と、これら複数のタンブラ31,31,…にロックボディ2に対して係止(係合)する方向の弾撥力を付与するスプリング32,32,…(図1では1個のみ示す)とからなり、ロックボディ2の第1収容空間23に収容されている。
キーロータ30は、図3に示すように、第1収容空間23の小径部231に対応する胴部301、及び第1収容空間23の大径部230に対応する鍔部302を有し、本体部20の第1収容空間23に大径部230及び小径部231に跨って軸線回りに回動可能に収容されている。そして、イグニッションキーKの挿入回動操作によって回動し、ロック部材4を進退させてステアリングシャフト9をロック・アンロック状態とするように構成されている。キーロータ30には、そのキー挿入側の端面に軸線に沿って開口し、かつイグニッションキーKを挿抜可能なキー挿入孔303が設けられている。
胴部301には、図1に示すように、鍔部302の近傍に位置し、かつ径方向に開口する貫通孔304が設けられている。また、胴部301には、軸線方向に並列し、かつ径方向に開口する複数のタンブラ保持孔305,305,…が設けられている。複数のタンブラ保持孔305,305,…のうち互いに隣り合う2つのタンブラ保持孔305,305は、キーロータ30の軸線方向に互いにずれ、かつ円周方向に等間隔(180°)をもって配置されている。
胴部301の外周面には、径方向に突出し、かつ軸線方向に所定の間隔をもって互いに並列する(後述するキーロータ抜け止め用の脚片54,55を介して互いに対向する)位置決め用の環状凸部306,306が一体に設けられている。また、胴部301の外周面には、キーロータ30の回動運動をロック部材4の進退運動に変換するためのカム部307が一体に設けられている。
胴部301のキー挿入側と反対側の端部には、図3に示すように、スイッチユニット7のスイッチ(図示せず)を押圧するスイッチ押圧面としての切り欠き面308,308が設けられている。
(ロック部材4の構成)
ロック部材4は、図1に示すように、ロック基端部40及びロック機能部41を有する逆略T字状の矩形片からなり、ガイド部21の第2収容空間28にガイドブロック5を介して進退可能に収容されている。そして、キーロータ30の一方向回動による進行によってステアリングシャフト9の係合溝90に係合し、キーロータ30の他方向回動による退避によってステアリングシャフト9の係合溝90から離脱(係合溝90との係合を解除)するように構成されている。ロック部材4には、ステアリングシャフト9の係合溝90に係合する方向の弾撥力がスプリング10によって付与されている。
ロック部材4は、図1に示すように、ロック基端部40及びロック機能部41を有する逆略T字状の矩形片からなり、ガイド部21の第2収容空間28にガイドブロック5を介して進退可能に収容されている。そして、キーロータ30の一方向回動による進行によってステアリングシャフト9の係合溝90に係合し、キーロータ30の他方向回動による退避によってステアリングシャフト9の係合溝90から離脱(係合溝90との係合を解除)するように構成されている。ロック部材4には、ステアリングシャフト9の係合溝90に係合する方向の弾撥力がスプリング10によって付与されている。
ロック基端部40は、ガイドブロック5からの抜け防止機能を有し、幅寸法がロック機能部41の幅寸法より大きい寸法に設定されている。
ロック基端部40には、図4に示すように、キーロータ30が挿通するキーロータ挿通孔42が設けられている。キーロータ挿通孔42の内面一部は、キーロータ30のカム部307に対応する傾斜面としての受面420で設けられている。これにより、キーロータ30の一方向回動によってカム部307が受面420に対する押圧を解除すると、ロック部材4がスプリング10の弾撥力によってステアリングシャフト9の係合溝90に係合する方向に進行する。また、キーロータ30の他方向回動によってカム部307が受面420を押圧すると、ロック部材4がスプリング10の弾撥力に抗してステアリングシャフト9の係合溝90から離脱する方向に退避する。
また、ロック基端部40には、ロック機能部41の側と反対側に突出し、かつスプリング10の他方側端部を係止するスプリング係止部43が設けられている。ロック基端部40の一方側側面にはレバー部材6の一方側端部(第1押圧部60)を係止する凹溝401が、また両側側縁にはガイドブロック5のガイド溝59,59内を摺動可能な摺動部402,402がそれぞれ設けられている。
一方、ロック機能部41は、ステアリングシャフト9(係合溝90)に対するロック機能を有し、ロック基端部40のステアリングシャフト側に連設されている。
