JP2008289551A - 連続加熱調理装置 - Google Patents

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Sadaaki Yasuda
定明 安田
Hiroaki Nakamura
博昭 中村
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Abstract

【課題】排気設備を不要とすると共に熱効率や温度の立ち上がりを改善することを可能とする、連続加熱調理装置を提供すること。
【解決手段】食材を受容する複数のバケット10と、これら複数のバケット10を相互に並設した状態で搬送するバケット搬送機構20と、このバケット搬送機構20にて搬送された複数のバケット10の少なくとも一つを電磁誘導加熱にて直接的又は間接的に加熱する電磁加熱機構30とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、食品製造ラインにおいて食材の加熱調理を連続的に行うための連続加熱調理装置に関する。
従来から、食品製造工場における食品製造ラインには、各種の食材の加熱調理を連続的に行うための連続加熱調理装置が組み込まれていた。例えば、お弁当の製造ラインには、卵等の食材を加熱調理するための連続加熱調理装置が組み込まれていた。この連続加熱調理装置は、概略的には、食材を搬送するバケットコンベアと、このバケットコンベアの上方又は下方から食材を加熱するための加熱源を備えて構成されており、食材を、バケットコンベアによって連続的に搬送しながら加熱源で加熱することで調理していた。ここで、従来の加熱源としては、ガスバーナーや加熱蒸気が用いられていた(例えば特許文献1参照)。
特開2004−57598号公報
しかしながら、従来は、食材の加熱源としてガスバーナーや加熱蒸気を用いていたので、加熱源からの排熱にて加熱された周辺空気が連続加熱調理装置の外部に不用意に漏れ出さないように、連続加熱調理装置に排気用フードや排気用ファンの如き排気設備を設ける必要があった。また、ガスバーナーや加熱蒸気では、熱効率や温度の立ち上がりが悪く、改善が要望されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、排気設備を不要とすると共に熱効率や温度の立ち上がりを改善することができる、連続加熱調理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の連続加熱調理装置は、食材を受容する複数の受容手段と、前記複数の受容手段を相互に並設した状態で搬送する搬送手段と、前記搬送手段にて搬送された前記複数の受容手段の少なくとも一つを電磁誘導加熱にて直接的又は間接的に加熱する第1加熱手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の連続加熱調理装置は、請求項1に記載の連続加熱調理装置において、前記複数の受容手段の各々を金属にて形成すると共に、前記搬送手段にて搬送された前記複数の受容手段の少なくとも一つに前記第1加熱手段を近接配置することにより、当該少なくとも一つの受容手段を前記第1加熱手段にて直接的に加熱すること、を特徴とする。
請求項3に記載の連続加熱調理装置は、請求項2に記載の連続加熱調理装置において、前記搬送手段にて搬送された複数の前記受容手段の少なくとも一つを前記第1加熱手段と接触する位置に配置し、当該第1加熱手段における前記受容手段との接触表面をフッ素樹脂、シリコン樹脂又はボロンを用いて形成したこと、を特徴とする。
請求項4に記載の連続加熱調理装置は、請求項2に記載の連続加熱調理装置において、前記受容手段又は前記加熱手段を昇降させる昇降手段を備え、前記搬送手段にて前記受容手段を間欠搬送し、当該受容手段の停止時には前記昇降手段にて前記受容手段と前記第1加熱手段とを相互に近接配置し、当該受容手段の移動時には前記昇降手段にて前記受容手段と前記第1加熱手段とを相互に離隔配置すること、を特徴とする。
請求項5に記載の連続加熱調理装置は、請求項4に記載の連続加熱調理装置において、前記昇降手段にて前記受容手段と前記第1加熱手段とを相互に近接配置する際、これら受容手段と第1加熱手段とを直接又は間接に相互に接触させることにより、前記受容手段にて受容された前記食材を揺動させること、を特徴とする。
