JP2008265584A - ラッチ構造 - Google Patents

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崇 鈴木
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Abstract

【課題】ストライカが進入可能な溝部が形成されたハウジングと、該ハウジング内に進入したストライカを拘束する鉤部材とを有するラッチ構造において、ラッチとストライカとの間に作用する力を一定とすることが可能なラッチ構造を提供する。
【解決手段】鉤部材24に、ストライカ10が進入可能で、第1の揺動位置においてハウジング21の溝部21cと交差することによりストライカ10を拘束すると共に、第1の揺動位置から第2の揺動位置側へ揺動するときに、ハウジング21の溝部21の入口21d側へ移動しながら、入口24cがハウジング21の溝部21cの入口21d側を向くことによりストライカ10を解放する溝部24bを形成し、かつ、ハウジング21と鉤部材24との少なくとも一方に、鉤部材24が第1の揺動位置にあるときに他方に当接することにより鉤部材24を第2の揺動位置側へ付勢する弾性部材31を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、ラッチ構造に関し、例えば自動車用シートの固定に関する技術の分野に属する。
従来より、自動車のシートのシートバックは前倒可能に構成される場合があるが、このようなシートバックを起立状態に保持するための構造として、例えば特許文献1には、シートバック側方の車体側部内面にストライカを設けると共に、このストライカと係合可能なラッチをシートバックの側部に設ける構造が開示されている。
また、この文献1には、ラッチとして、ストライカが進入可能な溝部が形成されたハウジングと、該ハウジングの溝部の入口側を閉じて進入したストライカを拘束する第1の揺動位置と該溝部の入口側を開放して前記ストライカを解放する第2の揺動位置との間で揺動可能にハウジングに支持された鉤部材と、前記第1の揺動位置で鉤部材の揺動を規制する揺動規制手段とが設けられたものが開示されている。
特開2005−22506号公報
ところで、乗員がシートバックを前倒状態とする際に要する力はできるだけ少ない方が好ましい。そこで、ラッチのハウジングの溝部の奥部にゴム部材を配設し、第1の揺動位置で鉤部材によりストライカが拘束されているときに、ストライカをこのゴム部材と鉤部材で挟持して圧縮させ、このゴム部材の反発力(弾性復元力)により解放時にストライカを溝部の入口側へ押すように、換言すればストライカを入口側に押したときの反力によりラッチが前方へ移動するように、すなわちシートバックが前方へ回動するように構成する場合がある。
ここで、前記溝部の幅は、ストライカとラッチとの間の組み付け位置等の誤差や、温度変化によるシートバックのフレームの延び縮み等を考慮して、ストライカの直径よりも所定量大きくされる。
しかし、このような構造の場合、ストライカと前記ゴムとが当接する位置が溝部の周辺において変化するので、ストライカとの間に作用する力が一定しなくなる。つまり、乗員がシートバックを前倒状態とする際に要する力が一定せず、操作不良となる場合がある。
そこで、本発明は、ラッチとストライカとの間に作用する力を一定とすることが可能なラッチ構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、ストライカが進入可能な溝部が形成されたハウジングと、該ハウジングの溝部の入口側を閉じて進入したストライカを拘束する第1の揺動位置と該溝部の入口側を開放して前記ストライカを解放する第2の揺動位置との間で揺動可能にハウジングに支持された鉤部材と、前記第1の揺動位置で鉤部材の揺動を規制する揺動規制手段とが設けられたラッチ構造であって、前記鉤部材には、前記ストライカが進入可能で、前記第1の揺動位置において前記ハウジングの溝部と交差することによりストライカを拘束すると共に、第1の揺動位置から第2の揺動位置側へ揺動するときに、前記ハウジングの溝部の入口側へ移動しながら、入口がハウジングの溝部の入口側を向くことによりストライカを解放する溝部が形成されており、かつ、前記ハウジングと鉤部材との少なくとも一方に、前記鉤部材が第1の揺動位置にあるときに他方側に当接することにより該鉤部材を第2の揺動位置側へ付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、 