JP2008286246A - 防振支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボルトの螺合トルクが上側の上側弾性体に伝達されても、電磁弁の傾斜の発生を防ぐことのできるデュアルマウント構造の防振支持装置を提供する。
【解決手段】 下側弾性体22の内側に挿入配置されるカラー24においてボルト11が挿通される挿通穴24cには、ボルト11との間に『公差』を吸収する遊嵌部(丸穴)と、ボルト11に接触してカラー24の移動を阻止する移動規制部(二面幅)とが設けられている。遊嵌部が『公差』を吸収するため、バルブポート5をインマニ2のバルブ挿入穴4に挿入した状態で、ボルト11をネジ穴14に合致させることができる。また、ボルト11をねじ込む際に上側弾性体16には『ねじれ』方向の力が加わるが、移動規制部がボルト11に当接して下側弾性体22とカラー24の移動を阻止し、電磁弁1の回転傾斜が防がれる。これにより、バルブ挿入穴4にバルブポート5が接触する不具合を回避できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固定部材に形成されたバルブ挿入穴にシール部材を介して挿し込まれるバルブポートを有するバルブ装置を、固定部材に対して防振支持する防振支持装置に関する。なお、本発明における上側は固定部材から離れた側を意味し、本発明における下側は固定部材に近い側を意味するものであり、実際の搭載方向にかかるものではない。
従来より、バルブ装置を固定部材に対して防振支持する防振支持装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的に、従来の防振支持装置は、電磁弁(バルブ装置の一例)のステー(取付具)に弾性体(グロメット)を装着し、弾性体の挿通穴にボルト(棒状螺合体の一例)を通し、このボルトを車両用エンジンの吸気部材(固定部材の一例:以下、吸気部材の一例としてインテークマニホールドを例示する)に螺合固定するものであり、電磁弁は、ボルトで支持される弾性体を介してインテークマニホールド(以下、インマニと称す)に支持させるようになっていた。
電磁弁の体格が、電磁弁におけるバルブポート(インマニに挿入される部分)の挿入方向に長い場合や、電磁弁が重い場合などでは、電磁弁の径方向に加わる振動や荷重により、電磁弁に大きな傾き力が生じる。
ここで、弾性体が電磁弁のポート挿入側、即ちインマニに近い位置に設けられる場合、弾性体において電磁弁に生じる大きな傾き力を吸収しきれず、電磁弁が傾くことが懸念される。電磁弁が傾くと、電磁弁のバルブポートがインマニに形成されたバルブ挿入穴の内壁に接触し、電磁弁の作動音がインマニに伝達する不具合が発生する。
特許文献1には、弾性体の装着位置を電磁弁の重心点に近づけるべく、ボルトがねじ込まれる雌ネジの位置を電磁弁の重心点に近づける技術が示されている。しかし、雌ネジを電磁弁の重心点に近づけるためにインマニの形状が複雑になり、インマニの重量も重くなるデメリットが生じる。
そこで、ボルトのボルト軸を長くし、1本のボルトの2カ所で電磁弁を弾性支持するデュアルマウント構造の防振支持装置を考案した(周知の技術ではない)。
この防振支持装置は、インマニから離れた側のボルトに上側弾性体(グロメット)を設け、この上側弾性体を介して電磁弁を支持する上側弾性支持部と、インマニに近い側のボルトに下側弾性体(ブッシュ)を設け、この下側弾性体を介して電磁弁を支持する下側弾性支持部とからなり、電磁弁を強固に防振支持するものである。
上側弾性支持部では、上側弾性体の振動吸収効果を向上させるために、上側弾性体とボルトの間に介在される金属スリーブを廃止して、上側弾性体をボルトに直接圧迫させる構造を提案している。具体的に、上側弾性体には、適度な圧縮率が要求されるため、ボルトと電磁弁の間で圧縮された状態で組付けられる。
