JP2008283762A - 直流モータのリプル検出装置、モータ回転位置検出装置及びリプル検出方法 - Google Patents

直流モータのリプル検出装置、モータ回転位置検出装置及びリプル検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】直流モータの電流リプルを高精度に検出する。
【解決手段】フィルタ13は、遮断周波数fc1が可変のLPFと遮断周波数fc2が可変のHPFとを備える。モータ電流の回転検出信号に高調波ノイズが含まれていると、リプル判定器22は、電流リプルを連続して判別できないので、連続判定器23は、連続検出判定信号S2の出力を停止する。制御部16は、遮断周波数fc1を下げるようにLPFを制御して、回転検出信号から高調波ノイズを除去する。高調波ノイズが除去されると、連続判定器23は連続検出判定信号S2を出力し、制御部16は、遮断周波数fc2を上げるようにHPFを制御して、回転検出信号からブラシ火花に起因するノイズを除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流モータのリプル検出装置、モータ回転位置検出装置及びリプル検出方法に関するものである。
シートクッション、シートバック、ヘッドレスト等を連動させてシート位置を可変するメモリシート、パワーウィンドレギュレータ等の車載部品には、ブラシを有する直流モータが使用される場合が多い。このような車載部品の動作位置や作動速度を適切に制御するためには、直流モータの回転位置を正確に検出する必要がある。
このような直流モータの回転位置を検出するモータ回転位置検出装置として、コストアップを避けるため、ブラシを有する直流モータを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このモータ回転位置検出装置は、直流モータのモータ電流から電流リプルを検出することにより、電機子の回転位置を検出するようにしている。
特表2003−536357号公報(第4−6頁、図1)
しかし、直流モータは、ブラシを有するため、直流モータの構造に起因してブラシ火花によるノイズが突発的に発生する場合がある。
従来のモータ回転位置検出装置では、検出した電流リプルを正常な電流リプルと比較するため、このようなノイズにより振幅が歪んだ電流リプルをノイズと判定してしまう。
また、このようなノイズにより振幅が歪んだ電流リプルを判定基準に用いることも考えられる。しかし、このような判定基準を用いたとしても、高調波ノイズにより電流リプルの1周期中に2つのピークが現れてしまった場合、従来モータ回転位置検出装置では、波形が同じようなものになるため、この2つの電流リプルを判別することができない。その結果、従来のモータ回転位置検出装置は、直流モータの回転数を誤ってカウントしてしまう。
このように、従来のモータ回転位置検出装置では、ノイズが発生すると、モータ電流の電流リプルのみを検出することが困難となり、誤検出により、検出精度が低下する。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、直流モータのリプルを高精度に検出することが可能な直流モータのリプル検出装置、モータ回転位置検出装置及びリプル検出方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る直流モータのリプル検出装置は、
直流モータの回転を検出し、検出した回転によって生じるリプルを含む回転検出信号を生成する信号生成部と、
前記信号生成部が生成した回転検出信号の周波数成分のうち、第1の遮断周波数未満の周波数成分のみを通過させる前記第1の遮断周波数を可変の第1のフィルタと、
前記信号生成部が生成した前記回転検出信号の周波数成分のうち、前記第1の遮断周波数よりも低い遮断周波数を第2の遮断周波数として、前記第2の遮断周波数以上の周波数成分のみを通過させる前記第2の遮断周波数を可変の第2のフィルタと、
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとを通過した前記第1の遮断周波数未満、前記第2の遮断周波数以上の周波数成分を含む回転検出信号の波形から、前記回転検出信号に含まれるリプルにより特徴づけられる特徴量を取得し、取得した特徴量に基づいて前記リプルを検出するリプル検出部と、
前記リプル検出部が前記リプルを検出できなかったときは、前記リプルが検出されるように前記第1のフィルタの第1の遮断周波数を可変し、前記リプル検出部が前記リプルを検出したときは、前記第1のフィルタの第1の遮断周波数に追従させて、検出されたリプルの周波数成分が通過するように前記第2のフィルタの第2の遮断周波数を可変するフィルタ周波数制御部と、を備えたことを特徴とする。
前記リプル検出部は、
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとを通過した回転検出信号から前記特徴量を取得する特徴量取得部と、
前記特徴量取得部が取得した特徴量に基づいて、前記回転検出信号に含まれるリプルを判別するリプル判別部と、
前記リプル判別部の判定結果に基づいて、前記回転検出信号からリプルが連続検出されたか否かを判定し、前記リプルが連続検出されたと判定したときは、連続検出判定信号を出力し、前記リプルを続けて判別できなかったと判定したときは、前記連続検出判定信号の出力を停止する連続判定部と、を備え、
