JP2008271441A - 信号分配装置、受信装置、及び当該受信装置を備える機器 - Google Patents

信号分配装置、受信装置、及び当該受信装置を備える機器 Download PDF

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Abstract

【課題】分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能な信号分配装置を実現する。
【解決手段】チューナー10に備えられる信号分配装置は、復調器DEMODa及びDEMODbと、電圧比較器CMP1と、スイッチSW1と、広帯域増幅器AMP1と、バルン21とを備え、広帯域増幅器AMPで入力される信号のレベルを増幅し、スイッチSW1で入力信号のレベルが互いに異なる値となる第1の状態と第2の状態とを切り替え、電圧比較器CPM1で入力された制御電圧の電圧値に応じて前記切り替えを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地上波デジタル放送や地上波アナログ放送を受信するチューナー機器に関するものであり、特にRF信号を複数の回路に分配出力する信号分配装置を有するチューナー機器に関するものである。
近年、テレビ受信機やDVD(Digital Versatile Disc)レコーダーは、大型化が進み、HDD(Hard disc drive:固定磁気ディスク装置)を内蔵した機器が増加傾向にある。
そしてそれに伴い、テレビ受信機やDVDレコーダーは、複数の放送を同時に受信することができる機能を有する機器が増えている。なお、このような機器としては、例えば、複数の放送や、映像入力端子に接続されたDVDの映像等を同時に視聴することができるマルチ画面対応の機器や、録画する番組の予約時に、通常のHDD録画と裏録による録画とを選択することができ、予約が重なった場合は、裏録による録画に切り替えることで両方の番組の予約ができる裏録対応の機器が挙げられる。
以下、図10を基に、複数の放送を同時に受信することができる機器について説明する。
図10は、複数の地上波デジタル放送を同時に受信することができる機器に搭載される、複数のチューナーを備えるセット基板の概略構成を示すブロック図である。
セット基板200は、分配器としてのバルン201と、チューナー202A及びチューナー202Bと、を備えている。
セット基板200の入力端子から入力されたRF信号はバルン201に入力される。
バルン201は、1つの入力端子に対して、2つの出力端子201a及び201bを有している。そして、バルン201は、入力されたRF信号を、一方の出力端子201aからチューナー202Aに出力すると共に、他方の出力端子201bからチューナー202Bに出力する。
チューナー202Aに入力されたRF信号は、バンドパスフィルタBPF1aで所望の周波数帯域のみを取りだされ、高周波増幅器RF AMPaに出力される。
高周波増幅器RF AMPaでは、バンドパスフィルタBPF1aから入力された信号を増幅し、バンドパスフィルタBPF2aに出力する。
バンドパスフィルタBPF2aでは、高周波増幅器RF AMPaから入力された信号に対してさらなる周波数帯域制限を行い、混合回路MIXaに出力する。
バンドパスフィルタBPF2aから出力された信号は、混合回路MIXaに入力される。混合回路MIXaに入力された信号は、局部発振回路Loaで生成された局部発振成分と混合されることで周波数変換され、IF信号(Intermediate frequency:中間周波信号)としてバンドパスフィルタBPF3aに出力される。
バンドパスフィルタBPF3aでは、混合回路MIXaから入力されたIF信号に対して周波数帯域制限を行い、所望の周波数帯域のみを取りだし、中間周波増幅器IF AMPaに出力する。
中間周波増幅器IF AMPaでは、バンドパスフィルタBPF3aから入力された信号を増幅し、復調器DEMODaに出力する。
ここで、復調器DEMODaは、自身に入力された信号のレベルに応じて、高周波増幅器RF AMPaの利得を、AGC電圧RF AGCaを変化させることによって制御し、中間周波増幅器IF AMPaの利得を、AGC電圧IF AGCaの値を変化させることによって制御する。
即ち、復調器DEMODaに入力される信号のレベルが所望のレベルよりも小さい場合は、AGC電圧RF AGCaを上昇させることによって高周波増幅器RF AMPaの利得を上げる、及びAGC電圧IF AGCaを上昇させることによって中間周波増幅器IF AMPaの利得を上げる、という動作の一方或いは両方を実施する。また、復調器DEMODaに入力される信号のレベルが所望のレベルよりも大きい場合は、AGC電圧RF AGCaを下降させることによって高周波増幅器RF AMPaの利得を下げる、及びAGC電圧IF AGCaを下降させることによって中間周波増幅器IF AMPaの利得を下げる、という動作の一方或いは両方を実施する。
このようにして復調器DEMODaは、自身に入力される信号のレベルを一定にすべく、高周波増幅器RF AMPa及び中間周波増幅器IF AMPaの利得が最適な値になるように、AGC電圧RF AGCa及びAGC電圧IF AGCaの電圧値を適宜変化している。
また、チューナー202Bについても、チューナー202Aと同様の動作を行う。
即ち、チューナー202Bに入力されたRF信号は、バンドパスフィルタBPF1bで所望の周波数帯域のみを取りだされ、高周波増幅器RF AMPbで増幅され、バンドパスフィルタBPF2bでさらなる周波数帯域制限が為され、混合回路MIXbに出力される。混合回路MIXbに入力された信号は、局部発振回路Lobで生成された局部発振成分と混合されることで周波数変換され、IF信号として出力される。混合回路MIXbから出力されたIF信号は、バンドパスフィルタBPF3bで所望の周波数帯域のみを取りだされ、中間周波増幅器IF AMPbで増幅され、復調器DEMODbに出力される。復調器DEMODbは、自身に入力された信号のレベルに応じて、高周波増幅器RF AMPbの利得を、AGC電圧RF AGCbを変化させることによって制御し、中間周波増幅器IF AMPbの利得を、AGC電圧IF AGCbの値を変化させることによって制御する。つまり、復調器DEMODbは、自身に入力される信号のレベルを一定にすべく、高周波増幅器RF AMPb及び中間周波増幅器IF AMPbの利得が最適な値になるように、AGC電圧RF AGCb及びAGC電圧IF AGCbの電圧値を適宜変化する。
ところで、図10に示すセット基板200では上述のように、バルン201を使用してチューナー202Aとチューナー202BとにRF信号を分配している。しかしながら、バルン201に入力されたRF信号は、分配損失により、レベルが約4dB下がった状態でチューナー202A及び202Bに出力される。そして、それによってチューナー202A及び202Bに入力されるRF信号のレベルが下がると、復調器DEMODa及びDEMODbに入力される信号の雑音指数は劣化し、チューナー202A及び202Bの感度自体が劣化する、という問題が発生する。
このような問題を解決する手段として、例えば特許文献1には、バルンの前段に増幅器を設け、入力端子から入力された信号を増幅することによって分配損失を補填し、バルン後段に設けられた装置の感度劣化を防止する、という技術が開示されている。
しかしながら、この技術の場合は逆に、入力されたRF信号のレベルが大きい場合において、上記増幅器に歪みが生じる。即ち、バルンの前段に増幅器を設け、全てのRF信号を増幅する構成にすると、当該増幅器に入力されたRF信号のレベルが大きすぎる場合は、当該増幅器から出力される信号のBER(Bit Error Rate:ビット誤り率)が劣化する。そして、それによって、復調器DEMODa及びDEMODbに入力される信号の雑音指数が劣化し、チューナーの感度が劣化してしまうという問題が発生する。
このような問題を解決する手段として、特許文献2には、バルンの前段に可変減衰器と増幅器との直列回路を備える、という技術が開示されている。
即ち、特許文献2に開示のRF分配回路は、バルンの前段に可変減衰器と増幅器との直列回路を備える。そして、RF分配回路に入力されるRF信号のレベルに応じて可変減衰器の減衰量を調節することで、増幅器に入力される信号のレベルを一定にする。また、増幅器はRF分配回路に入力されるRF信号のレベルに関らず、バルンによる分配損失を補填する利得によって当該RF信号を増幅する。
特許文献2に開示の技術によれば、可変減衰器によって、RF信号のレベルを一定に調節し、その信号を一定の利得で増幅する構成であるため、バルンが信号を分配する際に分配損失が発生しても、当該RF信号のレベルを一定に保持する。
特開2003−8929号公報(2003年1月10日公開) 特開平2−92010号公報(1990年3月30日公開)
しかしながら、図10に示すセット基板200に対して、上記特許文献2に開示の技術を適用した場合、分配器から出力されるRF信号のレベルを制御することは困難である、という問題が発生する。特にこの場合、複数のチューナー各々の受信状態に合わせて、分配器から出力されるRF信号のレベルを制御することは困難である、という問題が発生する。
即ち、上記特許文献2に開示の技術のように、図10に示すバルン201の前段に可変減衰器と増幅器との直列回路を備えた場合、バルン201に入力されるRF信号のレベルを一定にして、チューナーに出力することができる。
しかしながら、当該RF信号が分配器から出力され、チューナー202Aに入力されてから、復調器DEMODaに入力されるまでの間にも、バンドパスフィルタBPF1aによる当該RF信号の周波数帯域制限、高周波増幅器RF AMPaによる当該RF信号の増幅等の様々な処理を実行している。また、チューナー202Bについても同様に、チューナー202Bに入力されてから、復調器DEMODbに入力されるまでの間に、バンドパスフィルタBPF1bによる当該RF信号の周波数帯域制限、高周波増幅器RF AMPbによる当該RF信号の増幅等の様々な処理を実行している。
そのため、たとえバルン201から出力されるRF信号のレベルが一定になったとしても、復調器DEMODa及びDEMODbへ入力される信号のレベルは一定にならない場合がある。また、それに伴い、チューナー202Aの復調器DEMODaに入力される信号のレベルとチューナー202Bの復調器DEMODbに入力される信号のレベルとは、そのレベルが一致しない場合がある。
つまり、バルン201は、復調器DEMODa及びDEMODbが所望するレベルのRF信号を、確実に復調器DEMODa及びDEMODbに入力することができない場合がある。
また、例えば長年に渡る使用により、チューナー202A及び/または202Bの特性が変化した場合は、当該特性が変化したチューナー202A及び/または202Bに対し、所望のレベルのRF信号を入力すること自体が不可能になるため、その信頼性は低い。
また、図10に示すセット基板200に対して、上記特許文献1または2に開示の技術を適用した場合、或いは図10に示すセット基板200をそのまま使用する場合、同軸ケーブルが複数必要となり、それによってコストが増大するという問題が発生する。
即ち、セット基板200の入力端子とバルン201の入力端子とを接続する同軸ケーブルと、バルン201の一方の出力端子201aとチューナー202Aの入力端子とを接続する同軸ケーブルと、バルン201の他方の出力端子201bとチューナー202Bの入力端子とを接続する同軸ケーブルとを、それぞれ用意しなければならない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能な信号分配装置を実現することにある。
また、本発明の別の目的は、復調器に入力される信号のレベルの変化に基づいて、受信回路に所望のレベルの信号を供給することができる受信装置を実現することにある。
また、本発明の別の目的は、同軸ケーブルを複数使用することに起因するコストの増大を抑制することで、材料費及び作業工数の削減を可能とする受信装置を実現することにある。
本発明に係る信号分配装置は、上記の課題を解決するため、自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、第1の状態における上記分配器に入力される信号のレベルと、第2の状態における上記分配器に入力される信号のレベルとが互いに異なる値となる、第1の状態と第2の状態とを切り替える切替手段と、自身に入力された制御電圧の電圧値に応じて、上記切替手段の切り替えを制御する電圧比較制御手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る信号分配装置は、増幅器と、切替手段と、電圧比較制御手段とを備える。増幅器は、自身に入力される信号を増幅して、分配器に出力する。また、切替手段は、第1の状態と第2の状態とを切り替え、さらに、電圧比較制御手段は、当該切替手段を、自身に入力される制御電圧に応じて制御する。
従来の構成のとおり、分配器に入力される信号のレベルを一定化させた場合、分配器から出力された信号が回路に入力され、当該回路内で様々な信号処理が為されている間に、当該信号のレベルが変化してしまうと、当該回路が所望するレベルの信号を供給することができなくなってしまう。
一方、本発明に係る信号分配装置は、制御電圧に応じて、電源比較制御手段が信号のレベルを変化させる切替手段を制御し、それによって、分配器に入力される信号のレベルを変化させることができる。これにより、上記信号のレベルの変化が発生した場合においても、上記制御電圧を適切な値に設定することにより、上記回路が所望するレベルの信号を確実に供給することができる。
従って、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記切替手段の第1の状態においては、上記分配器に入力される信号は、上記増幅器を通過してから上記分配器に入力され、上記切替手段の第2の状態においては、上記分配器に入力される信号は、上記増幅器を通過することなく上記分配器に入力されることを特徴としている。
上記の構成によれば、切替手段の第1の状態においては、分配器に入力される信号は、増幅器を通過してから分配器に入力され、切替手段の第2の状態においては、分配器に入力される信号は、増幅器を通過することなく分配器に入力される。即ち、切替手段の第1の状態においては、分配器に入力される信号は増幅され、切替手段の第2の状態においては、分配器に入力される信号は増幅されない。こうして、切替手段によって、分配器に入力される信号のレベルを変化させることができる。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記増幅器の前段に設けられ、当該増幅器に入力される信号のレベルを減衰する減衰器をさらに備え、上記切替手段の第1の状態においては、上記増幅器に入力される信号は、上記減衰器を通過してから上記増幅器に入力され、上記切替手段の第2の状態においては、上記増幅器に入力される信号は、上記減衰器を通過することなく上記増幅器に入力されることを特徴としている。
