JP2008271882A - 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材 - Google Patents

加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材 Download PDF

Info

Publication number
JP2008271882A
JP2008271882A JP2007120248A JP2007120248A JP2008271882A JP 2008271882 A JP2008271882 A JP 2008271882A JP 2007120248 A JP2007120248 A JP 2007120248A JP 2007120248 A JP2007120248 A JP 2007120248A JP 2008271882 A JP2008271882 A JP 2008271882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vegetables
vegetable
mixed
pieces
raw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007120248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4575930B2 (ja
Inventor
Taketoshi Abe
武敏 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUHACHI KK
Original Assignee
MARUHACHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUHACHI KK filed Critical MARUHACHI KK
Priority to JP2007120248A priority Critical patent/JP4575930B2/ja
Publication of JP2008271882A publication Critical patent/JP2008271882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4575930B2 publication Critical patent/JP4575930B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

【課題】 長期保存性とシャキシャキとした鮮度溢れる食感とを有すると共に、咀嚼容易な食べ易さを確実に達成することができ、しかも見た目の彩りや豊富な栄養、および消化、吸収にも秀れた生野菜、食品を実現化する生食用野菜を提供する。
【解決手段】 5mm前後の賽の目に微塵切り(D)した刻み野菜3の100wt%に、これら刻み野菜3より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断(D)したレタス片61からなる咀嚼補翼野菜片6を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせ(G)て生食野菜類ミックス体2とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤72の適量が加えられた調味液7の10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入(J)し、各素材が略均質な混在状のものとしてなる加工野菜1である。
【選択図】 図3

Description

この発明は、サラダ用等の各種料理に供することができる加工野菜、およびその加工野菜を使って即席にサラダとして食することを可能にする食材に関するものであり、特に生食用野菜を所望の形状にカットし、食品添加剤と混合する加工技術の分野は勿論のこと、その製造、保管、輸送および販売に必要となる各種設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、ならびにそれらの部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
今日まで築き上げられた経済発展のお蔭で、我が国における昨今の生活環境は極めて高い水準に達し、衣食住という物質面だけに限れば、その質、量とも他国が羨む程の充実振りを示しており、したがって、今後の我が国には、それらを享受するに足るだけの経済的裏付けと、有り余る物資の中から真に生活に利するものを正しく選択、採用する上で必要な見識とが如何に構築されていくようにできるかが問われていると言える。
一つ、食文化の面を取り上げてみるならば、既に全国津々浦々、24時間何処に居てでも、地域の別け隔てなく殆ど共通した食材を手にして食を満たすことが可能になっていて、人々は、それら満ち足りた食材の中から、そのときの趣向や単価を基に、希望する食材を手にして食味することができる、言わば国民総飽食世代へと推移してしまっていると言え、そうした食料調達環境面は既に整備されてしまったことから、その点では確かに食生活は満たされていると言っても何等過言ではないものの、反面、その利便性の故に食生活が個々人の趣向、判断によって自由になり過ぎる結果、最近では栄養学的見地や医学面からその弊害も指摘されるようになり、多くの人々は、それらの事実を知らせる各種情報源からの警鐘に過剰とまでの過敏に反応してしまう傾向があることから、今のところ旧態然として提供され続けている多量で多種多様な食材の中にあって、単に目新しさだけで消費者に受け入れらてきているようなものが終焉を迎える時期はそう遠くはなく、今後、生産者側は、消費者が手にした豊富な知識に基づく厳しい査定を掻い潜り、栄養学的にも医学的にも十分に信用の勝ち得られる食材だけが生き残れるものと予想しなければならないであろう。
食品に関するこうした認識を反映して、生鮮食品の品質や産地等に係わる情報の表示も、消費者の誤解を招かないようにした表示方法に改正されたり、賞味期限の表示が義務付けられる等、所謂ユーザーフレンドリーな販売規制がいよいよ拡大傾向にあることから、食品メーカーサイドでは、そうした環境の変化に対応できて、尚且つ消費者ニーズにも応えられる新たな商品開発を志向しなければならないという極めて厳しい時代背景を直視し、夫々の立場において多様な取り組みの緒に着き始めた段階となっていて、自然食品を如何に自然のまま、しかし嘗てない手段で提供可能にするかといった難しくも避けては通れない課題に敢然と挑戦し始めてはいるものの、実際のところ、例えば、生鮮野菜について見れば、そのままサラダ等として生食する摂取手段に匹敵するような加工生鮮野菜に関する技術については、これまでのところ、嘗て保存食でしかなかった漬物を、サラダ感覚で食することも可能となるようにするよう、比較的薄味で、できるだけ漬かり過ぎのイメージを無くすようにして生鮮野菜本来の姿を止めるようにした浅漬け以外に有効な技術の提案がなく、業界では、この浅漬けに係わる幾つかの技術だけが、生野菜を加工食品化する技術の殆ど唯一の成果としなければならないような実情に甘んじていると言える。
栄養学的に生鮮野菜をそのまま摂取する有用性について、今更それらを詳らかにする必要等はなく、人体に有害な物質を含まない新鮮な野菜を、通勤に忙しい人々の朝食用としてや、ダイエットに有効な食品用として、あるいは野菜嫌いの子供のメニュー用等として、ある程度の保存期間内でも鮮度や見た目での劣化もなく、食べたいときには全く手間を要することなく極めて手軽に摂取できるようにした生食用の野菜加工食品についての商品化は未だなされてきておらず、精々が、それら市場のニーズにどうにか応えているというのが、生野菜を裁断加工してパックや袋詰めした野菜サラダや、調理用野菜などの、加工後数日の中に品質を、大きく悪化させてしまうような、加工済み野菜が、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店頭に多く並ぶようになったということが殆ど唯一の成果としなければならない実情である。
栄養学的にも医学的にも、汚染のない新鮮な野菜を自然のままに摂取する効能については、以前から確かな報告が多数なされていて今更それらについて詳らかにする必要等は一切なく、この生鮮野菜を、通勤に忙しい人々の朝食のおかずとしてや、ダイエットに有効な食品用として、あるいは野菜嫌いの子供のメニュー用等として、ある程度の保存期間内でも鮮度や見た目での劣化がなく、食べたいときには全く手間を要することなく極めて手軽に摂取できるようにする生野菜の加工食品化技術についての要請は、人々の栄養学的、医学的知識が極端な高まりを見せる中で益々強くなり、サラダ感覚とはいえ、浅漬けのように食味手段が固定されたものだけではなく、消費者の生活スタイルや趣向に応じ、保管のための場所や設備も最小に抑えられ、しかも洗浄や調理等といった手間隙を要することなく、何時でも手軽に生野菜と略同様の素材として使用することができる生野菜の加工食品化技術の開発、完成は、業界にとって今後の市場ニーズに応え、この分野の企業を安定して存続するようにしていく上での重要な課題ということができる。