前記フィルタ周波数制御部は、前記リプル検出部の前記連続判定部が連続検出判定信号の出力を停止したときは、前記リプル検出部が前記リプルを検出できなかったと判別して、前記リプルが検出されるように前記第1のフィルタの第1の遮断周波数を可変し、前記連続判定部が連続検出判定信号を出力したときは、前記リプル検出部が前記リプルを検出したと判別し、前記第1のフィルタの第1の遮断周波数に追従させて、検出したリプルの周波数成分が通過するように前記第2のフィルタの第2の遮断周波数を可変するようにしてもよい。
前記特徴量取得部は、前記特徴量として、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとを通過した回転検出信号から、当該回転検出信号の振幅、周期、積分値うちの少なくとも1つを取得し、
前記リプル判別部は、前記連続判定部からの前記連続検出判定信号の出力の有無に基づいて前記特徴量を切り替え、前記回転検出信号に含まれるリプルを判別するようにしてもよい。
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとは、供給されたクロック信号の周波数に基づいて、それぞれ、第1の遮断周波数、第2の遮断周波数が可変するスイッチト・キャパシタ・フィルタによって構成され、
前記フィルタ周波数制御部は、前記第1のフィルタ、前記第2のフィルタに前記クロック信号を供給し、供給する前記クロック信号の周波数を可変することにより前記第1のフィルタの第1の遮断周波数、前記第2のフィルタの第2の遮断周波数を可変するようにしてもよい。
また、本発明の第2の観点に係る直流モータのモータ回転位置検出装置は、
直流モータの回転を検出し、検出した回転によって形成されるリプルを含むリプル信号を出力する上述の直流モータのリプル検出装置と、
前記リプル検出装置が検出したリプルに基づいて、前記直流モータの回転位置を検出する回転位置検出部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第3の観点に係る直流モータのリプル検出方法は、
直流モータの回転を検出し、検出した回転によって形成されるリプルを含む回転検出信号を生成するステップと、
生成した回転検出信号の周波数成分のうち、第1の遮断周波数未満の低域周波数成分のみを通過させるステップと、
生成した前記回転検出信号の周波数成分のうち、前記第1の遮断周波数よりも低い遮断周波数を第2の遮断周波数として、前記第2の遮断周波数以上の周波数成分のみを通過させるステップと、
前記第1の遮断周波数未満、前記第2の遮断周波数以上の周波数成分を含む回転検出信号の波形から、前記回転検出信号に含まれるリプルにより特徴づけられる特徴量を取得し、取得した特徴量に基づいて、前記回転検出信号に含まれるリプルを検出するステップと、
前記リプルを検出できなかったときは、前記リプルが検出されるように前記第1の遮断周波数を可変し、前記第1の遮断周波数に追従させて、検出されたリプルの周波数成分が通過するように前記第2の遮断周波数を可変するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、直流モータのリプルを高精度に検出することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る直流モータのモータ回転位置検出装置を図面を参照して説明する。
本実施形態に係るモータ回転位置検出装置の構成を図1に示す。
本実施形態に係るモータ回転位置検出装置1は、電圧変換器11と、増幅器12と、フィルタ13と、AD変換器14と、リプル検出部15と、制御部16と、を備える。
直流モータ(図中、「M」と記す。)31は、例えば、シートクッション、メモリシート、パワーウィンドレギュレータ等の車載部品に使用される。直流モータ31は、ブラシを有し、直流モータ31に流れるモータ電流には、電流リプルが生じる。
モータ回転位置検出装置1は、このモータ電流を示す図2(a)に示すような回転検出信号を取得し、この回転検出信号から、図2(b)に示すようなリプルパルスP1を生成し、直流モータ31の回転位置を検出する。リプルパルスP1は、電流リプルの周期を示す信号である。
また、回転検出信号には、この電流リプルとともに、特に、起動時に発生しやすい高調波ノイズ又はブラシ火花に起因するノイズも含まれ、回転検出信号は、図3に示すように歪む。
ブラシ火花は、ブラシを有する直流モータ31の構造に起因して発生するものであり、ブラシ火花が発生すると、この図3に示すように、回転検出信号の振幅が歪んでしまう。
また、回転検出信号には、高調波ノイズが含まれる場合があり、高調波ノイズが含まれると、図3に示すように、回転検出信号のピークが低下して1周期中に2つのピークが現れてしまう。
このブラシ火花によるノイズによって振幅が歪んだ電流リプルと、1周期中に2つのピークが現れている電流リプルとは、周期が異なるものの、同じような波形を有している。
このモータ回転位置検出装置1は、電流リプルがこのような波形を有していたとしても、歪んだ波形の回転検出信号から、この信号に含まれるリプルにより特徴づけられる波形の特徴量を取得し、取得した特徴量に基づいて電流リプルを判別することにより、電流リプルを高精度に検出するように構成されている。