上記の構成によれば、増幅器の前段に設けられ、増幅器に入力される信号のレベルを減衰する減衰器をさらに備える。
レベルの大きな信号が増幅器に入力された場合、当該信号をそのまま増幅すると、当該増幅器に歪みが生じ、当該増幅器から出力される信号のBERが劣化してしまう可能性がある。そのため、増幅器の前段に減衰器を設け、当該減衰器によって、上記信号のレベルを減衰してから、当該信号を当該増幅器に入力する。これによって、レベルの大きな信号が上記複数の回路に入力される危険性を低減することができる。
また、切替手段の第1の状態においては、増幅器に入力される信号は、減衰器を通過してから増幅器に入力され、切替手段の第2の状態においては、増幅器に入力される信号は、減衰器を通過することなく増幅器に入力される。即ち、切替手段の第1の状態においては、増幅器に入力される信号は前段の減衰器によって減衰され、切替手段の第2の状態においては、増幅器に入力される信号は減衰されない。こうして、切替手段によって、増幅器に入力される信号のレベルを変化させることができる。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記増幅器は、互いに利得の異なる第1及び第2の増幅器を備え、上記切替手段の第1の状態においては、上記分配器に入力される信号は、上記第1の増幅器を通過してから上記分配器に入力され、上記切替手段の第2の状態においては、上記分配器に入力される信号は、上記第2の増幅器を通過してから上記分配器に入力されることを特徴としている。
上記の構成によれば、増幅器は、第1及び第2の増幅器を備える。また、第1の増幅器と第2の増幅器とは、それぞれ異なる利得特性を有する増幅器により構成される。そして、切替手段の第1の状態においては、分配器に入力される信号は、第1の増幅器を通過してから上記分配器に入力され、切替手段の第2の状態においては、分配器に入力される信号は、第2の増幅器を通過してから上記分配器に入力される。即ち、切替手段の第1の状態においては、分配器に入力される信号は第1の増幅器によって増幅され、切替手段の第2の状態においては、分配器に入力される信号は第1の増幅器とは利得が異なる第2の増幅器によって増幅される。こうして、切替手段によって、分配器に入力される信号のレベルを変化させることができる。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記増幅器は、利得が可変である可変増幅器であり、上記電圧比較制御手段は、電圧値に応じて上記増幅器の利得を変化させる利得制御電圧を当該増幅器の、所定の端子に印加することで、当該増幅器の利得を制御し、上記切替手段の第1の状態においては、上記電圧比較制御手段と上記増幅器の所定の端子とが導通状態となり、上記切替手段の第2の状態においては、上記電圧比較制御手段と上記増幅器の所定の端子とが非導通状態となることを特徴としている。
上記の構成によれば、増幅器は、利得が可変である可変増幅器である。また、電圧比較制御手段は、電圧値に応じて増幅器の利得を変化させる利得制御電圧を当該増幅器の所定の回路に印加することで、当該増幅器の利得を制御する。そして、切替手段の第1の状態においては、電圧比較制御手段と増幅器の所定の端子とが導通状態となり、切替手段の第2の状態においては、電圧比較制御手段と増幅器の所定の端子とが非導通状態となる。こうして、切替手段によって、分配器に入力される信号のレベルを変化させることができる。
なお、このような信号のレベルの制御が可能な構成としては、例えば下記の構成が考えられる。
即ち、上記増幅器は、トランジスタを備え、上記電圧比較制御手段は、上記切替手段の第1の状態において、利得制御電圧を、上記増幅器の所定の端子を介して上記トランジスタのベースに印加することで、上記増幅器の利得を制御してもよい。また、上記増幅器は、トランジスタを備え、上記電圧比較制御手段は、上記切替手段の第1の状態において、利得制御電圧を、上記増幅器の所定の端子を介して上記トランジスタのエミッタに印加することで、上記増幅器の利得を制御してもよい。また、上記増幅器は、トランジスタと、当該トランジスタのコレクタからの出力の一部を当該トランジスタのベースに入力する帰還回路とを備え、上記電圧比較制御手段は、上記切替手段の第1の状態において、利得制御電圧を、上記増幅器の所定の端子を介して上記帰還回路に印加することで当該帰還回路のインピーダンスを変化させ、当該インピーダンスの変化により上記増幅器の利得を制御してもよい。さらには、上記増幅器は、トランジスタと、当該トランジスタのエミッタと接地面との間に設けられたコンデンサ及び可変容量ダイオードのうちの、一方または両方を備え、上記電圧比較制御手段は、上記切替手段の第1の状態において、利得制御電圧を、上記増幅器の所定の端子を介して、上記コンデンサ及び可変容量ダイオードのうちの、一方または両方に印加することで、当該コンデンサ及び可変容量ダイオードのうちの、一方または両方の容量を変化させ、当該容量の変化により上記増幅器の利得を制御してもよい。
従って、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。また、増幅器の利得を適宜可変させることで上記制御を行うため、上記制御をより精度良く行うことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記電圧比較制御手段は、上記自身に入力された制御電圧の電圧値と予め設定された閾値との比較結果に基づいて、上記切替手段の第1の状態と第2の状態とを切り替えを制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、電圧比較制御手段は、自身に入力された制御電圧の電圧値と予め設定された閾値との比較結果に基づいて、切替手段の第1の状態と第2の状態とを切り替えを制御することができる。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記電圧比較制御手段は、信号分配装置自身に入力された信号の周波数帯域に応じて上記切替手段の切り替えを制御するための情報を予め記録していることを特徴としている。
上記の構成によれば、電圧比較制御手段は、信号分配装置自身に入力された信号の周波数帯域に応じて上記切替手段の切り替えを制御するための情報を予め記録している。例えば、本発明に係る信号分配装置をテレビ受信機に設ける場合、当該テレビ受信機の受信チャンネル毎の、上記切替手段の設定(所定の受信チャンネルにおいて、切替手段を、第1の状態とするか、それとも第2の状態とするか、の設定)を予め記録しておくことができる。そして、上記テレビ受信機が実際に所定の受信チャンネルを受信した場合、上記切替手段の設定を読み出すことで、自動的に、上記切替手段の切り替えを制御することができる。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記電圧比較制御手段は、信号分配装置自身に入力される信号の周波数帯域が1回変化する毎に、上記切替手段の切り替えの制御を1回実施するのが望ましい。
本発明に係る信号分配装置は、上記の課題を解決するため、自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、上記増幅器に入力される信号のレベルを減衰し、減衰量が可変である可変減衰器と、自身に入力された制御電圧の電圧値に応じて、上記可変減衰器の減衰量を制御する電圧比較制御手段とを備え、上記電圧比較制御手段に入力される制御電圧の電圧値は、当該電圧のレベルに応じて決定される2進数10桁の値を10進数として表示したレジスタ値であり、上記電圧比較制御手段は、上記自身に入力される制御電圧の電圧値のレジスタ値と予め設定された当該レジスタ値の閾値との比較結果に基づいて、上記切替手段における上記可変減衰器の減衰量の可変を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る信号分配装置は、増幅器と、可変減衰器と、電圧比較制御手段とを備える。増幅器は、自身に入力される信号を増幅して、分配器に出力する。可変減衰器は、減衰量が可変であり、自身に入力される信号を減衰して、増幅器に出力する。また、電圧比較制御手段は、可変減衰器の減衰量を、自身に入力される制御電圧に応じて制御する。さらに、電圧比較制御手段に入力される制御電圧の電圧値は、レジスタ値であり、電圧比較制御手段は、自身に入力される制御電圧の電圧値のレジスタ値と予め設定されたレジスタ値の閾値との比較結果に基づいて、切替手段における可変減衰器の減衰量の可変を制御する。なお、本願では、「レジスタ値」とは、当該電圧のレベルに応じて決定される2進数10桁の値を10進数として表示した値である。
従来の構成のとおり、分配器に入力される信号のレベルを一定化させた場合、分配器から出力された信号が回路に入力され、当該回路内で様々な信号処理が為されている間に、当該信号のレベルが変化してしまう可能性がある。
一方、本発明に係る信号分配装置は、レジスタ値として入力される制御電圧の電圧値と予め設定された電圧値のレジスタ値の閾値との比較結果に基づいて、電源比較制御手段が信号のレベルを変化させる切替手段を制御し、それによって、分配器に入力される信号のレベルを変化させる。
従って、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。また、可変減衰器の減衰量を適宜可変させることで上記制御を行うため、上記制御をより精度良く行うことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記電圧比較制御手段は、信号分配装置自身に入力された信号の周波数帯域に応じて上記可変減衰器の減衰量を制御するための情報を予め記録していることを特徴としている。
上記の構成によれば、電圧比較制御手段は、信号分配装置自身に入力された信号の周波数帯域に応じて上記可変減衰器の減衰量を制御するための情報を予め記録している。例えば、本発明に係る信号分配装置をテレビ受信機に設ける場合、当該テレビ受信機の受信チャンネル毎の、上記可変減衰器の減衰量の設定値を予め記録しておくことができる。そして、上記テレビ受信機が実際に所定の受信チャンネルを受信した場合、上記可変減衰器の減衰量の設定値を読み出すことで、自動的に、上記可変減衰器の減衰量を制御することができる。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記電圧比較制御手段は、信号分配装置自身に入力される信号の周波数帯域が1回変化する毎に、上記可変減衰器の減衰量の制御を1回実施するのが望ましい。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記電圧比較制御手段に入力される制御電圧は、上記複数の回路のうち、少なくとも1つの回路から出力されることを特徴としている。
上記の構成によれば、電圧比較制御手段に入力される制御電圧は、分配器が信号を分配して出力する、複数の回路のうち、少なくとも1つの回路から出力される。これによって、信号分配装置は、分配器から信号が入力される回路の回路状態に応じて、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能となる。
本発明に係る信号分配装置は、上記の課題を解決するため、自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、上記増幅器に入力される信号のレベルを減衰し、減衰量が可変である可変減衰器と、エラーが発生した場合、エラーフラグを送出するエラー伝達手段と、上記エラー伝達手段が出力したエラーフラグが入力され、当該エラーフラグが入力された回数に応じて、上記可変減衰器の減衰量を制御するエラーフラグ比較制御手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る信号分配装置は、増幅器と、可変減衰器と、エラー伝達手段と、エラーフラグ比較制御手段とを備える。増幅器は、自身に入力される信号を増幅して、分配器に出力する。可変減衰器は、減衰量が可変であり、自身に入力される信号を減衰して、増幅器に出力する。また、エラーフラグ比較制御手段は、エラー伝達手段が出力したエラーフラグが入力され、当該エラーフラグが入力された回数に応じて、上記可変減衰器の減衰量を制御する。
従来の構成のとおり、分配器に入力される信号のレベルを一定化させた場合、分配器から出力された信号が回路に入力され、当該回路内で様々な信号処理が為されている間に、当該信号のレベルが変化してしまう可能性がある。
一方、本発明に係る信号分配装置は、エラーフラグが入力された回数に応じて、エラーフラグ比較制御手段が信号のレベルを制御し、それによって、分配器に入力される信号のレベルを変化させる。
従って、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。また、可変増幅器の利得を適宜可変させることで上記制御を行うため、上記制御をより精度良く行うことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る信号分配装置は、上記エラーフラグ比較制御手段は、信号分配装置自身に入力された信号の周波数帯域に応じて上記可変減衰器の減衰量を制御するための情報を予め記録していることが望ましく、上記エラーフラグ比較制御手段に入力されるエラーフラグは、上記複数の回路のうち、少なくとも1つの回路から出力されるのが望ましく、上記エラーフラグ比較制御手段は、信号分配装置自身に入力される信号の周波数帯域が1回変化する毎に、上記可変減衰器の減衰量の制御を1回実施するのが望ましい。
本発明に係る受信装置は、上記の課題を解決するため、周波数の異なる複数の信号の同時受信が可能な機器に設けられる受信装置であって、上記のいずれかの信号分配装置を備え、上記複数の回路として、上記信号分配装置の分配器のそれぞれの出力端子に接続され、互いに異なる周波数の信号の同時受信が可能な複数の受信回路と備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る受信装置は、上記のいずれかの信号分配装置を備える。また、上記複数の回路として、上記信号分配装置の分配器のそれぞれの出力端子に接続され、互いに異なる周波数の信号の同時受信が可能な複数の受信回路と備える。
従って、分配器が上記複数の受信回路に出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。
また、複数の受信回路と信号分配装置を受信装置の内部に備える構成であるため、接続のための同軸ケーブルの本数を少なくすることができる。
従って、複数の同軸ケーブルを使用することに起因するコストの増大を抑制し、材料費及び作業工数の削減が可能になる。
