JP2008284752A - 記録装置及びその記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の記録装置からシステム負荷を軽減し、フレキシブルフラットケーブルの線数を削減する。
【解決手段】 記録装置であって、記録装置全体の制御部と、記録ヘッドを制御するヘッドシステム部とを有する。また、前記ヘッドシステム部は、キャリッジに搭載され、画像データを二値化データに二値化処理する画像処理部と、二値化処理された二値化データを格納するメモリと、エンコーダ信号に基づいて記録タイミングを生成する生成手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、記録媒体へインクを吐出して画像等の記録を行うのに使用される記録装置及びその記録方法に関する。
近年、デジタルカメラ、メモリカード、パーソナルコンピュータ等から送信された画像データに基づいて出力する装置として、カラー記録が可能なインクジェット記録装置が普及している。特に、近年、スキャナ等の他の機能を有したインクジェット記録装置が普及している。
図8は、従来のインクジェット記録装置の全体構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置800は、主に、メインコントロールユニット801と、記録ヘッド105が接続されたヘッドユニット803に大別される。前記メインコントロールユニット801とヘッドユニット803とは、フレキシブルフラットケーブル(以下FFCと称す)802によって接続されている。
メインコントロールユニット801は、インクジェット記録装置800のメイン制御を行うメインシステム806を備えている。メインシステム806は、メインバス810、CPU108、インクジェット記録装置800の制御プログラムを記憶するためのメモリであるROM109を備えている。また、前記制御プログラムに基づいて、駆動プログラムを展開し一時保存や、スキャナ126、デジタルカメラ127及びメモリカード128等から読み取った画像データなどを記憶するワークメモリとして機能するRAM110を備えている。また、画像データや記録設定メニュー等を表示させる表示部及び記録を開始させる時に使用する記録開始ボタン等から構成されている操作パネル122を制御するパネル制御部112とパネルI/F(インタフェース)113を備えている。また、記録媒体の搬送やヘッドユニット803を走査方向に駆動させるためのモータ制御部114とモータI/F115、記録データを駆動波形信号ヘ変換し記録ヘッドの制御を行うためのヘッド制御部808とヘッドI/F809を備えている。また、メモリカード制御やスキャナ制御やパーソナルコンピュータ150とのデータ授受等を行うための外部I/F120、各種センサ125を制御するためのセンサ制御部116とセンサI/F117を備えている。さらに、輝度信号(RGB)から濃度信号(CMYK)への変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散等の画像処理等を行う画像処理部807等を備えている。
ヘッドユニット803は、記録ヘッド105と、これを搭載するキャリッジに設けられたキャリッジユニット804を備えている。
また、図3は、本発明も適用可能な従来のインクジェット記録装置の一例を示した図である。
ここで示されるインクジェット記録装置は、インクタンクとヘッドユニット803が装着されたキャリッジ301、キャリッジ301をベルトによって駆動するためのキャリッジモータ123を備えている。また、ヘッドユニット803とメインコントロールユニット801とを接続するためのFFC302、紙送りモータ124、キャリッジ301の位置を検出するたのエンコーダスケール303を備えている。さらに、エンコーダスケール303の位置検出用のキャリッジエンコーダ143等を備えている。
例として、インクジェット記録装置800に装着されたスキャナ126から画像データを取り込み記録するまでのフローを以下に示す。
ユーザがスキャナ126の原稿台に画像の読み取りを行うための原稿を置き、操作パネル122により読み取り動作の指示を入力すると、CPU108は外部I/F120に対しスキャナ126において画像を読み取るように指示する。外部I/F120にスキャナ制御を行うための読み取りタイミング信号が送信されると、スキャナ126は、読み取りタイミング信号に同期してビデオ信号を出力する。画像処理部807は、ビデオ信号をA/D変換した上で、JPEG圧縮等を行い、画像データをRAM110に格納する。その後、画像処理部807はその圧縮された画像データを解凍して再度RAM110に格納する。そして、画像処理部807はシェーディング補正、ガンマ補正、誤差拡散等を実行して記録可能な記録データに変換し、ヘッド制御部808に出力する。ヘッド制御部808は、記録データを受けると、記録タイミング生成等を行い、ヘッドユニットI/F811を介して記録ヘッド105にデータ転送を行う。キャリッジ301が図3中のa及びbの方向に往復駆動される間にFFC302を介して送信されるデータ信号に従って記録ヘッド105が駆動される。こうして、各色のインクが吐出され、このキャリッジモータ123によるキャリッジ301の走査と、紙送りモータ124による記録媒体の搬送とが交互に繰り返されて所望の記録動作を行うことができる。
