JP2008273589A - 部品搬送用トレーおよびこれを用いた部品の搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品が輸送、搬送時に過度な衝撃を受けることがなく、破損のおそれがないとともに、トレーの削れくず等の異物が部品に付着するおそれもない部品搬送用トレーおよびこれを用いた部品の搬送方法を提供する。
【解決手段】 1は部品搬送用トレーである。部品搬送用トレー1は、熱可塑性樹脂からなり、中空二重壁構造を有するものである。中空二重壁構造の第一壁2には部品を載置するための複数の凹部3を有し、かつ中空二重壁構造の第二壁4には部品を収容するための複数の凹陥部5を有している。凹部3と凹陥部5は一体に溶着されている。部品搬送用トレー1には一対のラッチ7が設けられているとともに、ラッチ7に対応したラッチ受け8が一体に形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 1は部品搬送用トレーである。部品搬送用トレー1は、熱可塑性樹脂からなり、中空二重壁構造を有するものである。中空二重壁構造の第一壁2には部品を載置するための複数の凹部3を有し、かつ中空二重壁構造の第二壁4には部品を収容するための複数の凹陥部5を有している。凹部3と凹陥部5は一体に溶着されている。部品搬送用トレー1には一対のラッチ7が設けられているとともに、ラッチ7に対応したラッチ受け8が一体に形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車のエンジン、駆動機構などの自動車部品、精密機器、半導体装置の電子部品などの各種部品(ワーク)を輸送、搬送するためのトレーおよびこのトレーを用いた部品の搬送方法に関するものである。
従来より、各種部品はプラスチック製のパレットやトレーなどに載置して船またはトラックなどを用いて組み立て工場まで輸送され、その後各種部品(ワーク)は組み付け作業を行なうために生産ラインにおいてパレットやトレーなどに載置された状態で搬送される(特開2001−88889公報参照)。
特開2001−88889公報
ところが、前掲の特開2001−88889公報に紹介されているプラスチック製のトレーに金属製の各種部品を載置して輸送、搬送した場合、輸送、搬送時の振動によりトレーと部品との摩擦によりプラスチックの削れくずが発生し、部品に付着するおそれがあった。
そこで、本発明は、中空二重壁構造を有し、部品の載置部分の凹部に対応した位置に部品を収容する凹陥部が形成され凹部と凹陥部が中空部内で一体に溶着されていて剛性および緩衝性が高く、各トレーがラッチ等の固定手段により連結固定されて部品を安定して保持することができ、部品が輸送、搬送時に過度な衝撃を受けることがなく、破損のおそれがないとともに、トレーの削れくず等の異物が部品に付着するおそれもない部品搬送用トレーおよびこれを用いた部品の搬送方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するための本発明の請求項1に係る部品搬送用トレーは、熱可塑性樹脂からなる中空二重壁構造を有する部品搬送用トレーであって、中空二重壁構造の第一壁には部品を載置するための複数の凹部を有し、かつ中空二重壁構造の第二壁には部品を収容するための複数の凹陥部を有し、前記凹部と前記凹陥部が一体に溶着されていることを特徴とするものである。
前記トレーには一対のラッチおよびそれに対応したラッチ受けが一体に形成されていることが好適であり(請求項2)、また、前記ラッチは薄肉のヒンジ部を介して前記トレーに対して屈曲自在に設けられていることが好適である(請求項3)。
本発明の請求項4に係る部品の搬送方法は、複数のトレーを用いた部品の搬送方法であって、前記トレーは複数の凹部を設けた第一壁および複数の凹陥部を設けた第二壁を有し、前記凹部と前記凹陥部とが中空部内で一体に溶着された中空二重壁構造からなり、第一のトレーの凹部に複数の部品を載置するとともに、第二のトレーの凹陥部に前記部品が収容されるように重ね合わせて、第一のトレーまたは第二のトレーに設けた固定手段および固定受け部に係止させることにより、重ね合わせたトレーの間に複数の部品を保持させて搬送することを特徴とするものである。
そして、前記固定手段が第一のトレーに一体に形成されたラッチであり、前記固定受け部が第二のトレーに一体に形成されたラッチ受けであることが好適である(請求項5)。
本発明に係る部品搬送用トレーによれば、中空二重壁構造を有し、部品の載置部分の凹部に対応した位置に部品を収容する凹陥部が形成され凹部と凹陥部が中空部内で一体に溶着されているため、剛性および緩衝性が高く、部品は第一のトレーと第二のトレーに挟まれて各トレーがラッチ等の固定手段により連結固定されるため部品を安定して保持することができる。このため、トレーに載置された部品のガタツキが防止され、トレーの削れくずが発生するおそれがない。
さらに、本発明に係る部品の搬送方法によれば、部品は第一のトレーと第二のトレーに挟み込まれ、互いのトレーはラッチ等の固定手段により連結固定されるため部品が輸送、搬送時に過度な衝撃を受けることがなく、破損のおそれがないとともに、トレーの削れくず等の異物が部品に付着するおそれもない。
図1は本発明の一実施の形態に係る部品搬送用トレーの全体斜視図、図2は同上平面図、図3は同上部品搬送用トレーを複数個用いた部品搬送態様を示す概略側面図、図4は図3に示す態様の一部詳細断面図である。
