JP2008290007A - 回転霧化頭および回転霧化塗装装置 - Google Patents

回転霧化頭および回転霧化塗装装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の回転霧化頭では、付着した塗料を洗浄するために多くの時間を要し、洗浄作業が煩雑となっていた。また、回転霧化頭からの塗料吐出量を多くすると、吐出される液糸状塗料の径が大きくなって、塗装品質に影響を与える恐れがあった。
【解決手段】 底部21から先端側へ向けて拡径する内周面2を備え、該内周面の底部に供給された塗料に回転による遠心力を付与することにより、該塗料を霧化して放出する回転霧化頭1であって、前記内周面の底部に、塗料および洗浄液を供給するための塗料供給ノズル11を備え、前記塗料供給ノズルは、塗料および洗浄液を回転霧化頭の回転中心O部から、該回転霧化頭の回転軸心と略直行する方向へ吐出するノズル孔10aを有し、前記内周面における底部と先端部との途中部に、前記塗料供給ノズルから前記底部に供給され内周面に沿って先端側へ流動する塗料および洗浄液を堰き止めるダム部4を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静電塗装を行うための回転霧化頭および回転霧化塗装装置に関する。
従来、底部から先端側へ向けて拡径するベル形状の内周面を備えた回転霧化頭を塗装装置本体に回転自在に装着し、高速回転する回転霧化頭の前記内周面底部に供給した塗料に、回転による遠心力を付与することにより、該塗料を霧化して放出するように構成した回転霧化塗装装置が知られている。
前記回転霧化塗装装置においては、前記回転霧化頭に静電高電圧を印加して、霧化した塗料の微粒化粒子を帯電させ、静電高電圧を印加した回転霧化頭と接地した被塗装物との間に形成される静電電界により、帯電した塗料の粒子を被塗装物へ向けて飛翔させることで、被塗装物の表面に塗装を行うようにしている。
このように構成される回転霧化塗装装置としては、例えば特許文献1に記載されるような塗装装置がある。
また、このような回転霧化塗装装置に備えられる回転霧化頭は、例えば図6に示すように、有底のベル形状に形成される内周面102を有した回転霧化頭101に構成されており、前記内周面102においては、該内周面102の底部に形成される塗料供給室102aを閉塞するハブ部104が形成されている。
前記塗料供給室102aの底部には貫通孔103が開口し、該貫通孔103に塗料供給管110が挿入されており、該塗料供給管110から塗料溜まり室102a内へ塗料を供給するように構成されている。
前記ハブ部104における内周面102との境界部には、複数の塗料供給孔104aが形成され、前記内周面102のハブ部104よりも先端側(図6における左側)の部分には塗料経路102bが構成されている。
また、前記ハブ部104の中央部には洗浄用孔104bが形成されており、該中央部の塗料供給室102a側の面には、略円錐形状に突出する突出部104cと、該突出部104cから前記塗料供給孔104aに向う塗料経路104dが形成されている。
このように構成される回転霧化頭101を、回転霧化塗装装置に備えられるエアモータ等により高速で回転させた状態で、前記塗料溜まり室102a内に塗料を供給すると、供給された塗料が前記突出部104cに当たった後、回転により生じた遠心力により、前記ハブ部104の前記塗料経路104dに沿って外周側へ向けて流れる。
この場合、突出部104cに当たった塗料は、比較的粘度が高いため前記洗浄用孔104bから先端側へ流れ出ることはなく、前記ハブ部104の前記塗料経路104dに沿って外周側へ流れることとなる。
外周側へ流れた塗料は、前記塗料供給孔104aを通じて塗料経路102bへ流出する。
また、前記内周面102の先端部に構成される塗料放出端部102cには多数のセレーションが形成されており、塗料経路102bへ流出した塗料は、前記塗料放出端部102cにて液糸状となった後に内周面102の先端から放出される。放出された液糸状の塗料は霧化されて飛翔する。