電圧変換器11は、直流モータ31に流れるモータ電流を電圧変換して、図2(a)に示すようなアナログの回転検出信号を生成するものであり、例えば、抵抗によって構成される。
増幅器12は、電圧変換器11によって生成された回転検出信号を増幅するものであり、例えば、オペアンプを含んで構成される。増幅器12は、制御部16から増幅率が指定され、指定された増幅率に従って回転検出信号を増幅する。
フィルタ13は、増幅器12が増幅した回転検出信号の周波数成分から、高調波ノイズによる高域周波数成分又はブラシ火花に起因する低域周波数成分を除去するものである。
フィルタ13は、図4に示すように、LPF(ローパスフィルタ)13aとHPF(ハイパスフィルタ)13bとを備える。
LPF13aは、回転検出信号の周波数成分のうち、遮断周波数fc1未満の周波数成分を通過させ、遮断周波数fc1以上の高域周波数成分を除去する遮断周波数fc1可変のフィルタである。
HPF13bは、遮断周波数fc2以上の周波数成分を通過させ、遮断周波数fc2未満の低域周波数成分を除去する遮断周波数fc2可変のフィルタである。ここで、遮断周波数fc2は、遮断周波数fc1よりも低い遮断周波数とする。
LPF13aとHPF13bとは、例えば、図5(a)に示すスイッチト・キャパシタ・フィルタのような遮断周波数可変の適応型フィルタによって構成される。
スイッチト・キャパシタ、フィルタは、スイッチSw1,Sw2と、コンデンサC1,C2と、によって構成される。
スイッチSw1の一端には、入力信号Sinが供給され、スイッチSw2の一端は、スイッチSw1の他端に接続される。
コンデンサC1の一端は、スイッチSw1,Sw2の接続点に接続され、他端は、接地される。コンデンサC2の一端は、スイッチSw2の他端に接続され、コンデンサC2の他端は、接地される。
スイッチSw1には、図5(b)に示すようなクロック信号CLK11が供給され、クロック信号CLK11がH(ハイ)レベル、L(ロー)レベルのとき、それぞれ、オン、オフする。
スイッチSw2には、図5(b)に示すようなクロック信号CLK12が供給され、クロック信号CLK12がHレベル、Lレベルのとき、それぞれ、オン、オフする。
スイッチSw1は、オンしたとき、供給された入力信号Sinの電圧でコンデンサC1を充電又は放電し、スイッチSw2は、オンしたとき、コンデンサC1の両端電圧でコンデンサC2を充電又は放電する。
そして、スイッチト・キャパシタ、フィルタは、コンデンサC2の両端電圧を有する信号Soutを出力する。このクロック信号CLK11,12の周波数が可変されることにより、スイッチト・キャパシタ、フィルタの遮断周波数は変化する。
フィルタ13は、制御部16から、クロック信号CLK11、12が供給され、供給されたクロック信号CLK11,12に基づいて遮断周波数fc1,fc2が可変され、遮断周波数fc1未満、遮断周波数fc2以上の周波数成分を含む回転検出信号を生成する。そして、フィルタ13は、このアナログの回転検出信号をAD変換器14に供給する。
AD変換器14は、フィルタ13から供給されたアナログの回転検出信号をデジタルの回転検出信号に変換するものである。
リプル(ripple)検出部15は、AD変換器14が変換したデジタルの回転検出信号から、特徴量を取得し、取得した特徴量に基づいて回転信号に含まれるリプルを検出するものであり、波形特徴抽出器21と、リプル判定器22と、連続判定器23と、を備える。
波形特徴抽出器21は、AD変換器14が変換したデジタルの回転検出信号の波形から、特徴量を抽出して取得するものである。波形特徴抽出器21は、特徴量として、回転検出信号の周期T、振幅Am、面積S又はこれらの組み合わせを抽出する。
リプル判定器22は、回転検出信号に含まれる電流リプルを判別するものである。リプル判定器22は、この判別を行うため、ROM(Read Only Memory)と、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)を備える(図示せず)。
このRAMは、例えば、図6に示すような回転検出信号の判定データを記憶する。そして、リプル判定器22は、この判定データと、波形特徴抽出器21が取得した特徴量と、に基づいて電流リプルを判別する。
電流リプルの判別に振幅を用いる場合、リプル判定器22は、以下のように電流リプルを判別する。
リプル判定器22は、図7(a)に示すように、まず、回転検出信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでの周期をT1として、この周期T1における3つの極値データ、即ち、立ち上がりデータu1、立ち下がりデータd1、次の立ち上がりデータu2を取得する。
取得した立ち上がりデータu1、立ち下がりデータd1、次の立ち上がりデータu2がRAMに記憶した判定データに近似している場合、リプル判定器22は、この立ち上がりデータu1、立ち下がりデータd1、立ち上がりデータu2を、それぞれ、RAMの格納場所1,2,3に記憶し、周期T1以降の電流リプルの判別に用いる。
次に、リプル判定器22は、図7(b)に示すように、次の立ち上がりから立ち下がりまでの周期をT2として、周期T2における立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd2、立ち上がりデータu3を取得する。