図1および図2において、1は部品搬送用トレーである。この部品搬送用トレー1は、熱可塑性樹脂からなり、中空二重壁構造を有するものである。そして、中空二重壁構造の第一壁2には部品を載置するための複数の凹部3を有し、かつ中空二重壁構造の第二壁4には部品を収容するための複数の凹陥部5を有しており、前記凹部3と前記凹陥部5は一体に溶着されている。6はその溶着部である。部品搬送用トレー1には一対のラッチ7が設けられているとともに、ラッチ7に対応したラッチ受け8が一体に形成されている。前記ラッチ7は薄肉のヒンジ部9を介して部品搬送用トレー1に対して屈曲自在に設けられている。図示の実施の形態においては、一対のラッチ7が部品搬送用トレー1の対角線に対応する位置に設けられている。
本発明に係る部品搬送用トレー1は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタート等のポリエステル系樹脂、ポリアミドおよびこれらの混合物など、剛性等の機械的高度の大きい熱可塑性樹脂で構成するのが好ましい。
本発明に係る部品搬送用トレー1を用いた部品の搬送方法としては、図3および図4に示すように複数の部品搬送用トレー1a〜1eを用いる。すなわち、第一のトレー1aの凹部3に複数の部品10を載置するとともに、第二のトレー1bの凹陥部5に前記部品10が収容されるように重ね合わせる。そして、第一のトレー1aに設けたラッチ7を第二のトレー1bに設けたラッチ受け8係止させることにより、重ね合わせた第一のトレー1aと第二のトレー1bの間に複数の部品を保持させる。同様に第二のトレー1b、第三のトレー1c、第四のトレー1dおよび第五のトレー1eを重ね合わせて第二のトレー1b〜第五のトレー1eの間にも部品10を保持させる。
本発明に係る部品搬送用トレー1を複数用いる部品の搬送方法によれば、部品搬送用トレー1が中空二重壁構造を有し、部品の載置部分の凹部3に対応した位置に部品を収容する凹陥部5が形成され、凹部3と凹陥部5が中空部内で溶着部6により一体に溶着されているため、剛性および緩衝性が高く、部品10は各トレー1a〜1eの間に挟まれてラッチ7とラッチ受け8により連結固定されるため、部品10を安定して保持することができる。このため、各トレー1a〜1eに載置された部品10のガタツキが防止され、特に金属製の部品と熱可塑性樹脂製のトレーの摩擦によって各トレー1a〜1eに削れくずが発生するおそれがなく、部品10は輸送、搬送時に過度な衝撃を受けることがない。
1 部品搬送用トレー
1a 第一のトレー
1b 第二のトレー
1c 第三のトレー
1d 第四のトレー
1e 第五のトレー
2 第一壁
3 凹部
4 第二壁
5 凹陥部
6 溶着部
7 ラッチ
8 ラッチ受け
9 ヒンジ部
10 部品
1a 第一のトレー
1b 第二のトレー
1c 第三のトレー
1d 第四のトレー
1e 第五のトレー
2 第一壁
3 凹部
4 第二壁
5 凹陥部
6 溶着部
7 ラッチ
8 ラッチ受け
9 ヒンジ部
10 部品
Claims (5)
- 熱可塑性樹脂からなる中空二重壁構造を有する部品搬送用トレーであって、
中空二重壁構造の第一壁には部品を載置するための複数の凹部を有し、
かつ中空二重壁構造の第二壁には部品を収容するための複数の凹陥部を有し、
前記凹部と前記凹陥部が一体に溶着されている
ことを特徴とする部品搬送用トレー。 - 前記トレーには一対のラッチおよびそれに対応したラッチ受けが一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の部品搬送用トレー。
- 前記ラッチは薄肉のヒンジ部を介して前記トレーに対して屈曲自在に設けられていることを特徴とする請求項2記載の部品搬送用トレー。
- 複数のトレーを用いた部品の搬送方法であって、
前記トレーは複数の凹部を設けた第一壁および複数の凹陥部を設けた第二壁を有し、
前記凹部と前記凹陥部とが中空部内で一体に溶着された中空二重壁構造からなり、
第一のトレーの凹部に複数の部品を載置するとともに、
第二のトレーの凹陥部に前記部品が収容されるように重ね合わせて、
第一のトレーまたは第二のトレーに設けた固定手段および固定受け部に係止させることにより、重ね合わせたトレーの間に複数の部品を保持させて搬送する
ことを特徴とする部品の搬送方法。 - 前記固定手段が第一のトレーに一体に形成されたラッチであり、前記固定受け部が第二のトレーに一体に形成されたラッチ受けであることを特徴とする請求項4記載の部品の搬送方法。
Priority Applications (1)
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JP2007120404A JP2008273589A (ja) | 2007-04-30 | 2007-04-30 | 部品搬送用トレーおよびこれを用いた部品の搬送方法 |
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KR200452218Y1 (ko) * | 2010-10-01 | 2011-02-14 | 21세기산기(주) | 팔레트 |
JP2012206724A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Sekisui Plastics Co Ltd | 梱包材 |
CN108891707A (zh) * | 2018-07-11 | 2018-11-27 | 合肥市通得力电气制造有限公司 | 一种塑封电机包装板 |
KR20190000603U (ko) * | 2017-08-30 | 2019-03-08 | 김운수 | 중공형 원통 중량체의 패키징 구조 |
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2007
- 2007-04-30 JP JP2007120404A patent/JP2008273589A/ja active Pending
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