JP2008273228A - 音加工装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車速を検出する車速センサと、車速に応じた音である走行音を収音しそのオーディオ波形を有する走行音信号を生成して出力する走行音信号取得手段と、その走行音信号を、設定された遅延時間の整数倍ずつ遅延させて複数の遅延走行音信号を生成し、これら複数の遅延走行音信号を合成して出力する櫛形フィルタ処理を実行するフィルタ手段と、車速センサにより検出される車速に基づいて算出される遅延時間をフィルタ手段に設定する制御手段と、フィルタ手段の出力信号を用いて合成走行音信号を合成する走行音合成手段と、その合成走行音信号を音として車両内に出力する走行音出力手段と、を具備する音加工装置を提供する。
【選択図】図1
Description
図1は、この発明の一実施形態である音加工装置の構成を示すブロック図である。この音加工装置は、車両の乗車スペースである車室内へ聞こえてくる音(例えば、エンジン音や走行音が混じり合った音)に加工を施して車室内に出力する装置である。図1に示す例では、走行音の一例としてタイヤと路面の接触音が選択されており、エンジン音の構成成分としてエンジン吸気音、エンジン爆発音および排気音が選択されている。なお、図1に示すその他の音としては、例えば走行音の構成成分となり得る風切り音やエンジン音の構成成分となるメカ音を選択することができる。
第1の態様における遅延時間算出処理231においては、制御部200は、まず、車速センサ202の出力信号が示す車速s(キロメートル毎時)から以下の式(1)にしたがって周期T0を算出する。なお、式(1)に従って算出される周期T0は、外周が1メートルであるタイヤが一回転するのに要する時間に相当する。
T0=3600/(1000×s)…(1)
そして、制御部200は、上記周期T0を櫛形フィルタ処理の遅延時間Δtとして音質調整フィルタ102−1、102−2および102−3に与える。式(1)に従って算出される周期T0(=Δt)は図5に示すように車速sが増加するほど短くなるのであるから、車速sの増加に伴って、櫛形フィルタ処理により強調されるピッチは高くなる。このような周波数特性の櫛形フィルタ処理を音質調整フィルタ102−1、102−2および102−3に行わせる理由は以下の通りである。例えばタイヤと路面の接触音はトレッドパターンとしてタイヤの周面に設けられた横溝と路面とが接触する時間間隔に応じたピッチを有し、そのピッチはタイヤの回転が早くなるほど(すなわち、車速が速くなるほど)高くなる。この第1の態様では上記周波数特性を音質調整フィルタ102−1、102−2および102−3に与えて上記ピッチ感を強調することにより、そのピッチ感から車速を運転者に把握させるのである。また、本実施形態では、本来エンジン回転数に応じたピッチを有する音であるエンジン音の各構成成分に対しても上記櫛型フィルタ処理によって車速に応じたピッチ感が付与されるが、エンジン回転数に応じたピッチと車速に応じたピッチとは各々別個に把握できるため、特段の問題は生じない。なお、式(1)に従って算出される遅延時間Δtにより定まる基本周波数F0(F0=1/Δt)と、その整数倍の倍音周波数2F0、3F0、…の位置に利得の山を有する周波数特性の櫛形フィルタ処理を施すことによって、上記ピッチ感を強調することができるのであるが、別の好ましい態様においては、図6(a)〜(d)に示すように、車速sが増加するにつれてタップ列を間引いた周波数特性の櫛形フィルタ処理を行うようにしても良い。このようにすると、上記ピッチ感の強調に起因する合成音のカラーレーションが緩和されるといった効果を奏する。
第2の態様における遅延時間算出処理231においては、制御部200は、以下の式(2)にしたがって周期T0を算出し、この周期T0を櫛形フィルタ処理の遅延時間Δtとして音質調整フィルタ102−1、102−2および102−3に与える。
T0=[3600/(1000×s)]/k…(2)
式(2)において、kは車速sに応じて定まる値であり、本実施形態では、0<s<40(キロメートル毎時)である場合にはk=8、s≧40(キロメートル毎時)である場合にはk=4である。車速sが40キロメートル毎時未満である間は、定数kの値は8に固定されるのであるから、式(2)に従って算出される周期T0(=Δt)は車速sが速いほど短くなる。遅延時間Δtが短くなるほど櫛形フィルタ処理により強調される走行音のピッチが高くなり、このピッチ変化から車速sの変化を運転者が把握できることは前述した第1の態様による場合と同様である。一方、車速sが40キロメートル毎時以上になると定数kの値が8から4に設定しなおされる。このため、車速sが40キロメートル毎時である場合には、式(2)に従って算出される遅延時間Δtの値は車速sが20キロメートル毎時である場合に同式に従って算出される値と同一になる。このように第2の態様にあっては、車速sが0キロメートル毎時から40キロメートル毎時まで増加してゆく過程では、音質調整フィルタ102−1、102−2および102−3で実行される櫛形フィルタ処理の周波数特性は図7(a)〜(c)に示すように連続的に変化し、車速sが40キロメートル毎時に達すると、上気周波数特製は、図7(c)に示す様態から図7(d)に示す状態に不連続に変化する。このため、車速sが40キロメートル毎時を跨いで変化する前後で、上記櫛型フィルタ処理により付与されるピッチ感も不連続に変化する。このピッチ感の不連続な変化から運転者は車速sが所定の閾値(本動作例では40キロメートル毎時)に達したことを明確に把握できるのである。なお、車速sについての閾値や、車速sがその閾値に達する前後の定数kの値については、操作表示部220の操作により適宜運転者に設定させれば良く、互いに異なる複数の閾値を設定させ、各閾値の前後で不連続に変化するようkの値を設定させても良い。また、車両がカーナビゲーション装置を備えている場合には、車両が走行中の道路の法定速度を示すデータをそのカーナビゲーション装置から取得し、そのデータの表す速度を上記閾値として設定しても良い。
