JP4697161B2 - 燃焼式動力工具 - Google Patents

燃焼式動力工具 Download PDF

Info

Publication number
JP4697161B2
JP4697161B2 JP2007066162A JP2007066162A JP4697161B2 JP 4697161 B2 JP4697161 B2 JP 4697161B2 JP 2007066162 A JP2007066162 A JP 2007066162A JP 2007066162 A JP2007066162 A JP 2007066162A JP 4697161 B2 JP4697161 B2 JP 4697161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
combustion
turned
trigger switch
power tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007066162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008221434A5 (ja
JP2008221434A (ja
Inventor
治久 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2007066162A priority Critical patent/JP4697161B2/ja
Priority to US12/048,282 priority patent/US20080223895A1/en
Publication of JP2008221434A publication Critical patent/JP2008221434A/ja
Publication of JP2008221434A5 publication Critical patent/JP2008221434A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4697161B2 publication Critical patent/JP4697161B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/08Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by combustion pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Description

本発明は、ガスボンベに封入された液化ガスを燃焼室内に噴出させ、これを空気と混合して形成される混合気を着火燃焼させることによってピストンを駆動する動力を発生させ、該ピストンによって釘等の止具を打ち込むための燃焼式動力工具に関するものである。
従来の燃焼式動力工具は、ハウジング、ハンドル、トリガスイッチ、ヘッドキャップ、燃焼室枠、プッシュレバー、シリンダ、ピストン、ドライバブレード、モータ、ファン、ガスボンベ、点火プラグ、排気逆止弁、マガジン、テールカバー等を含んで構成されている。
上記ヘッドキャップは、前記ハウジングの一端を塞いでおり、前記ハンドルは、ハウジングに固定されており、該ハンドルには前記トリガスイッチが付設されるとともに、電池が着脱可能に内蔵されている。又、前記燃焼室枠は、ハウジング内に該ハウジングの長手方向に移動可能に設けられており、バネによって反ヘッドキャップ方向に付勢されているが、該燃焼室枠はバネの付勢力に抗して移動してその一端がヘッドキャップに当接可能である。
前記プッシュレバーは、ハウジングの他端に移動可能に設けられ、前記燃焼室枠に連設されている。又、前記シリンダは、燃焼室枠に連通可能に位置してハウジングに固定され、燃焼室枠の移動を案内するものであって、これには排気孔が形成されている。更に、前記ピストンは、シリンダ内に往復摺動可能に嵌挿されており、燃焼室枠の一端がヘッドキャップに当接したとき、ヘッドキャップと燃焼室枠及びシリンダのヘッドキャップ側端部と共に燃焼室を画成する。
前記ドライバブレードは、ピストンの反燃焼室側からハウジングの他端部方向に延設されている。又、前記モータは、ヘッドキャップに支持され、前記ファンは、モータに固定されて燃焼室内に位置している。羽根を有するファンは、モータによって回転駆動されて燃焼室内で燃焼ガスと空気を混合して燃焼ガスの燃焼を促進させ、燃焼枠がヘッドキャップから離間したときに外気をハウジング内に導入して燃焼室内を掃気するとともに、シリンダの外周側を冷却する機能を果たす。
前記ガスボンベは、ハウジング内に収納され、ヘッドキャップのガス通路を通じて燃焼室内に可燃ガスとして噴射される液化ガスを収容している。又、前記点火プラグは、燃焼室内に臨み、可燃ガスと空気との混合気を着火して燃焼させる。そして、前記排気逆止弁は、排気孔を選択的に遮蔽する。
前記マガジンは、ハウジングの他端部側に設けられており、その内部には釘等の止具が収容されている。又、前記テールカバーは、マガジン内の止具をドライバブレードに対向する位置に給送するためにマガジンとプッシュレバーとの間に設けられている。尚、燃焼室枠がヘッドキャップに当接したときに燃焼室を密閉するため、燃焼室枠の上部と密着するヘッドキャップの所定面と、燃焼室枠の下部と密着するシリンダのヘッドキャップ側端部とにはシール材(シールリング)がそれぞれ設けられている。
