JP2004299043A - 燃焼式動力工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シール材やハウジングの損傷を未然に防止して工具寿命の向上を図り、作業効率と操作性の向上を図ることが可能な燃焼式動力工具の提供。
【解決手段】 可燃性ガスと空気の混合気の燃焼に伴う燃焼室枠11の温度上昇をハウジング2内に設けられた温度センサ29が検出する。検出された温度が設定温度を超えたときには、トリガスイッチ6をON操作しても、点火プラグ15による点火は禁止手段により禁止される。またこのとき表示器36による報知が行われ、工具の動作禁止状態を把握できる。また、温度センサ29をシリンダ20や排気カバー38、ハウジング2等に設けても同様の制御が可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は燃焼式動力工具に関し、特に、ガスボンベに封入された液化ガスを燃焼室内に噴射させ、空気と混合し着火することにより、ピストンを駆動する動力を発生させ、釘等を打込む燃焼式打込み工具に関する。
従来の燃焼式打込み工具は、ハウジングと、ハンドルと、トリガスイッチと、ヘッドキャップと、燃焼室枠と、プッシュレバーと、シリンダと、ピストンと、ドライバブレードと、モータと、ファンと、ガスボンベと、点火プラグと、排気逆止弁と、排気カバーと、マガジンと、テールカバーとを主に備えている。ヘッドキャップはハウジングの一端を塞いでおり、ハンドルはハウジングに固定されトリガスイッチが付設される。燃焼室枠は、ハウジング内においてハウジングの長手方向に移動可能に設けられ、反ヘッドキャップ方向にバネ付勢されるが、バネの付勢力に抗して一端がヘッドキャップに当接可能に設けられる。
プッシュレバーは、ハウジングの他端において移動可能に設けられ、燃焼室枠と連接されている。シリンダは燃焼室枠に連通可能に位置してハウジングに固定され、燃焼室枠の移動を案内すると共に排気穴が形成されている。ピストンはシリンダに対して往復摺動可能に設けられ、燃焼室枠の一端がヘッドキャップに当接したとき、ヘッドキャップ、燃焼室枠、シリンダのヘッドキャップ側端部と共に燃焼室を画成する。ドライバブレードは、ピストンの反燃焼室側からハウジングの他端部方向に延設されている。モータはヘッドキャップに支持され、ファンはモータに固定されて燃焼室内に位置する。ファンは、燃焼室内で可燃性ガスと空気を混合して燃焼を促進させると共に、燃焼室枠がヘッドキャップから離間したときに、外気をハウジング内に導入して燃焼室枠内を掃気し、またシリンダの外周側を冷却する役割を果たす。ガスボンベはハウジング内に収容され、ヘッドキャップのガス通路を通じて燃焼室内に噴射される液化ガスを内含する。点火プラグは燃焼室に臨み可燃性ガスと空気との混合気を着火する。排気逆止弁は排気穴を選択的に遮蔽する。排気カバーは排気逆止弁を覆い排気方向を工具軸方向に変える。
マガジンは、ハウジングの他端部側に設けられて釘等の止具を収容する。テールカバーは、マガジンの止具をドライバブレードに対向する位置に給送するためにマガジンとプッシュレバーとの間に設けられている。
燃焼室枠がヘッドキャップに当接したときに燃焼室を密閉するために、燃焼室枠の上部と密着するヘッドキャップの所定面と、燃焼室枠の下部と密着するシリンダのヘッドキャップ側端部とには、シール材(シールリング)がそれぞれ設けられている。
プッシュレバーを工作物に押し付けて、トリガスイッチをオン操作すると、燃焼室が画成された状態でハウジングに装着されたガスボンベから燃焼室内に可燃性ガスが噴射され、ファンにより空気と可燃性ガスが攪拌混合され、点火プラグによる点火によって混合気が爆発燃焼され、ピストンを駆動してドライバブレードを介して木材等の工作物に釘が打込まれる。爆発燃焼後、所定時間が経過するまでは、燃焼室枠はヘッドキャップに当接した状態が維持され、燃焼ガス排気後の排気逆止弁の閉鎖によって燃焼室内が密閉されるとともに、温度低下による燃焼室内の圧力低下により、燃焼室側で熱真空が得られ、ピストン上下間の圧力差によりピストンを上昇させることができる(例えば特許文献1乃至5参照)。
特公平1−34753号公報 特公平4−48589号公報 特公平3−25307号公報 特公平4−11337号公報 特公昭64−9149号公報
上述した従来の燃焼式打込み工具においては、燃焼室を構成するシリンダ、燃焼室枠、ヘッドキャップや燃焼室内に配置されるファンはアルミ材により構成され、シール材等はゴム製Oリングであり、ハウジングはプラスチックス材により構成されるのが一般的である。かかる場合に、比較的短い時間間隔で釘打ち作業を連続的に続けてゆくと、ファンの回転による掃気時の燃焼室枠内やシリンダ外周への空冷能力を超えて、燃焼室枠とシリンダ壁での吸熱により燃焼室枠とシリンダが徐々に熱くなってゆき、ついにはオーバーヒート状態となる。そのため燃焼室内の残燃焼ガスの冷却効果が低下して十分な熱真空が得られなくなるので、打撃後のピストンの戻りが遅くなる。その結果一連の動作サイクル速度が低下して、作業効率が悪化することになる。
