JP2008285816A - 吹き抜け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】上下階をスクリーン部材で開閉可能とし、空気の流通量、遮音や遮光性能を自在に変えられる吹き抜け構造を提供する。
【解決手段】吹き抜け10とリビングルーム11aの空間との境界周縁を構成し、対向している側壁の境界周縁に沿って一対のレール部14,14が設けられ、一対のレール部14,14間に架け渡され、かつ、一対のレール部14,14に沿って移動可能な遮蔽部Sを備え、遮蔽部Sは複数のスクリーン部材15によって構成され、一対のレール部14,14に沿って摺動可能かつ摺動方向に回動可能に設けられ、未使用時には全てのスクリーン部材15がレール部14,14の一端側に重畳状態で収納され、使用時には全てのスクリーン部材15が一対のレール部14,14に沿って等間隔に配置され、等間隔の状態で全てのスクリーン部材15を平行状態に保ちつつ連動させて回動させることにより各スクリーン部材15間の隙間量を可変自在とした。
【選択図】図2
【解決手段】吹き抜け10とリビングルーム11aの空間との境界周縁を構成し、対向している側壁の境界周縁に沿って一対のレール部14,14が設けられ、一対のレール部14,14間に架け渡され、かつ、一対のレール部14,14に沿って移動可能な遮蔽部Sを備え、遮蔽部Sは複数のスクリーン部材15によって構成され、一対のレール部14,14に沿って摺動可能かつ摺動方向に回動可能に設けられ、未使用時には全てのスクリーン部材15がレール部14,14の一端側に重畳状態で収納され、使用時には全てのスクリーン部材15が一対のレール部14,14に沿って等間隔に配置され、等間隔の状態で全てのスクリーン部材15を平行状態に保ちつつ連動させて回動させることにより各スクリーン部材15間の隙間量を可変自在とした。
【選択図】図2
Description
本発明は吹き抜け構造に関する。
従来から、一般の住宅において、例えば図1に示すように、一階のリビングルームを吹き抜けにすることによって、このリビングルームに解放感をもたせる吹き抜け構造が知られている。
図1において、1はリビングルーム、2は吹き抜け、3は天井部分、4はシーリングファン、5は床部分、6はテレビ、7は二階の居室である。
図1に示す住宅では、リビングルーム1から吹き抜け2に至る空間は、他の居室などに比べて天井が高くなっており、高さ方向に室温差が生じ易いので、天井部分3に空気を攪拌するためのシーリングファン4が設置されている。
特に冬場には、二階の冷気が吹き抜け2から降りて一階の床部分5付近に集中するので、一階の床部分5付近を暖めるために床部分5に床暖房装置が備えられている。
また、この他に、吹き抜け構造を備えた住宅において、一階と二階との間の境界部分に折り畳み収納が可能な遮蔽スクリーンが設けられており、この遮蔽スクリーンを広げて吹き抜けの空間を仕切ったり、或いは、この遮蔽スクリーンを収納して吹き抜けの空間を開放したりする吹き抜け構造が出願人自ら提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−163437号公報
しかしながら、最初の従来例の吹き抜け構造では、一階のリビングルーム1の内部の空間が吹き抜け2の分だけ広くなるために、同じ床面積の居室であっても吹き抜けが設けられていない居室に比べて冷暖房コストが掛かるという問題があった。
また、リビングルーム1に居る人の会話や、リビングルーム1に設置されたテレビ6の音などが吹き抜け2を通って二階に伝わり易く、しかも空間が広くて反響し易いために二階の居室7への遮音性を保つのが困難であり、特に夜間においては一階からの音が二階の寝室などに伝わって、この寝室で寝ている人の安眠が妨げられるおそれがあった。
しかも、日中においては、吹き抜け2の二階の窓から差し込んだ日差しが直接リビングルーム1を照らすので、この二階の窓から差し込んだ直射日光により、リビングルーム1に居る人が眩しさを感じるおそれがあった。
