JP2008275298A - 空気熱交換ユニット及び熱交換モジュール - Google Patents

空気熱交換ユニット及び熱交換モジュール Download PDF

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Koichi Yasuo
晃一 安尾
Takashi Yoshioka
俊 吉岡
Tadashi Onishi
正 大西
Toru Inazuka
徹 稲塚
Yutaka Shibata
豊 柴田
Hirokazu Fujino
宏和 藤野
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Abstract

【課題】装置の小型化を図る上で有利となる、コンパクトな外形を有する空気熱交換ユニットを提供する。
【解決手段】空気熱交換ユニット(30)は、厚さ方向に相対向する吸気側の薄板(11)と排気側の薄板(12)とを有し該両薄板(11,12)間に空気室(14)が形成された中空板状
のファン本体(15)の吸気側の薄板(11)に薄膜振動体(16)を構成した薄型送風ファン(10)と、薄型送風ファン(10)の吸気側の近傍に配置された熱交換器(20)とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気熱交換ユニット及び熱交換モジュールに関するものである。
従来より、プロペラファンやクロスフローファンで構成されたファン本体と、ファン本体を回転させるモータ等の駆動手段とを備えた送風ファンが知られている。この送風ファンは、例えば、冷媒回路を備えた空気調和装置に搭載され、ファン本体を回転させることにより熱交換器に空気を送風して、空気と冷媒とを熱交換させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−18198号公報
しかしながら、従来の送風ファンでは、ファン本体自体のサイズが大きい上、ファン本体を回転させるモータ等の駆動手段も必要であるため、送風ファンを装置に搭載する際には十分な収容スペースを確保しなければならず装置全体が大型化していた。さらに、以下に示す理由により、装置の小型化が困難であった。
図16は従来の空気調和装置の室内機の構成を示す側面図、図17は従来の天井埋込型の空気調和機の構成を示す平面図、図18は従来の空気調和装置の室外機の構成を示す平面図である。
すなわち、図16〜図18に示すように、従来の送風ファンを用いた空気調和装置では、ケーシング(C)内に配置された熱交換器(95)に流通させる空気量をできるだけ均等にするために、送風ファン(90)と熱交換器(95)との間に所定の送風空間(S)を設けなければならず、装置の小型化を図る上で不利となっていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の小型化を図る上で有利となる、コンパクトな外形を有する空気熱交換ユニットを提供することにある。
第1の発明は、空気と冷媒とを熱交換させる空気熱交換ユニットであって、前記冷媒を流通させる熱交換器本体(21)と、該冷媒と熱交換させるための空気を生成する送風ファン(10)とを備え、前記送風ファン(10)は、複数の吸気孔(11a)を有する吸気側の薄板(11)と複数の排気孔(12a)を有する排気側の薄板(12)とが厚さ方向に相対向し、該両薄板(11,12)間に空気室(14)が形成された中空板状のファン本体(15)と、該2枚の薄板(11,12)の少なくとも一方に構成され、該ファン本体(15)の厚さ方向に振動する薄膜振動体(16)とを有し、前記薄膜振動体(16)は、前記空気室(14)外方に振動することで外部の空気を前記吸気孔(11a)から該空気室(14)内に取り込む一方、該空気室(14)内方に振動することで該空気室(14)内の空気を前記排気孔(12a)から外部に排気するように構成され、前記送風ファン(10)の吸気側又は排気側の近傍には、前記熱交換器本体(21)が配置されていることを特徴とするものである。
第2の発明は、第1の発明の空気熱交換ユニットにおいて、前記送風ファン(10)及び前記熱交換器本体(21)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタ(27)が配置されていることを特徴とするものである。
第3の発明は、第1又は第2の発明の空気熱交換ユニットにおいて、前記送風ファン(10)の吸気側に前記熱交換器本体(21)が配置されており、前記ファン本体(15)の吸気側には、鉛直方向に延びる突条部(28)が水平方向に間隔をあけて複数設けられていることを特徴とするものである。
第4の発明は、第1の発明の空気熱交換ユニット(30)を複数備えた熱交換モジュールであって、前記複数の空気熱交換ユニット(30)は、送風方向に直列に配置されていることを特徴とするものである。
第5の発明は、第4の発明の熱交換モジュールにおいて、送風方向に互いに隣接する前記空気熱交換ユニット(30)のうち、上流側の該空気熱交換ユニット(30)の薄膜振動体(16)と下流側の該空気熱交換ユニット(30)の薄膜振動体(16)とは、互いに所定の位相差を有して振動するように構成されていることを特徴とするものである。
第6の発明は、第4又は第5の発明の熱交換モジュールにおいて、前記送風ファン(10)の排気側に前記熱交換器本体(21)が配置されており、送風方向に互いに隣接する前記空気熱交換ユニット(30)のうち、下流側の該空気熱交換ユニット(30)の前記ファン本体(15)の吸気側には、鉛直方向に延びる突条部(28)が水平方向に間隔をあけて複数設けられていることを特徴とするものである。
第7の発明は、第4乃至第6の発明のうち何れか1つの発明の空気熱交換ユニットにおいて、前記複数の空気熱交換ユニット(30)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタ(27)が配置されていることを特徴とするものである。
第8の発明は、第1の発明の空気熱交換ユニット(30)を複数備えた熱交換モジュールであって、前記複数の空気熱交換ユニット(30)は、前記送風ファン(10)の排気側を径方向外方に向けて且つ円弧形状をなすように組み合わされて配置されていることを特徴とするものである。
第9の発明は、第1乃至第7のうち何れか1つの発明の空気熱交換ユニットにおいて、 前記送風ファン(10)及び前記熱交換器本体(20)を一体に固定する固定枠(101)を備え、前記固定枠(101)の下部には、前記熱交換器本体(20)から流れ落ちるドレン水を受けるドレンパンが一体形成されていることを特徴とするものである。
第10の発明は、空気と冷媒とを熱交換させる空気熱交換ユニットを前提としている。
