JP2008272868A - ガス内燃式釘打機 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合ガスを効果的に撹拌し、撹拌された混合ガスに確実に点火するガス内燃式釘打機。
【解決手段】ガス内燃式釘打機において、可動ハウジング31とファン7との間に筒状のスリーブ33を固定して燃焼室3を仕切るとともに、上記スリーブ33の上記ファン7よりも上部と下部にそれぞれ開口部33a、33bを貫通形成するとともに、上記開口部33a、33bのうち上記点火プラグに最も近い部位を遮蔽したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般釘や打込みネジなどの釘を打ち込むガス内燃式の釘打機に関し、特にその燃焼室の改良構造に関する。
従来から、燃焼室が可動のハウジング部を備えており、可動のハウジング部がコンタクト部材の作動に連動して燃焼室を開閉し、燃焼室の閉鎖状態において該燃焼室内に可燃性ガスを供給して、可燃性ガスと空気がファンの回転により混合され混合ガスに点火プラグで点火して爆発的に燃焼させ、高圧のガス圧を打撃ピストンに作用させて釘打ちを行い、燃焼室の開放状態において空気の吸入を行い、打撃シリンダ下部から排気を行うようにしたガス内燃式の釘打機は既に良く知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上述の燃焼室を備えるガス内燃式の釘打機の改良型としてヘッドバルブ式のガス内燃式釘打機が提案されており、すなわち、釘の打ち込み終了後の打撃ピストンの戻りが何らかの理由で十分でなく打撃ピストンが途中までしか戻らず、これによる燃焼室容積の実質的な拡大で燃料が希薄となり着火できないという事態が発生することがあるが、このような事態に対処できるように工夫された打撃シリンダと燃焼室を仕切る仕切り部と該仕切り部を開閉するバルブ機構を備えて、前記事態の発生においても燃焼室の容積を常に一定に保持して燃料の希薄化を防ぎ適正な着火状態を確保して打撃ピストンの駆動が行えるようにしたヘッドバルブ式のガス内燃式釘打機も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、燃焼室においては可燃性ガスと空気とを迅速に混合させるためにはファンによって混合ガスを高速で撹拌する必要があるが、混合ガスの流速が大きいと、点火プラグから発火させても混合ガスにうまく点火しないことがある。そのため、点火プラグの周囲に特別の遮蔽壁を形成することが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特公平4−48589号公報 特願2006−216831号 特開2006−224268号公報
ところで、上述の公知のガス内燃式釘打機においては、燃焼室内におけるファンの撹拌駆動においてファン下部の中央部近傍には気流の弱い淀み部分ができ、この部分の燃焼速度は遅くなり、これにより混合ガスの撹拌が不完全燃焼を起こして燃焼効率が低下する恐れがある。また、燃焼室の可動ハウジングの作動におけるガイドとシールが該ハウジング部の上下で別部品に形成されているので、軸心のズレが発生し易く、これにより燃焼室の可動ハウジングの作動荷重の増大やシール不良が発生する恐れがある。
また、燃焼室の可動ハウジングの上下のシール径に差があるので、燃焼圧力や過給圧力による燃焼室内の圧力により燃焼室に偏荷重による作動荷重が発生し、燃焼圧力による荷重の影響は機械強度に影響し、過給圧力による荷重の影響は過給後に燃焼室が上方に移動したままの状態となり燃焼室が開放されない事態を起こす恐れがある。
さらに、上述のヘッドバルブ式のガス内燃式釘打機においては、この方式における特別な事情として、燃焼室の可動ハウジングとバルブ機構のヘッドバルブが直接摺動接触しているので、一方の動きは互いに他方の動きに影響を及ぼし合い、独立に作動しにくいという問題があった。
そこで、本発明は上述した課題を解決すべく、特に、燃焼室の可動ハウジングの内側に打撃シリンダ上端と燃焼室上部間で延びる略ストレートな筒状のスリーブを設けることにより、ファンによる混合ガスの気流を効果的に撹拌するとともに、撹拌された混合ガスに確実に点火することができるガス内燃式釘打機を提供することをその課題とする。
