JP2008269723A - 電磁界発生素子、情報記録ヘッドおよび情報記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明にかかる電磁界発生素子10は、基板11と、基板11に形成され、狭窄部14を有する導体層13とを含み、導体層13に電流が印加されると狭窄部14において磁界を発生させると共に、狭窄部14に光が照射されると狭窄部14において近接場を発生させる電磁界発生素子10であって、導体層13は、積層された複数の層(第1導体層12aおよび第2導体層12b)によって構成され、該複数の層の少なくともいずれかは、隣接する他の層と異なる熱膨張係数を有している。
【選択図】図1
Description
前記基板に形成され、狭窄部を有する導体層とを含み、
前記導体層に電流が印加されると前記狭窄部において磁界を発生させると共に、前記狭窄部に光が照射されると前記狭窄部において近接場を発生させる電磁界発生素子であって、
前記導体層は、積層された複数の層によって構成され、該複数の層の少なくともいずれかは、隣接する他の層と異なる熱膨張係数を有していることを特徴とする。
前記第2導体層の熱膨張係数が前記第1導体層の熱膨張係数よりも大きいことが好ましい。
前記第2導体層の熱伝導率は、前記第1導体層の熱伝導率よりも大きいことが好ましい。
本発明の一実施形態について図1を参照しつつ説明する。
図1(a)に示すように、電磁界発生素子10は、基板11上と、基板11に設けられた導体層13とからなる。導体層13は、積層された複数の層によって構成され、該複数の層の少なくともいずれかは、隣接する他の層と異なる熱膨張係数を有している。このような導体層13の一例として、本実施形態では、複数の層が、互いに熱伝導係数が異なる第1導体層12aと、第1導体層12aに隣接した第2導体層12bである場合を示す。導体層13には、図1(b)、図1(c)に示すように、電流経路を狭窄する狭窄部14が形成されている。外部で発生させた電流を導体層13に印加することにより、この狭窄部14近傍で磁界を発生させ、さらに、光源から発生させた光を照射させることで近接場を発生させる。なお、本実施形態にかかる電磁界発生素子10は、磁界と近接場とを同時に発生してもよく、いずれかを先に発生させてもよい。近接場を発生させた後に、磁界を発生させることが好ましい。
次に、狭窄部14から発生する磁界について図1(c)を参照しつつ説明する。まず矢印15のいずれかの方向に電流を印加する。これにより、右ねじの法則により、電流の印加方向を軸とした周囲(図中上下の領域)では、紙面に垂直な(Z軸)方向に磁界が発生する。特に、狭窄部14近傍では、印加される電流が狭窄されるために電流密度が大きくなりより強い磁界が発生する。さらに、図中B印で示した切り込み部内では、特に磁界が集中し大きな磁界が発生する。また、電流の印加方向を切り替えることによって、磁界の発生方向を逆方向に切り替えることができる。これを利用することによって磁気記録ができる。すなわち、紙面上右向き(X軸正方向)の電流を印加する場合、B印の部位では紙面上、上から下向き(Z軸負方向)の磁界が発生し、左向きの電流を印加する場合、B印の部位では紙面上、下から上向き(Z軸正方向)の磁界が発生する。この磁界を利用することにより、磁気記録ができる。
次に、近接場の発生メカニズムについて説明する。狭窄部14に、光16が照射されることで、基板11と第1導体層12aとの界面に表面プラズモンが励起される。この表面プラズモンの電界ベクトルは、基板11と第1導体層12aとの界面に対して垂直である。表面プラズモンは、第1導体層12aの膜厚方向(Z方向)に伝播して、第2導体層12bの表面にも表面プラズモンが励起される。ここで、狭窄部14に照射される光源の電界ベクトルは、基板11の第1導体層12aが設けられた面に平行な面に対して垂直なp波であることが望ましい。また、表面プラズモンが第2導体層12bの表面において、励起されるためには第1導体層12aおよび第2導体層12bの合計の膜厚(狭窄部14の厚さ)は、表面プラズモンの侵入長より小さい必要がある。第1導体層12aおよび第2導体層12bの合計の膜厚は、光源の波長以下であることが好ましい。
次に、本実施形態にかかる電磁界発生素子について、実験例を参照しつつさらに説明する。この実験例では、第1導体層12aおよび第2導体層12bについて、種々の材料を用いて検討した。具体的には、下記条件の電磁界発生素子を形成した。なお、下記表1において、各材料と併記し、括弧内に示した数値は、その材料の熱膨張係数である。
第1導体層:膜厚200nm、材質は表1に示す
第2導体層:膜厚100nm、材質は表1に示す
狭窄部の形状:X1=10μm、Y1=4μm、X2=2μm、Y2=0.4μm、Y3=0.3μm(上記数値は、図1(c)の示した平面形状の狭窄部を形成した場合である。)
表1からわかるように、第1導体層12aをPtで形成し、第2導体層12bをAu、Cu、Ag、Alとした場合、いずれも第2導体層12bの表面が膨張していることが確認できた。これに対して、第1導体層12aと第2導体層12bともに同じPtで形成されている場合は、膨張量を観測することができなかった。つまり、第2導体層12bと第1導体層12aとが同一の材料である場合には、材質の特性に差がないために膨張が見られないことを確認した。一方、第2導体層12bが第1導体層12aよりも、熱膨張しやすい材質である場合には、第2導体層12bの表面を膨張できたことを確認した。