この場合、塗料放出端102cから放出される塗料粒子は、遠心力により外周側へ広がろうとするため、回転霧化塗装装置においては、回転霧化頭101の周囲に配置されるシェーピングキャップ120から塗装方向へ向けてシェーピングエア120aを吹き出すことで、塗料粒子の飛翔方向を制御し、該塗料粒子が塗装パターン130に沿って飛翔するようにしている。
また、前記回転霧化塗装装置においては、塗料供給管110から塗料溜まり室102a内へ洗浄液を供給可能としており、供給した洗浄液により前記内周面102などに付着した塗料を洗浄するように構成している。
実公平6−12836号公報
前述のように、回転霧化頭101から塗料粒子を放出して塗装を行う回転霧化塗装装置においては、放出される塗料粒子に囲まれている空間内が負圧になることにより、回転霧化頭101の先端側から前記ハブ部104の方向へ向けての随伴流140が発生するため、放出された塗料粒子がこの随伴流に乗って移動し、前記ハブ部104の先端側面(図6における左側面)に付着して、該ハブ部104の先端側面に汚れが生じる。
回転霧化塗装装置では、前述のように、塗料溜まり室102a内へ洗浄液を供給して内周面102などを洗浄するように構成しているが、前記ハブ部104の先端側面に生じた汚れも洗浄可能としている。
つまり、前記塗料溜まり室102a内へ供給された洗浄液は、前記ハブ部104の中央に形成された前記洗浄用孔104bを通じて、該ハブ部104の先端側面に漏出し、回転霧化頭101の回転により生じる遠心力により、該先端側面の中央から外周方向へ向けて流れていく。この洗浄液がハブ部104の先端側面の中央から外周方向へ向けて流れていく過程において、該洗浄液により付着した塗料が洗浄されることとなる。
しかし、前記洗浄用孔104bの孔径は、比較的粘度が高い塗料は通過させないが、粘度が低い洗浄液は通過させるような大きさに形成する必要があるため、あまり大きな径とすることができない。従って、前記ハブ部104の先端側面に供給する洗浄液量もあまり多くすることができない。
一方、ハブ部104の先端側面に付着した汚れは、塗装時に乾燥が進んでいくため、塗装作業が終了した後に行う洗浄時には除去しにくくなる傾向がある。
これにより、前記ハブ部104の先端側面に付着した塗料を洗浄するために多くの時間を要することとなり、洗浄作業が煩雑となっていた。
また、近年では、塗装作業の効率化などの要請により、1台の回転霧化塗装装置からの塗料吐出量を増大させることが望まれているが、前記回転霧化頭101からの塗料吐出量を多くすると、吐出される液糸状塗料の径が大きくなって、塗料粒子の微細化が困難となり、塗装品質に影響を与える恐れがある。
そこで、本発明においては、付着した塗料の洗浄を容易に行うことができるとともに、高吐出量でも塗料を高微細化して放出し、高い塗装品質を確保することができる回転霧化頭および回転霧化塗装装置を提供するものである。
上記課題を解決する回転霧化頭および回転霧化塗装装置は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、底部から先端側へ向けて拡径する内周面を備え、該内周面の底部に供給された塗料に回転による遠心力を付与することにより、該塗料を霧化して放出する回転霧化頭であって、前記内周面の底部に、塗料および洗浄液を供給するための塗料供給ノズルを備え、前記塗料供給ノズルは、塗料および洗浄液を回転霧化頭の回転中心部から、該回転霧化頭の回転軸心と略直行する方向へ吐出するノズル孔を有している。
これにより、従来のように付着した塗料粒子が乾燥する箇所となるハブ部を設ける必要がなく、内周面の底部近傍において塗料粒子が付着するのは、常に塗料が流動している底部側塗料経路となる。
従って、回転霧化頭の内周面に付着した塗料を全域にわたって容易に洗浄して除去することが可能となる。