一方、近年、記録装置の高画質化の要求による記録ヘッドのノズル数増加等に伴い、ヘッド制御用バスが増加し、メインコントロールユニットとヘッドユニット間を接続するFFCのピン数が増加する傾向にある。そこで、FFCのピン数を増加させないための技術として、記録ヘッドを駆動する為のヘッド制御部をキャリッジに搭載し、コントロール装置からヘッド制御部へ非接触で記録データ信号を通信可能な記録装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開平5−261913号公報
ところで最近では、スキャナの高解像度化や、メモリカード及びデジタルカメラ内に格納されている画像のサイズの上昇等が進んでいる。このため、画像処理速度や記録速度を維持ないし更に向上させるために、外部I/F及び画像処理部が行うRAMへのアクセスが頻繁に発生し、バス競合が生じ、システム負荷が大きくなっている。そこで、システム負荷を補うためにCPUの性能を上げたり、動作周波数を上げたりすることで画像処理速度等を維持・向上させようとしているが、その弊害として、消費電力が上がることに伴うチップの温度上昇という問題も生じている。
また、記録ヘッドにおいても、ノズル数の増加、色数の増加等に伴い、ヘッド制御
用のバスが増加することでメインコントロールユニットとヘッドユニット間を接続するFFCのピン数が増加している。このため、コストが上昇し、さらに、FFCのピン数増加に伴いFFCの引き廻しが困難になり、記録ヘッドの構成の自由度が奪われる等の問題が生じている。
用のバスが増加することでメインコントロールユニットとヘッドユニット間を接続するFFCのピン数が増加している。このため、コストが上昇し、さらに、FFCのピン数増加に伴いFFCの引き廻しが困難になり、記録ヘッドの構成の自由度が奪われる等の問題が生じている。
前記特許文献1は、これらの問題を解消するための技術であり、メインコントロール部とヘッド制御部とをシリアル転送で接続することで、信号線数を削減し、記録ヘッドの構成の自由度を上げる等のメリットを見出そうとしている。しかし、信号線数を削減するためにシリアル転送を用いる従来技術には、非同期システムであることの問題点である吐出タイミング等の同期手法が開示されておらず、リアルタイムでのデータ転送が必要になり実現性に欠ける。また、メインコントロールユニット(メインシステム部)がヘッドユニット(ヘッドシステム部)を管理する必要性があり、システム負荷に繋がる。
そこで、本発明は、ヘッドユニットを非同期で構成した実現性のあるシステムでありながら、システム負荷を軽減し、現在の相当数の信号線数に対応するFFC数を削減することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して移動し前記記録ヘッドの走査位置を読み取るためのエンコーダを有するキャリッジとを有する記録装置であって、
前記キャリッジに搭載され、
前記記録装置の本体側から送信された画像データを二値化データに二値化処理する画像処理部と、
前記画像処理部により二値化処理された二値化データを格納するメモリと、
前記エンコーダから出力されたエンコーダ信号に基づいて記録タイミングを生成する生成手段と、
を有するヘッドシステム部と、
前記生成手段により生成された記録タイミングに従って、前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたクロック信号に従って前記メモリに格納された前記二値化データを送信するための二値化データの信号線と、
前記ヘッドシステム部から前記ヘッドシステム部の内部で生成されたラッチ信号を前記記録ヘッドに送信するためのラッチ信号の信号線と、
前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたイネーブル信号を送信するためのイネーブル信号の信号線と、
を有することを特徴とする。
前記キャリッジに搭載され、
前記記録装置の本体側から送信された画像データを二値化データに二値化処理する画像処理部と、
前記画像処理部により二値化処理された二値化データを格納するメモリと、
前記エンコーダから出力されたエンコーダ信号に基づいて記録タイミングを生成する生成手段と、
