JP2008288543A - 固体素子デバイス - Google Patents

固体素子デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2008288543A
JP2008288543A JP2007190627A JP2007190627A JP2008288543A JP 2008288543 A JP2008288543 A JP 2008288543A JP 2007190627 A JP2007190627 A JP 2007190627A JP 2007190627 A JP2007190627 A JP 2007190627A JP 2008288543 A JP2008288543 A JP 2008288543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid
glass
substrate
state
led
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007190627A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5307364B2 (ja
Inventor
Masaaki Otsuka
正明 大塚
Shigeto Sawanobori
成人 沢登
Kazuya Aida
和哉 相田
Hiromi Watabe
洋己 渡部
Yoshinobu Suehiro
好伸 末広
Seiji Yamaguchi
誠治 山口
Koji Takaku
浩二 田角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Sumita Optical Glass Inc
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Sumita Optical Glass Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd, Sumita Optical Glass Inc filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2007190627A priority Critical patent/JP5307364B2/ja
Priority to US11/882,601 priority patent/US7999398B2/en
Publication of JP2008288543A publication Critical patent/JP2008288543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5307364B2 publication Critical patent/JP5307364B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/93Batch processes
    • H01L24/95Batch processes at chip-level, i.e. with connecting carried out on a plurality of singulated devices, i.e. on diced chips
    • H01L24/97Batch processes at chip-level, i.e. with connecting carried out on a plurality of singulated devices, i.e. on diced chips the devices being connected to a common substrate, e.g. interposer, said common substrate being separable into individual assemblies after connecting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/151Die mounting substrate
    • H01L2924/156Material
    • H01L2924/15786Material with a principal constituent of the material being a non metallic, non metalloid inorganic material
    • H01L2924/15787Ceramics, e.g. crystalline carbides, nitrides or oxides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation

Abstract

【課題】ガラス封止部の安定性に加えて耐候性についても良好とする。
【解決手段】LED素子2と、LED素子2をマウントするとともに電力の受供給を行う
Al基板3及び回路パターン4と、LED素子2を封止しB−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラスからなるガラス封止部6と、を備え、熱融着ガラスが、21wt%〜23wt%のBと、11wt%〜13wt%のSiOと、1wt%〜1.5wt%のLiOと、2wt%〜2.5wt%のNaOと、を含むようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体素子をガラス材料で封止した固体素子デバイスに関する。
従来から、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等の固体素子をエポキシ
樹脂等の透光性樹脂材料で封止した固体素子デバイスが知られている。この種の固体素子
デバイスでは、固体素子から発せられる光によって、透光性樹脂が劣化するという問題点
がある。特に、固体素子として短波長光を放出するIII族窒化物系化合物半導体発光素子
を用いる場合には、当該素子から放出される高エネルギーの光と素子自体の発熱によって
素子近傍の透光性樹脂が黄変し、光取り出し効率が経時的に低下する場合がある。
このような封止部材の劣化を防止するものとして、封止部材にガラスを用いた発光デバ
イスが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1に記載された発光デバイスは、LED素子、ワイヤボンディング部、および
リード部の上端の周囲をガラスからなる透明の封止体で覆って構成されている。ガラスに
は、例えば、セレン、タリウム、ヒ素、硫黄等を加えて融点を摂氏130〜350度とし
たものが使用される。
また、特許文献2に記載された発光デバイスは、屈折率が2.3程度であるGaN系L
ED発光素子を、屈折率が2程度のガラスで封止したものが開示されている。この発光デ
バイスによれば、このような屈折率のGaN系LED発光素子とガラスを用いることによ
り、LED発光素子とガラスとの界面で全反射する光の低減が図られている。
ところで、特許文献1及び2の固体素子デバイスでは、ガラスとはいえ高温加工を行う
必要があり、また、ガラスが硬質材料であるため、樹脂封止加工技術の応用ではデバイス
を具現化することができない。また、デバイスの具現化に必要な物性値や組成が不明であ
った。
そこで、本願出願人らは、無機材料封止加工を具現化するための課題を抽出、解決し、
ガラス封止を行うことで期待できる効果を実際に得ることのできる発光素子デバイスを提
案した(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載の固体素子デバイスでは、セラミ
ックからなる基板を用いるとともに、ガラス封止部として、19wt%〜30wt%のB
と、0.5wt%〜15wt%のSiOと、1.5wt%〜8wt%のNa
と、44wt%〜60wt%のZnOと、9wt%〜19wt%のNbとを含むB
−SiO−NaO−ZnO−Nb系のガラスを用いることが開示されて
いる。これにより、ガラス封止部が、基板に対して剥離したり、クラックを生じることが
なく、基板とガラス封止部の安定した接合強度を得ることができる。また、ガラス封止部
が結晶化による失透を生じることがないことも確認されている。
特開平8−102553号公報 特開平11−177129号公報 特開2006−108621号公報
このように、特許文献3で、ガラス封止部の安定性が良好なガラスの組成が明らかにさ
れた。さらに、本願出願人らは、固体素子デバイスの耐久性を向上させるべく、ガラス封
止部の安定性に加えて耐候性についても鋭意検討を重ねていた。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガラス封
止部の安定性に加えて耐候性についても良好な固体素子デバイスを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、固体素子と、前記固体素子をマウントするとと
もに電力の受供給を行う電力受供給部と、前記固体素子を封止し、B−SiO
LiO−NaO−ZnO−Nb系のガラスからなるガラス封止部と、を備え、
前記ガラスは、21wt%〜23wt%のBと、11wt%〜13wt%のSiO
と、1wt%〜1.5wt%のLiOと、2wt%〜2.5wt%のNaOと、を
含む固体素子デバイスが提供される。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラスは、48wt%〜51wt%のZn
Oと、11.5wt%〜12wt%のNbと、を含むことが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラスは、LiOとNaOの和が3.
5wt%〜4wt%であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラスは、屈伏点が540℃以下であるこ
とが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラスは、熱膨張係数が7.0×10−6
/℃以下であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラス封止部と前記固体素子は、熱膨張率
が高い方に対する低い方の熱膨張率の比が0.85以上であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記固体素子は、1mm以上のサイズを有する
ことが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記電力受供給部は、複数の前記固体素子を密
集してマウントすることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記固体素子は、フリップ実装されることが好
ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記固体素子は、アノード側とカソード側にそ
れぞれ1点ずつ形成された2点のバンプにより実装されることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記電力受供給部は、前記固体素子に対して電
力の受供給を行う導電パターンが形成された無機材料基板を含み、前記ガラス封止部と前
記無機材料基板は、熱膨張率が高い方に対する低い方の熱膨張率の比が0.85以上であ
ることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記無機材料基板は、前記固体素子をマウント
する側に設けられる第1の導電パターンと、前記固体素子をマウントする側と反対側に設
けられる第2の導電パターンと、前記第1の導電パターン及び前記第2の導電パターンを
電気的に接続する第3の導電パターンとを有することが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記無機材料基板は、アルミナ基板であること
が好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラス封止部の表面に、耐湿、耐酸、耐ア
ルカリ性を有するコーティング材が形成されていることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記固体素子は光学素子であり、前記ガラス封
止部は透光性材料であってもよい。。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記光学素子は、発光素子であってもよい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラス封止部は、前記発光素子から発した
光により励起されると波長変換光を発する蛍光体が分散されていてもよい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラス封止部は、350〜800nmの波