そして、前記空気熱交換ユニットにおいて、前記冷媒を流通させる冷媒通路(112)及び該冷媒通路(112)の冷媒と熱交換させる空気が流通する空気通路(113)が形成された熱交換部(115)と、該冷媒と熱交換させるための空気を生成する送風ファン部(10)とを備え、前記送風ファン部(10)は、複数の吸気孔(11a)を有する吸気側の薄板(11)と複数の排気孔(12a)を有する排気側の薄板(12)とが厚さ方向に相対向し、該両薄板(11,12)間に空気室(14)が形成された中空板状のユニット本体部(15)と、該2枚の薄板(11,12)の一方に構成され、該ユニット本体部(15)の厚さ方向に振動する薄膜振動体(16)とを有し、前記薄膜振動体(16)は、前記空気室(14)外方に振動することで外部の空気を前記吸気孔(11a)から該空気室(14)内に取り込む一方、該空気室(14)内方に振動することで該空気室(14)内の空気を前記排気孔(12a)から外部に排気するように構成され、前記2枚の薄板(11,12)の他方が前記熱交換部(115)を構成し、該熱交換部(115)を構成する薄板(11,12)に設けられた複数の孔(11a,12a)が前記空気通路(113)を構成していることを特徴とするものである。
第11の発明は、第10の発明の空気熱交換ユニットにおいて、前記熱交換部(115)は、2枚の板部材(111a,111b)の積層構造体である本体部(111)を備え、該本体部(111)の内部には前記板部材(111a,111b)同士の合わせ面に設けられた溝部(112a,112b)からなる冷媒通路(112)が形成されるとともに、該本体部(111)の表面から裏面へ貫通するように空気通路(113)が形成されていることを特徴とするものである。
第12の発明は、第10の発明の空気熱交換ユニットにおいて、前記熱交換部(115)は、複数の伝熱管(122)と、空気の送風方向に向かって該伝熱管(122)上に積層された複数の伝熱フィン(121)とを備え、該複数の伝熱フィン(121)は、各フィンごとに開口率が異なる開口部(123)を有するとともに空気の送風方向に向かって開口率が小さくなるように積層され、これら積層された開口部(123)が空気通路を構成することを特徴とするものである。
第13の発明は、第10乃至第12のうち何れか1つの発明の空気熱交換ユニットにおいて、前記送風ファン部(10)及び前記熱交換部(115)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタが配置されていることを特徴とするものである。
第14の発明は、第10の発明の空気熱交換ユニット(110,120)を複数備えた熱交換モジュールであって、前記複数の空気熱交換ユニット(110,120)は、前記送風ファン部(10)の排気側を径方向外方に向けて且つ円弧形状をなすように組み合わされて配置されていることを特徴とするものである。
第1の発明によれば、内部に空気室(14)が形成された中空板状のファン本体(15)を有する送風ファン(10)の吸気側及び排気側の近傍に熱交換器本体(21)を配置してなる空気熱交換ユニットにおいて、複数の排気孔(12a)から熱交換器本体(21)の略全面に空気室(14)内の空気を排気するようにしたから、従来のように、熱交換器本体(21)に流通する空気量を均等にするために送風ファン(10)と熱交換器本体(21)との間に所定の送風空間を設ける必要がない。そのため、送風ファン(10)と熱交換器本体(21)とをユニット化でき、空気調和装置に搭載する際の収容スペースが小さくて済み、装置全体の小型化を図る上で有利となる。
また、従来の送風ファンでは、ファン本体自体のサイズが大きい上、ファン本体を回転させるモータ等の駆動手段も必要であるため、送風ファンを装置に搭載する際には十分な収容スペースを確保しなければならず装置全体が大型化していたが、本発明の空気熱交換ユニットで用いる送風ファン(10)は、薄膜振動体(16)を空気室(14)外方に振動させて外部の空気を吸気孔(11a)から空気室(14)内に取り込む一方、空気室(14)内方に振動させて空気室(14)内の空気を排気孔(12a)から外部に排気する構成であるから、薄膜振動体(16)の振動方向及び振動量を制御するだけで空気の送風を実現することができる。
すなわち、プロペラファンや回転モータ等の大がかりなユニットを用いることなく、コンパクトな構成で空気を送風することができ、さらに装置全体の小型化を図る上で有利となる。
また、第2の発明によれば、送風ファン(10)及び熱交換器本体(21)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタ(27)が配置されているから、送風ファン(10)で外部の空気を取り込む際に、空気中の塵埃が集塵フィルタ(27)で集塵されて、送風ファン(10)の吸気孔(11a)が目詰まりする等の不具合を抑制してファン性能の劣化を防止することができる。
また、第3の発明によれば、送風ファン(10)の吸気側に熱交換器本体(21)が配置されており、ファン本体(15)の吸気側には、鉛直方向に延びる突条部(28)が水平方向に間隔をあけて複数設けられているから、熱交換器本体(21)で生じた水滴が下流側の送風ファン(10)に向かって流れる際に、突条部(28)に触れた水滴が、毛細管現象により突条部(28)に沿って下方に流れ落ちて排水される。これにより、水滴が下流側の送風ファン(10)のファン本体(15)内に入り込んでファン性能が劣化してしまうことを防止することができる。
また、第4の発明によれば、複数の空気熱交換ユニット(30)を送風方向に直列に配置したから、空気熱交換ユニット(30)を1つだけ、すなわち送風ファン(10)を1つだけ用いる場合に比べて、上流側と下流側との圧力差を大きくして静圧特性を向上させることができ、必要な送風量を確保する上で有利となる。
また、第5の発明によれば、送風方向に互いに隣接する空気熱交換ユニット(30)のうち、上流側の該空気熱交換ユニット(30)の薄膜振動体(16)と下流側の該空気熱交換ユニット(30)の薄膜振動体(16)とは、互いに所定の位相差を有して振動するように構成されているから、上流側の薄膜振動体(16)の振動により排気された空気が、下流側に隣接する空気熱交換ユニット(30)の送風ファン(10)に到達したときに下流側の薄膜振動体(16)を振動させて、さらに下流側の空気熱交換ユニット(30)に空気を排気するように制御すれば、空気の流れがスムーズとなり好ましい。
また、第6の発明によれば、送風ファン(10)の排気側に熱交換器本体(21)が配置されており、送風方向に互いに隣接する空気熱交換ユニット(30)のうち、下流側の該空気熱交換ユニット(30)の前記ファン本体(15)の吸気側には、鉛直方向に延びる突条部(28)が水平方向に間隔をあけて複数設けられているから、上流側の熱交換器本体(21)で生じた水滴が下流側の送風ファン(10)に向かって流れる際に、突条部(28)に触れた水滴が、毛細管現象により突条部(28)を介して下方に流れ落ちて排水される。
これにより、水滴が下流側の送風ファン(10)のファン本体(15)内に入り込んでファン性能が劣化してしまうことを防止することができる。
また、第7の発明によれば、複数の空気熱交換ユニット(30)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタ(27)が配置されているから、上流側の送風ファン(10)で外部の空気を取り込む際に、空気中の塵埃が集塵フィルタ(27)で集塵されて、送風ファン(10)の吸気孔(11a)が目詰まりする等の不具合を抑制してファン性能の劣化を防止することができる。