(従来の技術)
こうしたニーズの高まりの中にも、その打開策となるようなものとして、例えば特開2003−47427号公報「刻み野菜サラダ」発明として提案されているもののように、葉菜、根菜、茎菜、山菜等の野菜を用いることができ、より具体的には、レタス、サラダ菜、キャベツ、白菜、トマト、キュウリ、人参、モヤシ、タマネギ、ブロッコリー、カリフラワー、ワラビ、ゼンマイ、など生食に用いられる野菜を、包丁やナイフ、フードスライサー、フードプロセッサー等を利用して、例えば、千切り、短冊切り、乱切り等に細かくカットしたもの(例えば千切りの場合、幅0.5ないし5mm、長さ30ないし150mm程度、好ましくは幅0.5mmないし2mm、長さ30ないし100mmにカットされたものを用いる。短冊切りの場合、幅5ないし15mm、長さ20mmないし100mm程度、好ましくは幅5ないし10mm、長さ20mmないし50mmにカットされたものを用いる。乱切りの場合、2ないし10mm角程度、好ましくは2ないし5mm角にカットされたもの)を用いるものとし、これらの刻み野菜に、セルロース系安定剤(セルロース系素材単独、またはセルロース系素材と親水性高分子からなるセルロース複合体)を固形分換算で0.1ないし10重量%配合した半固体状ドレッシングを混合し、刻み野菜の液だれを抑え、調理後も比較的長期にわたって、良好な味覚や食感が保持される刻み野菜サラダを提供、可能としたものが既に存在する。
また、本願出願人は、特開2003−125700号公報「加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材」発明に開示された、夫々洗浄して水切りした胡瓜や人参、玉葱、大根、セロリ、パプリカ等生食可能な複数の野菜、根菜類の中から、栄養価や彩り、食味等を勘案して選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りにして適量ずつ混ぜ合わせた生食野菜類ミックス体にした上、該生食野菜類ミックス体100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有している食品添加剤の適量が加えられた調味液略40ないし60wt%程度、望ましくは約50wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のサラダ基材としてなり、そのまま野菜代わりに食することができ、あるいはそのままパンやハム等他の食品の上に載せたり、サンドイッチ風に挟んだとしても、それら食品の周囲から簡単に流れ出してしまうことなく食することもできるようになる性状を兼ね備え、人々の健康維持に欠くことができない生野菜を食べ易く、新鮮なままである程度の日持ちがするものとしたものを既に開発済みである。
上記したものの中、前者の「刻み野菜サラダ」発明は、セルロース系安定剤を0.1ないし10重量%配合した半固体状ドレッシングと刻み野菜とを混合してなる刻み野菜サラダとすることにより、セルロース系安定剤を配合しない刻み野菜サラダに比べ、刻み野菜断面とドレッシングとの間に低塩濃度の薄い水の層をつくり、これがドレッシングからの浸透圧の影響を軽減する働きをし、このために刻み野菜の細胞内からの脱水量が抑えられると考え、さらに、刻み野菜から脱水された水分でドレッシングが希釈されても高い降伏値を示すために滴下し難く、結果的にドレッシングの液だれ量が大きく減少するものと推察できる外、野菜のシャキシャキ感を維持できるのも、野菜細胞への塩分の移行が少なく、そのために柔軟化が抑えられ、シャキシャキ感が残るものとの技術的思想に基づきなされたものであり、その発明の趣意とするところは、刻み野菜サラダを生鮮に保持する技術に関するものであって、その効果により、新鮮な野菜の特徴であるシャキシャキ感のある食感を、長期に亘って保つ技術に外ならず、従前から存在する一般的な刻み野菜サラダの加工直後のフレッシュな食感に比較して一段と、秀れた食感が得られるものとは成り得ないものであった。
一方、後者の本願出願人による「加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材」発明もまた、複数種の野菜、根菜類の中から選択した複数種を微塵切りにして混ぜ合わせた生食野菜類ミックス体の100wt%に対し、増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液約50wt%を混入したことにより、生鮮野菜を加工食品の一つとして常備し、極めて手軽に摂取、可能なものにするという画期的な生野菜の新たな加工技術を実現化し得たものであり、前者の「刻み野菜サラダ」発明とは、その基本的構成を異にしているものの、両者とも、従前までは生鮮な状態を維持することが困難とされてきた刻み野菜の長期的保存と鮮度ある食感の実現とを成し遂げたものとなっている。
しかしながら、これらの技術によって製造された刻み野菜サラダや、加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材などは、何れも野菜サラダの長期保存および食感維持技術に留まるものであり、従前までの一般的な野菜サラダの食感を、さらに多くの人々に好まれるような良いものへと改良するものとはなっておらず、例えば、前者では、幅0.5ないし5mm、長さ30ないし150mm程度、好ましくは幅0.5mmないし2mm、長さ30ないし100mmに千切りした野菜、幅5ないし15mm、長さ20mmないし100mm程度、好ましくは幅5ないし10mm、長さ20mmないし50mmに短冊切りした野菜、2ないし10mm角程度、好ましくは2ないし5mm角に乱切りした野菜などを用い、より具体的には、2ないし4mm角程度に微塵切りしたキャベツを用いて刻み野菜サラダを製造するものであり、また後者では、5mm前後の賽の目に微塵切りにして適量ずつ混ぜ合わせた生食野菜類の食感、または、5mm前後の賽の目に微塵切りにして適量ずつ混ぜ合わせた生食野菜類に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入した加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材とし、細かな刻み野菜に特有の食感を得ることに成功しているものの、実際に食してみると、細かく微塵切りされ、粘性を有するドレッシングなどに混合された刻み野菜を、上下歯間に噛み締めて、さらに細かく噛み砕くことは非常に困難で、咀嚼毎に刻み野菜が口腔内で流動してしまうことから、折角のシャキシャキとした鮮度溢れる食感を味わうのが難しいという欠点に気付かされ、かといって、長さ30ないし100mmのサイズに千切りしたり、長さ20mmないし50mmに短冊切りした野菜だけのものでは、その大きさに災いされてか食べ難く、食べ溢しが発生し易い上、咀嚼に時間を要してしまって刻み野菜の最大の特徴である手軽に野菜を食味するメリットを十分に生かしきれないという問題があった。
(1)特開2003−47427号公報 (2)特開2003−125700号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある「刻み野菜サラダ」や「加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材」などでは、何れも加工野菜の鮮度を保ち、生鮮野菜特有のシャキシャキした食感を持続できる技術を開発したものに相違はなかったが、細かく微塵切りした加工野菜に、粘性を有するドレッシングなどの調味液に混合したが故に、逆にその流動性に起因して、上下歯間でしっかり噛み締めようとすると、あまりにも滑らかに口の中を移動してしまって折角のシャキシャキとした鮮度溢れる食感をなかなか味わい難いという問題を抱えており、新商品として市場供給を始めた当初から、増粘剤に由来するとろみと、細かく微塵切りされた野菜片の食べ易さとによる物珍しい食感に好感が持たれ、好評を博してきてはいるものの、新感覚の加工野菜として末永く好まれ、一群の食品として認知、定着していくようにするためには、物珍しい食感に加えて歯触り感でも新鮮野菜の特徴が十分に発揮されるようにし、咀嚼困難性を少しでも克服するよう改良してこそ、さらなる市場および販路の拡大に優位性を保持した新たな加工野菜としての定着が図れるのではないのかという思いに駆られた。
(発明の目的)
そこで、この発明は、従来型の刻み野菜サラダや加工野菜などでは得ることができなかった長期保存性と新鮮野菜固有の鮮度溢れる食感とに加え、新鮮野菜としての大きな特徴でもあるシャキシャキとした歯触り感を有し、しかも見た目の彩りや豊富な栄養、および消化、吸収にも秀れた生野菜食品を実現化する生食用野菜の加工技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長年に渡って試行錯誤を繰り返しながら、幾多の試作実験を試みてきた結果、今回、遂に新規な加工野菜、およびそれを使った新規な即席サラダ用食材を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の加工野菜は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片など咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとしてなるものとした構成を要旨とする加工野菜である。
