JP2008269723A - 電磁界発生素子、情報記録ヘッドおよび情報記録再生装置 - Google Patents

電磁界発生素子、情報記録ヘッドおよび情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録時に狭窄部を膨張させることで、近接場を効率よく情報記録媒体に伝播し得る電磁界発生素子を実現する。
【解決手段】本発明にかかる電磁界発生素子10は、基板11と、基板11に形成され、狭窄部14を有する導体層13とを含み、導体層13に電流が印加されると狭窄部14において磁界を発生させると共に、狭窄部14に光が照射されると狭窄部14において近接場を発生させる電磁界発生素子10であって、導体層13は、積層された複数の層(第1導体層12aおよび第2導体層12b)によって構成され、該複数の層の少なくともいずれかは、隣接する他の層と異なる熱膨張係数を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、近接場と磁界とを同時に発生することのできる電磁界発生素子、この電磁界発生素子を用いた記録ヘッド、およびこの記録ヘッドを用いて磁気的に情報の記録や再生を行うことのできる情報記録再生装置に関する。
現在、光記録媒体や磁気記録媒体およびこれらの記録再生装置においては、大容量化を目指してさまざまな研究開発が行われている。この中でも、光アシスト磁気記録方式は、次世代高密度磁気記録として注目を浴びている。この技術は、熱揺らぎに強い高保磁力を有する磁気記録媒体に対して磁気記録するものであり、100Gb/inchを超える磁気記録密度を達成することができる。具体的には、室温で磁気補償点温度を有する磁気記録媒体に光を集光し、局所的に磁気記録媒体の温度を上げると、温度が上がった部位では保磁力が減少するので、通常の磁気ヘッドによる磁気記録が可能になる。また近年では、さらに高密度記録を行うため、近接場を利用する方式も提案されている。近接場を用いる場合、情報記録媒体に対して、上記光の照射領域よりも小さな領域を加熱することができるので、高密度記録が期待されるが、加熱領域が小さいため記録磁界の発生領域との位置を精密に制御する必要がある。
加熱領域と、記録磁界の発生領域との位置を精密に制御するために、近接場と磁界とを発生することができる電磁界発生素子が開発されている。このような電磁界発生素子の一例が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2004−30329号公報(平成16年10月28日公開)
近接場の発生領域は、光源から照射される光の波長以下と狭く、通常の光のように非常に大きなエネルギーを得ることが難しい。このため、近接場を用いて情報記録媒体に情報を記録する場合、近接場と情報記録媒体との距離(以下、該距離を「浮上量」ともいう)を、数十nmレベルで精密に制御することが必要となる。そのため、良好に近接場を伝播するために、電磁界発生素子を浮上ヘッドに搭載し、浮上量を一定に保つように調整する必要がある。浮上量の制御は、サスペンションの設計や情報記録媒体の回転数を考慮して行われる。しかしながら、これらの制御方法により、数十nmレベルの浮上量を制御する場合には、以下の課題を有する。たとえば、近接場を効率良く伝播させるために浮上量を小さくすると、電磁界発生素子を有する情報記録ヘッドと、情報記録媒体との衝突が懸念される。反対に、情報記録媒体との衝突を回避するために浮上量を大きくすると、近接場を情報記録媒体に伝播することができなくなる。このように、数十nmレベルの距離の制御を、上記方法により実現するには困難がある。そのため、情報記録媒体と記録ヘッドとの浮上距離の制御に依存することなく、良好に近接場の伝播を実現し得る電磁界発生素子の開発が求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、近接場を効率よく情報記録媒体に伝播することができる電磁界発生素子を実現することにある。また、本発明の他の目的は、精度が高い書き込みを実現することができる情報記憶ヘッドを実現することにある。本発明の他の目的は、高性能な書き込みを実現する情報記録再生装置を実現することにある。
本発明にかかる電磁界発生素子は、上記課題を解決するために、基板と、
前記基板に形成され、狭窄部を有する導体層とを含み、