請求項6に記載の連続加熱調理装置は、請求項1に記載の連続加熱調理装置において、前記複数の受容手段と前記第1加熱手段との相互間に金属製の被加熱手段を配置し、前記被加熱手段に前記第1加熱手段を近接配置することにより、当該被加熱手段を当該第1加熱手段にて直接的に加熱し、前記搬送手段にて搬送された前記複数の受容手段の少なくとも一つに前記被加熱手段を近接配置することにより、当該受容手段を当該被加熱手段にて直接的に加熱して、当該受容手段を前記第1加熱手段にて間接的に加熱すること、を特徴とする。
請求項7に記載の連続加熱調理装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載の連続加熱調理装置において、前記搬送手段にて搬送された複数の前記受容手段のうち、一部の前記受容手段にて受容された食材を加熱蒸気又は熱放射にて加熱するための第2加熱手段を備えること、を特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、受容手段を電磁誘導加熱にて直接的又は間接的に加熱するので、電磁誘導にて食材を加熱することができ、周辺空気の加熱を最低限に留めることができるので、排気用フードや排気用ファンの如き排気設備を省略できる。また、電磁誘導加熱を行うことにより、熱効率や温度の立ち上がりを改善することができる。
また、請求項2記載の本発明によれば、受容手段を第1加熱手段にて直接的に加熱することで、電磁誘導加熱を最も簡易な構成で高効率で行うことができる。
また、請求項3記載の本発明によれば、第1加熱手段における受容手段との接触表面をフッ素樹脂、シリコン樹脂又はボロンを用いて形成したので、第1加熱手段と受容手段との相互間における、滑り性、非粘着性、低摩擦性、耐摩耗性、あるいは、耐温性を高めることができる。
また、請求項4記載の本発明によれば、受容手段の停止時には受容手段と第1加熱手段とを相互に近接配置し、受容手段の移動時には受容手段と第1加熱手段とを相互に離隔配置することで、受容手段と第1加熱手段とが相互に接触することを回避し、これら受容手段と第1加熱手段の磨耗等を防止することができる
また、請求項5記載の本発明によれば、受容手段と第1加熱手段とを直接又は間接に相互に接触させることにより、受容手段にて受容された食材を揺動させることで、食材の加熱のばらつきを抑え、調理品質を向上させることができる。
また、請求項6記載の本発明によれば、受容手段を被加熱手段にて直接的に加熱して、受容手段を第1加熱手段にて間接的に加熱することで、受容手段に対しては、第1加熱手段が直接接触せず、被加熱手段のみが直接接触するので、受容手段よりも比較的交換が容易な被加熱手段のみを保守すればよいため、連続加熱調理装置の保守が一層簡易になる。
また、請求項7記載の本発明によれば、食材を加熱蒸気又は熱放射にて加熱するための第2加熱手段を備えるため、第1加熱手段による加熱の不足を補うことができ、味覚上や衛生上の品質を一層向上させることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る連続加熱調理装置の各実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念を説明した後、〔II〕各実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る連続加熱調理装置は、食品製造ラインにおいて食材の加熱調理を連続的に行うためのものである。以下では、お弁当の具材に使用される卵料理(トンカツ弁当用のカツの卵とじ)を調理する例について説明するが、この食材は任意に変更可能である。
この連続加熱調理装置は、概略的には、食材を受容する複数のバケットを並設した状態で連続的に搬送し、このバケットを介して食材を加熱するものである。この連続加熱調理装置の特徴の一つは、電磁誘導加熱(IH:Induction Heating)にて加熱を行う点にある。さらに、このように電磁誘導加熱を行う際には、ガスバーナーや加熱蒸気による加熱時とは異なり、磁力源(コイル)とバケットとが接触又は所定距離以内に近接している必要がある。しかしながら、磁力源にバケットを接触させた状態のまま、バケットを連続搬送した場合には、これら磁力源とバケットとが磨耗する等の問題が生じる可能性がある。そこで各実施の形態では、このような問題の発生を防止するための様々な工夫を施している。
