JP2008288442A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上方を開口させ内部に処理液供給管41〜44が配設された有底の処理槽2と、処理液供給管へ処理液を供給する制御手段6とを備え、処理槽2は、対向する一対の第1、第2側壁2b、2cを有し、これらの第1、第2側壁の底側壁に、上下段に第1、第2及び第3、第4処理液供給管41〜44をそれぞれ固定する。制御手段6は、第1乃至第4処理液供給管を第1と第4処理液供給管41、44を組み合わせた第1組と、第2と第3処理液供給管42、43を組み合わせた第2組とに分けて、いずれか一方の組の各処理液供給管に処理液を供給して、処理槽内に第1方向の渦流を連続して生成する。
【選択図】 図1
Description
(1)処理槽に処理液を貯留し、該処理槽の処理液に被処理基板を浸漬する工程、
(2)該処理槽の底部に処理液を供給して、所定方向の第1渦流を発生させる工程、
(3)該第1渦流を被処理基板に当てながらこの第1渦流を上昇させる工程、
(4)該第1渦流が液面に達したときに該第1渦流を構成していた一部の処理液を該処理槽の上方から溢流させる工程。
(1)処理槽に処理液を貯留し、該処理槽の処理液に被処理基板を浸漬する工程、
(2)該処理槽の底部に処理液を供給して、所定方向の第1渦流を発生させる工程、
(2−1)該第1渦流と反対方向の第2渦流を該第1渦流の下側と該処理槽の底面との間に発生させて、該第1渦流を上昇させ、液面に達した渦流を構成していた一部の処理液を該処理槽の上から溢流させる工程、
(2−2)該第2渦流の下側と該処理槽底面との間に該(2)工程と同様に該第1渦流をさらに発生させて該第2渦流を上昇させて、液面に達した渦流を構成していた一部の処理液を処理槽の上から溢流させる工程、
(3)以後、該(2−1)工程と該(2−2)工程とをそれぞれ交互に所定時間毎に切換えて所定回数実行する工程。
前記処理槽は対向する一対の第1、第2側壁を有し、該第1、第2側壁のいずれか一方の側壁に所定方向の第1渦流を発生させる処理液供給管を設け、他の側壁に該第1渦流と反対方向の第2渦流を発生させる処理液供給管を設けたことを特徴とする。
基板処理装置1は、所定量の処理液及び複数枚の被処理基板を収容できる大きさの処理槽2と、この処理槽2内の底部に配設された複数本、例えば4本の処理液供給管41〜44と、これらの処理液供給管と処理液供給源とを繋ぐそれぞれの配管L1〜L4の途中に設けた4個のバルブ51〜54と、これらのバルブ51〜54の開閉制御を行う制御装置6とを備えた構成を有している。なお、処理液供給源は、各バルブ51〜54の他端に配備されているが、図1では省略されている。
この処理槽2は、底部に所定面積を有する長方形状の底壁2aと、この底壁の外周囲から立設した所定高さの側壁2b〜2eと、上方が開放した開口2fと、を有し、直方体形状の箱型をなしている。なお、側壁2eは、側壁2cと対向した図1の手前に存在しているが、図1では省略されている。また、この処理槽2は、開口2fの外周囲に外槽(図示省略)が設けられている。この外槽は、処理中に開口2fから溢流、すなわちオーバーフローする処理液が収容されるようになっている。さらに、処理槽2は、底壁2aの真下に超音波発生装置7が設けられている。この超音波発生装置7は、純水を用いたウェーハの洗浄処理時に作動されるようになっている。
ウェーハWの洗浄処理は、制御装置6により、それぞれのバルブ51〜54を図2に示すタイミングで開閉制御し、処理槽内のそれぞれの処理液供給管41〜44に洗浄液を供給して表面処理を行う。この洗浄処理は、以下の(i)〜(vi)処理ステップで行われる。
先ず、図2のタイミングチャートに示す時点t0で、第2、第3バルブ52、53を開成して、対向する第2、第3処理液供給管42、43を組にしてこれらの供給管から処理槽2内へ洗浄液を供給する。この洗浄液の供給により、処理槽2内では、図3(a)に示すように、処理槽2の下段に位置する第2処理液供給管42と第3処理液供給管43から供給された洗浄液によって反時計方向の渦流Aが生成される。ある程度液供給が続けばこの渦流が徐々に安定してくる。また、第2バルブ52の開成と同時に第3バルブ53も開成されるので、側壁2bと対向する側壁2cの上段に位置する第3処理液供給管43から供給された洗浄液によって、渦流Aと方向が逆の時計方向の渦流Zが発生する。この渦流Zも、徐々に安定してくる。これらの渦流A、Zの回転面は、ウェーハWの表面と同じ向きに形成される。この渦流の向きは、各処理液供給管42、43のそれぞれの噴射ノズルの向きをウェーハに向けることによって設定せれる。渦流をウェーハ表面と同じ向きにすることにより、ウェーハの表面に処理液を効率よく当てることができる。