を有するヘッドシステム部と、
前記生成手段により生成された記録タイミングに従って、前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたクロック信号に従って前記メモリに格納された前記二値化データを送信するための二値化データの信号線と、
前記ヘッドシステム部から前記ヘッドシステム部の内部で生成されたラッチ信号を前記記録ヘッドに送信するためのラッチ信号の信号線と、
前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたイネーブル信号を送信するためのイネーブル信号の信号線と、
を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するための別の本発明は、記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して移動し前記記録ヘッドの走査位置を読み取るためのエンコーダを有するキャリッジとを有する記録装置の記録方法であって、
前記記録装置の本体側から送信された画像データを前記キャリッジに搭載されたヘッドシステム部に備えられた画像処理部で二値化データに二値化処理する二値化処理工程と、
前記画像処理部により二値化処理された二値化データを前記ヘッドシステム部に備えられたメモリに格納する格納工程と、
前記エンコーダから出力されたエンコーダ信号に基づいて記録タイミングを前記ヘッドシステム部に備えられた生成手段で生成する生成工程と、
前記生成工程により生成された記録タイミングに従って、前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたクロック信号に従って前記メモリに格納された前記二値化データを送信する二値化データの送信工程と、
前記ヘッドシステム部から前記ヘッドシステム部の内部で生成されたラッチ信号を前記記録ヘッドに送信することにより、前記二値化データを前記記録ヘッドにラッチさせるラッチ工程と、
前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたイネーブル信号を送信して前記記録ヘッドを駆動し、記録を行う記録工程と、
を有することを特徴とする。
前記記録装置の本体側から送信された画像データを前記キャリッジに搭載されたヘッドシステム部に備えられた画像処理部で二値化データに二値化処理する二値化処理工程と、
前記画像処理部により二値化処理された二値化データを前記ヘッドシステム部に備えられたメモリに格納する格納工程と、
前記エンコーダから出力されたエンコーダ信号に基づいて記録タイミングを前記ヘッドシステム部に備えられた生成手段で生成する生成工程と、
前記生成工程により生成された記録タイミングに従って、前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたクロック信号に従って前記メモリに格納された前記二値化データを送信する二値化データの送信工程と、
前記ヘッドシステム部から前記ヘッドシステム部の内部で生成されたラッチ信号を前記記録ヘッドに送信することにより、前記二値化データを前記記録ヘッドにラッチさせるラッチ工程と、
前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたイネーブル信号を送信して前記記録ヘッドを駆動し、記録を行う記録工程と、
を有することを特徴とする。
本発明における記録装置は、ヘッド位置情報(エンコーダ信号)をメインシステム部とヘッドシステム部両方に供給し、ヘッド制御時のヒートタイミング生成を行う(モータ制御部とヘッド制御部との同期をとる)ことを特徴とする。これにより、システム負荷軽減と、FFC数の削減とが可能になる。
以下、本発明に係る実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
また、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成又は記録媒体の加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。インクの処理としては、例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固又は不溶化させることが挙げられる。
図1は本発明の実施例に係わるインクジェット記録装置に係る主要部の構成である。