次に、実施形態2について、図3を参照しつつ説明する。実施形態2は、本発明に係る電磁界発生素子10を情報を記録する記録ヘッドに利用した例である。図3(a)は、記録ヘッドを模式的に示す断面図である。図3(b)、(c)は、記録ヘッドを用いて情報記録媒体24に記録や再生する様子を示す断面図である。なお、本実施の形態では、浮上型磁気ヘッドの場合を例として説明する。
以下に、実施の形態2にかかる記憶ヘッドの実験例について説明する。図3(b)に示す記憶ヘッド100を作成した。具体的には、電磁界発生素子10は、基板10としてガラス基板を用い、第1導体層12aとして、膜厚が200nmのAuを、第2導体層12bとして、膜厚が100nmのAgを用いた。光源としては、波長が650nmの半導体レーザを用いた。
比較のため、第1導体層12aと第2導体層12bのいずれもAuで作製した記録ヘッドを用いて同様の実験を行ったが、狭窄部の浮上量は20nmと一定であった。さらに、上記比較実験の記録ヘッドを用いて、実施例と同量の近接場を印加するために浮上量を16nmになるようにしたところ、情報記録媒体24に傷が入ってしまった。
次に、実施形態3にかかる情報記録再生装置について図4、5を参照しつつ説明する。図4は、本実施の形態にかかる情報記録再生装置200の概略を示す平面図である。図5は、本実施形態にかかる情報記録再生装置200の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
11 基板
12a 第1導体層
12b 第2導体層
13 導体層
14 狭窄部
20 スライダ
21、200 サスペンション
22、30 光源
24 情報記録媒体
25 基板
26 磁性層
31 再生ヘッド
100、110 記録ヘッド
201 アーム
202 アクチュエータ
203 回転軸受け
300 制御部
301 制御回路
302 回転軸受け駆動回路
303 位置制御回路
304 記録ヘッド駆動回路
Claims (9)
- 基板と、
前記基板に形成され、狭窄部を有する導体層とを含み、
前記導体層に電流が印加されると前記狭窄部において磁界を発生させると共に、前記狭窄部に光が照射されると前記狭窄部において近接場を発生させる電磁界発生素子であって、
前記導体層は、積層された複数の層によって構成され、該複数の層の少なくともいずれかは、隣接する他の層と異なる熱膨張係数を有していることを特徴とする電磁界発生素子。 - 前記複数の層は、前記基板の上に設けられた第1導体層と、該第1導体層に設けられた第2導体層であり、
前記第2導体層の熱膨張係数が前記第1導体層の熱膨張係数よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の電磁界発生素子。 - 前記第2導体層の熱膨張係数は、前記第1導体層の熱膨張係数の1.2倍以上、3倍以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁界発生素子。
- 前記導体層は、前記基板の上に設けられた第1導体層と、該第1導体層に設けられた第2導体層とからなり、
前記第2導体層の熱伝導率は、前記第1導体層の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電磁界発生素子。 - 前記第1導体層はPtであり、第2導体層はAgまたはAuであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁界発生素子。
- 前記第1導体層はAuであり、第2導体層はAgであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁界発生素子。
- 前記電磁界発生素子は、さらに光源を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電磁界発生素子。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の電磁界発生素子を含む記録ヘッド。
- 請求項8に記載の記録ヘッドと、情報記録媒体上において該記録ヘッドの位置を移動させる移動手段と、を少なくとも備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
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JP2007113290A JP2008269723A (ja) | 2007-04-23 | 2007-04-23 | 電磁界発生素子、情報記録ヘッドおよび情報記録再生装置 |
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JP2006120294A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-05-11 | Sharp Corp | 電磁界発生素子、情報記録再生ヘッドおよび情報記録再生装置 |
JP2006331634A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Samsung Electronics Co Ltd | 磁気抵抗センサの磁区特性の制御方法、記録媒体および装置 |
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2007
- 2007-04-23 JP JP2007113290A patent/JP2008269723A/ja active Pending
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