JP2008273271A - トラックのアンダーランプロテクター - Google Patents

トラックのアンダーランプロテクター Download PDF

Info

Publication number
JP2008273271A
JP2008273271A JP2007116232A JP2007116232A JP2008273271A JP 2008273271 A JP2008273271 A JP 2008273271A JP 2007116232 A JP2007116232 A JP 2007116232A JP 2007116232 A JP2007116232 A JP 2007116232A JP 2008273271 A JP2008273271 A JP 2008273271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side flange
mounting
collision
protector
webs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007116232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5041864B2 (ja
Inventor
Hideki Ishitobi
秀樹 石飛
Hiroaki Hosoi
寛哲 細井
Kazuyuki Tono
和幸 東野
Hisashi Miyamoto
久史 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd, Kobe Steel Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2007116232A priority Critical patent/JP5041864B2/ja
Publication of JP2008273271A publication Critical patent/JP2008273271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5041864B2 publication Critical patent/JP5041864B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】トラックの車体フレームに設置した仲介部品の端面にボルト・ナットで取り付けられるアンダーランプロテクター。他車両が衝突したとき車体フレームとの取付部を支点として曲げ変形したとき、取付作業穴から破断するのを防止する。
【解決手段】衝突側フランジ12と取付側フランジ13、及び両者を連結するウエブ14,15を有する略矩形断面のアルミニウム合金押出形材からなり、衝突側フランジ12は薄肉部12aとその上下に厚肉部12bを有する。取付側フランジ13の車体フレーム9との取付部にボルト穴16が形成され、ボルト穴16の前方位置に薄肉部12aが位置し、ここにボルト穴16に対応する取付作業穴17が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラックの車体のフロント及びリアに取り付けられるアンダーランプロテクターの構造に関する。
アンダーランプロテクタは、大型トラックのフロント及びリアに車幅方向に設置され、乗用車等の中軽量級車両との衝突(前方からの衝突、後方からの追突)時に、中軽量級車両がトラックの下に潜り込むことを防止するものである(特許文献1〜3参照)。
特開2000−272444号公報 特開2002−362267号公報 特開2004−231044号公報
近年アンダーランプロテクターの衝突強度基準が強化され、一方で積載重量を増加させたいという要求があり、そのため高強度化と軽量化を両立する目的で、素材としてアルミニウム合金押出材やハイテン鋼が用いられている。
図5に例示するアンダーランプロテクター1はアルミニウム合金押出材からなるもので、互いに平行な衝突側フランジ2と取付側フランジ3、及びこれらを垂直に接続するウエブ4〜6からなる日形断面を有し、取付側フランジ3に車体フレーム側への取付用ボルト穴7が形成され、衝突側フランジ2のボルト穴7に対向する位置(前方位置)に取付作業穴8が形成されている。