本実施例のインクジェット記録装置100と、先に述べた図8の従来のインクジェット記録装置800との主な違いは、以下のとおりである。本実施例のメインコントロールユニット101は、従来のメインコントロールユニット801から画像処理部807、ヘッド制御部808、ヘッドI/F809を無くし、新たにデータ制御部118、双方向I/F119を設けている。なお、メインコントロールユニット101は、記録装置の本体側に備えられ、記録装置全体の制御を行う。また、メインバス810及びメインシステム806に対応するメインバス121及びメインシステム106を設けている。そして、本実施例のヘッドユニット103は、従来のヘッドユニット803に、メインバス142、CPU131、ROM132、RAM133、画像処理部134、双方向I/F135、同期制御部138、ヘッド管理部140等を設けている。なお、ヘッドユニット103はキャリッジユニット804に対応するキャリッジユニット104を設け、前記メインバス142等はキャリッジユニット104に新たに設けられたヘッドシステム部107に設けられている。
データ制御部118は、USBコントローラ等から構成されており、ヘッドユニット103と双方向シリアル通信(例えば、USBプロトコルを用いた通信)を行う手段を有している。別の表現をすると、メインコントロールユニット101とヘッドユニット103との間は双方向シリアルインタフェースで接続されている。例えば、スキャナ126から画像データを読み取りこの画像データに基づいて記録する場合、まず外部I/F120によりスキャナ126から読み取った画像データをRAM110に一時保管する。その後に、データ制御部118がRAM110から該画像データを取得する。そして、その画像データをシリアル変換し、双方向I/F119を介してヘッドユニット103へデータ転送を行う。ヘッドユニット103がメインコントロールユニット101から画像データを受けると、画像処理部134は、転送された画像データを解凍してRAM133に格納する。そして、画像処理部134は、シェーディング補正やガンマ補正、誤差拡散等を実行してこの画像データを記録可能な記録データに変換し、ヘッド管理部140に出力する。ヘッド管理部140は、記録データを受けると、記録タイミング生成等を行い、ヘッド制御部136及びヘッドI/F137を介して記録ヘッド105に記録データを転送する。こうして、所望の記録動作を行うことが可能になる。
図7は従来のインクジェット記録装置の簡易ブロック図であり、図2は本実施例のインクジェット記録装置の簡易ブロック図である。従来、メインコントロールユニット801とヘッドユニット803とを接続するヘッド間I/F802では、複数のセンサ信号、キャリッジエンコーダ信号、複数の記録データバス、複数の記録制御信号等、合計30〜40本前後の信号線が必要であった。しかし、前述したように本実施例では、従来行われていたようなパラレルデータ転送ではなくシリアルデータ転送を行っており、記録データ生成はヘッドユニット103内で行っている。このことから、ヘッド間I/F102におけるデータ転送用の線数はシリアルヘッドデータ(D+、D−)の2本のみで達成できる。具体的には、記録ヘッド105に送信するイネーブル信号、クロック信号及びラッチ信号等をヘッドユニット103内で生成し、ヘッドユニット103から直接記録ヘッド105に送信するため、これらの信号線がヘッド間I/F102では不要になる。なお、これらの信号線は、ヘッドユニット103から記録ヘッド105に接続される。
同期制御部138は、同期I/F139を介して、キャリッジエンコーダ143から記録ヘッド105を搭載したキャリッジ301の位置情報を検出するためのキャリッジエンコーダ信号を取り込む。また、同期制御部138は、そのエンコーダ信号に基づいて記録ヘッドからのインク吐出タイミングを生成する手段を有する。さらに、同期制御部138は、インクミスト等の影響により生じたエンコーダ信号の入力レベルの歪み等を補正する目的で、メインコントロールユニット101に対して、バッファ等を介して波形補正したエンコーダ信号を送信する手段を有している。メインコントロールユニット101内のモータ制御部114により、キャリッジ301が移動すると、位置検出用光学センサ306からエンコーダ信号(ENCA、ENCB)が入力される。同期制御部138は、内部のバッファにより波形補正したエンコーダ信号(ENCA、ENCB)をメインコントロールユニット101へ送信する。モータ制御部114は、エンコーダ信号(ENCA、ENCB)に基づいて記録モードに適したテーブルでモータ制御を行う。そして、同期制御部138は、キャリッジ301の移動量を判断し、その移動距離を計測する。そして、その計測値を用いてヘッド管理部140が図4のようにインク吐出タイミング生成を行い、所望の記録処理を行う。
図4は、本発明の記録装置のインク吐出タイミング図である。
HENBは、記録ヘッドを駆動するイネーブル信号であり、本実施例ではヒートイネーブル信号である。図4で表されるように、ヒートイネーブル信号は、エンコーダ信号に同期している。また、HDATAは、記録データである。また、HCLKは記録データを記録ヘッドに転送するためのクロック信号である。さらに、HLATは、記録データをラッチするためのラッチ信号である。