また、本発明に係る受信装置は、上記複数の受信回路はそれぞれ、入力された信号を復調する復調器と、上記信号分配装置の後段以降、かつ上記復調器の前段以前に備えられ、入力された信号を増幅し、自身の消費電力に応じて利得を可変する可変利得増幅器とを備え、上記復調器は、上記復調する信号のレベルに応じて、上記可変利得増幅器に対して上記制御電圧を与えることによって当該可変利得増幅器の利得を可変させると共に、上記制御電圧を上記信号分配装置の電圧比較制御手段に出力することを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の受信回路はそれぞれ、入力された信号を復調する復調器と、信号分配装置の後段以降、かつ復調器の前段以前に備えられ、入力された信号を増幅し、自身の消費電力に応じて利得を可変する可変利得増幅器とを備える。そして、復調器は、復調する信号のレベルに応じて、可変利得増幅器に対して上記制御電圧を与えることによって当該可変利得増幅器の利得を可変させると共に、上記制御電圧を信号分配装置の電圧比較制御手段に出力する。これによって、信号分配装置は、復調器に入力される信号のレベルの変化に応じて、分配器が受信回路に入力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る受信装置は、上記可変増幅器は、無線周波信号及び中間周波信号のうち、いずれか一方または両方の信号のレベルを増幅するものであるのが望ましい。
また、本発明に係る受信装置は、上記複数の受信回路はそれぞれ、入力された信号を復調する復調器を備え、上記復調器は、上記エラー伝達手段としての機能を有することを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の受信回路はそれぞれ、入力された信号を復調する復調器を備え、復調器は、エラー伝達手段としての機能を有する。
本発明に係る機器は、上記の課題を解決するため、周波数の異なる複数の信号の同時受信が可能な機器であって、上記のいずれかの受信装置を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る機器は、上記のいずれかの受信装置を備える。
従って、信号分配装置の分配器が上記複数の受信回路に出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。
また、受信装置の入力端子と、上記機器とを、配線を有さない状態で接続することが可能となり、さらに複数の受信回路と信号分配装置を受信装置の内部に備える構成であるため、接続のための同軸ケーブルの本数を少なくすることができる。
従って、複数の同軸ケーブルを使用することに起因するコストの増大を抑制し、材料費及び作業工数の削減が可能になる。
以上のとおり、本発明に係る信号分配装置は、自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、第1の状態における上記分配器に入力される信号のレベルと、第2の状態における上記分配器に入力される信号のレベルとが互いに異なる値となる、第1の状態と第2の状態とを切り替える切替手段と、自身に入力された制御電圧の電圧値に応じて、上記切替手段の切り替えを制御する電圧比較制御手段とを備える構成である。
従って、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る信号分配装置は、自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、上記増幅器に入力される信号のレベルを減衰し、減衰量が可変である可変減衰器と、自身に入力された制御電圧の電圧値に応じて、上記可変減衰器の減衰量を制御する電圧比較制御手段とを備え、上記電圧比較制御手段に入力される制御電圧の電圧値は、当該電圧のレベルに応じて決定される2進数10桁の値を10進数として表示したレジスタ値であり、上記電圧比較制御手段は、上記自身に入力される制御電圧の電圧値のレジスタ値と予め設定された当該レジスタ値の閾値との比較結果に基づいて、上記切替手段における上記可変減衰器の減衰量の可変を制御する構成である。
従って、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。また、可変減衰器の減衰量を適宜可変させることで上記制御を行うため、上記制御をより精度良く行うことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る信号分配装置は、自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、上記増幅器に入力される信号のレベルを減衰し、減衰量が可変である可変減衰器と、エラーが発生した場合、エラーフラグを送出するエラー伝達手段と、上記エラー伝達手段が出力したエラーフラグが入力され、当該エラーフラグが入力された回数に応じて、上記可変減衰器の減衰量を制御するエラーフラグ比較制御手段とを備える構成である。
従って、分配器が出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。また、可変増幅器の利得を適宜可変させることで上記制御を行うため、上記制御をより精度良く行うことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る信号分配装置は、周波数の異なる複数の信号の同時受信が可能な機器に設けられる受信装置であって、上記のいずれかの信号分配装置を備え、上記複数の回路として、上記信号分配装置の分配器のそれぞれの出力端子に接続され、互いに異なる周波数の信号の同時受信が可能な複数の受信回路と備える構成である。
従って、分配器が上記複数の受信回路に出力する信号のレベルを制御することが可能となるという効果を奏する。また、複数の同軸ケーブルを使用することに起因するコストの増大を抑制し、材料費及び作業工数の削減が可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る機器は、周波数の異なる複数の信号の同時受信が可能な機器であって、上記のいずれかの受信装置を備える構成である。
本発明の実施形態について説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、すでに図面を用いて説明した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記してその説明を省略する。
〔実施の形態1〕
図1は、本発明に係るチューナーの回路ブロック図である。
図1に示すチューナー(受信装置)10は、第1のチューナー回路として、バンドパスフィルタBPF1a、高周波増幅器RF AMPa、バンドパスフィルタBPF2a、局部発振回路Loaに接続される混合回路MIXa、バンドパスフィルタBPF3a、中間周波増幅器IF AMPa、及び復調器DEMODaを備える構成である。また、図1に示すチューナー10は、第2のチューナー回路として、バンドパスフィルタBPF1b、高周波増幅器RF AMPb、バンドパスフィルタBPF2b、局部発振回路Lobに接続される混合回路MIXb、バンドパスフィルタBPF3b、中間周波増幅器IF AMPb、及び復調器DEMODbを備える構成である。さらに、図1に示すチューナー10は、広帯域増幅器AMP1、スイッチ(切替手段)SW1、バルン(分配器)21、及び電圧比較器(電圧比較制御手段)CMP1を備える信号分配装置と、入力端子1inとを備える構成である。
入力端子1inはチューナー10の入力端子であり、受信チャンネルの選局毎に、複数の地上波デジタル放送を同時に受信することができる機器(以下「受信機」と称する、図示しない)に入力されるRF信号を受信する当該受信機の受信部(図示しない)に接続されている。入力端子1inは上記受信機の入力端子として機能しており、上記受信機の受信部がRF信号を受信すると、当該RF信号は、入力端子1inに入力される。
なお、ここで「受信機」、即ち「複数の地上波デジタル放送を同時に受信することができる機器」としては例えば、複数の放送や、映像入力端子に接続されたDVDの映像等を同時に視聴することができるマルチ画面対応の機器や、録画する番組の予約時に、通常のHDD録画と裏録による録画とを選択することができ、予約が重なった場合は、裏録による録画に切り替えることで両方の番組の予約ができる裏録対応の機器が挙げられるが、これに限らない。
入力端子1inには、広帯域増幅器AMP1及びスイッチSW1の並列回路と、バルン21とが直列に接続されている。
広帯域増幅器AMP1は、入力端子1inから入力されたRF信号を増幅する。なお、広帯域増幅器AMP1は、自身に入力された信号を増幅するようなものであればよく、このような広帯域増幅器としては周知の構成であるいかなる広帯域増幅器をも用いることが可能である。また、広帯域増幅器AMP1の利得は例えば、5〜15dBの範囲に設定するのが望ましいが、これに限るものではない。即ち、広帯域増幅器AMP1の利得は、チューナーの特性等に応じて適宜設定すればよい。
スイッチSW1は、後述する電圧比較器CMP1からの制御信号を基に、導通状態と非導通状態とを切り替えるスイッチである。このようなスイッチSW1としては、電圧比較器CMP1から送信される信号に応じてオン/オフを切り替えられるものでさえあればよく、このようなスイッチであれば、周知の構成であるいかなるスイッチをも用いることが可能である。
バルン21は、自身に入力されたRF信号を複数の線路に分配して出力する。即ち、バルン21は、自身に入力されたRF信号をバンドパスフィルタBPF1aに出力すると共に、当該RF信号をバンドパスフィルタBPF1bに出力する。
なお、バルン21の構成は、入力された信号を複数の回路に分配出力することが可能な構成であれば、周知の構成であるいかなるバルンをも用いることが可能である。もちろん、図10に示すセット基板200で使用されるバルン201と同一のものであっても構わない。また、本実施の形態及び後述する実施の形態では、バルン21は、自身に入力された信号を2つの回路(バンドパスフィルタBPF1a及びBPF1b)に分配して出力している。しかしながら、バルン21は、必要であれば、自身に入力された信号を3つ以上の回路に分配して出力しても構わない。即ち、バルン21は、入力された信号を複数の線路に分配出力することが可能であるものが使用され、このようなバルンとしては周知の構成であるいかなる広帯域増幅器をも用いることが可能である。
バンドパスフィルタBPF1aは、自身に入力された信号から希望信号成分のみを取り出し、高周波増幅器RF AMPaに出力する。バンドパスフィルタBPF1bは、自身に入力された信号から希望信号成分のみを取り出し、高周波増幅器RF AMPbに出力する。
高周波増幅器RF AMPaは、バンドパスフィルタBPF1aから入力された信号を増幅し、バンドパスフィルタBPF2aに出力する。高周波増幅器RF AMPbは、バンドパスフィルタBPF1bから入力された信号を増幅し、バンドパスフィルタBPF2bに出力する。
バンドパスフィルタBPF2aは、高周波増幅器RF AMPaから入力された信号に対してさらなる周波数帯域制限を施し、混合回路MIXaに出力する。バンドパスフィルタBPF2bは、高周波増幅器RF AMPbから入力された信号に対してさらなる周波数帯域制限を施し、混合回路MIXbに出力する。
混合回路MIXaは、局部発振回路Loaを備える。混合回路MIXaは、バンドパスフィルタBPF2aから入力された信号に局部発振回路Loaで生成された局部発振成分を混合することで当該信号の周波数変換を行い、当該信号をIF信号としてバンドパスフィルタBPF3aに出力する。混合回路MIXbは、局部発振回路Lobを備える。混合回路MIXbは、バンドパスフィルタBPF2bから入力された信号に局部発振回路Lobで生成された局部発振成分を混合することで当該信号の周波数変換を行い、当該信号をIF信号としてバンドパスフィルタBPF3bに出力する。
バンドパスフィルタBPF3aは、混合回路MIXaから入力されたIF信号に対して周波数帯域制限を行い、所望の周波数帯域のみを取りだし、中間周波増幅器IF AMPaに出力する。バンドパスフィルタBPF3bは、混合回路MIXbから入力されたIF信号に対して周波数帯域制限を行い、所望の周波数帯域のみを取りだし、中間周波増幅器IF AMPbに出力する。
中間周波増幅器IF AMPaは、バンドパスフィルタBPF3aから入力された信号を増幅し、復調器DEMODaに出力する。中間周波増幅器IF AMPbは、バンドパスフィルタBPF3bから入力された信号を増幅し、復調器DEMODbに出力する。
復調器DEMODaは、中間周波増幅器IF AMPaから入力された信号の復調処理を行うと共に、自身に入力された信号のレベルに応じて、高周波増幅器RF AMPaの利得をAGC電圧RF AGCaを変化させることによって制御し、中間周波増幅器IF AMPaの利得をAGC電圧IF AGCaの値を変化させることによって制御する。つまり、復調器DEMODaは、自身に入力される信号のレベルを一定にすべく、高周波増幅器RF AMPa及び中間周波増幅器IF AMPaの利得が最適な値になるように、AGC電圧RF AGCa及びAGC電圧IF AGCaの電圧値を適宜変化する。復調器DEMODbは、中間周波増幅器IF AMPbから入力された信号の復調処理を行うと共に、自身に入力された信号のレベルに応じて、高周波増幅器RF AMPbの利得をAGC電圧RF AGCbを変化させることによって制御し、中間周波増幅器IF AMPbの利得をAGC電圧IF AGCbの値を変化させることによって制御する。つまり、復調器DEMODbは、自身に入力される信号のレベルを一定にすべく、高周波増幅器RF AMPb及び中間周波増幅器IF AMPbの利得が最適な値になるように、AGC電圧RF AGCb及びAGC電圧IF AGCbの電圧値を適宜変化する。
つまり、第1のチューナー回路については、図10に示すセット基板200に設けられるチューナー202Aと同一の機能を有し、第2のチューナー回路については、図10に示すセット基板200に設けられるチューナー202Bと同一の機能を有する。
なお、この中で、高周波増幅器RF AMPa・RF AMPb、中間周波増幅器IF AMPa・IF AMPbは全て可変利得アンプである。また、これらの可変利得アンプは例えば、消費電力を変化させることで利得を制御することが可能であるものが使用される。
この場合、AGC電圧RF AGCaの電圧値を変化させることで高周波増幅器RF AMPaの利得を変化させることができる。また、AGC電圧IF AGCaの電圧値を変化させることで中間周波増幅器IF AMPaの利得を変化させることができる。さらに、AGC電圧RF AGCbの電圧値を変化させることで高周波増幅器RF AMPbの利得を変化させることができる。そして、AGC電圧IF AGCbの電圧値を変化させることで中間周波増幅器IF AMPbの利得を変化させることができる。
ここで、復調器DEMODaは、電圧比較器CMP1に接続されている。そして、復調器DEMODaは、高周波増幅器RF AMPaに出力したAGC電圧RF AGCa及び中間周波増幅器IF AMPaに出力したAGC電圧IF AGCaを、制御電圧として電圧比較器CMP1にも同様に出力する。