さらに、夜間においては、リビングルーム1に居る人にとって、吹き抜け2の開放された空間によって、かえって心理的に落ち着いてくつろげない可能性があった。
そこで、特許文献1の吹き抜け構造では、遮蔽スクリーンにより在宅者の必要に応じて吹き抜け空間を開閉可能とする吹き抜け構造が提案されている。
しかしながら、この吹き抜け構造では、空気の流通量や遮音性能、遮光性能を自在に変えることが困難であった。
本発明は、これらの問題を鑑みてなされたものであり、下階と上階とを貫く吹き抜け空間を必要に応じて開閉可能とし、しかも、空気の流通量や遮音性能、遮光性能を自在に変えることが可能な吹き抜け構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、住宅の居室上部に吹き抜け空間が設けられ、
該吹き抜け空間と前記居室の空間との境界周縁を構成しかつ対向している側壁に前記境界周縁に沿って一対のレール部材が設けられ、
該一対のレール部材間に架け渡されかつ前記一対のレール部材に沿って移動可能な遮蔽部によって前記居室の空間と前記吹き抜け空間との間を遮蔽可能する遮蔽装置が備えられた吹き抜け構造であって、
前記遮蔽部は、前記架け渡し方向に長い平面視略長方形状の複数の仕切部材によって構成され、該複数の仕切部材はそれぞれ前記一対のレール部材間に架け渡され、該一対のレール部材に沿って摺動可能かつ該摺動方向に回動可能に設けられて、
前記遮蔽装置の未使用時には、前記全ての仕切部材が前記レール部材の一端側に重畳状態で収納され、
前記遮蔽装置の使用時には、前記全ての仕切部材が前記一対のレール部材に沿って等間隔に配置され、該等間隔の状態で前記全ての仕切部材を平行状態に保ちつつ連動させて回動させることによって前記各仕切部材間の隙間量を変化可能とする吹き抜け構造を特徴としている。
該吹き抜け空間と前記居室の空間との境界周縁を構成しかつ対向している側壁に前記境界周縁に沿って一対のレール部材が設けられ、
該一対のレール部材間に架け渡されかつ前記一対のレール部材に沿って移動可能な遮蔽部によって前記居室の空間と前記吹き抜け空間との間を遮蔽可能する遮蔽装置が備えられた吹き抜け構造であって、
前記遮蔽部は、前記架け渡し方向に長い平面視略長方形状の複数の仕切部材によって構成され、該複数の仕切部材はそれぞれ前記一対のレール部材間に架け渡され、該一対のレール部材に沿って摺動可能かつ該摺動方向に回動可能に設けられて、
前記遮蔽装置の未使用時には、前記全ての仕切部材が前記レール部材の一端側に重畳状態で収納され、
前記遮蔽装置の使用時には、前記全ての仕切部材が前記一対のレール部材に沿って等間隔に配置され、該等間隔の状態で前記全ての仕切部材を平行状態に保ちつつ連動させて回動させることによって前記各仕切部材間の隙間量を変化可能とする吹き抜け構造を特徴としている。
そして、請求項2に記載された発明は、前記仕切部材が防音断熱性を有している請求項1に記載の吹き抜け構造を特徴としている。
また、請求項3に記載された発明は、前記仕切部材が透光性を有している請求項1または請求項2に記載の吹き抜け構造を特徴としている。
さらに、請求項4に記載された発明は、前記仕切部材が遮光性を有している請求項1または請求項2に記載の吹き抜け構造を特徴としている。
このように構成された本発明の請求項1に記載されたものは、遮蔽装置の未使用時には、全ての仕切部材がレール部材の一端側に重畳状態で収納されて開放状態になっているので、居室に居る人に吹き抜け構造本来の解放感を与えることができる。
また、遮蔽装置の使用時には、等間隔に配置された各仕切部材を連動させて回動させることによって各仕切部材間の隙間量を変化可能にしているので、居室の空間と吹き抜け空間との間の空気の流通量を制御できるだけでなく、仕切部材間の隙間を完全になくして閉成状態にすることによって、居室の空間と吹き抜け空間との間を仕切ることができ、居室に居る人が落ち着いてくつろぐことができる。