而して、プッシュレバーを工作物に押し付けると、燃焼室が画成された状態でガスボンベから液化ガスが燃焼室内に噴射され、燃焼室内ではファンによって空気と可燃ガスが撹拌混合され、この状態でトリガスイッチをON操作すると、点火プラグによる点火によって混合気が着火燃焼せしめられ、そのとき燃焼室内に発生する高圧によってピストンが駆動され、該ピストンに連結されたドライバブレードによって釘等の止具が木材等の工作物に打ち込まれる。
混合気が爆発燃焼した後、所定の時間が経過するまでは燃焼室枠がヘッドキャップに当接した状態が維持され、燃焼ガスが排気された後の排気逆止弁の閉鎖によって燃焼室が密閉されるとともに、温度低下に伴う燃焼室内の圧力低下によって燃焼室側で熱真空が得られ、ピストン上下間の圧力差によってピストンが上昇して元の初期位置に復帰する(例えば、特許文献1〜6参照)。
ところで、斯かる燃焼式動力工具には、プッシュレバーが工作物に押し付けられていることを検知するプッシュスイッチと、止具の打ち込みを指示するトリガスイッチと、これらのプッシュスイッチとトリガスイッチからの信号を受けて当該燃焼式動力工具の動作を制御する制御回路が設けられている。
特公昭64−009149号公報 特公平1−034753号公報 特公平3−025307号公報 特公平4−048589公報 特許第3651988号公報 米国特許第5133329号公報
この種の燃焼室動力工具においては、プッシュレバーを工作物に押し付けてプッシュスイッチがONすると、液化ガスの噴射とファンによる可燃ガスの空気との混合撹拌がなされ、その後、トリガスイッチのON操作によって混合気への点火がなされた止具の打ち込みが開始される。ここで、従来の点火回路の制御フローを図4に基づいて説明する。
トリガスイッチがONされると(ステップS101での判断結果がYESの場合)、発振回路がONされてコンデンサが所定時間(例えば40ms)だけ充電(チャージ)される(ステップS102,S103)。このように発振回路が所定時間だけONされて所定時間が経過すると発振回路がOFFされ(ステップS104)、放電用のサイリスタが所定時間(例えば10ms)だけONされ(ステップS105,S106)、コンデンサに充電されていた電荷が放電されて点火プラグにスパークが発生し、燃焼室内の混合気が着火燃焼されて止具の打ち込みが開始される。そして、その後トリガスイッチがOFFされると(ステップS107での判断結果がYESである場合)、以上の動作が繰り返される。
ところで、従来の燃焼式動力工具には次のような不具合があった。
即ち、操作に不慣れな使用者はプッシュレバーを工作物へ押し付ける動作とトリガスイッチのON操作をほぼ同時に行うことがあり、このような場合には、プッシュスイッチのON動作による液化ガスの噴射(気化)とファンによる混合撹拌が間に合わず、トリガスイッチをON操作して着火動作を行っても、混合気が着火燃焼しないことがあり、正常な打ち込みが行えない。このような不具合は、特に外気温度が低くて液化ガスの気化が遅いときや、電池電圧が低下してファンによる可燃ガスの混合撹拌が遅いときに顕著に発生し、使用者によっては操作性が著しく低下してしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、如何なる条件下においてもトリガスイッチのON操作によって止具の打ち込みを常に確実に開始することができる操作性の高い燃焼式動力工具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、プッシュレバーの工作物への押し付け動作を検知するプッシュスイッチと、止具の打ち込み動作の開始を指示するトリガスイッチと、これらのプッシュスイッチとトリガスイッチからの信号を受けて混合気への点火動作を開始させ制御手段を備えた燃焼式動力工具において、前記制御手段に、前記プッシュスイッチがONされてから所定時間が経過した後に点火動作を開始させる機能を持たせたことを特徴とする。
本発明の別の特徴は、前記所定時間を電池電圧と外気温度の少なくとも一方に応じて変化させたことを特徴とする。
本発明の別の特徴は、前記所定時間を電池電圧に基づいて設定される時間Aと外気温度に基づいて設定される時間Bの和(A+B)としたことを特徴とする。
本発明の別の特徴は、前記所定時間を電池電圧に基づいて設定される時間Aと外気温度に基づいて設定される時間Bのうちの大きい方の値としたことを特徴とする。
本発明の別の特徴は、プッシュレバーの工作物への押し付け動作を検知するプッシュスイッチと、止具の打ち込み動作の開始を指示するトリガスイッチと、これらのプッシュスイッチとトリガスイッチからの信号を受けて混合気への点火動作を開始させる制御手段を備えた燃焼式動力工具において、前記制御手段に、前記プッシュスイッチがONされてから所定時間が経過した後に点火動作を開始させる機能を持たせ、前記所定時間を一定としたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、プッシュスイッチがONされてから所定時間が経過した後に点火動作を開始させるようにしたため、操作に不慣れな使用者がプッシュレバーを工作物へ押し付ける動作とトリガスイッチのON操作をほぼ同時に行ったとしても、プッシュスイッチのON動作による液化ガスの噴射(気化)とファンによる混合撹拌が十分なされた後に混合気への点火がなされ、外気温度や電池電圧等を含む如何なる条件下においてもトリガスイッチのON操作によって止具の打ち込みを常に確実に開始することができ、燃焼式動力工具の操作性が高められる。