この加熱状態のまま更に動作を継続すると、燃焼室枠やシリンダの近傍にあるハウジングやハンドルも熱くなってゆき、ハンドルを把持している作業者の手が熱くなってきて作業しづらくなり作業効率が更に悪化する。ついには、燃焼室を密閉するシール材がゴム材であるため、熱により損傷してシール性が低下し、燃焼室と外気が連通した状態になって燃焼ガスに着火しなくなり、不発となる動作不良が発生する。またハウジングもプラスチック製であるため、熱により変形、損傷するおそれがある。シール材やハウジングが損傷した場合には、全体を分解してこれらを交換しなければならない。
そこで本発明は、シール材やハウジングの損傷を未然に防止して工具寿命の向上を図り、作業効率と操作性の向上を図ることが可能な燃焼式動力工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、ハウジングと、ハウジングから延び、トリガスイッチが設けられたハンドルと、該ハウジングの一端を塞ぎ、可燃性ガス通路が形成されたヘッド部と、該ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能なプッシュレバーと、該ハウジング内に固定して設けられ、排気穴が形成されたシリンダと、該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能なピストンと、該ハウジング内において該シリンダに移動可能に案内され、該プッシュレバーの移動に連動して該ヘッド部に当接、離間し、該ヘッド部、該シリンダ、該ピストンと共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、該ピストンから反燃焼室方向に延びるドライバブレードと、該燃焼室枠がヘッド部に当接したとき、該燃焼室枠と該ヘッド部間をシールし、また該燃焼室枠と該シリンダとの間をシールするシール部と、該燃焼室内に回転可能に設けられたファンと、該燃焼室内の可燃性ガスと空気との混合気に着火するため、該トリガスイッチ又はヘッドスイッチの操作によって点火する該燃焼室に臨む点火プラグと、該排気穴を開閉可能に設けられた排気逆止弁とを備え、該可燃性ガスが該可燃性ガス通路を介して該燃焼室に供給され、該点火プラグの点火動作により爆発燃焼して該ピストンを移動させる燃焼式動力工具において、該ハウジング内または該ハンドルの温度を検出する温度検出手段が設けられると共に、該温度検出手段によって検出された温度が設定値を超えた時に該点火プラグの点火動作を禁止する禁止手段が設けられていることを特徴とする燃焼式動力工具を提供している。
また、該燃焼式動力工具は、該排気逆止弁を覆い排気方向を該ハウジング軸方向に変える排気カバーを更に備え、該温度検出手段は、該排気カバーに設けられていてもよい。
また、該温度検出手段は、該シリンダ又は該燃焼室枠若しくは該ハウジングに設けられていてもよい。
以上の構成において、該温度検出手段によって検出された温度が設定値を超えたことを報知する報知手段が該ウジング又は該ハンドルに設けられていてもよい。
請求項1記載の燃焼式動力工具によれば、温度検出手段がハウジング内またはハンドルに設けられると共に、温度検出手段によって検出された温度が設定値を超えた時に点火プラグの点火動作を禁止する禁止手段が設けられているので、異常高温状態での工具の動作、例えば釘打ち動作を禁止でき、工具が更に高温になることを防ぐことができ、作業効率や操作性の向上を図ることができる。
請求項2記載の燃焼式動力工具によれば、温度検出手段が燃焼室枠に設けられるため、燃焼室枠の温度を基にして制御される。よって、設定温度を予めオーバーヒートせず、かつ燃焼室枠が熱により歪み等発生しない値に設定して、オーバーヒート及び燃焼室枠の歪み等に起因する作業効率等の低下を防止できる。
請求項3記載の燃焼式動力工具によれば、温度検出手段がシリンダに設けられるため、シリンダの温度を基にして制御される。よって、設定温度を予めオーバーヒートせず、かつシリンダが熱により歪み等発生しない値に設定して、オーバーヒート及びシリンダの歪み等に起因する作業効率等の低下を防止できる。
請求項4記載の燃焼式動力工具によれば、温度検出手段が該排気カバーに設けられて該排気カバーの温度に基づいて制御される。該排気カバーは排気が直に当たって燃焼式動力工具の各部位で最も高温箇所となるので、該排気カバー温度即ち燃焼式動力工具の最も高温となる箇所に基づき制御するため、他の箇所が該排気カバー温度以上の温度になることがなく、工具が更に高温になることを防ぐことができ、作業効率や操作性の向上を図ることができる。
請求項5記載の燃焼式動力工具によれば、温度検出手段がハウジングに設けられるため、ハウジングの温度を基にして制御が可能となる。よって、設定温度を予めハウジングが熱により軟化、若しくは歪み等の変形が発生しない値に設定して、ハウジングの変形等による作業精度等の低下を防止できる。