アンダーランプロテクター1は、一般にフロント側に設置される車幅方向両側に車体側に屈曲した屈曲部を有するもの(図6参照)と、一般にリア側に設置される直線形状のものがあり、いずれも直線部の左右において車体フレームに衝突側フランジ2と取付側フランジ3がほぼ鉛直となる形態で、ボルト・ナットにより取り付けられている(図1参照)。アンダーランプロテクター1は、多くの場合、車体フレームに仲介部品を介して取り付けられ、図6,7はその取付形態を例示するものである。図6,7では、仲介部品10(この例ではアンダーランプロテクターステイ10A及びエネルギー吸収部材10B)がサイドレール9の下面(又は車体外側側面)を設置面として設置され、前記サイドレール9の下方に延在し、アンダーランプロテクター1がこの仲介部品10(この例ではエネルギー吸収部材10Bの端面)にボルト・ナットで締結されている。
トラックが他の車両と衝突する際に、取付部から離れた位置(図6の例ではアンダーランプロテクター1の端部に車両Vが衝突している)に衝突すると、アンダーランプロテクター1は前記取付部を支点(図6に楕円で示している)として曲げ変形し、これにより取付作業穴8から破断が生じて、十分な衝突エネルギーを吸収できず、車両Vがトラックの下に潜り込むのを防止できないという問題があった。
本発明は、この問題に鑑みてなされたもので、衝突時にアンダーランプロテクターが取付部を支点として曲げ変形したときも、取付作業穴からの破断を防止することを目的とする。
本発明に係るアンダーランプロテクターは、トラックの車体フレームにボルト・ナットで取り付けられるもので、衝突側フランジと取付側フランジ及び両者を連結する複数のウエブを有する中空断面のアルミニウム合金押出形材からなり、前記衝突側フランジは薄肉部とその上下に厚肉部を有し、取付側フランジの車体フレームとの取付部にボルト穴が形成され、衝突側フランジの前記ボルト穴の前方位置に前記薄肉部があり、そこに前記ボルト穴に対応する取付作業穴が形成されている。従って、前記衝突側フランジでは、取付作業穴の部分の肉厚よりその上下部分の肉厚が大きく設定されている。
上記アンダーランプロテクターは、サイドレール等の車体フレームにボルト・ナットで直接取り付けるようにしても、ステイ等の仲介部品を介して取り付けるようにしてもよい。後者の場合、トラックの車体フレームに設置された仲介部品(一般的に該車体フレームから下方に延在している)にボルト・ナットで取り付けられる。
なお、本発明においてボルト穴の前方位置とは、フロント側アンダーランプロテクターの場合は車体の前方側、リア側アンダーランプロテクターの場合は車体の後方側を意味する。
本発明によれば、取付作業穴の上下部分の肉厚を大きく設定したため、取付作業穴の周囲に発生する引張応力(引張力/断面積)を低減でき、取付作業穴からの破断を防止できる。アンダーランプロテクターの曲げ変形時の破断を防止することにより、衝突エネルギーを十分吸収して、衝突車両がトラックの下に潜り込むのを防止することが可能となる。なお、衝突側フランジの取付作業穴の部分の肉厚を相対的に小さく設定することにより、押出形材の断面積(アンダーランプロテクターの重量)を全体として増やさずに済む。
また、取付作業穴の部分の肉厚を薄くすることにより、取付作業穴の穴開け加工が容易となる。例えばドリル穴開けの場合は加工時間を短縮でき、プレス穴開けの場合は穴抜き荷重が低減し、中子が不要となる可能性もある。
本発明に係るアンダーランプロテクターはアルミニウム合金押出形材からなり、その断面は衝突側フランジと取付側フランジ及び両者を連結する上下のウエブと、必要に応じて中間の1又は2以上のウエブからなり、衝突側フランジと取付側フランジ及び上下のウエブにより構成される略矩形断面を基本形状とし、必要に応じてこれに種々の変形を加えることができる。取付側フランジには取付用のボルト穴、衝突側フランジには取付作業穴がそれぞれ形成され、衝突側フランジの前記取付作業穴の部分の肉厚よりその上下部分の肉厚の方がより厚肉に形成されている。図6に示すように車幅方向両側に車体側に屈曲した屈曲部を有する場合(主として車両のフロント側)と、屈曲部を有さない場合(主として車両のリア側)がある。
以下、図1〜図4を参照して、本発明に係るアンダーランプロテクターについてより具体的に説明する。
図1に示すアンダーランプロテクター11は、互いに平行な衝突側フランジ12と取付側フランジ13、及び両者を垂直に連結する上下のウエブ14,15からなり、両フランジ12,13及び両ウエブ14,15により略矩形断面が構成されている。取付側フランジ13、ウエブ14,15はいずれも均一な肉厚である。衝突側フランジ12の上下方向中央部が均一な肉厚の薄肉部12aとされ、その上下部分がウエブ14,15に到るまで均一な肉厚の厚肉部12bとされている。衝突側フランジ12の前面は平らであり、後面側が傾斜した遷移部を介して薄肉部12aから厚肉部12bへ連続している。