請求項2記載の発明によれば、プッシュスイッチがONされてから点火動作が開始されるまでの待機時間(所定時間)を外気温度や電池電圧について最も過酷な条件下においても混合気の混合撹拌が着火に必要な程度まで十分なされる固定値に設定することによって、如何なる条件下においてもトリガスイッチのON操作によって止具の打ち込みを常に確実に開始することができる。
請求項3〜5記載の発明によれば、プッシュスイッチがONされてから点火動作が開始されるまでの待機時間(所定時間)を電池電圧に基づいて設定される時間Aと外気温度に基づいて設定される時間Bに応じて設定するため、外気温度が低くて液化ガスの気化が遅いときや、電池電圧が低下してファンによる可燃ガスの混合撹拌が遅いときであっても、トリガスイッチのON操作によって止具の打ち込みを常に確実に開始することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る燃焼式動力工具の一形態としての燃焼式釘打機の破断側面図であり、図示の燃焼式釘打機1は、外枠体を構成するハウジング2を有し、このハウジング2は、主ハウジング部2Aと、該主ハウジング部2Aの長手方向に沿って主ハウジング部2Aに並設されたボンベ室部2Bとで構成されている。尚、図示しないが、主ハウジング部2Aの上部には吸気口が形成され、下部には排気口が形成されている。
又、ハウジング2の主ハウジング部2Aの上部にはヘッドカバー4が取り付けられており、ボンベ室部2B内には、可燃ガスを充填したガスボンベ5が着脱可能に収容されている。そして、ボンベ室部2Bからはハンドル7が延設されており、このハンドル7にはトリガスイッチ6が設けられるとともに、不図示の電池が内蔵されている。
主ハウジング部2Aとボンベ室部2Bの下方には、不図示の釘を装填したマガジン8と、該マガジン8を給送案内して所定の位置にセットするためのテールカバー9が設けられている。
主ハウジング部2Aの下端には、テールカバー9の釘セット位置に対応してプッシュレバー10が図1の上下方向に移動可能に支持されており、このプッシュレバー10は、燃焼室枠11に固定された連結部材12に連設されている。ここで、プッシュレバー10の先端が木材等の工作物Wに当接してハウジング2全体を工作物W方向(図1の下方)に押圧したとき、該プッシュレバー10の上部が主ハウジング部2A内に後退し得るよう構成されている。
又、主ハウジング部2Aの上端には、その上端開口部を塞ぐためのヘッド部であるヘッドキャップ13が固定されており、該ヘッドキャップ13には、ファン14を回転軸の先端に固定して成るモータ3がバネ3Aを介して支持されるとともに、前記トリガスイッチ6によって点火される点火プラグ15が取り付けられている。尚、主ハウジング部2A内には、当該燃焼式釘打機1が工作物Wに押し付けられて前記燃焼室枠11がストローク上端にあることを検知するためのプッシュスイッチ29(図3参照)が設けられている。このプッシュスイッチ29は、プッシュレバー10が所定位置まで上昇したときにON動作して前記モータ3が起動されて前記ファン14の回転が開始されるよう構成されている。
前記ヘッドキャップ13のボンベ室部2B側内には燃料通路である噴射通路17が形成されており、この噴射通路17の一端は、ヘッドキャップ13の下端面に噴射口18として開口しており、同噴射通路17の他端は、前記ガスボンベ5に接続されている。又、ヘッドキャップ13には、燃焼室枠11の上部がヘッドキャップ13に当接したときにヘッドキャップ13と燃焼室枠11間をシールするためのOリング等のシール材19が装着されている。
又、主ハウジング部2A内には、該主ハウジング部2Aの長手方向(図1の上下方向)に移動可能でヘッドキャップ13の下端面に当接可能な前記燃焼室枠11が設けられている。前述のように、燃焼室枠11の下端面には連結部材12が固定されてプッシュレバー10に連設されているため、プッシュレバー10の移動に伴って燃焼室枠11も移動する。そして、主ハウジング部2Aには、燃焼室枠11の内周面に当接して該燃焼室枠11の移動を案内するシリンダ20が固定されており、このシリンダ20の下端面と連結部材12の間には圧縮コイルスプリング22が介装されており、この圧縮コイルスプリング22によって燃焼室枠11が反ヘッドキャップ13方向に付勢されている。
上記シリンダ20の下部付近には、主ハウジング部2Aの不図示の排気口と連通可能な排気孔21が形成されている。そして、シリンダ20の底部にはバンパ23が設けられている。又、シリンダ20の上部には、燃焼室枠11がヘッドキャップ13に当接したときに燃焼室枠11の下部側内周面とシリンダ20の上部外周面の間をシールするOリング等のシール材24が装着されている。
シリンダ20内には、該シリンダ20に対して往復摺動可能なピストン25が設けられており、燃焼室枠11の上端がヘッドキャップ13に当接したとき、ヘッドキャップ13、燃焼室枠11、シリンダ20のヘッドキャップ13側端部、ピストン25及びシール材19,24によって燃焼室26が画成される。そして、燃焼室枠11がヘッドキャップ13から離間したときは、ヘッドキャップ13と燃焼室枠11の上端との間に外気に連通する第1流路S1が形成されるとともに、燃焼室枠11の下端部とシリンダ20の上端部との間に前記第1流路S1に連なる第2流路S2が形成される。この第2流路S2は、シリンダ20の外周面側に燃焼ガスや新たな空気を通過させ、これらを主ハウジング部2Aの不図示の排出口から排出させる。
燃焼室枠11の燃焼室26が画成する部分には、燃焼室枠11の軸方向に延びる複数のリブ27が半径方向内方に向かって突設されている。これらのリブ27は、ファン14の回転と相俟って燃焼室26内での空気と可燃ガスとの撹拌混合を促進させるためのものである。又、不図示の前記吸気口は、燃焼室26内に空気を供給するために形成されたものであって、排気孔21や不図示の排気口からは燃焼室26内の燃焼ガスが排出される。