また、第8の発明によれば、複数の空気熱交換ユニット(30)を送風ファン(10)の排気側を径方向外方に向けて且つ円弧形状をなすように組み合わせて配置したから、ケーシングの収容スペースの制約により円弧状に配置しなければならない空気調和装置に対して、送風ファン(10)と熱交換器本体(21)とをユニット化した本発明の空気熱交換ユニット(30)を適用することができる。
また、第9の発明によれば、前記固定枠(101)により、前記送風ファン(10)及び前記熱交換器本体(20)を一体に固定できる。又、該固定枠(101)のドレンパンにより、冷房運転時に、前記熱交換器本体(20)から流れ落ちるドレン水を受けることができる。このように、前記固定枠(101)が、ドレンパンを兼ねるので、別途、ドレンパンを設ける必要がなく、空気熱交換ユニットの小型化を図ることができる。
また、第10の発明によれば、前記ユニット本体部(15)に設けられた2枚の薄板(11,12)の一方を前記熱交換部(115)で構成することができるので、空気熱交換ユニットの小型化を図ることができる。
また、第11の発明によれば、各板部材(111a,111b)の表面にそれぞれ溝部(112a,112b)を設け、溝部(112a,112b)が形成された各表面が合わせ面となるように2つの板部材(111a,111b)を積層させることにより、前記本体部(111)の内部に、この溝部(112a,112b)からなる冷媒通路(112)を形成することができる。又、前記本体部(111)の表面から裏面へ貫通するように空気通路(113)を形成することができる。
そして、この冷媒通路(112)を冷媒が流れ、空気通路(113)を空気室(14)内の空気が流れることにより、冷媒と空気とを熱交換することができる。このように構成された本体部(111)を備えることにより、空気熱交換ユニットの小型化を図ることができる。
また、第12の発明によれば、複数の伝熱管(122)と複数の伝熱フィン(121)とにより、前記熱交換部(125)を形成することができる。ここで、複数の伝熱フィン(121)は、各フィンごとに開口率が異なる開口部(123)を有するとともに空気の送風方向に向かって開口率が小さくなるように積層されているので、これらの開口部(123)からなるテーパ状の空気通路を形成することができる。
また、第13の発明によれば、前記送風ファン部(10)及び前記熱交換部(115)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタが配置されているので、送風ファン部(10)で外部の空気を取り込む際に、空気中の塵埃が集塵フィルタで集塵されて、送風ファン部(10)の吸気孔(11a)又は熱交換器部(115)の空気通路(113)が目詰まりする等の不具合を抑制してファン性能の劣化を防止することができる。
また、第14の発明によれば、複数の空気熱交換ユニット(110,120)を送風ファン部(10)の排気側を径方向外方に向けて且つ円弧形状をなすように組み合わせて配置したから、ケーシングの収容スペースの制約により円弧状に配置しなければならない空気調和装置に対して、送風ファン部(10)と熱交換部(115,125)とをユニット化した本発明の空気熱交換ユニット(110,120)を適用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る空気熱交換ユニットの構成を示す斜視図である。図1に示すように、この空気熱交換ユニット(30)は、空気と冷媒とを熱交換させるものであり、冷媒と熱交換させるための空気を生成する薄型送風ファン(10)と、冷媒を流通させる熱交換器(20)とを備えている。
前記空気熱交換ユニット(30)は、薄型送風ファン(10)の排気側に熱交換器(20)が配置されて一体化されて構成されたものであり、薄型送風ファン(10)から排気された空気が熱交換器(20)で冷媒と熱交換されるようになっている。
図2(a)は薄型送風ファンを排気側から見たときの平面図、図2(b)は吸気側から見たときの平面図、図3は側面断面図である。図2及び図3に示すように、前記薄型送風ファン(10)は、中空板状で略矩形状のファン本体(15)で構成されている。このファン本体(15)は、厚さ方向に相対向する吸気側の薄板(11)と排気側の薄板(12)と、この両薄板(11,12)間の周縁部を囲う側周壁(13)とを備え、両薄板(11,12)間に、両薄板(11,12)及び側周壁(13)で区画された空気室(14)が形成されている。なお、ファン本体(15)は、1〜5mm程度の厚さで形成することができる。
前記吸気側の薄板(11)には、ファン本体(15)の厚さ方向に振動する薄膜振動体(16)が構成されている。この薄膜振動体(16)は、円形の薄膜状に形成され、外周部の圧電セラミック(17)と、この圧電セラミック(17)の内側に形成されて圧電セラミック(17)の振動に伴って振動するダイヤフラム(18)とを備えている。
前記圧電セラミック(17)は、電圧を印加することで厚さ方向に変位を生じさせて振動させ、その振動に伴ってダイヤフラム(18)を振動させるものである。
前記ダイヤフラム(18)には、外部から空気室(14)に向かって細くなるテーパ状に形成された複数の吸気孔(11a)が形成されている。
一方、前記排気側の薄板(12)には、空気室(14)から外部に向かって細くなるテーパ状に形成された複数の排気孔(12a)が形成されている。
図1に示すように、前記熱交換器(20)は、クロスフィン型の熱交換器本体(21)で構成され、複数の直管状の伝熱管と複数のU字管(20a)とを有する伝熱管群と、複数の矩形平板状の伝熱フィン(20b)を有する伝熱フィン群とを備えている。そして、前記伝熱フィン群を貫通するように、前記伝熱管群が配置されている。
具体的に、前記伝熱管群は、複数の伝熱管が所定の間隔をあけて2列に配列されている。ここで、前記伝熱管群は、該伝熱管群の左列(図1の左側の列)が第1管列(20c)、右列が第2管列(20d)を構成している。そして、前記伝熱管群を構成する複数の伝熱管のうち、該第1管列(20c)における第1伝熱管の一端(第1端)(20e)及び第2伝熱管の一端(第2端)(20f)を除く伝熱管の端部同士を前記複数のU字管(20a)で接続することにより、前記伝熱管群には、第1端を入口端(20e)とし、第2端を出口端(20f)とする一本の冷媒流路が形成されている。
また、前記伝熱フィン群は、複数の伝熱フィン(20b)が前記伝熱管の長さ方向に沿って所定の間隔をあけつつ、互いに平行となるように一列に並べられて形成されている。前記各伝熱フィン(20b)には、フィンを表裏方向に貫通する複数の貫通孔が設けられており、この各貫通孔に各伝熱管が挿入されて前記熱交換器(20)が形成されている。
ここで、薄型送風ファン(10)の排気側の薄板(12)には、略全面にわたって複数の排気孔(12a)が形成されているから、薄型送風ファン(10)の排気側に薄型送風ファン(10)と略同じ外形の熱交換器(20)を配置すると、熱交換器(20)の略全面に均等に空気が排気されることとなる。したがって、本発明の空気熱交換ユニット(30)では、熱交換器(20)に流通する空気量をできるだけ均等にするために薄型送風ファン(10)と熱交換器(20)との間に送風空間を設ける必要がなく、装置全体を小型化する上で有利となる。