取付側フランジ13の上下方向中央部に取付用のボルト穴16が形成され、前記ボルト穴16の前方位置に衝突側フランジ12の薄肉部12aがあり、ここに取付作業穴17が形成されている。衝突側フランジ12の断面をみると、取付作業穴17が薄肉部12aを上下方向にほぼ充塞し、取付作業穴17の上下部分はより肉厚が大きい厚肉部12bとなっている。
アンダーランプロテクター11の平面視の形態は図6のアンダーランプロテクター1と同様であり、また、アンダーランプロテクター11は、アンダーランプロテクター1と同様に、一般にサイドレール等の車体フレームの下方に延在する仲介部品に取り付けられ、該車体フレームの下方位置に配置される。図1及び図6,7を参照して説明すると、仲介部品10がサイドレール9の下面(又は車体外側側面)を設置面として設置され、前記サイドレール9の下方に延在し、アンダーランプロテクター1が前記仲介部品10(具体的には仲介部品10を構成するエネルギー吸収部材10Bの端面フランジ10Ba)に、ボルト18及びナット19により締結される。
図1に示すアンダーランプロテクター11を通常の大型トラックに用いる場合に、設計上一般的に考慮すべき事項を次に説明する。なお、下記事項はアンダーランプロテクター11のみでなく、本発明に係るアンダーランプロテクター全てに適用可能である。ただし、本発明が下記記載事項に限定されるわけではない。
(1)アルミニウム合金押出形材の材質
アンダーランプロテクターに用いるアルミニウム合金押出形材の材料強度は、200〜500MPaが望ましく、これ未満では衝突時の変形を低減するため板厚を大幅に増大する必要があり、そのため軽量化できず、これを超えると押出性(ダイス寿命、押出速度)が悪く、コストを低減できない。
(2)断面の外形寸法Lf,Lw(単位:mm)
車高の低い乗用車等の車両との衝突を考慮すると、断面の高さ方向の寸法すなわちフランジ高さLfは50mm以上は必要であり、一方、デザイン及びラジエーターなどの冷却を考慮すると、Lfの上限値は300mm以下にする必要がある。
断面の車体前後方向の寸法すなわちウエブ幅Lwは、衝突強度を確保するためには40mm以上必要である。Lwが大きいほど衝突強度を確保しやすいが、大きすぎるとアンダーランプロテクターの後方側(車体中心側)にある空調部品、エンジン部品、電子部品などとの隙間を確保することが困難になるため、120mm以下が望ましい。
(3)ウエブ肉厚Tw(単位:mm)
車体フレームとの取付部から離れた位置において他の車両がアンダーランプロテクターに衝突すると(図6参照)、曲げモーメント(曲げに対する抵抗力)が大きいものほど曲げ変形量は小さい。従って、座屈による強度低下を考慮しなくてよい場合には、ウエブ肉厚Tw(Tw1,Tw2)を押出加工可能な最小の肉厚まで薄くし、衝突側フランジ肉厚Tf(厚肉部の肉厚Tf1と薄肉部の肉厚Tf2の加重平均値)と取付側フランジ肉厚Tf3を同一とした条件でこれらを必要な曲げモーメントが得られるまで増加させれば、最も軽量な断面を設計できる。
一方、車体フレームとの取付部近傍に衝突する場合は、ウエブ肉厚Tw(Tw1,Tw2)が厚いほど、アンダーランプロテクターの潰れ変形荷重を大きくすることができるので、より大きいエネルギー吸収量を確保することができる。しかし、潰れ変形荷重が大き過ぎると、アンダーランプロテクターより先に仲介部品やサイドレールが変形するため損傷が大きく、修理費が高くなる。また、ウエブ肉厚Twが大きいと潰れ残りが大きくなるため、エネルギー吸収の有効ストロークが小さくなる。
以上の点を考慮して、ウエブ肉厚Twは、一般的には0.8mm以上が望ましく、かつウエブ幅Lwの1/10以下が望ましい。なお、ウエブ肉厚Twが0.8mm未満であると、断面の大きさや形状及びアルミニウム合金の強度にもよるが、押出性(ダイス寿命、押出速度)が低下する。
(4)フランジ肉厚Tf(単位:mm)
衝突側フランジの厚肉部の肉厚をTf1、取付側フランジの肉厚をTf3、取付作業穴の直径をφf、左右の取付部のうち片側の取付作業穴の数をn個(図1の場合、n=1)としたとき、Tf1の適正値は、次のとおりである。
0.8×Tf3≦Tf1≦Tf3×(Lf/(Lf−n×φf))
Tf1が上記範囲より小さいと、曲げの中立軸が後方(取付面側)に移動しすぎるため、板厚増加に対して全塑性モーメントの増加する割合が小さく、軽量化が難しい。一方、上記範囲より大きいと、曲げの中立軸が前方(衝突面側)に移動しすぎるため、板厚増加に対して全塑性モーメントの増加する割合が小さく、軽量化が難しい。
衝突側フランジの薄肉部の肉厚をTf2としたとき、Tf2の適正値は、次のとおりである。
0.7≦Tf2≦0.95×Tf3