そして、請求項2に記載されたものは、仕切部材が防音断熱性を有しているので、仕切部材間の隙間を完全になくした閉成状態では、居室の冷暖房コストを抑制することができ、各仕切部材を連動させて回動させて居室の空間と吹き抜け空間との間の空気の流通量を制御することにより、遮音性能や断熱性能を自在に変えることが可能となる。
また、請求項3に記載されたものは、仕切部材が透光性を有しているので、仕切部材間の隙間を完全になくした閉成状態であっても、居室の空間と吹き抜け空間との間の空気の流通を阻止しつつ光を透過させることができるので、例えば、居室の空間と吹き抜け空間との間を仕切りつつも吹き抜け空間からの光を居室に採光可能である。
さらに、請求項4に記載されたものは、仕切部材が遮光性を有しているので、仕切部材間の隙間を完全になくした閉成状態では、居室の空間と吹き抜け空間との間を完全に遮光することができ、しかも、各仕切部材を連動させて回動させることにより各仕切部材間の隙間量を変化させて遮光性能を自在に変えることが可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態を実施例に基づいて説明する。
〈構成〉
図2および図4は本実施例の吹き抜け構造の全体構成の概略を示し、図3は本実施例の吹き抜け構造が備えられた住宅の一階の間取りを示している。
図2および図4は本実施例の吹き抜け構造の全体構成の概略を示し、図3は本実施例の吹き抜け構造が備えられた住宅の一階の間取りを示している。
図3に示すように、本実施例に係る住宅の一階には、リビングルーム11aと、和室11bと、キッチン11cと、ダイニング11dと、階段11eとが設けられている。
図2または図4に示すように、一階のリビングルーム11a上部には吹き抜け10が設けられており、二階には、この吹き抜け10を取り囲むように廊下12aと、さらに、この廊下12aを囲むように寝室(図示省略)などの居室とが設けられている。
図3または図4に示すように、本実施例の吹き抜け構造では、一階と二階との間の境界部分に、一階のリビングルーム11aの空間と二階の吹き抜け10の空間との間を仕切ったり、あるいは、開放したりできるスクリーン装置13が設けられている。
図2〜図4に示すように、吹き抜け10の空間とリビングルーム11aの空間との境界周縁を構成し互いに対向している側壁には、境界周縁に沿って一対のレール部14,14が設けられている。
スクリーン装置13には遮蔽部Sが備えられており、この遮蔽部Sは複数のスクリーン部材15によって構成されている。
図5に示すように、スクリーン装置13は、主に、一対のレール部14,14と、複数のスクリーン部材15と、閉成用ワインダー16Aと、開成用ワインダー16Bとによって構成されている。
複数のスクリーン部材15は一対のレール部14,14間にそれぞれ架け渡されており、一対のレール部14,14に沿って摺動可能かつ摺動方向に回動可能に設けられている。
なお、本実施例に係る閉成用ワインダー16Aと、開成用ワインダー16Bとは内部にギア機構などを備えた電動式であり、スイッチ(図示省略)などの操作によってリール16a,16bがそれぞれ回転駆動される。
図2〜図4に示すように、一対のレール部14,14は、一階と二階との間の境界部分の壁面に水平に設置され、閉成用ワインダー16Aと、開成用ワインダー16Bとは、それぞれ一階と二階との間の境界部分の外壁側の壁と、二階の廊下12aの端部とにそれぞれ設置されている。
図6(a)〜図6(c)に示すように、スクリーン部材15は、一対のレール部14,14への架け渡し方向に長い平面視略長方形状のフレーム部15aと、フレーム部15aの対向している平面部17,17に取り付けられた矩形形状の2枚の透明ガラスとによって構成されている。
また、フレーム部15aの両側部には、パッキン15b,15bが貼設されており、フレーム部15aが干渉した際に発生する衝突音を消音すると共に、遮蔽部Sの閉成時におけるフレーム部15a間の隙間を塞ぐために設けられる。
フレーム部15aは、樹脂によって形成され、端面視が略トラック形状(競技用トラックの形状)を呈しており、フレーム部15aの両端面からは、スライドピン18と連結ピン19とが、それぞれ突設されている。特に閉成方向の前端に設けられるスクリーン部材15には、図7に示すように、ワイヤー取付ピン20も突設されている。