この基本的な構成からなる加工野菜をより具体的なものとして示すと、複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとした構成からなる加工野菜ということができる。
これを換言すると、夫々洗浄して水切りした胡瓜や人参、玉葱、大根、セロリ、パプリカ、茄子、みょうが、大葉等生食可能な複数の野菜、根菜類の中から、栄養価や彩り、食味等を勘案して選択した、複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、同刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のサラダ基材としてなる加工野菜となる。
さらに、別の表現によって示すならば、夫々洗浄して水切りした胡瓜や人参、玉葱、大根、セロリ、パプリカ、茄子、みょうが、大葉等生食可能な複数の野菜、根菜類の中から、栄養価や彩り、食味等を勘案して選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、同刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせてなる生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体にした上、該小塊状食用植物性集合体100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のサラダ基材としてなる加工野菜であるといえる。
(関連する発明)
上記した、加工野菜に関連し、この発明には、それを使用した即席サラダ用食材も包含している。
即ち、複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片など咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とするか、もしくは、該生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体とするかの何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体かあるいは小塊状食用植物性集合体かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰めにする一方、該容器に適量のマヨネーズを別包として組み合わせてなるものとした、前記何れか記載の加工野菜を使った即席サラダ用食材である。
さらに、この発明に包含される即席サラダ用食材を、より具体的なものとして示すと、複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とするか、もしくは、該生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体とするかの何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体かあるいは小塊状食用植物性集合体かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰めにする一方、該容器に適量のマヨネーズを別包として組み合わせてなるものとした、前記何れか記載の加工野菜を使った即席サラダ用食材ということができる。
以上のとおり、この発明の加工野菜によれば、複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、所定サイズに微塵切りした刻み野菜と、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片など咀嚼補翼野菜片とを所定の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、それらに対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液を所定混入して各素材が略均質な混在状のものとし、加工段階における形や色、歯触りを殆どそのまま残しており、十分に生野菜そのものに匹敵する外観や食味、栄養価を得ることができるだけでなく、5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜が、咀嚼回数を大幅に減らして非常に食べ易く、しかも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液と相俟って咀嚼後の飲み下しも容易で喉越しが好く、朝食や短時間に摂らなければならない忙しい食事の副食としても、胃腸に優しく速やかに消化、吸収され易くなる上、刻み野菜に混在状としたレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片などの咀嚼補翼野菜片が、刻み野菜よりも大きく、食べ易さも損ねない寸法、形状にして所定割合混在状にしてあり、咀嚼中に上下歯間に止まることによって流動し易い刻み野菜の移動を適度に留め置き、一緒に噛み締められる役割を果たし得ることから、単に所定サイズに微塵切りして調味液等を混入、調整した刻み野菜だけによるものに比較し、新鮮野菜固有のシャキシャキとした食感を咀嚼の度毎に確実に得ることができるようになり、格段に秀れた歯触り、歯応えや舌触りを得て食味を味わいながら、歯、顎、胃腸などの消化器系全体への負担は軽減し得るものとなり、多忙な現代人の要求や、選り好みの多い最近の若年層や幼児の趣向、あるいは栄養学的な知識が豊富で生野菜の摂取にうるさい壮年層や老齢者からの選択等についても、その複雑で豊かな食感と咀嚼時間の短縮効果とによって広く受け入れ、長期に亘って飽きられること無く、多くの人々によって愛される加工野菜を、市場に提供することができるという秀れた特徴が得られる。
加えて、当該咀嚼補翼野菜片を、刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなるものでは、セロリ片を使用した場合、その独特の香りと食味とによって好みが分かれてしまう虞があり、また、ヤーコン片を使用した場合には、あまり薄く加工してしまうと形状の維持が難しく、様々な加工、輸送の段階で一部に破損を生ずる虞があり、厚く加工すると食べ難くなるという欠点を生じ兼ねないのに対し、裁断または破断した後であってもしっかりとその加工形状を維持した上、輸送中や店頭陳列中にも形が崩れたりせず、しかも、香りや食味も穏やかでシャキシャキとした鮮度溢れる食感を持続し易く、それだけ口腔中での咀嚼補翼効果が期待できて歯触り、歯応え感が増すという秀れた特徴を発揮するものとなり、特にそれらは縦横とも10ないし15mm程度の大きさに揃えられるか、縦横の何れかをその範囲とし、他方は10ないし60mm程度の範囲で矩形状のレタスだけからなるものとして採用すると顕著である。
また、刻み野菜を、夫々洗浄して水切りした胡瓜や人参、玉葱、大根、セロリ、パプリカ、茄子、みょうが、大葉等生食可能な複数の野菜、根菜類の中から、栄養価や彩り、食味等を勘案して選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りしたものでは、食感のみに留まらず、鮮度の高い野菜の美しい彩りを目でも楽しむことができ、野菜嫌いの子供にも親しみ易いものとなり、しかも、当該刻み野菜の100wt%に、同刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のサラダ基材としてなるものでは、見た目も爽やかで食欲を増進するものとなって、しかも誰にでも好き嫌いなく受け入れられ、そのままでも、あるいは各人の好みに応じた適宜調味料との組合せによる料理などとしてもといった具合に多彩な食し方で食することができ、極めて手軽な生野菜の摂取手段にすることができるという利点を有するものとなる。
そして、夫々所定の野菜、根菜類を所定割合で混ぜ合わせてなる生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体にした上、該小塊状食用植物性集合体100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のサラダ基材としてなるものでは、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類が、サラダ基材の彩りを一段と鮮やかなものとし、さらに、レタス片からなる咀嚼補翼野菜片によるシャキシャキとした小気味好い食感に加え、食用種子類特有のプチプチとした食感も同時に味わえるものとなり、より複雑で深みがあって飽きのこない食感と味覚とを呈するものになるという特徴が得られる。