Tf2が上記範囲より小さいと押出性が低下し、上記範囲より大きいと取付作業穴の部分(薄肉部)の肉厚を小さくする(その他の肉厚を大きくする)効果が得られない。
なお、薄肉部の上下方向幅は、穴開けの加工ばらつきを考慮して、取付作業穴の直径φfよりやや大きめに形成する。
図2〜図4に本発明に係るアンダーランプロテクターの別の断面形態を示す。
図2(a),(b)に示すアンダーランプロテクターは、それぞれ略日形断面、略目形断面であり、図1に示す略口形断面とともに、フランジ高さLf(図1参照)の大きさにより適宜選択される。
図2(a)に示すアンダーランプロテクター21は、互いに平行な衝突側フランジ22と取付側フランジ23、両者を垂直に連結する上下のウエブ24,25、及び上下方向中央部のウエブ26からなり、両フランジ22,23及び上下ウエブ24,25により略矩形断面が構成されている。取付側フランジ23、ウエブ24〜26はいずれも均一な肉厚である。
断面を上下方向に略2等分してそれぞれ上部及び下部としたとき、上部及び下部のそれぞれにおいて衝突側フランジ22の上下方向中央部が均一な肉厚の薄肉部22aとされ、薄肉部22aの上下部分がウエブ24,26又はウエブ26,25に到るまで均一な肉厚の厚肉部22bとされている。衝突側フランジ22の前面は平らであり、後面側が傾斜した遷移部を介して薄肉部22aから厚肉部22bへ連続している。
断面の上部及び下部のそれぞれにおいて、取付側フランジ23の上下方向中央部に取付用のボルト穴16が形成され、前記ボルト穴16の前方位置に衝突側フランジ22の薄肉部22aがあり、ここに取付作業穴17が薄肉部22aの断面をほぼ充塞する形で形成され、取付作業穴17の上下部分はより肉厚が大きい厚肉部22bとなっている。
このアンダーランプロテクター21は、アンダーランプロテクター11と同様の形態で、サイドレール等の車体フレームに設置された仲介部材10に締結される。
図2(b)に示すアンダーランプロテクター31は、互いに平行な衝突側フランジ32と取付側フランジ33、両者を垂直に連結する上下のウエブ34,35、及び両フランジ32,33を上下方向に略3等分する位置に配置されたウエブ36,37からなり、両フランジ32,33及び上下ウエブ34,35により略矩形断面が構成されている。取付側フランジ33、ウエブ34〜37はいずれも均一な肉厚である。
断面を上下方向に略3等分してそれぞれ上部、中間部、下部としたとき、上部及び下部において衝突側フランジ32の上下方向中央部が均一な肉厚の薄肉部32aとされ、薄肉部32aの上下部分がウエブ34,36又はウエブ37,35に到るまで均一な肉厚の厚肉部22bとされている。また、中間部において衝突側フランジ32は均一な肉厚であり、その肉厚は前記薄肉部22aと厚肉部22bの中間である。衝突側フランジ32の前面は平らであり、後面側が傾斜した遷移部を介して薄肉部32aから厚肉部32bへ連続している。
断面の上部及び下部のそれぞれにおいて、取付側フランジ33の上下方向中央部に取付用のボルト穴16が形成され、前記ボルト穴16の前方位置に衝突側フランジ32の薄肉部32aがあり、ここに取付作業穴17が薄肉部32aをほぼ充塞する形で形成され、取付作業穴17の上下部分はより肉厚が大きい厚肉部32bとなっている。
このアンダーランプロテクター31は、アンダーランプロテクター11と同様の形態で、サイドレール等の車体フレームに設置した仲介部材10に締結される。
図3(a)に示すアンダーランプロテクター41は、互いに平行な衝突側フランジ42と取付側フランジ43、両者を垂直に連結する上下のウエブ44,45、及び上下方向中央部のウエブ46からなり、両フランジ42,43及び上下ウエブ44,45により略矩形断面(ウエブ46が入ることで断面全体として略日形断面)が構成されている。取付側フランジ43、ウエブ44〜46はいずれも均一な肉厚である。
このアンダーランプロテクター41は、衝突側フランジ42と取付側フランジ43を、ウエブ44,45から上下に延出させた点で、図2(a)に示すアンダーランプロテクター21と異なり、その他の点ではアンダーランプロテクター21と基本的に同じである。
図3(a)において、42aは衝突側フランジ42の薄肉部、42bは厚肉部であり、ウエブ44より上方、ウエブ45より下方に延出した部分の肉厚は、厚肉部42bと同一に設定されている。また、16はボルト穴、17は取付作業穴である。
アンダーランプロテクター41は、衝突側フランジ42と取付側フランジ43を、ウエブ44,45より上下に延出させたことにより、衝突時の座屈変形が抑制され、より十分なエネルギー吸収量を確保できる。この延出は、衝突側フランジ42と取付側フランジ43の両方又はいずれか一方において、上側と下側の両方又はいずれか一方に行うことができ、それぞれ相応の効果を奏する。