また、復調器DEMODbは、電圧比較器CMP1に接続されている。そして、復調器DEMODbは、高周波増幅器RF AMPbに出力したAGC電圧RF AGCb及び中間周波増幅器IF AMPbに出力したAGC電圧IF AGCbを、制御電圧として電圧比較器CMP1にも同様に出力する。
電圧比較器CMP1は、AGC電圧RF AGCa、AGC電圧IF AGCa、AGC電圧RF AGCb、及びAGC電圧IF AGCbが入力され、それぞれのAGC電圧の電圧値が、基準電圧以上であるか否かを判定する。そして、判定結果に基づき、スイッチSW1を開く旨の信号またはスイッチSW1を閉じる旨の信号を、スイッチSW1に出力する。
なお、電圧比較器CMP1の構成としては、例えば下記のロジック信号を用いる構成が考えられる。
即ち、AGC電圧RF AGCa、AGC電圧IF AGCa、AGC電圧RF AGCb、及びAGC電圧IF AGCbと基準電圧とを比較する。そして、上記比較結果が所定の条件を満たした場合にはHighレベルの信号を出力することで、スイッチを閉じる。また、上記比較結果が所定の条件を満たさなかった場合にはLowレベルの信号を出力することで、スイッチを開く。
なお、復調器DEMODa及びDEMODbが出力する上記各AGC電圧の最大値及び最小値は例えば、最大値が3.3V、最小値が0.5Vとなる。そこで、上記電圧比較器CMP1の基準電圧は、例えば3Vに設定すればよい。しかしながら、上記基準電圧の設定値についてはこれに限らず、上記基準電圧の設定値は、チューナーの特性等に応じて適宜設定すればよい。また、当然ながら、AGC電圧RF AGCa、RF AGCb、IF AGCa、及びIF AGCbの基準電圧の設定値は、それぞれが別々の値に設定されていても構わない。
なお、電圧比較器CMP1によってスイッチSW1を制御するための「所定の条件」については後述する。
次に、図1に示すチューナーの動作について説明する。
上記受信機の受信部がRF信号を受信すると、当該RF信号は、入力端子1inに入力される。
入力端子1inに入力されたRF信号は、スイッチSW1が開いている場合は、広帯域増幅器AMP1に入力される。広帯域増幅器AMP1では、入力端子1inから入力された信号を増幅し、バルン21に出力する。
また、スイッチSW1が閉じている場合、広帯域増幅器AMP1はショートする。即ち、スイッチSW1が閉じることによって、広帯域増幅器AMP1と並列に接続された、スイッチSW1を備える線路が短絡し、入力端子1inに入力されたRF信号は、広帯域増幅器AMP1をバイパスし、バルン21に入力される。
バルン21に入力されたRF信号は、第1のチューナー回路と、第2のチューナー回路とに、分配されて出力される。
バルン21から出力された信号が第1のチューナー回路に入力されると、図10に示すセット基板200に設けられるチューナー202Aと同一の処理を行う。そして、バルン21から出力された信号が第2のチューナー回路に入力されると、図10に示すセット基板200に設けられるチューナー202Bと同一の処理を行う。
ここで、復調器DEMODaが高周波増幅器RF AMPaの利得を制御するために出力したAGC電圧RF AGCa及び中間周波増幅器IF AMPaの利得を制御するために出力したAGC電圧IF AGCaが電圧比較器CMP1に入力される。さらに、復調器DEMODbが高周波増幅器RF AMPbの利得を制御するために出力したAGC電圧RF AGCb及び中間周波増幅器IF AMPbの利得を制御するために出力したAGC電圧IF AGCbが電圧比較器CMP1に入力される。
上述したように、高周波増幅器RF AMPa及びRF AMPb、中間周波増幅器IF AMPa及びIF AMPbは全て可変利得アンプである。また、これらの可変利得アンプは、消費電力を変化させることで利得を制御することが可能であるものが使用されている。一般的にこのような回路の性能は、回路の消費電力とトレードオフの関係にあり、回路の性能は消費電力に比例する。
そのため、復調器DEMODa及び/または復調器DEMODbに入力される電圧が低い場合は、回路に与えるAGC電圧を上げることで利得を上げ、自身に入力される信号のレベルを上昇させている。逆に、復調器DEMODa及び/または復調器DEMODbに入力される電圧が高い場合は、回路に与えるAGC電圧を下げることで利得を下げ、自身に入力される信号のレベルを下降させている。
以上のことより、復調器DEMODaが出力するAGC電圧RF AGCa及びIF AGCa、及び復調器DEMODbが出力するAGC電圧RF AGCb及びIF AGCbの電圧値を、電圧比較器CMP1を用いて比較することで、復調器DEMODa及びDEMODbに入力された信号のレベルの大小が分かる。
なお、言うまでも無いが、AGC電圧RF AGCaやAGC電圧IF AGCaが低ければ、復調器DEMODaに入力される信号のレベルが大きいということを指し、AGC電圧RF AGCaやAGC電圧IF AGCaが高ければ、復調器DEMODaに入力される信号のレベルが小さいということを指す。また、AGC電圧RF AGCbやAGC電圧IF AGCbが低ければ、復調器DEMODbに入力される信号のレベルが大きいということを指し、AGC電圧RF AGCbやAGC電圧IF AGCbが高ければ、復調器DEMODbに入力される信号のレベルが小さいということを指す。
電圧比較器CMP1は、入力されたAGC電圧RF AGCa、AGC電圧IF AGCa、AGC電圧RF AGCb、及びAGC電圧IF AGCbが、それぞれ基準電圧(例えば3V)以上であるか否かを判定する。そして、下記〔表1〕のとおり、電圧比較器CMP1は、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbが共に基準電圧以下であり、かつAGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbのうち、少なくとも一方が基準電圧以下の場合にスイッチSW1を閉じる旨の信号を、スイッチSW1に送出する。
Figure 2008271441
但し、ここで電圧比較器CMP1は、スイッチSW1を2値のロジック信号で制御しているものとし、スイッチSW1を開く(切替手段の第1の状態)旨の信号をLow、スイッチSW1を閉じる(切替手段の第2の状態)旨の信号をHighとしている。
ところで、図10に示すセット基板200では、非常に大きな信号や、逆に非常に小さな信号がチューナー202A及び202Bに入力された場合においては、当該信号を所望のレベルに制御することができないまま復調器DEMODa及びDEMODbに入力されてしまうという問題がある。
即ち、上述のように、図10に示すセット基板200において復調器DEMODa及びDEMODbは、自身が出力するAGC電圧を上げたり下げたりすることで、高周波増幅器RF AMPa及びRF AMPb、及び中間周波増幅器IF AMPa及びIF AMPbの利得を上昇または下降させ、それによって、自身に入力される信号のレベルを一定にしている。
しかしながら、復調器DEMODa及びDEMODbが出力するAGC電圧値、及び高周波増幅器RF AMPa、高周波増幅器RF AMPb、中間周波増幅器IF AMPa、及び中間周波増幅器IF AMPbの利得にはそれぞれ限界値がある。そして、それに伴い、復調器DEMODa及びDEMODbが所望のレベルに制御することが可能な信号のレベルについても範囲が限られている。そして、その範囲を逸脱するレベルの信号が入力された場合、その信号を所望のレベルに制御することができず、放送の受信に支障をきたす。
以下、上記の問題について、図2(a)〜(d)を基に説明する。
図2(a)は、チューナーに入力されるRF信号と復調器DEMODのRF AGC(高周波増幅器RF AMPに対する、復調器DEMODの自動利得制御電圧)及びIF AGC(中間周波増幅器IF AMPに対する、復調器DEMODの自動利得制御電圧)のAGC電圧との関係を示すグラフである。図2(b)は、チューナーに入力されるRF信号とチューナー全体の利得との関係を示すグラフである。図2(c)は、チューナーに入力されるRF信号と復調器DEMODに入力される信号のレベルとの関係を示すグラフである。
まずは、チューナーに入力された信号のレベルが非常に小さい場合、即ち領域Aの場合、復調器DEMODのRF AGC及びIF AGCのAGC電圧は共に最大(例えば、3.3V)となり、チューナー全体の利得も最大(例えば、65dB)となる。しかしながら、復調器DEMODに入力される信号のレベルは所望の値までは上昇しない。そのため、復調器DEMODにエラーが発生し、放送の受信に支障をきたす。
次に、チューナーに入力された信号のレベルがやや小さい場合、即ち領域Bの場合、復調器DEMODのRF AGCのAGC電圧は最大となり、高周波増幅器RF AMPの利得は最大となる。一方、復調器DEMODのIF AGCのAGC電圧は、チューナーに入力された信号のレベルに比例して小さくなり、それに伴い、中間周波増幅器IF AMPの利得も減少する。それによって、チューナーに入力された信号は、高周波増幅器RF AMP及び中間周波増幅器IF AMPによって適正に利得制御され、復調器DEMODへ入力される信号のレベルは一定に保たれる。
チューナーに入力された信号のレベルがやや大きい場合、即ち領域Cの場合、高周波増幅器RF AMPのAGC電圧は、チューナーに入力された信号のレベルに比例して小さくなり、それに伴い、高周波増幅器RF AMPの利得も減少する。一方、復調器DEMODのIF AGCのAGC電圧は最小となり、中間周波増幅器IF AMPの利得は最小(例えば、0.5V)となる。それによって、チューナーに入力された信号は、高周波増幅器RF AMP及び中間周波増幅器IF AMPによって適正に利得制御され、復調器DEMODへ入力される信号のレベルは一定に保たれる。
そして、チューナーに入力された信号のレベルが非常に大きい場合、即ち領域Dの場合、復調器DEMODのRF AGC及びIF AGCのAGC電圧は共に最小となり、チューナー全体の利得も最小(例えば、20dB)となる。しかしながら、復調器DEMODに入力される信号のレベルは所望の値までは減少しない。そのため、復調器DEMODにエラーが発生し、放送の受信に支障をきたす。
なお、チューナーに入力された信号のレベルが領域Dよりも大きい場合は、チューナーの飽和電圧に達する。即ち、チューナーに入力された信号のレベルが、チューナーが受信できる電圧のレベルを超えてしまうので、復調器DEMODへ入力される信号のレベルは、ある一定のレベル以上は上がらない。
また、図2(d)は、チューナーに入力されるRF信号と復調器DEMODに入力される信号のBER(ビット誤り率)との関係を示すグラフである。領域B及び領域CではBERは低い(概ね、10ビットの送出に対して復調後ビットエラー数が2以下、即ち、BER値2e‐4以下)値で安定されているが、領域A及び領域DにおいてBERは急激に上昇している。即ち、非常に大きな信号や、逆に非常に小さな信号がチューナーに入力された場合(特に、非常に小さな信号がチューナーに入力された場合)、復調器DEMODへ入力される信号の雑音指数が劣化し、それに伴い、チューナーの感度自体が劣化する、という問題もある。
以上のことより、復調器DEMODa及びDEMODbに入力される信号は、領域Bまたは領域Cに保持される必要がある。そのため、復調器DEMODa及びDEMODbが出力するそれぞれのAGC電圧を比較することで、復調器DEMODa及びDEMODbに入力される信号のレベルの大小を検知している。
そして、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbが共に基準電圧以下であり、かつAGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbのうち、少なくとも一方が基準電圧以下の場合は、スイッチSW1を閉じることで広帯域増幅器AMP1をバイパスし、入力端子1inから入力されるRF信号を増幅しない状態でバルン21に出力する。また、それ以外の場合は、スイッチSW1を開くことで広帯域増幅器AMP1によって上記RF信号を増幅し、バルン21に出力する。
これによって、バルン21は第1及び第2のチューナー回路の受信状態に応じて、当該第1及び第2のチューナー回路が所望するレベルのRF信号を適切に出力する。そして、バルン21から出力された信号は、高周波増幅器RF AMPa、高周波増幅器RF AMPb、中間周波増幅器IF AMPa、及び中間周波増幅器IF AMPbによって適正に利得制御される。そして、復調器DEMODa及びDEMODbへ入力される信号のレベルは一定に保たれる。
なお、本実施の形態では〔表1〕のとおり、電圧比較器CMP1は、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbが共に基準電圧以下であり、かつAGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbのうち、少なくとも一方が基準電圧以下の場合にスイッチSW1を閉じる旨の信号を、スイッチSW1に送出している。
しかしながら、スイッチSW1の開閉の制御方法はこれに限らない。即ち、例えば、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbのいずれかが基準電圧以下である場合に、スイッチSW1を閉じる旨の信号を、スイッチSW1に送出する構成であってもよい。
電圧比較器CMP1によるスイッチSW1の制御は、どのようなタイミングで行っても構わないが、1回の放送を選局する毎、即ち、受信チャンネルを1回変更する毎に、上記制御を1回行うルーチンとするのが望ましい。これによって、受信機の受信チャンネルを変更した場合においても、第1及び第2のチューナー回路に所望のレベルの信号を供給することが可能になる。
このようにして、復調器DEMODa及びDEMODbに入力される信号のレベルの変化に応じて、バルン21が分配・出力する信号のレベルを、第1及び第2のチューナー回路が所望するレベルに制御することが可能となる。
また、チューナー10の入力端子1inが、上記受信機に、配線を有さない状態で接続され、さらに分配器をチューナー10の内部に備える構成であるため、同軸ケーブルの本数を少なくすることができる。
従って、複数の同軸ケーブルを使用することに起因するコストの増大を抑制し、材料費及び作業工数の削減が可能になる。
〔実施の形態2〕
図3は、本発明に係る別のチューナーの回路ブロック図である。
図3に示すチューナー11は、図1に示すチューナー10において、入力端子1inとバルン21との間には、広帯域増幅器AMP1とスイッチSW1との並列回路の代わりに、減衰器ATT1とスイッチSW1との並列回路と広帯域増幅器AMP1との直列回路が、入力端子1in及びバルン21と直列に接続されている。
減衰器ATT1は、入力端子1inから入力されたRF信号を減衰する。なお、減衰器ATT1は、自身に入力された信号を減衰するようなものであればよく、このような減衰器としては周知の構成であるいかなる減衰器をも用いることが可能である。また、減衰器ATT1の減衰量は例えば、5〜15dB(即ち、自身に入力された信号を5dB〜15dB減衰する)の範囲に設定するのが望ましいが、これに限るものではない。即ち、減衰器ATT1の減衰量は、チューナーの特性等に応じて適宜設定すればよい。
