JP2008273248A - キャビン - Google Patents
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Abstract
【課題】従来技術は、キャビン室内に暖気を送る暖房作用と、窓ガラス側に暖気を吹付けるデフロスタとしての機能とに切替える構成であって、両方の作用を同時に行うことができない課題があった。
【解決手段】この発明は、上記課題を解決するために、トラクタ(1)の走行フレーム(2)上に搭載したキャビン(3)において、キャビン(3)室内の天井(6)側には、空調装置(5)から吹き出される調整空気の吹出し口(7)を複数箇配置して設け、前記吹出し口(7)の一つに、基部を着脱自由に連通して接続した送風ダクト(8)を、その先端噴風口(9)の噴風がキャビン(3)室内の窓ガラス(10)面に向けて噴出する構成としたキャビンとしている。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、上記課題を解決するために、トラクタ(1)の走行フレーム(2)上に搭載したキャビン(3)において、キャビン(3)室内の天井(6)側には、空調装置(5)から吹き出される調整空気の吹出し口(7)を複数箇配置して設け、前記吹出し口(7)の一つに、基部を着脱自由に連通して接続した送風ダクト(8)を、その先端噴風口(9)の噴風がキャビン(3)室内の窓ガラス(10)面に向けて噴出する構成としたキャビンとしている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、トラクタの走行フレーム上に搭載して装置したキャビンに関する。
従来からトラクタの走行フレーム上に装置されているキャビンには、空調装置が装備され、冬季の寒い期間や夏季の暑い期間でも、空調装置によって調整した空気をキャビン室内に循環して、快適な温・湿度を保ちながらトラクタによる作業を能率よく、効率的に行う構成が採用されている。例えば特開昭64−30829号公報に開示された技術は、明細書と添付図面とに次のとおり記載されている。
すなわち、暖気を吹き出す吹出口を有した暖房機をキャビン内の前部に、回動自在に設け、この暖房機吹出口の回動によって、該キャビン内に対する暖気の吹出方向を変更させると共に、このキャビン前部の窓ガラス内面に暖気を吹付けて付着水分を除去するデフロスタの暖気入口部に、吹出口を連通可能に構成したトラクタキャビンの暖房装置が開示されている。そして、この公知の技術は、暖房機吹出口の回動操作によって、暖気の吹出方向の調節とデフロスタへの切換とを可能にしたから、構成が簡単で低コストで製作できる技術であると記載されている。
特開昭64−30829号公報
前項で説明した特許文献1に記載されている従来技術は、トラクタキャビン室内に暖房機を装備して、その吹出口を回動して吹出方向を変更したり、窓ガラスに吹付けて付着した水分を除去するデフロスタの暖気入口部に接続できる構成となっている。このように、従来技術は、暖房機を、キャビン室内の暖房と窓ガラスのデフロスタとに切替えて使用する構成となっている。したがって、該特許文献1の従来技術は、キャビン室内に暖気を送る暖房作用と窓ガラス側に暖気を吹付けるデフロスタとしての機能とに切替える構成であって、同時に両方の作用を行うことができない課題があった。そのため、従来技術に係るキャビンは、暖房機の吹出口を室内に向けて開口しているときには、室内の暖房は確保できるが、窓ガラスが曇る欠点があり、これを切り替えて、デフロスタの暖気入口部に接続すると、窓ガラスの曇り取りはできるが、室内の暖房が不充分になる欠点があった。
この発明は、上記課題を解決するために、まず、請求項1に記載した発明は、トラクタ(1)の走行フレーム(2)上に搭載したキャビン(3)において、該キャビン(3)のルーフ(4)は、合成樹脂材を素材として成形加工し、その内部に空調装置(5)を装備して設け、前記キャビン(3)室内の天井(6)側には、前記空調装置(5)から吹き出される調整空気の吹出し口(7)を複数箇配置して設け、前記吹出し口(7)の一つに、基部を着脱自由に連通して接続した送風ダクト(8)を、その先端噴風口(9)の噴風がキャビン(3)室内の窓ガラス(10)面に向けて噴出する構成としたキャビンであって、空調装置によって調整した空気の一部を利用してデフロスタとして利用することができるものである。