図3(b)に示すアンダーランプロテクター51は、衝突側フランジ52と取付側フランジ53、両者を垂直に連結する上下のウエブ54,55、及び上下方向中央部のウエブ56からなり、両フランジ52,53及び上下ウエブ54,55により略矩形断面(ウエブ56が入ることで全体として略日形断面)が構成されている。ただし、断面を上下方向に略2等分してそれぞれ上部及び下部としたとき、衝突側フランジ52の前記上部及び下部をつなぐ部分、すなわち中央部が屈曲しているため、やや変形した略矩形断面及び略日形断面である。取付側フランジ53、ウエブ54〜56はいずれも均一な肉厚である。また、上部及び下部それぞれにおいて、衝突側フランジ52と取付側フランジ53は互いに平行である。
アンダーランプロテクター51は、衝突側フランジ52を中央部で屈曲(下部が前方に突出するように屈曲)させた点で、図2(a)に示すアンダーランプロテクター21と異なり、その他の点ではアンダーランプロテクター21と基本的に同じである。
図3(b)において、52aは衝突側フランジ52の薄肉部、52bは厚肉部、16はボルト穴、17は取付作業穴である。衝突側フランジ52の前面は屈曲部の上下で平らである。
なお、例えばトラックのデザインにより、このアンダーランプロテクター51のような上下非対称のものを採用することが考えられる。アンダープロテクター51とは逆に、上部を前方側に突出させてもよい。
図3(c)に示すアンダーランプロテクター61は、互いに平行な衝突側フランジ62と取付側フランジ63、両者を連結する互いに平行な上下のウエブ64,65、及び上下方向中央部のウエブ66からなり、両フランジ62,63及び上下ウエブ64,65により略矩形断面(ウエブ66が入ることで全体として略日形断面)が構成されている。ただし、衝突側フランジ62と取付側フランジ63に対し、ウエブ64〜66がそれぞれ垂直から少し傾斜しているから、やや変形した略矩形断面及び略日形断面である。取付側フランジ63、ウエブ64〜66はいずれも均一な肉厚である。
アンダーランプロテクター61は、衝突側フランジ62と取付側フランジ63に対し、ウエブ64〜66をそれぞれ垂直から少し傾斜させた点で、図2(a)に示すアンダーランプロテクター21と異なり、その他の点ではアンダーランプロテクター21と基本的に同じである。
図3(c)において、62aは衝突側フランジ62の薄肉部、62bは厚肉部、16はボルト穴、17は取付作業穴である。衝突側フランジ62及び取付側フランジ63をウエブ66を境に上部と下部に略2等分したとき、ウエブ64〜66を傾斜させているため、ボルト穴16及び取付作業穴17はそれぞれ取付側フランジ63及び衝突側フランジ62の上下方向中央部から上下にややずれている。
なお、アンダーランプロテクター61のように上下非対称で初期不正を与えることにより、衝突車両が車体フレームとの取付部近傍に衝突したときの潰れ変形荷重ピーク値を調整できる。アンダーランプロテクター61とは逆に、ウエブを後方側が下がる方向に傾斜させることもできる。
図4(a)に示すアンダーランプロテクター71は、互いに平行な衝突側フランジ72と取付側フランジ73、両者を垂直に連結する上下のウエブ74,75、及び上下方向中央部のウエブ76からなり、両フランジ72,73及び上下ウエブ74,75により略矩形断面が構成されている。取付側フランジ73、ウエブ74〜76はいずれも均一な肉厚である。アンダーランプロテクター71は、衝突側フランジ72の断面形状のみ、アンダーランプロテクター21と異なり、その他の点ではアンダーランプロテクター21と基本的に同じである。
図4(a)において、72aは薄肉部、72bは厚肉部、16はボルト穴、17は取付作業穴である。アンダーランプロテクター21の衝突側フランジ22と異なり、衝突側フランジ72は断面の後面側が平らであり、前面側が傾斜した遷移部を介して薄肉部72aから厚肉部72bへ連続している。
図4(b)に示すアンダーランプロテクター81は、互いに平行な衝突側フランジ82と取付側フランジ83、両者を垂直に連結する上下のウエブ84,85、及び上下方向中央部のウエブ86からなり、両フランジ82,83及び上下ウエブ84,85により略矩形断面が構成されている。取付側フランジ83、ウエブ84〜86はいずれも均一な肉厚である。アンダーランプロテクター81は、衝突側フランジ82の断面形状のみ、アンダーランプロテクター21と異なり、その他の点ではアンダーランプロテクター21と基本的に同じである。