前記請求項1に記載のラッチ構造において、前記弾性部材はスプリングであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は 前記請求項2に記載のラッチ構造において、 前記スプリングはハウジングにのみ取り付けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれかに記載のラッチ構造において、前記ハウジングの溝部の奥部に第2の弾性部材が設けられていると共に、前記第1の揺動位置において、該第2の弾性部材と前記鉤部材の溝部の縁とでストライカが挟持されるように構成されていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、前記第1の揺動位置においては、鉤部材の溝部と前記ハウジングの溝部とが交差することによりストライカが拘束され、この状態で、揺動規制手段により鉤部材の揺動が規制される。
一方、揺動規制手段による鉤部材の揺動規制が解除されると、以下のようになる。すなわち、ハウジングと鉤部材との少なくとも一方に、前記鉤部材が第1の揺動位置にあるときに他方側に当接することにより該鉤部材を第2の揺動位置側へ付勢する弾性部材が設けられているから、揺動規制が解除されると、これとほぼ同時に、弾性部材の反発力により鉤部材が第1の揺動位置から第2の揺動位置側へ揺動することとなる。その場合に、鉤部材が第1の揺動位置から前記第2の揺動位置側へ揺動するときには、該鉤部材の溝部がハウジングの溝部の入口側へ移動するので、拘束されたストライカが鉤部材の溝部の縁によりハウジングの溝部の入口側へ押されて該入口側へ移動することとなる。また、このとき、鉤部材の溝部の入口がハウジングの溝部の入口側を向き、拘束された状態のストライカが解放されることとなる。なお、自動車において車体側にストライカが移動不可能に設けられ、シートバックにラッチが設けられる場合、ラッチが反力により押されることとなり、したがって、乗員がシートバックを移動させるのが補助されることとなる。
その場合に、弾性部材は、位置関係が固定のハウジングと鉤部材との少なくとも一方に設けられ、前記鉤部材が第1の揺動位置にあるときに他方に当接するようになっているので、弾性部材と他方の部材との当接位置が変化することがない。したがって、ラッチとストライカとの間に作用する力が一定となり、操作不良となるのが防止されることとなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記弾性部材はスプリングであるから、劣化しにくく、また一般的使用状態での温度変化等により反発力が変化することがほとんどない。したがって、鉤部材が第2の揺動位置側へほぼ一定の付勢力で付勢されることとなる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記スプリングはハウジングにのみ取り付けられているから、ガタ等による付勢力の変化が抑制されることとなる。すなわち、鉤部材側に設けると、使用による磨耗等により揺動軸とハウジングあるいは揺動軸と鉤部材との間にガタが徐々に生じ、その結果、弾性部材とハウジングとの当接位置に変化が生じ、付勢力にも変化が生じる虞がある。しかし、本発明においては、前記スプリングはハウジングにのみ取り付けられているから、鉤部材にガタが生じたとしても、鉤部材に対して同位置から付勢することが可能であり、その結果、付勢力の変化が抑制されることとなる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記ハウジングの溝部の奥部に第2の弾性部材が設けられていると共に、前記第1の揺動位置において、該第2の弾性部材と前記鉤部材の溝部の縁とでストライカが挟持されるように構成されているから、この第1の揺動位置において、ストライカが該第2の弾性部材の反発力によって溝部の入口側に押された状態となると共に、該ストライカを介して間接的に鉤部材が第2の揺動位置側へ付勢されることとなる。したがって、揺動規制手段による鉤部材の揺動規制が解除されると、第2の弾性部材の反発力によっても、ストライカがハウジングの溝部の入口側へ押されると共に、鉤部材が第2の揺動位置側へ揺動することとなり、請求項1に記載の効果が一層向上することとなる。
