JP2004261176A - ヨーグルト種菌およびそれを用いた発酵飲食品 - Google Patents
ヨーグルト種菌およびそれを用いた発酵飲食品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004261176A JP2004261176A JP2004021397A JP2004021397A JP2004261176A JP 2004261176 A JP2004261176 A JP 2004261176A JP 2004021397 A JP2004021397 A JP 2004021397A JP 2004021397 A JP2004021397 A JP 2004021397A JP 2004261176 A JP2004261176 A JP 2004261176A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yogurt
- seed
- powder
- lactococcus lactis
- bacteria
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Landscapes
- Dairy Products (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
【解決手段】ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)と酢酸菌との共棲体からなるヨーグルト種菌とする。そして、上記ヨーグルト種菌を用い、牛乳由来の乳糖含有中で発酵させてなる発酵飲食品とする。
【選択図】なし
Description
脱脂粉乳等の培地を含む所定のヨーグルト種菌を、凍結乾燥により粉末状にすることにより、粉末状のヨーグルト種菌を得た。この粉末には、下記の2種類の菌を含んでいた。
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(NBRC 3427) 1×108 〔生菌数(概数)〕
アセトバクター・オリエンタリス(NBRC 16606) 1×105 〔生菌数(概数)〕
殺菌された種菌培養ビンを準備し、上記ヨーグルト種菌粉末1gをこの中に入れ、さらに、殺菌済みの新鮮な牛乳(乳脂肪分3.5%以上のもの)を準備し、上記種菌培養ビンの中に、上記牛乳35mlを入れた。そして、これらの入った種菌培養ビンに蓋をして閉め、よく振とうし、その後、室温(25℃)環境下で12時間程、全体が固まるまで放置した。このようにして上記ヨーグルト種菌を活性化させた。そして、殺菌済みの容器に入った牛乳(500ml)(乳脂肪分3.5%以上のもの)を別途準備し、この中に、先ほど活性化させたヨーグルト種菌(培養液)を加え、熱湯消毒したスプーンで良くかき混ぜた。その後、この容器の開口に、空気が出入りできるように、ゆるく蓋(ねじ締結式)をし、そのまま室温(25℃)で、固まるまで発酵させた(3〜24時間程度)。そして、固まった後は、しっかり蓋を閉めて、冷蔵庫で保管することにより、目的とするヨーグルトを得た。
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスの一種 1×108 〔生菌数(概数)〕
アセトバクター・オリエンタリス(NBRC 16606) 1×105 〔生菌数(概数)〕
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(NBRC 3427) 1×108 〔生菌数(概数)〕
アセトバクター・オリエンタリスの一種 1×105 〔生菌数(概数)〕
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスの一種 1×108 〔生菌数(概数)〕
アセトバクター・オリエンタリスの一種 1×105 〔生菌数(概数)〕
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスの一種 1×105 〔生菌数(概数)〕
アセトバクター・オリエンタリスの一種 1×108 〔生菌数(概数)〕
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスの一種 1×108 〔生菌数(概数)〕
アセトバクター・オリエンタリスの一種 1×108 〔生菌数(概数)〕
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスの一種 1×109 〔生菌数(概数)〕
アセトバクター・オリエンタリスの一種 1×105 〔生菌数(概数)〕
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスの一種 1×109 〔生菌数(概数)〕
アセトバクター・オリエンタリスの一種 1×101 〔生菌数(概数)〕
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(NBRC 3427) のみが含まれる菌体粉末〔粉末1g中の生菌数は、1×108 (概数)〕を準備した。そして、実施例1のヨーグルト種菌粉末に代えて、上記菌体粉末を用いた。そのこと以外は、実施例1と同様にして、ヨーグルトを作製した。
アセトバクター・オリエンタリス(NBRC 16606)のみが含まれる菌体粉末〔粉末1g中の生菌数は、1×107 (概数)〕を準備した。そして、実施例1のヨーグルト種菌粉末に代えて、上記菌体粉末を用いた。そのこと以外は、実施例1と同様にして、ヨーグルトを作製した。
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスのみが含まれる菌体粉末〔粉末1g中の生菌数は、1×108 (概数)〕を準備した。なお、上記ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリスは、前記寄託のカスピアン シー ヨーグルト LA73から抽出された菌である。そして、実施例1のヨーグルト種菌粉末に代えて、上記菌体粉末を用いた。そのこと以外は、実施例1と同様にして、ヨーグルトを作製した。
アセトバクター・オリエンタリスのみが含まれる菌体粉末〔粉末1g中の生菌数は、1×107 (概数)〕を準備した。なお、上記アセトバクター・オリエンタリスは、前記寄託のカスピアン シー ヨーグルト LA73から抽出された菌である。そして、実施例1のヨーグルト種菌粉末に代えて、上記菌体粉末を用いた。そのこと以外は、実施例1と同様にして、ヨーグルトを作製した。