(ガイドブロック5の構成)
ガイドブロック5は、図1に示すように、ロック部材4のロック機能部41を挿通させる挿通孔50を有する筒体からなり、ガイド部21にビス51によって固定され、かつ一部をロックボディ2(ガイド部21)外に露出させて(ステアリングコラム8の貫通孔80内に挿入して)第2収容空間28に収容されている。
ガイドブロック5は、図1に示すように、ロック部材4のロック機能部41を挿通させる挿通孔50を有する筒体からなり、ガイド部21にビス51によって固定され、かつ一部をロックボディ2(ガイド部21)外に露出させて(ステアリングコラム8の貫通孔80内に挿入して)第2収容空間28に収容されている。
挿通孔50の開口端面は、ステアリングコラム8の内周面と同一面上に位置する第1端面52、及びステアリングコラム8の外周面(ガイド部21の第2収容空間28の開口端面28A)と同一面上に位置する第2端面53で形成されている。
ガイドブロック5には、キーロータ30の環状凸部306,306間に介在するキーロータ抜け止め(キーロータ位置決め)用の脚片54,55が、またこれらキーロータ抜け止め用の脚片54,55に所定の間隔をもって互いに対向するキーロータ逃がし用の脚片56,57がそれぞれ一体に設けられている。キーロータ抜け止め用の脚片54,55及びキーロータ逃がし用の脚片56,57は、それぞれがキーロータ30のキー挿入側端部と反対側の端部を介して互いに並列する位置に配置されている。また、ガイドブロック5には、両脚片54,55間に介在してキーロータ30の外周面に適合する第1切り欠き面58が、また両脚片56,57間に介在してキーロータ30の外周面に適合する第2切り欠き面(図示せず)がそれぞれ設けられている。
ガイドブロック5の内面には、図3に示すように、キーロータ30に対するイグニッションキーKの挿入状態においてロック部材4の両側側縁(摺動部402,402)を摺動可能にそれぞれ案内するガイド溝59,59(溝底59A)が設けられている。
(レバー部材6の構成)
レバー部材6は、図3に示すように、第1押圧部60及び第2押圧部61を有し、本体部20の第1収容空間23に回動可能にレバーケース11を介して収容されている。レバー部材6には、キーロータ30の貫通孔304内でスライドピース12をキー挿入領域側に押圧する方向の弾撥力がスプリング13によって付与されている。
レバー部材6は、図3に示すように、第1押圧部60及び第2押圧部61を有し、本体部20の第1収容空間23に回動可能にレバーケース11を介して収容されている。レバー部材6には、キーロータ30の貫通孔304内でスライドピース12をキー挿入領域側に押圧する方向の弾撥力がスプリング13によって付与されている。
第1押圧部60は、レバー部材6の一方側端部に設けられている。そして、キーロータ30に対するイグニッションキーKの挿入状態においてロック部材4の摺動部402をガイドブロック5のガイド溝59,59のうち一方のガイド溝59の溝底59Aに接近させるとともに、ロック部材4の凹溝401に嵌合してロック部材4を係止するように構成されている。
第2押圧部61は、レバー部材6の他方側端部に設けられている。そして、スライドピース12を本体部20における第1収容空間23のキー挿入領域側に押圧するように構成されている。
スライドピース12は、図3に示すように、キーロータ30の貫通孔304及び本体部20の第1収容空間23に跨って進退可能に収容されている。スライドピース12には、キー挿入領域側に開口し、かつイグニッションキーKを挿抜可能な凹溝120(図1に示す)が設けられている。凹溝120の溝底121は、キー挿入方向に沿って上る勾配をもつ傾斜面で形成されている。これにより、イグニッションキーKが凹溝120(キーロータ30のキー挿入孔303)に挿入されると、溝底121を押圧してスライドピース12をキー挿入領域側と反対側に退避させる。なお、キー挿入状態のイグニッションキーKが凹溝120(キーロータ30のキー挿入孔303)から引き抜かれると、溝底121に対するイグニッションキーKの押圧が解除される。
(スイッチユニット7の構成)
スイッチユニット7は、図3に示すように、イグニッション用のスイッチユニットからなり、ロックボディ2における本体部20のキー挿入側端部と反対側の端部に配置され、かつ本体部20のユニット係止部26,26(係止孔260,260)に係止されている。そして、キーロータ30の回動によって「LOCK」,「ACC」,「ON」又は「START」状態とするように構成されている。スイッチユニット7の両側部には、ユニット係止部26,26の係止孔260,260(内面)にそれぞれ係合可能な弾性片70,70が設けられている。