以下、本発明の実施の形態に係るラッチ構造について説明する。
図1、図2に示すように、本実施の形態に係るラッチ構造が適用された自動車1の車体後部のフロア2上には、リヤシート3が配設されている。このリヤシートは左右に分割されており、各シートのシートバック4はヒンジ5を介して前倒可能にフロア2に支持されると共に、ロック機構6により起立状態に保持可能となっている。
このロック機構6は、車体側壁7における起立状態のシートバック4の上部側方部分に取り付けられたストライカ10と、シートバック4の車体側壁7側の側部上部に形成された凹部4a内に収容され、シートバックフレーム(図示せず)に固定されたラッチ20とで構成されている。
ストライカ10は、車体側壁7にベースプレート11を介して固定されており、車幅方向に延び、車幅方向外側の端部がベースプレート11に固定された前バー部10a、該前バー部10aの後方の離間した位置で車幅方向に延び、車幅方向外側の端部がベースプレート11に固定された後バー部10b、及び前バー部10a及び後バー部10bの車幅方向内側の端部同士を連結する横バー部10cを有し、平面視で門状の形状とされている。各バー部10a,10b,10cは、断面が円形とされている。
ラッチ20は、図3に示すように、箱状中空体のハウジング21と、該ハウジング21の左右の側壁21a,21a(図3においては右側のみ図示されている)の間に設けられた第1、第2支持軸22,23と、ハウジング21内の空間に収容され、第1、第2支持軸22,23に揺動可能に支持されたフォーク24及びクロー25とを有している。
ハウジング21は、左右の側壁21a,21aの後部側及び後壁21bの一部が切り欠かれ、ストライカ10の前バー部10aが進入可能な溝部21cが設けられている。この溝部21cは、入口21dが側壁21a,21aの後端に位置しており、側壁21a,21aの前後方向ほぼ中間付近まで前方に延びている。また、溝部21cの幅は、ストライカ10の前バー10aの直径よりも十分大きくされ、取付位置誤差、製造寸法誤差、気温変動によるシートバックフレームの伸び縮み等によるストライカ10とラッチ20との相対位置変動等に余裕を持って対応できるようになっている。
第1支持軸22は、ハウジング21の溝部21dの奥部21eの上方前方に配置され、第2の支持軸23は、前記溝部21dの下方に配置されている。
フォーク24及びクロー25は、図3に示す第1の揺動位置と図4に示す第2の揺動位置との間で揺動可能とされている。第1の揺動位置は、フォーク24の上縁24aにおける前記第1支持軸22よりも前側の部分が後述する板バネ31に当接することによりフォーク24及びクロー25が矢印α及びβ方向へそれ以上揺動するのが規制される位置であり、第2の揺動位置(図4参照)は、フォーク24の上縁24aにおける前記第1支持軸22よりも後側の部分がハウジング21の上壁21fに当接することにより該フォーク24の反矢印α方向へのそれ以上の揺動が規制され、クロー25の前端部下縁がハウジング21の下壁21hに当接することにより該クロー25の反矢印β方向へのそれ以上の揺動が規制される位置である。
フォーク24は、略四角形の平板状の部材であり、第1の揺動位置において、ハウジング21の溝部21cをその長手方向中間から奥部21eを含めて覆っている。また、フォーク24は、第1の揺動位置にあるときに、ハウジング21の溝部21cの奥部21e側で該溝部21cにほぼ直行して交差することとなるこ溝部24bを有しており、この第1の揺動位置にあるときに、ストライカ10の前バー部10aを、この溝部24bとハウジング21の溝部21cとの交差部Xに拘束可能となっている。また、フォーク24の溝部24bは、フォーク24が第1の揺動位置から第2の揺動位置に揺動するときに、両溝部21c,24bが交差した状態を維持してハウジング21の溝部21cの入口21d側に移動すると共に、第2の揺動位置において、図4に示すように、その入口24cがハウジング21の溝部21c上において該ハウジング21の溝部21cの入口21d側を向くようになっており、これにより、第2の揺動位置においてストライカ10の前バー部10aが該溝部42bに進入可能なようになっている。
また、フォーク24の溝部24bの幅は、ストライカ10の直径よりも若干量大きくされているだけで、ハウジング21の溝部21cほど幅が広くされていないが、これは、第1の揺動位置においては、前述のようにハウジング21の溝部21cにほぼ直行して交差し、この場合、ストライカ10は、温度変化等があった場合フォーク24の溝部24bの長手方向に位置変動することとなると共に、進入時においては、図4からわかるようにハウジング21の溝部21cに対して斜めに交差することで十分な幅を有しているのと同等だからである。