そして、請求項2に記載した発明は、前記ルーフ(4)は、外気導入風路(11)を内部に形成し、該外気導入風路(11)は、その始端部の外気導入口(12)をキャビン(3)室外に開口し、その途中位置には除塵用のフィルター(13)を装置し、更に、その終端部を前記空調装置(5)に接続して、導入した外気を前記空調装置(5)に供給する構成とした請求項1記載のキャビンであって、キャビンルーフ(4)内には、充填している発泡樹脂材をくり抜いて風路が形成されているから、ルーフ(4)のアウタ側が外気に晒されて外気温の影響を受けても、発泡樹脂材の内部にある風路(11)まで影響を受けることはほとんどなく、暑い夏でも、寒い冬でも温度変化の少ない空気を空調装置(5)に導入できるものとしている。
まず、請求項1の発明は、空調装置(5)によって調整した空気を、キャビン(3)室内に吹き出す複数個の吹出し口(7)の一つに送風ダクト(8)を、着脱自由に接続して窓ガラス(10)のデフロスタとして利用するものである。したがって、この発明は、空調装置(5)によってキャビン(3)室内の空調作用と窓ガラス(10)のデフロスタ作用との両方を同時に行うことができる特徴がある。そして、従来から周知の技術となっているリヤガラスに熱線を入れて付着している水分を除去しながら曇り取りをする構成は、製造コストが高く、それに比較すると、請求項1の発明は、はるかに低コストで製作できる利点がある。
そして、請求項2の発明は、ルーフ(4)のアウタ側が外気に晒されて外気温の影響を受けても、ルーフ(4)内部にある風路(11)まで影響を受けることはほとんどなく、暑い夏でも、寒い冬でも温度変化の少ない空気を空調装置(5)に導入できる特徴がある。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、トラクタ1は、図6に示すように、ミッション装置のハウジング等を兼用する走行フレーム2に左右一対の前輪15,15、及び後輪16,16をそれぞれ軸架して走行可能に支持し、これら各車輪は、前部のボンネットカバー17内に搭載したエンジン18からミッション装置19を経由して出力される回転動力によって四輪駆動の構成となっている。そして、キャビン3は、上記走行フレーム2の後部寄り上側に搭載し、その室内には、ステアリングハンドルのほか、操作レバー類や操作スイッチ、その他、ブレーキペダル類が集中的に配置され、オペレータが座った状態でトラクタ1の運転ができる構成となっている。
まず、トラクタ1は、図6に示すように、ミッション装置のハウジング等を兼用する走行フレーム2に左右一対の前輪15,15、及び後輪16,16をそれぞれ軸架して走行可能に支持し、これら各車輪は、前部のボンネットカバー17内に搭載したエンジン18からミッション装置19を経由して出力される回転動力によって四輪駆動の構成となっている。そして、キャビン3は、上記走行フレーム2の後部寄り上側に搭載し、その室内には、ステアリングハンドルのほか、操作レバー類や操作スイッチ、その他、ブレーキペダル類が集中的に配置され、オペレータが座った状態でトラクタ1の運転ができる構成となっている。
そして、前記キャビン3は、具体的な図面は省略したが、周囲に配置しているキャビンフレームの上部に合成樹脂製のルーフ4を固着して一体構成とし、前後、及び左右の窓にはそれぞれ窓ガラス10を取り付け、キャビンドア20を閉めた状態では気密性が確保できる構成としている。そして、前記ルーフ4は、合成樹脂材を素材としてブロー成形によって製作するが、この場合、アウタールーフとインナールーフとが一体に成形され、内部を空洞状態の空間部分に形成し、その空間部に発泡樹脂材を隙間がないように充填して剛性を強くし、重量的には軽量のキャビンルーフを構成している。
そして、空調装置5は、図1、及び図2に示すように、前記ルーフ4の空洞部分に装備して設け、前記キャビン3室内の天井6側に調整空気の吹出し口7を複数箇配置して設けた構成としている。この場合、吹出し口7は、図1、及び図2に示す実施例の場合、前部の左右にそれぞれ1つずつ前部吹き出し口7f,7fを設け、天井6の中間部に2つ並べて後方向きに中央部吹き出し口7c,7cを配置し、更に、天井6の後部側の左右両側にそれぞれ後部吹き出し口7r,7rを設けて構成している。