請求項6記載の燃焼式動力工具によれば、温度検出手段によって検出された検出温度が設定値を超えたことを報知する報知手段が設けられているので、工具使用者は、作業を行うべきでないことを事前に知ることができ、報知が解かれれば、作業の再開を知ることができ、釘打ちの作業効率、操作性の向上を図ることができる。
本発明による燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適用した第1の実施の形態について図1〜図3を参照して説明する。図1において、燃焼式打込み工具1は、外枠体を構成するハウジング2を有し、ハウジング2は主ハウジング部2Aと、主ハウジング部2Aの長手方向に沿って主ハウジング部2Aに並設されたボンベ室部2Bとを有する。主ハウジング部2Aの上部には図示せぬ吸気口が形成されると共に、下部には図示せぬ排気口が形成されている。
主ハウジング2Aの上部には、ヘッドカバー4が取付けられており、ボンベ室部2B内には可燃性ガスを内含するガスボンベ5が着脱自在に収容される。ボンベ室部2Bからはトリガスイッチ6を有するハンドル7が設けられ、また主ハウジング2Aとボンベ室部2Bの下方には、図示しない釘を装填したマガジン8と、マガジン8内の釘を給送案内し所定位置にセットするためのテールカバー9が設けられている。
主ハウジング2Aの下端には、テールカバー9の釘セット位置に対応してプッシュレバー10が移動可能に支持され後述する燃焼室枠11に固定された連結部材12と連接されている。プッシュレバー10の先端が工作物Wに当接しハウジング2全体を工作物方向に押圧したとき、プッシュレバー10の上部が主ハウジング2A内に後退可能である。
主ハウジング2Aの上端にはその上端開口を塞ぐためのヘッド部たるヘッドキャップ13が固定され、ヘッドキャップ13にはファン14を回転軸で固定したモータ3が支持されると共に、トリガスイッチ6により点火される点火プラグ15が収納把持される。また主ハウジング部2A内には工具本体が木材Wに押し付けられて燃焼室枠11がストローク上端にあることを検出するためのヘッドスイッチ16(図2)が設けられている。プッシュレバー10が所定位置まで上昇したときに、ヘッドスイッチ16がオン動作して、モータ3の回転が開始されファン14の回転を開始するように構成される。また、燃焼室枠11の壁面には、燃焼室枠11の温度を検出するためにサーミスタ、熱電対、又はバイメタル等からなる温度センサ29が設置されている。
ヘッドキャップ13のボンベ室部2B側内には燃料通路たる噴射通路17が形成され、噴射通路17の一端はヘッドキャップ13の下端面に開口する噴射口18をなし、他端側はガスボンベ5と接続されるガスボンベ接続部をなす。またヘッドキャップ13には、後述する燃焼室枠11の上部がヘッドキャップ13に当接したときに、ヘッドキャップ13と燃焼室枠11間をシールするためのOリング等で構成された第1シール材19が装着されている。
主ハウジング2A内には、主ハウジング2Aの長手方向に移動可能で、上端がヘッドキャップ13の下端面に当接可能な燃焼室枠11が設けられる。上述したように、燃焼室枠11の下端部には上述した連結部材12が固定されてプッシュレバー10に連接されているので、プッシュレバー10の移動に伴って燃焼室枠11も移動する。そして燃焼室枠11の内周面に当接して燃焼室枠11の移動を案内するシリンダ20が、主ハウジング部2Aに固定され、シリンダ20の下端面と連結部材12との間には圧縮コイルスプリング37が介装されて燃焼室枠11を反ヘッドキャップ13方向に付勢している。シリンダ20の下部付近には上述した主ハウジング部2Aの排気口と連通可能な排気穴21が形成されている。また逆止弁22が排気穴21を選択的に塞ぐように設けられる。この排気穴22を覆うように排気カバー38が設けられ、該排気カバー38は排気穴22より排出される排気方向をシリンダ20の軸方向に変える。更に、シリンダ20の底部にはバンパ23が設けられている。またシリンダ20の上部には、燃焼室枠11がヘッドキャップ13に当接したときに、燃焼室枠11の下部側内周面とシリンダ20上部外周面との間をシールするOリング等よりなる第2シール材24が装着されている。
シリンダ20内には、シリンダ20に対して往復摺動可能なピストン25が設けられ、燃焼室枠11の上端がヘッドキャップ13に当接したとき、ヘッドキャップ13、燃焼室枠11、シリンダ20のヘッドキャップ部側端部、ピストン25、第1、第2シール材19,24とにより燃焼室26が画成される。そして燃焼室枠11がヘッドキャップ13から離間したときは、ヘッドキャップ13と燃焼室枠11の上端との間に外気と通じる第1流路S1が生じ、また燃焼室枠11の下端部とシリンダ20の上端部との間に第1流路S1に続く第2流路S2が生じる。この第2流路S2は、シリンダ20の外周面側に燃焼ガスや新たな空気を通過させ、主ハウジング部2Aの図示せぬ排出口から排出される。