フォーク24及びクロー25の前端部にはそれぞれ前方へ延びる突出部24e,25aが対向して設けられ、これらの突出部24e,25a間に巻きバネ26が係止されている。この巻きバネ26は、図3の状態、すなわち第1揺動位置において、フォーク24及びクロー25の前端部側同士を接近させる方向に付勢している。
フォーク24の下縁及びクロー25の上縁の前部側には互いに噛み合う形状の凹凸部24f,25bが設けられている。そして、巻きバネ26によりフォーク24及びクロー25の前端部側同士が接近する方向に付勢された状態で、この凹凸部24f,25bの対接する縁同士が互いに押し合うことにより、フォーク24が第1の揺動位置から揺動するのが規制されるようになっている。
クロー25の前端部には、操作ケーブル27の一端部が連結される孔部25cが設けられていると共に、ハウジング21の前壁21gの下部から下壁21hの前部にわたって切欠でなる開口21iが設けられ、前記操作ケーブル27が下方に延びている。この操作ケーブル27は、他端部がリヤシート3またはその近傍に配設された操作ノブ(図示せず)に連結されており、この操作ノブを操作すると、操作ケーブル27の前記一端部側が下方に引かれクロー25が下方に(反β方向に)揺動するようになっている。
ここで、本実施の形態においては、ハウジング21の上壁21fの前部側に板バネ31が取り付けられ、フォーク24が第1の揺動位置に位置しているときに、この板バネ31にフォーク24の上縁24aにおける前記第1支持軸22よりも前方の部分が当接し、これにより、フォーク24が第2の揺動位置側(反α方向)に付勢されるようになっている。
この板バネ31は、ハウジング21の上壁21fの内側で離間して設けられた当接面部31aと、該当接面部31aの前後端から該当接面部31にほぼ直行する方向へ前記上壁21fに設けられらたスリット21j,21jを通ってハウジング21の外側まで延びる脚部31b,31bと、該脚部31b,31の先端からそれぞれ互いに離反する方向に延びる係止部31c,31cとを有し、上壁21fに係止されている。その場合に、図5にも拡大して示すように、当接面部31の前後長はスリット21j,21jの前後間隔よりも若干短くされている。また、脚部31b,31bの厚さ(前後厚さ)はスリット21j,21jの前後幅よりも若干小さくされ、かつ、板バネ31にフォーク24が当接していない状態で(非変形状態)は、仮想線Yで示すように当接状態と比べて(実線の状態と比べて)左右の脚部31b,31bの係止部31c,31c側が閉じ、当接面部31aがハウジング21のより内側にまで入りんだ状態となっている。そして、板バネ31にフォーク24が当接する第1の揺動位置においては、当接面部31aがフォーク24の上縁24aにより上壁21f側に押されて、その結果、脚部31b,31の係止部31c,31c側が開き、その結果、非変形状態に戻ろうとする反発力(弾性復元力)により、フォーク24が第2の揺動位置側へ付勢されるようになっている。
次に、本実施の形態の作用・効果について説明する。
まず、シートバック4が起立状態にあるときには、ラッチ20のフォーク24は図3に示す第1の揺動位置にあり、ストライカ10の前バー部10aが鉤部材24の溝部24bとハウジング21の溝部21cとの交差部Xに拘束されている。また、フォーク24の凹凸部24fとクロー25の凹凸部25bとが噛み合うことにより、フォーク24及びクロー25の揺動が規制されている。
一方、乗員により操作ノブが操作されて操作ケーブル27のクロー25側の端部が下方に引かれると、クロー25が反β方向に(下方に)揺動する。また、このとき、フォーク24も巻きバネ26を介して前部側が下方に引かれることにより第2揺動位置側に(反α方向)に揺動する。そして、下方に引かれるにつれて、フォーク24の凹凸部24fとクロー25の凹凸部25bとの噛み合いが少しずつずれ、所定量以上両者が揺動したときに、フォーク24の凹凸部24fとクロー25の凹凸部25bとの噛み合いが解除される。