リプル判定器22は、立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd2、立ち上がりデータu3を、それぞれ、RAMの格納場所11,12,13に記憶する。
次に、リプル判定器22は、図7(c)に示すように、立ち上がりから立ち上がりまでの1周期をT3として、周期T3における立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd3、立ち上がりデータu4を取得する。
取得した立ち下がりデータd3は、判定データd1に近似する。このため、リプル判定器22は、RAMの格納場所12,13に記憶されている立ち下がりデータd2、立ち上がりデータu3を、それぞれ、立ち下がりデータd3、立ち上がりデータu4に更新する。
次に、リプル判定器22は、図7(d)に示すように、立ち上がりから立ち上がりまでの周期をT4として、周期T4における立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd3,立ち上がりデータu5を取得する。
取得した立ち下がりデータu5は、判定データu2と一致する。このため、リプル判定器22は、RAMの格納場所13に記憶された立ち上がりデータu4を、立ち上がりデータu5に更新する。
このように3つの立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd3、立ち上がりデータu5を取得すると、リプル判定器22は、図7(e)に示すようなリプルパルスP1を生成する。
電流リプルの判別に周期を用いる場合も同様であり、リプル判定器22は、RAMに記憶した判定データの周期を参照し、それぞれ、周期T1,T2,T3,T4と、判定データの周期と、を比較する。
そして、リプル判定器22は、取得した周期のうち、周期T4が判定データの周期T1に近似すれば、この周期T4を電流リプルの周期と判別する。そして、リプル判定器22は、図7(e)に示すようなリプルパルスP1を生成する。
電流リプルの判別に面積を用いる場合、リプル判定器22は、それぞれ、周期T1,T2,T3,T4におけるデータを積分することにより、積分値として、それぞれの面積Sを取得する。
そして、リプル判定器22は、RAMに記憶した判定データの各周期における面積を参照し、それぞれ、周期T1,T2,T3,T4の面積Sと、判定データの面積Sと、を比較する。
リプル判定器22は、判定データの面積Sに最も近似する面積を電流リプルの面積Sと判定し、図7(e)に示すようなリプルパルスP1を生成する。
リプル判定器22は、このように電流リプルを判別すると、生成したリプルパルスP1を出力するとともに、判別結果として、リプル周期rpl_T、リプル振幅rpl_Am、リプル面積rpl_Sの少なくとも1つを制御部16に供給する。
また、リプル判定器22は、リプルパルスP1とリプル判定信号S1とを連続判定器23に供給する。尚、リプル判定器22は、ROMにリプル判別を行うためのリプル判定処理のプログラムデータを記憶する。
リプル判定器22は、波形特徴抽出器21が取得した回転検出信号の振幅Am、周期T、面積Sのうちから少なくとも1つを選択し、選択した特徴量に基づいて電流リプルを判別する。
尚、リプル判定器22は、電流パルスを連続して検出したことを示す連続検出判定信号S2が連続判定器23から出力されたか否かを判別し、判別結果に基づいて特徴量を切り替える。
例えば、リプル判定器22は、特徴量として、振幅Amと周期Tとを選択した場合に、連続判定器23から、電流パルスを連続して検出したことを示す連続検出判定信号S2が出力されると、消費電力を低減するため、電流リプルの判別に用いる特徴量の数を低減し、特徴量を周期Tだけに切り替えて、回転検出信号に含まれる電流リプルを判別する。
一方、リプル判定器22は、連続判定器23から連続検出判定信号S2が出力されなかったときは、特徴量の数を増加させるか、異なる特徴量に切り替えて、再度、電流リプルを判別する。
連続判定器23は、判定結果として、リプル判定器22から供給されたリプルパルスP1とリプル判定信号S1とに基づいて、回転検出信号から電流リプルが連続検出されたか否かを判定するものである。
連続判定器23は、この判定を行うため、ROMとRAMとCPUとカウンタとを備える。そして、連続判定器23は、リプル判定器22から供給されたリプル判定信号S1をカウントする。
このカウント値をNとして、連続判定器23は、リプル判定信号S1が連続して供給されたときは、このカウント値NをインクリメントしてRAMに記憶する。
RAMは、このカウント値Nに対して予め設定された閾値Nthを記憶し、連続判定器23は、カウント値がこの閾値Nth以上になったとき、電流リプルが連続検出されたと判定し、リプル判定器22と制御部16とに連続検出判定信号S2を出力する。
一方、連続判定器23は、リプル判定信号S1が連続して供給されなかったときは、電流リプルが連続検出されなかったと判定してカウント値Nを0にリセットし、連続検出判定信号S2の出力を停止する。
尚、連続判定器23は、ROMを備え(図示せず)、このROMに、このような連続判定を行うための連続判定処理のプログラムデータを記憶する。
制御部16は、増幅器12、フィルタ13を制御するとともにモータ31の回転位置を検出し、回転を制御するものであり、ROMと、RAMと、CPUと、を備える(図示せず)。