そして、送風ダクト8は、図1に示すように、その基部を、上記後部側の左吹出し口7rに連通状態にして、ダクト8途中に一体成形した取り付けリブ8a,8bに対して取付ねじ8c,8cによりキャビン内から着脱自由に取り付け、その先端噴風口9をキャビン3室内の窓ガラス10(図1の実施例では、「リヤウインドーガラス22」)面に向けて噴出する構成としている。
このように、実施例のリヤウインドーガラス22に装置するデフロスタ23は、天井6の後部に開口した吹出し口7の1つ(図例では後部吹き出し口7r)を利用して着脱自在に取り付けた送風ダクト8によって構成するものであるから、従来の熱線入りのリヤガラス等に比較すると、はるかに低コストで製作できる。そして、実施例のデフロスタ23は、着脱が簡単にできるから、夏季等でデフロスタ23が不要な時期には、送風ダクト8を容易に取り外しができ、その吹出し口7をキャビン3室内への調整空気の吹出し口7として利用することができる。
そして、実施例は、出願人が提示した特許文献1に開示された従来技術の課題を解消し、吹出し口7の1つをデフロスタ23として利用しても、キャビン3の室内には他の複数の吹出し口7から調整空気を供給できるから、予め設定している温・湿度が確保され、キャビン3室内を快適な状態に保つことができる。
つぎに、外気導入風路11は、図3に示すように、ルーフ4内に充填されている発泡樹脂材をくり抜いて略L型の風路を形成し、一方(軒先側)をキャビン3の室外に開口して外気導入口12とし、他方を室内に位置させて外気の導入ができる構成としている。そして、上記風路11は、室内側の開口部分をルーフ4に内装している前記空調装置5まで延長して外気を供給できる構成としている。
なお、上記外気導入風路11は、図4に示すように、ルーフ4の軒先部分4aに相当する位置にL型の切欠部25を形成し、このL型切欠部25にL型嵌込部材26を嵌め込んで、ルーフ材27と前記L型嵌込部材26との間に風路11を形成することもできる。
このようにして形成された外気導入風路11には、図5に示すように、その途中位置に除塵用のフィルター13を挿入して装置した構成としている。
以上の構成によって、実施例の外気導入風路11は、ルーフ4のアウタ側が外気に晒されて外気温の影響を受けても、ルーフ4内部にある風路11まで影響を受けることはほとんどなく、暑い夏でも、寒い冬でも温度変化の少ない空気を導入して空調装置5に供給できる利点がある。
以上の構成によって、実施例の外気導入風路11は、ルーフ4のアウタ側が外気に晒されて外気温の影響を受けても、ルーフ4内部にある風路11まで影響を受けることはほとんどなく、暑い夏でも、寒い冬でも温度変化の少ない空気を導入して空調装置5に供給できる利点がある。
つぎに、キャビン3について他の実施例を説明する。
まず、キャビン3室内のリヤウインドーガラス22は、図7に示すように、熱線30を配線して、特に、寒冷期においてガラス面に付着する水分を電熱を利用して除去し、ガラスの曇りを取る構成としている。そして、リヤウインドーガラス22は、雨水を拭き取るワイパー31を外側に装備しているが、この場合、リヤガラスの上部にワイパーモーター32を装備して前記ワイパー31の基部を、クランク機構36に接続して左右往復揺動可能に構成している。
まず、キャビン3室内のリヤウインドーガラス22は、図7に示すように、熱線30を配線して、特に、寒冷期においてガラス面に付着する水分を電熱を利用して除去し、ガラスの曇りを取る構成としている。そして、リヤウインドーガラス22は、雨水を拭き取るワイパー31を外側に装備しているが、この場合、リヤガラスの上部にワイパーモーター32を装備して前記ワイパー31の基部を、クランク機構36に接続して左右往復揺動可能に構成している。
そして、前記熱線30の両方の端子33,33は、図面に示すように、前記ワイパーモーター32に接近させて配線し、両者へそれぞれ接続するハーネスの配索が容易にできるように構成している。
このように、キャビン3に装備する電装品(実施例の場合、ワイパーモーター32、熱線30等)は、特に、ハーネスを接続する端子部33,33を極力一箇所にまとめて配置することによって、電源に接続する配線を容易に配索することができる特徴がある。