又、前記ピストン25の反燃焼室26側からはドライバブレード28がハウジング部2Aの下端部方向に延設されており、このドライバブレード28は、前記テールカバー9内の釘を打撃可能な同軸位置にあり、ピストン25が下降したとき、該ピストン25は前記バンパ23に突き当たって停止する。
ファン14、点火プラグ15、噴射口18は全て燃焼室26内に配置又は開口しており、ファン14は、燃焼室枠11がヘッドキャップ13と当接する位置にあるときに、その回転によって空気と可燃ガスとを撹拌混合させ、点火後に乱流燃焼を生じさせて可燃ガスの燃焼を促進させ、燃焼室枠11がヘッドキャップ13から離間して第1及び第2流路S1,S2が形成されたときに燃焼室26内の燃焼ガスを掃気するとともにシリンダ20を冷却するという3つの機能を果たす。
而して、図1に示す状態においてハンドル7を把持してプッシュレバー10の先端を加工物Wに押し付けると、プッシュレバー10が圧縮コイルスプリング22の付勢力に抗して上昇し、該プッシュレバー10に連設された燃焼室枠11も上昇し、該燃焼室枠11によって第1流路S1と第2流路S2がシール材19,24によってそれぞれ密閉され、これによって外気から閉じられた燃焼室26が形成される。
プッシュレバー10の動作と連動し、その後、ガスボンベ5が押圧されて液化ガスが噴射通路17を通って噴射口18から燃焼室26へと噴射され、燃焼室枠11が上死点に位置したことをプッシュスイッチ29(図3参照)がONされ、モータ3の駆動回路がONされてファン14が回転する。ファン14が密閉空間となった燃焼室26内で回転することによって、該燃焼室26内に噴射された液化ガスが空気と混合撹拌されて混合気が形成される。
プッシュレバー10の工作物Wへの押し付け動作に引き続き、トリガスイッチ6を引いてこれをON操作すると、制御手段である不図示の点火回路によって点火プラグ15にスパークが発生し、燃焼室26内の混合気が着火燃焼せしめられる。燃焼室26内での混合気の燃焼によって膨張した燃焼ガスはピストン25をシリンダ20に沿って下方へと押し下げ、このピストン25と一体に下動するドライバブレード28によって釘が工作物Wに打ち込まれる。
上述のように釘が工作物Wに打ち込まれると、ピストン25はバンパ23に衝突して衝撃が緩和されるとともに、燃焼ガスが排気孔21からシリンダ20外へと排出される。ここで、排気孔21には不図示の逆止弁が設けられており、燃焼ガスがシリンダ20外へ排出されてシリンダ20及び燃焼室26内が大気圧になった時点で逆止弁が閉じられる。
そして、燃焼室26内に残留する高温の燃焼ガスが急冷されて燃焼室26内の圧力が低下して大気圧以下に下がると(熱真空)、ピストン25とドライバブレード28は初期の上死点位置に引き戻される。
その後、トリガスイッチ6の引き操作を開放して該トリガスイッチ6をOFFし、当該燃焼式釘打機1を持ち上げてプッシュレバー10を工作物Wから離すと、プッシュレバー10と燃焼室枠11が圧縮コイルスプリング22の付勢力によって下方へ移動して図1に示す元の初期位置に復帰する。このとき、ファン14は、プッシュスイッチ29がOFFされた後も所定時間だけ回転し続ける。燃焼室枠11が下動して元の初期位置に復帰すると、シール部材19,24によって密閉されていた第1流路S1と第2流路S2が開いて燃焼室26の密閉状態が開放される。この状態でファン14の回転によって燃焼室26内に流れが発生することによってハウジング2の上面の不図示の吸気口から大気中の空気が燃焼室26内に吸引され、この空気によって燃焼室26内に残留する燃焼ガスが排出され、その後、ファン14が停止される。
而して、本実施の形態は、プッシュスイッチ29がONされてから所定時間が経過した後に点火動作を開始させる機能を図3に示す点火回路部110に持たせたことを特徴とする。以下、点火回路部110の制御フローを図2に基づいて説明する。
トリガスイッチ6がONされると(ステップS1での判断結果がYESの場合)、電池電圧に基づいて時間Aを設定し(ステップS2)、次に外気温度に基づいて時間Bを設定し(ステップS3)、プッシュスイッチ29のON/OFFを確認する(ステップS4)。尚、本実施の形態では、機械的機構によってプッシュスイッチ29がONしていなければトリガスイッチ6はONされない構造となっている。
プッシュレバー10が工作物Wに押し付けられてプッシュスイッチ29がONされている場合(ステップS4での判断結果がYESの場合)には、該プッシュスイッチ29がONされてから(A+B)時間が経過したか否かが判断され(ステップS5)、プッシュスイッチ29がONされてから(A+B)時間が経過すると(ステップS5の判断結果がYESである場合)、発振器回路がONされてコンデンサが所定時間(例えば40ms)だけ充電(チャージ)される(ステップS6,S7)。このように発振回路が所定時間だけONされて所定時間が経過すると発振回路がOFFされ(ステップS8)、放電用のサイリスタが所定時間(例えば10ms)だけONされ(ステップS9,S10)、コンデンサに充電されていた電荷が放電されて点火プラグ15にスパークが発生し、燃焼室26内の混合気が着火燃焼されて釘の打ち込みが開始される。そして、その後トリガスイッチ6がOFFされると(ステップS11での判断結果がYESである場合)、以上の動作が繰り返される。