長の光に対し、厚さ1mmあたりの内部透過率が90%以上であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラス封止部は、屈折率が1.6以上であ
ることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記発光素子は、成長基板上にGaN系半導体
層を積層して形成されたGaN系LED素子であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラス封止部は、前記発光素子の前記成長
基板の屈折率が1.8以上であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記光学素子は、受光素子であってもよい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラス封止部は、表面を樹脂でオーバーモ
ールドされていることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、前記ガラスは、Biをさらに含むことが
好ましい。
本発明によれば、ガラス封止部について安定性に加えて耐候性を良好とすることができ
る。従って、固体素子デバイスが過酷な環境下等で長期間にわたって使用される場合であ
っても、ガラス封止部の劣化が抑制され、光取り出し効率の経時的な低下を効果的に抑制
することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体素子デバイスとしてのLEDを示し、(a
)はLEDの縦断面図、(b)はLED素子の側面図である。
(LED1の構成)
図1(a)に示すように、固体素子デバイスとしてのLED1は、フリップチップ型の
GaN系半導体材料からなるLED素子2と、LED素子2をマウントする無機材料基板
としてのAl基板3と、Al基板3に形成されタングステン(W)−ニッケ
ル(Ni)−金(Au)で構成される回路パターン4と、LED素子2と回路パターン4
とを電気的に接続するAuスタッドバンプ5と、LED素子2を封止するとともにAl
基板3と接着される透明な無機封止部であるガラス封止部6とを有する。本実施形態
においては、Al基板3および回路パターン4が、LED素子2をマウントすると
ともにLED素子2へ電力の受供給を行う電力受供給部を構成している。
LED素子2は、図1(b)に示すように、サファイア(Al)からなる成長基
板20の表面に、バッファ層21と、n型層22と、発光層23と、p型層24とを順次
結晶成長させることによって形成されている。更に、LED素子2は、p型層24の表面
に設けられるp電極25と、p型層24からn型層22にわたって一部をエッチングする
ことにより露出したn型層22に形成されるn電極26とを有する。このLED素子2は
、700℃以上でエピタキシャル成長され、その耐熱温度は600℃以上であり、後述す
る低融点の熱融着ガラスを用いた封止加工における加工温度に対して安定である。LED
素子2の熱膨張率αは、5.0〜7.0×10−6/℃である。
p電極25は、発光層23から発せられる光を成長基板20の方向に反射する光反射層
として機能する。本実施形態においては、LED素子2のサイズは0.34mm×0.3
4mm×厚さ0.09mmである。また、LED素子2は、ピーク波長が470nmであ
り、青色に発光する。
Al基板3は、熱膨張率αが7.0×10−6/℃であり、複数のビアホール3
Aを有する。このビアホール3Aは、Al基板3の表面および裏面にメタライズさ
れた回路パターン4を導通させている。回路パターン4は、LED素子2をマウントする
側に設けられる第1の導電パターンと、その裏面側に設けられる第2の導電パターンと、
その両側を電気的に接続するW(タングステン)からなる第3の導電パターンとを有する
ガラス封止部6は、B−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb
の熱融着ガラスからなり、Al基板3上に上面6A及び側面6Bを有する矩形状に
形成される。側面6Bは、ホットプレス加工によってAl基板3と接着された板ガ
ラスが、Al基板3とともにダイサー(dicer)でカットされることにより形成され
る。ここで、熱融着ガラスとは加熱により溶融状態又は軟化状態として成形したガラスで
あり、ゾルゲル法により成形されるガラスと異なる。ゾルゲルガラスでは成形時の体積変
化が大きいのでクラックが生じやすくガラスによる厚膜を形成することが困難であるとこ
ろ、熱融着ガラスはこの問題点を回避することができる。また、ゾルゲルガラスでは細孔
を生じるので気密性を損なうことがあるが、熱融着ガラスはこの問題点を生じることもな
く、LED素子2の封止を的確に行うことができる。
熱融着ガラスは、一般に、樹脂において高粘度といわれるレベルより、桁違いに高い粘
度で加工される。また、ガラスの場合には、屈伏点を数十℃超えても粘度が一般の樹脂封
止レベルまで低くはならない。また、一般の樹脂成型時レベルの粘度にしようとすると、
LED素子の結晶成長温度を超える温度を要するもの、あるいは金型に付着するものとな
り、封止・成形加工が困難になる。このため、10ポアズ以上で加工することが好まし
い。
(LED1の製造方法)
このLED1の製造方法について、以下に説明する。まず、ビアホール3Aを有したA
基板3を用意し、Al基板3の表面に回路パターンに応じてWペーストを
スクリーン印刷する。
次いで、Wペーストを印刷されたAl基板3を1000℃余で熱処理することに
よりWを基板3に焼き付け、さらに、W上にNiめっき、Auめっきを施すことで回路パ
ターン4を形成する。
次に、Al基板3の回路パターン4(表面側)に複数のLED素子2をAuスタ
ッドバンプ5によって電気的に接合する。この際、アノードとカソードの各1点ずつ、合
計2点のバンプ接合が施される。
そして、各LED素子2をマウントしたAl基板3に対して板状のB−S
iO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラスを平行にセットし、
窒素雰囲気中でホットプレス加工を行う。そして、熱融着ガラスはAl基板3とこ
れらに含まれる酸化物を介して接着される。ホットプレス加工での熱融着ガラスの粘度は
10〜10ポアズとすることが好ましい。この粘度範囲とすることにより、粘度が低
いことに起因するガラスの上金型へ接合、ガラスの外部流出等を抑制して歩留まりを良好
にすることができるとともに、粘度が高いことに起因するガラスのAl基板3への
接合力低下、Auスタッドバンプ5のつぶれ量の増大等を抑制することができる。
次に、熱融着ガラスと一体化されたAl基板3をダイサーにセットして、各LE
D素子2を分離するようダイシングして、各LED1が完成する。
(ガラス封止部6の組成)
以下に、本実施形態で用いる熱融着ガラスについて具体的に説明する。ガラス封止部6
を構成するB、SiO、LiO、NaO、ZnO、Nb、TiO
よびZrOの各組成について、表1に示す組成比の試料1から試料15を作製した。
ここで、各試料の作製方法について説明する。
各組成の原料として、各相当する酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等を使用した。そ
して、ガラス化後に試料1〜試料15が100gとなるように秤量し、十分混合した後に
白金製ルツボに投入した。次いで、電気炉中で1150℃〜1350℃の温度で数時間溶
融し、撹拌により均質化、清澄した後に金型に流し出して徐冷することによって作製した
。このように得られたガラスを用いて各物性等を測定した。
Figure 2008288543
表1において、安定性について良好なものについてB、極めて良好なものについてAと
表示している。ここで、安定性の評価方法について説明する。まず、1250℃でルツボ
を取り出し、一定の冷却速度で冷却しながら白金製撹拌棒にて撹拌をする。3分程度撹拌
を行った後、ルツボ中のガラス状態を観察した。試料1から試料15については、撹拌し
た融液中にほとんど失透を生じることなくほぼ透明であり全て安定性が良好であった。こ
れらの試料の中で、僅かに白濁が確認された試料をB、白濁が全く確認されなかった試料
をA評価とした。
また、耐候性について良好なものについてB、極めて良好なものについてAと表示して
いる。耐候性については、85℃Rh85%2000時間の耐候性試験の結果、試料の表
面に化学反応物による白濁が生じたか否かにより評価を行った。試料1から試料15につ
いては、表面にほとんど白濁透を生じることはなく全て耐候性が良好であった。これらの
試料の中で、顕微鏡による微細エリアの観察により、表面に僅かに白濁が認められた試料
をB、顕微鏡によっても白濁が全く確認されなかった試料をA評価とした。
表1に示すように、試料1の組成は、B:25wt%、SiO:10wt%、
LiO:2wt%、NaO:3wt%、ZnO:46wt%、Nb:10wt
%、TiO:4wt%である。試料1は、ガラス転移温度Tg点が467℃であり、屈
伏点Atが505℃であり、熱膨張率αが6.9×10−6/℃であった。尚、この熱膨
張率αは、100℃〜300℃の範囲における熱膨張率である。
また、試料2の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:1
wt%、NaO:4wt%、ZnO:51wt%、Nb:8wt%である。試料
2は、ガラス転移温度Tg点が482℃であり、屈伏点Atが517℃であり、熱膨張率
αが6.8×10−6/℃であり、屈折率ndが1.68であった。
また、試料3の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:2
wt%、NaO:3wt%、ZnO:45wt%、Nb:14wt%である。試
料3は、ガラス転移温度Tg点が474℃であり、屈伏点Atが499℃であり、熱膨張
率αが7.2×10−6/℃であり、屈折率ndが1.70であった。
また、試料4の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:2
wt%、NaO:3wt%、ZnO:44wt%、Nb:15wt%である。試
料4は、ガラス転移温度Tg点が475℃であり、屈伏点Atが512℃であり、熱膨張
率αが7.2×10−6/℃であり、屈折率ndが1.70であった。
また、試料5の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:2
wt%、NaO:3wt%、ZnO:46wt%、Nb:13wt%である。試
料5は、ガラス転移温度Tg点が475℃であり、屈伏点Atが510℃であり、熱膨張
率αが6.9×10−6/℃であり、屈折率ndが1.70であった。
また、試料6の組成は、B:21wt%、SiO:15wt%、LiO:2
wt%、NaO:3wt%、ZnO:46wt%、Nb:13wt%である。試
料6は、ガラス転移温度Tg点が476℃であり、屈伏点Atが511℃であり、熱膨張
率αが6.8×10−6/℃であり、屈折率ndが1.70であった。
また、試料7の組成は、B:24wt%、SiO:12wt%、LiO:2
wt%、NaO:3wt%、ZnO:47wt%、Nb:12wt%である。試
料7は、ガラス転移温度Tg点が474℃であり、屈伏点Atが511℃であり、熱膨張
率αが6.9×10−6/℃であり、屈折率ndが1.69であった。
また、試料8の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:2
wt%、NaO:3wt%、ZnO:46wt%、Nb:12wt%、ZrO
:1wt%である。試料8は、ガラス転移温度Tg点が473℃であり、屈伏点Atが5
12℃であり、熱膨張率αが6.9×10−6/℃であり、屈折率ndが1.70であっ
た。
また、試料9の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:2
wt%、NaO:3wt%、ZnO:47wt%、Nb:11wt%、ZrO
:1wt%である。試料9は、ガラス転移温度Tg点が472℃であり、屈伏点Atが5
00℃であり、熱膨張率αが7.0×10−6/℃であり、屈折率ndが1.69であっ
た。
また、試料10の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:
1.5wt%、NaO:2.5wt%、ZnO:48wt%、Nb:12wt%
である。試料10は、ガラス転移温度Tg点が487℃であり、屈伏点Atが528℃で
あり、熱膨張率αが6.4×10−6/℃であり、屈折率ndが1.70であった。
また、試料11の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:
1.5wt%、NaO:2.5wt%、ZnO:48.5wt%、Nb:11.