すなわち、請求項1に係る発明は、打撃ピストンを摺動可能に収容する打撃シリンダの上方で筒状の可動ハウジングと上端のシリンダヘッド部とに囲まれて可動ハウジングの作動により開閉可能に設けられた燃焼室を備え、ガス燃料と空気が閉鎖された燃焼室に配置されたファンにより撹拌混合し、その近傍に配置された点火プラグで点火燃焼させ、その燃焼圧によって作動するガス内燃式釘打機において、上記可動ハウジングと上記ファンとの間に筒状のスリーブを固定して燃焼室を仕切るとともに、上記スリーブの上記ファンよりも上部と下部にそれぞれ開口部を貫通形成するとともに、上記開口部のうち上記点火プラグに最も近い部位を遮蔽したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、打撃ピストンを摺動可能に収容する打撃シリンダの上方で筒状の可動ハウジングと上端のシリンダヘッド部とに囲まれて可動ハウジングの作動により開閉可能に設けられた燃焼室を備え、ガス燃料と空気が閉鎖された燃焼室に配置されたファンにより撹拌混合されて点火燃焼されて作動するガス内燃式釘打機において、上記燃焼室と上記打撃シリンダとの間に、燃焼室側の圧力が高いときに閉じ、打撃シリンダ側の圧力が高いときには開くバルブを備えた仕切り部を設け、上記スリーブの下方に上記仕切り部よりも下方に下方延長部を形成し、この下方延長部には、上記打撃シリンダの上端側壁に形成された供給口に対応する位置に開口部を形成し、上記打撃シリンダとスリーブの下方延長部との間には、上記供給口と開口部とを開閉する環状のヘッドバルブを設け、該ヘッドバルブを常時は閉じ方向に付勢し、上記燃焼室内の混合ガスの燃焼圧によって開き作動させることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記スリーブは上記可動ハウジングの作動を案内することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、可動ハウジングとファンとの間に設けられた筒状のスリーブに上下部の開口部を形成し、上記ファンによって下方に吹き出された混合ガスを、ファンの回転によってスリーブの下部開口部から外側に移動させ、さらに上昇させて上部開口部から内側に戻るようにしたから、気流を強制的に変えて効率的に撹拌混合できるので、不完全燃焼による燃焼効率の低下を防ぐことできる。
また、上部開口部のうち上記点火プラグに最も近い部位に遮蔽部が配置されているので、上記気流の速度はアップするが、点火プラグの近傍には遮蔽部が形成されているために、この部分で気流の流速は低下する。したがって、点火プラグによって確実に点火されるので、着火性能が向上する。しかも、遮蔽部はスリーブに形成すればよく、スリーブとは別体に形成する必要はない。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明による効果とともに、上記スリーブの下方に上記仕切り部よりも下方に下方延長部を形成し、この下方延長部には、上記打撃シリンダの上端側壁に形成された供給口に対応する位置に開口部を形成し、上記打撃シリンダとスリーブの下方延長部との間には、上記供給口と開口部とを開閉する環状のヘッドバルブを設け、該ヘッドバルブを常時は閉じ方向に付勢し、上記燃焼室内の混合ガスの燃焼圧によって開き作動させるようにしたから、可動ハウジングとヘッドバルブとの間にはスリーブが配置されているから、可動ハウジングとヘッドバルブとは互いに干渉されず、独立に作動することができるので、釘打機の作動が安定する。
請求項3に係る発明によれば、燃焼室の筒状のスリーブは、前記ファンの回転翼に近接して設けられているので、ファンの回転翼の回転による翼外周の径方向へ向けて放出される気流が軸方向へ向かう強制的な流れの速い気流を形成し、ファン中央下部に発生しがちな気流の弱い淀み部を強制的に拡散混合させることができ、これにより混合ガスの均一な撹拌が促進され、不完全燃焼の発生が防止され燃焼効率を向上させることができる。
以下に本発明の実施形態を図1ないし図4を参照して説明する。
図1及び図2はガス内燃式釘打機Aを示すもので、この釘打機Aは駆動機構部やガス燃料カートリッジ等を収納する釘打機本体A1と、釘打機本体A1と一体形成のグリップA2と、釘打機本体A1の図示下部から突出するマガジンA4の装着部を備えるノーズ部A3等を備えている。
釘打機本体A1内に収納される駆動機構部は、円筒状の打撃シリンダ1と、打撃シリンダ1内で図示上下方向で往復摺動する打撃ピストン2と、打撃シリンダ1の上部に位置する筒状の可動ハウジング31と上部のシリンダヘッド部32に囲まれ、前記打撃ピストン2の上面により仕切られる空間である燃焼室3と、打撃ピストン2に固定されたドライバ4と、燃焼室3の上部のシリンダヘッド部32に装着された点火プラグ5、ガス燃料カートリッジ6から供給された可燃性ガス燃料と空気を混合するモータMの駆動による撹拌用のファン7等からなる。