なお、各実施の形態においては、後述するバケット搬送機構(搬送手段)による搬送方向を前後方向(上流側を前、下流側を後)、この搬送方向に直交する水平方向を幅方向、搬送方向に直交する鉛直方向を上下方向と称する。
〔II〕各実施の形態の具体的内容
次に、各実施の形態の具体的内容について説明する。最初に実施の形態1について説明する。この形態は、受容手段と第1加熱手段とを相互に接触させつつ電磁誘導加熱を行う形態である。
(連続加熱調理装置の全体構成)
図1は実施の形態1に係る連続加熱調理装置の平面図、図2は連続加熱調理装置の側面図、図3は、図2の要部拡大図であり、(a)はバケット10の取付前の状態、(b)バケット10の取付後の状態、(c)は後述する蓋部の取付後の状態を示す。これら各図に示すように、連続加熱調理装置1は、複数のバケット10、バケット搬送機構20、及び、電磁加熱機構30を備えて構成されている。
(バケット)
複数のバケット10は、食材を受容するものであり、特許請求の範囲における受容手段に対応する。具体的には、各バケット10は、図3に示すように、円形板状の主面部10aと、この主面部10aの四周から上方に立ち上がる側壁部10bと、この側壁部10bから水平外側に延出する鍔部10cとを一体に備えて構成されている。このバケット10は、磁力線を受けて電磁誘導による渦電流を発生させ、この渦電流を電気抵抗にて熱変換して食材の加熱を行うものである。従って、バケット10の素材は、電気抵抗の大きいものが好ましく、例えば、鉄やステンレスの如き鉄系の金属を用いる。ただし、電磁加熱手段を、コイル銅線の細線化や、コイル巻数とインバータ周波数との最適化等により、いわゆるオールメタルタイプとした場合には、バケット10の素材として、アルミや銅の如き非鉄系の金属を用いることもできる。
このバケット10の主面部10aは、渦電流が発生し易い材質及び形状とすることが好ましく、具体的には強磁性体を用いたり平滑状とすることが好ましい。このように構成されたバケット10は、本実施の形態1においては、当該バケット10の搬送方向に直交する方向に沿って複数個(図示では4個)が並設されて各バケット列11を構成し、このバケット列11が搬送方向に沿って多数並設されている。
(バケット搬送機構)
バケット搬送機構20は、複数のバケット10を相互に並設した状態で搬送するもので、特許請求の範囲における搬送手段に対応する。具体的には、バケット搬送機構20は、図1、2に示すように、コンベア21とバケットガイド22とを備えて構成されている。コンベア21は、左右一対の搬送チェーン21aと、この搬送チェーン21aを駆動する図示しない回動源とを備えて構成されている。一対の搬送チェーン21aは、バケットガイド22の左右端部の各々に沿って設けられている。バケットガイド22は、複数の搬送板22aをバケット10の搬送方向に沿って多数並設して構成されており、各搬送板22aは各バケット列11に対応する幅の方形平板として形成されている。
これら複数の搬送板22aの相互間において、搬送板22aの幅方向における両端部には連結ロッド23が連結されており、この連結ロッドの一端部が搬送チェーン21aに回動自在に連結されている。従って、この搬送チェーン21aを図示しない回動源にて図1、2の矢印方向に回動させることで、バケットガイド22を搬送させることができる。図3に示すように、各搬送板22aには、バケット10の主面部10aの外形に対応する形状の開口部22bが形成されており、この開口部22bにバケット10の主面部10aを落とし込むことで、バケット10の鍔部10cが搬送板22aの上面に係止され、バケット10が各搬送板22aに保持される。この状態で、コンベア21の搬送チェーン21aを水平移動させると、この移動に伴って各搬送板22a及びバケット10を連続的に水平移動させることができる。なお、各搬送板22aに対するバケット10の着脱の方法は任意であり、例えば、公知の機構を用いて自動化することもできるが、作業員が手動にて行ってもよい。