図4(b)において、82aは薄肉部、82bは厚肉部、16はボルト穴、17は取付作業穴である。アンダーランプロテクター21の衝突側フランジ22と異なり、衝突側フランジ82は断面の前面側及び後面側が傾斜した遷移部を介して薄肉部82aから厚肉部82bへ連続している。
図4(c)に示すアンダーランプロテクター91は、互いに平行な衝突側フランジ92と取付側フランジ93、両者を垂直に連結する上下のウエブ94,95、及び上下方向中央部のウエブ96からなり、両フランジ92,93及び上下ウエブ94,95により略矩形断面が構成されている。ただし、フランジ92,93及びウエブ94〜96のコーナー部に大きいR(曲率半径)を付けている。取付側フランジ93、ウエブ94〜96はいずれもコーナー部近傍を除いて均一な肉厚である。アンダーランプロテクター91は、コーナー部に大きいRを付けている点でのみ、アンダーランプロテクター21と異なり、その他の点ではアンダーランプロテクター21と基本的に同じである。
図4(c)において、82aは薄肉部、82bは厚肉部、16はボルト穴、17は取付作業穴17である。
なお、アンダーランプロテクター91では、フランジ92,93及びウエブ94〜96のコーナー部全てに大きいRを付けているが、フランジ92,93の両方について、内側コーナー部Raと外側コーナー部Rbのいずれか一方のみに大きいRを付け、あるいはフランジ92,93のいずれか一方について、内側コーナー部Raと外側コーナー部Rbの両方に、又は内側コーナー部Raと外側コーナー部Rbのいずれか一方のみに、大きいRを付けることができる。取付側フランジ93の外側コーナー部Rbに大きいRを付けることで、衝突車両が車体フレームとの取付部近傍に衝突したときの潰れ変形荷重ピーク値を調整できる。
なお、図1〜図4に示したアンダーランプロテクターに関して、念のため以下の点を補足する。
(1)図4(c)に示すアンダーランプロテクター91以外のアンダーランプロテクターでも、各内外コーナー部に一般に小さいコーナーRが形成される。図示が簡略化されているにすぎない。
(2)フランジ及びウエブの肉厚は、厳密に均一でなくてもよい。また、中間のウエブの位置も厳密に2等分、3等分の箇所に設置する必要はない。
(3)図1〜図4に示すアンダーランプロテクターの形態はそれぞれ組み合わせることができる。例えば図3の(a)と(c)の両方の特徴を備えるアンダープロテクターもあり得る。また、図1〜図4の形態に限定されない。
本発明に係るアンダーランプロテクターの断面形状と取付形態を示す断面図である。 本発明に係る別のアンダーランプロテクターの断面図である。 本発明に係る別のアンダーランプロテクターの断面図である。 本発明に係る別のアンダーランプロテクターの断面図である。 従来のアンダーランプロテクターの断面図である。 アンダーランプロテクターの車体フレームへの取付形態及び端部衝突時のアンダーランプロテクターの破断について説明する平面図である。 アンダーランプロテクターの車体フレームへの取付形態について説明する側面図である。
符号の説明
11,21,31,41,51,61,71,81,91 アンダーランプロテクター
12,22,32,42,52,62,72,82,92 衝突側フランジ
12a,22a,32a,42a,52a,62a,72a,82a,92a 薄肉部
12b,22b,32b,42b,52b,62b,72b,82b,92b 厚肉部
13,23,33,43,53,63,73,83,93 取付側フランジ
14,24,34,44,54,64,74,84,94 上ウエブ
15,25,35,45,55,65,75,85,95 下ウエブ
26,36,37,46,56,66,76,86,96 中間のウエブ
16 ボルト穴
17 取付作業穴

Claims (2)

  1. トラックの車体フレームにボルト・ナットで取り付けられるアンダーランプロテクターであり、衝突側フランジと取付側フランジ及び両者を連結する複数のウエブを有する中空断面のアルミニウム合金押出形材からなり、前記衝突側フランジは薄肉部とその上下に厚肉部を有し、取付側フランジの車体フレームとの取付部にボルト穴が形成され、衝突側フランジの前記ボルト穴の前方位置に前記薄肉部があり、そこに前記ボルト穴に対応する取付作業穴が形成されていることを特徴とするトラックのアンダーランプロテクター。
  2. トラックの車体フレームに設置され該車体フレームから下方に延在した仲介部品にボルト・ナットで取り付けられるアンダーランプロテクターであり、衝突側フランジと取付側フランジ及び両者を連結する複数のウエブを有する中空断面のアルミニウム合金押出形材からなり、前記衝突側フランジは薄肉部とその上下に厚肉部を有し、取付側フランジの仲介部品との取付部にボルト穴が形成され、衝突側フランジの前記ボルト穴の前方位置に前記薄肉部があり、そこに前記ボルト穴に対応する取付作業穴が形成されていることを特徴とするトラックのアンダーランプロテクター。