また、駆動機構部の実質的な始動のための初動を行うコンタクト部材8が設けられている。コンタクト部材8は、釘打ちに供されない状態においてその下端8aがノーズ部A3の最下部から突出するようにバネ付勢され、コンタクト部材8に結合しているロッド部材上端8bが燃焼室3の可動ハウジング31の下端部に連結され、これにより燃焼室3の可動ハウジング31は下動しており、後述の上部シール用Oリング31aを開放している。
コンタクト部材8が被打ち込み材に対して下方に押し付けられることにより、相対的に上方に押し込められることで、図2に示されるように、燃焼室3の筒状の可動ハウジング31が上動して燃焼室3が密封閉鎖状態になるとともに、ガス燃料カートリッジ6からガス燃料を燃焼室3の上部のシリンダヘッド部32の燃料供給路51を経て燃焼室3内に噴射供給し、燃焼室の略中央部に配置された撹拌ファン7の駆動で空気とガス燃料を均一になるように撹拌混合して、トリガレバー9の押し込み操作によりトリガスイッチをオンして点火プラグ5を点火し、燃焼室3内の混合ガスを爆発燃焼させる。
燃焼室3内における混合ガスの燃焼による高圧の燃焼圧は、打撃ピストン2の上部に作用して打撃ピストン2を下動させ、打撃ピストン2に固定のドライバ4の下動でマガジンA4からノーズ部A3の貫通孔内に送り込まれた釘の頭部を撃打して、該釘を被釘打ち材の所定位置に打ち込むようになされている。
また、打撃ピストン2が下死点まで下動すると、打撃シリンダ1内で急激に膨張した燃焼ガスの温度が急激に下がって負圧となるので、打撃ピストン2を上死点に戻り移動させる。
そして、上述の作動と相前後したトリガレバー9の操作の解放による釘打ちの終了に伴い被釘打ち材から押圧開放されたコンタクト部材8はバネの戻し力で押し下げられ下動し、コンタクト部材8が下動すると、燃焼室3の可動ハウジング31も下動し、図1に示すように、ハウジング部31と燃焼室3の上部シリンダヘッド部32の上部Oリング31aを開放して、燃焼室3内へ新鮮な空気が流入するようになっている。
上記ガス内燃式釘打機Aは概ね上述の構造を備えるものであり、これらの構造は既に知られるところである。
ここで、上記燃焼室3の構造について、以下に図1及び図2を参照して詳述する。筒状の可動ハウジング31とシリンダヘッド部32に囲まれた燃焼室3の前記可動ハウジング31の内側に燃焼室3を仕切る筒状のスリーブ33が設けられ、これによりスリーブの内側には内側空間部3aが、またスリーブ33と可動ハウジング31との間には環状の外側空間部3bが形成される。
スリーブ33は打撃シリンダ1上端から延長形成され、その内径が打撃シリンダ1の内径よりやや大き目に形成された略ストレートな筒状体からなり、上端がシリンダヘッド部32の上部Oリング31a直下の環状段部32aに嵌合固定されている。また、スリーブ33の周壁の上部と下部にはそれぞれ気流を流通させる上下2段の開口部33a、33bが貫通形成されている。そして、上下2段の開口部33a、33bの間の比較的幅の広い周壁の周面は撹拌用のファン7の回転翼の外周に近接して対向形成されている。
次に、図3に示されるように、スリーブ33の上部開口部33aのうち上記点火プラグに最も近い部位にある部分36は遮蔽されている。遮蔽部36は該当部位に開口部を形成しない構成でもよく、また該当する開口部を適宜のシール材等で覆うようにしてもよい。
スリーブ33はその外側に位置する筒状の可動ハウジング31に対して同心的に所定の間隔をおいて配置されており、その上下の外周壁が可動ハウジング31の上下の内周壁に摺動接触するように構成されている。これにより、可動ハウジング31はスリーブ33によって案内されて上下方向に安定的に作動することができる。
また、筒状体からなるスリーブ33上の上下のOリング31a、31bは互いにほぼ同径として形成され、これにより、可動ハウジング31の上下のシール径はほぼ同じになっている。
ところで、上記燃焼室3には、打撃シリンダ1の上端に打撃シリンダ1内と燃焼室3内とを仕切る仕切り部11と該仕切り部11に形成された貫通孔11aを開閉する逆止弁90が設けられている。
逆止弁90は板バネからなり、常時燃焼室3内と打撃シリンダ1内との間を閉じるようにバネ付勢され、打撃シリンダ1内の内圧が燃焼室3内の内圧よりも高いときにのみ開くようになっている。