(電磁加熱機構)
電磁加熱機構30は、バケット搬送機構20にて搬送された複数のバケット10の少なくとも一つを誘導加熱にて加熱するもので、特許請求の範囲における第1加熱手段に対応する。図3(a)に示すように、電磁加熱機構30は、筐体31の上面にトッププレート32を設けると共に、筐体31の内部に電磁コイル33を配置して構成されている。
このうち、トッププレート32は、電磁コイル33を上方から非露出状に覆って保護するものであり、平板状に形成されている。電磁コイル33は、磁力線を発生させることでバケット10に電磁誘導による渦電流を発生させるものである。これらトッププレート32及び電磁コイル33は、上下方向に関してはバケット10の下方近傍位置に配置され、図示しない支持手段にて移動不能に固定されている。従って、搬送チェーン21aを水平移動させると、電磁加熱機構30の上方を各搬送板22a及びバケット10が水平移動する。
この電磁加熱機構30は、バケット10の加熱領域(図1の第1加熱工程及び第2加熱工程)における全範囲に配置される。このように加熱領域の全範囲に電磁加熱機構30を配置する具体的構成としては、各バケット10や各搬送板22aの各々に対応した平面形状の小型の電磁加熱機構30を複数並設してもよく、あるいは、加熱領域の全範囲に対応した平面形状の大型の電磁加熱機構30を配置してもよい。なお、上述したトッププレート32や電磁コイル33の他、実際には、電磁コイル33に対して交流電流を供給する電源手段や、この交流電流の周波数を制御するインバータ等が設けられるが、これらについては公知の工業用の電磁調理装置と同様に構成できるので、その説明及び図示を省略する。
ここで、電磁加熱機構30のトッププレート32の材質について説明する。まず、トッププレート32は、電磁誘導にて発熱しない材質であることが好ましく、非磁性材料(例えば樹脂)にて形成することができる。さらに、電磁加熱機構30のトッププレート32にバケット10を接触させたままで当該バケット10を搬送するためには、当該トッププレート32の材質は、滑り性、非粘着性、低摩擦性、耐摩耗性、耐温性に優れていることが好ましい。例えば、滑り性や非粘着性に優れた材質としては、フッ素樹脂、シリコン樹脂又はボロンを挙げることができる。当然のことながら、複数の材質を複合的に用いてもよく、トッププレート32を多層形成してもよい。
(調理工程)
次に、このように構成された連続加熱調理装置1を用いて行われる調理工程について具体的に説明する。この調理工程は、図1に示すように、連続加熱調理装置1におけるバケット10の搬送方向の上流側から下流側にかけて、バケット取付工程、第1加熱工程、第2加熱工程、バケット取外工程に大別される。
図1のバケット取付工程では、図3(a)に示すように、作業員が手動にてバケット10をバケットガイド22の搬送板22aの開口部22bに取り付ける。この時、バケット10には、予め具材や調味液を投入しておいてもよく、あるいは、バケット10の取付後に、図示しない充填器等を用いて調味液をバケット10に充填等してもよい。
図1の第1加熱工程及び第2加熱工程では、バケット10を電磁加熱機構30にて直接的に加熱することができる。すなわち、図3(b)に示すように、各バケット10が搬送板22aにセットされた状態において、各バケット10の主面部10aの底面の略全面が、電磁加熱機構30のトッププレート32に接触し、あるいは、電磁誘導が可能な程度に近接する。そして、このような接触又は近接状態を維持したまま、各バケット10をバケット10搬送機構にて連続的に搬送することで、各バケット10に投入された食材を加熱調理することができる。ここで、第2加熱工程においては、図3(c)に示すように、作業員が手動にてバケット10に蓋12を被せることで、電磁誘導にて加熱された熱を保持して、バケット10の内部における加熱効果を高めることができる。
