JP2008273999A - フェノール樹脂およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フェノール性水酸基を有するフルオレン類[9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−C1−4アルキルフェニル)フルオレンなど]のメチロール体と、フェノール類(クレゾールなど)とを酸触媒の存在下で反応させる。この方法では、塩基触媒の存在下、フェノール性水酸基を有するフルオレン類とアルデヒド類とを、前記フルオレン類のフェノール性水酸基1モルに対して、ホルミル基(HCO−)換算で、アルデヒド類1モル以上の割合で反応させ、得られた反応物とフェノール類とを酸触媒の存在下で反応させてもよい。
【選択図】なし
Description
(式中、R1はビフェニル誘導体、フェニレン誘導体、ナフタレン誘導体、ビフェニレン誘導体、フルオレン誘導体、ビスフェノールフルオレン誘導体のいずれかを表し、Xはハロゲン原子、水酸基、炭素数10以下のアルコキシル基のいずれかを表す。)
この文献には、前記フェノール系樹脂材料を得る代表的な製造方法において、まず、フェノール類(A)と芳香族類(B)を、酸触媒の存在下で縮合反応させて縮合体を得ること、縮合反応を行う場合、フェノール類(A)の使用量は、芳香族類(B)で表される化合物1モルに対して、通常0.3〜20モル、好ましくは0.4〜15モルであることが記載されている。
なお、式(1)において、m1、m2、k1又はk2が、それぞれ2以上である場合、複数のR1a、R1b、R2aおよびR2bは、それぞれ、同一又は異なっていてもよい。
(フェノール性水酸基を有するフルオレン類)
フェノール性水酸基を有するフルオレン類(単に、フルオレン類などということがある)は、フェノール性水酸基およびフルオレン骨格を有している限り、特に限定されないが、通常、下記式(1)で表される化合物であってもよい。
上記式(1)において、環Z1および環Z2で表される芳香族炭化水素環としては、ベンゼン環、縮合多環式炭化水素環(詳細には、少なくともベンゼン環を含む縮合多環式炭化水素環)などが挙げられる。縮合多環式炭化水素環に対応する縮合多環式炭化水素としては、縮合二環式炭化水素(例えば、インデン、ナフタレンなどのC8−20縮合二環式炭化水素、好ましくはC10−16縮合二環式炭化水素)、縮合三環式炭化水素(例えば、アントラセン、フェナントレンなど)などの縮合2乃至4環式炭化水素などが挙げられる。好ましい縮合多環式炭化水素としては、縮合多環式芳香族炭化水素(ナフタレン、アントラセンなど)が挙げられ、特にナフタレンが好ましい。なお、環Z1およびZ2はそれぞれ同一の又は異なる環であってもよく、通常、同一の環であってもよい。
(1a)9,9−ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン類には、9,9−ビス(モノヒドロキシフェニル)フルオレン類、9,9−ビス(ジヒドロキシフェニル)フルオレン類、9,9−ビス(トリヒドロキシフェニル)フルオレン類[例えば、9,9−ビス(2,4,6−トリヒドロキシフェニル)フルオレンなどの9,9−ビス(トリヒドロキシフェニル)フルオレンなど]が含まれ、通常、9,9−ビス(モノヒドロキシフェニル)フルオレン類又は9,9−ビス(ジヒドロキシフェニル)フルオレン類、特に9,9−ビス(モノヒドロキシフェニル)フルオレン類を好適に使用できる。
9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレン類{例えば、9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス[6−(2−ヒドロキシナフチル)]フルオレン(又は6,6−(9−フルオレニリデン)−ジ(2−ナフトール))、9,9−ビス[1−(6−ヒドロキシナフチル)]フルオレン(又は5,5−(9−フルオレニリデン)−ジ(2−ナフトール))、9,9−ビス[1−(5−ヒドロキシナフチル)]フルオレン(又は5,5−(9-フルオレニリデン)−ジ(1−ナフトール))など]などの置換基を有していてもよい9,9−ビス(モノヒドロキシナフチル)フルオレン}、これらの9,9−ビス(モノヒドロキシナフチル)フルオレン類に対応する9,9−ビス(ポリヒドロキシナフチル)フルオレン類(例えば、9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシナフチル)フルオレン類)などが挙げられる。