JP2007116232A 2007-04-25 2007-04-25 トラックのアンダーランプロテクター Active JP5041864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007116232A JP5041864B2 (ja) 2007-04-25 2007-04-25 トラックのアンダーランプロテクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007116232A JP5041864B2 (ja) 2007-04-25 2007-04-25 トラックのアンダーランプロテクター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008273271A true JP2008273271A (ja) 2008-11-13
JP5041864B2 JP5041864B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=40051825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007116232A Active JP5041864B2 (ja) 2007-04-25 2007-04-25 トラックのアンダーランプロテクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5041864B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9327664B2 (en) 2012-02-01 2016-05-03 Kobe Steel, Ltd. Energy absorbing member, method for producing same, and electromagnetic tube expansion method for rectangular cross-section member and polygon cross-section member
WO2016163246A1 (ja) * 2015-04-10 2016-10-13 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト アンダーランプロテクタ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000272444A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両のもぐり込み防止装置
JP2003072590A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Isuzu Motors Ltd フロントアンダーランプロテクタ
JP2003312404A (ja) * 2002-04-24 2003-11-06 Press Kogyo Co Ltd 車両の複合構造部材
JP2004175228A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Kobe Steel Ltd 車両フロントアンダーランプロテクタ
JP2004237878A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Press Kogyo Co Ltd フロント・アンダーラン・プロテクタ
JP2006240420A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Kobe Steel Ltd 自動車のクロスメンバー、自動車のフレーム構造及びルーフ構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000272444A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両のもぐり込み防止装置
JP2003072590A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Isuzu Motors Ltd フロントアンダーランプロテクタ
JP2003312404A (ja) * 2002-04-24 2003-11-06 Press Kogyo Co Ltd 車両の複合構造部材