以上のように、本実施の形態では、プッシュスイッチ29がONされてから時間(A+B)が経過するまでは発振回路が動作せず、点火動作が開始されるまでの時間(A+B)の間にファン14による燃焼室26での可燃ガスと空気との混合撹拌が十分になされる。そして、このように可燃ガスと空気との混合撹拌が十分になされた後に発振回路が動作して混合気の着火動作が開始されるようにしたため、操作に不慣れな使用者がプッシュレバー10を工作物Wへ押し付ける動作とトリガスイッチ6のON操作をほぼ同時に行ったとしても、混合気は常に確実に着火燃焼することとなり、外気温度や電池電圧等を含む如何なる条件下においてもトリガスイッチ6のON操作によって釘の打ち込みを常に確実に開始することができ、当該燃焼式釘打機1の操作性が高められる。
尚、本実施の形態では、プッシュスイッチ29がONされてから点火動作を開始するまでの待機時間として電池電圧に基づいて設定される時間Aと外気温度に基づいて設定される時間Bの和(A+B)としたが、時間Aと時間Bのうちの大きい方の値としも良く、又、外気温度や電池電圧について最も過酷な条件下においても混合気の混合撹拌が着火に必要な程度まで十分なされる固定値に設定しても良い。
ここで、本実施の形態に係る燃焼式釘打機1の制御回路の構成を図3に基づいて説明する。
図3に示す制御回路200は、電源部30、電池電圧検出部40、外気温度検出部50、プッシュスイッチ部60、トリガスイッチ部70、マイコン80、発振器90、充電回路部100、点火回路部110、モータ駆動制御部120、表示部130等で構成されている。
電源部30は、レギュレータIC1、電界効果トランジスタ(FET)Q5、トランジスタQ3,Q4,Q13,Q14,Q15、ダイオードD8,コンデンサC2,C3,C8,C9、抵抗R4,R5,R6,R7,R8,R9,R28,R31,R32,R33等で構成されている。
電池31から供給される電圧(本実施の形態では7.2V)は、ダイオードD8を介してレギュレータIC1に入力され、制御回路200の動作に必要な電圧(本実施の形態では3.3V)を発生する。
電池電圧検出部40は、電界効果トランジスタ(FET)Q1,Q2、抵抗R1,R2,R3,R14,R15、コンデンサC1等によって構成されている。電池31の電圧は、抵抗R14,R15で分圧されてマイコン80に入力される。
外気温度検出部50は、抵抗R34とサーミスタTHによって構成され、サーミスタTHによって検出された外気温度はマイコン80に入力される。
プッシュスイッチ部60は、プッシュスイッチ29(SW2)、抵抗R12,R13、ダイオードD3,D4、コンデンサC6等で構成されている。
トリガスイッチ部70は、抵抗R10,R11、ダイオードD1,D2、コンデンサC7等で構成されており、プッシュスイッチ部60と同様に動作する。
マイコン80は、リセット入力ポート、出力ポート、演算手段(CPU)、RAM、ROM、A/Dコンバータ、タイマー等で構成されており、モータ3の駆動や点火回路部110等の動作を制御し、タイマーには発振器90が接続されている。
充電回路部100は、点火用コンデンサC5の充電を行う回路であって、コンデンサC5、トランスT1、ダイオードD5,D6,D9、トランジスタQ6,Q12、電界効果トランジスタ(FET)Q7、抵抗R18,R19,R20等で構成されている。コンデンサC5の充電の開始は、トリガスイッチ6(SW1)を引くことによって開始されるが、トリガスイッチ6のON信号は2つの経路を経て充電回路部100に伝達される。
点火回路部110は、点火プラグ15、サイリスタSCR1、ダイオードD7、抵抗R21,R22等で構成されている。サイリスタSCR1がONすると、コンデンサC5に充電されていた電荷が放電され、トランスT2によって約15000Vまで昇圧されて点火プラグ15(SP1)にスパークが発生する。
モータ駆動制御部120は、図1に示すプッシュレバー10を工作物Wに押し付けてプッシュスイッチ29がON状態になると動作し、モータ3を起動してファン14を回転駆動する。
尚、以上の実施の形態では、本発明を特に燃焼式釘打機に対して適用した形態について説明したが、本発明は、ピン、ステープラー等の他の止具を打ち込むための他の任意の燃焼式動力工具に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
本発明に係る燃焼式釘打機の破断側面図である。 本発明に係る燃焼式釘打機の点火回路の制御手順を示すフローチャートである。 本発明に係る燃焼式釘打機の制御回路の構成図である。 従来の燃焼式動力工具の点火回路の制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃焼式釘打機(燃焼式動力工具)
2 ハウジング
2A ハウジングの主ハウジング部
2B ハウジングのボンベ室部
3 モータ
3A バネ
4 ヘッドカバー
5 トリガスイッチ
6 トリガスイッチ
7 ハンドル
8 マガジン
9 テールカバー
10 プッシュレバー
11 燃焼室枠
12 連結部材
13 ヘッドキャップ
14 ファン
15 点火プラグ
17 噴射通路
18 噴射口
19 シール材
20 シリンダ
21 排気孔
22 圧縮コイルスプリング
23 バンパ
24 シール材
25 ピストン
26 燃焼室
27 リブ
28 ドライバブレード
29 プッシュスイッチ
30 電源部
31 電池
40 電池電圧検出部
50 外気温度検出部
60 プッシュスイッチ部
70 トリガスイッチ部
80 マイコン
90 発振器
100 充電回路部
110 点火回路部
120 モータ駆動制御部
130 表示部
200 制御回路
S1 第1流路
S2 第2流路
W 工作物