燃焼室枠11の燃焼室26を画成する部分には、複数のリブ27が燃焼室枠11の軸方向に延び、半径方向内方に突出して設けられている。このリブ27はファン14の回転と相まって、燃焼室26内での空気と可燃性ガスとの攪拌混合を促進させるためのものである。上述した図示せぬ吸気口は燃焼室26内に空気を供給するために形成され、排気穴21や排気口からは、燃焼室26の燃焼ガスを排出する。
ドライバブレード28がピストン25の反燃焼室26側から主ハウジング部2Aの下端部方向に延びて設けられる。ドライバブレード28はテールカバー9内の釘に衝接可能な同軸位置にあり、ピストン25が下降したとき、ピストン25は上述したバンパ23に突き当たって停止する。
ファン14、点火プラグ15、噴射口18は全て燃焼室26内に配置又は開口している。ファン14はその回転により、燃焼室枠11がヘッドキャップ13と当接位置にあるときに空気と可燃性ガスとを攪拌混合させ、点火後に乱流燃焼を生じせしめて燃焼を促進させ、燃焼室枠11がヘッドキャップ13から離間して、第1、第2流路S1、S2が生じたとき、燃焼室26内の燃焼ガスを掃気すると共に燃焼室枠11やシリンダ20を冷却するという3つの機能を果たす。
またボンベ室部2Bの枠体面には、表示器36が視認可能に設けられている。表示器36は、例えばLEDにより構成され、燃焼室枠11等が設定された許容温度にあるときは動作許可を示す非点灯状態が維持され、危険温度にある時は動作禁止を報知するために点灯又は点滅する。なお許容温度とは、例えば燃焼室枠11周縁に設けられるゴム製のシール材19、24の熱変形や損傷が生じず、かつ後述の熱真空が発生する雰囲気に必要な温度を上限温度とする。
図2は、本実施の形態におけるファン14の駆動・非駆動、表示器36の点灯・非点灯、点火プラグ15の点火・非点火を実行するブロック回路を示す。トリガスイッチ6とヘッドスイッチ16は、第1OR回路41に接続され、第1OR回路41は、第2OR回路42に接続され、第2OR回路42はファン14と接続するファン駆動回路43に接続されている。よって、トリガスイッチ6又はヘッドスイッチ16の少なくとも一方のオン動作により、ファン駆動回路43が動作して、モータ3の回転を開始させてファン14の回転が開始される。
ファンタイマ44は第1OR回路41と第2OR回路42の間に接続される。ファンタイマ44は、トリガスイッチ6とヘッドスイッチ16の両方がオフになったときに起動して、起動後の所定時間経過後にファン14の回転を停止させるためのものである。従って、ファン14の回転が開始した後に、トリガスイッチ6とヘッドスイッチ16が共にオフ状態とならない限りは、ファン14の回転は継続される。
温度センサ29は、第1OR回路41に接続される。よって温度センサ29はトリガスイッチ6又はヘッドスイッチ16の少なくとも一方のオン動作により温度検出動作を開始する。温度スイッチ制御回路45が温度センサ29に接続される。温度スイッチ制御回路45は、温度センサ29で検出された温度が許容温度以下のときにHレベル信号を出力し、許容温度を超えたときにLレベル信号を出力する。そして温度スイッチ制御回路45は、NOT回路46を介して表示器36を駆動する表示回路47に接続される。従って、温度スイッチ制御回路45からHレベル信号が出力されたときは、即ち、温度センサ29で検出された温度が許容温度以下のときは、NOT回路46を介して表示回路にLレベル信号が入力され、表示回路47は動作せず、表示器36は点灯(又は点滅)しない。一方検出温度が許容温度を超えた結果、温度スイッチ制御回路45からLレベル信号が出力されたときは、NOT回路46を介して表示回路47にHレベル信号が入力され、表示回路47が動作して表示器36を点灯又は点滅させる。表示回路47と表示器36は報知手段を構成する。
第1AND回路48がトリガスイッチ6とヘッドスイッチ16とに接続され、第2AND回路49が第1AND回路48に接続される。第2AND回路49は、温度スイッチ制御回路45とも接続しており、更に点火プラグ15を駆動する点火回路50にも接続している。従って、トリガスイッチ6とヘッドスイッチ16が共にオンであり、温度スイッチ制御回路45からHレベル信号が出力されているときにのみ、即ち温度センサ29で検出された温度が許容温度以下である場合のみ、第2AND回路49から点火回路50に動作信号が出力されて、点火プラグ15が点火する。第2AND回路49、温度スイッチ制御回路45は禁止手段を構成する。
次に本実施の形態による燃焼式打込み工具1の動作を図3のタイミングチャートと共に説明する。非作動の状態では、圧縮コイルスプリング37の付勢力により、プッシュレバー10は下方に付勢されてテールカバー9下端より突出している。このとき燃焼室枠11は連結部材12を介してプッシュレバー10に連接されているので、燃焼室枠11の上端はヘッドキャップ13と離間し、また燃焼室枠11の燃焼室26を画成する部分と、シリンダ20の上端部とも離間して、第1流路S1、第2流路S2が提供される。このときピストン25は、シリンダ20内の上死点位置に停止している。