JP2004175228A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Kobe Steel Ltd 車両フロントアンダーランプロテクタ
JP2004237878A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Press Kogyo Co Ltd フロント・アンダーラン・プロテクタ
JP2006240420A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Kobe Steel Ltd 自動車のクロスメンバー、自動車のフレーム構造及びルーフ構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9327664B2 (en) 2012-02-01 2016-05-03 Kobe Steel, Ltd. Energy absorbing member, method for producing same, and electromagnetic tube expansion method for rectangular cross-section member and polygon cross-section member
WO2016163246A1 (ja) * 2015-04-10 2016-10-13 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト アンダーランプロテクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5041864B2 (ja) 2012-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2412582B1 (en) Bumper reinforcement and bumper device for vehicle
US8646392B2 (en) Crash module for a rail vehicle
US8205921B2 (en) Extruded aluminum bumper having triggers
US7874600B2 (en) Bumper system for vehicle
US20050104392A1 (en) Bumper system
JP2004262300A (ja) バンパーリインフォースメント
US9533641B2 (en) Tubular beam of an automotive structure having an improved impact behavior
WO2016148635A1 (en) Progressive crash box member and its arrangement
US11485304B2 (en) Enhanced bumper system
JP5795332B2 (ja) 車両のアンダーランプロテクタ
KR100619295B1 (ko) 자동차용 강도 부재
JP2006335241A (ja) バンパステイおよびバンパ装置
JP5311762B2 (ja) エネルギー吸収部材
US20110095549A1 (en) Impact beam and a method for making same
JP5041864B2 (ja) トラックのアンダーランプロテクター
JP4527613B2 (ja) バンパステイおよびバンパ装置
JP5997085B2 (ja) 車両衝撃吸収部材
JP5235007B2 (ja) クラッシュボックス
CN213262286U (zh) 一种前防撞梁总成和车辆
EP2890601B1 (en) Vehicle body front structure
JP2005053438A (ja) 対人保護エネルギー吸収部材用アルミニウム合金中空形材
JP4689300B2 (ja) 車両用衝撃吸収部材
JP2012030624A (ja) 自動車用バンパー
JP2009096225A (ja) エネルギー吸収部材
EP2113423B1 (en) Bumper system for vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100226

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5041864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3