スイッチユニット7は、図3に示すように、イグニッション用のスイッチユニットからなり、ロックボディ2における本体部20のキー挿入側端部と反対側の端部に配置され、かつ本体部20のユニット係止部26,26(係止孔260,260)に係止されている。そして、キーロータ30の回動によって「LOCK」,「ACC」,「ON」又は「START」状態とするように構成されている。スイッチユニット7の両側部には、ユニット係止部26,26の係止孔260,260(内面)にそれぞれ係合可能な弾性片70,70が設けられている。
〔ステアリングロック装置1の動作〕
ロック部材4によるステアリングシャフト9のロック状態において、イグニッションキーKをキーロータ30のキー挿抜孔303(スライドピース12の凹溝120)に挿入すると、タンブラ31,31,…が移動してキーロータ30のタンブラ係合部24から離脱される。また、スライドピース12が凹溝120の溝底121にイグニッションキーKから押圧力を受けて進行位置(キー挿入領域内)から退避位置(キー挿入領域外)に移動する。この場合、スライドピース12が退避位置に移動すると、レバー部材6が第2押圧部61にスライドピース12から押圧力を受け、ロック部材4の摺動部402,402のうち一方の摺動部402をガイドブロック5におけるガイド溝59の溝底59Aに接近させる方向にスプリング13の弾撥力に抗して回動する。
ロック部材4によるステアリングシャフト9のロック状態において、イグニッションキーKをキーロータ30のキー挿抜孔303(スライドピース12の凹溝120)に挿入すると、タンブラ31,31,…が移動してキーロータ30のタンブラ係合部24から離脱される。また、スライドピース12が凹溝120の溝底121にイグニッションキーKから押圧力を受けて進行位置(キー挿入領域内)から退避位置(キー挿入領域外)に移動する。この場合、スライドピース12が退避位置に移動すると、レバー部材6が第2押圧部61にスライドピース12から押圧力を受け、ロック部材4の摺動部402,402のうち一方の摺動部402をガイドブロック5におけるガイド溝59の溝底59Aに接近させる方向にスプリング13の弾撥力に抗して回動する。
この状態でキーロータ30が解錠位置に配置される方向にイグニッションキーKを回動させると、キーロータ30(カム部307)が同方向に回動する。これにより、カム部307がロック部材4の受面420を押圧し、ロック部材4が摺動部402,402をガイドブロック5のガイド溝59,59内に摺接させステアリングシャフト9の係合溝90から離脱される方向にスプリング10の弾撥力に抗して移動する。この場合、ロック部材4がステアリングシャフト9の係合溝90から離脱される方向に移動すると、ロック部材4のロック機能部41とステアリングシャフト9の係合溝90との係合状態が解除される。
そして、イグニッションキーKを同方向にさらに回動させると、ロック部材4が受面420にカム部307の押圧力を受けながらステアリングシャフト側と反対側にさらに移動し、ロック部材4の凹溝401にレバー部材6の第1押圧部60が嵌合してロック部材4を係止する。この場合、ロック部材4がレバー部材6に係止されると、ステアリングシャフト9がアンロック状態とされる。
一方、ロック部材4によるステアリングシャフト9のアンロック状態において、キーロータ30が施錠位置に配置される方向にイグニッションキーKを回動させると、キーロータ30(カム部307)が同方向に回動する。これにより、ロック部材4がスプリング10の弾撥力によってカム部307の回動に連動し、摺動部402,402をガイドブロック5のガイド溝59,59内に摺接させステアリングシャフト9の係合溝90に係合する方向に移動する。この場合、ロック部材4がステアリングシャフト9の係合溝90に係合する方向に移動すると、凹溝401とレバー部材6の第1押圧部60との嵌合を解除してレバー部材6から離脱される。
この状態でイグニッションキーKを同方向にさらに回動させると、ロック部材4がスプリング10の弾撥力を受けながらステアリングシャフト側にさらに移動し、ステアリングシャフト9の係合溝90に嵌合してステアリングシャフト9を係止する。この場合、ステアリングシャフト9がロック部材4に係止されると、ステアリングシャフト9がロック状態とされる。