本実施例のインクジェット記録装置を用いて行う記録動作について、図5のフローチャートを用いて詳細を説明する。
スキャナ126から読み取った画像等の画像データを記録装置の本体側のメインコントロールユニット101からヘッドユニット103に送信する。この際、データ制御部118は、画像データコマンドと画像データをシリアル(D+、D−)送信する(ステップS105)。ヘッドユニット103内の双方向I/F135は、画像データコマンドを受信後、メインコントロールユニット101に受信完了のACK信号を返信する(ステップS110)。なお、画像データコマンドを受信できなければNACK信号を返信する。ヘッドユニット103は、画像データを画像処理部134により解凍して、メモリであるRAM133に格納する(ステップS120)。そして、画像処理部134は、画像データのシェーディング補正、ガンマ補正、誤差拡散等を実行し、この画像データを記録可能なように二値化処理された記録データ(二値化データ)に変換する。そして、ヘッドユニット103は、RAM133への再度の格納とヘッド管理部140への出力をする(ステップS125)。ステップS115で、メインコントロールユニット101は、ACK信号を受信した場合は、ステップS130に進み、ACK信号を受信しなかった場合はステップS105に戻る。
メインコントロールユニット101は、ACK信号を受信すると、記録開始コマンドをヘッドユニット103に送信する(ステップS130)。ヘッドユニット103は、記録開始コマンドを受信後、メインコントロールユニット101に対し、受信完了のACK信号を返信する(ステップS135)。なお、記録開始コマンドを受信できなければNACK信号を返信する。ステップS140で、メインコントロールユニット101は、ACK信号を受信した場合は、ステップS145に進み、ACK信号を受信しなかった場合はステップS130に戻る。
メインコントロールユニット101は、ACK信号を受信すると、モータ制御部114により、キャリッジモータ123、紙送りモータ124を駆動し、記録動作に入る(ステップS145)。ヘッドユニット103は、キャリッジ301の位置情報(記録ヘッドの走査位置)を検出するためのキャリッジエンコーダ信号を取り込む。そして、同期制御部138は、そのエンコーダ信号に基づいてインク吐出タイミング生成を行うと共に、メインコントロールユニット101にエンコーダ信号を送信する(ステップS150)。メインコントロールユニット101は、エンコーダ信号を受信すると、モータ制御部114により、記録モードに適したテーブルでモータ制御を行う(ステップS155)。そして、記録終了までこれを繰り返す(ステップS170)。また、ヘッドユニット103は、RAM133に格納された二値化データの取得、ヘッド管理部140によるエンコーダ信号に基づくインク吐出タイミングの生成等を行う(ステップS160)。そして、ヘッド制御部136及びヘッドI/F137を介して記録ヘッド105に二値化データを送信することで記録動作を行い、これを繰り返す(ステップS165)。なお、ここでの記録動作は、以下のように行われる。インク吐出タイミングに従って、ヘッドシステム部107から記録ヘッド105に、ヘッドシステム部107の内部で生成されたクロック信号に従ってメモリ(RAM133)に格納された二値化データを送信する。そして、ヘッドシステム部107からヘッドシステム部107の内部で生成されたラッチ信号を記録ヘッド105に送信することにより、二値化データを記録ヘッド105にラッチさせる。そして、ヘッドシステム部107から記録ヘッド105に、ヘッドシステム部107の内部で生成されたイネーブル信号を送信して記録ヘッドを駆動し、記録を行う。
メインコントロールユニット101は、ステップS170による記録終了の際、記録停止コマンドをヘッドユニット103に送信する(ステップS175)。ヘッドユニット103は、記録停止コマンドを受信後、メインコントロールユニット101に対し、受信完了のACK信号を返信し(ステップS180)、記録動作を停止する(ステップS190)。メインコントロールユニット101は、ACK信号を受信すると、記録動作を停止する(ステップS185)。
このように、本実施例では、従来行われていたようなパラレルデータ転送ではなくシリアルデータ転送をしており、記録データ生成をヘッドユニット103で行っている。このことから、図2のように、ヘッド間I/F102におけるデータ転送用の線数は、シリアルデータ線(D+、D−)の2本と、各ユニット101と103の記録動作の同期を取る為のエンコーダ信号(ENCA、ENCB)の2本のみで達成できる。