また、調味液における食品添加剤を、アルギン酸ナトリウムやメチルセルロース等の化学合成品、および/または寒天やカゼイン、微小繊維状セルロース等といった化学合成品以外の物質を、単独または複数組み合わせてなるものでは、緩い水あめ程度の粘性が実現され、当該加工野菜の独特の円滑な咀嚼感と咽下感とを得ることができると共に、生鮮野菜の鮮度保持や軟化防止、それに退色、変色防止や発色促進等々といった品質保持の面で秀れた機能を発揮するものとなる。
さらにまた、夫々所定の野菜、根菜類を所定割合で混ぜ合わせてなる生食野菜類ミックス体だけ、もしくは、該生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体とするか、の何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体かあるいは小塊状食用植物性集合体かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰めにする一方、該容器に適量のマヨネーズを別包として組み合わせ、加工野菜を使った即席サラダ用食材としたものでは、容器単位の在庫、出荷、輸送、展示および販売が可能となり、当該即席サラダ用食材の購入者は、容器を開封し、収容されている生食野菜類ミックス体か、または小塊状食用植物性集合体かの何れかを、好みに応じてそのまま食すことが可能である外、別包として組み合わせてあるマヨネーズの好みに応じた適量もしくは全量を、別包されている生食野菜類ミックス体、または小塊状食用植物性集合体の何れか一方に加えてかき混ぜるなどして、タルタルソース風サラダのような食材とすることができ、ご飯やパンなど様々な主食材用の副食材などとして手軽に利用することができ、全く新しい生鮮なコンビニエンス・フードとしての付加価値を格段に高めることができる。
加えて、夫々所定の野菜、根菜類を所定割合で混ぜ合わせてなる生食野菜類ミックス体単独でか、もしくは、該生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体とするか、の何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体かあるいは小塊状食用植物性集合体かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入して各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰めにする一方、該容器に適量のマヨネーズを別包として組み合わせてなる加工野菜を使った即席サラダ用食材としてなるものでは、レタス片からなる咀嚼補翼野菜片によって特有のシャキシャキとした小気味好い軽い食感が得られものとして、缶詰、ビン詰、冷凍食品、即席麺およびレトルト食品、惣菜(長期保存不可能)などが多い競合市場の中にあって、新鮮な野菜を10日ないし15日程の長期に亘り、加工直後の食感と味覚とを実現(開封前後冷蔵保存)可能とする上、他のコンビニエンス・フードと同等に開封してそのまま食すことができるという手軽さを得られるという秀れた特徴を発揮し、従前までに無い、全く新しい即席サラダ用食材を提供することができる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
生食可能とする野菜、根菜類の刻み野菜は、特にその種類を特定するものではないが、それらを主にサラダ用の基材にするという観点と、できるだけ保存期間を長くするという狙いから、葉の部分を利用する野菜であれば、所謂葉身の部分が少ないか、仮令葉身の部分が多くても、葉柄に繋がる中央脈(葉脈の基をなす葉の中央を縦に走る脈部分)の多い野菜、例えばセロリ等のような種類のものが適しており、また、葉肉部分や根茎肉部分などを使う野菜や根菜類では、従前からサラダ用に供されてきたもの、即ち、その代表的なものとして胡瓜やパプリカ、人参、玉葱、大根、茄子、みょうが、大葉等を採用することができる。
生食野菜類ミックス体の刻み野菜は、それら選択された野菜、根菜類の中から、製品化する際の栄養価や彩り、食味等を勘案した上で決定される複数種のものを適宜選択した上、葉脈の部分があるものではそれらを落とし、また、皮やヘタ、種のあるものではそれらを除去してきれいに洗浄してから、極力衛生的な加工処理をするため、人手によらないでチッパーその他の適宜機械装置を使って夫々5mm前後の賽の目に微塵切りにして適量ずつ混ぜ合わせたものとすることによって実現されるものであり、微塵切り加工処理後も再びきれいに水洗すると共に、賽の目に切り揃えられたもの以外の屑片や異物は確実に取り除き、水切り処理したものとしておく。
この生食野菜類ミックス体には、野菜、根菜類の刻み野菜が、5mm前後の賽の目に十分に細かく微塵切りされ、上下歯列間に噛み砕かれる頻度が少なくて済むものとなっているのに対し、10ないし20mm程度に裁断または破断され、当該刻み野菜よりも遥かに少ない量でありながら、咀嚼するときに上下歯列間に確実に止まり、しかもシャリシャリ、シャキシャキとした軽快で小気味良い食感が得られ、歯にも負担を掛けない新鮮なレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片など、従前からも彩りや栄養価、歯触り等の必要からサラダ用として上記した刻み野菜にも使用されてきた野菜、根菜類中の少なくとも一種類を、所定の大きさの咀嚼補翼野菜片として適量混入されるようにしたものとしなければならず、この所定割合の咀嚼補翼野菜片を5mm前後の賽の目に十分に細かく微塵切りされた刻み野菜に混在状とすることより、それらを含まない5mm前後の賽の目に十分に細かく微塵切りされた刻み野菜だけでの加工野菜が、確かにそれまでにない食べ易さを利点にし得たものの、歯触り、歯応えの面で物足りなさがあるという問題を確実に解消し、咀嚼感が十分に得られる加工野菜が実現されるものとなる。
咀嚼補翼野菜片は、5mm前後の賽の目に微塵切りされ、咀嚼、嚥下し易く加工された複数の野菜、根菜類からなる刻み野菜とは、その寸法設定や混用目的を異にするものであり、当該加工野菜、または、それを使った即席サラダ用食材の鮮度を実感できる噛み応えや、食感、小気味好い咀嚼音などを強調可能とする機能を果たし、複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜より大きな10ないし20mm程度(少なくとも縦横何れかの大きさがそれに適合しておればよく、他方の大きさは10ないし60mm程度までが許容され、必ずしも縦横のサイズが揃う必要もなく、しかも縦横夫々の寸法は、全体のものの平均値でそれらの範囲に止まりさえすれば足りるものであって、あくまで咀嚼補翼作用が滅失してしまうことのない大きさ)に裁断または破断したレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片などとしなければならず、刻み野菜100wt%に対し、10ないし50wt%程度混ぜ合わせるべきであり、20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせるのが望ましく、より好ましい食感を得るためには、例えば、レタスの葉を機械切り、包丁による裁断、または手作業によって千切られ、縦横とも10ないし15mm程度の大きさに揃えられるか、縦横の何れかをその範囲とし、他方は10ないし60mm程度の範囲で矩形状のレタスだけからなるものとするなどし、刻み野菜100wt%に対して10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせたものとするのが望ましい。
この生食野菜類ミックス体には、咀嚼補翼野菜片の外に、茹でたコーン、あるいは炒って脱皮した南瓜や西瓜、瓜の種、それにくるみや栗、桑の実、ギンナン、松の実、クコの実等といった木の実等々、従前からも彩りや栄養価、歯触り等の必要からサラダ用として上記した野菜や根菜類混ぜ合わされてきた各種食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入したものも包含されており、それら食用種子類を含むものを区別する必要から、それらを含まない生食野菜類ミックス体に対して小塊状食用植物性集合体としたものであり、何れもこの発明の加工野菜の基材となる。
一方、食品添加剤は、上記した刻み野菜および咀嚼補翼野菜片からなる生食野菜類ミックス体、または、刻み野菜、咀嚼補翼野菜片および食用種子類からなる小塊状食用植物性集合体の何れかに注入、混合され、それら野菜や根菜類、あるいはそれらと種子類とが混在状となっていても擦れ合って鮮度低下や形状の崩れを防止すると共に、水切りしてある各素材の擦れ合いを円滑なものにすることによって全体の混ざり具合を極力均質なものとなるようにするという機能を果たし得るものであり、且つまた、上記生食野菜類ミックス体または小塊状食用植物性集合体の何れかを、そのまま使用して調理する際に、マヨネーズやドレッシング、その他好みの公知の調味液が円滑且つ満遍なく混ざり合うようにするという機能、および、後述する即席サラダ用食材に使用する際にも、別包としてセットにしたマヨネーズとの混ざり具合を同様に円滑且つ満遍なく混ぜ合わせることができるようにする機能を果たすものであり、少なくとも増粘作用を有していてそれら機能の達成を可能にするものでなければならない。