5wt%である。試料11は、ガラス転移温度Tg点が485℃であり、屈伏点Atが5
29℃であり、熱膨張率αが6.5×10−6/℃であり、屈折率ndが1.69であっ
た。
また、試料12の組成は、B:21wt%、SiO:13wt%、LiO:1.5wt%、NaO:2.5wt%、ZnO:50wt%、Nb:12wt%である。試料12は、ガラス転移温度Tg点が482℃であり、屈伏点Atが519℃であり、熱膨張率αが6.6×10−6/℃であり、屈折率ndが1.70であった。
試料12を用いて、異なる厚さの2種類のサンプルを作製し、各サンプルの分光透過率を測定した。ここで、分光透過率は、サンプル表面における光の反射と、サンプル内部における光の吸収とに依存する。厚さが0.35mm及び0.70mmとなるよう2種類のサンプルを作製したところ、一方のサンプルの厚さは実測値で0.360mm、他方のサンプルの厚さは実測値で0.709mmであった。図2は、試料12のサンプルにおける波長と分光透過率の関係を示す分光透過率曲線のグラフである。
図2に示すように、試料12の0.360mm厚板と0.709mm厚板での分光透過率は、波長が350nm〜800nmの範囲でともに85%以上であった。また、各サンプルを比較すると、板厚が0.349mm異なるものの、波長が350nm〜800nmの範囲で分光透過率がほぼ一致している。すなわち、試料12の0.709mm厚板における内部透過率は95%以上であり、試料12の厚さ1mmあたりの内部透過率は90%以上となっている。尚、内部透過率とは、表面反射の影響を除いたサンプル内部における透過率をいい、分光透過率から表面反射損失を差し引いた値である。
また、試料13の組成は、B:21wt%、SiO:13wt%、LiO:
1.5wt%、NaO:2wt%、ZnO:50.5wt%、Nb:12wt%
である。試料13は、ガラス転移温度Tg点が487℃であり、屈伏点Atが525℃で
あり、熱膨張率αが6.4×10−6/℃であり、屈折率ndが1.71であった。
また、試料14の組成は、B:21wt%、SiO:13wt%、LiO:
1wt%、NaO:2wt%、ZnO:51wt%、Nb:12wt%である。
試料14は、ガラス転移温度Tg点が498℃であり、屈伏点Atが534℃であり、熱
膨張率αが5.8×10−6/℃であり、屈折率ndが1.71であった。
また、試料15の組成は、B:23wt%、SiO:13wt%、LiO:
0wt%、NaO:4wt%、ZnO:48wt%、Nb:12wt%である。
試料15は、ガラス転移温度Tg点が508℃であり、屈伏点Atが546℃であり、熱
膨張率αが6.1×10−6/℃であり、屈折率ndが1.69であった。
前述のように、以上の試料1から試料15は、Al基板3に対して剥離やクラッ
クを生じることなく、安定した接合強度を得ることができることが確認されている。また
、試料1から試料15は、いずれも、失透を生じたとしても僅かで透明であり安定性が良
好(表1においてBまたはA)であった。さらに、試料1から試料15は、いずれも、8
5℃Rh85%2000時間の耐候性試験の結果、表面にほとんど白濁等を生じることな
く、耐候性についても良好(表1においてBまたはA)であった。
また、試料1から試料15において、安定性について、試料3、試料5、試料6、試料
7、試料8、試料9、試料10、試料11、試料12、試料13、試料14及び試料15
が極めて良好(表1においてA)であった。また、耐候性については、試料10、試料1
1、試料12、試料13、試料14及び試料15が極めて良好(表1においてA)であっ
た。
一般に、アルカリ酸化物は、ガラス作製時の溶解性を改善し、ガラスの軟化温度を低下
させる効果が非常に大きい成分である。しかし、アルカリ酸化物は、相当量を超えて含有
させた場合には、耐候性を著しく悪化させる成分でもある。アルカリ酸化物であるNa
O、LiO及びKOの中では、LiOはガラスの軟化温度を低下させる効果が大き
く、耐候性に及ぼす影響が最も小さい成分である。この中で、KOは耐候性の悪化が最
も激しい。NaOは、LiOとKOの中間的な性質を有する。
ここで、B−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガ
ラスにおいて、NaOのみで熱物性を満足させようとした場合には、ガラスにおけるN
Oの含有量が大きくなりすぎて、上記のように極めて良好な耐候性を達成することが
不可能となる。そして、極めて良好な耐候性を得ようとする場合には、試料15の様に、
封着に適した熱物性のガラスが得られなくなる。ここで、封着に適したTg、At等の熱
物性は、ガラス転移温度Tgでいうと500℃以下、好ましくは490℃以下であり、屈
伏点Atでいうと540℃以下、好ましくは530℃以下である。そこで、試料10〜試
料14のように、NaOのうち所定量をLiOとすることにより、極めて良好な耐候
性(表1においてA)を維持しつつ、封着用のガラスとしての良好な熱物性を満足させる
ことが実現された。
さらに、B−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガ
ラスにBiを含ませた試料13−2を作製して、試料13−2の各物性等を測定し
た。尚、試料13−2は、ZnO及びBiの組成を除いて全て試料13の組成と同
じであり、試料13のZnOの一部をBiで置換したということができる。
Figure 2008288543
表2に示すように、試料13−2の組成は、B:21wt%、SiO:13w
t%、LiO:1.5wt%、NaO:2wt%、ZnO:40.5wt%、Nb
:12wt%、Bi:10wt%である。試料13−2は、ガラス転移温度T
g点が484℃であり、屈伏点Atが526℃であり、熱膨張率αが6.6×10−6
℃であり、屈折率ndが1.73であった。この結果、ZnOの一部をBiで置換
することにより、ガラス転移温度Tg点を490℃以下とするとともに屈伏点Atを53
0℃以下としつつ、屈折率ndを向上させることが実現された。
(第1の実施形態の効果)
上記した第1の実施形態によると、以下の効果が得られる。
(1)ガラス封止部6について安定性に加えて耐候性を良好とすることができる。従って
、LED1が過酷な環境下等で長期間にわたって使用される場合であっても、ガラス封止
部6の劣化が抑制され、光取り出し効率の経時的な低下を効果的に抑制することができる
(2)ガラス封止部6の安定性に加え、ガラス封止部6が高屈折率でかつ高透過率特性の
ため、高信頼性と高発光効率の両立を実現できる。すなわち、LED素子2内で発した光
は、屈折率の低い材料で封止すると屈折率の高いLED素子2の部材から外部放射できず
に内部吸収されることがあるが、LED素子2を封止する材料の屈折率が高いほど、LE
D素子2の部材から外部放射の効率が高くなる。また、一般に、封止部材の屈折率が大き
いほど、特に500nm以下の透過率が初期特性あるいは経時変化特性として劣ったもの
になる傾向があり、LED素子2から封止部材へ放射した光の封止部材からの外部放射効
率に影響を与える。
例えば、青色のLED素子2の封止材料として、従来は屈折率ndが1.55のエポキ
シ樹脂が多く用いられていたが、光出力向上に伴うLED素子2の自発光自発熱による透
過率低下が顕著であった。そこで、現在、発光効率はエポキシ樹脂に対し約2割低下する
ものの、光や熱に対して安定な屈折率ndが1.4のメチル系シリコン樹脂が多く用いら
れている。この封止材料を本実施形態のようなガラスとすることで、高発光効率と高信頼
性の両立を図ることができる。
この際、本実施形態のガラスでは、図2に示すように、350〜800nmの内部透過
率を90%以上(1mm厚あたり)とできるので、可視光領域に限らず、樹脂材料ではよ
り劣化が著しい紫外線の水銀スペクトル365nm付近の領域での対応が可能である。ま
た、屈折率ndが1.55のエポキシ樹脂に対する屈折率ndが1.7のガラス封止での
発光効率は、サファイア基板上のGaN系のLED素子2では略同等であるが、GaO
基板あるいはGaN基板やSiC基板上のGaN系のLED素子のように、基板の屈折率
ndが1.8以上であれば、屈折率ndが1.6以上の封止ガラスにより、従来用いられ
ていた封止樹脂(屈折率nd<1.6)以上の発光効率とできる。
(3)B−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラス
をガラス封止部6に用い、高粘度状態でホットプレス加工を行うので、結晶成長温度に対
して充分に低い加工が可能になる。
(4)Al基板3とガラス封止部6とが酸化物を介した化学結合に基づいて接着す
るので、より強固な封着強度が得られる。そのため、接合面積が小さい小形パッケージで
あっても具現化できる。
(5)Al基板3とガラス封止部6の熱膨張率が同等であるので、高温で接着され
た後、常温あるいは低温状態としても剥離、クラック等の接着不良が生じにくい。しかも
、ガラスは引っ張り応力にはクラックが生じ易いが、圧縮応力にはクラックは生じにくく
、ガラス封止部6はAl基板3に対しやや熱膨張率が小さいものとしてある。さら
に、一般にガラスはTg点以上の温度において熱膨張率が増大する特性を有しており、T
g点以上の温度でガラス封止が行われる場合には、Tg点以下だけでなくTg点以上の温
度における熱膨張率も考慮することが安定したガラス封止を行うにあたり望ましい。すな
わち、ガラス封止部6を構成するガラス材料は、上記したTg点以上の温度における熱膨
張率を含む熱膨張率と、Al基板3の熱膨張率とを考慮した同等の熱膨張率とする
ことで、Al基板3に反りを発生させる内部応力を小にでき、Al基板3と