そして、イグニッションキーKをキーロータ30のキー挿抜孔303(スライドピース12の凹溝120)から外部に引き抜くと、タンブラ31,31,…が移動してキーロータ30のタンブラ係合部24に係止される。また、スライドピース12がレバー部材6の第2押圧部61からスプリング13の弾撥力を受けて退避位置から進行位置に移動する。この場合、スライドピース12が進行位置に移動すると、レバー部材6がスプリング13の弾撥力を受け、スライドピース12の移動に連動してロック部材4の摺動部402,402のうち一方の摺動部402をガイドブロック5におけるガイド溝59の溝底59Aから離間させる方向に回動する。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)キーロータ30を収容する第1収容空間23、及びロック部材4等を収容する第2収容空間28は、それぞれが互いに直交する軸線a,cをもってロックボディ2外に開口されているため、ロックボディ2の製造に用いるスライド型として単一のスライド型で済ませることができる。これにより、成形用型の型数を削減することができ、コストの低廉化を図ることができる。
(2)ロック部材4を案内保持するガイドブロック5にキーロータ30を抜け止めする脚片54,55が一体に設けられているため、専用のキーロータ抜け止め用プレートが不要になり、部品点数を削減することができ、装置組立作業の簡素化を図ることができる。
以上、本発明のステアリングロック装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
本実施の形態では、ロックボディ2の軸線方向に対するキーロータ30の位置決めがガイドブロック5(キーロータ抜け止め用の脚片54,55)によって行われる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、専用のキーロータ抜け止めプレート等を用いてキーロータをロックボディの軸線方向に位置決めしても勿論よい。
1…ステアリングロック装置
2…ロックボディ、20…本体部、21…ガイド部、23…第1収容空間、230…大径部、231…小径部、24…タンブラ係合部、25…取付部、25A…内側面、26…ユニット係止部、260…係止孔、28…第2収容空間、28A…開口端面、29…スプリング係止凹部
3…シリンダ錠、30…キーロータ、301…胴部、302…鍔部、303…キー挿入孔、304…貫通孔、305…タンブラ保持孔、306…環状凸部、307…カム部、308…切り欠き面、31…タンブラ、32…スプリング、
4…ロック部材、40…ロック基端部、401…凹溝、402…摺動部、41…ロック機能部、42…キーロータ挿通孔、420…受面、43…スプリング係止部
5…ガイドブロック、50…挿通孔、51…ビス、52…第1端面、53…第2端面、54,55…キーロータ抜け止め用の脚片、56,57…キーロータ逃がし用の脚片、58…第1切り欠き面、59…ガイド溝、59A…溝底
6…レバー部材、60…第1押圧部、61…第2押圧部
7…スイッチユニット、70…弾性片
8…ステアリングコラム、80…貫通孔
9…ステアリングシャフト、90…係合溝
10…スプリング
11…レバーケース
12…スライドピース、120…凹溝、121…溝底
13…スプリング
a,b,c…軸線
K…イグニッションキー
2…ロックボディ、20…本体部、21…ガイド部、23…第1収容空間、230…大径部、231…小径部、24…タンブラ係合部、25…取付部、25A…内側面、26…ユニット係止部、260…係止孔、28…第2収容空間、28A…開口端面、29…スプリング係止凹部
3…シリンダ錠、30…キーロータ、301…胴部、302…鍔部、303…キー挿入孔、304…貫通孔、305…タンブラ保持孔、306…環状凸部、307…カム部、308…切り欠き面、31…タンブラ、32…スプリング、
4…ロック部材、40…ロック基端部、401…凹溝、402…摺動部、41…ロック機能部、42…キーロータ挿通孔、420…受面、43…スプリング係止部
5…ガイドブロック、50…挿通孔、51…ビス、52…第1端面、53…第2端面、54,55…キーロータ抜け止め用の脚片、56,57…キーロータ逃がし用の脚片、58…第1切り欠き面、59…ガイド溝、59A…溝底
6…レバー部材、60…第1押圧部、61…第2押圧部
7…スイッチユニット、70…弾性片
8…ステアリングコラム、80…貫通孔
9…ステアリングシャフト、90…係合溝
10…スプリング
11…レバーケース
12…スライドピース、120…凹溝、121…溝底
13…スプリング
a,b,c…軸線
K…イグニッションキー