このように規制された機能を果たし得る食品添加剤としては、化学合成品では、例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルポキシメチルセルロースカルシウム、カルポキシメチルセルロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルセルロース等の中、何れかを単独か、あるいは必要に応じて適宜組み合わせたものかの何れかとして採用することができる。
また、化学合成品以外の食品添加剤としは、例えば、寒天やその他の海藻セルロース、褐藻抽出物、あるいはオクラ抽出物やアロエベラ抽出物、アラビノガラクタン、アルギン酸、キチン、キトサン、グルコサミン、エレミ樹脂、カードラン、マンナン、グルテン、グルテン分解物、カラギナン、あるいはまたカゼインやゼラチン、酵母細胞膜等々の中、何れかを単独か、あるいは適宜組合わせで採用することができる。
その他、ガム質ものとして、アーモンドガム、アエロモナスガム、アゾトパクター・ピネランジーガム、アマシードガム、アラビアガム、ウェランガム、エルウィニア・ミツエンシスガム、エンテロバクター・シマナスガム、エンテロパクターガム、ローカストビーンガム、カラヤガム、カロブビーンガム、ガティガム、キサンタンガム、グアーガム、サイリウムシードガム、ジェランガム、スクレロガム、セスバニアガム、タマリンドシードガム等についても、それらの何れかを単独または適宜組合せによるものとして採用可能である。
調味液は、上記各種食品添加剤の中の一つ、または幾つかの組合せによるものを必須として加えなければならず、当該食品添加剤を加える際のベースとなる調味液としては、生鮮野菜の鮮度保持や軟化防止、それに退色、変色防止や発色促進等々、品質保持を目的にして従前から採用されてきている各種添加剤、例えば、アルコールの外、アスコルビン酸やアスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、乳酸カルシウム、炭酸ナトリウム等と、生食野菜代替物としてそのまま食する目的のものとするか、即席サラダ用食材とする狙いから、マヨネーズに絡んだときの食味を前提とするか等の要因で、主に味付け目的に採用されてきた各種添加剤、例えば塩やアミノ酸調味液、グルタミン酸ナトリウム、アミノ酸等液糖等とが、適宜選択,組み合わされ、夫々が適宜割合のものとしてなる水溶液にして形成された上、それらベースとなる調味液に対し、増粘剤としての食品添加剤の添加割合は、採用する食品添加剤の種類や、最終加工野菜としての食し方、あるいは後述する即席サラダ用食材であれば、それに組み合わされるマヨネーズの種類、あるいはまた、商品としての提供時期等といった様々な要因によって、必ずしも一様のものとすることはできないが、一応の目安としては、緩い水あめ程度の粘性が実現される割合応じた最適な量が加えられるものとする。
以上のように規制した条件の下で採用した刻み野菜および咀嚼補翼野菜片からなる生食野菜類ミックス体、または、刻み野菜、咀嚼補翼野菜片および食用種子類からなる小塊状食用植物性集合体の何れかと、少なくとも増粘剤としての機能を有している食品添加剤の適量が加えられた調味液とは、それらを混ぜ合わせて得られるこの発明の加工野菜が、マヨネーズその他調味液を混ぜてサラダ風野菜として食する際の性状や、マヨネーズその他調味液と共に、マカロニやパスタを加えて混ぜ合わせ、サラダ風野菜として食する際の性状、あるいはパンや肉、魚、ハム、チーズ、クラッカー等に載せたり挟んだりして合わせる際の性状等に適したものにするため、生食野菜類ミックス体または小塊状食用植物性集合体の何れか100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有している食品添加剤の適量が加えられた調味液が、10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%程度の割合となるよう規制して組み合わせ、混入するようにしなければならず、その結果、各素材は略均質な混在状のこの発明の加工野菜が実現されるものである。
サラダ基材は、特別な調理を一切必要とせず、そのままか、多少の調味料などを加えるだけで、直ちに様々な形式の主食品用の副食品、または、調理用の材料にすることを可能とする機能を果たすものであり、この発明の加工野菜の基本的な構成を備えているものとしなければならず、より具体的には、夫々洗浄して水切りした胡瓜や人参、玉葱、大根、セロリ、パプリカ、茄子、みょうが、大葉等生食可能な複数の野菜、根菜類の中から、栄養価や彩り、食味等を勘案して選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、同刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとすべきである。
また、このサラダ基材は、夫々洗浄して水切りした胡瓜や人参、玉葱、大根、セロリ、パプリカ、茄子、みょうが、大葉等生食可能な複数の野菜、根菜類の中から、栄養価や彩り、食味等を勘案して選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、同刻み野菜よりも大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせてなる生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体にした上、該小塊状食用植物性集合体100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとなるようにするのが望ましい。
即席サラダ用食材は、容器を開封して取り出し、特別な調理を一切必要とせずにそのままか、多少の調味料などを加えるだけで、直ちに様々な形式の主食品用の副食品、または、調理用の材料にすることを可能とするという機能を果たし、刻み野菜および咀嚼補翼野菜片からなる生食野菜類ミックス体、または、刻み野菜、咀嚼補翼野菜片および食用種子類からなる小塊状食用植物性集合体の何れかと、少なくとも増粘剤としての機能を有している食品添加剤の適量が加えられた調味液とが、各素材が略均質な混在状にされたものを生鮮な状態で衛生的に容器詰めにしたものとしなければならず、より具体的には、複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片など咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とするか、もしくは、該生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体とするか、の何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体かあるいは小塊状食用植物性集合体かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰めにする一方、該容器に適量のマヨネーズを別包として組み合わせてなるものとしたものとすることが可能である。
また、即席サラダ用食材は、複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とするか、もしくは、該生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体とするか、の何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体かあるいは小塊状食用植物性集合体かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰めにする一方、該容器に適量のマヨネーズを別包として組み合わせてなるものとするのが望ましい。
以下では、図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例と共に、その構成について詳述することとする。
図1の刻み野菜の製造工程のフローチャート、図2の生食野菜類ミックス体製造工程のフローチャート、および図3の生食野菜類ミックス体に調味液を混合する工程のフローチャートに示される事例は、複数の野菜4、根菜5類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切り(D)した刻み野菜3の100wt%に、これら刻み野菜3より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断(D)したレタス片61からなる咀嚼補翼野菜片6を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせ(G)て生食野菜類ミックス体2とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤72の適量が加えられた調味液7の10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入(J)し、各素材が略均質な混在状のものとしてなる、この発明の加工野菜1における代表的な一実施例を示すものである。