なお、この噛み合いが解除される時点においても、図6に示すように、フォーク24の上縁24aは、板バネ31の当接面部31aに当接している。したがって、この噛み合いが解除された瞬間に、板バネ31が当初状態Yに復元しようとする反発力(弾性復元力)により、フォーク24がその上縁24aの後部側がハウジング21の上壁21fに当接するまで一気に第2揺動位置側(反α方向)に揺動することとなる。また、このとき、巻きバネ26も、延びていない通常状態にまで短くなろうとするので、その反発力によっても、フォーク24が一層強く第2揺動位置側へ(反α方向)に揺動させられることとなる。
そして、その結果、フォーク24は、該フォーク24の溝部24bの入口24cがハウジング21の溝部21cの入口21d側を向いて重なるまで、すなわち第2の揺動位置まで、該フォーク24の溝部24bの縁24gがハウジング21の溝部21cの入口21d側へ一気に移動することとなる。また、このとき溝部24bの縁24gによりストライカ25がハウジング21の溝部21cの入口21d側へ押されることとなる。ここで、本実施の形態においては、車体側壁7にストライカ10が移動不可能に設けられ、シートバック4にラッチ20が設けられているので、ラッチ20側が反力により車両前方へ押されることとなり、したがって、乗員がシートバック4を前倒させるのが補助されることとなる。
その場合に、板バネ31は、位置関係が固定のハウジング21とフォーク24とのうちのハウジング21に設けられているので、板バネ31とフォーク24との当接位置が温度変化等により変化することがない。したがって、ラッチ20とストライカ10との間で作用する力が一定となり、操作不良となるのが防止されることとなる。
一方、シートバック4が前倒状態にあるときには、ラッチ20のフォーク24は一旦第2の揺動位置に移動した後であり、フォーク24の凹凸部24fとクロー25の凹凸部25bとが噛み合いが外れている。また、操作レバーから手が離されているので、巻きバネ26を介して前端部が下方に引かれる力が少なく、したがって、フォーク24は、板バネ31の当接面部31aの後端部に当接することにより第1の揺動位置側(α方向)への揺動が規制されて第2の揺動位置で保持されている。一方、クロー25は、巻きバネ26の弾性復元力により図4に一点鎖線Zで示すように第1揺動位置側(β方向)に揺動し、その結果、フォーク24の凹凸部24fとクロー25の後部上縁25dとが当接している。
そして、ラッチ20がこのような状態のときに、シートバック4を起こしていくと、起立位置近傍となったときに、ラッチ20のハウジング21の溝部21cの入口21dにストライカ10が進入し始める。そして、さらにシートバック4を起こしていくと、ストライカ10がフォーク24の溝部24cの入口21d部分に当接し、さらにシートバック4を起こしていくと、フォーク24の溝部24cの縁24gがハウジング21の溝部21cの奥部21e側へストライカ10に押されることにより、ストライカ10がハウジング21及びフォーク24の溝部21c,24bの奥部21e,24h側へ進入するにつれて、フォーク24が第1の揺動位置側(α方向)へ揺動すると共に、クロー25も巻きバネ26に引かれることにより第1の揺動位置側(β方向)へ揺動することとなる。そして、フォーク24及びクロー25が第1の揺動位置側へ所定量以上揺動して、シートバック4が起立状態に近づくと、前述の図6に示すようにフォーク24の凹凸部24fとクロー25の凹凸部25bとが噛み合い始め、そして、さらにシートバック4を起こしていくと、該当接面部24bが板バネ31を図1に示すハウジング21の上壁21f側に押した状態でフォーク24の凹凸部24fとクロー25の凹凸部25bとがほぼ隙間なく噛み合い、第1の揺動位置に位置する状態が維持されることとなる。そして、外力を加えない限り、フォーク24及びクロー25の揺動が規制されることとなる。つまり、シートバック4が起立状態でロックされることとなる。
なお、本実施の形態においては、以下のような効果も得られる。
すなわち、特許請求の範囲における弾性部材を板バネ31(スプリング)で構成したから、劣化しにくく、また一般的使用状態において反発力がほどんと変化することがない。したがって、フォーク24が第2の揺動位置側へほぼ一定の付勢力で付勢されることとなる。また、ゴム部材等と比べてより大きな付勢力を容易に得ることができる。