また、請求項2記載の如く、前記内周面における底部と先端部との途中部に、前記塗料供給ノズルから前記底部に供給され内周面に沿って先端側へ流動する塗料および洗浄液を堰き止めるダム部を備え、前記ダム部は、前記内周面の円周方向に沿って円環状に形成され、該ダム部の前記内周面との境界部に、複数の塗料供給孔が円周方向に形成されている。
これにより、回転霧化頭から塗料を放出する場合、塗料を前記ダム部に貯溜せずに放出した場合に比べて、高速で放出されることとなるので、液糸状に放出される塗料の径を小さくすることができ、飛翔する塗料の高微細化を図ることができる。
従って、回転霧化頭からの塗料吐出量を多くした場合でも、飛翔する塗料粒子を微細化することができ、塗装品質を向上させることが可能となる。
また、請求項3記載の如く、底部から先端側へ向けて拡径する内周面を備え、該内周面の底部に供給された塗料に回転による遠心力を付与することにより、該塗料を霧化して放出する回転霧化頭であって、前記内周面の底部を閉塞するハブ部と、前記ハブ部により閉塞された内周面の底部に、塗料および洗浄液を供給するための塗料供給ノズルと、前記ハブ部の内周面との境界部に形成される複数の塗料供給孔と、前記ハブ部と先端部との途中部に形成される、前記底部に供給され前記塗料供給孔を通じて内周面に沿って先端側へ流動する塗料および洗浄液を堰き止めるダム部とを備え、前記ダム部は、前記内周面の円周方向に沿って円環状に形成され、該ダム部の前記内周面との境界部に、複数の塗料供給孔が円周方向に形成されている。
これにより、回転霧化頭から塗料を放出する場合、塗料を前記ダム部に貯溜せずに放出した場合に比べて、高速で放出されることとなるので、液糸状に放出される塗料の径を小さくすることができ、飛翔する塗料の高微細化を図ることができる。
従って、回転霧化頭からの塗料吐出量を多くした場合でも、飛翔する塗料粒子を微細化することができ、塗装品質を向上させることが可能となる。
また、請求項4記載の如く、請求項2または請求項3の何れか1項に記載の回転霧化頭を備える回転霧化塗装装置であって、前記塗料および洗浄液の、前記回転霧化頭におけるダム部による堰き止め量を、前記回転霧化頭の回転数、ならびに、塗料および洗浄液の供給量により制御する。
これにより、前記ダム部に貯溜される塗料の液圧を制御して吐出速度を調節することができ、様々な塗装仕様に対応することが可能となっている。
また、請求項5記載の如く、請求項2または請求項3の何れか1項に記載の回転霧化頭を備える回転霧化塗装装置であって、前記塗料および洗浄液の、前記回転霧化頭におけるダム部による堰き止め量を、前記回転霧化頭の回転数、ならびに、塗料および洗浄液の供給量により制御し、前記内周面の底部に洗浄液を供給したときには、前記ダム部により堰き止められた洗浄液が、該ダム部の内周縁から先端側へ溢出するように、回転霧化頭の回転数および洗浄液の供給量を制御する。
これにより、前記塗料供給ノズルから洗浄液を供給しつつ回転霧化頭を回転駆動するといった通常の洗浄作業により、前記ダム部の先端側面に多量の洗浄液を供給して、ダム部の先端側面に付着した塗料を容易かつ短時間で洗浄して除去することができる。
本発明によれば、回転霧化頭の内周面に付着した塗料を全域にわたって容易に洗浄して除去することが可能となる。
また、回転霧化頭からの塗料吐出量を多くした場合でも、飛翔する塗料粒子を微細化することができ、塗装品質を向上させることが可能となる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1、図2に示す回転霧化頭1は、被塗装物に対して静電塗装を行う回転霧化塗装装置に備えられ、該回転霧化塗装装置の図示せぬ塗装装置本体に回転自在に装着されるものである。
前記回転霧化頭1は、有底のベル形状に形成される内周面2を有しており、該内周面2は、その底部21(図1における右端部)から先端側(図1における左端側)へ向けて拡径している。また、前記内周面2の先端部は塗料放出端部2cに構成されている。