前記導体層に電流が印加されると前記狭窄部において磁界を発生させると共に、前記狭窄部に光が照射されると前記狭窄部において近接場を発生させる電磁界発生素子であって、
前記導体層は、積層された複数の層によって構成され、該複数の層の少なくともいずれかは、隣接する他の層と異なる熱膨張係数を有していることを特徴とする。
本発明にかかる電磁界発生素子の導体層は、異なる熱膨張係数を有する層が複数積層されて構成される。この導体層に電流を流すと、狭窄部では電流密度が上昇するため、特に多くの熱が発生する。このとき、導体層が互いに異なる熱膨張係数を有する層により形成されていると、狭窄部において熱膨張係数の高い層が膨張する。具体的には、導体層の表面から突出する方向に膨張する。そのため、一種の層からなる導体層を有する電磁界発生素子よりも、導体層が膨張した分、近接場を情報記録媒体の近くで発生させることができる。その結果、良好に近接場の伝播を実現し得る電磁界発生素子を提供することができる。
なお、本発明において、近接場とは、物質の表面及び界面近傍で生じる表面電磁波である表面プラズモン(表面プラズモンポラリトン)等をいう。
本発明にかかる電磁界発生素子では、前記複数の層は、前記基板と接している第1導体層と、該第1導体層に設けられた第2導体層であり、
前記第2導体層の熱膨張係数が前記第1導体層の熱膨張係数よりも大きいことが好ましい。
上記構成によれば、熱膨張係数が大きい第2導体層を、近接場を伝播したい部材(情報記録媒体)と対向する位置に設けることができる。そのため、熱膨張により第2導体層を確実に上記部材側へ突出させることができるため、近接場の伝播を良好に行うことができる。
本発明にかかる電磁界発生素子では、前記第2導体層の熱膨張係数が、前記第1導体層の熱膨張係数の1.2倍以上、3倍以下であることが好ましい。
上記構成によれば、第1導体層と第2導体層間との剥離を引き起こすことなく、かつ、確実に第2導体層を膨張させることができる。このため近接場を、膨張する分だけ、狭窄部の先端に発生させることができる。
本発明にかかる電磁界発生素子では、前記導体層は、前記基板と接している第1導体層と、該第1導体層に設けられた第2導体層とからなり、
前記第2導体層の熱伝導率は、前記第1導体層の熱伝導率よりも大きいことが好ましい。
上記構成によれば、第2導体層の熱伝導率が第1導体層の熱伝導率よりも高いため、第2導体層に確実に熱を伝導できる。その結果、第2導体層の膨張をより確実に実現し得る。
本発明にかかる電磁界発生素子では、前記第1導体層はPtであり、第2導体層はAgまたはAuであることが好ましい。
上記構成によれば、確実に第2導体層を膨張させることができる。このため近接場を、膨張する分だけ、狭窄部の先端に発生させることができる。
本発明にかかる電磁界発生素子では、前記第1導体層はAuであり、第2導体層はAgであることが好ましい。
上記構成によれば、確実に第2導体層を膨張させることができる。このため近接場を、膨張する分だけ、狭窄部の先端に発生させることができる。
本発明にかかる電磁界発生素子では、前記電磁界発生素子は、さらに光源を含むことが好ましい。
上記構成によれば、光源が一体化された電磁界発生素子を実現することができる。そのため、電磁界発生素子を記録ヘッドに用いたとき、微細化された記録ヘッドを得ることができる。
本発明にかかる記録ヘッドは、本発明にかかる電磁界発生素子を含むことを特徴とする。
本発明にかかる記録ヘッドは、上記課題を解決するために、狭窄部において近接場を情報記録媒体の近くで発生させることができ、効率よく情報記録媒体を昇温することができる電磁界発生素子を有する。そのため、近接場と情報記録媒体との距離の制御を行わずとも、熱膨張により近接場が導体層から突出することにより、良好に近接場を伝播でき、情報記録媒体と、記録ヘッドとが衝突することを回避することができる。その結果、情報記録媒体を損傷させることのなく、良好にデータを記録し得る記録ヘッドを提供することができる。
本発明にかかる情報記録再生装置は、本発明にかかる記録ヘッドと、情報記録媒体上において該記録ヘッドの位置を移動させる移動手段と、を少なくとも備えたことを特徴とする。
本発明にかかる情報記録再生装置は、情報記録媒体に近接場を良好に伝播し得る情報記録ヘッドを有する。そのため、良好に情報記録や再生を実現し得る情報記録再生装置を提供することができる。