この状態でハンドル7を把持し、プッシュレバー10を木材等の工作物Wに押し付けると、プッシュレバー10が圧縮コイルスプリング37の付勢力に抗して、上昇し、同様にプッシュレバー10と連接した燃焼室枠11も上昇し、上述した流路S1、S2が閉じられて、シール材19、24により燃焼室26が密封される(t1)。
またプッシュレバー10の移動に伴って、図示しないカムによりガスボンベ5全体をヘッドキャップ13方向に傾斜させ、ガスボンベ5の噴射ロッド39がヘッドキャップ13のガスボンベ接続部に押し付けられて燃焼室26内にガスボンベ5の液化ガスが噴射口18より1回だけ噴射される。
更に、プッシュレバー10の移動に伴って燃焼室枠11がストローク端まで上昇すると、ヘッドスイッチ16がオンとなり(t2)、その結果ファン14の回転が開始する。ファン14が密封空間となった燃焼室26内で回転することにより、燃焼室26内に突出したリブ27と相まって、噴射された可燃性ガスが燃焼室26内の空気と攪拌混合される。
温度センサ29で検出された温度が許容温度以下のときには、かかる状態でハンドル7のトリガスイッチ6をオンすると、点火プラグ15がスパークし、混合ガスに着火する。このときファン14は回転を維持しているので、混合気の乱流燃焼が促進され、打込み工具の出力向上が得られる。また燃焼・膨張したガスはピストン25を下方へ移動させ、ピストン25がバンパ23に衝接するまでテールカバー9内の釘はドライバブレード28を介して工作物Wに打ち込まれる。
ピストン25がシリンダ20の排気穴21を通過すると、燃焼ガスの圧力により逆止弁22が付勢されて排気穴21を開き、燃焼ガスはシリンダ20の外部へ放出されて主ハウジング部2Aの排気口から外部に排出される。燃焼ガスがシリンダ20外部へ放出され、シリンダ20及び燃焼室26内部が大気圧になった時点で逆止弁22は閉じられる。シリンダ20及び燃焼室26内部に残った燃焼ガスは、燃焼後であるため高温であり、その熱がシリンダ20の内壁、燃焼室枠11の内壁から吸収されることで、燃焼ガスが急冷されて、ピストン25上部の閉じられた空間の圧力が低下して大気圧以下になる(熱真空という)。よってドライバブレード28側のシリンダ20内の圧力(大気圧)と燃焼室26側の内圧の圧力差により、ピストン25は初期の上死点位置に引き戻される。
本実施の形態では積極的に熱真空を生成するために、打込み動作の反力等によりたとえプッシュレバー10の下端が工作物Wから離間しても、燃焼後に直ちに燃焼室枠11が下降せずに上方ストローク端位置に維持され、第1、第2流路S1、S2を生じさせないようにしている。そこで本実施の形態では、トリガスイッチ6のオン状態を維持する限りは、燃焼室26の大気開放を禁止している。
この状態で燃焼式打込み工具1全体を工作物Wから持ち上げてプッシュレバー10を工作物Wから離しトリガスイッチ6をオフにすると(t4)、プッシュレバー10と燃焼室枠11が圧縮コイルスプリング37の付勢力により下方に戻る。燃焼室枠11の下降により、流路S1、S2が提供でき、燃焼室26内の残燃焼ガスが掃気されて新鮮な空気と入れ換えられ、次の釘が打込める初期状態に戻る。
トリガスイッチ6のオフ操作と燃焼室枠11の下降に伴い、ヘッドスイッチ16がオフになると(t5)、ファンタイマ44が起動され、起動後の所定時間経過後(t6−t5)にファン14の回転が停止される。換言すれば、ファン14はトリガスイッチ6をオフにしても、ヘッドスイッチ16のオフ後の所定時間回転を継続しているので、上述した通路S1、S2を通じてハウジング2の吸気口から新たな空気が取り込まれ、ハウジング排気口から燃焼後の空気が吐き出されて、燃焼室26内の空気が掃気される。そしてファン14が停止して(t6)初期の静止状態となる。繰り返しの釘打ち作業後でも、温度スイッチ制御回路45からHレベル信号が出力されている限り、表示器36は点灯又は点滅されず、温度警報表示はなされない。
上記のような動作を連続的に繰返す釘打ち作業を続けていると、燃焼室枠11やシリンダ20が温度上昇してくる。そして燃焼室枠11が設定された許容温度を超えた場合には、ヘッドスイッチ16のオン、オフ、トリガスイッチ6のオン、オフ、燃焼室26の開閉については、t11乃至t16は、t1乃至t6とそれぞれ対応するが、温度スイッチ制御回路45はLレベル信号を第2AND回路49に出力するので点火回路50は動作せず、トリガスイッチ6がオンされても点火プラグ15は点火しない(t13)。よって、ピストン25の移動も生じない。ここではファン14がt12からt16まで回転して、燃焼室枠11やシリンダ20等を冷却するのみである。
また、温度スイッチ制御回路45のLレベル信号の出力に応答して、表示回路47により、表示器36が点灯又は点滅し、点火不能であるときに燃焼式打込み工具1が使用不可であることを報知する。よって、燃焼式打込み工具1の使用を中止して冷却時間をおき、燃焼室枠11等が設定された許容温度以下になったときに点灯、点滅が消え、使用可であることがわかり上記した動作を再開できる。なお、図3(b)では、釘打ち動作が多数回行われた後での状態を示しているため、温度警報表示はt11以前で既になされている。