また、前記回転霧化頭1の基部は前記塗装装置本体に回転自在に支持されており、該回転霧化頭1は回転軸心Oを中心に回転自在となっている。
なお、本例では、図1における回転霧化頭1の右端側を基部側とし、左端側を先端側とする。
前記回転霧化頭1の内周面2の底部21には、該底部21と回転霧化頭1の基部側とを連通する連通孔3が、前記回転軸心Oと軸心を同じくして形成されており、該連通孔3には、回転霧化頭1の基部側から塗料供給管10が挿入されている。
塗料供給管10は、先端側を閉じた管状部材にて構成されており、その先端部は前記内周面2の底部21に突出している。
また、塗料供給管10の前記底部21に突出している部分の側面には、複数のノズル孔10a・10a・・・が形成されており、該塗料供給管10の前記底部21に突出している部分により塗料供給ノズル11が構成されている。
前記塗料供給管10の基端部は塗装装置本体に接続されており、塗装装置本体に装着される塗料タンクの塗料が、前記塗料供給管10を通じて塗料供給ノズル11に供給され、さらに該塗料供給ノズル11のノズル孔10a・10a・・・から内周面2の底部21に吐出されることとなっている。
前記ノズル孔10a・10a・・・は、前記回転軸心Oと略直行する方向、または略直交する方向から基部側へ傾斜した方向へ向けて形成されており、該ノズル孔10a・10a・・・から吐出された塗料は、前記底部21の中央部から半径方向外側(図1において実線の矢印で示す方向)、または半径方向の基部側へ傾斜した外側(図1において点線の矢印で示す方向)へ向けて流出し、前記内周面2に到達することとなる。
また、内周面2の底部21と塗料放出端部2cとの途中部にはダム部4が形成されている。
前記ダム部4は、内周面2の円周方向に沿って形成され、該内周面2から前記回転軸心Oと略直交する方向に延出する円環状部材にて構成されており、その中央部には開口部4bが開口している。
また、前記内周面2の前記ダム部4よりも底部21側に位置する部分が底部側塗料経路2aを構成し、前記ダム部4よりも先端側に位置する部分が先端側塗料経路2bを構成している。
さらに、前記ダム部4と前記底部側塗料経路2aにて囲まれる空間は、前記底部21に供給された塗料が先端側に流動してきた際に、該塗料が溜まる塗料溜まり部22として構成されている。
また、前記ダム部4の内周面2との境界部には、複数の塗料供給孔4a・4a・・・が円周方向に形成されており、該塗料供給孔4aにより、前記底部側塗料経路2aと先端側塗料経路2bとが連通されている。
このように構成される回転霧化頭1においては、塗装時に該回転霧化頭1が高速回転している状態で前記塗料供給ノズル11から底部21に塗料が供給されると、底部21に供給された塗料は、回転により生じた遠心力により、前記底部側塗料経路2aを通じて先端側へ流動する。
図3に示すように、底部21から底部側塗料経路2aを通じて先端側へ流動してきた塗料は、前記ダム部4が形成されている部分まで達すると、該ダム部4に堰き止められて、前記塗料溜まり部22に貯溜される。
塗料溜まり部22に貯溜された塗料は、前記塗料供給孔4a・4a・・・を通じて前記先端側塗料経路2bへ流出し、その後前記内周面2の塗料放出端部2cから放出される。
図4に示すように、前記塗料放出端部2cには、多数のセレーション(溝部)が塗料の流出方向に形成されており、先端側塗料経路2bを流れてきた塗料が塗料放出端部2cを通過することで、放出される塗料が前記セレーションにより液糸状となり、放出後に霧化されることとなる。
また、回転霧化塗装装置においては、回転霧化頭1に静電高電圧を印加して、放出される塗料の微粒化粒子を帯電させ、静電高電圧を印加した回転霧化頭1と接地した被塗装物との間に形成される静電電界により、塗料放出端部2cから放出された帯電塗料粒子を被塗装物へ向けて飛翔させることで、被塗装物の表面への塗装を行うようにしている。