Claims (3)
- キー挿入孔から挿入されるキーのキーロータを収容する第1収容空間を有する本体部と、
前記キーロータの回動によって進退することによりステアリングシャフトをロック・アンロック状態とするロック部材を収容する第2収容空間を有するガイド部とを備え、
前記第1収容空間及び前記第2収容空間は、それぞれが互いに直交する軸線をもって外部に開口されている
ことを特徴とするロックボディ。 - キー挿入孔から挿入されるキーのキーロータ、及び前記キーロータの回動によって進退することによりステアリングシャフトをロック・アンロック状態とするロック部材を収容するロックボディを備えたステアリングロック装置において、
前記ロックボディは、
前記キーロータを収容する第1収容空間を有する本体部と、
前記ロック部材を収容する第2収容空間を有するガイド部とを含み、
前記第1収容空間及び前記第2収容空間は、それぞれが互いに直交する軸線をもって外部に開口されている
ことを特徴とするステアリングロック装置。 - 前記ガイド部は、前記キーロータに対する前記キーの挿入状態において前記ロック部材を摺動可能に案内するガイド溝が前記第2収容空間に設けられている請求項2に記載のステアリングロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007135432A JP2008290481A (ja) | 2007-05-22 | 2007-05-22 | ロックボディ及びこれを備えたステアリングロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007135432A JP2008290481A (ja) | 2007-05-22 | 2007-05-22 | ロックボディ及びこれを備えたステアリングロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008290481A true JP2008290481A (ja) | 2008-12-04 |
Family
ID=40165680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007135432A Pending JP2008290481A (ja) | 2007-05-22 | 2007-05-22 | ロックボディ及びこれを備えたステアリングロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008290481A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100992699B1 (ko) | 2008-10-14 | 2010-11-05 | 현대자동차주식회사 | 스티어링 컬럼 록킹장치 |
WO2013028676A1 (en) * | 2011-08-22 | 2013-02-28 | Alps Electric Co., Ltd. | Self-locking ignition switch |
WO2016104382A1 (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | 株式会社ヴァレオジャパン | ステアリングロック装置 |
-
2007
- 2007-05-22 JP JP2007135432A patent/JP2008290481A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100992699B1 (ko) | 2008-10-14 | 2010-11-05 | 현대자동차주식회사 | 스티어링 컬럼 록킹장치 |
WO2013028676A1 (en) * | 2011-08-22 | 2013-02-28 | Alps Electric Co., Ltd. | Self-locking ignition switch |
WO2016104382A1 (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | 株式会社ヴァレオジャパン | ステアリングロック装置 |
JP2016120754A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社ヴァレオジャパン | ステアリングロック装置 |
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