以上が本実施形態に係る遅延時間算出処理の2つの態様である。
(1)音質調整処理として実行する櫛形フィルタ処理において、例えば擬似乱数等発生器を用いて、タップ位置を決定する遅延時間Δtに時間揺らぎを与えても良い。このようにすることで、音質調整処理後の信号に基本周波数成分や倍音周波数成分の間にあるハーフ次成分を含めることができ、音質調整の幅を広げることができる。
Claims (4)
- 車両の走行速度である車速を検出する車速センサと、
前記車速に応じて変化する音である走行音を収音し、または前記車速に応じたデータ読み出し速度で記録媒体から走行音波形を示す波形データを読み出して再生することにより、走行音を示す走行音信号を取得する走行音信号取得手段と、
前記走行音信号取得手段により取得される走行音信号を、設定された遅延時間の整数倍ずつ遅延させ、複数の遅延走行音信号を生成し、これら複数の遅延走行音信号を合成して出力する櫛形フィルタ処理を実行するフィルタ手段と、
前記車速センサにより検出される車速に基づいて前記遅延時間を算出し、前記フィルタ手段に設定する制御手段と、
前記フィルタ手段の出力信号を用いて合成走行音信号を合成する音合成手段と、
前記合成走行音信号を音として車両内に出力する走行音出力手段と、
を具備することを特徴とする音加工装置。 - 前記車速に対して1または互いに異なる複数の閾値が予め定められており、
前記制御手段は、前記車速センサにより順次検出される車速が前記閾値を跨いで変化する場合には、その閾値の前後で前記遅延時間を不連続に変化させ、前記車速センサにより検出される車速が前記閾値に達するまでは、その車速が速いほど前記遅延時間を短くすることを特徴とする請求項1に記載の音加工装置。 - 前記走行音合成手段は、前記櫛形フィルタ処理を経た後の信号と前記櫛形フィルタ処理を経る前の信号とをミキシングするミキシング手段を具備することを特徴とする請求項1または2の何れか1に記載の音加工装置。
- 車両のエンジンの回転数またはアクセル開度の少なくとも一方を前記車両の運転状態として検出する運転状態検出センサを具備し、
前記制御手段は、前記運転状態検出センサにより検出される運転状態に応じて、前記ミキシング手段における前記櫛形フィルタ処理を経た後の信号と前記櫛形フィルタ処理を経る前の信号とのミックス比率を制御することを特徴とする請求項3に記載の音加工装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007115511A JP5125203B2 (ja) | 2007-04-25 | 2007-04-25 | 音加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007115511A JP5125203B2 (ja) | 2007-04-25 | 2007-04-25 | 音加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008273228A true JP2008273228A (ja) | 2008-11-13 |
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Family
ID=40051787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007115511A Active JP5125203B2 (ja) | 2007-04-25 | 2007-04-25 | 音加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5125203B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8416963B2 (en) | 2009-06-25 | 2013-04-09 | Hyundai Motor Company | System for providing a personalized driving sound |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04152394A (ja) * | 1990-10-16 | 1992-05-26 | Mazda Motor Corp | 走行模擬音発生装置 |
JP2004138788A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Ono Sokki Co Ltd | 車室内音シミュレート装置および次数成分除去フィルタ |
-
2007
- 2007-04-25 JP JP2007115511A patent/JP5125203B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04152394A (ja) * | 1990-10-16 | 1992-05-26 | Mazda Motor Corp | 走行模擬音発生装置 |
JP2004138788A (ja) * | 2002-10-17 | 2004-05-13 | Ono Sokki Co Ltd | 車室内音シミュレート装置および次数成分除去フィルタ |
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---|---|---|---|---|
US8416963B2 (en) | 2009-06-25 | 2013-04-09 | Hyundai Motor Company | System for providing a personalized driving sound |
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