また、本実施例のヘッドユニット103内のヘッド管理部140は、記録ヘッド105に対する記録データ送信手段を有する。また、ヘッド管理部140は、記録ヘッドの状態の管理を行うため、ヘッド管理I/F141を介してタンク交換センサ144及びヘッド昇温センサ145の管理を行う管理手段も有している。タンク交換センサ144はインクを収容した着脱可能なインクタンクの着脱の有無を認識するのセンサであり、ヘッド昇温センサ145は記録ヘッドの温度を認識する温度センサでありこの温度から記録ヘッドの昇温を認識するセンサである。従来のタンク交換センサ144及びヘッド昇温センサ145は、図7のヘッド間I/F802に示すように、各々がメインコントロールユニット801に接続され、メインコントロールユニット801内でそれらのセンサの管理が行われていた。本実施例においては、記録ヘッド105に纏わるセンサ類の管理をメインコントロールユニット101で常に行うのではなく、ヘッドユニット103でも行う。そして、割り込み信号線(ヘッド管理情報信号線)を設け、ヘッドユニット103でこれらセンサ等についての処理を行う場合、メインコントロールユニット101にヘッド管理情報等についての割り込み信号(INTX)を送信可能な構成とした。このことで、メインコントロールユニット101は、シリアルデータ線(D+、D−)を使って情報取得を行い最適な処理を行う。
図6は、割り込み信号がヘッドユニット103からメインコントロールユニット101に送信される場合における記録装置の処理を示すフローチャートである。
図6において、ヘッド管理部140による各センサ信号の監視中に、タンク交換又はヘッド昇温が発生すると(ステップS210)、ヘッドユニット103はメインコントロールユニット101に対し割り込み通知を行う(ステップS220)。メインコントロールユニット101は、データ制御部118を介し、シリアル通信にて、ヘッドユニット103に対して情報取得を行い(ステップS230)、現象に応じた処理を行う(ステップS240)。なお、ここではヘッド管理情報として、タンク交換又はヘッド昇温についての情報としたが、これらに限定されず、これらを含む或いはこれらを含まない他のヘッド管理情報であっても良い。
また、上記実施例は、記録ヘッドとしてインクジェット記録ヘッドを使用したインクジェット記録装置を使用したが、他の方式の記録装置であっても良い。
上記実施例で示した構成とすることにより、システム負荷軽減と、FFCピン数の削減が達成できる。特に、本実施例における記録装置は、メインシステム部とヘッドシステム部間で、ヘッド昇温時や、タンク交換時に前記メインシステム部に対し、割り込み通知を行う機能を有している。このような構成により、更なるシステム負荷軽減と、FFCピン数の削減をおこなうことが可能になる。
100 記録装置
101 メインコントロールユニット
102 ヘッド間I/F
103 ヘッドユニット
104 キャリッジユニット
105 記録ヘッド
107 ヘッドシステム部
133 RAM
134 画像処理部
140 ヘッド管理部
143 キャリッジエンコーダ
301 キャリッジ
101 メインコントロールユニット
102 ヘッド間I/F
103 ヘッドユニット
104 キャリッジユニット
105 記録ヘッド
107 ヘッドシステム部
133 RAM
134 画像処理部
140 ヘッド管理部
143 キャリッジエンコーダ
301 キャリッジ
Claims (8)
- 記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して移動し前記記録ヘッドの走査位置を読み取るためのエンコーダを有するキャリッジとを有する記録装置であって、
前記キャリッジに搭載され、
前記記録装置の本体側から送信された画像データを二値化データに二値化処理する画像処理部と、
前記画像処理部により二値化処理された二値化データを格納するメモリと、
前記エンコーダから出力されたエンコーダ信号に基づいて記録タイミングを生成する生成手段と、
を有するヘッドシステム部と、
前記生成手段により生成された記録タイミングに従って、前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたクロック信号に従って前記メモリに格納された前記二値化データを送信するための二値化データの信号線と、
前記ヘッドシステム部から前記ヘッドシステム部の内部で生成されたラッチ信号を前記記録ヘッドに送信するためのラッチ信号の信号線と、
前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたイネーブル信号を送信するためのイネーブル信号の信号線と、