このため、バルブポートをインマニに挿入し、ボルトをインマニにねじ込む際、ボルトと上側弾性体との接触部を介してボルトの回転力(ネジ回し力)が上側弾性体に伝わり、弾性変形可能な上側弾性体に『ねじれ』が発生する。
一方、下側弾性支持部では、下側弾性体に適度な圧縮率を与えるための技術として、筒状を呈する下側弾性体の内側に金属製のカラーを挿入し、ボルトの締結力で下側弾性体の上部に設けた金属ワッシャを加圧することで下側弾性体に適度な圧縮率を与える技術を提案している(下側弾性体の内側にカラーを圧迫挿入することで下側弾性体に適度な圧縮率を与えるものであっても良い)。
カラーは、下側弾性体の内側に挿入される筒状部を有し、ボルトが挿通される挿通穴が設けられたものであり、カラーによって下側弾性体が支持される。
ここで、カラーにおける挿通穴の内径寸法を、ボルトの外径寸法(ボルト組付時に挿通穴の内部に配置される部分のボルト径)に合致させることが考えられる。
しかるに現実には、バルブ挿入穴にバルブポートを挿入することで決定される電磁弁の挿入位置と、ボルトの締結位置との距離が、製造上の『公差』により変化するため、カラーにおける挿通穴の内径寸法を、ボルトの外径寸法に合致させると、電磁弁の組付けができなくなってしまう。
そこで、カラーにおける挿通穴をボルトの外径寸法より十分に大きくし、挿通穴の内径部とボルトとの間に『公差』を吸収する隙間を形成することが考えられる。
電磁弁をインマニに組付ける際、ボルトの螺合トルクが上側弾性体に作用して上側弾性体に上記『ねじれ』が発生すると、下側弾性支持部の下側弾性体およびカラーが上記隙間によってボルトの径方向へ移動可能であるため、電磁弁はバルブポート(具体的には、バルブポートに設けられたシール部材とバルブ挿入穴との当接部分)と、上側弾性体(具体的には、上側弾性体とボルトの当接部分)とを結ぶ線を中心に回転する。
バルブポートを中心として電磁弁の上部が回転することで、バルブポートを含む電磁弁に傾きが生じる。バルブポートが傾いて、バルブポートがインマニに直接接触すると、電磁弁の振動がインマニに伝達され、インマニから電磁弁の作動音が発生する不具合が生じる。
実開平7−41160号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、棒状螺合体(ボルト等)の上下の2カ所でバルブ装置を弾性支持するデュアルマウント構造を採用し、棒状螺合体の螺合トルクが上側の上側弾性体に伝達されても、バルブ装置の傾斜の発生を抑えることのできる防振支持装置の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する防振支持装置は、棒状螺合体(ボルト等)の上下の2カ所でバルブ装置を弾性支持するデュアルマウント構造を採用し、棒状螺合体の螺合トルクが上側の上側弾性体に伝達される。
下側弾性支持部における下側弾性体は、略筒状を呈し、その内側にカラーが挿入される。このカラーは、棒状螺合体が挿通される挿通穴を有し、この挿通穴には棒状螺合体との間に『公差』を吸収する隙間を形成する遊嵌部と、棒状螺合体に接触してカラーの移動を阻止する移動規制部とが設けられている。
バルブ装置を固定部材に組付ける際、カラーの挿通穴に設けられた遊嵌部が製造上の『公差』を吸収するため、バルブ装置のバルブポートを固定部材のバルブ挿入穴に挿入した状態で、棒状螺合体を固定部材の雌ネジに合致させ、棒状螺合体を固定部材にねじ込むことができる。
棒状螺合体をねじ込む際、棒状螺合体と上側弾性体との接触部を介して棒状螺合体の螺合トルクが上側弾性体に伝わり、上側弾性体に『ねじれ』方向の力が加わる。
この上側弾性体の『ねじれ』により、バルブ装置にはバルブポートを中心とした回転傾斜の力が作用する。