ガラス封止部6との接着性が得られているにもかかわらずガラスのせん断破壊が生じるこ
とを防げる。このため、Al基板3やガラス封止部6のサイズを大きくとり、一括
生産できる数量を大にすることができる。また、発明者の確認では、−40℃←→100
℃の液相冷熱衝撃試験1000サイクルでも剥離、クラックは生じていない。また5mm
×5mmサイズのガラス片のセラミック基板への接合基礎確認として、ガラス、セラミッ
ク基板とも種々の熱膨張率の組み合わせで実験を行ったところ、熱膨張率が高い方の部材
に対する低い方の部材の熱膨張率の比が0.85以上ではクラックを生じることなく接合
が行えることを確認した。部材の剛性やサイズ等にも依存するが、熱膨張率が同等という
のは、この程度の範囲を示す。
すなわち、Al基板3の熱膨張率が7.0×10−6/℃である場合には、ガラ
スの熱膨張率が5.95×10−6/℃以上であることが好ましい。ここで、安定性並び
に耐候性が極めて良好(表1においてA)で、ガラスの熱膨張率が5.95×10−6
℃以上であるものは、試料10〜試料13である。従って、熱融着ガラスにおけるLi
OとNaOの和を3.5wt%〜4wt%とすることにより、安定性及び耐候性を極め
て良好としつつ、好ましい熱膨張率のガラスを得ることができる。
(6)LED素子2は、フリップ実装することによりワイヤを不要とできるので、高粘度
状態での加工に対しても電極の不具合を生じない。封止加工時の熱融着ガラスの粘度は1
から10ポアズと硬く、熱硬化処理前のエポキシ樹脂が5ポアズ程度の液状である
ことと比較して物性が大きく異なるため、素子表面の電極とリード等の給電部材とをワイ
ヤで電気的に接続するフェイスアップ型のLED素子を封止する場合、ガラス封止加工時
にワイヤの潰れや変形を生じることがあるが、これを防ぐことができる。また、素子表面
の電極を金(Au)等のバンプを介してリード等の給電部材にフリップ実装するフリップ
チップ型のLED素子を封止する場合、ガラスの粘度に基づいてLED素子に給電部材方
向への圧力が付加され、そのことによるバンプの潰れやバンプ間での短絡が生じるが、こ
れも防ぐことができる。
また、従来、封止加工後の熱ストレスを考慮してバンプ接合を3点以上で行うことが多
いところ、本実施形態においては、Al基板3とガラス封止部6とLED素子2と
は同等の熱膨張率であるので、封止加工を行えばその後の熱ストレスでLED素子2の実
装状態のバランスを崩すことはなく、2点のバンプ接合でも十分な信頼性を確保すること
ができる。このため、発光層23のあるp電極25のパッド電極は、1点バンプに相当す
る面積だけ形成すればよく、パッド電極による光吸収を小さくできるので、光学的に有利
で発光効率を高めることができる。
(7)板状の熱融着ガラスとAl基板3とを平行にセットし、高粘度状態でホット
プレス加工することで、熱融着ガラスがAl基板3の表面に平行移動して面状に密
着するので、GaN系LED素子2を封止するためにボイドが生じない。
(8)Al基板3の配線用回路パターン4は、ビアホール3Aにて裏面に引き出さ
れるので、ガラスが不必要な箇所へ入り込むことや、電気端子が覆われること等への特別
な対策を要することなく、製造工程を簡略化できる。また、板状の熱融着ガラスを複数デ
バイスに対して一括封止加工できるので、ダイサーカットに基づいて複数のLED1を容
易に量産することができる。なお、熱融着ガラスは高粘度状態で加工されるため、樹脂の
ように充分な対策をとる必要はなくビアホールによらなくても外部端子が裏面に引き出さ
れていれば充分に量産対応可能である。
(9)LED素子2をフリップ実装とすることで、ガラス封止を具現化するにあたっての
問題点を克服するとともに0.5mm角といった超小型のLED1を具現化できるという
効果もある。これは、ワイヤのボンディングスペースが不要で、かつ、熱膨張率部材が同
等のガラス封止部6とAl基板3とが選択されるとともに、化学結合に基づく強固
な接合によって、わずかなスペースでの接着でも界面剥離が生じないことによる。
(10)LED素子2とガラス封止部6の熱膨張率が同等であるので、Al基板3
を含めた部材の熱膨張率が同等となり、ガラス封止における高温加工と常温との温度差に
おいても内部応力は極めて小さく、クラックを生じることのない安定した加工性が得られ
る。また、内部応力を小にできるので、耐衝撃性が向上し、信頼性に優れるガラス封止型
LEDとできる。
(11)アルミナ基板としてAl基板3を用いることで、部材コストの低減を図れ
るとともに入手が容易であることから、量産性および装置コストの低減を実現できる。ま
た、Alは熱伝導性に優れることにより、大光量化、高出力化に対して余裕のある
構成とできる。さらにAl基板3は光吸収が小さいことにより、光学的に有利であ
る。
また、熱融着ガラスは、任意成分として、ZrO及びTiOを含んでいてもよい。
このとき、ZrOについては0〜3wt%、TiOについては0〜5wt%であるこ
とが好ましい。
また、前述の通り、試料10、試料11、試料12、試料13及び試料14については
、安定性及び耐候性が極めて良好(表1においてA)であり、かつ、封着に適したTg、
At等の熱物性とすることができる。すなわち、熱融着ガラスの組成を、B:21
〜23wt%及びSiO:11〜13wt%とし、LiO及びNaOの含有量をそ
れぞれLiO:1〜1.5wt%、NaO:2〜2.5wt%とすることにより、耐
候性が極めて良好となる。
また、この場合、ZnO:48〜51wt%及びNb:11.5〜12wt%の
範囲においては、安定性も極めて良好となるとともに、屈伏点Atが540℃以下、熱膨
張率αが7.0×10−6/℃以下とガラス封止部6として良好な熱物性となる。尚、試
料13のZnOの一部をBiとした試料13−2においても、安定性が極めて良好
で、屈伏点Atが540℃以下、熱膨張率αが7.0×10−6/℃以下となっているこ
とから、ZnOとBiの和が48wt%〜51wt%であればよい。
さらに、試料10〜13が試料14に比して、ガラス転移温度Tg及び屈伏点Atが低
いことから、このようなZnO及びNbの範囲において、LiOとNaOの和
を3.5〜4wt%とすることが熱物性の観点から好ましい。尚、試料13のZnOの一
部をBiで置換した試料13−2においても、試料14に比してガラス転移温度T
g及び屈伏点Atが低いことから、ZnOとBiの和が48wt%〜51wt%で
、Nbが11.5wt%〜12wt%の範囲において、LiOとNaOの和を
3.5〜4wt%とすればよい。
尚、第1の実施形態では、LED素子としてGaN系半導体材料からなるLED素子2
を用いたLED1を説明したが、LED素子はGaN系LED素子2に限定されず、他の
半導体材料からなる半導体発光素子であっても良い。
また、LED素子2は、スクライブ加工に基づいて形成したものを使用することができ
る。この場合、スクライブ加工により形成されたLED素子2は、切断部である側面に尖
った凹凸を有することがあり、LED素子2の側面を素子コート材でコーティングするこ
とが望ましい。この素子コート材として、例えば、光透過性を有するSiO系コート材
を用いることができる。素子コート材を用いることにより、オーバーモールドする際など
にクラックやボイド発生を防止することができる。
また、第1の実施形態では、Al基板3の表面にWペーストをスクリーン印刷し
た後に熱処理し、この上にNiめっき及びAuめっきが施された回路パターン4を示した
が、例えば、Al基板3の表面にTi、Cr等の蒸着を行い、この上にNiめっき
及びAuめっきが施された回路パターンとしたり、Al基板3の表面にめっきによ
りCuを析出させ、この上にNiめっき及びAuめっきが施された回路パターンとしても
よい。
また、前述の85℃Rh85%の高温耐湿試験にて変質が生じなくとも、結露が生じた
場合にガラス封止部6が変質する場合があるが、ガラス封止部6の表面にシリコン樹脂コ
ートなどを施すことで、高温状態での結露によるガラスの変質を防止することができる。
さらに、ガラス封止部6の表面に施すコーティング材としては、耐湿だけでなく、耐酸、
耐アルカリ性を有するものとして、例えばSiO系、Al系等のような無機材料
が好ましい。
また、第1の実施形態で用いたB−SiO−LiO−NaO−ZnO−N
系の熱融着ガラスに蛍光体を含有し、GaN系LED素子2から放射された光で
励起されることにより生じる励起光を、GaN系LED素子2から放射される光と混合す
ることにより波長変換を行う波長変換型のLED1とすることもできる。この際、熱融着
ガラスを10〜100μm程度の平均粒径に粉砕し、粉砕された熱融着ガラスを10μm
程度の平均粒径のYAG(Yttrium Aluminum Garnet)蛍光体の粒子と混合し、再び溶解さ
せたガラスを用いてもよい。このようなガラスを用いてガラス封止部6を作製すると、ガ
ラスの粘度が比較的高いため、蛍光体がガラス封止部6に均一に分散された状態となる。
さらに、ピーク波長が390nmの発光素子を用い、青色蛍光体、緑色蛍光体及び赤色
蛍光体を用いて、色度が安定した白色を発する固体素子デバイスとしてもよい。さらにま
た、単一の蛍光体を用いて、白色以外の任意の発光色とした固体素子デバイスとしてもよ
い。ここで、400nm以下の短波長の発光素子を用いても、封止材であるB−S
iO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラスに劣化は生じない。
また、ガラス封止部6の表面に薄膜状の蛍光体層を形成しても良い。この蛍光体層では、
蛍光体を含有するバインダーは任意であり、例えば、バインダーとしてシリコン樹脂を用