上述した実施の形態は、1回の釘打ち動作毎にトリガスイッチ6のオン、オフ動作が行われるが、本発明はトリガスイッチ6をオン状態に押圧したまま、プッシュレバー10を工作物Wに対して押圧、離反を繰返して工作物Wの異なる場所に釘打ち動作を連続的に行う連続式釘打ち機にも適用できる。かかる場合であっても、図2のブロック回路図によれば、ヘッドスイッチ16かトリガスイッチ6のいずれか一方がオンすると、ファン14の回転を開始でき、両者がオフ状態になるとファンタイマ44の起動を開始できる。
更に表示器36はガスボンベ室部2Bに限らず、主ハウジング部2Aや、ハンドル7に設けるようにしてもよく、また表示器36はLEDに限らず、その他の光源、ブザー等の発音体であってもよい。また第1の実施の形態では検出された温度が設定値を超えた時に点火動作を禁止するとしたが、点火動作を禁止すると共に温度が設定値を超えている間、ファン14を連続的に駆動させて強制的に冷却するようにすれば温度が設定値以下になるのが速くなって、点火動作を禁止する時間が短くなり打込み工具を効率よく使用できるようになる。なおこのための構成は、温度センサ29の出力をNOT回路を介してOR回路42に入力するだけでよく、構成は簡単である。
次に燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適用した第2の実施の形態ついて図4に基づいて説明する。図4に示すように、第2の実施の形態に係る燃焼式打込み工具101では、その基本的な形態及び機能は第1の実施の形態に係る燃焼式打込み工具1と同様であるため、その構成及び機能についての説明は省略する。
燃焼式打込み工具101のシリンダ120には温度センサ129が設置されており、シリンダ120の壁面温度を検出する。この検出結果により、図2に示す制御と同様に、釘打ち動作等の燃焼式打込み工具101の作動に係る動作を制御する。
なお、この制御に係るシリンダ120の表面温度は一定の許容温度が定められて、第1の実施の形態と同様に、この許容温度以下のときにHレベル信号を出力し、許容温度を超えたときにLレベル信号を出力する。
この許容温度は、例えば燃焼室枠111周縁に設けられるゴム製のシール材119、124やパンパ123の熱変形や損傷が生じず、かつ熱真空が発生する雰囲気に必要な温度を上限温度とする。
よって、この温度センサ129より出力される信号に基づいて第1の実施の形態と同様の制御を行うことにより、燃焼式打込み工具101が過度に加熱されて作業性が落ちずに、好適に使用することができる。
次に燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適応した第3の実施の形態について図5に基づいて説明する。図5に示すように、第3の実施の形態に係る燃焼式打込み工具201では、その基本的な形態及び機能は第1の実施の形態に係る燃焼式打込み工具1と同様であるため、その構成及び機能についての説明は省略する。
図5に示すように燃焼式打込み工具201の排気カバー238には温度センサ229が設置されており、排気カバー238の壁面温度を検出している。この検出結果により、図2に示す制御と同様に、釘打ち動作等の燃焼式打込み工具201の作動に係る動作を制御する。
なお、この制御に係る排気カバー238の表面温度は一定の許容温度が定められて、第1の実施の形態と同様に、この許容温度以下のときにHレベル信号を出力し、許容温度を超えたときにLレベル信号を出力する。
排気カバー238は燃焼式打込み工具201において最もその部位温度が高くなる場所であるため、少なくとも燃焼式打込み工具201を構成する他の部位はこの排気カバー238より温度が低くなる。よって、この温度を測定し、他の部位が溶融、変形等する温度を許容温度としてこの許容温度以上になったときにLレベル信号を出力し、第1の実施の形態と同様に燃焼を制御することが可能となる。
次に燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適応した第4の実施の形態について図6に基づいて説明する。図6に示すように、第4の実施の形態に係る燃焼式打込み工具301では、その基本的な形態及び機能は第1の実施の形態に係る燃焼式打込み工具1と同様であるため、その構成及び機能についての説明は省略する。
図6に示すように燃焼式打込み工具301の主ハウジング部302Aには温度センサ329Aが設置されており、主ハウジング部302Aの壁面温度を検出するようにしている。この検出結果により、図2に示す制御と同様に、釘打ち動作等の燃焼式打込み工具301の作動に係る動作を制御する。
なお、この制御に係る主ハウジング部302Aの表面温度は一定の許容温度が定められて、第1の実施の形態と同様に、この許容温度以下のときにHレベル信号を出力し、許容温度を超えたときにLレベル信号を出力する。