バルブ装置に作用する回転傾斜の力は、バルブ装置を支持する下側弾性支持部にも加わる。下側弾性体を介してカラーに移動力が伝達されても、カラーの挿通穴に設けられた移動規制部が棒状螺合体に当接してカラーの移動を阻止する。これによって、カラーの外周に装着されている下側弾性体の移動もカラーを介して棒状螺合体により阻止されることになり、下側弾性支持部がバルブ装置の回転傾斜を阻止する。
即ち、請求項1の発明を採用する前では、バルブ装置がバルブポートと上側弾性体とを結ぶ線を中心に回転可能であったが、請求項1の発明を採用することで、バルブ装置の支点が、バルブポートのシール部材、上側弾性体、下側弾性体の3点となり、各弾性体の変形を除いてバルブ装置が回転傾斜できなくなる。
これによって、バルブ装置の傾斜組付が抑制され、バルブ挿入穴にバルブポートが直接接触する不具合を回避することができる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する防振支持装置における移動規制部は、棒状螺合体を固定部材に締結した状態において挿通穴内に位置する棒状螺合体の直径寸法と、棒状螺合体の挿入クリアランスとを加算した寸法を介して平行な二面幅によって設けられる。
これにより、挿通穴の内部において棒状螺合体の位置が『公差』により変化しても、棒状螺合体の締結時にバルブ装置に回転傾斜の力が作用した際に、確実にカラーおよび下側弾性体の移動を阻止することができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する防振支持装置におけるカラーは、固定部材にバルブ装置を組付けた状態において外部から視認できる位置に、遊嵌部あるいは移動規制部の組付方向を示す目印を備える。
これにより、固定部材に組付けられた状態のバルブ装置であっても、カラーの組付方向を確認することができる。
[請求項4の手段]
請求項4の手段を採用する防振支持装置における固定部材は、車両用エンジンにおいて吸気通路を形成する吸気部材(例えば、インマニ)であり、バルブ装置は、パージ流量制御を行う電磁弁である。
電磁弁の傾斜を抑えて吸気部材に組付けることができ、吸気部材とバルブポートが直接接触する不具合を回避でき、電磁弁を確実に防振支持することができる。即ち、電磁弁の振動が吸気部材へ伝わるのを防ぐことができるとともに、吸気部材に伝わる振動が電磁弁に伝達するのを緩和することができる。
最良の形態1の防振支持装置は、インマニ(吸気部材、固定部材の一例)に形成されたバルブ挿入穴に弾性樹脂製のシール部材を介在させて挿し込まれるバルブポートを備える電磁弁(バルブ装置の一例)を防振支持するものであり、
電磁弁の隣部においてインマニにねじ込まれる雄ネジを有する棒状を呈したボルト(棒状螺合体の一例)と、
このボルトにおけるインマニから離れた上側において、弾性樹脂製の上側弾性体(グロメット)を介してボルトと電磁弁とを結合する上側弾性支持部と、
ボルトにおけるインマニに近い下側において、弾性樹脂製の下側弾性体(ブッシュ)を介してボルトと電磁弁とを結合する下側弾性支持部とを備える。
上側弾性支持部は、ボルトをインマニにねじ込む際、ボルトと上側弾性体との接触部を介してボルトの回転力(ねじ込み力、螺合力)が上側弾性体に伝わる。
下側弾性支持部は、略筒状を呈する下側弾性体の内側に圧迫挿入される金属(硬質材料の一例)よりなるカラーを備える。
このカラーは、ボルトが挿通される挿通穴を有するものであり、この挿通穴には、ボルトとの間に『公差』を吸収する隙間を形成する遊嵌部(ボルト径より内径寸法の大きい部分)と、ボルトに接触してカラーの移動を阻止する移動規制部(ボルト径に略合致する部分)とが設けられ、『公差』の吸収とカラーの移動阻止の相反する2つの機能を果たすように設けられている。
本発明の防振支持装置を、インマニ(車両用エンジンにおいて吸気通路を形成する吸気部材の一例)に取り付けられる電磁弁の支持構造に適用した実施例1を、図1、図2を参照して説明する。