Claims (3)

  1. プッシュレバーの工作物への押し付け動作を検知するプッシュスイッチと、止具の打ち込み動作の開始を指示するトリガスイッチと、これらのプッシュスイッチとトリガスイッチからの信号を受けて混合気への点火動作を開始させる制御手段を備えた燃焼式動力工具において、
    前記制御手段に、前記プッシュスイッチがONされてから所定時間が経過した後に点火動作を開始させる機能を持たせ、前記所定時間を電池電圧と外気温度の少なくとも一方に応じて変化させることを特徴とする燃焼式動力工具。
  2. 前記所定時間を電池電圧に基づいて設定される時間Aと外気温度に基づいて設定される時間Bの和(A+B)としたことを特徴とする請求項1記載の燃焼式動力工具。
  3. 前記所定時間を電池電圧に基づいて設定される時間Aと外気温度に基づいて設定される時間Bのうちの大きい方の値としたことを特徴とする請求項1記載の燃焼式動力工具。
JP2007066162A 2007-03-15 2007-03-15 燃焼式動力工具 Expired - Fee Related JP4697161B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066162A JP4697161B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 燃焼式動力工具
US12/048,282 US20080223895A1 (en) 2007-03-15 2008-03-14 Combustion-powered tool with improved ignition starting feature