次に、図2に示すt1に達した後に、第2、第3バルブ52、53を閉成して、第2、第3処理液供給管42、43からの洗浄液の供給を停止し、代って第1、第4バルブ51、54を開成して、対向する一対の第1、第4処理液供給管41、44を組にして、これらの供給管から洗浄液を供給する。この洗浄液の供給により、下段に位置する第4処理液供給管44から供給する洗浄液によって時計方向の渦流Bが形成される。この渦流Bは、図3(b)に示すように、最初、渦流Aの下方に小さい渦流として発生する。その後、第1処理液供給管41の流れに渦流Bがひかれていき、この渦流Bは、洗浄液の供給時間の経過と共に成長して大きくなり、図3(c)に示すように、この渦流Bによって渦流Aを上方へ押し上げる。なお、渦流Zは、渦流Aに押し上げられた液面付近で消滅し溢流する。この渦流B、Aの回転面は、ウェーハWの表面と同じ向きに形成される。この渦流をウェーハ表面と同じ向きにすることにより、ウェーハの表面に処理液を効率よく当てることができる。
図2に示すt2に達した後に、第1、第4バルブ51、54を閉成して第1、第4処理液供給管41、44からの洗浄液の供給を停止し、代って第2、第3バルブ52、53を開成して、対向する一対の第2、第3処理液供給管42、43から洗浄液を供給し、上記処理ステップIと同じ処理を行う。すなわち、第2、第3バルブ52、53を開成して、第2、第3処理液供給管42、43から処理槽2内へ洗浄液を供給する。この洗浄液の供給により、処理槽2内では、図3(d)に示すように、下段に位置する第2処理液供給管42から供給される洗浄液によって時計方向の渦流Cが形成される。この渦流Cは、渦流Bの下方に小さい渦流として発生する。その後、この渦流Cは、第3処理液供給管43の流れに渦流Bはひかれていき、洗浄液の供給時間の経過と共に成長して大きくなり、図3(e)に示すように、渦流Bを上方へ押し上げる。なお、渦流Aは、渦流Bに押し上げられて液面付近で消滅してから溢流する。
図2に示すt3に達した後に、第2、第3バルブ52、53を閉成して第2、第3処理液供給管42、43からの洗浄液の供給を停止し、代って第1、第4バルブ51、54を開成して、対向する一対の第1、第4処理液供給管41、44から洗浄液を供給して、上記処理ステップIIと同じ処理を行う。すなわち、第1、第4バルブ51、54を開成して、対向する一対の第1、第4処理液供給管41、44から洗浄液を供給する。この洗浄液の供給により、側壁2bの上段に位置する第1処理液供給管41から供給される洗浄液は、図3(b)に示すように、最初、渦流Aの下方に新たな小さい渦流B'として発生する。その後、第1処理液供給管41の流れに渦流B'がひかれていき、この渦流B'は、洗浄液の供給時間の経過と共に成長して大きくなり、図3(c)に示すように、この渦流B'によって渦流Cを上方へ押し上げる。なお、渦流B'は、渦流Cに押し上げられた液面付近で消滅し溢流する。この洗浄液の供給は、図2に示すt3〜t4の間、例えば10秒間行い、余分な洗浄液は処理槽2の上方開口2fからオーバーフローして、不図示の外槽に回収され、ウェーハWは処理ステップIIと同じ洗浄が行われる。図2に示すt4に達した後に、必要に応じて、再び処理ステップI、IIを繰返して洗浄する。
上記の処理ステップI〜IVを所定時間繰返した後に、最終洗浄ステップへ移行する。この最終ステップは、図2に示すt(n−2)に達した後に、全バルブ51〜54を開成して、第1乃至第4処理液供給管41〜44から洗浄液を供給する。この洗浄液の供給により、底部の中央から上方へ向けての上昇流が形成されて、この上昇流をウェーハWの表面に当てて処理槽の上方開口からオーバーフローさせる。このステップにより、処理液の比抵抗値を安定化させることができる。また、薬液処理の場合は、このステップVは省略してもかまわない。
上記(i)〜(v)処理ステップでは、それぞれのステップで処理槽2の底部2aに配設した超音波発生装置7を作動させて、超音波洗浄を行う。この超音波洗浄により、渦流による洗浄がさらに強化されて洗浄能力がアップする。
2 処理槽
6 制御装置
41〜44 処理液供給管
51〜54 バルブ
L1〜L4 配管
W ウェーハ(被処理基板)
Claims (12)
- 次の(1)〜(4)工程を含むことを特徴とする基板処理方法。
(1)処理槽に処理液を貯留し、該処理槽の処理液に被処理基板を浸漬する工程、
(2)該処理槽の底部に処理液を供給して、所定方向の第1渦流を発生させる工程、