具体的に、制御部16は、リプル検出部15から供給されたリプル周期rpl_T、リプル振幅rpl_Am、リプル面積rpl_Sのいずれかに基づいて特徴量を判別する。
また、制御部16は、連続判定器23からの連続検出判定信号S2の出力の有無に基づいて、増幅器12の増幅率を指示し、フィルタ13のLPF13aの遮断周波数fc1,HPF13bの遮断周波数fc2を可変する。
図3に示すように、モータ15の回転検出信号に高調波ノイズ又はブラシ火花に起因するノイズが含まれると、図8に示すように、回転検出信号の周波数成分には、電流リプルによる周波数frplの成分に加え、ノイズによる周波数fn1,fn2,fn3,fn4の成分が含まれる。
周波数成分fn1,fn2は高調波ノイズの周波数成分であり、その周波数は、周波数成分frplよりも高くなる。周波数成分fn3,fn4は、ブラシ火花に起因するノイズの周波数成分であり、その周波数は、周波数成分frplよりも低くなる。
回転検出信号に高調波ノイズが含まれていると、リプル判定器22が電流リプルを判別できない。リプル判定器22が電流リプルを判別できなければ、連続判定器23は、連続検出判定信号S2の出力を停止するため、制御部16は、電流リプルを検出できなかったと判別する。
制御部16は、このように判別すると、電流リプルが検出されるようにフィルタ13のLPF13aに供給するクロック信号CLK11,12の周波数を可変してフィルタ13のLPF13aの遮断周波数fc1を下げる。尚、制御部16は、このクロック信号CLK11,12を生成するクロック信号生成部(図示せず)を備える。
LPF13aの遮断周波数fc1が高調波ノイズの周波数fn2よりも低くなると、リプル判定器22は、電流リプルを判別し、連続判定器23は、連続検出判定信号S2を出力するため、制御部16は、電流リプルを検出したと判別する。
制御部16は、このように判別すると、LPF13aの遮断周波数fc1を固定する。そして、制御部16は、電流リプルの周波数成分が通過するように、フィルタ13のHPF13bに供給するクロック信号CLK11,12の周波数を可変してHPF13bの遮断周波数fc1を、遮断周波数fc2に追従させて上げる。
制御部16は、このような遮断周波数の周波数制御を行い、リプル検出部15から供給されたリプルパルスP1をカウントして直流モータ15の回転数を取得する。また、制御部16は、直流モータ15の回転位置を検出する場合、リプルパルスP1の1周期におけるこの検出位置を取得する。
制御部16は、取得した検出位置に基づいて、例えば、シートクッション、メモリシートのシート位置を制御し、取得した直流モータ15の回転数に基づいて直流モータ31の回転制御を行う。
次に本実施形態に係るモータ回転位置検出装置1の動作を説明する。
電圧変換器11は、直流モータ31に流れるモータ電流を電圧変換して図2(a)に示すような回転検出信号を生成する。
増幅器12は、制御部16から指定された増幅率に従って回転検出信号を増幅し、フィルタ13は、増幅器12が増幅した回転検出信号の周波数成分から、高調波ノイズによる高域周波数成分又はブラシ火花に起因する低域周波数成分を除去する。
AD変換器14は、フィルタ13から供給されたアナログの回転検出信号をデジタルの回転検出信号に変換し、リプル検出部15の波形特徴抽出器21は、特徴量として、回転検出信号の周期T、振幅Am、面積Sのうちから少なくとも1つを抽出する。
リプル判定器22は、内蔵するROMからリプル判定処理のプログラムデータを読み出し、図9に示すフローチャートに従ってこの処理を実行する。
リプル判定器22は、波形特徴抽出器21から回転検出信号が供給されたか否かを判定する(ステップS11)。
回転検出信号が供給されなかったと判定した場合(ステップS11;No)、リプル判定器22は、このリプル判定処理を終了させる。
回転検出信号が供給されたと判定した場合(ステップS11;Yes)、リプル判定器22は、波形特徴抽出器21が抽出した特徴量を取得し、取得した特徴量を比較する(ステップS12)。
リプル判定器22は、電流リプルを判別できたか否かを判定する(ステップS13)。
電流リプルを判別できなかったと判定した場合(ステップS13;No)、リプル判定器22は、リプル判定信号S1の供給を停止し(ステップS14)、ステップS11に戻る。
電流リプルを判別できたと判定した場合(ステップS13;Yes)、リプル判定器22は、リプル判定信号S1を連続判定器23に供給する(ステップS15)。
リプル判定器22は、判定結果として、電流リプルのリプル周期rpl_Tとリプル振幅rpl_Amとリプル面積rpl_Sとのうちで少なくとも1つを制御部16に供給し(ステップS16)、ステップS11に戻る。
連続判定器23は、リプル判定器22から、リプル判定信号S1が供給されると、内蔵するROMから連続判定処理のプログラムデータを読み出し、図10に示すフローチャートに従ってこの処理を実行する。
連続判定器23は、カウント値Nをインクリメントする(ステップS21)。
連続判定器23は、カウント値Nが閾値Nthに達したか否かを判定する(ステップS22)。
カウント値Nが閾値Nthに達していないと判定した場合(ステップS22;No)、連続判定器23は、リプル判定信号S1が供給されたか否かを判定する(ステップS23)。