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066162A JP4697161B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 燃焼式動力工具

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008221434A JP2008221434A (ja) 2008-09-25
JP2008221434A5 JP2008221434A5 (ja) 2009-09-17
JP4697161B2 true JP4697161B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=39761629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007066162A Expired - Fee Related JP4697161B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 燃焼式動力工具

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080223895A1 (ja)
JP (1) JP4697161B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5411416B2 (ja) * 2007-09-10 2014-02-12 ダイヤモンド電機株式会社 燃焼式打込装置
US8261847B2 (en) * 2009-10-09 2012-09-11 Illinois Tool Works Inc. Automatic low power consumption mode for combustion tools
DE102011077832A1 (de) * 2011-06-20 2012-12-20 Hilti Aktiengesellschaft Treibmittelbehälter für brennkraftbetriebene Bolzensetzgeräte
JP2014054690A (ja) 2012-09-12 2014-03-27 Max Co Ltd 衝撃工具
EP3364150B1 (en) 2015-10-14 2024-04-24 Alps Alpine Co., Ltd. Wearable device, method for measuring orientation of same, and program
FR3045784B1 (fr) * 2015-12-18 2019-03-22 Illinois Tool Works Inc Procede de controle d'actionnement d'un outil de fixation a gaz et dispositif correspondant
US11338422B2 (en) * 2018-01-19 2022-05-24 Max Co., Ltd. Driving tool