下記の2種類の菌を含む、一般的なヨーグルト種菌粉末を準備した。
ヨーグルト種菌粉末(1g)中:
ラクトバチルス・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus) 1×108 〔生菌数(概数)〕
ストレプトコッカス・サリバリウス・サブスピーシーズ・サーモフィラス(Streptococcus salivarius subsp. thermophilus) 1×107 〔生菌数(概数)〕
0.1規定水酸化ナトリウムを用いた中和滴定法により測定した。
得られた各ヨーグルトを、スプーンを用いてすくい上げ、その際のスプーンにかかる負荷により、各ヨーグルトの粘性を−〜++++の5段階で評価した。上記評価は、専門パネラー10名による官能試験結果の平均をとった評価であって、比較例1のヨーグルトの粘性を+とし、これを基準に評価したものである。すなわち、−は粘性が全くない、+は粘性があまりない、++は粘性が少しある、+++は粘性がかなりある、++++は粘性が非常にある、としたものである。
得られた各ヨーグルトを、スプーンを用いてすくい上げ、その際のヨーグルトの状態(糸の引き具合)を目視により評価し、各ヨーグルトの糸引き性を−〜++++の5段階で評価した。上記評価は、専門パネラー10名による官能試験結果の平均をとった評価であって、比較例1のヨーグルトの糸引き性を+とし、これを基準に評価したものである。すなわち、−は全く糸を引かない、+はあまり糸を引かない、++は少し糸を引く、+++はかなり糸を引く、++++は非常に糸を引く、としたものである。
便秘傾向(週に4回未満の便通)のパネラー(各実施例・比較例等に対し、それぞれ5名が担当するようにしている)による各ヨーグルトの整腸作用の評価を行う試験をした。詳しくは、上記パネラーに、それぞれが担当するヨーグルトを1日100g与え、これを14日間継続することにより、便秘の改善がどの程度なされるかの試験を行った。そして、1週間あたりの、各担当パネラー5名の平均的便通回数が、6回以上に増えたものを◎、4回以上6回未満に増えたものを○、4回未満のままであったものを△として評価した。なお、比較例2,4においては、ヨーグルト様にならなかったため、この試験は行わなかった。
Claims (6)
- ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)と酢酸菌との共棲体からなることを特徴とするヨーグルト種菌。
- 上記共棲体における酢酸菌が、アセトバクター(Acetobacter) 属,グルコノバクター(Gluconobacter) 属およびグルコンアセトバクター(Gluconacetobacter) 属からなる群より選ばれた少なくとも一に属する酢酸菌である請求項1記載のヨーグルト種菌。
- 上記共棲体が、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)の一種とアセトバクター・オリエンタリス (Acetobacter orientalis) の一種との共棲体であるカスピアン シー ヨーグルト LA73 (Caspian Sea yogurt LA73 ,FERM P-19206)である請求項1または2記載のヨーグルト種菌。
- ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)と酢酸菌との生菌数の割合が、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス:酢酸菌=1:1000〜100億:1の菌数比で共棲している請求項1〜3のいずれか一項に記載のヨーグルト種菌。
- 上記ヨーグルト種菌が、凍結乾燥により粉末状となっている請求項1〜4のいずれか一項に記載のヨーグルト種菌。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のヨーグルト種菌を用い、牛乳由来の乳糖含有中で発酵させてなることを特徴とする発酵飲食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004021397A JP2004261176A (ja) | 2003-02-13 | 2004-01-29 | ヨーグルト種菌およびそれを用いた発酵飲食品 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003035479 | 2003-02-13 | ||
JP2004021397A JP2004261176A (ja) | 2003-02-13 | 2004-01-29 | ヨーグルト種菌およびそれを用いた発酵飲食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004261176A true JP2004261176A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33133954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004021397A Ceased JP2004261176A (ja) | 2003-02-13 | 2004-01-29 | ヨーグルト種菌およびそれを用いた発酵飲食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004261176A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008278776A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Unitika Ltd | ラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法 |
JP2010136636A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Fujicco Co Ltd | 乳発酵物の製造方法 |
JP2016106528A (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-20 | キユーピー株式会社 | 酢酸菌を有効成分とする乳酸菌増殖促進剤 |
CN106635916A (zh) * | 2017-01-04 | 2017-05-10 | 厦门元之道生物科技有限公司 | 东方醋酸菌yzd‑09及其应用 |