フェノール類としては、前記フェノール性水酸基を有するフルオレン以外のフェノール類(又はフルオレン骨格を有しないフェノール類)が挙げられる。フェノール類は、置換基(アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基など)を有していてもよい。なお、フェノール類は、同一又は異なる置換基を有していてもよい。フェノール類において置換基の数は、例えば、0〜6(例えば、0〜4)、好ましくは1〜3、さらに好ましくは1〜2程度であってもよい。なお、フェノール類は、市販品を用いてもよく、当該分野で知られている公知の方法により調製することもできる。
本発明には、フェノール性水酸基を有するフルオレン類(前記例示のフルオレン類など)およびフェノール類(前記例示のフェノール類など)をフェノール成分とするフェノール樹脂(ノボラック型フェノール樹脂)の製造方法も含まれる。
本発明のフェノール樹脂は、種々の用途に使用でき、熱可塑性樹脂としても、熱硬化性樹脂として利用することもできる。すなわち、本発明のフェノール樹脂は、自己架橋性を有しており、単独で硬化可能である。そして、このようなフェノール樹脂の硬化物は、耐熱性やプラズマ耐性(又は耐エッチング性)に優れている。そのため、本発明には、前記フェノール樹脂の硬化物(前記フェノール樹脂が硬化した硬化物)も含まれる。
前記フェノール樹脂の硬化物は、樹脂成分として、前記フェノール樹脂が単独で硬化(又は架橋)した硬化物(架橋物、自己架橋物)であればよい。このような硬化物は、例えば、前記フェノール樹脂を加熱することにより得ることができる。このような硬化物は、慣用の成形方法(圧縮成形法、トランスファー成形法など)を利用して成形でき、例えば、前記フェノール樹脂を含む塗膜を加熱することにより得られる硬化膜(硬化塗膜)の形態であってもよい。前記塗膜は、例えば、前記フェノール樹脂および溶媒を含むコーティング液(塗布液)を基板に塗布することにより形成してもよい。
本発明のフェノール樹脂は、樹脂組成物を構成することもできる。このような樹脂組成物は、前記フェノール樹脂を少なくとも含んでいればよく、熱可塑性樹脂組成物(例えば、前記例示の添加剤、前記フェノール樹脂以外の樹脂{例えば、フルオレン骨格を有しないフェノール樹脂、前記分子量の範囲にない[例えば、重量平均分子量2000未満(例えば、1500以下)の]フルオレン骨格含有フェノール樹脂など}などを含む樹脂組成物)であってもよく、熱硬化性樹脂組成物であってもよい。また、後述するように、感光性樹脂組成物であってもよい。特に、本発明のフェノール樹脂を熱硬化性樹脂又は硬化剤とする熱硬化性樹脂組成物は、耐熱性や耐エッチング性に優れた硬化物(特に硬化膜)を得るのに有用である。
熱硬化性樹脂組成物は、前記フェノール樹脂を熱硬化性樹脂成分とする場合、硬化剤成分とする場合などに応じて適宜選択でき、例えば、(i)前記フェノール樹脂と硬化剤とで構成された熱硬化性樹脂組成物、(ii)前記フェノール樹脂と硬化性樹脂(又は硬化性化合物)とで構成された熱硬化性樹脂組成物などが含まれる。なお、前記フェノール樹脂は、前記のように、単独でも(硬化剤の非存在下)でも硬化可能である。
前記樹脂組成物は、感光性樹脂組成物であってもよい。すなわち、本発明のフェノール樹脂は、好適に感光性樹脂組成物を構成する樹脂(特に、ベース樹脂)として用いることもできる。前記フェノール樹脂で構成された感光性樹脂組成物は、耐エッチング性の高いパターンを形成するのに極めて有用である。なお、感光性樹脂組成物は、組み合わせる感光剤や後述の他の樹脂を適宜選択することにより、ネガ型又はポジ型感光性樹脂組成物とすることができる。
試料(フェノール樹脂)を含むテトラヒドロフラン溶液(約5重量%溶液)を作成し、ゲル透過型クロマトグラフ(TOSOH製、「HLC−8020」)により、40℃の測定条件下、ポリスチレン換算で、重量平均分子量(Mw)を測定した。
示差走査熱量計(DSC、SII製、「DSC6220」)により、ガラス転移温度(Tg)を測定した。
リアクティブイオンエッチング装置(サムコ(株)製、ロードロック式RIE装置)を用いて、以下の条件でエッチングを行った。
Model RIE 200−L
気体:O2:SF6=5:30(sccm)
圧力:6Pa
出力:150W/24cmφ
時間:3min
そして、エッチングにより消失した膜の厚み(nm)をエッチング時間(分)で除した値を、耐ドライエッチング性[又はエッチング速度(nm/分)]として表示した。この値が小さいほど耐ドライエッチング性が高いことを示す。