リプル判定信号S1が供給されなかったと判定した場合(ステップS23;No)、連続判定器23は、カウント値Nを0にリセットし(ステップS24)、この連続判定処理を終了させる。
リプル判定信号S1が供給されたと判定した場合(ステップS23;Yes)、連続判定器23は、再度、カウント値Nをインクリメントする(ステップS21)。
カウント値Nが閾値Nthに達したと判定した場合(ステップS22;Yes)、連続判定器23は、連続検出判定信号S2をリプル判定信号S1と制御部16とに出力し(ステップS25)、この連続判定処理を終了させる。
制御部16は、内蔵するROMから周波数制御処理のプログラムデータを読み出し、図11に示すフローチャートに従ってこの処理を実行する。
制御部16は、フィルタ13に供給するクロック信号CLK11,12の周波数を可変してフィルタ13のLPF13aの遮断周波数fc1を下げる(ステップS31)。
制御部16は、連続判定器23から連続検出信号S2が出力されたか否かを判定する(ステップS32)。
制御部16は、連続判定器23から連続検出信号S2が出力されなかったときは、電流リプルが連続検出されなかったと判定する(ステップS32;No)。
この場合、制御部16は、さらに、クロック信号CLK11,12の周波数を可変してフィルタ13のLPF13aの遮断周波数fc1を下げ(ステップS31)、フィルタ13のLPF13aの遮断周波数fc1を電流パルスの周波数frplよりも高い周波数に収束させる。
制御部16は、連続判定器23から連続検出信号S2が出力されたとき、電流リプルが連続検出されたと判定し(ステップS32;Yes)、LPF13aの遮断周波数fc1を固定する(ステップS33)。
制御部16は、HPF13bの遮断周波数fc2を電流リプルの周波数frplよりもわずかに低い周波数に収束させる(ステップS34)。
制御部16は、LPF13aの遮断周波数fc1とHPF13bの遮断周波数fc2とをリプルパルスP1の周波数frplに追従させ(ステップS35)、この周波数制御処理を終了させる。
次に、このモータ回転位置検出装置1の動作を具体的に説明する。
図12(a1)に示すように、LPF13aの遮断周波数fc1が周波数fn1よりも高く、HPF13aの遮断周波数fc2が周波数fn4よりも低い場合、図12(a2)に示すように、回転検出信号には、高調波ノイズ、ブラシ火花に起因するノイズが含まれる。
リプル判定器22は、例えば、特徴量を、回転検出信号の振幅Amとして、この振幅Amに基づいて電流リプルを判別する。回転検出信号に高調波ノイズが含まれていると、リプル判定器22は、電流リプルを判別できず(ステップS13;No)、リプルパルスP1、リプル判定信号S1の供給を停止する(ステップS14)。
連続判定器23は、リプル判定器22からリプル判定信号S1が供給されないため(ステップS21;No)、連続検出判定信号S2の出力を停止する。
制御部16は、連続検出判定信号S2の出力が停止すれば(ステップS32;No)、増幅器12の増幅率を指定し、遮断周波数fc1が低くなるように、フィルタ13のLPF13aに供給するクロック信号CLK11,12の周波数を可変する(ステップS31)。
図12(b1)に示すように、LPF13aの遮断周波数fc1が周波数fn2未満まで低くなると、高調波ノイズは、図12(b2)に示すように消滅する。
高調波ノイズが消滅すると、リプル判定器22は、電流リプルを判別するため(ステップS13;Yes)、図2(b)又は図7(e)に示すようなリプルパルスP1を生成する。
そして、リプル判定器22は、連続判定器23に、このリプルパルスP1とリプル判定信号S1とを供給する(ステップS15)。リプル判定器22は、判別結果として、リプル周期rpl_Tとリプル振幅rpl_Amとリプル面積rpl_Sとを制御部16に供給する(ステップS16)。
連続判定器23は、リプル判定信号S1が連続して供給されると、連続検出判定信号S2をリプル判定器22と制御部16とに出力する(ステップS25)。
リプル判定器22は、連続判定器23から、この連続検出判定信号S2が出力されて、特徴量を周期Tだけに切り替え、この周期Tに基づいて電流リプルの判別を行う。
制御部16は、連続判定器23から連続検出判定信号S2が出力されると(ステップS32;Yes)、遮断周波数fc1を固定し(ステップS33)、増幅器12の増幅率を指定し、フィルタ13のHPF13bに供給するクロック信号CLK11,12の周波数を可変する(ステップS34)。
遮断周波数fc2が高くなって、図12(c1)に示すように、周波数fn4を越えると、周波数fn3,fn4は除去され、回転検出信号は、図12(c2)に示すように、電流リプルのみの波形を有することになる。
リプル判定器22は、図12(c2)に示すような回転検出信号から、図2(b)又は図7(e)に示すようなリプルパルスP1を生成し、生成したリプルパルスP1を制御部16に供給する。
制御部16は、リプル判定器22から供給されたリプルパルスP1をカウントし、このカウント値に基づいてモータ31の回転位置を検出し、回転を制御する。
起動時、モータ31の回転数は上昇し、電流リプルの周波数は変化する。制御部16は、電流リプルの周波数に追従するように、遮断周波数fc1,fc2を追従させる(ステップS35)。