なお、図4に示すように、薄型送風ファン(10)よりも送風方向の上流側に集塵フィルタ(27)を配置するようにしても構わない。このようにすれば、空気中の塵埃が薄型送風ファン(10)の吸気孔(11a)に目詰まりしたり、吸気孔(11a)から空気室(14)内に入り込んだ塵芥が排気孔(12a)に目詰まりすることを防止することができる。
ここで、集塵フィルタ(27)の通気孔(27a)の孔径は、吸気孔(11a)の孔径よりも小さく形成されており、空気中の塵埃が吸気孔(11a)に吸気される前に集塵フィルタ(27)で集塵されるため、ファン性能の劣化を抑制することができる。
図5及び図6は、本実施形態1に係る空気熱交換ユニット(30)を空気調和装置の室内機に搭載した例を示す側面図である。図5は、空気熱交換ユニット(30)の排気側を室内に向けて上方を背面側に傾けて配置した例であり、ケーシング(C)背面から取り込んだ空気を空気熱交換ユニット(30)に流通させてケーシング(C)正面から排気するように構成されている。
また、図6は、空気熱交換ユニット(30)の吸気側を室内に向けて上方を背面側に傾けて配置した例であり、ケーシング(C)正面上方から取り込んだ空気を空気熱交換ユニット(30)に流通させてケーシング(C)正面下方から排気するように構成されている。
図5及び図6に示すように、この空気熱交換ユニット(30)では、薄型送風ファン(10)と熱交換器(20)とが一体化されており、且つ薄型送風ファン(10)自体の厚さもコンパクトであるため、ケーシング(C)内における空気熱交換ユニット(30)の収容スペースが少なくて済み、壁掛け用の室内機として利用可能である。なお、熱交換器(20)の下方には、熱交換器(20)で生じた水滴を回収するドレンパン(P)が配設されている。
−空気熱交換ユニットの動作−
以下、本実施形態1に係る空気熱交換ユニット(30)の動作について説明する。以下、主に薄型送風ファン(10)の送風動作について説明する。まず、図7に示すように、薄型送風ファン(10)の圧電セラミック(17)に所定の電圧を印加して厚さ方向に変位を生じさせ、その振動に伴ってダイヤフラム(18)を空気室(14)内方に振動させる。そして、このダイヤフラム(18)の振動により空気室(14)内の容積が小さくなることで空気室(14)内の空気が圧縮され、排気側の薄板(11)に形成された複数の排気孔(12a)を通じて、空気室(14)内の空気が薄型送風ファン(10)の排気側に配置された熱交換器(20)に排気される。
前記薄型送風ファン(10)から排気された空気は、熱交換器(20)の伝熱フィン(20b)間に流入し、伝熱フィン(20b)間を通過中に伝熱管内を流れる冷媒により熱交換されて、該伝熱フィン(20b)間を流出して下流側に排気される。
このように、圧電セラミック(17)に印加する電圧を適宜設定することで、ダイヤフラム(18)の空気室(14)内方への振動量を制御することができ、これにより、薄型送風ファン(10)の排気流量を制御することができる。
そして、図8に示すように、圧電セラミック(17)に所定の電圧を印加して排気動作とは逆方向に変位を生じさせ、ダイヤフラム(18)を空気室(14)外方に振動させて空気室(14)内の容積を大きくすることで、ダイヤフラム(18)に形成された複数の吸気孔(11a)を通じて外部から空気室(14)内に空気が取り込まれる。
ここで、図7及び図8に示すように、空気室(14)内の空気が排気孔(12a)から排気される排気動作時には、空気室(14)内の一部の空気がダイヤフラム(18)に形成した複数の吸気孔(11a)から外部に向かって逆流するように排気される。一方、外部の空気が吸気孔(11a)から空気室(14)内に取り込まれる吸気動作時には、排気側の外部の空気が排気孔(12a)から空気室(14)内に向かって逆流するように取り込まれる。
ここで、排気動作時に排気孔(12a)から排気される排気流量をQ1、吸気動作時に排気孔(12a)から吸気されてしまう吸気流量をQ2とすると、排気孔(12a)は空気室(14)から外部に向かって細くなるテーパ状に形成されているため、Q1>Q2の関係が成立する。一方、吸気動作時に吸気孔(11a)から吸気される吸気流量をQ3、排気動作時に吸気孔(11a)から排気されてしまう排気流量をQ4とすると、吸気孔(11a)は外部から空気室(14)に向かって細くなるテーパ状に形成されているため、Q3>Q4の関係が成立する。
このように、吸気孔(11a)及び排気孔(12a)をそれぞれ送風方向に細くなるテーパ状に形成しておけば、吸排気動作時に送風方向とは逆方向に空気が逆流したとしても、薄型送風ファン(10)の送風量をQとすると、Q=Q1−Q2=Q3−Q4の関係が成立し、その影響は非常に少なくて済む。この点は、以下の実施形態についても同様である。
以上のように、本実施形態1に係る空気熱交換ユニット(30)によれば、内部に空気室(14)が形成された中空板状のファン本体(15)を有する薄型送風ファン(10)の排気側の近傍に熱交換器(20)を配置し、複数の排気孔(12a)から熱交換器(20)の略全面に空気室(14)内の空気を排気するようにしたから、従来のように、熱交換器(20)に流通する空気量を均等にするために送風ファン(10)と熱交換器(20)との間に所定の送風空間を設ける必要がない。そのため、送風ファン(10)と熱交換器(20)とをユニット化でき、空気調和装置に搭載する際の収容スペースが小さくて済み、装置全体の小型化を図る上で有利となる。
また、従来の送風ファンでは、ファン本体自体のサイズが大きい上、ファン本体を回転させるモータ等の駆動手段も必要であるため、送風ファンを装置に搭載する際には十分な収容スペースを確保しなければならず装置全体が大型化していたが、本発明の空気熱交換ユニット(30)で用いる薄型送風ファン(10)は、薄膜振動体(16)を空気室(14)外方に振動させて外部の空気を吸気孔(11a)から空気室(14)内に取り込む一方、空気室(14)内方に振動させて空気室(14)内の空気を排気孔(12a)から外部に排気するようにしているから、薄膜振動体(16)の振動方向及び振動量を制御するだけで空気の送風を実現することができる。すなわち、プロペラファンや回転モータ等の大がかりなユニットを用いることなく、コンパクトな構成で空気を送風することができ、さらに装置全体の小型化を図る上で有利となる。
なお、本実施形態1では、クロスフィン型の熱交換器(20)を用いて説明したが、この形態に限定するものではなく、アルミ積層型等、様々な熱交換器に対して本発明を適用することができる。
また、本実施形態1では、熱交換器(20)を薄型送風ファン(10)の排気側に配置するようにしたが、薄型送風ファン(10)の吸気側に配置するようにしてもよい。さらに、薄型送風ファン(10)をなすファン本体(15)として、中空板状で略矩形状のものを用いたが、この形態に限定するものではなく、例えば、円形に形成した圧電セラミック(17)に合わせて円形形状のものを用いて薄型送風ファン(10)を構成するようにしても構わない。
