JP2008272358A - 内視鏡用システムカート - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡支持部の高さ位置を容易に調整することが可能な内視鏡用システムカートを提供する。
【解決手段】内視鏡を支持する内視鏡支持部と、内視鏡の周辺機器を搭載するカート部と、カート部に対して内視鏡支持部を上下方向に電動駆動させる電動駆動機構と、電動駆動機構に内視鏡支持部の上下方向の移動信号と停止信号を与える操作手段とを備えたことを特徴とする内視鏡用システムカート。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡とその周辺機器が搭載される内視鏡用システムカートに関する。
内視鏡システムを構成する各種機器を効率良く配置し、また内視鏡自体を支持するための支持配置手段として、特許文献1のような内視鏡用カート(以下、システムカートと呼ぶ)が知られている。この種のシステムカートの一例を図3に示した。図3に示すシステムカート10は、車輪によって移動可能に支持されたカート部11と、カート部11から上方に向けて延出された円柱状のハンガー支柱12を備え、支柱12の先端には内視鏡の操作部(不図示)を支持するための操作部ハンガー13が設けられ、ハンガー支柱12における操作部ハンガー13よりも下方の位置に、内視鏡のコネクタ部(不図示)を支持するためのコネクタハンガー14が設けられている。カート部11には、図示しないモニタ、プロセッサ(画像処理装置)、記録装置などを載せるための複数の棚板19が備えられている。
システムカートにおける内視鏡支持部には、上下方向に位置調整(昇降)可能なタイプと、上下方向位置が固定されたタイプがある。図3のシステムカート10は、ハンガー支柱12がカート部11に対して上下方向に昇降可能に支持されたタイプであり、高さ調整ネジ15を緩めることでハンガー支柱12が上下移動可能になり、高さ調整ネジ15を締め付けることによってハンガー支柱12の高さ位置が固定される。例えば挿入部(可撓管)が長い内視鏡を支持する場合、挿入部の先端が床面に付いてしまわないように、支柱12を上方にスライドさせて操作部ハンガー13の位置を高くする。一方、ハンガーの位置が高いと内視鏡の掛け外しが困難であるため、このような場合は支柱12を下方にスライドさせる。ところが、支柱12の高さ調整を行うたびに手動で高さ調整ネジ15を操作して支柱12をスライドさせる必要があり、手間がかかっていた。具体的には片方の手で高さ調整ネジ15を操作し、他方の手で支柱12を把持してスライドさせなくてはならず、特に内視鏡を把持した状態で支柱12の高さ調整を行うことが難しかった。
特開平11-290262号公報
本発明は、内視鏡支持部(ハンガー)の高さ位置を容易に調整することが可能な内視鏡用システムカートを提供することを目的とする。
本発明の内視鏡用システムカートは、内視鏡を支持する内視鏡支持部と、内視鏡の周辺機器を搭載するカート部と、カート部に対して内視鏡支持部を上下方向に電動駆動させる電動駆動機構と、電動駆動機構に内視鏡支持部の上下方向の移動信号と停止信号を与える操作手段とを備えたことを特徴としている。
カート部は上下方向に向く壁部を有し、このカート部の壁部に対して上下方向に移動可能に支持された支柱を、電動駆動機構によって駆動される内視鏡支持部の構成部材とすることが好ましい。この場合、電動駆動機構は、上下方向に軸線を向けてカート部の壁部内に設けられたネジシャフトと、このネジシャフトに軸線を中心とする正逆方向の回転を与えるモータと、ネジシャフトに対して回転が規制された状態で螺合し、かつ支柱と一体に上下方向に移動可能に案内されたスライダ部材とを備えることが好ましい。また、操作手段は、カート部の壁部の外面に設けられていることが好ましい。
以上の本発明によれば、内視鏡支持部の高さ位置を容易に調整することが可能な内視鏡用システムカートが得られる。
図1と図2に、本発明の実施形態に係る内視鏡用システムカート20を示す。システムカート20は、下部に車輪21を有する基台22と、該基台22から上方に向けて立設された一対の側壁(壁部)23を有し、該一対の側壁23間には上下方向に位置を異ならせて複数の棚板24が設けられている。それぞれの棚板24には、図示しないモニタ、プロセッサ(画像処理装置)、キーボード、記録装置といった内視鏡の周辺機器が載せられる。側壁23の後方には、棚板24の後部を覆う後部カバー25が設けられている。これらの車輪21、基台22、側壁23、棚板24、後部カバー25が、内視鏡用システムカート20において周辺機器を搭載するカート部を構成している。
一対の側壁23のうち一方には、上下方向(垂直方向)に昇降可能なハンガー支柱26が設けられている。ハンガー支柱26の先端部には内視鏡の操作部(不図示)を支持する操作部ハンガー27が設けられ、該操作部ハンガー27よりも下方のハンガー支柱26の途中位置には、プロセッサに接続される内視鏡のコネクタ部(不図示)を支持するコネクタハンガー28が設けられている。これらのハンガー支柱26、操作部ハンガー27、コネクタハンガー28が、内視鏡用システムカート20において内視鏡を支持する内視鏡支持部を構成している。
システムカート20は、ハンガー支柱26の高さ位置を電動駆動によって調整する電動駆動機構を内蔵している。図2はこの電動駆動機構を示したものであり、側壁23内に格納されていて外観には現れない電動駆動機構の構成要素についても透視した状態で図示している。側壁23内には上下方向に長いガイドベース30が設けられ、このガイドベース30内に上下方向に軸線を向けてネジシャフト31が支持されている。ネジシャフト31の外周面には螺旋状の外面ネジが形成されていて、ネジシャフト31はガイドベース30の下部に設けたモータ32によって、その軸線を中心として正逆方向に回転駆動させることができる。基台22の下部にはモータ32の駆動電源となる電源ユニット37が設けられている。
ガイドベース30は長手方向に沿って箱形(コ字形)の断面形状を有しており、該ガイドベース30内に長手方向(上下方向)に移動可能かつ回転規制された状態でスライダユニット(スライダ部材)33、34が支持されている。スライダユニット33、34はそれぞれブラケット35、36を介してハンガー支柱26と固定されている。スライダユニット33、34は中心部にネジシャフト31の外面ネジと螺合するネジ穴を有しており、ネジシャフト31が正逆に回転すると外面ネジとネジ穴の螺合関係によってスライダユニット33、34がガイドベース30に沿って上下方向に移動される。すなわち、モータ32によってネジシャフト31を正逆に回転駆動するとハンガー支柱26を昇降移動させることができる。モータ32が停止した状態では電動駆動機構の機械的抵抗によってスライダユニット33、34の移動が規制されるので、ハンガー支柱26の高さ位置が固定される。
側壁23の前面側に操作スイッチ(操作手段)38が設けられている。操作スイッチ38は、ハンガー支柱26の高さ位置を固定させる停止状態と、ハンガー支柱26を上方に移動させる上昇駆動状態と、ハンガー支柱26を下方に移動させる下降駆動状態の3つの状態を選択可能な操作手段であり、この操作スイッチ38の操作に基づいてモータ32が駆動及び停止される。具体的には、操作スイッチ38を介して内視鏡支持部の上昇を指示する操作信号が入力されると、モータ32によってネジシャフト31が所定の方向に回転駆動されてハンガー支柱26が上方に移動され、操作スイッチ38を介して内視鏡支持部の下降を指示する操作信号が入力されると、モータ32によってネジシャフト31が反対方向に回転駆動されてハンガー支柱26が下方に移動される。操作スイッチ38において停止(内視鏡支持部の高さ位置の固定)を指示する信号が入力されると、モータ32によるネジシャフト31の回転駆動が停止されてハンガー支柱26の高さ位置が固定される。操作スイッチ38は、機械式のスイッチやセンサ式のスイッチなど、周知のスイッチ手段を用いることができる。
以上の構造のシステムカート20によれば、調整ネジなどを手動操作することなくハンガー支柱26の高さ位置を自動的に調節することができるため、内視鏡の掛け外しを行い易い高さや、内視鏡の挿入部などが床面に触れるのを防ぐ高さなどに容易にハンガー位置を調節することができる。特にハンガー支柱26の高さ調整に際して両手を用いる必要がないので、内視鏡を把持した状態でも高さ調整が可能であり、使い勝手がよい。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、図示実施形態では昇降用の操作手段である操作スイッチ38を側壁23に設けているが、カート上に載置されるプロセッサに操作スイッチを設けることも可能である。また、図示実施形態の電動駆動機構は、いわゆるガイドアクチュエーターを応用したタイプであるが、本発明の内視鏡用システムカートではこれ以外の形態の電動駆動機構を採用することもできる。
本発明の内視鏡用システムカートの一実施形態を示す斜視図である。 図1の内視鏡用システムカートにおける内視鏡支持部の電動駆動機構を一部透視して示した側面図である。 従来の内視鏡用システムカートを示す斜視図である。
符号の説明
20 システムカート
22 基台
23 側壁
26 ハンガー支柱
30 ガイドベース
31 ネジシャフト
32 モータ
33 34 スライダユニット(スライダ部材)
35 36 ブラケット
38 操作スイッチ(操作手段)