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部16は、連続判定器23からの連続検出判定信号S2の出力が停止すると、LPF13aの遮断周波数fc1を下げるように制御して、高調波ノイズを除去する。また、制御部16は、連続検出判定信号S2が出力されると、HPF13bの遮断周波数fc2を上げるように制御して、回転検出信号からブラシ火花に起因するノイズを除去するようにした。
従って、回転検出信号に、高調波ノイズにより1周期中に2つのピークが現れた電流リプルとブラシ火花に起因するノイズにより振幅が歪んだ電流リプルとが混在していても、電流リプルを高精度に検出することができる。
また、リプル判定器22は、連続判定器23からの連続検出判定信号S2の出力が停止すると、特徴量を切り替えてリプル判別を行うようにした。
従って、電流リプルを判別するために動作する回路として、リプル検出部15を最適化することができ、消費電力を低減しつつ、電流リプルを高精度に検出することができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施の形態では、LPF13a、HPF13bがスイッチト・キャパシタ・フィルタによって構成されるものとして説明した。しかし、LPF13a、HPF13bの構成は、このようなものには限られない。
例えば、LPF13a、HPF13bは、可変抵抗、容量可変コンデンサによって構成され、制御部16がこの可変抵抗の抵抗値、容量可変コンデンサの容量を可変することにより、遮断周波数fc1,fc2を可変するようにしてもよい。
上記実施形態では、リプル判定器22が、内蔵するRAMに、回転検出信号の判定データとして、図6に示す正弦波の判定データを記憶するようにした。しかし、この判定データは、正弦波に限られるものではなく、図2(a)に示すような波形のものであってもよい。
上記実施形態では、リプル判定器22は、電流リプルを判別するための特徴量として、振幅Amと周期Tとを選択した場合に、連続判定器23から連続検出判定信号S2が出力されたとき、周期Tのみに切り替えるものとした。
しかし、これに限定されるものではなく、リプル判定器22は、特徴量として、振幅Amと面積Sとを選択して電流リプルを判別し、連続判定器23から連続検出判定信号S2が出力されたときは、振幅Amのみに切り替えるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るモータ回転位置検出装置の構成を示すブロック図である。 波形を示す図であり、(a)は、モータ電流(回転検出信号)の波形を示し、(b)は、リプルパルスの波形を示す。 回転検出信号の高調波ノイズによる波形歪みとブラシ火花に起因する波形歪みとを示す図である。 図1に示すフィルタの構成を示す図である。 図4に示すLPF、HPFを構成するスイッチト・キャパシタ・フィルタの詳細を示す図であり、(a)は、その構成を示し、(b)は、スイッチト・キャパシタ・フィルタに供給されるクロック信号と入出力信号との関係を示す。 判定データの振幅、周期、面積を示す図である。 リプル判定器が電流リプルを判別する詳細を示す図であり、(a)は、回転検出信号の最初の周期で取得した3つのデータを示し、(b)は、次の周期で取得した3つのデータをRAMに記憶する例を示す。(c)は、その次の周期で3つのデータを取得して、RAMの2つのデータを更新する例を示し、(d)は、さらにその次の周期で3つのデータを取得して、RAMの1つのデータを更新して電流リプルを判別する例を示し、(e)は、判別した電流リプルから生成されたリプルパルスを示す。 回転検出信号の周波数特性と図4に示すLPF、HPFの遮断周波数との関係を示す図である。 図1に示すリプル判定器が実行するリプル判定処理を示すフローチャートである。 図1に示す連続判定器が実行する連続判定処理を示すフローチャートである。 図1に示す制御部が実行する周波数制御処理を示すフローチャートである。 モータ回転位置検出装置の具体的な動作を示す図であり、(a1)は、制御部がLPF、HPFの遮断周波数を制御しないときの回転検出信号の周波数特性を示し、(a2)は、このときの回転検出信号の波形を示し、(b1)は、制御部がLPFの遮断周波数を可変したときの回転検出信号の周波数特性を示し、(b2)は、このときの回転検出信号の波形を示し、(c1)は、制御部がHPFの遮断周波数を可変したときの回転検出信号の周波数特性を示し、(c2)は、このときの回転検出信号の波形を示す。
符号の説明
1 モータ回転位置検出装置
11 電圧変換器(信号生成部)
12 増幅器
13 フィルタ
13a LPF(第1のフィルタ)
13b HPF(第2のフィルタ)
15 リプル検出部(リプル検出部)
16 制御部(フィルタ周波数制御部)
21 波形特徴抽出器(特徴量取得部)
22 リプル判定器(リプル判別部)
23 連続判定器(連続判定部)

Claims (6)

  1. 直流モータの回転を検出し、検出した回転によって生じるリプルを含む回転検出信号を生成する信号生成部と、
    前記信号生成部が生成した回転検出信号の周波数成分のうち、第1の遮断周波数未満の周波数成分のみを通過させる前記第1の遮断周波数を可変の第1のフィルタと、