その後、図1のバケット取外工程では、作業員が手動にてバケット10をバケットガイド22の搬送板22aから取り外し、このバケット10を後工程に搬送等する。そして、後工程では、バケット10の内部で加熱調理された具材等を、弁当容器等に乗せ替える。なお、バケット10を弁当容器として構成し、バケット10に具材等を載せたまま出荷することもできる。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、電磁誘導にて食材を加熱することができ、周辺空気の加熱を最低限に留めることができるので、排気用フードや排気用ファンの如き排気設備を省略できる。また、電磁誘導加熱を行うことにより、熱効率や温度の立ち上がりを改善することができる。特にこの実施の形態1では、電磁加熱機構30のトッププレート32にバケット10を接触させたままで当該バケット10を搬送することができるので、電磁誘導加熱を最も高効率よく行うことができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、受容手段又は加熱手段を昇降させる昇降手段を備えた形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとしてその説明を省略し、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で説明したものと同一名称又は同一の符号を付する。
図4は、実施の形態2に係る連続加熱調理装置の側面図である。この図4に示すように、連続加熱調理装置2は、複数のバケット10、バケット搬送機構20、及び、電磁加熱機構30に加えて、昇降機構40を備えて構成されている。
バケット搬送機構20は、実施の形態1とほぼ同様に構成されているが、コンベア21とバケットガイド22との相互間隔が実施の形態1の場合に比べて広くなっており、このスペースを利用して電磁加熱機構30を昇降させることが可能になっている。また、バケット搬送機構20は、バケット10を所定サイクルで間欠的に搬送する点で、実施の形態1と異なる。
昇降機構40は、電磁加熱機構30を昇降させるもので、特許請求の範囲における昇降手段に対応する。具体的には、昇降機構40は、複数の昇降ロッド41、クランク42、カム43、及び回動源44を備えて構成されている。各昇降ロッド41は、その上端を電磁加熱機構30の筐体31の底面に固定されると共に、その下端においてクランク42に昇降可能に連結されている。そして、回動源44を用いてカム43を回動させると、このカム43の側面に周摺することでクランク42が駆動され、昇降ロッド41が上下動して、電磁加熱機構30を昇降させることができる。
この昇降動作の最上点において、電磁加熱機構30のトッププレート32は、各バケット10の主面部10aの底面の略全面に対して、接触するか、あるいは、電磁誘導が可能な程度に近接する。また、この昇降動作の最下点において、電磁加熱機構30のトッププレート32は、各バケット10の主面部10aの底面の略全面に対して少なくとも非接触状になるように離隔される。
また、昇降のサイクルは、カム43の形状及び回動源44の回転数によって決定され、バケット搬送機構20による各バケット10の搬送サイクルに対して同期が取られる。図5は、図4の要部拡大図であり、(a)はバケット10の停止の状態、(b)は電磁加熱機構30の下降時の状態、(c)はバケット10の搬送中の状態を示す。図5(b)に示すように、バケット搬送機構20による各バケット10の移動前には電磁加熱機構30を最上点以外の位置に下降させることで、図5(c)に示すように、各バケット10の搬送中においては電磁加熱機構30とバケット10とが相互に接触することを回避し、電磁加熱機構30やバケット10の磨耗等を防止する。一方、図5(a)に示すように、バケット搬送機構20による各バケット10の搬送停止中には、電磁加熱機構30を再び最上点に上昇させることで、電磁加熱機構30によってバケット10を電磁誘導加熱することを可能とする。なお、本実施の形態2においては、電磁加熱機構30を昇降させているが、各バケット10やバケット搬送機構20を昇降させたり、電磁加熱機構30と各バケット10やバケット搬送機構20との両方を昇降させてもよい。