なお、回転霧化塗装装置は、回転霧化頭1が高速回転する塗装時においては、前記塗料溜まり部22に貯溜される塗料の液面Lが、前記ダム部4の内周縁4dを超えない範囲で該塗料が貯溜されるように、前記塗料供給ノズル11からの塗料の供給量、および回転霧化頭1の回転数を制御する。
つまり、塗料溜まり部22に貯溜する塗料の量が多すぎて、塗料の液面Lが前記ダム部4の内周縁4dよりも内周側に位置するようになると、貯溜された塗料が前記内周縁4dを超えて、ダム部4の開口部4bを通じて先端側塗料経路2bへ流入することとなり、塗装品質が低下するため、塗料の液面Lが、前記ダム部4の内周縁4dを超えない範囲の塗料の貯溜量となるように制御している。
また、前記ダム部4により堰き止められて塗料溜まり部22に貯溜されている塗料には、回転霧化頭1の回転により発生する遠心力により、内周面2に対する液圧が生じており、前記塗料供給孔4a・4a・・・から高速で吐出されることとなる。
つまり、前記塗料溜まり部22に貯溜される塗料には、次の数1にて表わされる遠心力Fが働く。
Figure 2008290007

ただし、数1において、mは塗料溜まり部22に貯溜されている塗料の質量を示し、Rは塗料溜まり部22に貯溜されている塗料の回転軸心Oからの平均径を示し、ωは回転霧化頭1の角速度を示している。
これにより、塗料溜まり部22に貯溜されている塗料には、次の数2にて表わされる液圧Pが働くこととなる。
Figure 2008290007

ただし、数2において、ΣSは、内周面2の底部側塗料経路2aにおける受圧面積を示している。
この液圧Pが塗料溜まり部22に貯溜される塗料にかかることにより、該塗料が前記塗料供給孔4a・4a・・・から高速で吐出されることとなっている。
このように、前記塗料供給孔4a・4a・・・から高速で吐出された塗料は、前記塗料放出端部2cから放出される際にも、塗料を前記塗料溜まり部22に貯溜せずに放出した場合に比べて、高速で放出されることとなるので、液糸状に放出される塗料の径を小さくすることができ、飛翔する塗料の高微細化を図ることができる。
これにより、回転霧化頭1からの塗料吐出量を多くした場合でも、飛翔する塗料粒子を微細化することができ、塗装品質を向上させることが可能となっている。
また、本回転霧化塗装装置においては、前記ダム部4にて堰き止めて前記塗料溜まり部22に貯溜する塗料の量は、前記回転霧化頭1の回転数、および前記塗料供給ノズル11からの塗料の供給量により制御することができるので、塗料溜まり部22に貯溜される塗料の液圧を制御して吐出速度を調節することができ、様々な塗装仕様に対応することが可能となっている。
なお、前記内周面2において、ダム部4を設ける回転軸心O方向の位置は、該内周面2の底部21から塗料放出端部2cまでの間であれば適宜位置に設けることができるが、塗料溜まり部22に貯溜した塗料に高い液圧を付与する観点からいえば、貯溜される塗料の回転軸心Oからの径Rが大きくなる塗料放出端部2cに近い位置に設けることが望ましい。
また、本例では、内周面2の底部21がハブ部により閉塞されていない回転霧化頭にダム部4を設けた構成について説明したが、図6に示したような内周面102の底部に形成される塗料供給室102aを閉塞するハブ部104が設けられた回転霧化頭101においても、該ハブ部104と塗料放出端部102cとの間に前記ダム部4を設けることができる。
この場合においても、塗料を高速で放出することが可能となり、液糸状に放出される塗料の径を小さくすることができ、飛翔する塗料の高微細化を図ることができる。
これにより、回転霧化頭1からの塗料吐出量を多くした場合でも、飛翔する塗料粒子を微細化することができ、塗装品質を向上させることが可能となっている。
また、前記回転霧化塗装装置においては、前記塗料供給ノズル11から前記底部21に対して洗浄液を吐出可能としており、底部21に吐出された洗浄液により回転霧化頭1の洗浄を行うことを可能としている。
つまり、回転霧化頭1が高速で回転している状態で、前記塗料供給ノズル11から前記底部21に対して洗浄液を吐出すると、底部21に供給された洗浄液は、回転により生じた遠心力により、前記底部側塗料経路2aを通じて先端側へ流動する。