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6247626B1 (en) * 1995-05-23 2001-06-19 Applied Tool Development Corporation Internal combustion powered tool
JP2004074295A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Hitachi Koki Co Ltd 燃焼式打込み工具
WO2005077608A1 (en) * 2004-02-09 2005-08-25 Illinois Tool Works Inc. Fan control for combustion-powered fastener-driving tool

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4483474A (en) * 1981-01-22 1984-11-20 Signode Corporation Combustion gas-powered fastener driving tool
US4403722A (en) * 1981-01-22 1983-09-13 Signode Corporation Combustion gas powered fastener driving tool
US5133329A (en) * 1991-11-25 1992-07-28 Illinois Tool Works Inc. Ignition system for combustion-powered tool
US5592580A (en) * 1994-11-10 1997-01-07 Illinois Tool Works Inc. System for controlling energy output of combustion-powered, fastener-driving tool
US6722550B1 (en) * 2003-05-09 2004-04-20 Illinois Tool Works Inc. Fuel level indicator for combustion tools
US7163134B2 (en) * 2004-02-09 2007-01-16 Illinois Tool Works Inc. Repetitive cycle tool logic and mode indicator for combustion powered fastener-driving tool
JP4446289B2 (ja) * 2004-05-07 2010-04-07 日立工機株式会社 燃焼式釘打機
JP4353076B2 (ja) * 2004-11-16 2009-10-28 日立工機株式会社 燃焼式動力工具
US7275505B2 (en) * 2005-05-23 2007-10-02 Illinois Tool Works Inc. Thermal regulation control for combustion nailer
US7299963B2 (en) * 2005-05-23 2007-11-27 Illinois Tool Works Inc. Temperature sensor for combustion nailer

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6247626B1 (en) * 1995-05-23 2001-06-19 Applied Tool Development Corporation Internal combustion powered tool
JP2004074295A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Hitachi Koki Co Ltd 燃焼式打込み工具
WO2005077608A1 (en) * 2004-02-09 2005-08-25 Illinois Tool Works Inc. Fan control for combustion-powered fastener-driving tool

Also Published As

Publication number Publication date
US20080223895A1 (en) 2008-09-18
JP2008221434A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4665432B2 (ja) 燃焼式動力工具
EP1459850B1 (en) Combustion type power tool having avoiding unit for avoiding overheating to mechanical components in the tool
US7194988B2 (en) Combustion-type power tool
JP4697161B2 (ja) 燃焼式動力工具
AU2007292056B2 (en) Combustion-type power tool
JP2007237328A (ja) 燃焼式動力工具
JP4269912B2 (ja) 燃焼式動力工具
US7484481B2 (en) Combustion-type power tool having switch protection arrangement
JP2004314263A (ja) 燃焼式動力工具
JP4720551B2 (ja) 燃焼式動力工具
JP4151346B2 (ja) 燃焼式打込み工具
JP4297011B2 (ja) 燃焼式動力工具
JP5187544B2 (ja) 動力工具
EP1693157B1 (en) Combustion-type power tool having ignition proof arrangement
JP5408498B2 (ja) 燃焼式動力工具
JP4534667B2 (ja) 燃焼式動力工具
JP4075353B2 (ja) ガス釘打機
JP5125311B2 (ja) 燃焼式打込機
JP4239631B2 (ja) 燃焼式動力工具
JP2006224270A (ja) 燃焼式釘打機

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20090126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110214

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150311

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees