JP2008272466A - アレルゲン低減化用清拭シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の清拭シートは、アレルゲン低減化成分を基材に含浸させてなる清拭シートであって、アレルゲン低減化成分が、アルカリ金属の炭酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩及びポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩からなる群より選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする
【選択図】 なし
Description
特にチリダニのアレルゲンはその原因となるチリダニを駆除しても、その死虫が更にアレルゲン性の高い物質を生活空間に供給することになり、アレルゲンが原因となるアレルギー疾患の根本的な解決には至らない。また、スギ花粉アレルゲンであるCrij1は分子量約40kDaの糖タンパク質、Crij2は分子量約37kDaの糖タンパク質であり、鼻粘膜等に付着すると生体外異物として認識され炎症反応を引き起こす。
よって、アレルギー疾患の症状軽減あるいは新たな感作を防ぐためには、生活空間から完全にアレルゲンを取り除くか、アレルゲンを変性させるなどして不活性化させることが必要となる。
そして、これらの掃除には、通常、電気掃除機、洗濯、布団たたき等が使用されているが、家庭で簡単に洗濯できるもの以外は、通常電気掃除機による吸引や布団たたき、表面の汚れを拭き取る等によって簡易的に行われていることが多い。
しかし、例えば、電気掃除機による吸引や布団たたき等では、生活用品表面の塵などの粒子物質を吸引・除去できても、生活用品表面に染みついた人体から分泌される皮脂等の油性物質や油性物質と共にこびり付いた上記のようなアレルゲンを除去することはできない。また、堅く絞った濡れ雑巾やウェットティッシュあるいは市販の清拭シートを用いても表面の汚れを除去することしかできず、アレルゲンは活性な状態で多く残存しているという問題点があった。
請求項1記載の本発明は、アレルゲン低減化成分が、アルカリ金属の炭酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩及びポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩からなる群より選ばれた少なくとも1つであるアレルゲン低減化用清拭シートを提供する。
請求項2記載の本発明は、アレルゲンがチリダニ由来である請求項1に記載のアレルゲン低減化用清拭シートを提供する。
請求項3記載の本発明は、基材が繊維集合体である請求項1又は請求項2に記載のアレルゲン低減化用清拭シートを提供する。
請求項4記載の本発明は、基材に対し、50〜500重量%の割合で液状成分が含浸されている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のアレルゲン低減化用清拭シートを提供する。
0.1重量%未満であれば、アレルゲン低減化効果を発揮することが難しくなることがあり、100重量%を超えた量を使用した場合には、生活用品表面を拭いた場合にべたつき感が出て使用に適さないことがあり、あるいは使用後に塩の析出があり、更に清掃の必要性が出て来ることがある。
繊維集合体としては、特に限定されず、例えば、織布、不織布等が挙げられ、不織布は、熱融着や圧縮などいかなる製造方法のものでも使用できる。繊維の材質としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維等の熱可塑性繊維、またこれら各繊維の複合化繊維、アセテート等の半合成繊維、キュプラ、レーヨン等の再生繊維、コットン、セルロース等の天然繊維あるいはこれらの混綿などが使用できる。
上記内部に空孔を有する構造体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成高分子の発泡体、天然ゴム等の天然物の発泡体、あるいは合成高分子および天然物を熱や溶剤により溶融させた後、空孔を持つように成型したもの等が用いられる。
上記内部に空孔を有する構造体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成高分子の発泡体、天然ゴム等の天然物の発泡体、あるいは合成高分子および天然物を熱や溶剤により溶融させた後、空孔を持つように成型したもの等が用いられる。
また、アレルゲン低減化用清拭シートとしてさらに性能を高めるためには、アレルゲン低減化成分を含浸する機能が高い基材と、生活用品表面を清拭する機能が高い基材とを2層以上に組み合わせて用いてもよい。すなわち、本発明のアレルゲン低減化用清拭シートは、基材として上記繊維集合体を1種だけで使用してもよく、2種以上組み合わせて使用してもよい。
また、上記繊維集合体は、界面活性剤や油剤などの表面処理、分極処理による静電的な吸着効果などによりアレルゲン除去機能を向上させてもよい。
上記に使用される溶媒としては、例えば水、アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール等)、炭化水素類(トルエン、キシレン、メチルナフタレン、ケロセン、シクロヘキサン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アミド類(N,N-ジメチルホルムアミド等)等が挙げられる。
液状成分の含浸量が50重量%未満では、油性物質等の汚れの除去性に問題がでる恐れがあり、500重量%を超えると、清掃時に基材から液状成分がしみ出て、使用される生活用品によっては形状変化を起こす恐れがあるためである。
上記液状成分量とアレルゲン低減化成分量は、それぞれの種類、目的、効果により上記した範囲で適宜決めることができる。
これは、アレルゲンは単独で生活用品表面に付着しているだけでなく、人体などから発生する油性物質と共に付着している場合が多いからである。