また、復調器DEMODaは電圧比較器CMP1に接続されており、高周波増幅器RF AMPaに出力したAGC電圧RF AGCaのみを電圧比較器CMP1にも同様に出力する。さらに、復調器DEMODbは電圧比較器CMP1に接続されており、高周波増幅器RF AMPbに出力したAGC電圧RF AGCbのみを電圧比較器CMP1にも同様に出力する。
電圧比較器CMP1は、AGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbが入力され、それぞれの電圧値が、基準電圧(例えば3V)以上であるか否かを判定する。そして、判定結果に基づき、スイッチSW1を開く旨の信号またはスイッチSW1を閉じる旨の信号を、スイッチSW1に出力する。
復調器DEMODaが高周波増幅器RF AMPaの利得を制御するために出力したAGC電圧RF AGCaは、電圧比較器CMP1に入力される。さらに、復調器DEMODbが高周波増幅器RF AMPbの利得を制御するために出力したAGC電圧RF AGCbは、電圧比較器CMP1に入力される。
電圧比較器CMP1は、入力されたAGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbの電圧値が、それぞれ基準電圧以上であるか否かを判定する。そして、下記〔表2〕のように、電圧比較器CMP1は、AGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbが共に基準電圧以下の場合にのみ、スイッチSW1を開く旨の信号を、スイッチSW1に送出する。
Figure 2008271441
但し、ここで電圧比較器CMP1は、スイッチSW1を2値のロジック信号で制御しているものとし、スイッチSW1を開く(切替手段の第1の状態)旨の信号をHigh、スイッチSW1を閉じる(切替手段の第2の状態)旨の信号をLowとしている。
従って、第1及び/または第2のチューナー回路に入力される信号のレベルが小さい場合は、スイッチSW1を閉じることで減衰器ATT1をバイパスし、入力端子1inから入力されるRF信号を減衰しない状態で広帯域増幅器AMP1によって増幅し、バルン21に出力する。また、第1及び第2のチューナー回路に入力される信号のレベルが共に大きい場合は、スイッチSW1を開くことで減衰器ATT1によって上記RF信号を減衰してから広帯域増幅器AMP1によって増幅し、バルン21に出力する。
これによって、バルン21は第1及び第2のチューナー回路の受信状態に応じて、当該第1及び第2のチューナー回路が所望するレベルのRF信号を適切に出力する。そして、バルン21から出力された信号は、高周波増幅器RF AMPa、高周波増幅器RF AMPb、中間周波増幅器IF AMPa、及び中間周波増幅器IF AMPbによって適正に利得制御される。そして、復調器DEMODa及びDEMODbへ入力される信号のレベルは一定に保たれる。
なお、本実施の形態では〔表2〕のとおり、電圧比較器CMP1は、AGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbが共に基準電圧以下の場合にのみスイッチSW1を閉じる旨の信号を、スイッチSW1に送出している。
しかしながら、スイッチSW1の開閉の制御方法はこれに限らない。即ち、例えば、AGC電圧RF AGCa及び/またはAGC電圧RF AGCbが基準電圧以下である場合に、スイッチSW1を閉じる旨の信号を、スイッチSW1に送出する構成であってもよい。
また、本実施の形態では、電圧比較器CMP1は、AGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbのみが入力される構成である。
しかしながら、電圧比較器CMP1に入力される電圧値の組み合わせはこれに限らない。即ち、例えば、上述した図1に示す実施の形態と同様に、電圧比較器CMP1は、AGC電圧RF AGCa、AGC電圧RF AGCb、AGC電圧IF AGCa、及びAGC電圧IF AGCbが入力される構成であっても構わない。この場合、例えば、AGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbが共に基準電圧以下であり、かつ、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbの少なくとも一方が基準電圧以下の場合に、スイッチSW1を閉じる旨の信号を、スイッチSW1に送出する構成が考えられる。
電圧比較器CMP1によるスイッチSW1の制御は、どのようなタイミングで行っても構わないが、1回の放送を選局する毎、即ち、受信チャンネルを1回変更する毎に、上記制御を1回行うルーチンとするのが望ましい。これによって、受信機の受信チャンネルを変更した場合においても、第1及び第2のチューナー回路に所望のレベルの信号を供給することが可能になる。
このようにして、復調器DEMODa及びDEMODbに入力される信号のレベルの変化に応じて、バルン21が分配・出力する信号のレベルを、第1及び第2のチューナー回路が所望するレベルに制御することが可能となる。
また、チューナー11の入力端子1inが、上記受信機に、配線を有さない状態で接続され、さらに分配器をチューナー11の内部に備える構成であるため、同軸ケーブルの本数を少なくすることができる。
従って、複数の同軸ケーブルを使用することに起因するコストの増大を抑制し、材料費及び作業工数の削減が可能になる。
〔実施の形態3〕
図4は、本発明に係る別のチューナーの回路ブロック図である。
図4に示すチューナー12は、図1に示すチューナー10において、入力端子1inとバルン21との間には、広帯域増幅器AMP1とスイッチSW1との並列回路の代わりに、広帯域増幅器AMP2と広帯域増幅器AMP3との並列回路が、入力端子1in及びバルン21と直列に接続されている。さらに、上記並列回路の入力端子1in側の接続部はスイッチSW2によって構成されている。
広帯域増幅器AMP2は、入力端子1inから入力されたRF信号を増幅する。なお、広帯域増幅器AMP2は、自身に入力された信号を増幅するようなものであればよく、このような広帯域増幅器としては周知の構成であるいかなる広帯域増幅器をも用いることが可能である。
広帯域増幅器AMP3は、入力端子1inから入力されたRF信号を増幅する。なお、広帯域増幅器AMP3は、自身に入力された信号を増幅するようなものであればよく、このような広帯域増幅器としては周知の構成であるいかなる広帯域増幅器をも用いることが可能である。
但し、広帯域増幅器AMP2及び広帯域増幅器AMP3は、それぞれが異なる利得特性を有する必要がある。即ち、広帯域増幅器AMP2の増幅度と広帯域増幅器AMP3の増幅度とが異なる構成である必要がある。増幅度が大きい方の増幅器は、レベルの小さな信号を大幅に増幅し、当該信号の雑音指数を低下させる。また、増幅度が小さい方の増幅器は、レベルの大きな信号をわずかに増幅し、増幅による歪みを抑える。ここでは、広帯域増幅器AMP2を増幅度が大きい方の増幅器とし、広帯域増幅器AMP3を増幅度が小さい方の増幅器とするが、当然ながら逆の組み合わせであっても構わない。また、広帯域増幅器AMP2の利得は例えば、5〜10dBの範囲に、広帯域増幅器AMP3の利得は例えば、10〜20dBの範囲に設定するのが望ましいが、これに限るものではない。即ち、広帯域増幅器AMP2及びAMP3の利得は、チューナーの特性等に応じて適宜設定すればよい。
スイッチSW2は、例えばc接点動作を行う単極の切替スイッチからなり、電圧比較器CMP1からの制御信号を基に、広帯域増幅器AMP2に接続される状態と、広帯域増幅器AMP3に接続される状態とを切り替えるスイッチである。このようなスイッチSW2としては、電圧比較器CMP1から送信される信号に応じて切り替えができるものでさえあればよく、このようなスイッチであれば、周知の構成であるいかなるスイッチをも用いることが可能である。もちろん、スイッチSW2は、c接点動作を行う単極の切替スイッチに限られるものではない。
また、復調器DEMODaは電圧比較器CMP1に接続されており、中間周波増幅器IF AMPaに出力したAGC電圧IF AGCaのみを電圧比較器CMP1にも同様に出力する。
さらに、復調器DEMODbは電圧比較器CMP1に接続されており、中間周波増幅器IF AMPbに出力したAGC電圧IF AGCbのみを電圧比較器CMP1にも同様に出力する。
電圧比較器CMP1は、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbが入力され、それぞれの電圧値が、基準電圧(例えば3V)以上であるか否かを判定する。そして、判定結果に基づき、広帯域増幅器AMP2に接続する旨の信号または広帯域増幅器AMP3に接続する旨の信号を、スイッチSW2に出力する。
復調器DEMODaが中間周波増幅器IF AMPaの利得を制御するために出力したAGC電圧IF AGCaの電圧値が電圧比較器CMP1に入力される。さらに、復調器DEMODbが中間周波増幅器IF AMPbの利得を制御するために出力したAGC電圧IF AGCbの電圧値が電圧比較器CMP1に入力される。
電圧比較器CMP1は、入力されたAGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbの電圧値が、それぞれ基準電圧(例えば3V)以上であるか否かを判定する。そして、下記〔表3〕のように、電圧比較器CMP1は、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbが共に基準電圧以上の場合にのみ、広帯域増幅器AMP2に接続する旨の信号を、スイッチSW2に送出する。
Figure 2008271441
但し、ここで電圧比較器CMP1は、スイッチSW2を2値のロジック信号で制御しているものとし、広帯域増幅器AMP2に接続する(切替手段の第1の状態)旨の信号をLow、広帯域増幅器AMP3に接続する(切替手段の第2の状態)旨の信号をHighとしている。
従って、第1及び/または第2のチューナー回路に入力される信号のレベルが小さい場合は、広帯域増幅器AMP2によって大幅に増幅された状態で入力端子1inから入力されるRF信号がバルン21に入力される。また、第1及び/または第2のチューナー回路に入力される信号のレベルが大きい場合、上記RF信号は、広帯域増幅器AMP3によって僅かに増幅された状態でバルン21に入力される。
これによって、バルン21は第1及び第2のチューナー回路の受信状態に応じて、当該第1及び第2のチューナー回路が所望するレベルのRF信号を適切に出力する。そして、バルン21から出力された信号は、高周波増幅器RF AMPa、高周波増幅器RF AMPb、中間周波増幅器IF AMPa、及び中間周波増幅器IF AMPbによって適正に利得制御される。そして、復調器DEMODa及びDEMODbへ入力される信号のレベルは一定に保たれる。
なお、本実施の形態は、バルン21の前段に、広帯域増幅器AMP2及び広帯域増幅器AMP3という、2個の広帯域増幅器を有する構成であるが、これに限らず、必要に応じて3個以上の広帯域増幅器を設ける構成であってもよい。
例えば、n個の広帯域増幅器を有する場合、電圧比較器CMP1は、入力されたAGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbに応じてスイッチSW2をn段階に切り替えることによって、広帯域増幅器による増幅度をn段階に切り替えるような構成が考えられる。
また、本実施の形態では〔表3〕のとおり、電圧比較器CMP1は、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbが共に基準電圧以上の場合にのみ広帯域増幅器AMP2に接続する旨の信号を、スイッチSW2に送出している。
しかしながら、スイッチSW2が広帯域増幅器AMP2及びAMP3のいずれに接続するのかを制御する方法はこれに限らない。即ち、例えば、電圧比較器CMP1は、AGC電圧IF AGCa及び/またはAGC電圧IF AGCbが基準電圧以上である場合に、広帯域増幅器AMP2に接続する旨の信号を、スイッチSW2に送出する構成であってもよい。
また、広帯域増幅器AMP2の構成を工夫することによって、利得を無段階に切り替えることができる広帯域増幅器AMP4を実現することも可能である。
即ち、図5に示すチューナー10aのとおり、入力端子1inとバルン21との間には、例えば後述する図6(a)〜(e)に示す構成の広帯域増幅器AMP4のみを設け、さらに上述した実施の形態にて使用したスイッチSW1を、広帯域増幅器AMP2と電圧比較器CMP1との間に直列接続する。
また、電圧比較器CMP1は、利得制御電圧(広帯域増幅器AMP4の利得を制御させる電圧。利得制御電圧の電圧値に応じて利得が変化する)を広帯域増幅器AMP4の所定の端子に印加する。電圧比較器CMP1は、自身に入力される、AGC電圧RF AGCa、RF AGCb、IF AGCa及びIF AGCbの少なくともいずれか1つ、或いは全ての電圧値に基づいて、スイッチSW1の開閉を制御する。
そして、スイッチSW1が閉じる(切替手段の第1の状態)状態においては、電圧比較器CMP1と広帯域増幅器AMP4とが導通し、それにより利得制御電圧が広帯域増幅器AMP4に印加され、広帯域増幅器AMP4の利得は上昇するため、信号は大きく増幅される。
また、スイッチSW1が開く(切替手段の第2の状態)状態においては、電圧比較器CMP1と広帯域増幅器AMP4とが非導通状態となる。そして、それにより利得制御電圧は広帯域増幅器AMP4には印加されず、広帯域増幅器AMP4の利得は上昇しないため、信号はあまり増幅されない。
上記の構成によれば、広帯域増幅器AMP4のみを設ける構成で、上記広帯域増幅器AMP2及びAMP3を設ける形態と略同様の効果を得ることができる。従って、簡単な回路で、本実施の形態に係る信号分配装置を実現することが可能になる。
ここで、広帯域増幅器AMP4の構成の一例について、図6(a)〜(f)を用いて簡単に説明する。
まず、図6(a)に示す回路は、図6(b)〜(f)に示す、広帯域増幅器AMP4として好適に使用される広帯域増幅器の構成の一部となる、トランジスタTr1のコレクタからベースへの帰還回路を含む電流帰還バイアストランジスタ増幅回路である。
広帯域増幅器は、トランジスタTr1を備えている。トランジスタTr1のベースは、コンデンサC1を介して入力端子1in(図5)に接続されている。トランジスタTr1のベースは、抵抗R2の一端にさらに接続されている。抵抗R2の他端は、グランド電位に保持されている。トランジスタTr1のコレクタは、コンデンサC4を介して出力端子に接続されている。トランジスタTr1のエミッタには、抵抗R4の一端とコンデンサC3の一端とが接続されている。抵抗R4とコンデンサC3とは、互いに並列に配置されている。抵抗R4の他端とコンデンサC3の他端とは、グランド電位に保持されている。