一般にハウジングはプラスチック等の樹脂より形成されており、耐熱性はシリンダ320や燃焼室枠311に比べて劣る。しかし、主ハウジング部302A近傍には最も高温となる部位である排気カバー338が設置されているため、この排気カバー338の熱により主ハウジング部302Aが溶融若しくは軟化するおそれがある。主ハウジング部302Aが溶融等することにより、全体にひずみが生じて作業精度が低下するおそれがあるため、予め許容温度を主ハウジング部302Aが溶融等しない温度に設定する。よって、主ハウジング部302Aがこの許容温度になったときに第1の実施の形態と同様に、Lレベル信号を出力し、燃焼を制御することが可能となる。
また、ハウジング302の一部であるガスボンベ室部302Bに温度センサ329Bを設けてもよい。図7に示すように、ガスボンベ室部302Bは、グリップ307と一体となって該燃焼式打込み工具302を人の手により保持される部分となる。この302Bを高温、例えば45℃以上の状態で素手で長時間握ると低温火傷等になるおそれがある。よって、図7に示すようにガスボンベ室部302Bの温度をセンサ329Bで測定し、予め上記温度を許容温度としてガスボンベ室部302Bがこの許容温度になった場合にLレベル信号を出力し、第1の実施の形態と同様に燃焼を制御することが可能となる。また、この温度センサ329Bをハンドル307に設けてもガスボンベ室部302Bに設けた場合と同様の制御を行うことができる。
上記第1乃至第4の実施の形態においては、燃焼室枠やハウジング等個の部位の温度に基づいて燃焼の制御を行っているがこれに限らず、複数の部位の温度に基づいて制御を行ってもよい。例えば第1の実施の形態において燃焼室枠11の温度を測定すると共に、ガスボンベ室部2Bで燃焼式打込み工具1の握り部分となる箇所の温度を測定し、これら出力結果の相互補完により制御を行ってもよいし、燃焼室枠11、シリンダ20、排気カバー38、及びハウジング2の部位のうち一番速く達する許容温度の部位が、その許容温度に達した時点での他の部位での温度で判断しても良い。
また、上述した実施の形態は、1回の釘打ち動作毎にトリガスイッチのオン、オフ動作が行われるが、本発明は例えば第1の実施の形態でトリガスイッチ6をオン状態に押圧したまま、プッシュレバー10を工作物に対して押圧、離反を繰返して工作物の異なる場所に釘打ち動作を連続的に行う連続式釘打ち機にも適用できる。かかる場合であっても、図2のブロック回路図によれば、ヘッドスイッチかトリガスイッチのいずれか一方がオンすると、ファン14の回転を開始でき、両者がオフ状態になるとファンタイマ44の起動を開始できる。
更に表示器36はガスボンベ室部2Bに限らず、主ハウジング部2Aや、ハンドル7に設けるようにしてもよく、また表示器はLEDに限らず、その他の光源、ブザー等の発音体であってもよい。
本発明による燃焼式動力工具は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
上記の実施形態では検出された温度が設定値を超えた時に点火動作を禁止するとしたが、点火動作を禁止すると共に温度が設定値を超えている間、ファン14を連続的に駆動させて強制的に冷却するようにすれば温度が設定値以下になるのが速くなって、点火動作を禁止する時間が短くなり動力工具を効率よく使用できるようになる。なおこのための構成は、温度センサ29の出力をNOT回路を介してOR回路42に入力するだけでよい。
また、上記の実施形態では温度上昇に基づいて点火動作を禁止したのみであるが、この点火動作を禁止した状態でトリガスイッチ6及びプッシュレバー10を動作させると、その都度燃焼室26内に燃料となるガスが噴射され、このガスは外気に排出されるのみであるため無駄となる。よって、この無駄を無くすために、点火動作を禁止している状態で、プッシュレバー10を固定し、押し込めなくしてもよい。プッシュレバー10を押し込めなくする手段としては、例えば、温度スイッチ制御回路45の制御に基づいて動作するソレノイド等を設け、直接プッシュレバー10を固定することや、プッシュレバー10に繋がる連結部材12等を固定することなどがある。また、温度スイッチ制御回路45等を介さず、温度変化により形状等が変化する形状記憶合金やバイメタル等により、その形状記憶合金やバイメタル等が感知した温度に基づく形状変化等を利用してプッシュレバー10やプッシュレバー10に繋がる連結部材12等を固定してもよい。
また、上記の実施の形態では、温度センサ29として、サーミスタ、熱電対、バイメタル等を用い、この温度に基づいて温度スイッチ制御回路45により、点火動作の可否を制御しているが、この熱電対やバイメタルを点火回路の動作を直接遮断するスイッチとして使用してもよい。これにより温度スイッチ制御回路45が不要となり、簡略な構成でかつ安価な制御回路を形成する。更に、温度センサ29と温度スイッチ制御回路45とをバイメタルや形状記憶合金等に置き換えてもよい。これにより制御回路の構成が簡単になり、安価かつコンパクトな工具を構成することができる。