つぎに、キャビン3のサイドガラス37は、図8に示すように、キャビンフレーム38側に固定した取付ステー39との間に、開閉自在のロック装置40を介装して、開き位置と閉めた位置(ロック状態)との切換操作ができる構成としている。そして、前記取付ステー39は、図面に示すように、平面視でサイドガラス37と平行状態を保つように設けている。この場合、ロック装置40は、前記取付ステー39に固定支持したロック部材41とサイドガラス37に固着した連結腕42との間に揺動自由に枢着して開閉操作する揺動操作握部43で開閉可能に接続した構成としている。
なお、上記揺動操作握部43は、その内側に、従来公知の機構を利用して前記ロック部材41に揺動可能に枢着しており、前記のとおり、開き位置と閉めた位置(ロック状態)との切換操作ができる構成としている。
以上のように構成したサイドガラス37のロック装置40は、前記した取付ステー39とサイドガラス37とを、図面に示す平面視において、平行状態に取付けて構成しているから、操作が楽にできるものでありながら、ロック状態が安定し確実にロック保持ができる特徴がある。
つぎに、ゴムマウント47の実施例を、図9に基づいて説明する。
まず、キャビンフレーム46は、図面に示すように、車体フレーム45上に搭載するとき、両者の間にゴムマウント47を介装して支持した構成としている。実施例の場合、ゴムマウント47の下部外周を、規制壁48で囲んでマウント下部の変位量が少なくなるように規制する支持構成としている。
まず、キャビンフレーム46は、図面に示すように、車体フレーム45上に搭載するとき、両者の間にゴムマウント47を介装して支持した構成としている。実施例の場合、ゴムマウント47の下部外周を、規制壁48で囲んでマウント下部の変位量が少なくなるように規制する支持構成としている。
実施例の場合、ゴムマウント47は、図9に示すように、車体フレーム45の上部に設けたマウントブラケット49に支持し、その上側にキャビンフレーム46を弾性的に支持して緩衝作用が働く構成としている。そして、上記ゴムマウント47は、図面に示すように、上記マウントブラケット49より下側に突出した部分を、周囲に規制壁48を有する受板50で支持し、ゴムマウント47を上下に貫通する取付ねじ51で取付け支持した構成としている。
このように構成すると、ゴムマウント47は、マウントブラケット49より下側に位置する部分を、規制壁48によって周囲への変位量が規制された状態で支持され、上側のキャビンフレーム46を緩衝状態に支持することができる。そして、トラクタは、仮に、転倒する事があっても、実施例の如くゴムマウント47の変位量を規制するから、キャビン3を安全に保護することができる利点がある。
つぎに、キャビンドア20について、ドアロック装置53の実施例を説明する。
まず、ドアロック装置53は、図10に示すように、ドアガラス54の外側にドアハンドル55が取り付けられ、そのうち側にロック機構56が装置されている。そして、解除ボタン57は、前記ドアハンドルとドアガラス54とを貫通して内側のロック機構56側に操作可能に突出させて設けている。そして、解除ボタン57は、外側からオペレータが指で、ボタン57aを押し操作すると、内側の押圧部57bがフォーク58の上部の調整ボルト60を押して、前記フォーク58を操作し、内部のロック機構56を操作してドアロックが解除できる構成としている。
まず、ドアロック装置53は、図10に示すように、ドアガラス54の外側にドアハンドル55が取り付けられ、そのうち側にロック機構56が装置されている。そして、解除ボタン57は、前記ドアハンドルとドアガラス54とを貫通して内側のロック機構56側に操作可能に突出させて設けている。そして、解除ボタン57は、外側からオペレータが指で、ボタン57aを押し操作すると、内側の押圧部57bがフォーク58の上部の調整ボルト60を押して、前記フォーク58を操作し、内部のロック機構56を操作してドアロックが解除できる構成としている。
このドアロック装置53の実施例において、最も肝要な構成は、図面に示すように、前記フォーク58の先端部に設けている調整ボルト60であって、解除ボタン57の内側にある押圧部57bとの間隔調整ができる構成にした点にある。
従来の構成は、ドアガラスの製作上のバラツキや、ロック機構56の製作上のバラツキ等によって、解除ボタン57とフォーク58の先端との間隔に狂いが生じて解除ボタン57を押し操作してもフォーク58の先端に届かず、解除ができない製品が発生していた。