-
2004
- 2004-01-29 JP JP2004021397A patent/JP2004261176A/ja not_active Ceased
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008278776A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Unitika Ltd | ラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法 |
JP2010136636A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Fujicco Co Ltd | 乳発酵物の製造方法 |
JP2016106528A (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-20 | キユーピー株式会社 | 酢酸菌を有効成分とする乳酸菌増殖促進剤 |
CN106635916A (zh) * | 2017-01-04 | 2017-05-10 | 厦门元之道生物科技有限公司 | 东方醋酸菌yzd‑09及其应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Aryana et al. | A 100-Year Review: Yogurt and other cultured dairy products | |
Chandan et al. | Yogurt: Historical background, health benefits, and global trade | |
Tamime et al. | Fermented milks and their future trends. Part II. Technological aspects | |
Tamime | Fermented milks: a historical food with modern applications–a review | |
CN103431042B (zh) | 发酵乳基料、脱乳清风味发酵乳、原料组合物及制备方法 | |
Puniya | Fermented milk and dairy products | |
US20090035288A1 (en) | Edible product containing beneficial bacteria | |
EP1289380B1 (en) | Non-viable lactobacillus containing food product | |
JP6858406B2 (ja) | 乳酸菌組成物、発酵乳及びその製造方法、並びに発酵乳製造キット | |
KR101440490B1 (ko) | 비피도박테리아의 성장 및 생존도를 개선하기 위한 아라비아 검의 용도 | |
US20090011081A1 (en) | Process for producing natto yogurt | |
EP0122104B1 (en) | Multi-cultured yogurt, solid spread and cottage cheese | |
WO2017068017A1 (en) | Low sugar flavoured yogurt | |
Salem et al. | Use of synbiotics for production of functional low fat Labneh | |
CN101940237A (zh) | 一种高黏度酸奶的发酵方法 | |
JP3878953B2 (ja) | ヨーグルトの製法およびそれにより得られたヨーグルト | |
Zoumpopoulou et al. | Kaimaki ice cream as a vehicle for Limosilactobacillus fermentum ACA-DC 179 to exert potential probiotic effects: Overview of strain stability and final product quality | |
Batawy et al. | Manufacture and properties of low-fat bio yoghurt containing probiotic strains and maltodextrin as prebiotic | |
EP1593309B1 (en) | Dairy product with at least one characteristic of a dairy product mixture | |
JP2004261174A (ja) | 豆乳発酵物およびそれを用いた飲食品 | |
JP2004261176A (ja) | ヨーグルト種菌およびそれを用いた発酵飲食品 | |
JP2012105639A (ja) | 乳酸発酵製品及び乳酸発酵製品の製造方法 | |
WO2002047491A1 (en) | Method for producing a composition having a fruity taste | |
JP2008278776A (ja) | ラクトビオン酸含有発酵乳の製造方法 | |
CN117016618A (zh) | 一种植物乳杆菌l3协同市售发酵剂的发酵乳、制备及质量评价 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040618 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040907 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041108 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20041206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050118 |
|
A313 | Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313 Effective date: 20050523 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20050617 |