また、本実施形態1では、吸気側の薄板(11)に薄膜振動体(16)を構成するようにしたが、排気側の薄板(12)に薄膜振動体(16)を構成したり、両薄板(11,12)にそれぞれ薄膜振動体(16)を構成してもよい。排気側の薄板(12)に薄膜振動体(16)を構成した場合には、排気側の薄板(12)に構成された圧電セラミック(17)の振動に伴ってダイヤフラム(18)が振動し、ダイヤフラム(18)に形成された複数の排気孔(12a)から空気室(14)内の空気が排気されるようになる。この点は、以下の実施形態についても同様である。
<変形例1>
図9は、本発明の変形例1に係る空気熱交換ユニットの構成を示す平面断面図である。前記実施形態1との違いは、薄型送風ファン(50)の薄膜振動体(16)を覆う保護フィルタ(25)を設けた点であるため、以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図9に示すように、空気熱交換ユニット(40)は、薄型送風ファン(50)と、薄型送風ファン(50)の排気側に配置された熱交換器(20)とを備えている。
前記薄型送風ファン(50)は、中空板状で略矩形状のファン本体(15)で構成されている。このファン本体(15)は、厚さ方向に相対向する吸気側の薄板(11)と排気側の薄板(12)と、この両薄板(11,12)間の周縁部を囲う側周壁(13)とを備え、両薄板(11,12)間に、両薄板(11,12)及び側周壁(13)で区画された空気室(14)が形成されている。この側周壁(13)の一端は、吸気側の薄板(12)よりも突出して延びている。
そして、前記側周壁(13)の一端部には、複数の通気孔(26)を有する保護フィルタ(25)が吸気側の薄板(11)を覆うように配置され、保護フィルタ(25)と吸気側の薄板(11)との間に区画室(24)が形成されている。この区画室(24)は、吸気側の薄板(11)に構成されたダイヤフラム(18)がファン本体(15)の厚さ方向に振動しても、ダイヤフラム(18)と保護フィルタ(25)とが干渉しないように設定されている。
そして、前記保護フィルタ(25)の通気孔(26)の孔径は、吸気孔(11a)の孔径よりも小さく形成されている。
なお、送風動作については前記実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、本変形例1に係る空気熱交換ユニット(40)によれば、薄膜振動体(16)が構成された吸気側の薄板(11)を覆うように保護フィルタ(25)が配置されているから、薄膜振動体(16)のダイヤフラム(18)を振動させた場合に、ダイヤフラム(18)が薄型送風ファン(50)の周辺に配置された部材(例えば、熱交換器等)に衝突して破損したり、振動中のダイヤフラム(18)に作業者が誤って触れてしまうことを防止することができる。
また、保護フィルタ(25)の通気孔(26)の孔径は、吸気孔(11a)の孔径よりも小さく形成されているから、空気中の塵埃が吸気孔(11a)に吸気される前に保護フィルタ(25)で集塵されることとなり、吸気孔(11a)に塵埃が目詰まりしたり、吸気孔(11a)から空気室(14)内に入り込んだ塵芥が排気孔(12a)に目詰まりすることを防止して、ファン性能の劣化を抑制することができる。
<実施形態2>
図10は、本実施形態2に係る熱交換モジュールの構成を示す側面図である。図10に示すように、この熱交換モジュール(60)は、前記実施形態1に係る空気熱交換ユニット(30)を複数備え、送風方向に直列に接続して構成されている。以下、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図10に示すように、この熱交換モジュール(60)は、複数の空気熱交換ユニット(30)を、送風方向上流側の熱交換器(20)の排気側と、下流側の空気熱交換ユニット(30)の薄型送風ファン(10)の吸気側の薄板(11)とを対向させて送風方向に直列に配置することで構成されている。
ここで、送風方向に互いに隣接する空気熱交換ユニット(30)のうち、上流側の空気熱交換ユニット(30)の薄膜振動体(16)と下流側の空気熱交換ユニット(30)の薄膜振動体(16)とは、互いに所定の位相差を有して振動するように構成されている。具体的に、薄型送風ファン(10)の運転周波数をf[Hz]、熱交換器(20)の厚さをD[m]、熱交換器(20)内を流通する空気の平均流速をU[m/s]とすると、下流側の薄型送風ファン(10)は、隣接する上流側の薄型送風ファン(10)よりも、−2πfD/Uの位相差を持たせて動作するように制御している。
このようにすれば、上流側の薄膜振動体(16)の振動により排気された空気が、下流側に隣接する空気熱交換ユニット(30)の薄型送風ファン(10)に到達したときに下流側の薄膜振動体(16)を振動させて、さらに下流側の空気熱交換ユニット(30)に空気を排気するようにすれば、空気の流れがスムーズとなり好ましい。
図11は、本実施形態2に係る熱交換モジュールを各空気熱交換ユニット毎に分割した構成を示す斜視図である。図11に示すように、管断面が偏平形状に形成された伝熱管(22)を鉛直方向に積層させ、この伝熱管(22)間に伝熱フィン(23)を配置した、いわゆるアルミ積層型の熱交換器(20)を用いて空気熱交換ユニット(30)を構成した場合には、上流側の熱交換器(20)と下流側の薄型送風ファン(10)とを密着させていると、図12に示すように、上流側の熱交換器(20)で生じた水滴(W)が、伝熱管(22)の上面に
沿って流れて下流側の薄型送風ファン(10)の吸気側の薄板(11)に付着し、その水滴(W)が吸気孔(11a)から空気室(14)内に吸気されてファン性能が劣化するおそれがある。
そこで、本実施形態2では、図11〜図13に示すように、下流側の薄型送風ファン(10)のファン本体(15)の吸気側に、鉛直方向に延びる突条部(28)を水平方向に間隔をあけて複数設けている。具体的に、図13に示す例では、薄型送風ファン(10)の側周壁(13)の一端を、吸気側の薄板(11)よりも突出して延設し、この延設部に突条部(28)を架設して、突条部(28)と吸気側の薄板(11)との間に隙間を設けるようにしている。このような薄型送風ファン(10)では、吸気側の薄板(11)に構成された薄膜振動体(16)のダイヤフラム(18)がファン本体(15)の厚さ方向に振動しても、ダイヤフラム(18)と突条部(28)とが干渉しないようになっている。
そして、薄型送風ファン(10)の吸気側に突条部(28)を設けたことで、上流側の空気熱交換ユニット(30)と下流側の空気熱交換ユニット(30)とを直列に配置したときに、上流側の熱交換器(20)と下流側の薄型送風ファン(10)の吸気側の突条部(28)とが当接して、下流側の薄型送風ファン(10)の吸気側の薄板(11)が上流側の熱交換器(20)に接触しなくなる。
そして、上流側の熱交換器(20)で生じた水滴(W)が、伝熱管(22)の上面に沿って下流側に流れ出す際に突条部(28)に触れると、毛細管現象により突条部(28)に沿って下方に流れ落ちるようになっている。これにより、下流側の薄型送風ファン(10)の吸気孔(11a)から水滴(W)が取り込まれることを抑制して、ファン性能の劣化を防止することができる。