ここで、上述したように、昇降動作の最上点において、電磁加熱機構30のトッププレート32は、各バケット10の主面部10aの底面に対して少なくとも電磁誘導が可能な程度に近接していればよく、電磁加熱機構30やバケット10の磨耗等の防止の観点からは、これらを相互に常に非接触とすることがより好ましい。しかしながら、これらを相互に意図的に接触させ、バケット10に受容されている食材に振動を与えて、この食材を揺動させることで、加熱のばらつきを抑え、調理品質を向上させることもできる。この場合、昇降動作の最上点において、電磁加熱機構30のトッププレート32をバケット10の底面に直接的に接触させてもよいが、トッププレート32やその近傍に設けた加振手段にバケット10を当たることで、バケット10に加振してもよい。
図6は、図4の変形例に係る要部拡大図であり、(a)は電磁加熱機構30の下降時の状態、(b)は電磁加熱機構30の上昇時においてバケット10に加振している状態を示す。この図6の変形例では、トッププレート32の上面に加振手段としての耐熱ゴム34を設け、電磁加熱機構30の上昇時に当該耐熱ゴム34をバケット10の底面に接触させている。すなわち、電磁加熱機構30のトッププレート32をバケット10の底面に間接的に接触させている。この場合には、バケット10や電磁加熱機構30の破損や磨耗を防止できると共に、耐熱ゴム34の位置や形状を調整することで、バケット10の振動や食材の揺動の程度を容易に調整することができる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、各バケット10の搬送中には、電磁加熱機構30を最上点以外の位置に下降させることで、電磁加熱機構30とバケット10とが相互に接触することを回避し、電磁加熱機構30やバケット10の磨耗等を防止することができる。一方、バケット搬送機構20による各バケット10の搬送停止中には、電磁加熱機構30を最上点に上昇させることで、電磁加熱機構30によってバケット10を電磁誘導加熱することができる。特に、昇降動作の最上点において、電磁加熱機構30とバケット10とを相互に意図的に接触させることで、バケット10に受容されている食材に振動を与えて、この食材を揺動させることで、加熱のばらつきを抑え、調理品質を向上させることができる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、被加熱手段を介して受容手段を加熱する形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとしてその説明を省略し、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で説明したものと同一名称又は同一の符号を付する。
図7は、実施の形態3に係る連続加熱調理装置の平面図、図8は、図7の要部拡大図であり、(a)はバケット10の停止の状態、(b)はバケット10の搬送中の状態を示す。これら各図に示すように、連続加熱調理装置3は、複数のバケット10、バケット搬送機構20、及び、電磁加熱機構30に加えて、中間プレート50を備えて構成されている。
この中間プレート50は、バケット10の底面と電磁加熱機構30のトッププレート32との相互間に配置されるもので、電磁加熱機構30によって電磁誘導加熱されると共に当該熱をバケット10に伝達するためのもので、特許請求の範囲における被加熱手段に対応する。この中間プレート50は、電磁加熱機構30のトッププレート32に対して、接触するか、あるいは、電磁誘導加熱可能な程度に近接配置される。また、中間プレート50は、バケット10の底面に対して常時接触される。この中間プレート50はバケット10の搬送領域の全範囲に配置されており、例えば、各バケット10や各搬送板22aの各々に対応した平面形状の中間プレート50が複数並設され、あるいは、バケット10の搬送領域の全範囲に対応した平面形状の大型の中間プレート50が配置される。この中間プレート50は、渦電流が発生し易い材質及び形状とすることが好ましく、実施の形態1のバケット10の主面部10aと同様の材質及び形状にて形成される。
一方、バケット10は、電磁誘導加熱ではなく、中間プレート50と接触することによる熱伝導にて加熱される。このため、バケット10は、電磁誘導加熱に適した材質や形状にて構成される必要はなく、従来の連続加熱調理装置のバケット10をそのまま使用することができる。