この実施例1の電磁弁1は、パージ燃料(気化燃料)を吸着保持するキャニスタタンク内と、吸気負圧が発生する吸気管内とを連通するパージ通路の開度調整を行い、エンジンに吸引されるパージ燃料の吸引量の制御(パージ流量制御)を行うものであって、パージ流路の開閉および開度調整が可能なバルブと、このバルブを駆動する電磁アクチュエータとを備える周知なものである。
電磁弁1は、内部に電磁アクチュエータが組み込まれた電磁弁本体3と、インマニ2のバルブ挿入穴(電磁弁1の接続穴)4に挿入されるバルブポート5とを備え、バルブポート5とバルブ挿入穴4との隙間は、バルブポート5の外周に装着された弾性樹脂製のシール部材(Oリング等)6によってシールされる。
電磁弁1は、シール部材6を介在させることで、電磁弁1とインマニ2が直接接触することが防がれるとともに、防振支持装置10を用いてインマニ2に取り付けられる。
防振支持装置10は、インマニ2に締結されるボルト11を用いるものであり、ボルト11におけるインマニ2から離れた側で電磁弁1をフローティング支持する上側弾性支持部12と、ボルト11におけるインマニ2に近い側で電磁弁1をフローティング支持する下側弾性支持部13とを備える。
インマニ2には、バルブ挿入穴4の隣部に、バルブ挿入穴4と同方向(バルブポート5の挿入方向)に伸びるネジ穴(雌ネジ)14が形成されている。
ボルト11は、締結工具(六角レンチ等)と係合可能な六角形状を呈するボルト頭部11aと、このボルト頭部11aの中心から軸方向に長く伸びるボルト軸11bとからなり、ボルト軸11bの一端にボルト頭部11aが形成されている。また、ボルト軸11bの他端(先端)には、インマニ2に形成されたネジ穴14に螺合する雄ネジ11cが形成されている。
雄ネジ11cとボルト頭部11aの間のボルト軸11bは、雄ネジ11cが形成されていない断面円形の丸棒11dとして設けられている。また、丸棒11dにおける軸方向の途中には、ボルト11がネジ穴14にねじ込まれて締結された際に、下側弾性支持部13に設けられた金属ワッシャ23(後述する)を軸方向に加圧圧縮するボルトフランジ11eが形成されている。
上側弾性支持部12は、インマニ2から離れた側において電磁弁本体3に固定された上部ステー15に装着される弾性樹脂製の上側弾性体16のみで構成される。これにより、上側弾性体16は、インマニ2からボルト軸11bの軸方向へ所定量離れた位置において丸棒11dの外周に配置される。
上側弾性体16は、上部ステー15に形成された上側弾性体取付穴15a(例えば、丸穴、C字穴、U字穴等)の内部に装着される略筒状の弾性樹脂(例えば、EPDM等)であり、上側弾性体16の外周面には上側弾性体取付穴15aに嵌め合わされる嵌合溝が形成されている。
上側弾性体16は、ボルトフランジ11eよりボルト頭部11a側の丸棒11dの外周に装着され、上側弾性体取付穴15aと丸棒11dの間で上側弾性体16が径方向に加圧されて上側弾性体16に適切な圧縮率(圧縮力)が与えられるものであり、上側弾性体16において丸棒11dが挿通される穴の内径寸法は、丸棒11dの外径寸法より所定量だけ小さく設けられている。
このように、上側弾性体16の内径寸法が、丸棒11dの外径寸法より小さく設けられているため、ボルト11をネジ穴14にねじ込む際、丸棒11dと上側弾性体16の接触部を介してボルト11の回転力が上側弾性体16に伝わる。
なお、この実施例では、ボルト11から上側弾性体16に伝達される回転力を低減させる目的で、上側弾性体16の内周面(丸棒11dとの接触面)には回転摺接方向に沿う複数の溝が設けられている。
なお、この実施例では、ボルト11がネジ穴14に締結された状態であっても、ボルト頭部11aが上側弾性体16に接触しないものであるが、ボルト11がネジ穴14に締結された状態でボルト頭部11aが上側弾性体16を所定量軸方向へ加圧するものであっても良い。この場合、上側弾性体16におけるボルト頭部11aとの接触部に、ボルト頭部11aの回転摺接方向に沿う複数の溝による凹凸(図示しない)を設けるか、上側弾性体16とボルト頭部11aの間に金属ワッシャ等による摩擦力の逃がし部材(図示しない)を介在させることが望ましい。