なお、熱交換モジュール(60)を、前記変形例1に係る保護フィルタ(25)を設けた空気熱交換ユニット(40)を直列に配置して構成した場合には、保護フィルタ(25)の表面に上述した突条部(28)を設けることで、上流側の空気熱交換ユニット(40)と下流側の空気熱交換ユニット(40)とを直列に配置したときに、上流側の熱交換器(20)と下流側の薄型送風ファン(50)の吸気側の突条部(28)とが当接して、下流側の薄型送風ファン(50)のファン本体(15)の吸気側の保護フィルタ(25)が上流側の熱交換器(20)に接触しなくなる。
−熱交換モジュールの動作−
以下、熱交換モジュール(60)の動作について説明する。まず、上流側の空気熱交換ユニット(30)の薄型送風ファン (10)の圧電セラミック(17)に所定の電圧を印加して厚さ方向に変位を生じさせ、その振動に伴ってダイヤフラム(18)を空気室(14)内方に振動させる。そして、このダイヤフラム(18)の振動により空気室(14)内の容積が小さくなることで空気室(14)内の空気が圧縮され、排気側の薄板(11)に形成された複数の排気孔(12a)を通じて空気室(14)内の空気が熱交換器(20)に排気される。
前記薄型送風ファン(10)から排気された空気は、排気側に配置された熱交換器(20)の伝熱フィン(20b)間に流入し、伝熱フィン(20b)間を通過中に伝熱管内を流れる冷媒により熱交換されて、該伝熱フィン(20b)間を流出して下流側に排気される。
そして、下流側に隣接する空気熱交換ユニット(30)の薄型送風ファン(10)に上流側の空気熱交換ユニット(30)で排気された空気が到達すると、下流側の薄型送風ファン(10)の圧電セラミック(17)に所定の電圧を印加して厚さ方向に変位を生じさせ、その振動に伴ってダイヤフラム(18)を空気室(14)内方に振動させる。そして、このダイヤフラム(18)の振動により空気室(14)内の容積が小さくなることで空気室(14)内の空気が圧縮され、排気側の薄板(11)に形成された複数の排気孔(12a)を通じて空気室(14)内の空気が熱交換器(20)に排気される。以下、この動作を順番に行うものとする。
ここで、送風方向に互いに隣接する空気熱交換ユニット(30)のうち、上流側の該空気熱交換ユニット(30)のダイヤフラム(18)と下流側の空気熱交換ユニット(30)のダイヤフラム(18)とは、先に説明したように、−2πfD/Uの位相差を持たせて動作するように制御している。
以上のように、本実施形態2に係る熱交換モジュール(60)によれば、複数の空気熱交換ユニット(30)を送風方向に直列に配置したから、空気熱交換ユニット(30)を1つだけ、すなわち薄型送風ファン(10)を1つだけ用いる場合に比べて、上流側と下流側との圧力差を大きくして静圧特性を向上させることができ、必要な風量を確保する上で有利となる。
なお、図14に示すように、熱交換モジュール(60)の最上流側に集塵フィルタ(27)を配置して、上流側の薄型送風ファン(10)で外部の空気を取り込む際に、空気中の塵埃が集塵フィルタ(27)で集塵するようにすれば、薄型送風ファン(10)の吸気孔(11a)が目詰ま
りする等の不具合を抑制してファン性能の劣化を防止することができる。
<変形例2>
図15は、本発明の変形例2に係る熱交換モジュールの構成を示す平面図である。図15に示すように、この熱交換モジュール(70)は、複数の空気熱交換ユニット(30)を薄型送風ファン(10)の排気側を径方向外方に向けて且つ円弧形状をなすように組み合わせて配置されている。
具体的に、複数の空気熱交換ユニット(30)は、隣接する薄型送風ファン(10)のファン本体(15)の側周壁(13)同士を互いに当接させた状態から、ファン本体(15)の吸気側の当接側の端縁を中心として各空気熱交換ユニット(30)を回転させて、全体として円弧形状となるように各空気熱交換ユニット(30)を組み合わせて配置させて熱交換モジュール(70)を形成している。ここで、複数の空気熱交換ユニット(30)は、熱交換器(20)の伝熱管が、隣接する空気熱交換ユニット(30)に干渉しないように、隣接方向と直交する方向に延びるように配置されている。
以上のように、本変形例2に係る熱交換モジュール(70)によれば、ケーシングの収容スペースの制約により円弧状に配置しなければならない空気調和装置に対して、送風ファン(10)と熱交換器本体(21)とをユニット化した本発明の空気熱交換ユニット(30)を適用することができる。
<実施形態3>
図19は本発明の実施形態3に係る空気熱交換ユニット(100)の構成を示す分解図である。この空気熱交換ユニット(100)は、空気と冷媒とを熱交換させるものであり、冷媒と熱交換させるための空気を生成する薄型送風ファン(10)と、冷媒を流通させる熱交換器(20)と、該薄型送風ファン(10)及び熱交換器(20)を固定する固定枠(101)とを備えている。
前記薄型送風ファン(10)及び熱交換器(20)の構成は、実施形態1で示した薄型送風ファン(10)及び熱交換器(20)と同じであるため、説明は省略する。
前記固定枠(101)は、平面視で中空部を有する矩形状の枠部を構成し、上部枠(105)と下部枠(103)とを有している。下部枠(103)は、図19の上方に開口したコ字状に形成され、上部枠(105)は、その下部枠(103)の開口部分に取り付けられている。又、上部枠(105)及び下部枠(103)の内側にはそれぞれ溝部が形成されており、この溝部に薄型送風ファン(10)及び熱交換器(20)の周縁部が嵌め込まれるように構成されている。
又、前記下部枠(103)における下方の溝部は、他の溝部よりも深く形成されている。この深く形成された部分が、枠に嵌め込まれた熱交換器(20)から流れ落ちるドレン水を受けるためのドレンパンを構成している。そして、この下部枠(103)の外側面下方には、ドレンパンに溜まったドレン水を空気熱交換ユニット(100)の外側へ放出するためのドレン水導出管(104)が枠壁を貫通して設けられている。
以上のように、実施形態3に係る空気熱交換ユニット(100)において、前記固定枠(101)が、ドレンパンを兼ねるので、別途、ドレンパンを設ける必要がない。したがって、空気熱交換ユニット(100)の小型化を図ることができる。
<実施形態4>
図20は本発明の実施形態4に係る空気熱交換ユニット(110)の構成を示す図であり、(a)は排気側から見た外形図、(b)は(a)のA−A断面図を示している。実施形態1で示した薄型送風ファン(10)との違いは、排気側の薄板(12)が板状の熱交換部(115)を構成している点である。以下、実施形態1の薄型送風ファン(10)と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図20に示すように、前記板状の熱交換部(115)は、本体部(111)と該本体部(111)に形成された冷媒通路(112)及び通風孔(空気通路)(113)とを備えている。
前記本体部(111)は、2枚の矩形状の板部材(111a,111b)が積層されてなる。一方の板部材(111a)の表面(116a)には、蛇行するように溝部(112a)が形成されている。そして、蛇行するように形成された溝部(112a)と溝部(112a)との間には、板部材(111a)の厚さ方向に複数のテーパ孔(113a)が貫通して設けられている。尚、このテーパ孔(113a)は、表面(116a)から裏面へ向かって小さくなるように形成されている。