このように構成された連続加熱調理装置を用いて、この実施の形態3では、バケット10を電磁加熱機構30にて間接的に加熱することができる。すなわち、図8(a)に示すように、中間プレート50は、常時、電磁加熱機構30の電磁誘導によって加熱される。また、各バケット10が搬送板22aにセットされた状態において、各バケット10の主面部10aの底面の略全面が中間プレート50の上面に接触する。そして、図8(b)に示すように、この接触状態を維持したまま、各バケット10をバケット搬送機構20にて連続的に搬送することで、各バケット10に投入された食材を常時加熱することができる。すなわち、バケット10は、中間プレート50にて直接的に加熱されることになると共に、電磁加熱機構30にて間接的に加熱されることになる。
(実施の形態3の効果)
このように実施の形態3によれば、バケット10に対しては、電磁加熱機構30のトッププレート32が直接接触せず、中間プレート50のみが直接接触するので、トッププレート32よりも比較的交換が容易な中間プレート50のみを保守すればよく、連続加熱調理装置の維持管理が容易になる。
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4について説明する。この実施の形態4は、食材を加熱するための第2加熱手段を備える形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとしてその説明を省略し、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で説明したものと同一名称又は同一の符号を付する。
図9は、実施の形態4に係る連続加熱調理装置の平面図、図10は、図9の連続加熱調理装置の側面図である。これら各図に示すように、連続加熱調理装置4は、複数のバケット10、バケット搬送機構20、及び、電磁加熱機構30に加えて、温熱加熱機構60を備えて構成されている。
この温熱加熱機構60は、バケット搬送機構20にて搬送されたバケット10の食材を加熱するためのもので、特許請求の範囲における第2加熱手段に対応する。すなわち、電磁加熱機構30による加熱では、バケット10の主面部10aのみを介して食材が加熱されるので、食材の側部や上部に対する加熱が、味覚上又は衛生上の観点から十分ではない可能性がある。このため、温熱加熱機構60を設け、第2の加熱工程において、電磁加熱とは異なる方法にて食材を加熱することで、食材の仕上げ加熱を行うものである。電磁加熱と異なる加熱方法としては、例えば、ヒータによる熱放射にて加熱することや、加熱蒸気を用いて加熱することが考えられる。ここでは、温熱加熱機構60としてヒータ61を設けることで、食材を加熱するものとする。
また、この温熱加熱機構60は、電磁加熱機構30による加熱の不足を補うものであるから、電磁加熱機構30にて加熱が弱い側方や上方に設けることが好ましく、ここでは、ヒータ61をバケット10の上方に設けることで、食材の上部を中心に加熱を行う。なお、蓋12の取り付けは省略することができる。この電磁加熱機構30は、バケット搬送機構20による搬送経路中のいずれの箇所に設けてもよく、例えば、搬送経路の全面に設けることもできるが、ここでは、搬送経路の下流側にのみ電磁加熱機構30を設けることで、上流側において電磁加熱機構30によって加熱された食材を、この下流側において仕上げ加熱することとしている。
(実施の形態4の効果)
このように実施の形態4によれば、電磁加熱機構30による加熱に加えて、温熱加熱機構60を用いて加熱蒸気又は熱放射にて食材を加熱するので、電磁加熱機構30による加熱の不足を補うことができ、味覚上や衛生上の品質を一層向上させることができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
この発明に係る連続加熱調理装置は、食品製造ラインにおいて食材の加熱調理を連続的に行うための装置として利用でき、特に、排気設備を不要とすると共に熱効率や温度の立ち上がりを改善することに有用である。