を有することを特徴とする記録装置。 - 前記生成手段は、前記エンコーダ信号に同期した前記イネーブル信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
- 前記ヘッドシステム部は、前記記録ヘッドの状態を管理するヘッド管理部をさらに有し、
前記ヘッド管理部から、前記記録装置の本体側に備えられ前記記録装置の全体の制御を行う制御部にヘッド管理情報を送信するためのヘッド管理情報信号線をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 前記キャリッジは、インクを収容した着脱可能なインクタンクを有し、
前記ヘッド管理情報は、前記インクタンクの着脱の有無についての情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記記録ヘッドは温度センサを有し、
前記ヘッド管理情報は、前記記録ヘッドの温度についての情報を含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の記録装置。 - 前記記録装置の本体側と前記ヘッドシステム部との間は双方向シリアルインタフェースで接続されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して移動し前記記録ヘッドの走査位置を読み取るためのエンコーダを有するキャリッジとを有する記録装置の記録方法であって、
前記記録装置の本体側から送信された画像データを前記キャリッジに搭載されたヘッドシステム部に備えられた画像処理部で二値化データに二値化処理する二値化処理工程と、
前記画像処理部により二値化処理された二値化データを前記ヘッドシステム部に備えられたメモリに格納する格納工程と、
前記エンコーダから出力されたエンコーダ信号に基づいて記録タイミングを前記ヘッドシステム部に備えられた生成手段で生成する生成工程と、
前記生成工程により生成された記録タイミングに従って、前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたクロック信号に従って前記メモリに格納された前記二値化データを送信する二値化データの送信工程と、
前記ヘッドシステム部から前記ヘッドシステム部の内部で生成されたラッチ信号を前記記録ヘッドに送信することにより、前記二値化データを前記記録ヘッドにラッチさせるラッチ工程と、
前記ヘッドシステム部から前記記録ヘッドに、前記ヘッドシステム部の内部で生成されたイネーブル信号を送信して前記記録ヘッドを駆動し、記録を行う記録工程と、
を有することを特徴とする記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007130899A JP2008284752A (ja) | 2007-05-16 | 2007-05-16 | 記録装置及びその記録方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007130899A JP2008284752A (ja) | 2007-05-16 | 2007-05-16 | 記録装置及びその記録方法 |
Publications (1)
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ID=40144946
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JP (1) | JP2008284752A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014217976A (ja) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | キヤノン株式会社 | 記録ヘッド及び記録装置 |
JP2015051586A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 株式会社東芝 | インクジェットヘッド |
-
2007
- 2007-05-16 JP JP2007130899A patent/JP2008284752A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014217976A (ja) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | キヤノン株式会社 | 記録ヘッド及び記録装置 |
JP2015051586A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 株式会社東芝 | インクジェットヘッド |
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