又、他方の板部材(111b)の表面(116b)にも、同じように、蛇行するように溝部(112b)が形成されている。そして、蛇行するように形成された溝部(112b)と溝部(112b)との間には、板部材(111b)の厚さ方向に複数のテーパ孔(113b)が設けられている。尚、このテーパ孔(113b)は、表面(116b)から裏面へ向かって大きくなるように形成されている。
そして、各板部材(111a,111b)において、上記溝部(112a,112b)及びテーパ孔(113a,113b)が互いに対向するように配置するとともに、各板部材(111a,111b)の表面同士(116a,116b)が接するように積層することにより、本体部(111)が形成される。ここで、溝部(112a,112b)同士で形成された通路が冷媒通路(112)を形成し、テーパ孔(113a,113b)同士が連通して形成された孔が通風孔(113)を形成する。
以上のように、実施形態4に係る空気熱交換ユニット(110)において、実施形態1の薄型送風ファン(10)における排気側の薄板(12)が上述した熱交換部(115)を構成しているので、空気熱交換ユニット(110)の小型化を図ることができる。
<変形例>
図21は本発明の実施形態4の変形例に係る空気熱交換ユニット(120)の構成を示す図であり、(a)は排気側から見た外形図、(b)は(a)のB−B断面図を示している。実施形態4で示した空気熱交換ユニット(110)とは、熱交換部の構成が異なる。以下、実施形態4の空気熱交換ユニット(110)と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図21に示すように、前記空気熱交換ユニット(120)の熱交換部(125)は、複数の伝熱管(122)と複数のパンチングプレート(121)とを備えている。
前記伝熱管(122)は直管状に形成され、空気熱交換ユニット(120)の排気面に対して平行に一列に並べられている。一列に並べられた各伝熱管(122)の両端部は、側周壁(13)に設けられた貫通孔(126)に貫通して固定されている。そして、このように固定された伝熱管(122)上に複数の孔(123)が形成されたパンチングプレート(121)が積み重ねられている。尚、図21(b)では、パンチングプレート(121)の枚数を実際よりも少なく図示している。
ここで、各パンチングプレート(121)上には、孔(123)と孔(123)との間に複数の凹陥部(127)が直線状に形成され、各凹陥部(127)ごとに前記伝熱管(122)が取り付けられている。又、複数のパンチングプレート(121)は、プレート(121)ごとに孔径が異なるように構成されていて、空気熱交換ユニット(120)の空気室(14)から排気側へ向かってプレート(121)の孔径が小さくなる順に積み重ねられている。このように積み重ねられたパンチングプレート(121)の孔(123)が、テーパ状の通風孔(空気通路)を構成する。
以上のように、実施形態4の変形例に係る空気熱交換ユニット(110)によれば、実施形態4とは違い、一般に使用されている伝熱管(122)を冷媒通路として用いることができる。又、実施形態4とは違い、複数のパンチングプレート(121)を重ね合わせることで、テーパ状の通風孔を構成している。したがって、前記空気熱交換ユニット(120)を伝熱管(122)やパンチングプレート(121)の比較的安価な材料で製作することができ、低コスト化を図ることができる。
尚、実施形態4の変形例では、テーパ状の通風孔を形成するために、プレートごとに孔径の異なる複数のパンチングプレート(121)を用いているが、これに限定されず、フィンごとに目付の異なる複数のメッシュフィンを用いてもよい。この場合、空気熱交換ユニット(120)の空気室(14)から排気側へ向かってメッシュフィンの目付が大きくなる順に(網目内の面積が狭くなる順に)積み重ねる。
〈その他の実施形態〉
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態4及び実施形態4の変形例に係る空気熱交換ユニット(110,120)は、排気側に熱交換部(115,125)を設けたが、これに限定されず吸気側に設けてもよい。この場合、薄膜振動体(16)は排気側に設けるようにする。
又、前記実施形態4及び実施形態4の変形例に係る空気熱交換ユニット(110,120)を複数組み合わせて空気熱交換モジュールを構成してもよい。この場合、例えば空気熱交換ユニット(110,120)の排気側を径方向外方に向けて且つ円弧形状をなすように組み合わせて配置してもよい。
又、前記実施形態4及び実施形態4の変形例に係る空気熱交換ユニット(110,120)の前記送風ファン部(10)及び前記熱交換部(115)よりも送風方向の上流側に、集塵フィルタを配置してもよい。このようにすれば、空気中の塵埃が送風ファン部(10)の吸気孔(11a)に目詰まりしたり、吸気孔(11a)から空気室(14)内に入り込んだ塵芥が熱交換部(115,125)の空気通路(113,123)に目詰まりすることを防止することができる。ここで、集塵フィルタの通気孔の孔径は、吸気孔(11a)の孔径よりも小さく形成されており、空気中の塵埃が吸気孔(11a)に吸気される前に集塵フィルタで集塵されるため、ファン性能の劣化を抑制することができる。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、装置の小型化を図る上で有利となる、コンパクトな外形を有する空気熱交換ユニットを提供することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態1に係る空気熱交換ユニットの構成を示す斜視図である。 (a)は薄型送風ファンを排気側から見たときの平面図、(b)は吸気側から見たときの平面図である。 薄型送風ファンの構成を示す側面断面図である。 図1における空気熱交換ユニットに集塵フィルタを設けた構成を示す斜視図である。 図1における空気熱交換ユニットを空気調和装置の室内機に搭載した例を示す側面図である。 図1における空気熱交換ユニットを空気調和装置の室内機に搭載した別の例を示す側面図である。 図3において空気室内の空気を外部に排気する排気動作を示す側面断面図である。 図3において外部の空気を空気室内に取り込む吸気動作を示す側面断面図である。 本発明の変形例1に係る空気熱交換ユニットの構成を示す平面断面図である。 本実施形態2に係る熱交換モジュールの構成を示す側面図である。 図10において熱交換モジュールを各空気熱交換ユニット毎に分割した構成を示す斜視図である。 図10における熱交換モジュールの構成を示す側面断面図である。 図10における空気熱交換ユニットの構成を示す平面断面図である。 図10における熱交換モジュールに集塵フィルタを設けた構成を示す側面断面図である。 本変形例2に係る熱交換モジュールの構成を示す平面図である。 従来の空気調和装置の室内機の構成を示す側面図である。 従来の天井埋込型の空気調和機の構成を示す平面図である。 従来の空気調和装置の室外機の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態3に係る空気熱交換ユニットの構成を示す分解図である。 本発明の実施形態4に係る空気熱交換ユニットを示す図であり、(a)は排気側から見た外形図、(b)は(a)のA−A断面図である。 実施形態4の変形例に係る空気熱交換ユニットを示す図であり、(a)は排気側から見た外形図、(b)は(a)のB−B断面図である。