当該生食野菜類ミックス体2は、図1中に示すように、野菜4である胡瓜41、パプリカ42、茄子43、大葉44、および、根菜5の玉葱51、みょうが53などを素材とした刻み野菜3に、図2中に示すように、レタス片61からなる咀嚼補翼野菜片6を加えたものであり、胡瓜41は、図1中に示すように、彩りに役立つよう皮付きのままにし、パプリカ42はヘタと種とを取り除く(A)、玉葱51は外皮を外し(B)てから、各素材ともよく洗浄(C)し、夫々約5mm角程度の賽の目となるよう、フードプロセッサーなどを用いて微塵切り加工(D)を施し、再度水洗(E)して屑や異物等が混入しないよう注意し、夫々素材毎に水切りしたものとしてから、各素材の割合を、胡瓜41約30wt%、茄子43約30wt%、パプリカ42約5wt%、大葉44約5wt%、玉葱51約20wt%、みょうが53約10wt%となるよう混合(F)して刻み野菜3とするようにする。
当該刻み野菜3は、図2中に示すように、その100wt%に対し、咀嚼補翼野菜片6であるレタス61を、洗浄(C)し、15×15mmの大きさに、フードプロセッサーなどを用いて裁断、または手で千切って破断など加工を施した後に再度水洗(E)し、そのレタス片61を20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせ(G)、生食野菜類ミックス体2とする。
また、当該生食野菜類ミックス体2は、図示していないが、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類の適量を混合することによって小塊状食用植物性集合体とすることができる。
一方、これに対して、この実施例における調味液7は、図3図中に示すように、上記した生食野菜類ミックス体2あるいは小塊状食用植物性集合体(図示せず)に注入、混合されてこの発明の加工野菜1を実現したときに、そのまま通常の野菜代わりに食することもでき、あるいはそのままパンやハム等他の食品の上に載せたり、サンドイッチ風に挟んだりしても、それら食品の周囲から簡単に流れ出してしまうことなく食することもできるようになる性状を兼ね備えたものにすることを前提にしたものであり、水70wt%に対し、グルタミン酸ソーダ約1.5wt%、塩約6wt%、アルコール約3wt%、アミノ酸調味料約4wt%、アミノ酸液約14wt%、液糖約1.5wt%の割合で加えた水溶液71の100wt%に対し、増粘剤72としての寒天を約2ないし2.3wt%程度を加えて溶融、撹拌(H)してなるものとする。
こうして得られた増粘剤72として所定量の寒天を溶かし込んだ調味液7を、上記した生食野菜類ミックス体2または小塊状食用植物性集合体(図示せず)の100wt%に対し、約25wt%程度となるような割合で流し込んで適度に混ぜ合わせ(J)、各素材が略均質な混在状となるようにしてこの発明の加工野菜1とし、それらを所定量毎にパック詰めあるいはその他の容器詰め(K)として商品化すれば、出荷から展示、販売のために輸送、陳列等で揺すられても、この発明の加工野菜1を構成する生食野菜類ミックス体2または小塊状食用植物性集合体(図示せず)で、各素材を約5mm角程度の賽の目にされた刻み野菜3、ならびに15×15mmの大きさに加工したレタス片61からなる咀嚼補翼野菜片6を含んでなるサラダ基材11は、元の形をそのままに止めており、それらが消費者の手に渡って食されるために容器から取り出されたときにも、その状態は変わらず殆ど最初に製造された段階における形や色、歯触りをそのまま残していて、十分に生野菜そのものに匹敵する外観、食味と栄養価とを有する加工野菜を実現化する。
図4の容器詰めされた即席サラダ用食材の縦断面図に示される事例は、前記実施例1で図1ないし図3中に示したように、複数の野菜4、根菜5類の中から選択した複数種を夫々5mm前後の賽の目に微塵切り(D)した刻み野菜3の100wt%に、これら刻み野菜3より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断(D)したレタス片61からなる咀嚼補翼野菜片6を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせ(G)て生食野菜類ミックス体2とするか、もしくは、該生食野菜類ミックス体2に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体(図示せず)とするか、の何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体2か、あるいは小塊状食用植物性集合体(図示せず)かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤72としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液7の10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入(J)し、各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰め(K)にする一方、図4中に示すように、該容器8に適量のマヨネーズ73を別包として組み合わせてなる、この発明の即席サラダ用食材12に係わる代表的な他の実施例を取り上げたものであって、二段シールの可能な容器8内に、例えば上記実施例1によって得られる加工野菜1の所定量を充填し、先ず第一段のシールをして加工野菜1が漏れ出すことのないようにする内蓋81をした上、その内蓋81と容器8の上端側周縁とによって確保される補助空間82中に、別包とした所定量のマヨネーズ73と、スプーン等の撹拌、食事用の付属用具83とを収めると共に、必要に応じて味を加減するための袋入り塩やコショウ等(図示せず)を入れるか、入れずかして最終的に外蓋84でシール、密封してなるものとすることにより、この発明の即席サラダ用食材12としたものである。
(実施例1の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明の加工野菜1は、図1ないし図3中に示したように、人々の健康維持に欠くことができない生野菜を、その都度生野菜の状態から調理して食べたり、あるいは、サラダ感覚とはいえ、漬け物といった限られた食べ物として摂取するのではなく、食べ易くて新鮮なまま、ある程度の日持ちがするものとし、なお且つ加工食品化する上で都合の良いよう生食野菜類ミックス体2または小塊状食用植物性集合体(図示せず)にするために5mm前後の賽の目状に微塵切りした刻み野菜3、および、刻み野菜3より大きな15×15mm程度に裁断または破断したレタス片61からなる咀嚼補翼野菜片6にして提供するという従前までに実現化されたことのない困難な課題に取り組み、賽の目状のものをそのままか、それらを従前からの調味液や保存液内に浸しただけの状態のものでは、消費者の手に渡るまでの保管、輸送、陳列、購入移動等の間に構成素材同士が擦れ合ったり、液を染み込ませてしまう等して鮮度低下を来す虞があったり、あるいは構成素材の質量や浮力の違いから、全体を均一な混合状態に包装できなかったり、折角均質な混合状態にしたものも製品化後に分離、遍在状にして製品価値を落としてしまう等といった弊害を、様々な試作実験の末、遂に増粘剤としての食品添加剤72が所定量添加されて粘性をもたせた調味液7の所定量中に混ぜ合わせ(J)るという画期的な手段によって解決し、しかも食野菜類ミックス体2を、5mm前後の賽の目状に微塵切りした刻み野菜3の100wt%と、それよりも大きな15×15mmに裁断または破断したレタス片61からなる咀嚼補翼野菜片6の20ないし40wt%とを混合(G)したものとし、大きな咀嚼補翼野菜片6が少なすぎて、シャキシャキとした食感が得難くなったり、それとは逆に多すぎて、咀嚼の障害となって食べ難くなってしまったりという問題を生ずることなく、子供から大人、および老齢者に至る幅広い層に満足の得られる食感および味覚が得られるようする。
(実施例2の作用)
実施例2に取り上げたこの発明の即席サラダ用食材12は、消費者に届いた後、外蓋84を剥がして別包としてあるマヨネーズ73やスプーン83等の付属収容物を取り出してから、内蓋81を剥がしてその内部の加工野菜1の表面を露にしてから、口を開けたマヨネーズ73をその上から注入して適度に撹拌し、必要があれば好みに応じて適宜調味料を加える等した上、そのままサラダ感覚の惣菜として摂取するか、あるいはそのまま離乳食等としても活用することができる外、忙しいときの朝食等の場面であれば、パンやトーストの上に載せて盛り上げ、そのまま一緒にスナック食品のようにして食べられるようにする。