なお、図6(c)に示すように、フレーム部15aの平面部17,17に挟まれた空間は中空になっているので、フレーム部15a自体が、ある程度の防音断熱性を有している。
図5に示すように、一対のレール部14,14には、複数のスクリーン部材15の各スライドピン18,18がレール部14,14に沿って摺動可能かつスライドピン18,18を回動軸として摺動方向に回動可能に取り付けられている。
複数のスクリーン部材15の各連結ピン19には、連結ピン19に対して回動可能に取り付けられた取付部材(図示省略)を介して連結ワイヤー21が取り付けられ、隣り合う複数のスクリーン部材15は連結ワイヤー21と上記取付部材とによって互いに連結されている。
図5に示すように、一対のレール部14,14の溝部には、リビングルーム11aの外壁寄りに、遮蔽部Sを閉成する際に、閉成方向前端のスクリーン部材15のスライドピン18を係止するためのストッパー部14Aが設けられている。
また、一対のレール部14,14の溝部には、二階の廊下12a寄りに、閉成方向後端のスクリーン部材15の摺動を制止するためのストッパー部14Ba,14Bbが設けられている。
閉成方向前端のスクリーン部材15の連結ピン19には、さらに、上記取付部材を介して閉成用ワイヤー22Aの一端が回動可能に取り付けられ、閉成用ワイヤー22Aの他端は、閉成用ワインダー16Aのリール部16aに固定されている。
また、閉成方向前端のスクリーン部材15に設けられたワイヤー取付ピン20には、上記取付部材を介して開成用ワイヤー22Bの一端が回動可能に取り付けられ、開成用ワイヤー22Bの他端は、開成用ワインダー16Bのリール部16bに固定されている。
なお、本実施例に係るスクリーン装置13には、図示が省略されているが、閉成用ワインダー16aと、開成用ワインダー16bとを駆動するための駆動機構および、この駆動機構を制御するための制御機構や電力を供給する電源装置なども備えられている。
〈スクリーン装置13の動作〉
スクリーン装置13の遮蔽部Sを閉成する場合には、図7(a)に示すように、吹き抜け10が開放された状態で閉成用ワインダー16Aを駆動して、閉成用ワイヤー22Aの巻き取りを開始する。
スクリーン装置13の遮蔽部Sを閉成する場合には、図7(a)に示すように、吹き抜け10が開放された状態で閉成用ワインダー16Aを駆動して、閉成用ワイヤー22Aの巻き取りを開始する。
閉成用ワイヤー22Aの一端は閉成用ワインダー16Aのリール部16aに固定されており、閉成用ワイヤー22Aの他端は閉成方向前端のスクリーン部材15の連結ピン19に回動可能に取り付けられているので、閉成用ワイヤー22Aがリール部16aに巻き取られるに伴い、閉成方向前端のスクリーン部材15は閉成方向に移動を開始する。
閉成方向前端のスクリーン部材15が閉成方向に移動すると、このスクリーン部材15と開成方向側の他のスクリーン部材15とを連結している連結ワイヤー21によって、開成方向側の他のスクリーン部材15が引っ張られ閉成方向に移動を開始する。
図7(b)に示すように、次々と隣りのスクリーン部材15が移動して、各スクリーン部材15がほぼ等間隔の状態になったところで、図7(c)に示すように、レール部14,14に設けられたストッパー部14Aにより閉成方向前端のスクリーン部材15のスライドピン18が係止される。
そして、閉成方向前端のスクリーン部材15のスライドピン18が係止された状態で、なお、閉成用ワインダー16Aにより閉成用ワイヤー22Aを巻き取ると、図7(d)に示すように、閉成方向前端のスクリーン部材15がスライドピン18を軸として回動を開始する。
そして、さらに閉成用ワイヤー22Aを巻き取ると、図7(e)に示すように、各スクリーン部材15が水平状態となるので、閉成用ワインダー16Aを停止する。
スクリーン装置13の遮蔽部Sを開成する場合には、図7(e)に示す閉成状態から閉成用ワインダー16Aによる閉成用ワイヤー22Aの巻き取りを解除すると共に開成用ワインダー16Bによる開成用ワイヤー22Bの巻き取りを開始する。