本発明にかかる電磁界発生素子は、熱膨張係数が異なる層を積層させてなる導体層を用いるため、電流を印加したときに熱により狭窄部の導体層が情報記録媒体側へ突出させることができる。このため、近接場を情報記録媒体の近くで発生させることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
[実施の形態1]
本発明の一実施形態について図1を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態に係る電磁界発生素子を示す概略図であり、図1(a)は電磁界発生素子を示す断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示した電磁界発生素子において、近接場を発生する面側(情報記録媒体との対向面側)から見た場合の平面図であり、図1(c)は、図1(b)のA部を拡大して示す平面図である。
また、説明を明確にするために、基板11が延在する面をXY平面、基板11の垂線をZ軸、基板11の上方向をZ軸正方向と定義する。また、電磁界発生素子10に対する光照射と平行な方向をZ軸負方向と定義する。
(構造)
図1(a)に示すように、電磁界発生素子10は、基板11上と、基板11に設けられた導体層13とからなる。導体層13は、積層された複数の層によって構成され、該複数の層の少なくともいずれかは、隣接する他の層と異なる熱膨張係数を有している。このような導体層13の一例として、本実施形態では、複数の層が、互いに熱伝導係数が異なる第1導体層12aと、第1導体層12aに隣接した第2導体層12bである場合を示す。導体層13には、図1(b)、図1(c)に示すように、電流経路を狭窄する狭窄部14が形成されている。外部で発生させた電流を導体層13に印加することにより、この狭窄部14近傍で磁界を発生させ、さらに、光源から発生させた光を照射させることで近接場を発生させる。なお、本実施形態にかかる電磁界発生素子10は、磁界と近接場とを同時に発生してもよく、いずれかを先に発生させてもよい。近接場を発生させた後に、磁界を発生させることが好ましい。
基板11は、Si、Ge等のIV属半導体、GaAs、AlGaAs、GaN、InGaN、InSb、GaSb、AlNに代表されるIII−V属化合物半導体、ZnTe、ZeSe、ZnS、ZnO等のII−VI属化合物半導体、ZnO、Al、SiO、TiO、CrO、CeO等の酸化物絶縁体、SiNなどの窒化物絶縁体、ガラス、プラスチックなどにより構成されている。
導体層13は、電流制御部からの電流を良好に流すための部材である。上述したように、互いに異なる熱伝導率を有する第1導体層12aおよび第2導体層12bとが積層されてなる。第1導体層12aおよび第2導体層12bは、具体的には、Pt、Ti、Au、Al、Ag、Cu等の金属から、各金属の熱伝導率を考慮して適宜組み合わせて選択することができる。材質の好適な組み合わせについては後述する。
導体層13においては、基板11と離れた位置、つまり、情報記録媒体と対向する側に熱膨張係数が高い層が設けられることが好ましい。つまり、図1(a)において、第2伝導層12bの熱膨張係数が、第1伝導層12aの熱膨張係数よりも大きいことが好ましい。この態様をとることにより、より確実に狭窄部14の先端を情報記録媒体に近づけることができる。
具体的には、第2導電層12aの熱膨張係数が、第1導電層12aの熱膨張係数の1.2倍以上、3倍以下であることが好ましい。この数値範囲の意義について、後述の実験例の結果を併せて説明する。
また、第2導体層12bの熱伝導率が、第1導体層12aの熱伝導率よりも大きいことが好ましい。これにより、第1導体層12aに加えられた熱量が効率よく第2導体層12bに伝えられ、その結果、第2導体層12bを突出(膨張)し得るためである。
次に、狭窄部14の平面形状について、図1(b)、図1(c)を参照しつつ説明する。図1(b)に示すように、導体層13は、外側から中心に向かって、その幅が段階的に小さくなる平面形状を有する。図1(c)に示すように、狭窄部14では、矢印15で示される電流が、X軸正方向またはX軸負方向のいずれかの方向に流れる。導体層13は、この電流の印加方向であるX軸と直交する方向(本実施形態では、Y軸正方向)に、突出した凸平面形状を有する。具体的には、切り込みと出っ張りが形成された平面形状となっている。そして、基板11の導体層13と接していない側から、狭窄部14に向かって、光16が照射される。光16は、たとえば、半導体レーザからなる光源からのレーザ光であることができる。