スリーブ33はその上端がシリンダヘッド部32の環状段部32aに嵌合固定され、その下方の内側固定部33cが打撃シリンダ1上端に固定された仕切り部11の外周に嵌合固定され、これにより燃焼室3の筒状の可動ハウジング31の内側の環状空間部3aは下方に延長形成されている。
次に、打撃シリンダ1の上端側壁には供給口1aが形成され、これに対応してスリーブ33の下方延長部33dには開口部33eが開口している。そして、打撃シリンダ1とスリーブ33との間には環状のヘッドバルブ38が供給口1aと開口部33eとを開通又は遮断するように上下動可能に設けられている。
ヘッドバルブ38は打撃シリンダ1の上方外側面と、スリーブ33の下方の内側固定部33cからさらに下方に延びた延長部33dの内周面に沿って上下動可能に配置されている。また、ヘッドバルブ38は、その下部に設けられたバネ92によって常時供給口1aを閉じるように上方に付勢されている。バネ92のバネ力は燃焼室3内の内圧が燃焼により高くなったときにはヘッドバルブ38を閉じ状態に保持できない程度に設定されている。
次に、上記釘打機の作動態様について説明すると、釘の打ち込み時にはコンタクト部材8の押し込みにより可動ハウジング31が上動して図2のように燃焼室3を閉鎖し、燃焼室3内にガス燃料が噴射されて空気と撹拌混合される。
このとき、スリーブ33の周壁が撹拌用のファン7の回転翼に近接して設けられているので、上記ファン7によって径方向の外方に向う気流がスリーブ33の周壁で遮ぎられて、燃焼室3の下方軸方向への強制的な流れ(図2における矢印参照)を形成するので、この気流はファン7の下部回転中心近傍で淀む気流を積極的に巻き込むようにしながらスリーブ33の下部の開口部33bから外側の、スリーブ33と可動ハウジング31間の外側空間部3bに流出し、さらに該空間内を上昇し上部の開口部33aから内側空間部3aに入り、再びファン7の回転翼の背後に流れ込む流れを形成する。この気流の流れにより空気とガス燃料のいっそうの撹拌混合が促され、短時間のうちにその均一化が効果的に促進される。
そして、混合ガスが点火プラグ5から点火されて燃焼し、その燃焼圧により燃焼室3内の内圧が急激に高くなり、この圧力は空間部S1、S2から開口部33eを経てヘッドバルブ38の上端に作用するので、ヘッドバルブ38はバネ92のバネ力に抗して下降して開口部33eを供給口1aに開くので、燃焼ガス圧が打撃シリンダ1内に供給され打撃ピストン2が駆動される。
釘の打ち込み終了後は、図1に示されるように、打撃シリンダ1内の燃焼ガスが急冷して打撃ピストン2の上部が減圧するのでヘッドバルブ38はバネ92により上動し、供給口1aが遮断され、同時に、仕切り部11の上下の差圧により逆止弁90が開き、打撃ピストン2が上動復帰するので、上部の排気口1bからは燃焼ガスが排気される。打撃シリンダ1内の圧力は第2の開口部11aから燃焼室3内に開放されるので打撃ピストン2は確実に上死点に復帰移動する。その後、コンタクト部材8が下動し、同時に可動ハウジング31が下動して燃焼室3が開放され、新鮮な空気が入り込む。
そして、例えば打ち込み終了後の打撃ピストン2の戻りが何らかの理由で十分でなく打撃ピストン2が途中までしか戻らない事態が発生しても、打撃シリンダ1内と燃焼室3内を仕切る仕切り部11の逆止弁90により燃焼室3の容積が拡大することなく一定に保たれ、これにより燃料の希薄化が防止され適正な燃料濃度による燃焼が確保されるようになされている。
つまり、打撃ピストン2の位置に関係なく燃焼室3の容積は常に一定となり、燃焼室3内の混合ガスを一定の適正濃度に保持することができ、たとえ打撃ピストン2が戻りきれなかった時でも、この打撃ピストン2に対して一定の圧力を加えて下死点まで移動させ、冷却時には再び打撃ピストン2を上死点に復帰移動させることができるようになされている。
また、過給機(図示せず)を用いて燃焼室3に空気を過給した場合は、燃焼室3内の圧力は高まるが、その程度では、ヘッドバルブ38は開かないので、過給圧によって打撃ピストン2が下降することはない。
上述のように、打撃シリンダ1の実質延長部とされたスリーブ33はその周壁の上下摺動部で燃焼室3の可動ハウジング31の上下方向の摺動を案内するので可動ハウジング31に軸心のズレがなく、その上下動が円滑確実に行われ、可動ハウジング31の作動荷重が軽減されるとともに、Oリング31a、31bによるシール不良は効果的に防止される。