それに対して、この実施例は、上記の如く、フォーク58の先端部に設けた調整ボルト60を調整して、解除ボタン57の押圧部57bとの間隔調整を、容易に行うことができる。したがって、実施例は、例え、ドアガラス54やロック機構56に製作上のバラツキが発生しても、調整ボルト60の調整によって、ロック機構56の解除を適確に行うことができる特徴がある。
つぎに、ボンネットフード63の支持構成について実施例を説明する。
まず、ボンネットフード63は、図11に示すように、エンジンルーム64の上方を覆うように取り付けるが、キャビン3の前側にフード取付ブラケット65を設け、このブラケット65に後部を固定し、側部と前部とをエンジンルーム64を囲む周囲の機枠に受けさせて支持する構成となっている。そして、フード63は、図面に示すように、後部の上側部を回動支点にして前部側を上方に開放した場合、内部の支持杆66に複数の取付孔67を設けて高さ調節ができる構成としている。
まず、ボンネットフード63は、図11に示すように、エンジンルーム64の上方を覆うように取り付けるが、キャビン3の前側にフード取付ブラケット65を設け、このブラケット65に後部を固定し、側部と前部とをエンジンルーム64を囲む周囲の機枠に受けさせて支持する構成となっている。そして、フード63は、図面に示すように、後部の上側部を回動支点にして前部側を上方に開放した場合、内部の支持杆66に複数の取付孔67を設けて高さ調節ができる構成としている。
したがって、フード63は、支持杆66に設けた複数の取付孔67の選択によって、開けた位置の高さ調節ができるから、天井の低い場所でも天井の高さに応じて開放することができる利点がある。
つぎに、キャビン3の後部下方にあるフェンダ70に関し、これの補強機構について実施例を説明する。
まず、後輪を覆うフェンダ70は、車体の重量を軽減するために、薄い鉄板が使用され、強度的に不充分で補強する必要がある。そこで、補強部材71は、図12、及び図13に示すように、フェンダ70の上側機枠70aと下側機枠70bとの間に架渡して広幅の補強部材71aを設け、更に、この補強部材71aの内側に左右方向の補強部材71bを取り付けた構成としている。72は架け渡し補強杆を示す。
まず、後輪を覆うフェンダ70は、車体の重量を軽減するために、薄い鉄板が使用され、強度的に不充分で補強する必要がある。そこで、補強部材71は、図12、及び図13に示すように、フェンダ70の上側機枠70aと下側機枠70bとの間に架渡して広幅の補強部材71aを設け、更に、この補強部材71aの内側に左右方向の補強部材71bを取り付けた構成としている。72は架け渡し補強杆を示す。
このように、フェンダ70は、前後方向の衝撃に対する広幅の補強部材71aと、左右方向の衝撃に対応させた補強部材71bを一体に構成し、更に、架け渡した補強部材72を設けた構成としているから、前後方向と、左右方向との強度が増して強固に補強されることになる。
以上のように、フェンダ70は、走行中に受ける衝撃に対する変位が大幅に抑制されて、オペレータの安全を確保することができる。
つぎに、キャビン3の実施例を図14乃至図16に基づいて説明する。実施例のキャビン3は、フロントフレーム75,75と、センターフレーム76,76と、リヤフレーム77,77の6本の支柱を有する構成としている。そして、リヤフレーム77,77は、左右を内側に寄せた位置に配置し、内部の中空部分に補強部材を装置した構成としている。
つぎに、キャビン3の実施例を図14乃至図16に基づいて説明する。実施例のキャビン3は、フロントフレーム75,75と、センターフレーム76,76と、リヤフレーム77,77の6本の支柱を有する構成としている。そして、リヤフレーム77,77は、左右を内側に寄せた位置に配置し、内部の中空部分に補強部材を装置した構成としている。
このように、キャビン3は、図面に示すように、フロントフレーム75,75と、センターフレーム76,76と、リヤフレーム77,77との6本の支柱を有する構成としたから、大幅に強度がアップされ、オペレータを安全に保護できる特徴がある。
つぎに、キャビン3の前部外側に設けるバックミラー80とマフラーのテールパイプ81との配置構成に関する実施例を説明する。
まず、図17に示す実施例は、バックミラー80を吊下げ式に取り付けた支持アーム82を、テールパイプ81の上端より上方を通して先端部位にバックミラー80を取り付けた構成としている。