Claims (4)

  1. 内視鏡を支持する内視鏡支持部と、
    内視鏡の周辺機器を搭載するカート部と、
    上記カート部に対して内視鏡支持部を上下方向に電動駆動させる電動駆動機構と、
    上記電動駆動機構に内視鏡支持部の上下方向の移動信号と停止信号を与える操作手段と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡用システムカート。
  2. 請求項1記載の内視鏡用システムカートにおいて、上記カート部は上下方向に向く壁部を有し、
    上記内視鏡支持部は上記カート部の壁部に対して上下方向に移動可能に支持された支柱を有していることを特徴とする内視鏡用システムカート。
  3. 請求項2記載の内視鏡用システムカートにおいて、上記電動駆動機構は、
    上下方向に軸線を向けて上記カート部の壁部内に設けられたネジシャフトと、
    上記ネジシャフトに上記軸線を中心とする正逆方向の回転を与えるモータと、
    上記ネジシャフトに対して回転が規制された状態で螺合し、かつ上記支柱と一体に上下方向に移動可能に案内されたスライダ部材と、
    を備えていることを特徴とする内視鏡用システムカート。
  4. 請求項2または3記載の内視鏡用システムカートにおいて、上記操作手段は、カート部の壁部の外面に設けられていることを特徴とする内視鏡用システムカート。
JP2007122426A 2007-05-07 2007-05-07 内視鏡用システムカート Withdrawn JP2008272358A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0383502A (ja) * 1989-08-28 1991-04-09 Kubota Corp 乗用型田植機の苗植付装置昇降構造
JPH11290262A (ja) * 1998-04-08 1999-10-26 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡保持装置

Patent Citations (2)

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