いてもゾルゲルガラスを用いてもよい。シリコン樹脂がバインダーとなった蛍光体層を作
製するにあたっては、例えば、蛍光体を含有したシリコン樹脂をガラス封止部6の表面に
塗布した後、シリコン樹脂を硬化させればよい。ゾルゲルガラスがバインダーとなった蛍
光体層を作製するにあたっては、例えば、蛍光体を含有した金属アルコキシドをガラス封
止部6の表面に塗布した後、金属アルコキシドを加水分解反応させればよい。
また、B−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラ
スに、さらにBiを含ませることにより、熱融着ガラスの屈折率をさらに高くして
もよい。この熱融着ガラスを用いる場合、基板の屈折率(nd)が1.8以上である発光
素子を用いることが、発光素子からの光の取り出し効率を向上させて発光効率の向上を図
ることができ好ましい。基板の屈折率が1.8以上である発光素子としては、例えば、G
基板、GaN基板、SiC基板等の上にGaN系半導体が形成された発光素子が
ある。
また、UV硬化樹脂の硬化用光源として用いられてきた水銀ランプの代替として、発光
ピーク波長が370nmのLED素子を用いたLED光源用の封止材料に、B−S
iO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラスを用いてもよい。従
来は、LED素子の封止材が劣化するので、発光素子をベアの状態でステム上にマウント
しハーメチックシールを利用して気密性を確保していた。これにより、固体素子デバイス
が大型となり製造コストが嵩んでいたが、B−SiO−LiO−NaO−Z
nO−Nb系の熱融着ガラスを用いて発光素子を封止することにより、発光素子か
らの光の取り出し効率を向上させて高出力化を図るとともに、固体素子デバイスを小型と
して製造コストを低減することができる。
また、第1の実施形態では、固体素子としてGaN系のLED素子2を用いたものを示
したが、例えば図3に示すように他のLED素子2を用いてもよいことは勿論である。図
3は、(a)がLEDの縦断面図、(b)が光源であるAlInGaP系LED素子の側
面図である。
このLED1は、図3(a)に示すようにAlInGaP系半導体材料からなるLED
素子2を用いたものであり、AlInGaP系半導体材料は、図3(b)に示すように基
板(GaP基板)20上に熱圧着されることで接着されている。ガラス封止部6は、第1
の実施形態と同様にB−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の
熱融着ガラスによって構成されている。図面及び以下の説明において、第1の実施形態と
同一の構成および機能を有する部分については同一の引用数字を付している。
上記したLED1によると、比較的高い屈折率(n=3.5)を有するGaPの基板2
0と、これに近い屈折率(n=3.0〜3.6)を有するAlInGaP系半導体層から
なるLED素子2をB−SiO−NaO−LiO−ZnO−Nb系の
熱融着ガラスからなるガラス封止部6で封止することで、光取り出し効率に優れ、放熱性
、実装性の良好なものとできる。また、エポキシ系、シリコーン系等の樹脂に対し高屈折
率のガラスで封止することにより、開口角を立体角にして3〜4割増すことができ、LE
D素子2からの光取り出し効率の向上を図ることができる。尚、基板20は、GaP以外
の他の基板であっても良い。
(LED1を用いた発光装置100の構成)
図4は、第1の実施形態のLEDを用いた発光装置を示す縦断面図である。この発光装
置100は、第1の実施形態で説明したLED1をリードフレーム8に接合し、更に全体
を覆う透明なアクリル樹脂からなる透明樹脂9を設けたものである。前述のように、LE
D1は、GaN系のLED素子2をB−SiO−NaO−ZnO−Nb
系の熱融着ガラスからなるガラス封止部6で封止することにより形成されている。
透明樹脂9は、LED素子2を原点とする半球状の光学形状面9Aを有して形成されて
おり、インジェクション法によって形成される。
(発光装置100の効果)
上記した発光装置100によると、以下の効果が得られる。
(1)ガラス封止型LEDに任意の光学形状を有する光学系をアクリル、ポリカーボネー
ト等の樹脂材料を用いてインジェクション法によって容易に形成することができる。Al
基板3は、インジェクション成形時における保圧や、樹脂注入によって付与される
外力に耐えうる機械的強度を有することから、発光装置100の用途に応じた任意の光学
形状を有する透明樹脂9との組み合わせが可能になる。また、LED素子2がガラス封止
部6で覆われているので、樹脂材料の射出速度を大にしてもLED素子2が損傷すること
がない。
(2)ガラス封止されたLED1を樹脂材料でオーバーモールドすることで、ガラス封止
部6を劣化から保護するとともに耐湿性がより向上する。
(3)透明樹脂9は、LED素子2に対しガラス封止部6を介して配置されることにより
、光劣化の点でLED素子2を直接封止することのできない樹脂材料であっても用いるこ
とが可能であり、設計上の自由度を高めることができる。例えば、透明樹脂9を着色され
た光透過性樹脂材料で形成しても良い。
(4)LED1は最も量産が容易な直方体形状で、低コストとなる同一セラミック基板か
らの取り数の多い小形パッケージであるが、周囲を樹脂封止とすることで、LED素子2
の光はLED1の界面、透明樹脂9の界面でほとんど屈折することなしに外部放射される
とともに、光学面を形成するのに必要なサイズとすることができる。つまり、ガラスのみ
でこの形状、サイズとするより、容易かつ低コストで作成することができる。
なお、上記した発光装置100では、封止樹脂としてアクリル樹脂を用いた構成を説明
したが、例えば、エポキシ樹脂によって形成されても良く、トランスファーモールド法や
ポッティングモールド法等の他の成型手法を適用することも可能である。また、光学面形
状は半球に限らず、他の形状としても良い。
また、透明樹脂9に蛍光体を含有させても良い。蛍光体としては、YAG(Yttrium Alu
minum Garnet)蛍光体、珪酸塩蛍光体、あるいはこれらを所定の割合で混合したもの等で
あっても良い。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る固体素子デバイスとしてのLEDを示し、(a
)はLEDの平面図、(b)はLEDの縦断面図、(c)はLEDの底面図である。
(LED1の構成)
このLED1は、図5(a)および(b)に示すようにフリップチップ型の複数のGa
N系のLED素子2と、平面視にて正方形状に形成され複数のLED素子2をマウントす
る多層構造のAl基板3と、Al基板3の表面および層内にタングステン(
W)で構成される形成される回路パターン4と、を有している。尚、回路パターン4には
、さらにNi、Auめっきが施される。また、LED1は、LED素子2と回路パターン
4とを電気的に接続するAuスタッドバンプ5と、LED素子2を封止するとともにAl
基板3と接着されるB−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb
系の熱融着ガラスからなるガラス封止部6と、Al基板3の裏面の四隅において
層内の中間層から露出した底面回路パターン16A、16Cと、を有している。B
−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラスは、第1の実施
形態で説明したものと同様の組成を有する。また、本実施形態においては、LED1は、
Al基板3の裏面に、LED素子2にて生じた熱を外部へ放散し銅箔からなる放熱
パターン17とを有している。
円形の外形を有するようAl基板3の表面にてパターン形成される回路パターン
4に、縦横について3個×3個の配列で合計9個のLED素子2(340μm角)が、A
uスタッドバンプ5を介して互いの縦横間の距離が600μmとなるように密集して実装
されている。
Al基板3は、Wからなる層内配線を含む多層構造を有し、図5(b)に示すよ
うに横方向の3個のLED素子2を直列に接続して素子群を形成している。また、Al
基板3は、図5(c)に示すようにLED素子2の素子群のアノードを底面回路パタ
ーン16Aのひとつに接続するとともに、素子群のカソードを底面回路パターン16Cに
接続して構成されている。ここで、Al基板3の裏面の四隅のうち3つにアノード
用の底面回路パターン16Aが形成され、残りの1つにカソード用の底面回路パターン1
6Cが形成されている。そして、アノード用の各底面回路パターン16Aには3つの素子
群のアノードがそれぞれ別個に接続される。また、カソード用の底面回路パターン16C
には、3つの素子群のカソードが全て接続されている。
(第2の実施形態の効果)
上記した第2の実施形態によると、以下の効果が得られる。
(1)複数個のLED素子2をLED素子2の幅の2倍以下の配列ピッチで密集させて実
装する構成であっても、LED素子2およびガラス封止部6の熱膨張率αが同等であるの
で、クラックを生じることなく信頼性に優れるLED1が得られる。また、ガラス封止部
6とAl基板3についても同等の熱膨張率で形成されることにより、ガラス接着強
度に優れる。
(2)Al基板3を用いることにより、発熱量の大なるGaN系LED素子2を密
集させて実装する構成としても安定した放熱性が得られる。また、容易に直並列回路をパ
ターン形成することができ、電解めっきを施す際の配線引き回しも容易に形成できる。
(3)層内の中間層から外部電気接続端子を取り出し、底面に放熱用金属パターンを設け
ることで、密実装された9個のLED素子2を発光させることに基づいて生じる熱を放熱