まず、図17に示す実施例は、バックミラー80を吊下げ式に取り付けた支持アーム82を、テールパイプ81の上端より上方を通して先端部位にバックミラー80を取り付けた構成としている。
そして、図18に示す実施例は、支持アーム82をテールパイプ81の前側を迂回させた形状に構成してバックミラー80を支持して構成している。更に、図19に示した実施例は、バックミラー80の支持アーム82を、下方の作業灯支持部材83から上方に伸ばして構成しており、テールパイプ81を避けた構成としている。
従来から、バックミラー80は、下方から延長して設けられているマフラーのテールパイプの存在によって取付場所が制限されているが、図17から図19に示すように、テールパイプ81を避けて取り付ける構成としている。
つぎに、ウインカーランプ85とフック86との構成について述べる。
従来、ウインカーランプ85は、キャビン3の外側の低い位置に設けられ、旋回時に点灯しても見難い構成であった。それを解消するために、ウインカーランプ85は、図20に示すように、キャビン外側の上部位置で、フック86のすぐ下側に取り付けた構成としている。この場合、フック86は、キャビン3を吊り上げるために、キャビン3の前部と後部との左右両側に取り付けているが、その各フック86の下側にそれぞれウインカーランプ85を取付けた構成としている。
従来、ウインカーランプ85は、キャビン3の外側の低い位置に設けられ、旋回時に点灯しても見難い構成であった。それを解消するために、ウインカーランプ85は、図20に示すように、キャビン外側の上部位置で、フック86のすぐ下側に取り付けた構成としている。この場合、フック86は、キャビン3を吊り上げるために、キャビン3の前部と後部との左右両側に取り付けているが、その各フック86の下側にそれぞれウインカーランプ85を取付けた構成としている。
このように構成すれば、ウインカーランプ85は、高い位置になるから、前方や後方から見易く、しかも、フック86の下側に取り付けているから、そのフック86によって保護され、例えば、トラクタにシートをかけるとき、上側のフック86によって護られる利点がある。
1 トラクタ
2 走行フレーム
3 キャビン
4 ルーフ
5 空調装置
6 天井
7 吹出し口
8 送風ダクト
9 噴風口
10 窓ガラス
11 外気導入風路
12 外気導入口
13 フィルター。
2 走行フレーム
3 キャビン
4 ルーフ
5 空調装置
6 天井
7 吹出し口
8 送風ダクト
9 噴風口
10 窓ガラス
11 外気導入風路
12 外気導入口
13 フィルター。
Claims (2)
- トラクタ(1)の走行フレーム(2)上に搭載したキャビン(3)において、該キャビン(3)のルーフ(4)は、合成樹脂材を素材として成形加工し、その内部に空調装置(5)を装備して設け、前記キャビン(3)室内の天井(6)側には、前記空調装置(5)から吹き出される調整空気の吹出し口(7)を複数箇配置して設け、前記吹出し口(7)の一つに、基部を着脱自由に連通して接続した送風ダクト(8)を、その先端噴風口(9)の噴風がキャビン(3)室内の窓ガラス(10)面に向けて噴出する構成としたキャビン。
- 前記ルーフ(4)は、外気導入風路(11)を内部に形成し、該外気導入風路(11)は、その始端部の外気導入口(12)をキャビン(3)室外に開口し、その途中位置には除塵用のフィルター(13)を装置し、更に、その終端部を前記空調装置(5)に接続して、導入した外気を前記空調装置(5)に供給する構成とした請求項1記載のキャビン。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012100605A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Kubota Corp | 普通型コンバイン |
KR20160140584A (ko) * | 2014-03-28 | 2016-12-07 | 얀마 가부시키가이샤 | 작업 차량 |
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KR102140360B1 (ko) * | 2014-03-28 | 2020-08-03 | 얀마 파워 테크놀로지 가부시키가이샤 | 작업 차량 |
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