本発明の燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適用した第1の実施の形態を示す縦断面図。 本発明の実施の形態における燃焼式打込み工具のファン、表示器、点火プラグの作動、非作動を実行するためのブロック回路図。 本発明の実施の形態における燃焼式打込み工具のヘッドスイッチとトリガスイッチのオン・オフ操作に伴うファン、点火プラグ、ピストン、燃焼室、表示器の状態を示すタイミングチャートであり、(a)は温度センサで検出された温度が設定温度以下の場合、(b)は設定温度を超えた場合を示す。 本発明の燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適用した第2の実施の形態を示す縦断面図。 本発明の燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適用した第3の実施の形態を示す縦断面図。 本発明の燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適用した第4の実施の形態を示す縦断面図。 本発明の燃焼式動力工具を燃焼式打込み工具に適用した第4の実施の形態で他の実施例を示す縦断面図。
符号の説明
1:燃焼式打込み工具、 2:ハウジング、 2A:主ハウジング部、 2B:ボンベ室部、 3:モータ、 6:トリガスイッチ、 7:ハンドル、 10:プッシュレバー、11:燃焼室枠、 12:連結部材、 13:ヘッドキャップ、 14:ファン、 15:点火プラグ、 16:ヘッドスイッチ、 19:第1シール材、 20:シリンダ、 24:第2シール材、 25:ピストン、 26:燃焼室、 28:ドライバブレード、 29:温度センサ、 36:表示器、 37:スプリング、 38:排気カバー、43:ファン駆動回路、 44:ファンタイマ、 45:温度スイッチ制御回路、 47:表示回路、48:第1AND回路、 49:第2AND回路、 50:点火回路

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    ハウジングから延び、トリガスイッチが設けられたハンドルと、
    該ハウジングの一端を塞ぎ、可燃性ガス通路が形成されたヘッド部と、
    該ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能なプッシュレバーと、
    該ハウジング内に固定して設けられ、排気穴が形成されたシリンダと、
    該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能なピストンと、
    該ハウジング内において該シリンダに移動可能に案内され、該プッシュレバーの移動に連動して該ヘッド部に当接、離間し、該ヘッド部、該シリンダ、該ピストンと共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、
    該ピストンから反燃焼室方向に延びるドライバブレードと、
    該燃焼室枠がヘッド部に当接したとき、該燃焼室枠と該ヘッド部間をシールし、また該燃焼室枠と該シリンダとの間をシールするシール部と、
    該燃焼室内に回転可能に設けられたファンと、
    該燃焼室内の可燃性ガスと空気との混合気に着火するため、該トリガスイッチ又はヘッドスイッチの操作によって点火する該燃焼室に臨む点火プラグと、
    該排気穴を開閉可能に設けられた排気逆止弁とを備え、該可燃性ガスが該可燃性ガス通路を介して該燃焼室に供給され、該点火プラグの点火動作により爆発燃焼して該ピストンを移動させる燃焼式動力工具において、
    該ハウジング内または該ハンドルの温度を検出する温度検出手段が設けられると共に、該温度検出手段によって検出された温度が設定値を超えた時に該点火プラグの点火動作を禁止する禁止手段が設けられていることを特徴とする燃焼式動力工具。
  2. 該温度検出手段は、該燃焼室枠に設けられていることを特徴とする請求項1記載の燃焼式動力工具。
  3. 該温度検出手段は、該シリンダに設けられていることを特徴とする請求項1記載の燃焼式動力工具。
  4. 該燃焼式動力工具は、該排気逆止弁を覆い排気方向を該ハウジング軸方向に変える排気カバーを更に備え、該温度検出手段は、該排気カバーに設けられていることを特徴とする請求項1記載の燃焼式動力工具。
  5. 該温度検出手段は、該ハウジングに設けられていることを特徴とする請求項1記載の燃焼式動力工具。
  6. 該温度検出手段によって検出された検出温度が設定値を超えたことを報知する報知手段が該ハウジング又は該ハンドルに設けられていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1に記載の燃焼式動力工具。
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