上記油性物質溶解性溶剤としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、グリセリン、プロピレングリコールなどが挙げられる。生活用品表面に使用した場合の起泡性や洗浄性を考慮すると、非イオン性界面活性剤、プロピレングリコールが好ましい。
上記油性物質溶解性溶剤の使用量は、目的に応じて適宜決めることができるが、好ましくは、基材に対して0.1〜80重量%である。
アレルゲン低減化成分としてポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(花王社製)1重量%、アレルゲン低減化成分の溶媒として精製水79重量%、油性物質溶解性溶剤としてプロピレングリコール20重量%とからなる溶液3.6gを、20cm×30cm(2.4g)の不織布(三昭紙業社製;KP8340)に滴下含浸させて、密封容器中で24時間放置して、サンプルシートを得た。
アレルゲン低減化成分としてラウリル硫酸ナトリウム(花王社製)3重量%、アレルゲン低減化成分の溶媒として精製水57重量%、油性物質溶解性溶剤としてプロピレングリコール40重量%とからなる溶液3gを、15cm×20cm(4.1g)の綿布に滴下含浸させて、密封容器中で24時間放置して、サンプルシートを得た。
T家の居間の布貼りソファー、S家の寝室のベッド、M家の自家用車の運転席シート、N家の居間のカーテンの4カ所を拭き掃除しないで、(290mm×210mm)をアサヒビール薬品社製「ダニスキャン」のキットに従って、アレルゲン量を測定比較した。結果を表1に示す。
アレルゲン低減化成分としてポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(花王社製)1重量%、アレルゲン低減化成分の溶媒として精製水79重量%、油性物質溶解性溶剤としてプロピレングリコール20重量%からなる溶液6gを、トリガータイプのスプレー型容器(1回の噴射で、約0.8ml噴)に入れた。T家の居間の布貼りソファー、S家の寝室のベッド、M家の自家用車の運転席シート、N家の居間のカーテンの4カ所のそれぞれ300mm×300mmに一様になるように噴霧した。
噴霧終了後、溶液が均一に畳表面に広がるように15cm×20cmのアクリル板で塗り広げた。噴霧した区画の中央部分(290mm×210mm)をアサヒビール薬品製「ダニスキャン」のキットに従って、アレルゲン量を測定比較した。結果を表1に示す。
アレルゲン低減化成分を用いないで、アレルゲン低減化成分の溶媒として精製水80重量%、油性物質溶解性溶剤としてプロピレングリコール20重量%からなる溶液6gを、15cm×20cm(2.7g)の不織布(呉羽テック社製;#281)に滴下含浸させて、密封容器中で24時間放置して、サンプルシートを得て、同様の評価を行った。結果を表1に示す。
各サンプルシートを使用し、一般家庭であるT家の居間の布貼りソファー、S家の寝室のベッド、M家の自家用車の運転席シート、N家の居間のカーテンの4カ所をそれぞれ300mm×300mmづつ5秒かけて拭き掃除した。掃除終了後、掃除した区画の中央部分(290mm×210mm)をアサヒビール薬品製「ダニスキャン」のキットに従って、アレルゲン量を測定比較した。判定は「ダニスキャン」の使用説明書に従った。「ダニスキャン」の判定基準は以下のとおり。結果を表1に示す。
1・・・ダニアレルゲンの汚染は無い(テストラインT=0)
2・・・ややダニアレルゲンで汚染されている(T<Cコントロールライン)
3・・・ダニアレルゲンで汚染されている(T=C)
4・・・非常に汚染されている(T>C)
Claims (4)
- アレルゲン低減化成分を基材に含浸させてなる清拭シートであって、アレルゲン低減化成分が、アルカリ金属の炭酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩及びポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩からなる群より選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする清拭シート。
- アレルゲンがチリダニ由来であることを特徴とする請求項1項に記載の清拭シート。
- 基材が繊維集合体であることを特徴とする請求項1又は2項に記載の清拭シート。
- 基材に対し、50〜500重量%の割合で液状成分が含浸されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の清拭シート。
Priority Applications (1)
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JP2008109127A JP2008272466A (ja) | 2000-12-22 | 2008-04-18 | アレルゲン低減化用清拭シート |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63305872A (ja) * | 1987-06-08 | 1988-12-13 | Sanyo Scott Kk | 殺ウイルス用シート |
JPH08308780A (ja) * | 1995-05-18 | 1996-11-26 | Daiken Iki Kk | 殺菌消毒用拭掃除具 |
JP2000281511A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 殺ダニ剤及び殺ダニスプレー |
-
2008
- 2008-04-18 JP JP2008109127A patent/JP2008272466A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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