狭窄部14の平面形状は、狭窄部14において、磁界と近接場が同時に発生する形状であれば特に制限されない。たとえば、図1(c)において、X1=10μm、Y1=4μm、X2=2μm、Y2=0.4μm、Y3=0.3μmとすることができる。特に、Y2の幅は、0.01μm以上、1μm以下が好ましい。Y2の幅が0.01μmより小さい場合には、電流密度が急激に上昇し、電流の印加による破損が起きることがある。1μmを超える場合には、電流密度が高くならないことがある。なお、狭窄部14の平面形状が上記数値に限定されないことはいうまでもない。
上述の狭窄部14を有する導体層13(第1導体層12aおよび第2導体層12b)の形成方法は、形成できる限り特に限定されない。たとえば、FIBやフォトリソグラフィー等の公知の方法により形成可能である。特別な作製工程を必要としない。また、本実施形態では、2層からなる導体層13について説明したが、本実施形態は、これに限定されない。例えば、互いに熱膨張係数が異なる3層以上の積層からなる導体層であってもよい。
(磁界の発生)
次に、狭窄部14から発生する磁界について図1(c)を参照しつつ説明する。まず矢印15のいずれかの方向に電流を印加する。これにより、右ねじの法則により、電流の印加方向を軸とした周囲(図中上下の領域)では、紙面に垂直な(Z軸)方向に磁界が発生する。特に、狭窄部14近傍では、印加される電流が狭窄されるために電流密度が大きくなりより強い磁界が発生する。さらに、図中B印で示した切り込み部内では、特に磁界が集中し大きな磁界が発生する。また、電流の印加方向を切り替えることによって、磁界の発生方向を逆方向に切り替えることができる。これを利用することによって磁気記録ができる。すなわち、紙面上右向き(X軸正方向)の電流を印加する場合、B印の部位では紙面上、上から下向き(Z軸負方向)の磁界が発生し、左向きの電流を印加する場合、B印の部位では紙面上、下から上向き(Z軸正方向)の磁界が発生する。この磁界を利用することにより、磁気記録ができる。
(近接場の発生)
次に、近接場の発生メカニズムについて説明する。狭窄部14に、光16が照射されることで、基板11と第1導体層12aとの界面に表面プラズモンが励起される。この表面プラズモンの電界ベクトルは、基板11と第1導体層12aとの界面に対して垂直である。表面プラズモンは、第1導体層12aの膜厚方向(Z方向)に伝播して、第2導体層12bの表面にも表面プラズモンが励起される。ここで、狭窄部14に照射される光源の電界ベクトルは、基板11の第1導体層12aが設けられた面に平行な面に対して垂直なp波であることが望ましい。また、表面プラズモンが第2導体層12bの表面において、励起されるためには第1導体層12aおよび第2導体層12bの合計の膜厚(狭窄部14の厚さ)は、表面プラズモンの侵入長より小さい必要がある。第1導体層12aおよび第2導体層12bの合計の膜厚は、光源の波長以下であることが好ましい。
すなわち、狭窄部14における第1導体層12aおよび第2導体層12bの膜厚が、表面プラズモンの侵入長以下に設定されている場合、光が狭窄部14に照射されると、図1(a)に示すように、狭窄部14と基板11との界面に表面プラズモン17が励起される。この表面プラズモン17は、狭窄部14の膜厚方向(Z軸負方向)に伝播し、狭窄部14の表面(第2導体層12bの表面)側から近接場18が発生することになる。
上記のように、近接場が発生したときの電磁界発生素子の断面図を図2に示す。電磁界発生素子10では、電流を印加することで、狭窄部14において、電流密度が急激に高まる。これに伴い多くの熱が発生する。この熱の発生により、導体層13を構成する層のうち、熱膨張係数が高い第2導体層12bが膨張する。その結果、狭窄部14がZ軸負方向(情報記録媒体側)へ突出するのである。
(実験例)
次に、本実施形態にかかる電磁界発生素子について、実験例を参照しつつさらに説明する。この実験例では、第1導体層12aおよび第2導体層12bについて、種々の材料を用いて検討した。具体的には、下記条件の電磁界発生素子を形成した。なお、下記表1において、各材料と併記し、括弧内に示した数値は、その材料の熱膨張係数である。
基板:ガラス基板
第1導体層:膜厚200nm、材質は表1に示す
第2導体層:膜厚100nm、材質は表1に示す
狭窄部の形状:X1=10μm、Y1=4μm、X2=2μm、Y2=0.4μm、Y3=0.3μm(上記数値は、図1(c)の示した平面形状の狭窄部を形成した場合である。)
Figure 2008269723
ついで、上記各電磁界発生素子に対して、以下の評価を行った。その評価結果を併せて表1に示す。
(膨張量)狭窄部14に100mAの電流を印加した時の狭窄部周辺の膨張量(突出量)を測定した。
(発生効率)発生効率とは、狭窄部14に光を照射した時に、第1導体層12a(狭窄部14)と基板11との界面で発生する表面プラズモンの発生量を「1」としたときの、第2導体層12bの表面(膨張した部分の表面)に伝播した表面プラズモンの伝播量の比である。なお、光の波長は650nmとした。
(結果)
表1からわかるように、第1導体層12aをPtで形成し、第2導体層12bをAu、Cu、Ag、Alとした場合、いずれも第2導体層12bの表面が膨張していることが確認できた。これに対して、第1導体層12aと第2導体層12bともに同じPtで形成されている場合は、膨張量を観測することができなかった。つまり、第2導体層12bと第1導体層12aとが同一の材料である場合には、材質の特性に差がないために膨張が見られないことを確認した。一方、第2導体層12bが第1導体層12aよりも、熱膨張しやすい材質である場合には、第2導体層12bの表面を膨張できたことを確認した。
上記結果と、表1に記載した各材料の熱膨張係数を検討し、最適な組合わせについて検討する。第1導体層12aをPtとし、第2導体層12bをAuとすると、熱膨張係数の比(Ptの熱膨張係数/Auの熱膨張係数)は、約1.5となる。同様に、第1導体層12aと第2導体層12bとの組み合わせが(Au,Cu)、(Ti,Al)の場合には、熱膨張係数の比がそれぞれ1.2、2.6となる。この結果より、第2導体層12bの熱膨張率が、第1導体層12aの熱膨張率よりも1.2倍以上であれば、狭窄部14近傍を確実に膨張できることがわかった。
また、熱膨張係数の比が3倍を超える場合には、膨張量が多くなりすぎて、第1導体層12aと第2導体層12bとが剥離してしまうことがある。そのため、第1導体層12aと第2導体層12bの熱膨張係数の比は、3倍以下、好ましくは2.6倍以下であることが好ましい。
次に、発生効率について検討する。表1からわかるように、第1導体層12aがPtのとき、第2導体層12bがAl以外の実験例では、発生効率は1であった。つまり、これらの実験例では、第1導体層12aと基板11の界面で発生した表面プラズモンが、その強度を減少させることなく第2導体層12bの表面にまで伝播されていることがわかる。これに対して、第2導体層12bがAlの場合は、発生効率は、0.9となり、低下していることが確認された。これは、Alの伝播効率が低いために第2導体層表面での発生効率が落ちてしまうためである。
しかしながら、膨張量が4nmと大きいため、膨張しない時と比べて同程度の強度の近接場を発生させることができる。つまり、発生効率が低くても、第2導体層12bをPtの代わりにAlで形成することによって、4nmの膨張により、実質的に16nmまで、近接場を近づけることができる。そのため、近接場を同じような効率で与えることが可能である。このように、約3nm以上の膨張量を確保できるとき、発生効率が0.9まで低下してしまっても、膨張をしない時と比べて同程度の強度の近接場を発生させることができる。
また、第1導体層12aをAuやTiとした場合にも、Ptと同様の膨張量や発生効率を得ることが出来た。
上記の検討結果および上述した材料の中でPt、Ag、Auの表面プラズモンの発生量が大きいこと、つまり、材料自体の表面プラズモンの発生量を考慮すると、(第1導体層:第2導体層)は、(Pt:Ag)、(Pt、Au)、(Au、Ag)であることがより好ましい。
本実施形態にかかる電磁界発生素子10によれば、導体層13は互いに異なる熱膨張係数を有する層が積層されてなる。この導体層13に電流を流したとき、狭窄部14では電流密度が上昇しその結果、特に多くの熱が発生する。このとき、導体層13が互いに異なる熱膨張係数を有する層により形成されていると、狭窄部14において熱膨張係数が大きい第2導体層12bが膨張する。具体的には、第2導体層12bの表面から突出する方向に膨張する。このように膨張した分、近接場を情報記録媒体(近接場を伝播したい部材)の近くで発生させることができる。その結果、良好に近接場の伝播を実現し得電磁界発生素子10を提供することができる。