広帯域増幅器には、トランジスタTr1のコレクタからベースへの帰還回路が設けられている。この帰還回路は、直列に接続されたインダクタンスL1と抵抗R3とコンデンサC2とを含んでいる。インダクタンスL1の一端はトランジスタTr1のコレクタに接続されており、他端は抵抗R3の一端に接続されている。抵抗R3の他端はコンデンサC2の一端に接続されており、コンデンサC2の他端はトランジスタTr1のベースに接続されている。
トランジスタTr1のコレクタには、さらにインダクタンスL2の一端が接続されており、インダクタンスL2の他端は、電圧源が接続される端子+Bに接続されている。トランジスタTr1のベースには、さらに抵抗R1の一端が接続されており、抵抗R1の他端は、端子+Bに接続されている。端子+Bには、さらにコンデンサC5の一端が接続されており、コンデンサC5の他端は、グランド電位に保持されている。
そして、図6(a)の構成を有するトランジスタTr1のコレクタからベースへの帰還回路を含む電流帰還バイアストランジスタ増幅回路を基に、図6(b)〜(f)に示す広帯域増幅器は、それぞれ下記の構成をさらに有する。
図6(b)に示す広帯域増幅器は、抵抗R5とダイオードD1とをさらに備えている。抵抗R5の一端は、トランジスタTr1のベースに接続されており、他端は、ダイオードD1のカソードに接続されている。ダイオードD1のアノードは、電圧比較器CMP1から出力される電圧が入力される入力端子(増幅器の所定の端子)SWに接続されている。
この図6(b)に示す広帯域増幅器では、トランジスタTr1のベースに印加されるバイアス電圧に、端子SWから入力された電圧を重畳することで、トランジスタTr1のベース電圧を変化させ、それによって、広帯域増幅器の利得を制御することができる。
図6(c)に示す広帯域増幅器は、抵抗R5とダイオードD1とをさらに備えている。抵抗R5の一端は、トランジスタTr1のエミッタに接続されており、他端は、ダイオードD1のカソードに接続されている。ダイオードD1のアノードは、電圧比較器CMP1から出力される電圧が入力される入力端子(増幅器の所定の端子)SWに接続されている。
この図6(c)に示す広帯域増幅器では、トランジスタTr1のエミッタ電圧を変化させることによって、トランジスタTr1のベース電圧を変化させ、それによって広帯域増幅器の利得を制御することができる。
図6(d)に示す広帯域増幅器は、抵抗R6・R7・R8・R9とコンデンサC6・C7とダイオードD2とをさらに備えている。コンデンサC6の一端は、コンデンサC2と抵抗R3との間に接続されており、他端は抵抗R6の一端に接続されている。抵抗R6の他端は、電圧源が接続される端子+Bに接続されている。コンデンサC6と抵抗R6との間には、抵抗R7の一端と抵抗R8の一端とが接続されている。抵抗R7と抵抗R8とは、互いに並列に配置されている。抵抗R7の他端は、グランド電位に保持されている。抵抗R8の他端には、ダイオードD2のカソードが接続されている。ダイオードD2のアノードは、抵抗R9を介して、電圧比較器CMP1から出力される電圧が入力される入力端子SWに接続されている。ダイオードD2のアノードには、さらにコンデンサC7の一端が接続されており、コンデンサC7の他端は、インダクタンスL1の抵抗R3側の一端に接続されている。
この図6(d)に示す広帯域増幅器では、図6(a)のコレクタからベースへの帰還回路を含む、電流帰還バイアストランジスタ増幅回路における、帰還抵抗の値を変化させることによって、トランジスタTr1のベース電圧を変化させ、それによって広帯域増幅器の利得を制御することができる。
図6(e)に示す広帯域増幅器は、抵抗R10・R11・R12とコンデンサC8・C9とダイオードD3とをさらに備えている。トランジスタTr1のエミッタにはさらに、コンデンサC8の一端が接続されている。コンデンサC8の他端には、ダイオードD3のアノードが接続されている。また、コンデンサC8の他端には、抵抗R10の一端が接続されており、抵抗R10の他端は、電圧比較器CMP1から出力される電圧が入力される入力端子SWに接続されている。ダイオードD3のカソードには、コンデンサC9の一端が接続されており、コンデンサC9の他端は、グランド電位に保持されている。さらに、ダイオードD3のカソードには、抵抗R11の一端と抵抗R12の一端とが接続されている。抵抗R11の他端は、電圧源が接続される端子+Bに接続されている。抵抗R12の他端は、グランド電位に保持されている。
この図6(e)に示す広帯域増幅器では、トランジスタTr1のエミッタ抵抗の値を変化させることによってエミッタ電圧を変化させる。そして、エミッタ電圧の変化によってトランジスタTr1のベース電圧を変化させ、それによって広帯域増幅器の利得を制御することができる。
図6(f)に示す広帯域増幅器は、抵抗R13と可変容量ダイオードVD1とをさらに備えている。可変容量ダイオードVD1は、コンデンサC3とコンデンサC3の接地面との間に接続される。即ち、可変容量ダイオードVD1は、カソードがコンデンサC3のトランジスタTr1と反対側の端子に接続されており、アノードがGND電位に保持されている。抵抗R13は、一端がコンデンサC3と可変容量ダイオードVD1のカソードとの間に接続されており、他端が電圧比較器CMP1から出力される電圧が入力される入力端子SWに接続されている。
この図6(f)に示す広帯域増幅器では、可変容量ダイオードVD1の容量を変化させることによってエミッタ接地容量の値を変化させ、当該エミッタ接地容量の値の変化によってエミッタ電圧を変化させる。そして、エミッタ電圧の変化によってトランジスタTr1のベース電圧を変化させ、それによって広帯域増幅器の利得を制御することができる。
なお、図6(a)〜(f)に示す回路はいずれも、周知の構成、或いは周知の構成の組み合わせにより為し得るものであるため、ここでは動作及び機能についての詳細な説明を省略する。
なお、図6(b)〜(f)の広帯域増幅器を広帯域増幅器AMP4として設け、かつ電圧比較器CMP1におけるAGC電圧の比較結果に応じて、電圧比較器CMP1が出力する信号のレベルを多段階に切り替えることによって、広帯域増幅器AMP4は、多段階の利得の切り替えが可能となる。この場合、電圧比較器CMP1が出力する信号によって広帯域増幅器AMP4の利得を切り替える動作は、上述した図6(b)〜(f)の動作と略同様となるので、ここでは詳細な説明は省略する。
また、本実施の形態では、電圧比較器CMP1は、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbのみが入力される構成である。
しかしながら、電圧比較器CMP1に入力される電圧値の組み合わせはこれに限らない。即ち、例えば、上述した図1に示す実施の形態と同様に、電圧比較器CMP1は、AGC電圧RF AGCa、AGC電圧IF AGCa、AGC電圧RF AGCb、及びAGC電圧IF AGCbが入力される構成であっても構わない。この場合、例えば電圧比較器CMP1は、AGC電圧IF AGCa及びAGC電圧IF AGCbが共に基準電圧以上であり、かつAGC電圧RF AGCa及びAGC電圧RF AGCbの少なくともいずれか一方が基準電圧以上の場合に、広帯域増幅器AMP2に接続する旨の信号を、スイッチSW2に送出する構成が考えられる。
電圧比較器CMP1によるスイッチSW2の制御は、どのようなタイミングで行っても構わないが、1回の放送を選局する毎、即ち、受信チャンネルを1回変更する毎に、上記制御を1回行うルーチンとするのが望ましい。これによって、受信機の受信チャンネルを変更した場合においても、第1及び第2のチューナー回路に所望のレベルの信号を供給することが可能になる。
このようにして、復調器DEMODa及びDEMODbに入力される信号のレベルの変化に応じて、バルン21が分配・出力する信号のレベルを、第1及び第2のチューナー回路が所望するレベルに制御することが可能となる。
また、チューナー12の入力端子1inが、上記受信機に、配線を有さない状態で接続され、さらに分配器をチューナー12の内部に備える構成であるため、同軸ケーブルの本数を少なくすることができる。
従って、複数の同軸ケーブルを使用することに起因するコストの増大を抑制し、材料費及び作業工数の削減が可能になる。
〔実施の形態4〕
図7は、本発明に係る別のチューナーの回路ブロック図である。
図7に示すチューナー13は、図1に示すチューナー10において、入力端子1inとバルン21との間には、広帯域増幅器AMP1とスイッチSW1との並列回路の代わりに、可変減衰器ATT2と広帯域増幅器AMP1との直列回路が、入力端子1in及びバルン21と直列に接続されている。また、電圧比較器CMP1の代わりに、CPU(Central Processing Unit)22を備える構成である。
可変減衰器ATT2は、入力端子1inから入力されたRF信号を減衰する。なお、可変減衰器ATT2は例えば、消費電力を変化させることで減衰量を制御することが可能であるものが使用される。また、可変減衰器ATT2の減衰量は例えば、0〜15dBで可変であるのが望ましいが、これに限るものではない。即ち、可変減衰器ATT2が可変である減衰量の範囲は、チューナーの特性等に応じて適宜設定すればよい。さらに、可変減衰器ATT2は、後述するCPU22からの制御信号に応じて、可変減衰器ATT2の消費電力を変化させることによって、減衰量を変化させることができる。可変減衰器ATT2の具体的な構成例については後述する。
復調器DEMODaは、CPU22に接続されており、復調器DEMODaのAGC電圧AGCaのレジスタ値をCPU22に出力する。また、復調器DEMODbは、CPU22に接続されており、復調器DEMODbのAGC電圧AGCbのレジスタ値をCPU22に出力する。
なお、ここで言う復調器DEMODaのAGC電圧AGCaとは、復調器DEMODaのAGC電圧RF AGCa及びAGC電圧IF AGCaの電圧値を、復調器DEMODbのAGC電圧AGCbとは、復調器DEMODbのAGC電圧RF AGCb及びAGC電圧IF AGCbの電圧値を指す。
また、ここで言うレジスタ値とは、所定の値を2進10ビットの値からなる2値データとして表し、さらに当該2値データを10進数に変換して表示した値である。つまり、復調器DEMODaのAGC電圧AGCaのレジスタ値とは、復調器DEMODaのAGC電圧RF AGCa及びAGC電圧IF AGCaの電圧値の組み合わせに応じて、当該電圧値の組み合わせを、0〜1024の数字によって表した値である。また、ここで言う復調器DEMODbのAGC電圧AGCbのレジスタ値とは、復調器DEMODbのAGC電圧RF AGCb及びAGC電圧IF AGCbの電圧値の組み合わせに応じて、当該電圧値の組み合わせを、0〜1024の数字によって表した値である。
CPU22は、減衰量制御部(電圧比較制御手段)23を備える。減衰量制御部23は、復調器DEMODa及びDEMODbから入力されたAGC電圧AGCa及びAGCbのレジスタ値に基づき、可変減衰器ATT2の減衰量を制御する。
また、AGC電圧AGCaの電圧値のレジスタ値は、AGC電圧AGCaの電圧値の大きさに応じて、例えば当該電圧値が大きい場合から順に、0,1,2…,1024、という具合に与えられるものとする。AGC電圧AGCbの電圧値のレジスタ値は、AGC電圧AGCbの電圧値の大きさに応じて、例えば当該電圧値が大きい場合から順に、0,1,2…,1024、という具合に与えられるものとする。
さらに、AGC電圧AGCa及びAGC電圧AGCbは共に、電圧値のレジスタ値が0〜100の場合は図2(a)の領域Aに、901〜1024の場合は図2(a)の領域Dに、101〜900の場合は図2(a)の領域B或いは領域Cに属するものとしている。
復調器DEMODaが出力したAGC電圧AGCaの電圧値のレジスタ値及び復調器DEMODbが出力したAGC電圧AGCbの電圧値のレジスタ値は、CPU22に入力される。
AGC電圧AGCa及びAGCbの電圧値のレジスタ値がCPU22に入力されると、減衰量制御部23は、自身に入力されたAGC電圧AGCa及びAGCbの電圧値のレジスタ値が規定の範囲内に入っているか否かを判定し、判定結果に応じて可変減衰器ATT2に供給する電圧を変化させ、可変減衰器ATT2の減衰量を変化させる。
なお、上記規定の範囲とは、本発明に係るチューナーにエラーが発生せず、放送の受信に支障をきたさない範囲であれば、どのような範囲であっても構わない。言い換えれば、チューナーに入力されるRF信号のレベルが、図2(a)の領域B,Cに属する範囲内であれば、上記規定の範囲として、任意の範囲を規定することができる。
ここでは、上述したとおり、AGC電圧AGCa及びAGC電圧AGCbは共に、電圧値のレジスタ値が101〜900である場合に領域B或いは領域Cに属する。従って、ここで規定の範囲を例えば、AGC電圧AGCaの電圧値のレジスタ値、AGC電圧AGCbの電圧値のレジスタ値共に、150以上850以下と設定する。
つまり、減衰量制御部23に入力されたAGC電圧AGCa及びAGCbの電圧値のレジスタ値の少なくともいずれか一方が、上記規定の範囲から逸脱している場合、減衰量制御部23は、当該電圧値が共に当該規定の範囲内に入るように、可変減衰器ATT2の減衰量を調節する。
即ち、AGC電圧AGCa及び/またはAGCbの、少なくともいずれか一方の電圧値のレジスタ値が150未満であった場合、復調器DEMODa及び/またはDEMODbに入力されたRF信号は小さく、図2(a)の領域Aに該当する可能性が高いと考えられる。そのため減衰量制御部23は、可変減衰器ATT2の減衰量を低下する。
また、AGC電圧AGCa及び/またはAGC電圧AGCbの、少なくともいずれか一方の電圧値のレジスタ値が850を超える場合、復調器DEMODa及び/またはDEMODbに入力されたRF信号は大きく、図2(a)の領域Dに該当する可能性が高いと考えられる。そのため減衰量制御部23は、可変減衰器ATT2の減衰量を上昇する。
そして、可変減衰器ATT2によって減衰されたRF信号は、広帯域増幅器AMP1によって増幅され、バルン21に出力される。
ここで、減衰器ATT1及び可変減衰器ATT2の構成について簡単に説明する。
図8(a)は、本発明に係るチューナーに設けられる減衰器の一構成例を示す図であり、図8(b)は、本発明に係るチューナーに設けられる可変減衰器の一構成例を示す図である。
図8(a)に示す減衰器は、下記のとおりの回路構成を有する。
即ち、入力端子と出力端子との間に、コンデンサCa、抵抗Rb・Rd及びコンデンサCcの直列回路が接続されている。コンデンサCaの抵抗Rb側の端子には、抵抗Raの一端が接続されており、抵抗Raの他端は、電圧源が接続される端子+Bに接続されている。コンデンサCaの抵抗Rb側の端子には、さらにダイオードDaのカソードが接続されており、ダイオードDaのアノードは、電圧比較器CMP1から出力される電圧が入力される入力端子SWに抵抗Reを介して接続されている。ダイオードDaのアノードには、さらにコンデンサCbの一方の端子が接続されており、コンデンサCbの他方の端子は、コンデンサCcの抵抗Rd側の端子に接続されている。抵抗Rbの抵抗Rd側の一端には、抵抗Rcの一端が接続されており、抵抗Rcの他端は、グランド電位に保持されている。