本発明の実施の形態1に係る連続加熱調理装置の平面図である。 図1の連続加熱調理装置の側面図である。 図2の要部拡大図であり、(a)はバケットの取付前の状態、(b)バケットの取付後の状態、(c)は後述する蓋部の取付後の状態を示す図である。 実施の形態2に係る連続加熱調理装置の側面図である。 図4の要部拡大図であり、(a)はバケットの停止の状態、(b)は電磁加熱機構の下降時の状態、(c)はバケットの搬送中の状態を示す図である。 図4の変形例に係る要部拡大図であり、(a)は電磁加熱機構の下降時の状態、(b)は電磁加熱機構の上昇時においてバケットに加振している状態を示す図である。 実施の形態3に係る連続加熱調理装置の平面図である。 図7の要部拡大図であり、(a)はバケットの停止の状態、(b)はバケットの搬送中の状態を示す図である。 実施の形態4に係る連続加熱調理装置の平面図である。 図9の連続加熱調理装置の側面図である。
符号の説明
1、2、3、4 連続加熱調理装置
10 バケット
10a 主面部
10b 側壁部
10c 鍔部
11 バケット列
12 蓋
20 バケット搬送機構
21 コンベア
21a 搬送チェーン
22 バケットガイド
22a 搬送板
22b 開口部
23 連結ロッド
30 電磁加熱機構
31 筐体
32 トッププレート
33 電磁コイル
34 耐熱ゴム
40 昇降機構
41 昇降ロッド
42 クランク
43 カム
44 回動源
50 中間プレート
60 温熱加熱機構
61 ヒータ

Claims (7)

  1. 食材を受容する複数の受容手段と、
    前記複数の受容手段を相互に並設した状態で搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段にて搬送された前記複数の受容手段の少なくとも一つを電磁誘導加熱にて直接的又は間接的に加熱する第1加熱手段と、
    を備えたことを特徴とする連続加熱調理装置。
  2. 前記複数の受容手段の各々を金属にて形成すると共に、前記搬送手段にて搬送された前記複数の受容手段の少なくとも一つに前記第1加熱手段を近接配置することにより、当該少なくとも一つの受容手段を前記第1加熱手段にて直接的に加熱すること、
    を特徴とする請求項1に記載の連続加熱調理装置。
  3. 前記搬送手段にて搬送された複数の前記受容手段の少なくとも一つを前記第1加熱手段と接触する位置に配置し、当該第1加熱手段における前記受容手段との接触表面をフッ素樹脂、シリコン樹脂又はボロンを用いて形成したこと、
    を特徴とする請求項2に記載の連続加熱調理装置。
  4. 前記受容手段又は前記加熱手段を昇降させる昇降手段を備え、
    前記搬送手段にて前記受容手段を間欠搬送し、当該受容手段の停止時には前記昇降手段にて前記受容手段と前記第1加熱手段とを相互に近接配置し、当該受容手段の移動時には前記昇降手段にて前記受容手段と前記第1加熱手段とを相互に離隔配置すること、
    を特徴とする請求項2に記載の連続加熱調理装置。
  5. 前記昇降手段にて前記受容手段と前記第1加熱手段とを相互に近接配置する際、これら受容手段と第1加熱手段とを直接又は間接に相互に接触させることにより、前記受容手段にて受容された前記食材を揺動させること、
    を特徴とする請求項4に記載の連続加熱調理装置。
  6. 前記複数の受容手段と前記第1加熱手段との相互間に金属製の被加熱手段を配置し、
    前記被加熱手段に前記第1加熱手段を近接配置することにより、当該被加熱手段を当該第1加熱手段にて直接的に加熱し、
    前記搬送手段にて搬送された前記複数の受容手段の少なくとも一つに前記被加熱手段を近接配置することにより、当該受容手段を当該被加熱手段にて直接的に加熱して、当該受容手段を前記第1加熱手段にて間接的に加熱すること、
    を特徴とする請求項1に記載の連続加熱調理装置。
  7. 前記搬送手段にて搬送された複数の前記受容手段のうち、一部の前記受容手段にて受容された食材を加熱蒸気又は熱放射にて加熱するための第2加熱手段を備えること、
    を特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の連続加熱調理装置。
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