底部21から底部側塗料経路2aを通じて先端側へ流動してきた洗浄液は、前記ダム部4が形成されている部分まで達すると、前述の塗料の場合と同様に、該ダム部4に堰き止められて、前記塗料溜まり部22に貯溜される。
塗料溜まり部22に貯溜された洗浄液は、前記塗料供給孔4a・4a・・・を通じて前記先端側塗料経路2bへ流出し、その後前記内周面2の塗料放出端部2cから放出される。
このように、底部21に供給された洗浄液が底部側塗料経路2a、塗料供給孔4a・4a・・・、および先端側塗料経路2bに沿って先端側へ流動する過程で、これらの底部側塗料経路2a、塗料供給孔4a・4a・・・、および先端側塗料経路2bに付着した塗料を洗浄し除去する。
また、洗浄液は、前記塗料溜まり部22に貯溜されるため、貯溜された洗浄液により前記ダム部4の底部21側側面が洗浄されることとなる。
ここで、本回転霧化塗装装置により塗装を行う場合も、従来の回転霧化塗装装置により塗装を行う場合と同様に、回転霧化頭1の先端側から基部側へ向けて随伴流が発生し、放出された塗料粒子がこの随伴流に乗って移動することとなる。
随伴流に乗って移動してきた前記塗料粒子は、まず前記先端側塗料経路2bに付着し、その後前記ダム部4の開口部4bを通過して前記底部側塗料経路2aに付着することとなるが、塗装時においては、前記先端側塗料経路2bおよび底部側塗料経路2aには、常に塗料が流動しているため、随伴流に乗って移動してきた塗料粒子塗料が付着したとしても乾燥することがなく、特に洗浄に手間を要することはない。
つまり、従来の前記回転霧化頭101においては、塗料供給管110から塗料溜まり室102aに供給された塗料を外周側へ向けて流出させるためにハブ部104が設けられており、塗料が流動しない該ハブ部104の前面に塗料粒子が付着して乾燥することで、洗浄に時間を要することとなっていた。
しかし、本回転霧化頭1では塗料を底部21の中央部から半径方向外側へ向けて吐出する塗料供給ノズル11を設けているため、従来のように付着した塗料粒子が乾燥する箇所となるハブ部104を設ける必要はなく、内周面2の底部21近傍において塗料粒子が付着するのは、常に塗料が流動している底部側塗料経路2aとなる。
従って、内周面2に付着した塗料は全域にわたって容易に洗浄して除去することが可能となっている。
さらに、本回転霧化塗装装置においては、塗料供給ノズル11から洗浄液を吐出して洗浄を行う際には、次のようにして、前記ダム部4の先端側の側面をも洗浄するように構成している。
つまり、図5に示すように、塗料供給ノズル11から洗浄液を供給して回転霧化頭1の洗浄を行う場合には、前記塗料溜まり部22に貯溜される洗浄液の液面Lが前記ダム部4の内周縁4dよりも内周側に位置するように制御する。
このように、洗浄液を、液面Lが前記ダム部4の内周縁4dよりも内周側に位置するように塗料溜まり部22に貯溜させることで、貯溜された洗浄液が前記内周縁4dを超えて、ダム部4の開口部4bを通じて先端側塗料経路2b側へオーバーフローし、前記内周縁4dからダム部4の先端側側面に沿って内周側から外周側へ向けて流れることとなる。
そして、このダム部4の先端側側面に沿って流れる洗浄液により、該ダム部4の先端側側面を洗浄するようにしている。
この場合、塗料供給ノズル11からの洗浄液の供給量、および回転霧化頭1の回転数を制御することにより、塗料溜まり部22に貯溜される洗浄液の量が、前記液面Lが前記ダム部4の内周縁4dよりも内周側に位置するような量となるように調整している。
以上のように、塗料供給ノズル11から洗浄液を供給して回転霧化頭1の洗浄を行う場合に、塗料溜まり部22に貯溜される洗浄液の量が、前記液面Lが前記ダム部4の内周縁4dよりも内周側に位置するような量となるように調整することにより、ダム部4の先端側面の洗浄を行って、付着した塗料を除去することができる。