なお、上述の説明では、電磁界発生素子10の一例について説明をしたが、導体層13の層構成などは、本実施形態に限定されるものではない。また狭窄部14に電流を印加することにより狭窄部14近傍を膨張させたが、これに限定されることはない。たとえば、光の照射によって膨張するものや、電流の印加と光の照射との両方によって膨張するものでもよい。
[実施の形態2]
次に、実施形態2について、図3を参照しつつ説明する。実施形態2は、本発明に係る電磁界発生素子10を情報を記録する記録ヘッドに利用した例である。図3(a)は、記録ヘッドを模式的に示す断面図である。図3(b)、(c)は、記録ヘッドを用いて情報記録媒体24に記録や再生する様子を示す断面図である。なお、本実施の形態では、浮上型磁気ヘッドの場合を例として説明する。
図3(a)に示すように、記録ヘッド100は、電磁界発生素子10と、スライダ20と、光源30と、再生ヘッド31とを含む。電磁界発生素子10は、スライダ20の上に設けられている。また、図3(a)に示すように、スライダ20には、電磁界発生素子10に形成されている狭窄部(図示しない)に光を照射する光源30や再生ヘッド31が搭載されているものでも良い。光源30は、例えば半導体レーザを好適に用いることができる。スライダ20はサスペンション21によって支持されている。
図3(b)は、図3(a)に記載した記録ヘッド100を、情報記録媒体24と対向させた様子を示す断面図である。図3(a)と、図3(b)では、同一部材には同一番号を記している。
情報記録媒体24は、少なくとも、基板25と、基板25上に設けられた磁性層26が形成されている。さらに、磁性層26の酸化防止の役割を果たす保護層や記録ヘッドとの滑りを良好にするための潤滑層等を形成していても良い。
図3(c)は、光源を含まない記憶ヘッド110を示す。この場合、光源22を記憶ヘッド110の外部に設置し、光23を記憶ヘッド110に照射することができる。光源としては、半導体レーザを用いることができる。また、図3(c)では、再生ヘッドをスライダ20上に搭載しない場合を示したが、図3(a)、(b)と同様に、再生ヘッドを搭載していてもよい。
本実施形態のように、浮上型の記録ヘッド100を使用する場合、記録ヘッド100と情報記録媒体24との浮上圧によって、記録ヘッド100は情報記録媒体24との距離を一定に保つことができる。この時の浮上量は、情報記録媒体24の回転数やサスペンション21の設計によって適宜調整される。近接場を良好に情報記録媒体24に伝播するためには、この浮上量は小さいことが好ましい。しかしながら、浮上量をあまり小さくすると、記録ヘッド100と情報記録媒体24とが接触し、情報記録媒体24が損傷する危険性が高くなってしまう。記録ヘッド100が損傷すると、浮上状態が安定せずに記録することが不可能となり、記録された情報が破損してしまい、データを利用することができなくなる。
しかしながら、本実施形態の記録ヘッド100は、狭窄部において近接場を情報記録媒体の近くで発生させることができ、効率よく情報記録媒体24を昇温することができる電磁界発生素子10を有する。そのため、良好に近接場を伝播でき、かつ、適切な浮上距離を維持できるため、情報記録媒体を損傷させることなく、記録特性が良好な記録ヘッド100を提供することができる。
(実験例)
以下に、実施の形態2にかかる記憶ヘッドの実験例について説明する。図3(b)に示す記憶ヘッド100を作成した。具体的には、電磁界発生素子10は、基板10としてガラス基板を用い、第1導体層12aとして、膜厚が200nmのAuを、第2導体層12bとして、膜厚が100nmのAgを用いた。光源としては、波長が650nmの半導体レーザを用いた。
ここで、情報記録媒体24を6400rpmで回転させ、浮上量を測定したところ、20nmであった。この状態で電磁界発生素子10に100mAの電流を流し、かつ、狭窄部に光を照射して、狭窄部と、情報記録媒体24との距離を測定した。その結果、16nmとなり、電流を流す前と比べて浮上量(離間距離)が4nm小さくなっていた。一方、狭窄部以外の部位での浮上量を測定したところ、20nmであった。このことから、実施の形態1で上述したように、電流密度の急激な増加に伴い発生した多くの熱の影響をうけ、狭窄部が膨張したためであると考えられる。