そして、閉成用ワイヤー22Aの巻き取りが解除されると、図7(d)に示すように、各スクリーン部材15が傾斜した状態を経て、図7(c)に示すように、各スクリーン部材15がほぼ鉛直となる状態にいたる。
さらに、開成用ワイヤー22Bを巻き取ると、閉成方向前端のスクリーン部材15が開成用ワイヤー22Bのより開成方向に引っ張られ、このスクリーン部材15と開成方向側の他のスクリーン部材15とが接触して、開成方向側の他のスクリーン部材15が、閉成方向前端のスクリーン部材15に押されて開成方向に移動を開始する。
図7(b)に示すように、次々と隣りのスクリーン部材15が移動して、図7(a)に示すように、レール部14,14に設けられたストッパー部14Bbにより開成方向前端のスクリーン部材15のスライドピン18が係止され、各スクリーン部材15がほぼ隣接した状態になったところで、開成用ワインダー16Aが停止される。
以上、図7(a)に示すように、スクリーン装置13の未使用時には、全てのスクリーン部材15がレール部14,14の一端側に重畳状態で収納され、図7(c)〜図7(e)に示すように、スクリーン装置13の使用時には、全てのスクリーン部材15が一対のレール部14,14に沿って等間隔に配置され、等間隔の状態で全てのスクリーン部材15を平行状態に保ちつつ連動させて回動させることによって各スクリーン部材15間の隙間量を変化可能としている。
このように、本実施例のスクリーン装置13では、図7(c)に示す各スクリーン部材15の鉛直状態から図7(e)に示す各スクリーン部材15の水平状態の任意の回動位置で、各スクリーン部材15の回動を停止させることができるようになっている。このような回動途中での停止状態の維持は、例えば、上記ギア機構のギア比を設定することによって可能となる。
〈作用効果〉
スクリーン装置13の未使用時には、全てのスクリーン部材15がレール部14,14の一端側に重畳状態で収納されて開放状態になっているので、リビングルーム11aに居る人に吹き抜け構造本来の解放感を与えることができる。
スクリーン装置13の未使用時には、全てのスクリーン部材15がレール部14,14の一端側に重畳状態で収納されて開放状態になっているので、リビングルーム11aに居る人に吹き抜け構造本来の解放感を与えることができる。
また、スクリーン装置13の使用時では、等間隔に配置された各スクリーン部材15を連動させて回動させることによって、図7(c)の鉛直状態から図7(e)の水平状態までの任意の回動位置で各スクリーン部材15の回動を停止させることができ、各スクリーン部材15間の隙間量を変化可能としているので、リビングルーム11aの空間と吹き抜け10との間の空気の流通量を制御できる。
しかも、スクリーン部材15間の隙間を完全になくして閉成状態にすることによって、リビングルーム11aの空間と吹き抜け10との間を仕切ることができるので、リビングルーム11aの空間を小空間にすることにより、冷暖房の効率を高めることが可能となるだけでなく、特に、夜間においては、リビングルーム11aに居る人が上階のプライベートルームへの騒音などをあまり気にすることなく仕切られたリビングルーム11aの小空間でくつろぐことができる。
そして、本実施例のスクリーン部材15は防音断熱性を有しているので、スクリーン部材15間の隙間を完全になくした閉成状態では、リビングルーム11aの冷暖房コストを抑制することができ、各スクリーン部材15を連動させて回動させてリビングルーム11aの空間と吹き抜け10との間の空気の流通量を制御することにより、遮音性能や遮光性能を自在に変えることが可能となる。
さらに、スクリーン部材15が透光性を有しているので、スクリーン部材15間の隙間を完全になくした閉成状態であっても、リビングルーム11aの空間と吹き抜け10との間の空気の流通を阻止しつつ光を透過させることができるので、例えば、リビングルーム11aの空間と吹き抜け10との間を仕切りつつも吹き抜け10からの光をリビングルーム11aに採光可能である。