この場合、ダム部4の先端側面を流動する洗浄液は、前記ダム部4の全周にわたる内周縁4bから供給され、その供給量も適宜調整することが可能であるので、前記塗料供給ノズル11から洗浄液を供給しつつ回転霧化頭1を回転駆動するといった通常の洗浄作業により、該ダム部4の先端側面に多量の洗浄液を供給して、ダム部4の先端側面に付着した塗料を容易かつ短時間で洗浄して除去することができる。
回転霧化頭を示す側面断面図である。 回転霧化頭を示す正面図である。 ダム部に塗料が貯溜されている様子を示す回転霧化頭のダム部形成部分を示す側面断面図である。 回転霧化頭における内周面の塗料放出端部に形成されるセレーションを示す斜視である。 ダム部に貯溜される洗浄液が、ダム部の内周縁から先端側へオーバーフローする様子を示す側面断面図である。 従来の回転霧化頭を示す側面断面図である。
符号の説明
1 回転霧化頭
2 内周面
2a 底部側塗料経路
2b 先端側塗料経路
2c 塗料放出端部
4 ダム部
4a 塗料供給孔
4b 開口部
10 塗料供給管
10a ノズル孔
11 塗料供給ノズル
21 底部
22 塗料溜まり部

Claims (5)

  1. 底部から先端側へ向けて拡径する内周面を備え、該内周面の底部に供給された塗料に回転による遠心力を付与することにより、該塗料を霧化して放出する回転霧化頭であって、
    前記内周面の底部に、塗料および洗浄液を供給するための塗料供給ノズルを備え、
    前記塗料供給ノズルは、塗料および洗浄液を回転霧化頭の回転中心部から、該回転霧化頭の回転軸心と略直行する方向へ吐出するノズル孔を有している、
    ことを特徴とする回転霧化頭。
  2. 前記内周面における底部と先端部との途中部に、前記塗料供給ノズルから前記底部に供給され内周面に沿って先端側へ流動する塗料および洗浄液を堰き止めるダム部を備え、
    前記ダム部は、前記内周面の円周方向に沿って円環状に形成され、
    該ダム部の前記内周面との境界部に、複数の塗料供給孔が円周方向に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転霧化頭。
  3. 底部から先端側へ向けて拡径する内周面を備え、該内周面の底部に供給された塗料に回転による遠心力を付与することにより、該塗料を霧化して放出する回転霧化頭であって、
    前記内周面の底部を閉塞するハブ部と、
    前記ハブ部により閉塞された内周面の底部に、塗料および洗浄液を供給するための塗料供給ノズルと、
    前記ハブ部の内周面との境界部に形成される複数の塗料供給孔と、
    前記ハブ部と先端部との途中部に形成される、前記底部に供給され前記塗料供給孔を通じて内周面に沿って先端側へ流動する塗料および洗浄液を堰き止めるダム部とを備え、
    前記ダム部は、前記内周面の円周方向に沿って円環状に形成され、
    該ダム部の前記内周面との境界部に、複数の塗料供給孔が円周方向に形成されている、
    ことを特徴とする回転霧化頭。
  4. 請求項2または請求項3の何れか1項に記載の回転霧化頭を備える回転霧化塗装装置であって、
    前記塗料および洗浄液の、前記回転霧化頭におけるダム部による堰き止め量を、
    前記回転霧化頭の回転数、ならびに、塗料および洗浄液の供給量により制御する、
    ことを特徴とする回転霧化塗装装置。
  5. 請求項2または請求項3の何れか1項に記載の回転霧化頭を備える回転霧化塗装装置であって、
    前記塗料および洗浄液の、前記回転霧化頭におけるダム部による堰き止め量を、
    前記回転霧化頭の回転数、ならびに、塗料および洗浄液の供給量により制御し、
    前記内周面の底部に洗浄液を供給したときには、
    前記ダム部により堰き止められた洗浄液が、該ダム部の内周縁から先端側へ溢出するように、回転霧化頭の回転数および洗浄液の供給量を制御する、
    ことを特徴とする回転霧化塗装装置。


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