(比較実験例)
比較のため、第1導体層12aと第2導体層12bのいずれもAuで作製した記録ヘッドを用いて同様の実験を行ったが、狭窄部の浮上量は20nmと一定であった。さらに、上記比較実験の記録ヘッドを用いて、実施例と同量の近接場を印加するために浮上量を16nmになるようにしたところ、情報記録媒体24に傷が入ってしまった。
以上の結果より、実験例にかかる記録ヘッド100によると、狭窄部14近辺では情報記録媒体14に4nm近くなっていることで、情報記録媒体24にはより強度の高い近接場を印加できる。つまり、所定の浮上量を確保できることで、浮上安定性を確保しつつ、より強度の高い近接場を発生できたことが確認された。
本実施の形態に係る記録ヘッド100、110によれば、狭窄部に電流が印加されている時、すなわち記録時にのみ狭窄部近傍が膨張し、それ以外の時には通常の状態(導体層の表面が部分的に突出していない状態)を維持し得る。このため、通常(記録以外)の時には十分な浮上量を確保しているため良好な浮上安定性を得ることができるとともに、記録時には狭窄部近傍のみが膨張するので、記録時においても、浮上量自体は通常時と同一にすることができ、良好な浮上安定性を得ることができる。
[実施の形態3]
次に、実施形態3にかかる情報記録再生装置について図4、5を参照しつつ説明する。図4は、本実施の形態にかかる情報記録再生装置200の概略を示す平面図である。図5は、本実施形態にかかる情報記録再生装置200の駆動を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、情報記録再生装置200は、記録ヘッド100を含む。記録ヘッド100は、実施の形態2において説明した構成をとることができる。また、記録ヘッド100には、情報を再生する公知の再生素子が設けられていても良い。記録ヘッド100は、サスペンション201で支持されており、サスペンション201はアーム202によって支持されている。さらに、アーム202は、アクチュエータ203に支持されている。
記録ヘッド100と対向する位置に、情報記録媒体24が搭載される。具体的には、情報記録媒体24は、回転軸受け204に取りつけられており、所定の回転数で回転する。記録ヘッド100は、アクチュエータ203により、情報記録媒体24の上を滑走することができる。そして、所定の位置に移動し、情報記録媒体24上に対して情報の記録または再生を行う。
次に、情報記録再生装置200の制御部300について図5を用いて説明する。
制御部300は、回転軸受け駆動回路302と、記録ヘッド駆動回路304と、位置制御回路303、制御回路301を備えている。回転軸受け駆動回路302は、情報記録媒体24の回転駆動を制御する。記録ヘッド駆動回路304は、記録ヘッド100上の電磁界発生素子の近接場の強度もしくはレーザ光の照射強度や照射時間を制御する。位置制御回路303は、記録ヘッド100を所望の位置に走査する。そして、制御回路301は、これらを統括的に制御する。なお、図5には図示しないが、電磁界発生素子へ印加する電流の発生を制御する電流制御機構(駆動回路を含む)や、光源からの光の照射を制御する光制御機構が設けられていることは言うまでもない。これらの電流制御機構および光制御機構としては、公知の構成を採用することができる。
次に、情報記録再生装置200の記録動作について説明する。まず、回転軸受け駆動回路302によって、回転軸受け204を適切な回転数で回転させる。すなわち情報記録媒体24を所定の回転数で回転させる。引き続き、位置制御回路303によって、アクチュエータ203を用いて記録ヘッド100を情報記録媒体24上の所望の位置へ移動させる。
ついで、記録ヘッド駆動回路304によって、電磁界発生素子に電流を印加して磁界を発生させるとともに狭窄部にレーザ光を照射してデータを記録する。この時、印加電流の電流量や周波数、レーザ光の強度もしくは照射時間を適宜制御する。レーザ光が電磁場変換素子に照射されることで局所的に近接場が発生すると同時に、磁界が情報記録媒体24に印加され、情報の記録が行われる。
以上のようにして、情報記録媒体24に情報の記録がなされる。制御回路301では、回転軸受け、アクチュエータの制御および記録ヘッドの制御を総括し、各回路に指示を出すことで、所望の場所に所望の記録ができるようにしている。