パターン17からヒートシンク等へ速やかに熱伝導させることが可能になる。
なお、第2の実施形態のLED1についても、樹脂材料で透明樹脂を形成し、図4に示
すような発光装置100を形成することが可能である。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る固体素子デバイスとしてのLEDの縦断面図で
ある。同図においては、ウエハ状のAl基板3にガラス封止された複数のLED1
が形成された状態を示している。
(LED1の構成)
図6に示すように、このLED1は、GaN系半導体材料によって形成されるフリップ
チップ型のLED素子2と、LED素子2をマウントするAl基板3と、Al
基板3に形成される回路パターン4と、LED素子2と回路パターン4とを電気的に接
続するAuスタッドバンプ5と、LED素子2を封止するとともにAl基板3と熱
圧着されるB−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガ
ラスからなり、光学形状面を備えたガラス封止部6とを有する。B−SiO−L
O−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラスは、第1の実施形態で説明した
ものと同様の組成を有する。
Al基板3は、ガラス封止後の素子分断時に基板分断位置となる分割溝3Bが所
定の間隔で形成されている。
ガラス封止部6は、プレフォーム加工によって予め光学形状面6Cおよび薄肉状の平坦
部6Dを設けられたプレフォームガラスをホットプレス加工することによってAl
基板3の表面に熱圧着されている。平坦部6Dは、スクライブ加工部分に荷重を加えて分
断する時に隣接するLED1にクラック等のダメージが及ぶことのない厚さで形成される
このLED1は、LED素子2を実装してガラス封止部6で封止した後、Al
板3の分割溝3Bを分断位置として荷重を加えることにより、応力集中に基づいてAl
基板3が破断し、同時に平坦部6Dでガラス封止部6が分断される。
(第3の実施形態の効果)
上記した第3の実施形態によると、以下の効果が得られる。
(1)一般に多く用いられているAl基板3を使用し、これと同等の熱膨張率のガ
ラス封止部6でLED素子2を封止するので、加工時の熱による内部応力を小にでき、ガ
ラス封止加工の信頼性に優れるとともに量産性に優れる。
(2)また、Al基板3は、スクライブ加工時に耐えうる機械的強度を有すること
により、切り代が必要となるダイシングと比べて狭ピッチの実装が可能となり、歩留まり
を大にできる。例えば、標準サイズのLED素子(0.3mm角)2を0.5mmピッチ
でガラス封止する小形LED1の場合、封止ガラスおよびセラミック基板の熱膨張率が1
3×10−6/℃程度の部材を用い、切り代なしでLED素子2を0.5mmピッチでセ
ラミック基板上にマウントし、ガラス封止を行えば封止ガラスとLED素子2との熱膨張
率差に起因するクラックが発生する。しかし、本実施形態では、ガラス封止部6とLED
素子2との熱膨張率差が同等であり、ガラス封止部6とAl基板3との接着面積が
小になっても熱膨張率差が小であることにより、ガラス封止やスクライブ加工によるガラ
ス封止部6やガラス封止部6とAl基板3との剥離やクラックを生じることがない
(3)ダイシングによるLED1の分断では、ウエハーをダイサーで切る際にガラスへの
残留ひずみが発生し、ヒートショックでガラス封止部6に欠けが生じるおそれがあるが、
スクライブに基づいて分断されたLED1では残留ひずみが小になることにより、欠け等
の不良が生じにくい。
なお、スクライブ以外の他のLED1の分断方法として、例えば、レーザ光を用いて分
断することも可能である。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係る固体素子デバイスとして、ラージサイズ(1m
m角)のLED素子をマウントしたLEDの縦断面図である。
(LED1の構成)
このLED1は、GaN系半導体材料によって形成されるフリップチップ型のラージサ
イズLED素子2と、LED素子2をマウントするAl基板3と、Al基板
3に形成される回路パターン4と、Al基板3の外部接続側に銅箔等の高熱伝導性
材料によって所定の面積を有して設けられる放熱用パターン40と、LED素子2と回路
パターン4とを電気的に接続するAuスタッドバンプ5と、LED素子2を封止するとと
もにAl基板3と接着されるB−SiO−LiO−NaO−ZnO−
Nb系の熱融着ガラスからなり、光学形状面を備えたガラス封止部6とを有する。
ここで、B−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱融着ガラ
スは、第1の実施形態で説明したものと同様の組成を有する。
(第4の実施形態の効果)
上記した第4の実施形態によると、Al基板3とガラス封止部6との熱膨張率差
に起因するクラックを生じることなく、ラージサイズLED素子2を用いた構成において
も信頼性に優れるLED1が得られる。ガラス封止加工時の応力フリーである状態から常
温に戻すことでLED素子2のサイズに比例した応力が生じる。ガラスは樹脂と比較して
硬質な材料であり、特に、引っ張り応力やせん断応力によってクラックが生じやすい。し
かし、本願発明者らにより、1mm角のLED素子2を本実施形態のAl基板3と
ガラスによってクラックなしで封止できることが確認されている。
なお、第4の実施形態のLED1についても、樹脂材料で図4のような透明樹脂を形成
して、発光装置100を構成することが可能である。
(第5の実施形態)
第4の実施形態で説明したラージサイズLED素子2を用いて、第2の実施形態で説明
したLED1と同様に3個×3個の配列で合計9個のGaN系LED素子をAl
板にマウントし、B−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の熱
融着ガラスからなるガラス封止部で封止したLEDを作成した。
(第5の実施形態の効果)
上記した第5の実施形態によると、複数のラージサイズLED素子をマウントした構成
としても、第4の実施形態と同様に安定したガラス封止性を得ることができ、信頼性に優
れるLED1が得られる。
なお、第5の実施形態で説明したAl基板に代えて、より熱伝導性に優れる高熱
伝導性材料からなる基板を用いることも可能である。このような高熱伝導性基板として、
例えば、BeO(熱膨張率α:7.6×10−6/℃、熱伝導率:250W/(m・k)
)を用いても良い。このBeOからなる基板においても、ガラス封止部と同等の熱膨張率
αを有することにより良好なガラス封止性が得られる。
また、他の高熱伝導性基板として、W−Cu基板を用いても良い。このW−Cu基板と
して、W90−Cu10基板(熱膨張率α:6.5×10−6/℃、熱伝導率:180W
/(m・k))、W85−Cu15基板(熱膨張率α:7.2×10−6/℃、熱伝導率
:190W/(m・k))を用いることにより、ガラス封止部との良好な接合強度を確保
しながら高い熱伝導性を付与することができ、LEDの大光量化、高出力化に余裕をもっ
て対応することが可能になる。
また、板状のガラスをホットプレス加工によりAl基板に接着するものを示した
が、粉末状のガラスをAl基板上で溶解させて固化するようにしてもよい。粉末状
のガラスを利用してガラス封止部6を形成する場合は、板状のガラスを用いる場合に比し
てガラス封止部の成形自由度が増す。図8に、粉末状のガラスによりガラス封止部を形成
したLEDの縦断面図を示す。図8には、Al基板3上にフェイスアップ実装され
たGaN系LED素子2を有するLED1を図示している。また、このLED1のガラス
封止部6は、外面がレンズ状に形成され光取り出し効率が良好となっている。図8に示す
ように、フェイスアップ実装のため、LED素子2の電極と回路パターン4とはワイヤ2
7により接続されている。このLED1においては、粉末状のガラスを用いてガラス封止
部6が形成されていることからワイヤ27に過度の内部応力が生ずるようなことはなく、
ワイヤ27が断線するようなことはない。
また、上記した第1から第5の実施形態では、固体素子としてLED素子を用いたLE
Dを説明したが、固体素子はLED素子に限定されず、例えば、受光素子、太陽電池等の
他の光学素子であってもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能
であることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る固体素子デバイスとしてのLEDを示し、(a)はLEDの縦断面図、(b)はLED素子の側面図である。 図2は、試料12のサンプルにおける波長と分光透過率の関係を示す分光透過率曲線のグラフである。 第1の実施形態の変形例を示し、(a)はLEDの縦断面図、(b)はLED素子の側面図である。 第1の実施形態のLEDを用いた発光装置を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体素子デバイスとしてのLEDを示し、(a)はLEDの平面図、(b)はLEDの縦断面図、(c)はLEDの底面図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体素子デバイスとしてのLEDの縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る固体素子デバイスとして、ラージサイズ(1mm角)のLED素子をマウントしたLEDの縦断面図である。 本発明の変形例を示すもので粉末状のガラスによりガラス封止部を形成したLEDの縦断面図である。