以下、実施例2について実施例1とは異なる部分を中心に説明し、実施例1と同一乃至均等な部分については説明を省略する。なお、図面の符号については、実施例1と同一乃至均等な部分は同一の符号を付すものとする。
〈構成〉
実施例1のスクリーン部材15の平面部17,17には透光性の2枚の透明ガラスが用いられていたが、本実施例では平面部17,17に遮光性の2枚の不透明材料を用いる。
実施例1のスクリーン部材15の平面部17,17には透光性の2枚の透明ガラスが用いられていたが、本実施例では平面部17,17に遮光性の2枚の不透明材料を用いる。
なお、この場合、平面部17,17はフレーム部15aと一体形成されていてもよい。
〈作用効果〉
スクリーン部材15が遮光性を有しているので、スクリーン部材15間の隙間を完全になくした閉成状態では、リビングルーム11aの空間と吹き抜け10との間を完全に遮光することができ、各スクリーン部材15を連動させて回動させて各スクリーン部材15間の隙間量を変化させることにより、遮光性能(あるいは、光の透過量)を自在に変えることが可能となる。
スクリーン部材15が遮光性を有しているので、スクリーン部材15間の隙間を完全になくした閉成状態では、リビングルーム11aの空間と吹き抜け10との間を完全に遮光することができ、各スクリーン部材15を連動させて回動させて各スクリーン部材15間の隙間量を変化させることにより、遮光性能(あるいは、光の透過量)を自在に変えることが可能となる。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は本発明に含まれる。
なお、本実施例では、閉成用ワインダー16Aおよび開成用ワインダー16Bは電動式のものとしたが、必ずしも電動でなくてもよい。例えば、ラチェット機構が備えられたチェーンブロックなどの手動動作のものであってもよい。
また、本実施例では、スクリーン部材15の平面部17には透明ガラスなどを用いたが、半透明のものを使用したり、表面反射率が高いものやハーフミラーなどを使用してもよい。
10 吹き抜け(吹き抜け空間)
11a リビングルーム(居室)
13 スクリーン装置(遮蔽装置)
14 レール部(レール部材)
15 スクリーン部材(仕切部材)
S 遮蔽部
11a リビングルーム(居室)
13 スクリーン装置(遮蔽装置)
14 レール部(レール部材)
15 スクリーン部材(仕切部材)
S 遮蔽部
Claims (4)
- 住宅の居室上部に吹き抜け空間が設けられ、
該吹き抜け空間と前記居室の空間との境界周縁を構成しかつ対向している側壁に前記境界周縁に沿って一対のレール部材が設けられ、
該一対のレール部材間に架け渡されかつ前記一対のレール部材に沿って移動可能な遮蔽部によって前記居室の空間と前記吹き抜け空間との間を遮蔽可能する遮蔽装置が備えられた吹き抜け構造であって、
前記遮蔽部は、前記架け渡し方向に長い平面視略長方形状の複数の仕切部材によって構成され、該複数の仕切部材はそれぞれ前記一対のレール部材間に架け渡され、該一対のレール部材に沿って摺動可能かつ該摺動方向に回動可能に設けられて、
前記遮蔽装置の未使用時には、前記全ての仕切部材が前記レール部材の一端側に重畳状態で収納され、
前記遮蔽装置の使用時には、前記全ての仕切部材が前記一対のレール部材に沿って等間隔に配置され、該等間隔の状態で前記全ての仕切部材を平行状態に保ちつつ連動させて回動させることによって前記各仕切部材間の隙間量を変化可能とすることを特徴とする吹き抜け構造。 - 前記仕切部材が防音断熱性を有していることを特徴とする請求項1に記載の吹き抜け構造。
- 前記仕切部材が透光性を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吹き抜け構造。
- 前記仕切部材が遮光性を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吹き抜け構造。
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