なお、情報記録媒体24としては、光アシスト磁気記録媒体に限らず、MOやMD等の光と磁気によって記録される光磁気記録媒体であってもよい。光アシスト磁気記録再生を行う場合は、記録ヘッド100のスライダ20に再生素子(図示せず)が搭載される。この再生素子としては、GMR(Giant Magneto Resistive)やTMR(Tunneling Magneto Resistive)などを用いればよい。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の電磁界発生素子、情報記録ヘッドおよび情報記録再生装置は、近接場および磁界を良好に情報記録媒体に伝達でき、記録特性に優れる。
(a)は、実施の形態1にかかる電磁界発生素子を説明する断面図であり、(b)は、電磁界発生素子を情報記録媒体と対向する側からみたときの平面図であり、(c)は、(b)のA部の拡大図した平面図である。 実施の形態1にかかる電磁界発生素子において、近接場が発生しているときの様子を説明する断面図である。 (a)から(c)は、実施の形態2にかかる記録ヘッドの一例を説明する断面図である。 実施の形態3にかかる情報記録再生装置の一例を説明する平面図である。 実施の形態3にかかる情報記録再生装置の制御部を説明するブロック図である。
符号の説明
10 電磁界発生素子
11 基板
12a 第1導体層
12b 第2導体層
13 導体層
14 狭窄部
20 スライダ
21、200 サスペンション
22、30 光源
24 情報記録媒体
25 基板
26 磁性層
31 再生ヘッド
100、110 記録ヘッド
201 アーム
202 アクチュエータ
203 回転軸受け
300 制御部
301 制御回路
302 回転軸受け駆動回路
303 位置制御回路
304 記録ヘッド駆動回路

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板に形成され、狭窄部を有する導体層とを含み、
    前記導体層に電流が印加されると前記狭窄部において磁界を発生させると共に、前記狭窄部に光が照射されると前記狭窄部において近接場を発生させる電磁界発生素子であって、
    前記導体層は、積層された複数の層によって構成され、該複数の層の少なくともいずれかは、隣接する他の層と異なる熱膨張係数を有していることを特徴とする電磁界発生素子。
  2. 前記複数の層は、前記基板の上に設けられた第1導体層と、該第1導体層に設けられた第2導体層であり、
    前記第2導体層の熱膨張係数が前記第1導体層の熱膨張係数よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の電磁界発生素子。
  3. 前記第2導体層の熱膨張係数は、前記第1導体層の熱膨張係数の1.2倍以上、3倍以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁界発生素子。
  4. 前記導体層は、前記基板の上に設けられた第1導体層と、該第1導体層に設けられた第2導体層とからなり、
    前記第2導体層の熱伝導率は、前記第1導体層の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電磁界発生素子。
  5. 前記第1導体層はPtであり、第2導体層はAgまたはAuであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁界発生素子。
  6. 前記第1導体層はAuであり、第2導体層はAgであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁界発生素子。
  7. 前記電磁界発生素子は、さらに光源を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電磁界発生素子。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の電磁界発生素子を含む記録ヘッド。
  9. 請求項8に記載の記録ヘッドと、情報記録媒体上において該記録ヘッドの位置を移動させる移動手段と、を少なくとも備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
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