下側弾性支持部13は、電磁弁本体3のインマニ2側(バルブポート5側)に固定された下部ステー21に装着されるものであり、下側弾性体22、金属ワッシャ23、カラー24からなる。
下側弾性体22は、下部ステー21に形成された下側弾性体取付穴21a(例えば、丸穴、C字穴、U字穴等)の内部に装着される略筒状の弾性樹脂(例えば、EPDM等)であり、下側弾性体22の外周面には下側弾性体取付穴21aに嵌め合わされる嵌合溝が形成されている。
金属ワッシャ23は、下側弾性体22の図1上側に装着された金属製のリング円板であり、ボルト11がネジ穴14に締結されることでボルトフランジ11eにより下側弾性体22を軸方向(ボルト軸11bの軸方向)に加圧する。
カラー24は鉄等の金属製で、図1下側から下側弾性体22の内穴に挿入される円筒部24aと、インマニ2に当接するフランジ形状の台座24bとからなり、台座24bの中心部には、ボルト11が挿通される挿通穴24cが設けられている。下側弾性体22が金属ワッシャ23を介してボルト11に加圧された際、下側弾性体22の内径が円筒部24aで固定されるため、下側弾性体取付穴21aとカラー24の間の下側弾性体22に適切な圧縮率(圧縮力)が与えられる。
なお、ボルト11の加圧を用いずに、下側弾性体22の内側にカラー24を圧迫挿入することで下側弾性体22に適度な圧縮率を与えるものであっても良い。
(実施例1の背景技術)
電磁弁1をインマニ2に組付ける際、バルブ挿入穴4にバルブポート5を挿入することで決定される電磁弁1の挿入位置と、ボルト11の締結位置との距離が、製造上の『公差』により変化するため、カラー24における挿通穴24cの内径寸法をボルト11の外径寸法に合致させると、電磁弁1の組付けができなくなってしまう。
そこで、カラー24における挿通穴24cをボルト11の外径寸法より十分に大きくし、挿通穴24cの内径部とボルト11との間に『公差』を吸収する隙間を形成することが考えられる。
これにより、電磁弁1は、隙間の範囲内(ボルト11と挿通穴24cとが当接しない範囲内)において、バルブポート5と、上側弾性体16とを結ぶ線を中心に回転可能な状態になる。
このため、ボルト11の螺合トルクが上側弾性体16に作用して上側弾性体16に『ねじれ』が発生すると、隙間の範囲内において電磁弁1が回転傾斜し、バルブポート5に傾きが生じてしまう。バルブポート5に傾きが生じると、バルブポート5がバルブ挿入穴4の内壁に直接接触し、電磁弁1の発生する振動がインマニ2に伝達されて、電磁弁1の作動音が発生する不具合が生じる。
(実施例1の特徴技術)
この実施例1の防振支持装置10は、上述した不具合を回避するために、次の手段を採用している。
防振支持装置10は、上述したように、ボルト11の上側の上側弾性支持部12、およびボルト11の下側の下側弾性支持部13の2カ所で電磁弁1を弾性支持するデュアルマウント構造を採用するものであり、ボルト11の螺合トルクが上側弾性支持部12の上側弾性体16に伝達される。
下側弾性支持部13における下側弾性体22の内側には、金属製のカラー24が挿入されるものであり、このカラー24においてボルト11が挿通される挿通穴24cには、ボルト11との間に『公差』を吸収する隙間を形成する遊嵌部αと、ボルト11に接触してカラー24の移動を阻止する移動規制部βとが設けられている。
遊嵌部αは、ボルト11との間に『公差』を吸収する隙間を形成する丸穴として設けられている。遊嵌部αを成す丸穴の内径寸法は、ボルト11をインマニ2に締結した状態において挿通穴24c内に位置するボルト11の直径Aと、製造上において発生する最大公差範囲Bとを加算した寸法(A+B)、もしくは更に余裕度Cを加算した寸法(A+B+C)に設けられている。