また、図8(b)に示す可変減衰器は、下記のとおりの回路構成を有する。
即ち、入力端子と出力端子との間に、コンデンサCd、ダイオードDc、及びコンデンサCiの直列回路が接続されている。なお、ダイオードDcは、カソードがコンデンサCdに接続されており、アノードがコンデンサCiに接続されている。コンデンサCdのダイオードDc側の端子には、さらに抵抗Rfの一端が接続されており、抵抗Rfの他端は、グランド電位に保持されている。ダイオードDcのカソードには、さらにダイオードDbのカソードが接続されており、ダイオードDbのアノードには、コンデンサCeの一端が接続されており、コンデンサCeの他端は、グランド電位に保持されている。ダイオードDcのアノードには、さらにインダクタンスLaの一端が接続されており、インダクタンスLaの他端は、トランジスタTraのエミッタに接続されている。トランジスタTraのベースは、電圧比較器CMP1から出力される電圧が入力される入力端子SWに抵抗Rgを介して接続されており、トランジスタTraのコレクタは、電圧源が接続される端子+Bに接続されている。コンデンサCiのダイオードDc側の端子には、コンデンサCfの一端が接続されている。コンデンサCfの他端には、ダイオードDdのアノードが接続されている。ダイオードDdのカソードには、コンデンサCgの一端が接続されている。コンデンサCgの他端は、グランド電位に保持されている。また、ダイオードDdのカソードには、さらに抵抗Rhの一端が接続されており、抵抗Rhの他端は、ダイオードDbのアノードに接続されている。トランジスタTraのコレクタには、抵抗Riの一端が接続されている。抵抗Riの他端には、抵抗Rjの一端が接続されている。抵抗Rjの他端は、グランド電位に保持されている。また、抵抗Rjの一端とダイオードDdのアノードとが接続されている。電圧源が接続される端子+Bには、コンデンサChの一端が接続されており、コンデンサChの他端はグランド電位に保持されている。
なお、図8(a)・(b)に示す回路はいずれも、周知の構成、或いは周知の構成の組み合わせにより為し得るものであるため、ここでは動作及び機能についての詳細な説明を省略する。
これによって、バルン21は第1及び第2のチューナー回路の受信状態に応じて、当該第1及び第2のチューナー回路が所望するレベルのRF信号を適切に出力する。そして、バルン21から出力された信号は、高周波増幅器RF AMPa、高周波増幅器RF AMPb、中間周波増幅器IF AMPa、及び中間周波増幅器IF AMPbによって適正に利得制御される。そして、復調器DEMODa及びDEMODbへ入力される信号のレベルは一定に保たれる。
なお、本実施の形態では、復調器DEMODaのAGC電圧AGCaの電圧値と復調器DEMODbのAGC電圧AGCbの電圧値とを、レジスタ値として、2進10ビットの値によって表現している。
しかしながら、AGC電圧AGCa及びAGCbの表現方法はこれに限らず、例えば、復調器DEMODaのAGC電圧AGCaの電圧値と復調器DEMODbのAGC電圧AGCbの電圧値とを、レジスタ値として、2進8ビット等で表現しても構わない。
また、本実施の形態では、AGC電圧AGCa及びAGCbの電圧値のレジスタ値は、当該電圧値が大きい場合から順に、0,1,2…,1024、という具合に与えられる。しかしながら、AGC電圧AGCa及びAGCbの電圧値と当該電圧値に与えられるレジスタ値との関係はこれに限らず、例えば、AGC電圧AGCa及びAGCbの電圧値のレジスタ値は、当該電圧値が小さい場合から順に、0,1,2…,1024、という具合に与えられてもよい。この場合、電圧値のレジスタ値が非常に高い場合は図2(a)の領域Aに、低い場合は図2(a)の領域Dに属する。
また、本実施の形態では、AGC電圧AGCaにおける規定の範囲とAGC電圧AGCbにおける規定の範囲とが、それぞれで同じ範囲に設定されているがこれに限らず、AGC電圧AGCaにおける規定の範囲とAGC電圧AGCbにおける規定の範囲とが、それぞれで異なる範囲に設定されても構わない。
さらに、本実施の形態では、減衰量制御部23は、AGC電圧AGCaとAGC電圧AGCbとを用いて可変減衰器ATT2の減衰量を制御している。
しかしながら、減衰量制御部23が可変減衰器ATT2の減衰量を制御する方法はこれに限らず、上記の方法以外にも、例えば、下記の方法が考えられる。
即ち、復調器(エラー伝達手段)DEMODa及びDEMODbは、自身にエラーが発生した場合、当該エラーに関するエラーフラグをCPU22に出力する。そして、CPU22の減衰量制御部(エラーフラグ比較制御手段)23は、上記エラーフラグに基づいて、可変減衰器ATT2の減衰量を、復調器DEMODa及びDEMODbにおけるエラーの発生が最小限となるような値に設定する。このようにして、可変減衰器ATT2の減衰量を制御してもよい。
CPU22による可変減衰器ATT2の制御は、どのようなタイミングで行っても構わないが、1回の放送を選局する毎、即ち、受信チャンネルを1回変更する毎に、上記制御を1回行うルーチンとするのが望ましい。これによって、受信機の受信チャンネルを変更した場合においても、第1及び第2のチューナー回路に所望のレベルの信号を供給することが可能になる。
このようにして、復調器DEMODa及びDEMODbに入力される信号のレベルの変化に応じて、バルン21が分配・出力する信号のレベルを、第1及び第2のチューナー回路が所望するレベルに制御することが可能となる。
また、チューナー13の入力端子1inが、上記受信機に、配線を有さない状態で接続され、さらに分配器をチューナー13の内部に備える構成であるため、同軸ケーブルの本数を少なくすることができる。
従って、複数の同軸ケーブルを使用することに起因するコストの増大を抑制し、材料費及び作業工数の削減が可能になる。
また、本実施の形態は、上述した図3に示す実施の形態と組み合わせても構わない。
即ち、本実施の形態は、入力端子1inとバルン21との間に、可変減衰器ATT2を設け、CPU22の減衰量制御部23は、AGC電圧AGCaとAGC電圧AGCbの電圧値のレジスタ値が、上記規定の範囲内に入るように、可変減衰器ATT2の減衰量を調節する構成である。
しかしながら、CPU22の減衰量制御部23によりバルン21に入力されるRF信号のレベルを制御する構成はこれに限らず、例えば、図7に示すチューナー13の構成において、可変減衰器ATT2の代わりに、減衰器ATT1とスイッチSW1との並列回路を設ける構成にしてもよい。
そして、減衰量制御部23は、AGC電圧AGCaとAGC電圧AGCbの電圧値のレジスタ値が、上記規定の範囲内に入るように、スイッチSW1の開閉を制御する構成であってもよい。
〔実施の形態5〕
図9は、本発明に係る別のチューナーの回路ブロック図である。
図9に示すチューナー14は、図7に示すチューナー13の構成において、可変減衰器ATT2の代わりに、減衰器ATT1とスイッチSW1との並列回路が設けられる構成である。
また、図9に示すチューナー14は、設定値記録部25を有するメモリ24を備える。メモリ24はCPU22に接続されており、設定値記録部25には、受信機が所定のチャンネルを受信した場合における、スイッチSW1の好ましい開閉状態を設定するための設定値が、上記受信機が受信する複数の受信チャンネル毎に記録されている。
さらに、減衰量制御部23は、設定値記録部25が記録する上記設定値に基づいて、スイッチSW1の開閉を制御する。
バルン21の出力レベルは第1のチューナー回路と第2のチューナー回路とで同一である。従って、チューナー14が設けられる上記受信機に対して初期の受信チャンネル設定を行う際に、RF信号が入力された際の第1のチューナー回路の動作のみを、受信チャンネル毎に予め調べておく。そして、受信する受信チャンネル毎に、復調器DEMODaに発生するエラーが最小限となる上記設定値を、予め設定値記録部25に記録しておき、当該設定値に基づきスイッチSW1の開閉状態を制御する。
これによって、第1のチューナー回路と第2のチューナー回路とがそれぞれ別々の受信チャンネルを受信した場合においても、CPU22は、既に設定値記録部25に記録した、エラーが最小限となるスイッチSW1の開閉の設定値を読み出し、当該設定値に従ってスイッチSW1を制御する。これによって、復調器DEMODa及びDEMODbに発生するエラーを最小限にすることが可能となる。
即ち、例えば、上記受信機にチャンネル1〜チャンネル6を設定する場合を考える。この場合、例えば、下記の方法により上記設定値を設定することが考えられる。
即ち、CPU22は、第1のチューナー回路がチャンネル1〜チャンネル6の各々のチャンネルを受信する場合において、スイッチSW1が開いている場合及びスイッチSW1が閉じている場合におけるエラーの回数を、例えば、復調器DEMODaが出力するエラーフラグが入力された回数をカウントすることで計数する。
こうして、第1のチューナー回路の受信チャンネル毎及びスイッチSW1の開閉毎に復調器DEMODaに発生するエラーの数を計数した結果、下記〔表4〕に示すグラフの結果が出たとする。
Figure 2008271441
なお、上記〔表4〕に示す数字は、第1のチューナー回路が所定のチャンネル受信すると共にスイッチSW1が所定の状態にある場合における、エラーの回数を示している。つまり、上記〔表4〕の、「チャンネル4」行・「SW1 CLOSE(減衰量小)」列の「10」という数字は、「第1のチューナー回路がチャンネル4を受信しており、かつスイッチSW1が閉じた状態において、復調器DEMODaでは、エラーが10回発生した」ということを意味している。
上記〔表4〕の結果を踏まえ、受信チャンネル毎に上記設定値を設定したのが、下記〔表5〕に示す表である。
Figure 2008271441
なお、上記〔表5〕中、「CLOSE」または「OPEN」の右隣に付された、括弧で囲まれた数字は、SW1の開閉状態を上記「CLOSE」または「OPEN」に設定したときに、復調器DEMODaに発生するエラーの数である。
例えば、第1のチューナー回路がチャンネル2を受信し、第1のチューナー回路がチャンネル4を受信する場合を例に、上記設定値の設定方法について説明する。
上記〔表4〕において、チャンネル2でのエラーの回数は、SW1が閉じている状態ではエラー数は「0」、SW1が開いている状態ではエラー数は「5」である。また、チャンネル4でのエラーの回数は、SW1が閉じている状態ではエラー数は「10」、SW1が開いている状態ではエラー数は「0」である。
従って、この場合、上記設定値は、よりエラーが少ないSW1の開閉状態、即ち、SW1が開いている状態(エラー数「5」、なおスイッチSW1を開いた場合はエラー数「10」)に設定すればよい。
そして、上記〔表5〕のとおりに設定した、受信チャンネル毎の上記設定値を、設定値記録部25に記録する。
その後、所定の受信チャンネルを受信したとき、CPU22の減衰量制御部23は、設定値記録部25に記録された、当該受信チャンネルにおけるスイッチSW1の設定値に基づき、スイッチSW1の開閉状態を制御する。
これによって、第1のチューナー回路と第2のチューナー回路とがそれぞれ別々の受信チャンネルを受信した場合においても、CPU22は、既に設定値記録部25に記録した、エラーが最小限となるスイッチSW1の開閉の設定値を読み出し、当該設定値に従ってスイッチSW1を制御するため、復調器DEMODa及びDEMODbに発生するエラーを最小限にすることが可能となる。
また、チューナー14の入力端子1inが、上記受信機に、配線を有さない状態で接続され、さらに分配器をチューナー14の内部に備える構成であるため、同軸ケーブルの本数を少なくすることができる。
従って、複数の同軸ケーブルを使用することに起因するコストの増大を抑制し、材料費及び作業工数の削減が可能になる。
また、本実施の形態は、上述した図7に示す実施の形態と組み合わせても構わない。
即ち、本実施の形態では、入力端子1inとバルン21との間に、減衰器ATT1とスイッチSW1との並列回路を設け、CPU22の減衰量制御部23は、メモリ24の設定値記録部25が記録する上記設定値に基づいて、スイッチSW1の開閉を制御することで、バルン21に入力されるRF信号のレベルを制御する構成である。
しかしながら、CPU22の減衰量制御部23によりバルン21に入力されるRF信号のレベルを制御する構成はこれに限らず、例えば、図9に示すチューナー14の構成において、減衰器ATT1とスイッチSW1との並列回路の代わりに、可変減衰器ATT2を設ける構成としてもよい。
ここで、本実施の形態と上述した図7に示す実施の形態とを組み合わせた構成、即ち、図9に示すチューナー14の構成において、減衰器ATT1とスイッチSW1との並列回路の代わりに、可変減衰器ATT2を設ける構成とする場合における、可変減衰器ATT2の減衰量の制御方法にについて、簡単に説明する。
受信機が複数のチャンネルを受信する場合、第1のチューナー回路が各々のチャンネルを受信する場合において、可変減衰器ATT2の減衰量の設定値が所定の値である場合におけるエラーの回数を、例えば、復調器DEMODaが出力するエラーフラグが入力された回数をカウントすることで計数する。そしてこの計数動作を、可変減衰器ATT2の、複数の減衰量の設定値について行う。そして、上記複数の減衰量の設定値についての計数結果を踏まえ、受信チャンネル毎における可変減衰器ATT2の減衰量の設定値を設定する。
下記〔表6〕及び〔表7〕に、可変減衰器ATT2を用いて、バルン21に入力されるRF信号のレベルを制御する場合の、上記計数動作による計数結果及び可変減衰器ATT2の減衰量の設定例を示す。
Figure 2008271441
Figure 2008271441
なお、上記〔表7〕中、「5dB」または「10dB」の右隣に付された、括弧で囲まれた数字は、SW1の開閉状態を上記「5dB」または「10dB」に設定したときに、復調器DEMODaに発生するエラーの数である。
〔表6〕に示すとおり、上記計数動作は、例えば、可変減衰器ATT2の減衰量の設定値が5dBである場合と、可変減衰器ATT2の減衰量の設定値が10dBである場合とで行えばよい。しかしながら、上記計数動作を行う可変減衰器ATT2の減衰量の設定値は、5dB及び10dBに限らず、可変減衰器ATT2が可変である減衰量等に応じて適宜設定すればよい。
また、〔表7〕に示すとおり、可変減衰器ATT2の減衰量の設定値は、よりエラーが少ない減衰量の設定値に設定すればよい。
例えば、第1のチューナー回路がチャンネル2を受信し、第1のチューナー回路がチャンネル4を受信する場合、上記〔表6〕において、チャンネル2でのエラーの回数は、減衰量の設定値が5dBの状態ではエラー数は「0」、減衰量の設定値が10dBの状態ではエラー数は「5」であり、チャンネル4でのエラーの回数は、減衰量の設定値が5dBの状態ではエラー数は「10」、減衰量の設定値が10dBの状態ではエラー数は「0」である。
従って、この場合、ATT2の減衰量の設定値は、よりエラーが少ないSW1の開閉状態、即ち、SW1が開いている状態に設定すればよい。
