JP2008274639A - 排水配管構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建築物の床スラブ1に貫通穴1aが形成され、貫通穴1aに排水管が貫通された排水配管構造であって、排水管が、貫通穴1a内に配置された熱可塑性樹脂筒状の継手部材11と、貫通穴1aの外部に配置された金属筒状の排水立管14と、この排水立管14と継手部材11とを接続する金属筒状の床上用ソケット12および床下用ソケット13と、継手部材11の外周に装着され、加熱時に膨張する熱膨張性耐火材と、を備えていることを特徴とする排水配管構造とした。
【選択図】図1
Description
したがって、火災時に、熱膨張性耐火材が加熱されると、熱膨張性耐火材が膨張して樹脂製の排水管継手が外側から圧迫して変形させ、貫通穴が閉塞されて床スラブの上下で延焼が生じるのを防止できる。
具体的には、排水管として金属製のものを用いると、高級感を演出することができる。しかし、床スラブの貫通穴の部分に金属製のものを用いると、火災時に、熱膨張性耐火材で変形させることができず、延焼を招くおそれが生じる。
したがって、排水管において、金属製の排水立管とソケットのみを床スラブの外部に露出させて、金属製の排水管が床スラブを貫通しているように見えさせることが可能で、従来に無い、高級感を有した新規な排水管を提供して、外観品質の多様化を達成することができる。
また、火災の発生時には、床スラブの貫通穴に配置した熱可塑性樹脂製の継手の外周に装着した熱膨張性耐火材が膨張し、継手部材を圧迫して変形させることで、床スラブの上下間を遮断して、延焼を防止することができる。
以上のように、本発明の排水配管構造では、金属製の排水管を用いて外観品質の多様化を達成することと、火災発生時の延焼防止性能を確保することとの両立を図ることができる。
したがって、排水管の内部を上方から下方へ落下する水に対して、ソケットの接続部分の抵抗を抑えることができ、水の流れがスムーズである。
さらに、継手部材に接続した床上用ソケットの床上用外筒に排水立管を差し込み、金属製の排水立管と床上用外筒とを床スラブの上側で連続させることができる。
さらに、継手部材に接続した床下用ソケットの床下用ソケット本体を、排水立管に差し込み、金属製の排水立管と床下用外筒とを床スラブの下側で連続させることができる。
したがって、床上用ソケットの下端部に接続する接続する継手部材の上端部が、床上用ソケットの外筒に覆われるため、いっそう樹脂製の継手部材が露出しないようにでき、外観品質を向上させることができる。
さらに、床上用ソケットでは、継手部材の上端部が、差込用隙間に差し込まれて、床上用ソケット本体の小径部と継手部材との間のシールと、継手部材と床上用外筒とのシールと、の二重シール構造となっているため、シール性に優れる。
(実施の形態1)
図2に示すように、実施の形態1の排水配管構造Aは、複数階に積層されたバルコニーBの床スラブ1を貫通する排水管10に適用されている。
具体的には、この熱膨張性耐火材15として、積水化学工業株式会社製の商品名「フィブロック」(反応温度200℃以上で、体積が5〜40倍に膨張)や、因幡電機産業株式会社製の商品名「熱膨張性耐熱シール材IP」(120℃から膨張を開始し、体積が4倍以上に膨張)や、ニチアス株式会社製の商品名「パーモフレックス」(850℃、30分加熱後に発泡して体積が4倍以上に膨張)や、株式会社古川テクノマテアリアル製の商品名「ヒートメル」(膨張開始温度120℃顕著な反応温度260℃、体積が4〜8倍に膨張)などを使用できる。
なお、継手部材11および熱膨張性耐火材15の外周と貫通穴1aとの間は、モルタル(例えば、セメント:砂=1:3)20で埋められている。
床上用外筒121は、排水立管14と同じ金属素材(本実施の形態の場合、アルミニウム合金)による押出成形により円筒状に形成されており、排水立管14の外周に嵌合可能に、排水立管14の外径よりも僅かに大径の内径に形成されているとともに、継手部材11の外周に嵌合可能に、継手部材11の外径よりも僅かに大径の内径に形成されている。