符号の説明
1 LED
2 LED素子
3 Al基板
3A ビアホール
3B 分割溝
4 回路パターン
5 Auスタッドバンプ
6 ガラス封止部
6A 上面
6B 側面
6C 光学形状面
6D 平坦部
8 リードフレーム
9 透明樹脂
9A 光学形状面
16A 底面回路パターン
16C 底面回路パターン
17 放熱パターン
20 基板
21 バッファ層
22 n型層
23 発光層
24 p型層
25 p電極
26 n電極
27 ワイヤ
40 放熱用パターン
100 発光装置

Claims (24)

  1. 固体素子と、
    前記固体素子をマウントするとともに電力の受供給を行う電力受供給部と、
    前記固体素子を封止し、B−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb
    系のガラスからなるガラス封止部と、を備え、
    前記ガラスは、21wt%〜23wt%のBと、11wt%〜13wt%のSi
    と、1wt%〜1.5wt%のLiOと、2wt%〜2.5wt%のNaOと、
    を含む固体素子デバイス。
  2. 前記ガラスは、48wt%〜51wt%のZnOと、11.5wt%〜12wt%のN
    と、を含む請求項1に記載の固体素子デバイス。
  3. 前記ガラスは、LiOとNaOの和が3.5wt%〜4wt%である請求項2に記
    載の固体素子デバイス。
  4. 前記ガラスは、屈伏点が540℃以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の固
    体素子デバイス。
  5. 前記ガラスは、熱膨張係数が7.0×10−6/℃以下である請求項1から4のいずれ
    か1項に記載の固体素子デバイス。
  6. 前記ガラス封止部と前記固体素子は、熱膨張率が高い方に対する低い方の熱膨張率の比
    が0.85以上である請求項1から5のいずれか1項に記載の固体素子デバイス。
  7. 前記固体素子は、1mm以上のサイズを有する請求項6に記載の固体素子デバイス。
  8. 前記電力受供給部は、複数の前記固体素子を密集してマウントする請求項6または7に
    記載の固体素子デバイス。
  9. 前記固体素子は、フリップ実装される請求項1から8のいずれか1項に記載の固体素子
    デバイス。
  10. 前記固体素子は、アノード側とカソード側にそれぞれ1点ずつ形成された2点のバンプ
    により実装される請求項9に記載の固体素子デバイス。
  11. 前記電力受供給部は、前記固体素子に対して電力の受供給を行う導電パターンが形成さ
    れた無機材料基板を含み、
    前記ガラス封止部と前記無機材料基板は、熱膨張率が高い方に対する低い方の熱膨張率
    の比が0.85以上である請求項1から10のいずれか1項に記載の固体素子デバイス。
  12. 前記無機材料基板は、前記固体素子をマウントする側に設けられる第1の導電パターン
    と、前記固体素子をマウントする側と反対側に設けられる第2の導電パターンと、前記第
    1の導電パターン及び前記第2の導電パターンを電気的に接続する第3の導電パターンと
    を有する請求項11に記載の固体素子デバイス。
  13. 前記無機材料基板は、アルミナ基板である請求項11または12に記載の固体素子デバ
    イス。
  14. 前記ガラス封止部の表面に、耐湿、耐酸、耐アルカリ性を有するコーティング材が形成
    されている請求項1から13のいずれか1項に記載の固体素子デバイス。
  15. 前記固体素子は光学素子であり、
    前記ガラス封止部は透光性材料である請求項1から14のいずれか1項に記載の固体素
    子デバイス。
  16. 前記光学素子は、発光素子である請求項15に記載の固体素子デバイス。
  17. 前記ガラス封止部は、前記発光素子から発した光により励起されると波長変換光を発す
    る蛍光体が分散される請求項16に記載の固体素子デバイス。
  18. 前記ガラス封止部は、350〜800nmの波長の光に対し、厚さ1mmあたりの内部
    透過率が90%以上である請求項16または17に記載の固体素子デバイス。
  19. 前記ガラス封止部は、屈折率が1.6以上である請求項16から18のいずれか1項に
    記載の固体素子デバイス。
  20. 前記発光素子は、成長基板上にGaN系半導体層を積層して形成されたGaN系LED
    素子である請求項16から19のいずれか1項に記載の固体素子デバイス。
  21. 前記ガラス封止部は、前記発光素子の前記成長基板の屈折率が1.8以上である請求項
    20に記載の固体素子デバイス。
  22. 前記光学素子は、受光素子である請求項15に記載の固体素子デバイス。
  23. 前記ガラス封止部は、表面を樹脂でオーバーモールドされている請求項1から22のい
    ずれか1項に記載の固体素子デバイス。
  24. 前記ガラスは、Biをさらに含む請求項1に記載の固体素子デバイス。
JP2007190627A 2006-08-03 2007-07-23 蛍光体含有ガラスの製造方法及び固体素子デバイスの製造方法 Active JP5307364B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007190627A JP5307364B2 (ja) 2006-08-03 2007-07-23 蛍光体含有ガラスの製造方法及び固体素子デバイスの製造方法
US11/882,601 US7999398B2 (en) 2006-08-03 2007-08-02 Solid state device

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006212633 2006-08-03
JP2006212633 2006-08-03
JP2007112273 2007-04-20
JP2007112273 2007-04-20
JP2007190627A JP5307364B2 (ja) 2006-08-03 2007-07-23 蛍光体含有ガラスの製造方法及び固体素子デバイスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008288543A true JP2008288543A (ja) 2008-11-27
JP5307364B2 JP5307364B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=40147945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007190627A Active JP5307364B2 (ja) 2006-08-03 2007-07-23 蛍光体含有ガラスの製造方法及び固体素子デバイスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5307364B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010092707A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 日亜化学工業株式会社 半導体発光装置
JP2010238866A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置の製造方法
JP2011086569A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Enplas Corp 発光装置、面光源装置、及び表示装置
JP2012124495A (ja) * 2011-12-22 2012-06-28 Toshiba Corp 半導体発光素子
JP2013537622A (ja) * 2010-07-13 2013-10-03 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド ウェハ間(wafer−to−wafer)ボンディングを有する中性子探知器
JP2014514731A (ja) * 2011-03-07 2014-06-19 ショット アクチエンゲゼルシャフト Cu部品を気密接続するガラスシステム及び電子部品用のハウジング
US9130098B2 (en) 2010-12-08 2015-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor light emitting device
JP2016521011A (ja) * 2013-05-20 2016-07-14 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ドームを有するチップスケール発光デバイスパッケージ
US20170129802A1 (en) * 2015-11-11 2017-05-11 Ohara Inc. Optical glass, preform, and optical element
JP2017168620A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 豊田合成株式会社 発光装置およびその製造方法
JP2018533223A (ja) * 2015-11-10 2018-11-08 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH ガラス材料を含むキャリアおよびオプトエレクトロニクス半導体部品を備える組み立て品