9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン(大阪ガスケミカル株式会社製)454重量部と、p−ホルムアルデヒド86重量部と、溶媒としての水840重量部およびメタノール120重量部と、アルカリとしての水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)104重量部とを混合し、50℃にて攪拌しながら6時間反応させた。
実施例1において、オルトクレゾール130重量部に代えて、メタクレゾール130重量部を使用した以外は、実施例1と同様にしてフェノール樹脂を得た。得られたフェノール樹脂の重量平均分子量Mwを測定したところ、7,533であり、分子量分布(Mw/Mn)は2.8であった。また、GPCチャートから算出された重量平均分子量1000以下の成分の割合は、10重量%以下であった。さらに、得られたフェノール樹脂のガラス転移温度(Tg)を測定した結果、166℃であり、耐熱性に優れた樹脂であることがわかった。
実施例1において、オルトクレゾール130重量部に代えて、パラクレゾール130重量部を使用した以外は、実施例1と同様にしてフェノール樹脂を得た。得られたフェノール樹脂の重量平均分子量Mwを測定したところ、6,079であり、分子量分布(Mw/Mn)は6.4であった。また、GPCチャートから算出された重量平均分子量1000以下の成分の割合は、10重量%以下であった。さらに、得られたフェノール樹脂のガラス転移温度(Tg)を測定した結果、155℃であり、耐熱性に優れた樹脂であることがわかった。
実施例1において、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン454重量部を6,6’−(9−フルオレニリデン)−ジ(2−ナフトール)(大阪ガスケミカル株式会社製、「ビスナフトールフルオレン」)540重量部に代えた以外は、実施例1と同様にしてフェノール樹脂を得た。得られたフェノール樹脂の重量平均分子量Mwを測定したところ、5,215であり、分子量分布(Mw/Mn)は2.6であった。また、GPCチャートから算出された重量平均分子量1000以下の成分の割合は、10重量%以下であった。さらに、得られたフェノール樹脂のガラス転移温度(Tg)を測定した結果、184℃であり、耐熱性に優れた樹脂であることがわかった。
9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン(大阪ガスケミカル株式会社製)454重量部と、オルトクレゾール130重量部と、p−ホルムアルデヒド86重量部と、溶媒としての水840重量部およびメタノール120重量部と、シュウ酸2重量部とを加え、50℃にて攪拌しながら6時間反応させた。引き続き、中和および抽出により不純物を除去し、ろ過して得られた反応物を乾燥することで、生成物を得た。得られた生成物の重量平均分子量Mwを測定したところ、308であり、分子量分布は1.07であった。さらに、得られた生成物のガラス転移温度(Tg)を測定した結果、219℃であり、ほぼ9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンの融点であることがわかった。
比較例1において、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンに代えて、ビスフェノールAを用いた以外は、比較例1と同様にしてフェノール樹脂(ノボラック型フェノール樹脂)を得た。得られたフェノール樹脂の重量平均分子量Mwを測定したところ、21,800であり、分子量分布(Mw/Mn)は13.1であった。さらに、得られたフェノール樹脂のガラス転移温度(Tg)を測定した結果、93℃であり、耐熱性が低い樹脂であることがわかった。
メタクレゾール(MCR)70重量部、パラクレゾール(PCR)30重量部、p−ホルムアルデヒド77重量部、水300重量部およびメタノール60重量部と、アルカリとしての水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)51重量部とを混合し、50℃にて攪拌しながら6時間反応させ、汎用のノボラック型フェノール樹脂(Mw=4899)を調製した。そして、得られた汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)(東京化成製)1000重量部に溶解し、コーティング組成物を得た。洗浄したシリコンウェハーをヘキサメチルジシラザンで処理した後、スピンコーターを用いて調製したコーティング組成物を乾燥後の膜厚が0.4μmとなるように塗布し、ホットプレートにて100℃で5分間加熱した。次いで、180℃で20分間加熱し、膜を得た。このようにして得られた膜のエッチング速度を測定した結果、36.3nm/分であった。
汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部に代えて実施例1で得られたノボラック型フェノール樹脂100重量部を用いた以外は比較例3と同様に膜を作製し、耐エッチング性能を測定した結果、エッチング速度は30.9nm/分であった。比較例3で得られた膜のエッチング速度を100としたときのエッチング速度(以下、エッチングレートという)は、85(30.9÷36.3×100)であり、汎用ノボラック型フェノール樹脂と比較してエッチング耐性に優れることがわかった。
汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部に代えて実施例2で得られたノボラック型フェノール樹脂100重量部に変更した以外は比較例3と同様に膜を作製し、耐エッチング性能を測定した結果、エッチング速度は27.6nm/分であった。エッチングレートは76であり、汎用ノボラック型フェノール樹脂と比較して極めてエッチング耐性に優れることがわかった。
汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部に代えて実施例3で得られたノボラック型フェノール樹脂100重量部に変更した以外は比較例3と同様に膜を作製し、耐エッチング性能を測定した結果、エッチング速度は33.8nm/分であった。エッチングレートは93であり、汎用ノボラック型フェノール樹脂と比較してエッチング耐性に優れることがわかった。
汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部に代えて実施例4で得られたノボラック型フェノール樹脂100重量部に変更した以外は比較例3と同様に膜を作製し、耐エッチング性能を測定した結果、エッチング速度は25.8nm/分であった。エッチングレートは71であり、汎用ノボラック型フェノール樹脂と比較してエッチング耐性に優れることがわかった。
比較例3で得られた汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部、架橋剤としての下記式(A)で表される化合物(メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、アメリカン・シアナミド社製、商品名cymel303)25重量部、および光酸発生剤としての下記式(B)で表される化合物(トリアジン系光酸発生剤、みどり化学製、TAZ−107)3重量部を、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)(東京化成製)1000重量部に溶解させ、感光性樹脂組成物を得た。
汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部に代えて実施例1で得られたノボラック型フェノール樹脂100重量部を使用した以外は比較例4と同様にエッチングパターンを作製し、エッチング速度を測定した結果、露光部のエッチング速度は40.0nm/分であり、未露光部のエッチング速度は40.3nm/分であった。比較例4で得られた膜のエッチング速度(露光部又は未露光部)を100としたときのエッチング速度(以下、エッチングレートという)は、露光部で89、未露光部で87であり、汎用ノボラック型フェノール樹脂と比較してエッチング耐性に優れることがわかった。
汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部に代えて実施例2で得られたノボラック型フェノール樹脂100重量部に変更し、溶媒をシクロヘキサノンに変更した以外は比較例4と同様にエッチングパターンを作製し、エッチング速度を測定した結果、露光部のエッチング速度は39.1nm/分(エッチングレートは87)、未露光部のエッチング速度は41.0nm/分(エッチングレートは89)であり、汎用ノボラック型フェノール樹脂と比較してエッチング耐性に優れることがわかった。
汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部に代えて実施例3で得られたノボラック型フェノール樹脂100重量部に変更した以外は比較例4と同様にエッチングパターンを作製し、エッチング速度を測定した結果、露光部のエッチング速度は40.3nm/分(エッチングレートは90)、未露光部のエッチング速度は38.0nm/分(エッチングレートは82)であり、汎用ノボラック型フェノール樹脂と比較してエッチング耐性に優れることがわかった。
汎用ノボラック型フェノール樹脂100重量部に代えて実施例4で得られたノボラック型フェノール樹脂100重量部に変更した以外は比較例4と同様にエッチングパターンを作製し、エッチング速度を測定した結果、露光部のエッチング速度は36.9nm/分(エッチングレートは82)、未露光部のエッチング速度は38.2nm/分(エッチングレートは82)であり、汎用ノボラック型フェノール樹脂と比較してエッチング耐性に優れることがわかった。
Claims (17)
- フェノール性水酸基を有するフルオレン類およびフェノール類をフェノール成分とするフェノール樹脂であって、重量平均分子量2000以上を有するフェノール樹脂。
- 重量平均分子量が3000以上であり、ガラス転移温度が100℃以上である請求項1記載のフェノール樹脂。
- 式(1)において、環Z1および環Z2がベンゼン環又はナフタレン環であり、n1およびn2がそれぞれ1又は2であり、m1およびm2がそれぞれ0〜2であり、R2aおよびR2bが炭化水素基である請求項3記載のフェノール樹脂。
- フェノール性水酸基を有するフェノール類が、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−置換フェニル)フルオレン、9,9−ビス(ジヒドロキシフェニル)フルオレン又は9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレンである請求項1記載のフェノール樹脂。
- フェノール性水酸基を有するフルオレン類が、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−C1−4アルキルフェニル)フルオレン又は9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレンである請求項1記載のフェノール樹脂。
- フェノール類がクレゾールである請求項1記載のフェノール樹脂。
- フェノール類の割合が、フェノール性水酸基を有するフルオレン類1重量部に対して0.1〜10重量部である請求項1記載のフェノール樹脂。
- フェノール性水酸基を有するフルオレン類のメチロール体とフェノール類とが酸触媒の存在下で縮合した縮合物である請求項1記載のフェノール樹脂。
- フェノール性水酸基を有するフルオレン類のメチロール体とフェノール類とが酸触媒の存在下で縮合した縮合物であって、(i)フェノール性水酸基を有するフェノール類が、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−C1−4アルキルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(ジヒドロキシフェニル)フルオレン又は9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレンであり、(ii)フェノール類の割合が、フェノール性水酸基を有するフルオレン類1重量部に対して0.2〜3重量部であり、(iii)重量平均分子量3000以上であり、かつ(iv)ガラス転移温度が110℃以上である請求項1記載のフェノール樹脂。
- フェノール性水酸基を有するフルオレン類のメチロール体と、フェノール類とを酸触媒の存在下で反応させて、請求項1記載のフェノール樹脂を製造する方法。
- 塩基触媒の存在下、フェノール性水酸基を有するフルオレン類とアルデヒド類とを、前記フルオレン類のフェノール性水酸基1モルに対して、ホルミル基(HCO−)換算で、アルデヒド類1モル以上の割合で反応させ、得られた生成物とフェノール類とを酸触媒の存在下で反応させる請求項11記載の製造方法。
- 請求項1記載のフェノール樹脂が硬化した硬化物。
- 少なくとも請求項1記載のフェノール樹脂を含む樹脂組成物。
- 請求項1記載のフェノール樹脂および感光剤を含む感光性樹脂組成物である請求項14記載の樹脂組成物。
- 請求項1記載のフェノール樹脂と、酸の作用により硬化可能な熱硬化性樹脂と、光酸発生剤とで構成されたネガ型感光性樹脂組成物である請求項15記載の樹脂組成物。
- 請求項16記載の樹脂組成物で形成されたパターン。
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