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1の加工野菜1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、加工野菜1に採用した生野菜4、根菜類5を、図1ないし図3中に示したように、5mm前後の賽の目に微塵切り(D)、および、15×15mm前後に裁断または破断(D)した直後の鮮度を維持したまま、冷蔵庫に10ないし15日間程度常備可能にすることに成功したものであり、通勤に忙しい人々の朝食用、ダイエットに有効な食品用、あるいは野菜嫌いの子供のメニュー用等として、食べたいときに全く手間を要することなく極めて手軽に摂取できるようにするという嘗て無い秀れた特徴を確実に得ることができるものである。
そしてこの発明の加工野菜1の場合、同じく図1ないし図3中に示したように、約5mm前後の賽の目に微塵切りにした刻み野菜3と、15×15mm前後に裁断または破断したレタス片61からなる咀嚼補翼野菜片6とを、所定の重量比率で混合(G)し、調味液7に浸したものにしてあることから、各種野菜4、根菜5類をカラフル且つ均一に入り混ぜた見栄えのする製品化が可能になって商品価値を高め得ると共に、若者向けの素材を豊富に使用したり、葉緑素(pH5以上で比較的安定する)を持つ緑色野菜と、pH5以下の酸味を予めもたせた素材とを混合することができたり、葉緑素(pH5以上で比較的安定する)をもつ緑色野菜と、pH5以下の元々酸味をもった果物とを混合可能にして、素材の選択、組合せを自在になるようにする上、マヨネーズ73との混ぜ具合も良好なものになって簡単に野菜サラダにすることができ、野菜嫌いではあってもマヨネーズ73好きの子供達にも受け入れられ、栄養価に応じた各種野菜の補給にも一役を買うという利点が得られものとなる。
また、適度の粘性を有しているため、パンに載せても流れ落ち難くて食べ易い上、マカロニやパスタにも絡ませ易いこと等から手軽な主食とすることができたり、魚、肉、卵料理またはツナ、ベーコン、ウインナーソーセージなどの加工食品類にタルタルソース風の調味料として付け合わせたり、ヨーグルトに混ぜてデザートとしたり、ハム、チーズ、クラッカーに組み合わせてスナック食品風にして食べることもできる等、極めて多様な食べ方に応用することができることから、老若男女あらゆる人々の手軽な生野菜摂取手段に活用することができるという大きな効果も得ることができることになる。
(実施例2の効果)
また、実施例2の即席サラダ用食材12は、予め別包としたマヨネーズ73を、スプーン83やその他の付属調味料等と共にセットにしたものとして商品化し、一旦マヨネーズ73と混ぜ合わせたものでは、マヨネーズ73の分離を来したり、素材鮮度を落としてしまって長く保存の効かない野菜サラダを、所望するときには何時でも新鮮な野菜サラダとしての摂取が可能になり、誰にでも好まれる手軽な副食として、あるいはパンやマカロニ等に合わせて主食としての利用も可能にする等、生野菜の摂取手段をより一層、容易なものにするという際立った効果を発揮するものとなる。そして、当該即席サラダ用食材12に使用される刻み野菜3および咀嚼補翼野菜片6からなる生食野菜類ミックス体2もまた、前記実施例1の加工野菜1と同様、見た目も爽やかであって、しかも誰にでも好き嫌いなく受け入れらるものとなることから、そのままでも、あるいは各人の好みに応じた調味料との組合せによる料理としても食することができて、極めて手軽な生野菜の摂取手段にすることができるという利点を有している。
(結 び)
叙述の如く、この発明の加工野菜、および即席サラダ用食材は、その新規な構成によって所期の目的を普く達成し得るものとなっていることから、これまで実現されていなかった栄養学的にも欠かせない生鮮野菜の摂取を、加工食品の一つとして常備して極めて手軽に可能ならしめるという画期的な加工食品化を実現し得たものであり、しかも、特別な機械装置を用意するまでもなく簡便に製造、商品化を可能にしていて比較的に安価な食品としての提供を可能ならしめていることから、消費者から目新しく且つ有用な自然食品として大いに歓迎されると共に、食品業界にとっても、消費者の厳しい査定を満足させ得る息の長い新商品としての定着が期待でき、業界の繁栄に寄与するものとして高い評価がなされ、拡範に渡って普及、拡大するものになると予想される。
図面は、この発明の加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
刻み野菜の製造工程を示すフローチャートである。 レタスの加工・レタスと刻み野菜との混合(生食野菜類ミックス体)の製造工程を示すフローチャートである。 調味液の製造・混合・パッキング工程を示すフローチャートである。 容器に充填された即席サラダ用食材を示す縦断面図である。
符号の説明
1 加工野菜
11 同 サラダ基材
12 同 即席サラダ用食材
2 生食野菜類ミックス体(または小塊状食用植物性集合体)
3 刻み野菜
4 野菜
41 同 胡瓜
42 同 パプリカ
43 同 茄子
44 同 大葉
5 根菜
51 同 玉葱
52 同 大根
53 同 みょうが
6 咀嚼補翼野菜片
61 同 レタス片(セロリ片および/または短冊切りヤーコン片)
7 調味液
71 同 水溶液
72 同 増粘剤(食品添加剤)
73 同 マヨネーズ
8 容器8
81 同 内蓋
82 同 補助空間
83 同 スプーン(撹拌、食事用の付属用具)
84 同 外蓋
A へた・種取り工程
B 皮むき工程
C 加工前水洗工程
D 5×5mm微塵切り工程
E 加工後水洗い工程
F 刻み野菜の混合工程
G 生食野菜類ミックス体の混合工程
H 調味液の製造工程
J 加工野菜の混合工程
K 容器詰め工程

Claims (7)

  1. 複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片など咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとしてなることを特徴とする加工野菜。
  2. 複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとしてなることを特徴とする加工野菜。
  3. 夫々洗浄して水切りした胡瓜や人参、玉葱、大根、セロリ、パプリカ、茄子、みょうが、大葉等生食可能な複数の野菜、根菜類の中から、栄養価や彩り、食味等を勘案して選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、同刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とし、その100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のサラダ基材としてなることを特徴とする加工野菜。
  4. 夫々洗浄して水切りした胡瓜や人参、玉葱、大根、セロリ、パプリカ、茄子、みょうが、大葉等生食可能な複数の野菜、根菜類の中から、栄養価や彩り、食味等を勘案して選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、同刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせてなる生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体にした上、該小塊状食用植物性集合体100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のサラダ基材としてなることを特徴とする加工野菜。
  5. 調味液における食品添加剤は、アルギン酸ナトリウムやメチルセルロース等の化学合成品、および/または寒天やカゼイン、微小繊維状セルロース等といった化学合成品以外の物質を、単独、または複数組み合わせてなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載の加工野菜。
  6. 複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片、セロリ片および/または短冊切りヤーコン片など咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とするか、もしくは、該生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体とするかの何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体かあるいは小塊状食用植物性集合体かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰めにする一方、該容器に適量のマヨネーズを別包として組み合わせてなるものとした、請求項1ないし5何れか一項記載の加工野菜を使った即席サラダ用食材。