US10189740B2 (en) 2015-11-06 2019-01-29 Ohara Inc. Optical glass, preform, and optical element

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62100449A (ja) * 1985-10-24 1987-05-09 Ohara Inc 光学ガラス
JPH02263728A (ja) * 1989-01-24 1990-10-26 Sumita Kogaku Glass Seizosho:Kk 精密プレス用光学ガラス
WO2004082036A1 (ja) * 2003-03-10 2004-09-23 Toyoda Gosei Co., Ltd. 固体素子デバイスおよびその製造方法
JP2006108621A (ja) * 2004-09-09 2006-04-20 Toyoda Gosei Co Ltd 固体素子デバイス
JP2007070194A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Ohara Inc 光学ガラス
JP2007103917A (ja) * 2005-09-07 2007-04-19 Toyoda Gosei Co Ltd 固体素子デバイス

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62100449A (ja) * 1985-10-24 1987-05-09 Ohara Inc 光学ガラス
JPH02263728A (ja) * 1989-01-24 1990-10-26 Sumita Kogaku Glass Seizosho:Kk 精密プレス用光学ガラス
WO2004082036A1 (ja) * 2003-03-10 2004-09-23 Toyoda Gosei Co., Ltd. 固体素子デバイスおよびその製造方法
JP2006108621A (ja) * 2004-09-09 2006-04-20 Toyoda Gosei Co Ltd 固体素子デバイス
JP2007103917A (ja) * 2005-09-07 2007-04-19 Toyoda Gosei Co Ltd 固体素子デバイス
JP2007070194A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Ohara Inc 光学ガラス

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8759867B2 (en) 2009-02-10 2014-06-24 Nichia Corporation Semiconductor light emitting device
JP2010186814A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Nichia Corp 半導体発光装置
WO2010092707A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 日亜化学工業株式会社 半導体発光装置
JP2010238866A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置の製造方法
JP2011086569A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Enplas Corp 発光装置、面光源装置、及び表示装置
JP2013537622A (ja) * 2010-07-13 2013-10-03 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド ウェハ間(wafer−to−wafer)ボンディングを有する中性子探知器
US9130098B2 (en) 2010-12-08 2015-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor light emitting device
US9807897B2 (en) 2011-03-07 2017-10-31 Schott Ag Glass system for hermetically joining Cu components, and housing for electronic components
JP2014514731A (ja) * 2011-03-07 2014-06-19 ショット アクチエンゲゼルシャフト Cu部品を気密接続するガラスシステム及び電子部品用のハウジング
JP2012124495A (ja) * 2011-12-22 2012-06-28 Toshiba Corp 半導体発光素子
JP2016521011A (ja) * 2013-05-20 2016-07-14 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ドームを有するチップスケール発光デバイスパッケージ
US10189740B2 (en) 2015-11-06 2019-01-29 Ohara Inc. Optical glass, preform, and optical element
JP2018533223A (ja) * 2015-11-10 2018-11-08 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH ガラス材料を含むキャリアおよびオプトエレクトロニクス半導体部品を備える組み立て品
US10651346B2 (en) 2015-11-10 2020-05-12 Osram Oled Gmbh Assembly including a carrier having a glass material and an optoelectronic semiconductor component
US20170129802A1 (en) * 2015-11-11 2017-05-11 Ohara Inc. Optical glass, preform, and optical element
US10370289B2 (en) * 2015-11-11 2019-08-06 Ohara Inc. Optical glass, preform, and optical element
US10689289B2 (en) 2015-11-11 2020-06-23 Ohara Inc. Optical glass, preform, and optical element
JP2017168620A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 豊田合成株式会社 発光装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5307364B2 (ja) 2013-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5307364B2 (ja) 蛍光体含有ガラスの製造方法及び固体素子デバイスの製造方法
JP4905009B2 (ja) 発光装置の製造方法
US7999398B2 (en) Solid state device
JP4979299B2 (ja) 光学装置及びその製造方法
US7667223B2 (en) Solid-state optical device
US20080284310A1 (en) Light emitting device, light source and method of making the device
JP4394036B2 (ja) 固体素子デバイス
US7989236B2 (en) Method of making phosphor containing glass plate, method of making light emitting device
JP5371359B2 (ja) 蛍光体含有ガラス板及び発光装置の製造方法
JP4855869B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP4650378B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP4905069B2 (ja) 発光装置及びその製造方法
JP4142080B2 (ja) 発光素子デバイス
JP2006156668A (ja) 発光装置及びその製造方法
JP2008153553A (ja) 発光装置およびその製造方法
JP4924012B2 (ja) 発光装置およびその製造方法
JP5755420B2 (ja) 発光装置
JP5619533B2 (ja) 発光装置
JP4637160B2 (ja) 固体素子デバイスの製造方法
JP5287643B2 (ja) 光学装置の製造方法及び光学装置
JP4008943B2 (ja) 固体素子デバイスの製造方法
JP5457325B6 (ja) 固体素子デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120816

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20121012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5307364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250