符号の説明
10 送風ファン
11 薄板
11a 吸気孔
12 薄板
12a 排気孔
14 空気室
15 ファン本体
16 薄膜振動体
21 熱交換器本体
27 集塵フィルタ
28 突条部
30 空気熱交換ユニット
60 熱交換モジュール

Claims (14)

  1. 空気と冷媒とを熱交換させる空気熱交換ユニットであって、
    前記冷媒を流通させる熱交換器本体(21)と、該冷媒と熱交換させるための空気を生成する送風ファン(10)とを備え、
    前記送風ファン(10)は、複数の吸気孔(11a)を有する吸気側の薄板(11)と複数の排気孔(12a)を有する排気側の薄板(12)とが厚さ方向に相対向し、該両薄板(11,12)間に空気室(14)が形成された中空板状のファン本体(15)と、該2枚の薄板(11,12)の少なくとも一方に構成され、該ファン本体(15)の厚さ方向に振動する薄膜振動体(16)とを有し、
    前記薄膜振動体(16)は、前記空気室(14)外方に振動することで外部の空気を前記吸気孔(11a)から該空気室(14)内に取り込む一方、該空気室(14)内方に振動することで該空気室(14)内の空気を前記排気孔(12a)から外部に排気するように構成され、
    前記送風ファン(10)の吸気側又は排気側の近傍には、前記熱交換器本体(21)が配置されていることを特徴とする空気熱交換ユニット。
  2. 請求項1において、
    前記送風ファン(10)及び前記熱交換器本体(21)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタ(27)が配置されていることを特徴とする空気熱交換ユニット。
  3. 請求項1又は2において、
    前記送風ファン(10)の吸気側に前記熱交換器本体(21)が配置されており、
    前記ファン本体(15)の吸気側には、鉛直方向に延びる突条部(28)が水平方向に間隔をあけて複数設けられていることを特徴とする空気熱交換ユニット。
  4. 請求項1に記載の空気熱交換ユニットを複数備えた熱交換モジュールであって、
    前記複数の空気熱交換ユニット(30)は、送風方向に直列に配置されていることを特徴とする熱交換モジュール。
  5. 請求項4において、
    送風方向に互いに隣接する前記空気熱交換ユニット(30)のうち、上流側の該空気熱交換ユニット(30)の薄膜振動体(16)と下流側の該空気熱交換ユニット(30)の薄膜振動体(16)とは、互いに所定の位相差を有して振動するように構成されていることを特徴とする熱交換モジュール。
  6. 請求項4又は5において、
    前記送風ファン(10)の排気側に前記熱交換器本体(21)が配置されており、
    送風方向に互いに隣接する前記空気熱交換ユニット(30)のうち、下流側の該空気熱交換ユニット(30)の前記ファン本体(15)の吸気側には、鉛直方向に延びる突条部(28)が水平方向に間隔をあけて複数設けられていることを特徴とする熱交換モジュール。
  7. 請求項4乃至6のうち何れか1項において、
    前記複数の空気熱交換ユニット(30)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタ(27)が配置されていることを特徴とする熱交換モジュール。
  8. 請求項1に記載の空気熱交換ユニットを複数備えた熱交換モジュールであって、
    前記複数の空気熱交換ユニット(30)は、前記送風ファン(10)の排気側を径方向外方に向けて且つ円弧形状をなすように組み合わされて配置されていることを特徴とする熱交換モジュール。
  9. 請求項1乃至7のうち何れか1項において、
    前記送風ファン(10)及び前記熱交換器本体(20)を一体に固定する固定枠(101)を備え、前記固定枠(101)の下部には、前記熱交換器本体(20)から流れ落ちるドレン水を受けるドレンパンが一体形成されていることを特徴とする空気熱交換ユニット。
  10. 空気と冷媒とを熱交換させる空気熱交換ユニットであって、
    前記冷媒を流通させる冷媒通路(112)及び該冷媒通路(112)の冷媒と熱交換させる空気が流通する空気通路(113)が形成された熱交換部(115)と、該冷媒と熱交換させるための空気を生成する送風ファン部(10)とを備え、
    前記送風ファン部(10)は、複数の吸気孔(11a)を有する吸気側の薄板(11)と複数の排気孔(12a)を有する排気側の薄板(12)とが厚さ方向に相対向し、該両薄板(11,12)間に空気室(14)が形成された中空板状のユニット本体部(15)と、該2枚の薄板(11,12)の一方に構成され、該ユニット本体部(15)の厚さ方向に振動する薄膜振動体(16)とを有し、
    前記薄膜振動体(16)は、前記空気室(14)外方に振動することで外部の空気を前記吸気孔(11a)から該空気室(14)内に取り込む一方、該空気室(14)内方に振動することで該空気室(14)内の空気を前記排気孔(12a)から外部に排気するように構成され、
    前記2枚の薄板(11,12)の他方が前記熱交換部(115)を構成し、該熱交換部(115)を構成する薄板(11,12)に設けられた複数の孔(11a,12a)が前記空気通路(113)を構成していることを特徴とする空気熱交換ユニット。
  11. 請求項10において、
    前記熱交換部(115)は、2枚の板部材(111a,111b)の積層構造体である本体部(111)を備え、該本体部(111)の内部には前記板部材(111a,111b)同士の合わせ面に設けられた溝部(112a,112b)からなる冷媒通路(112)が形成されるとともに、該本体部(111)の表面から裏面へ貫通するように空気通路(113)が形成されていることを特徴とする空気熱交換ユニット。
  12. 請求項10において、
    前記熱交換部(115)は、複数の伝熱管(122)と、空気の送風方向に向かって該伝熱管(122)上に積層された複数の伝熱フィン(121)とを備え、該複数の伝熱フィン(121)は、各フィンごとに開口率が異なる開口部(123)を有するとともに空気の送風方向に向かって開口率が小さくなるように積層され、これら積層された開口部(123)が空気通路を構成することを特徴とする空気熱交換ユニット。
  13. 請求項10乃至12のうち何れか1項において、
    前記送風ファン部(10)及び前記熱交換部(115)よりも送風方向の上流側には集塵フィルタが配置されていることを特徴とする空気熱交換ユニット。
  14. 請求項10に記載の空気熱交換ユニットを複数備えた熱交換モジュールであって、
    前記複数の空気熱交換ユニット(110,120)は、前記送風ファン部(10)の排気側を径方向外方に向けて且つ円弧形状をなすように組み合わされて配置されていることを特徴とする熱交換モジュール。
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