(3)該第1渦流を被処理基板に当てながらこの第1渦流を上昇させる工程、
(4)該第1渦流が液面に達したときに該第1渦流を構成していた一部の処理液を該処理槽の上方から溢流させる工程。 - 前記(3)工程の第1渦流を上昇させる方法として、該第1渦流と反対方向の第2渦流を該第1渦流の下側と前記処理槽の底面の間に発生させて、該第1渦流を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の基板処理方法。
- 前記第1及び第2渦流の回転面は、被処理基板表面と同じ向きに形成したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板処理方法。
- 前記(4)工程を実行した後に、前記処理槽の底部からの処理液の供給方向を切換えて、該底部の中央から上方へ向けた上昇流を生成して、この上昇流を被処理基板の表面に当てながら一部の処理液を該処理槽の上方開口から溢流させる工程を実行することを特徴とする請求項1に記載の基板処理方法。
- 次の(1)〜(3)工程を含むことを特徴とする基板処理方法。
(1)処理槽に処理液を貯留し、該処理槽の処理液に被処理基板を浸漬する工程、
(2)該処理槽の底部に処理液を供給して、所定方向の第1渦流を発生させる工程、
(2−1)該第1渦流と反対方向の第2渦流を該第1渦流の下側と該処理槽の底面の間に発生させて、該第1渦流を上昇させ、液面に達した渦流を構成していた一部の処理液を該処理槽の上から溢流させる工程、
(2−2)該第2渦流の下側と該処理槽底面との間に該(2)工程と同様に該第1渦流をさらに発生させて該第2渦流を上昇させて、液面に達した渦流を構成していた一部の処理液を処理槽の上から溢流させる工程、
(3)以後、該(2−1)工程と該(2−2)工程とをそれぞれ交互に所定時間毎に切換えて所定回数実行する工程。 - 前記(3)工程の切換え時間は、前記各渦流の上昇が止み前記処理槽内で滞留しない時間に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の基板処理方法。
- 前記第1及び第2渦流の回転面は、被処理基板表面と同じ向きに形成したものであることを特徴とする請求項5記載の基板処理方法。
- 前記(3)工程を実行した後に、前記処理槽の底部からの処理液の供給方向を切換えて、該底部の中央から上方へ向けた上昇流を生成して、この上昇流を該被処理基板の表面に当てながら一部の処理液を該処理槽の上方開口から溢流させる工程を実行することを特徴とする請求項5に記載の基板処理方法。
- 上方を開口させ内部に処理液供給管が配設された有底の処理槽と、該処理液供給管へ処理液を供給する制御手段と、を備えた基板処理装置において、
前記処理槽は対向する一対の第1、第2側壁を有し、該第1、第2側壁のいずれか一方の側壁に所定方向の第1渦流を発生させる処理液供給管を設け、他の側壁に該第1渦流と反対方向の第2渦流を発生させる処理液供給管を設けたことを特徴とする基板処理装置。 - 前記一方の側壁の上下段に第1、第2処理液供給管、前記他の側壁の上下段に第3、第4処理液供給管をそれぞれ固定し、前記制御手段は、該第1〜第4処理液供給管のうち、第1処理液供給管と第4処理液供給管とを組合わせた第1組と、第2処理液供給管と第3処理液供給管とを組合わせた第2組とに分けて、前記第1、第2組への処理液の供給を切換えて、これを交互に所定回数繰り返して実行し、その後に、前記処理槽の底部からの処理液の方向を切換えて、該底部の中央から上方へ向けての上昇流を生成して、この上昇流を該被処理基板の表面に当てながら一部の処理液を該処理槽の上方開口から溢流させることを特徴とする請求項9に記載の基板処理装置。
- 前記第1〜第4処理液供給管はそれぞれ複数本の処理液供給管で形成し、それぞれの処理液供給管は、長手方向に複数個の処理液噴射ノズルを設けたことを特徴とする請求項9又は10に記載の基板処理装置。
- 前記処理槽はその底部に超音波発生装置を配設されて、前記制御手段は前記被処理基板洗浄時に該超音波制御装置を作動させることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1つに記載の基板処理装置。
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KR102598146B1 (ko) * | 2022-11-15 | 2023-11-06 | 에스케이실트론 주식회사 | 웨이퍼 세정 장치 |
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