JP2008278776A - ラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乳に、乳酸菌(好ましくは、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス)及び/又は酵母と、酢酸菌(好ましくは、アセトバクター・オリエンタリス)とを接種し、並行複発酵又は単行複発酵させることにより、乳を乳酸発酵させると共に、乳に含まれるラクトースをラクトビオン酸に変換してラクトビオン酸含有発酵乳を得ることを特徴とするラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法。
【選択図】図1
Description
なお、実施例中ラクトビオン酸の定量は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用い以下の条件により行った。また、%は質量%を示す。
[HPLC分析条件]
カラム アサヒパックNH2P-50 φ4.6mm×250mm(ショウデックス社製)
移動相 アセトニトリル:40mMクエン酸−NaH2PO4緩衝液(PH5.0)=60:40(体積比)
カラム温度:40℃
流速:0.8mL/分
検出器:示差屈折計
〔ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスの培養〕
500mLの三角フラスコに、Lactobacilli MRS Broth(デフィコ社)100mLを入れ121℃で20分間殺菌した。そこに一白金耳のラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株を植菌し30℃で2日間静置培養した。
500mLの三角フラスコに、グルコース0.5%、酵母エキス0.5%、ポリペプトン0.5%、硫酸マグネシウム0.1%(pH7.0)を含む培地100mLを入れ、121℃で20分間殺菌した。その試験管に一白金耳のアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株を植菌し30℃で1晩振とう培養(220rpm)した。
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株の培養液(1.2×109cells/ml)とアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株の培養液(1.2×109cells/ml)の培養液を調製した。次に、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株の培養液1mlとアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株の培養液1μlを混合して、細胞数比が1000:1の培養液を作製した。この培養液1mlを10%脱脂粉乳(シグマ社製)を含む上記培地100mlに添加し、凍結乾燥により粉末状にすることにより、粉末状の種菌を得た。この種菌粉末1グラム中には、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427とアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606が生菌数でそれぞれ1.2×108個、1.2×105個含まれていた。
殺菌された種菌培養ビン(円柱状、内口径×外径×高さ(mm)φ67×φ82×51、アズワン社製)を準備し、上記種菌粉末1gをこの中に入れ、さらに、殺菌済みの新鮮な牛乳(明治乳業社製)を準備し、上記種菌培養ビンの中に、上記牛乳100mlを入れた。そして、これらの入った培養ビンに蓋をして閉め、よく振とうし、その後、室温で一昼夜放置し、発酵乳を作製した。その後、発酵乳を、冷蔵(4℃)環境下で7日間放置した。このようにして作製された発酵乳を経時的にサンプリングしラクトビオン酸含量を測定した。ラクトビオン酸含量の経時変化を図1に示した。
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株の培養液(1.2×109cells/ml)とアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株の培養液(1.2×109cells/ml)の培養液を調製した。次に、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株の培養液1mlとアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株の培養液10μlを混合して、細胞数比が100:1の培養液を作製した。この培養液1mlを10%脱脂粉乳(シグマ社製)を含む上記培地100mlに添加し、凍結乾燥により粉末状にすることにより、粉末状の種菌を得た。この種菌粉末1グラム中には、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427とアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606が生菌数でそれぞれ1.2×108個、1.2×106個含まれていた。この種菌を用い、実施例1と同様にして、発酵乳を作製した。
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株の培養液(1.2×109cells/ml)とアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株の培養液(1.2×109cells/ml)の培養液を調製した。次に、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株の培養液1mlとアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株の培養液100μlを混合して、細胞数比が10:1の培養液を作製した。この培養液1.1mlを10%脱脂粉乳(シグマ社製)を含む上記培地100mlに添加し、凍結乾燥により粉末状にすることにより、粉末状の種菌を得た。この種菌粉末1グラム中には、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427とアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606が生菌数でそれぞれ1.2×108個、1.2×107個含まれていた。この種菌を用い、実施例1と同様にして、発酵乳を作製した。
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株の培養液(1.2×109cells/ml)とアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株の培養液(1.2×109cells/ml)の培養液を調製した。次に、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427株の培養液1mlとアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606株の培養液1mlを混合して、細胞数比が1:1の培養液を作製した。この培養液2mlを10%脱脂粉乳(シグマ社製)を含む上記培地100mlに添加し、凍結乾燥により粉末状にすることにより、粉末状の種菌を得た。この種菌粉末1グラム中には、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスNBRC3427とアセトバクター・オリエンタリスNBRC16606が生菌数でそれぞれ1.2×108個、1.2×108個含まれていた。この種菌を用い、実施例1と同様にして、発酵乳を作製した。
牛乳100mlにラクトースを事前に、別途10グラム添加する以外は実施例1と同様にして発酵乳を作製した。
Claims (6)
- 乳に、乳酸菌及び/又は酵母と、酢酸菌とを接種し発酵させることにより、乳を乳酸発酵させると共に、乳に含まれるラクトースをラクトビオン酸に変換してラクトビオン酸含有発酵乳を得ることを特徴とするラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法。
- 発酵が、並行複発酵である請求項1記載のラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法。
- 発酵が、単行複発酵である請求項1記載のラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法。
- 乳にラクトースを別途添加することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により製造されることを特徴とするラクトビオン酸含有発酵乳。
- 請求項5記載のラクトビオン酸含有発酵乳を含むことを特徴とする飲食品。
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