なお、この実施例1では、遊嵌部αを丸穴で形成したが、四角穴など、『公差』が吸収可能であれば他の穴形状を用いても良い。
移動規制部βは、インマニ2に締結されたボルト11に当接して、カラー24および下側弾性体22の移動を阻止するもので、挿通穴24c内において平行な二面幅として設けられている。移動規制部βを成す二面幅の対向距離は、ボルト11をインマニ2に締結した状態において挿通穴24c内に位置するボルト11の直径Aと、ボルト11の挿入クリアランスD(例えば、0.1mm程)とを加算した寸法(A+D)に設けられている。
一方、カラー24には、インマニ2に電磁弁1を組付けた状態(具体的に、インマニ2にボルト11が締結されて、電磁弁1がインマニ2に結合された状態)において外部から視認できる位置に、遊嵌部αの組付方向を示す目印γが設けられている。この目印γは、カラー24の台座24bに設けられたものであり、着色や印刷などの付加物であっても良いし、溝や穴(窪み)などでカラー24に直接形成したものであっても良い。
なお、この実施例1では、遊嵌部αの組付方向に目印γを付す例を示すが、移動規制部βの組付方向に目印γを付しても良い。
(実施例1の効果)
本実施例では、2つの目印γを結ぶ直線がバルブポート5に向けられた状態で組付けを行う。これによって、電磁弁1をインマニ2に組付ける際、カラー24の挿通穴24cに設けられた遊嵌部α(丸穴)が製造上の『公差』を吸収するため、電磁弁1のバルブポート5をインマニ2のバルブ挿入穴4に挿入した状態で、ボルト11をインマニ2のネジ穴14に合致させ、ボルト11をインマニ2にねじ込むことができる。
ボルト11をねじ込む際、ボルト11と上側弾性体16との接触部を介してボルト11の螺合トルクが上側弾性体16に伝わり、上側弾性体16に『ねじれ』方向の力が加わる。
この上側弾性体16の『ねじれ』により、電磁弁1にはバルブポート5を中心とした回転傾斜の力が作用する。
電磁弁1に作用する回転傾斜の力は、電磁弁1を支持する下側弾性支持部13にも加わる。下側弾性体22を介してカラー24に移動力が伝達されても、カラー24の挿通穴24cに設けられた移動規制部β(二面幅)がボルト11に当接してカラー24の移動を阻止する。これによって、カラー24の外周に圧迫装着されている下側弾性体22の移動も阻止されるため、下側弾性支持部13が電磁弁1の回転傾斜を阻止する。
即ち、電磁弁1が、バルブポート5のシール部材6、上側弾性支持部12の上側弾性体16、下側弾性支持部13の下側弾性体22の3点で支持されることになり、各弾性体(シール部材6、上側弾性体16、下側弾性体22)の変形を除いて電磁弁1は回転傾斜できなくなる。
これによって、上側弾性体16に『ねじれ』方向の力が作用しても、電磁弁1の傾斜組付が抑制され、バルブ挿入穴4にバルブポート5が直接接触する不具合を回避することができ、電磁弁1の発生する振動がインマニ2に伝達される不具合を回避することができる。
また、移動規制部βを二面幅によって設けているため、挿通穴24cの内部においてボルト11の位置が『公差』により変化しても、ボルト11が二面幅のいずれかの位置で当接するため、ボルト11の締結時に確実にカラー24および下側弾性体22の移動を阻止することができる。
さらに、インマニ2に電磁弁1を組付けた状態において外部から視認できる位置に、遊嵌部αの組付方向を示す目印γを設けたことにより、インマニ2に組付けられた状態の電磁弁1であっても、カラー24の組付方向を確認することができる。
〔変形例〕