そして、上記〔表7〕のとおりに設定した、受信チャンネル毎のATT2の減衰量の設定値を、設定値記録部25に記録する。
その後、所定の受信チャンネルを受信したとき、CPU22の減衰量制御部23は、設定値記録部25に記録された、当該受信チャンネルにおけるATT2の減衰量の設定値に基づき、スイッチSW1の開閉状態を制御する。
なお、本実施の形態では、第1のチューナー回路に発生するエラーの数を計数し、当該計数結果に応じてスイッチSW1を制御しているがこれに限らず、第2のチューナー回路に発生するエラーの数を計数し、当該計数結果に応じてスイッチSW1を制御してもよい。
また、本実施の形態では、受信チャンネル毎及びスイッチSW1の開閉毎に、チューナー回路に発生するエラーの数を計数し、当該計数結果に応じて設定した上記設定値を、メモリ24に記録しているがこれに限らない。
即ち、CPU22には、復調器DEMODa(或いはDEMODb)が出力するAGC電圧(RF AGCa及び/またはRF AGCb及び/またはIF AGCa及び/またはIF AGCb)が入力され、受信チャンネル毎及びスイッチSW1の開閉毎に、当該AGC電圧の電圧値を調べ、その結果に応じて設定した上記設定値を、メモリ24に記録してもよい。
なお、図7に示す実施の形態及び本実施の形態のCPU22における各処理は、当該処理をコンピュータ上で実行するための、CD−ROM等の記録媒体に記録可能なプログラムとしてもよい。
本実施の形態及び上述した実施の形態では、チューナーにチューナー回路を2つ備える場合について説明してきたが、これに限らず、本発明に係るチューナーには、チューナー回路が3つ以上設けられてもよい。なお、本発明に係るチューナーに、チューナー回路をいくつ設けるかについては、本発明に係るチューナーが設けられる受信機が同時に受信すべき受信チャンネル数等を考慮し、適宜決定すればよい。
本発明に係るチューナーは、複数の放送を同時に受信することができる機能を有する機器における受信装置として、好適に利用することができる。なお、複数の放送を同時に受信することができる機能を有する機器としては、例えば、複数の放送や、映像入力端子に接続されたDVDの映像等を同時に視聴することができるマルチ画面対応の機器や、録画する番組の予約時に、通常のHDD録画と裏録による録画とを選択することができ、予約が重なった場合は、裏録による録画に切り替えることで両方の番組の予約ができる裏録対応の機器が挙げられる。さらに、機器としては具体的に、テレビ受信機及びDVDレコーダー等の機器が挙げられる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宣組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複数の放送を同時に受信することができる機能を有する機器における受信装置に使用することができ、さらに、当該受信装置を備えた機器、例えばテレビ受信機またはDVDレコーダーに好適に使用することができる。
本発明の一実施形態を示すものであり、チューナーの一構成例を示す回路図である。 (a)は、チューナーに入力されるRF信号と復調器のAGC電圧との関係を示すグラフであり、(b)は、チューナーに入力されるRF信号とチューナー全体の利得との関係を示すグラフであり、(c)は、チューナーに入力されるRF信号と復調器に入力される信号のレベルとの関係を示すグラフであり、(d)は、チューナーに入力されるRF信号と復調器に入力される信号のBERとの関係を示すグラフである。 本発明の別の実施形態を示すものであり、チューナーの一構成例を示す回路図である。 本発明の別の実施形態を示すものであり、チューナーの一構成例を示す回路図である。 本発明に係るチューナーに、利得を無段階に切り替えることができる広帯域増幅器を備えた構成の一構成例を示す図である。 (a)は、トランジスタのコレクタからベースへの帰還回路を含む、電流帰還バイアストランジスタ増幅回路の構成を示す図であり、(b)〜(f)は、利得を無段階に切り替えることができる広帯域増幅器の一構成例を示す図である。 本発明の別の実施形態を示すものであり、チューナーの一構成例を示す回路図である。 (a)は、本発明に係るチューナーに設けられる減衰器の一構成例を示す図であり、(b)は、本発明に係るチューナーに設けられる可変減衰器の一構成例を示す図である。 本発明の別の実施形態を示すものであり、チューナーの一構成例を示す回路図である。 複数の地上波デジタル放送を同時に受信することができる機器に搭載される、複数のチューナーを備えるセット基板の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1in 入力端子
10〜14・10a チューナー(受信装置)
21 バルン(分配器)
22 CPU
23 減衰量制御部(電圧比較制御手段、エラーフラグ比較制御手段)
24 メモリ
25 設定値記録部
AMP1・4 広帯域増幅器(増幅器、可変増幅器)
AMP2 広帯域増幅器(第1の増幅器)
AMP3 広帯域増幅器(第2の増幅器)
ATT1 減衰器
ATT2 可変減衰器
CMP1 電圧比較器(電圧比較制御手段)
DEMODa・DEMODb 復調器(エラー伝達手段)
SW1・SW2 スイッチ(切替手段)

Claims (26)

  1. 自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、
    上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、
    第1の状態における上記分配器に入力される信号のレベルと、第2の状態における上記分配器に入力される信号のレベルとが互いに異なる値となる、第1の状態と第2の状態とを切り替える切替手段と、
    自身に入力された制御電圧の電圧値に応じて、上記切替手段の切り替えを制御する電圧比較制御手段とを備えることを特徴とする信号分配装置。
  2. 上記切替手段の第1の状態においては、上記分配器に入力される信号は、上記増幅器を通過してから上記分配器に入力され、
    上記切替手段の第2の状態においては、上記分配器に入力される信号は、上記増幅器を通過することなく上記分配器に入力されることを特徴とする請求項1に記載の信号分配装置。
  3. 上記増幅器の前段に設けられ、当該増幅器に入力される信号のレベルを減衰する減衰器をさらに備え、
    上記切替手段の第1の状態においては、上記増幅器に入力される信号は、上記減衰器を通過してから上記増幅器に入力され、
    上記切替手段の第2の状態においては、上記増幅器に入力される信号は、上記減衰器を通過することなく上記増幅器に入力されることを特徴とする請求項1に記載の信号分配装置。
  4. 上記増幅器は、互いに利得の異なる第1及び第2の増幅器を備え、
    上記切替手段の第1の状態においては、上記分配器に入力される信号は、上記第1の増幅器を通過してから上記分配器に入力され、
    上記切替手段の第2の状態においては、上記分配器に入力される信号は、上記第2の増幅器を通過してから上記分配器に入力されることを特徴とする請求項1に記載の信号分配装置。
  5. 上記増幅器は、利得が可変である可変増幅器であり、
    上記電圧比較制御手段は、電圧値に応じて上記増幅器の利得を変化させる利得制御電圧を当該増幅器の所定の端子に印加することで、当該増幅器の利得を制御し、
    上記切替手段の第1の状態においては、上記電圧比較制御手段と上記増幅器の所定の端子とが導通状態となり、
    上記切替手段の第2の状態においては、上記電圧比較制御手段と上記増幅器の所定の端子とが非導通状態となることを特徴とする請求項1に記載の信号分配装置。
  6. 上記増幅器は、トランジスタを備え、
    上記電圧比較制御手段は、上記切替手段の第1の状態において、利得制御電圧を、上記増幅器の所定の端子を介して上記トランジスタのベースに印加することで、上記増幅器の利得を制御することを特徴とする請求項5に記載の信号分配装置。
  7. 上記増幅器は、トランジスタを備え、
    上記電圧比較制御手段は、上記切替手段の第1の状態において、利得制御電圧を、上記増幅器の所定の端子を介して上記トランジスタのエミッタに印加することで、上記増幅器の利得を制御することを特徴とする請求項5に記載の信号分配装置。
  8. 上記増幅器は、トランジスタと、当該トランジスタのコレクタからの出力の一部を当該トランジスタのベースに入力する帰還回路とを備え、
    上記電圧比較制御手段は、上記切替手段の第1の状態において、利得制御電圧を、上記増幅器の所定の端子を介して上記帰還回路に印加することで当該帰還回路のインピーダンスを変化させ、当該インピーダンスの変化により上記増幅器の利得を制御することを特徴とする請求項5に記載の信号分配装置。
  9. 上記増幅器は、トランジスタと、当該トランジスタのエミッタと接地面との間に設けられたコンデンサ及び可変容量ダイオードのうちの、一方または両方を備え、
    上記電圧比較制御手段は、上記切替手段の第1の状態において、利得制御電圧を、上記増幅器の所定の端子を介して、上記コンデンサ及び可変容量ダイオードのうちの、一方または両方に印加することで、当該コンデンサ及び可変容量ダイオードのうちの、一方または両方の容量を変化させ、当該容量の変化により上記増幅器の利得を制御することを特徴とする請求項5に記載の信号分配装置。
  10. 上記電圧比較制御手段は、上記自身に入力された制御電圧の電圧値と予め設定された閾値との比較結果に基づいて、上記切替手段の第1の状態と第2の状態とを切り替えを制御することを特徴とする請求項1に記載の信号分配装置。
  11. 上記電圧比較制御手段は、
    信号分配装置自身に入力された信号の周波数帯域に応じて上記切替手段の切り替えを制御するための情報を予め記録していることを特徴とする請求項1に記載の信号分配装置。
  12. 上記電圧比較制御手段は、
    信号分配装置自身に入力される信号の周波数帯域が1回変化する毎に、上記切替手段の切り替えの制御を1回実施することを特徴とする請求項1に記載の信号分配装置。
  13. 自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、
    上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、
    上記増幅器に入力される信号のレベルを減衰し、減衰量が可変である可変減衰器と、
    自身に入力された制御電圧の電圧値に応じて、上記可変減衰器の減衰量を制御する電圧比較制御手段とを備え、
    上記電圧比較制御手段に入力される制御電圧の電圧値は、当該電圧のレベルに応じて決定される2進数10桁の値を10進数として表示したレジスタ値であり、
    上記電圧比較制御手段は、
    上記自身に入力される制御電圧の電圧値のレジスタ値と予め設定された当該レジスタ値の閾値との比較結果に基づいて、上記切替手段における上記可変減衰器の減衰量の可変を制御することを特徴とする信号分配装置。
  14. 上記電圧比較制御手段は、
    信号分配装置自身に入力された信号の周波数帯域に応じて上記可変減衰器の減衰量を制御するための情報を予め記録していることを特徴とする請求項13に記載の信号分配装置。
  15. 上記電圧比較制御手段は、
    信号分配装置自身に入力される信号の周波数帯域が1回変化する毎に、上記可変減衰器の減衰量の制御を1回実施することを特徴とする請求項13に記載の信号分配装置。
  16. 上記電圧比較制御手段に入力される制御電圧は、
    上記複数の回路のうち、少なくとも1つの回路から出力されることを特徴とする請求項1または13に記載の信号分配装置。
  17. 自身に入力される信号を、複数の回路に分配して出力する分配器を備える信号分配装置であって、
    上記分配器に入力される信号のレベルを増幅する増幅器と、
    上記増幅器に入力される信号のレベルを減衰し、減衰量が可変である可変減衰器と、
    エラーが発生した場合、エラーフラグを送出するエラー伝達手段と、
    上記エラー伝達手段が出力したエラーフラグが入力され、当該エラーフラグが入力された回数に応じて、上記可変減衰器の減衰量を制御するエラーフラグ比較制御手段とを備えることを特徴とする信号分配装置。
  18. 上記エラーフラグ比較制御手段は、
    信号分配装置自身に入力された信号の周波数帯域に応じて上記可変減衰器の減衰量を制御するための情報を予め記録していることを特徴とする請求項17に記載の信号分配装置。
  19. 上記エラーフラグ比較制御手段に入力されるエラーフラグは、
    上記複数の回路のうち、少なくとも1つの回路から出力されることを特徴とする請求項17に記載の信号分配装置。
  20. 上記エラーフラグ比較制御手段は、
    信号分配装置自身に入力される信号の周波数帯域が1回変化する毎に、上記可変減衰器の減衰量の制御を1回実施することを特徴とする請求項17に記載の信号分配装置。
  21. 周波数の異なる複数の信号の同時受信が可能な機器に設けられる受信装置であって、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の信号分配装置を備え、
    上記複数の回路として、上記信号分配装置の分配器のそれぞれの出力端子に接続され、互いに異なる周波数帯域を有する信号の同時受信が可能な複数の受信回路を備えることを特徴とする受信装置。
  22. 上記複数の受信回路はそれぞれ、
    入力された信号を復調する復調器と、
    上記信号分配装置の後段以降、かつ上記復調器の前段以前に備えられ、入力された信号を増幅し、自身の消費電力に応じて利得を可変する可変利得増幅器とを備え、
    上記復調器は、上記復調する信号のレベルに応じて、上記可変利得増幅器に対して上記制御電圧を与えることによって当該可変利得増幅器の利得を可変させると共に、上記制御電圧を上記信号分配装置の電圧比較制御手段に出力することを特徴とする請求項21に記載の受信装置。
  23. 上記可変利得増幅器は、無線周波信号及び中間周波信号のうち、いずれか一方または両方の信号のレベルを増幅するものであることを特徴とする請求項22に記載の受信装置。
  24. 周波数の異なる複数の信号の同時受信が可能な機器に設けられる受信装置であって、
    請求項17〜20のいずれか1項に記載の信号分配装置を備え、
    上記複数の回路として、上記信号分配装置の分配器のそれぞれの出力端子に接続され、互いに異なる周波数の信号の同時受信が可能な複数の受信回路を備えることを特徴とする受信装置。
  25. 上記複数の受信回路はそれぞれ、
    入力された信号を復調する復調器を備え、
    上記復調器は、上記エラー伝達手段としての機能を有することを特徴とする請求項24に記載の受信装置。
  26. 周波数の異なる複数の信号の同時受信が可能な機器であって、
    請求項21〜25のいずれか1項に記載の受信装置を備えることを特徴とする機器。
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