    前記信号生成部が生成した前記回転検出信号の周波数成分のうち、前記第1の遮断周波数よりも低い遮断周波数を第2の遮断周波数として、前記第2の遮断周波数以上の周波数成分のみを通過させる前記第2の遮断周波数を可変の第2のフィルタと、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとを通過した前記第1の遮断周波数未満、前記第2の遮断周波数以上の周波数成分を含む回転検出信号の波形から、前記回転検出信号に含まれるリプルにより特徴づけられる特徴量を取得し、取得した特徴量に基づいて前記リプルを検出するリプル検出部と、
    前記リプル検出部が前記リプルを検出できなかったときは、前記リプルが検出されるように前記第1のフィルタの第1の遮断周波数を可変し、前記リプル検出部が前記リプルを検出したときは、前記第1のフィルタの第1の遮断周波数に追従させて、検出されたリプルの周波数成分が通過するように前記第2のフィルタの第2の遮断周波数を可変するフィルタ周波数制御部と、を備えた、
    ことを特徴とする直流モータのリプル検出装置。
  2. 前記リプル検出部は、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとを通過した回転検出信号から前記特徴量を取得する特徴量取得部と、
    前記特徴量取得部が取得した特徴量に基づいて、前記回転検出信号に含まれるリプルを判別するリプル判別部と、
    前記リプル判別部の判定結果に基づいて、前記回転検出信号からリプルが連続検出されたか否かを判定し、前記リプルが連続検出されたと判定したときは、連続検出判定信号を出力し、前記リプルを続けて判別できなかったと判定したときは、前記連続検出判定信号の出力を停止する連続判定部と、を備え、
    前記フィルタ周波数制御部は、前記リプル検出部の前記連続判定部が連続検出判定信号の出力を停止したときは、前記リプル検出部が前記リプルを検出できなかったと判別して、前記リプルが検出されるように前記第1のフィルタの第1の遮断周波数を可変し、前記連続判定部が連続検出判定信号を出力したときは、前記リプル検出部が前記リプルを検出したと判別し、前記第1のフィルタの第1の遮断周波数に追従させて、検出したリプルの周波数成分が通過するように前記第2のフィルタの第2の遮断周波数を可変する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の直流モータのリプル検出装置。
  3. 前記特徴量取得部は、前記特徴量として、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとを通過した回転検出信号から、当該回転検出信号の振幅、周期、積分値うちの少なくとも1つを取得し、
    前記リプル判別部は、前記連続判定部からの前記連続検出判定信号の出力の有無に基づいて前記特徴量を切り替え、前記回転検出信号に含まれるリプルを判別する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の直流モータのリプル検出装置。
  4. 前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとは、供給されたクロック信号の周波数に基づいて、それぞれ、第1の遮断周波数、第2の遮断周波数が可変するスイッチト・キャパシタ・フィルタによって構成され、
    前記フィルタ周波数制御部は、前記第1のフィルタ、前記第2のフィルタに前記クロック信号を供給し、供給する前記クロック信号の周波数を可変することにより前記第1のフィルタの第1の遮断周波数、前記第2のフィルタの第2の遮断周波数を可変する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の直流モータのリプル検出装置。
  5. 直流モータの回転を検出し、検出した回転によって形成されるリプルを含むリプル信号を出力する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の直流モータのリプル検出装置と、
    前記リプル検出装置が検出したリプルに基づいて、前記直流モータの回転位置を検出する回転位置検出部と、を備えた、
    ことを特徴とする直流モータのモータ回転位置検出装置。
  6. 直流モータの回転を検出し、検出した回転によって形成されるリプルを含む回転検出信号を生成するステップと、
    生成した回転検出信号の周波数成分のうち、第1の遮断周波数未満の低域周波数成分のみを通過させるステップと、
    生成した前記回転検出信号の周波数成分のうち、前記第1の遮断周波数よりも低い遮断周波数を第2の遮断周波数として、前記第2の遮断周波数以上の周波数成分のみを通過させるステップと、
    前記第1の遮断周波数未満、前記第2の遮断周波数以上の周波数成分を含む回転検出信号の波形から、前記回転検出信号に含まれるリプルにより特徴づけられる特徴量を取得し、取得した特徴量に基づいて、前記回転検出信号に含まれるリプルを検出するステップと、
    前記リプルを検出できなかったときは、前記リプルが検出されるように前記第1の遮断周波数を可変し、前記第1の遮断周波数に追従させて、検出されたリプルの周波数成分が通過するように前記第2の遮断周波数を可変するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする直流モータのリプル検出方法。
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