  7. 複数の野菜、根菜類の中から選択した複数種を、夫々5mm前後の賽の目に微塵切りした刻み野菜100wt%に、これら刻み野菜より大きな10ないし20mm程度に裁断または破断したレタス片からなる咀嚼補翼野菜片を10ないし50wt%程度、望ましくは20ないし40wt%の割合で混ぜ合わせて生食野菜類ミックス体とするか、もしくは、該生食野菜類ミックス体に、茹でたコーンや炒って脱皮した南瓜の種等の食用種子類の中の少なくとも一種類を適量混入して小塊状食用植物性集合体とするかの何れか一方とし、その生食野菜類ミックス体かあるいは小塊状食用植物性集合体かの何れかの100wt%に対し、少なくとも増粘剤としての機能を有する食品添加剤の適量が加えられた調味液10ないし40wt%程度、望ましくは20ないし30wt%を混入し、各素材が略均質な混在状のものとし、これらの所定量を容器詰めにする一方、該容器に適量のマヨネーズを別包として組み合わせてなるものとした、請求項1ないし5何れか一項記載の加工野菜を使った即席サラダ用食材。
JP2007120248A 2007-04-27 2007-04-27 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材 Active JP4575930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120248A JP4575930B2 (ja) 2007-04-27 2007-04-27 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120248A JP4575930B2 (ja) 2007-04-27 2007-04-27 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008271882A true JP2008271882A (ja) 2008-11-13
JP4575930B2 JP4575930B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=40050659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007120248A Active JP4575930B2 (ja) 2007-04-27 2007-04-27 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4575930B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011109919A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Q P Corp 容器詰め殺菌サラダ及びその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102304529B1 (ko) * 2018-12-10 2021-09-23 전영숙 오색 양파 비빔밥 제조방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345428A (ja) * 2001-05-29 2002-12-03 Matsushita Refrig Co Ltd 凍結融解処理サラダとその製造方法
JP2003125700A (ja) * 2001-10-25 2003-05-07 Maruhachi:Kk 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材
JP2005253449A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Watanabe Shoten:Kk 鮮度に優れた刻み野菜及びその加工方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345428A (ja) * 2001-05-29 2002-12-03 Matsushita Refrig Co Ltd 凍結融解処理サラダとその製造方法
JP2003125700A (ja) * 2001-10-25 2003-05-07 Maruhachi:Kk 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材
JP2005253449A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Watanabe Shoten:Kk 鮮度に優れた刻み野菜及びその加工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011109919A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Q P Corp 容器詰め殺菌サラダ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4575930B2 (ja) 2010-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mouritsen et al. Mouthfeel: how texture makes taste
CN101790326B (zh) 袋装流质食品
RU2366308C2 (ru) Способ производства консервированного продукта быстрого приготовления "суп грибной с курицей"
WO2012112700A2 (en) Hydrocolloid stabilized dehydrated food foam
KR101752253B1 (ko) 갈색거저리를 이용한 곤충어묵 조성물 및 이의 제조방법
Andoh Washoku: Recipes from the Japanese Home Kitchen [A Cookbook]
JP4575930B2 (ja) 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材
CN101347249A (zh) 一种速冻马布鱼鱼排食品及其制作方法
RU2379979C2 (ru) Способ выработки консервированного продукта "котлеты рубленые из куропатки с гарниром и соусом белым с овощами"
JP5814091B2 (ja) とろろ加工品を具として用いたおにぎり、およびこれに用いるおにぎりの具
JP2012000090A (ja) 磨砕したコンニャク入り食品の製造方法および磨砕したコンニャク入り食品
JP2708738B2 (ja) サラダ用袋詰め食品
JP3612473B2 (ja) フィリング及びこれを含む食品
RU2503288C1 (ru) Способ приготовления консервов "рулет с луком и яйцом с красным основным соусом"
JP2003125700A (ja) 加工野菜、およびそれを使った即席サラダ用食材
CN1493223A (zh) 野生山芹菜速冻手工水饺及制备方法
RU2487597C1 (ru) Способ приготовления консервированного продукта "сиченики рыбные украинские"
RU2486806C1 (ru) Способ получения консервов "рулет с луком и яйцом с луковым соусом"
RU2487580C1 (ru) Способ получения консервов "рулет с луком и яйцом с красным основным соусом"
JP5762614B1 (ja) 咀嚼容易なイカ冷凍食品
JP2016214171A (ja) 嚥下・流動食品、およびその製造方法
RU2488309C1 (ru) Способ изготовления консервированного продукта "сиченики рыбные украинские"
Datta Prospects of value added products and it’s future in Indian market
RU2487606C1 (ru) Способ изготовления консервированного продукта "сиченики рыбные украинские"
RU2488308C1 (ru) Способ изготовления консервированного продукта "сиченики рыбные украинские"

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4575930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250