小径部123bは、継手部材11の内周に嵌合可能に、継手部材11の内径よりも僅かに小径の外径に形成されている。
さらに、床上用外筒121の下端部には、床上用ソケット本体123の小径部123bと内径方向に重ねられ、両者121,123bの間に継手部材11を差し込むための差込用隙間124が、径差に基づき形成されている。なお、この差込用隙間124を形成する床上用外筒121の寸法が、前述の継手部材11のラップ代Laに一致する。
床下用ソケット本体133は、排水立管14と同じ金属素材(本実施の形態の場合、アルミニウム合金)による鋳物製品であり、排水立管14の内周に嵌合可能に排水立管14の内径よりも僅かに小径の外径の円筒状に形成されている。
なお、床下用外筒131において、床下用ソケット本体133の上端よりも上方の寸法が、前述の継手部材11のラップ代Lbに一致する。
まず、あらかじめ貫通穴1aの形成作業と、継手部材11へのソケット接続作業を行っておく。
すなわち、施工現場において、床スラブ1に貫通穴1aを形成しておく。
この場合、継手部材11の上端を、図1(a)に示す床上用ソケット12の差込用隙間124に挿入させ、大径部123aの下端に突き当てる。
また、継手部材11の下端は、図1(b)に示す床下用ソケット13の床下用外筒131の内周に挿入し、床下用ソケット本体133の上端に突き当てる。
この場合、熱膨張性耐火材15の巻き付け開始端と終端との間に隙間が生じないように巻き付けるもので、開始端と終端とが重なってもよい。
次に、順次、両ソケット12,13に排水立管14を接続する。
以上の手順により、図4に示す状態となる。
1a 貫通穴
10 排水管
11 継手部材
12 床上用ソケット
13 床下用ソケット
14 排水立管
15 熱膨張性耐火材
121 床上用外筒
123 床上用ソケット本体
123a大径部
123b小径部
124 差込用隙間
131 床下用外筒
133 床下用ソケット本体
Claims (4)
- 建築物の床スラブに貫通穴が形成され、
この貫通穴に排水管が貫通された排水配管構造であって、
前記排水管が、前記貫通穴内に配置された熱可塑性樹脂筒状の継手部材と、前記貫通穴の外部に配置された金属筒状の排水立管と、この排水立管と前記継手部材とを接続する金属筒状のソケットと、前記継手部材の外周に装着され、加熱時に膨張する熱膨張性耐火材と、を備えていることを特徴とする排水配管構造。 - 前記ソケットは、前記排水立管と同素材により形成されており、前記継手部材と排水管とのうち、上方の部材を差し込む外筒と、この外筒よりも小径に形成され、下方の部材に差し込む差込部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の排水配管構造。
- 前記ソケットとして、前記継手部材の上端部と前記排水立管とを接続する床上用ソケットと、前記継手部材の下端部と前記排水立管とを接続する床下用ソケットと、を備え、
前記床上用ソケットは、前記排水立管を差込可能な筒状の床上用外筒と、この床上用外筒の内側に装着された筒状鋳物製の床上用ソケット本体と、を備え、
この床上用ソケット本体は、前記床上用外筒の内側に装着された大径部と、この大径部の下端部に連続して形成されているとともに、前記継手部材に差込可能な外径に形成された前記差込部としての小径部と、を備え、
前記床下用ソケットは、前記継手部材を差込可能な筒状の床下用外筒と、この床下用外筒の内側に装着された筒状鋳物製の床下用ソケット本体と、を備え、
この床下用ソケット本体は、前記差込部として前記継手部材に差込可能な外径に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の排水配管構造。 - 前記床上用外筒の下端部と前記小径部との間に、両者の径差により前記継手部材を挿入可能な環状の差込用隙間が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の排水配管構造。
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