また、スリーブ33は略ストレートの筒状体からなるので燃焼室3の可動ハウジング31の上下Oリング31a、31bの径がほぼ同径であるから、可動ハウジング31に対して燃焼室内の混合ガスが燃焼したときの燃焼圧によってシールの径差に基づく荷重が発生しない。したがって、燃焼室内に過給圧を付与する機構を設けた場合など、過給圧力等の影響で可動ハウジング31に偏荷重が発生し、可動ハウジング31が上がったままの状態となったり、該可動ハウジング31が開放されなくなったりするという事態の発生が防止される。
そして、ファン7の回転によって強制的に下方に吹き出された気流はスリーブ33の下部開口部33bから外側空間部3bに移動し、さらに上昇して上部開口部33aから再び内側空間部3aに流入してファン7の回転翼の背後に流れ込む流れを形成することによって空気とガス燃料とがよく撹拌混合され、これにより不完全燃焼の発生が防止され燃焼効率を向上させることができる。
次に、上部開口部33aのうち上記点火プラグ5に最も近い部位に遮蔽部36が配置されているので、上述のように、ファン7の回転によってスリーブ33の下部開口部33bから外側空間部S2に移動した後に上昇して上部開口部33aから内側空間部S1に流れ込むときに気流の速度はアップするが、点火プラグ5の近傍には遮蔽部36が形成されているために、この部分で気流の流速は低下する。したがって、点火プラグ5によって確実に点火されるので、着火性能が向上する。しかも、遮蔽部36はスリーブ33に形成すればよく、スリーブ33とは別体に形成する必要はない。
また、スリーブ33が燃焼室3の可動ハウジング31とヘッドバルブ38間に存在し、固定部材であるスリーブ33により可動ハウジング31とヘッドバルブ38が直接接触することなく仕切られるので、可動ハウジング31とヘッドバルブ38はその移動において互いに影響を及ぼし合うことがなく、連れ動きが解消される、という特有の作用効果も奏し得るものである。
なお、本発明は、可動ハウジングやヘッドバルブが上下動するものに限定されない。回動によって開閉作動するものにも適用することができる。
本発明の実施形態のガス内燃式釘打機の要部の縦断面図 燃焼室が閉鎖された状態の拡大断面図 燃焼室部分の要部の横断面図
符号の説明
A ガス内燃式釘打機
1 打撃シリンダ
2 打撃ピストン
3 燃焼室
31 可動ハウジング
32 シリンダヘッド部
33 スリーブ
33a、33b 開口部
7 ファン
36 遮蔽部

Claims (3)

  1. 打撃ピストンを摺動可能に収容する打撃シリンダの上方で筒状の可動ハウジングと上端のシリンダヘッド部とに囲まれて可動ハウジングの作動により開閉可能に設けられた燃焼室を備え、ガス燃料と空気が閉鎖された燃焼室に配置されたファンにより撹拌混合し、その近傍に配置された点火プラグで点火燃焼させ、その燃焼圧によって作動するガス内燃式釘打機において、
    上記可動ハウジングと上記ファンとの間に筒状のスリーブを固定して燃焼室を仕切るとともに、上記スリーブの上記ファンよりも上部と下部にそれぞれ開口部を貫通形成するとともに、上記開口部のうち上記点火プラグに最も近い部位を遮蔽した
    ことを特徴とするガス内燃式釘打機。
  2. 打撃ピストンを摺動可能に収容する打撃シリンダの上方で筒状の可動ハウジングと上端のシリンダヘッド部とに囲まれて可動ハウジングの作動により開閉可能に設けられた燃焼室を備え、ガス燃料と空気が閉鎖された燃焼室に配置されたファンにより撹拌混合されて点火燃焼されて作動するガス内燃式釘打機において、
    上記燃焼室と上記打撃シリンダとの間に、燃焼室側の圧力が高いときに閉じ、打撃シリンダ側の圧力が高いときには開くバルブを備えた仕切り部を設け、
    上記スリーブの下方に上記仕切り部よりも下方に下方延長部を形成し、この下方延長部には、上記打撃シリンダの上端側壁に形成された供給口に対応する位置に開口部を形成し、
    上記打撃シリンダとスリーブの下方延長部との間には、上記供給口と開口部とを開閉する環状のヘッドバルブを設け、該ヘッドバルブを常時は閉じ方向に付勢し、上記燃焼室内の混合ガスの燃焼圧によって開き作動させる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のガス内燃式釘打機。
  3. 上記スリーブは上記可動ハウジングの作動を案内することを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のガス内燃式釘打機。
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