上記の実施例では、吸気通路を形成する吸気部材の一例としてインマニ2を示したが、インマニ2よりも上流側の吸気部材(吸気管)に電磁弁1を搭載する場合に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、固定部材の一例として吸気部材を示したが、吸気部材に限定されるものではなく、他の固定部材に組付けられるバルブ装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、パージ流量制御を行う電磁弁1に本発明を適用する例を示したが、他の流体制御を行う電磁弁1に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、バルブ装置の一例として電磁弁1を示したが、電磁アクチュエータとは異なる電動アクチュエータ(ピエゾアクチュエータ等)や流体アクチュエータ(油圧アクチュエータ等)など、他のアクチュエータを用いたバルブ装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、バルブ装置(電磁弁1)の振動が固定部材(インマニ2)に伝達されるのを防ぐ例を示したが、固定部材に伝達された振動がバルブ装置に伝達されるのを防ぐ目的で本発明を適用しても良い。
インマニに組付けられた電磁弁の側面図である。 カラーの断面図、およびカラーの底面図である。
符号の説明
1 電磁弁(バルブ装置)
2 インマニ(固定部材:吸気部材)
4 バルブ挿入穴
5 バルブポート
6 シール部材
10 防振支持装置
11 ボルト(棒状螺合体)
11c 雄ネジ
12 上側弾性支持部
13 下側弾性支持部
16 上側弾性体
22 下側弾性体
24 カラー
24c 挿通穴
α 遊嵌部
β 移動規制部
γ 目印

Claims (4)

  1. 固定部材に形成されたバルブ挿入穴に弾性樹脂製のシール部材を介在させて挿し込まれるバルブポートを備えるバルブ装置を防振支持する防振支持装置において、
    この防振支持装置は、
    前記バルブ装置の隣部において前記固定部材にねじ込まれる雄ネジを有する棒状を呈した棒状螺合体と、
    この棒状螺合体における前記固定部材から離れた側において弾性樹脂製の上側弾性体を介して前記棒状螺合体と前記バルブ装置とを結合する上側弾性支持部と、
    前記棒状螺合体における前記固定部材に近い側において弾性樹脂製の下側弾性体を介して前記棒状螺合体と前記バルブ装置とを結合する下側弾性支持部とを備え、
    前記上側弾性支持部は、前記棒状螺合体をねじ込む際、前記棒状螺合体と前記上側弾性体との接触部を介して前記棒状螺合体の回転力が前記上側弾性体に伝わるものであり、
    前記下側弾性支持部は、略筒状を呈する前記下側弾性体の内側に挿入される硬質材料よりなるカラーを備え、
    このカラーは、前記棒状螺合体が挿通される挿通穴を有し、
    この挿通穴には、前記棒状螺合体との間に公差を吸収する隙間を形成する遊嵌部と、前記棒状螺合体に接触して前記カラーの移動を阻止する移動規制部とが設けられていることを特徴とする防振支持装置。
  2. 請求項1に記載の防振支持装置において、
    前記移動規制部は、前記棒状螺合体を前記固定部材に締結した状態において前記挿通穴内に位置する前記棒状螺合体の直径寸法と、前記棒状螺合体の挿入クリアランスとを加算した寸法を介して平行な二面幅によって設けられることを特徴とする防振支持装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の防振支持装置において、
    前記カラーは、前記固定部材に前記棒状螺合体が締結されて前記バルブ装置が前記固定部材に結合された状態において外部から視認できる位置に、前記遊嵌部あるいは前記移動規制部の組付方向を示す目印を備えることを特徴とする防振支持装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうちのいずれかに記載の防振支持装置において、
    前記固定部材は、車両用エンジンにおいて吸気通路を形成する吸気部材であり、
    前記バルブ装置は、パージ流量制御を行う電磁弁であることを特徴とする防振支持装置。
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