また、板バネ31(スプリング)はハウジング21にのみ取り付けられているから、ガタ等による付勢力の変化が抑制されることとなる。すなわち、フォーク24側に設けると、使用による磨耗等により支持軸22とハウジング21あるいは支持軸22とフォーク24との間にガタが徐々に生じ、その結果、板バネとハウジング21との当接位置に変化が生じ、付勢力にも変化が生じる虞がある。しかし、本実施の形態においては、板バネ31はハウジング21に取り付けられているから、フォーク24とハウジング41との間にガタが生じたとしても、フォーク24に対して同位置から付勢することが可能であり、その結果、付勢力の変化が抑制されることとなる。なお、例えば低磨耗性部材等を用いることによりガタの発生が少なくできる場合や、使用頻度が少なくガタが生じにくいような場合には、次に説明する第2の実施の形態のようにフォーク24側に設けることも可能である。
なお、本実施の形態のような構造をとらず、ハウジングの溝部の奥部にゴム部材のみ設置するような構造のものにおいて、例えばハウジングの溝部の幅を狭くすることにより、ゴム部材とストライカとの当接位置がばらつきにくくすることが考えられるが、こうすると、製造、取付の際の許容誤差が小さくなり、製造、取付が困難となる。また、このようにした場合、温度変化等による車体側とラッチ側との相対位置変動により溝部内にストライカが進入しにくくなると共に、進入したとしても摩擦等により十分に相対移動できない虞がある。しかし、本実施の形態においては、前述のようにハウジング21の溝部21cは十分な幅を有しているので、これらの問題が生じることがなく、またフォーク24の溝部24bについては前述したようにストライカ10位置の変動方向等の関係からこれらの問題が生じることはない。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、以下、弾性体の構成を変更した第2〜第5の実施の形態について説明する。なお、弾性体以外の構成については同一またはほぼ同一であり、その説明は原則省略すると共に、弾性体の説明に際して必要な場合は、同一の符号を用いて説明する。
まず、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態においては、図7に示すように、弾性体としての板バネ41はフォーク24側に設けられている。この板バネ41は、後端部側のみがフォーク24の上縁24aに溶着等により固着されている。そして、第1の揺動位置(図7に示す位置)においては、板バネ41は、当接面部41aがハウジング21の上壁21fに当接して下方に押し下げられた状態となっている。つまり、板バネ41はフォーク24を第2の揺動位置側(反矢印α方向)に付勢している。したがって、この例においても、第1の実施の形態同様の作用・効果が得られることとなる。なお、板バネの板厚を薄くして変形しやすくすれば、第1の実施の形態とほぼ同形状の板バネを用いてその前後端部をフォーク24の上縁24aに溶着することも可能である。
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態においては、図8に示すように、特許請求の範囲における弾性部材としてゴム部材51が用いられ、該ゴム部材51がハウジング21の上壁21fに固着されている。そして、第1の揺動位置(図8に示す位置)においては、フォーク24の上縁24aの端面との間で圧縮されている。つまり、ゴム部材51はフォーク24を第2の揺動位置側(反矢印α方向)に付勢している。このような構成によれば、弾性部材のコスト等を削減しつつ、第1の実施の形態と同様の作用・効果が得られることとなる。なお、本実施の形態においては、ゴム部材51はフォーク24の上縁24aの端面に面的に広い範囲で接触(当接)することとなるので、点接触の場合よりも、ゴム部材51の劣化が生じにくいという効果も生じる。すなわち、背景技術に説明したものにおいては、ストライカの円形外周面とゴム部材とが点(線)接触となるが、第3の実施の形態においては、面的に広く接触するので、このようなことが防止される。
次に、第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態においては、図9に示すように、特許請求の範囲における弾性部材としてゴム部材61が用いられ、フォーク24の上縁24aの端面に固着されている。そして、第1の揺動位置においては、ゴム部材61はハウジング21の上壁21fとの間で圧縮されている。つまり、ゴム部651はフォーク24を第2の揺動位置側(反矢印α方向)に付勢している。このような構成によれば、第3の実施の形態同様の作用・効果が得られることとなる。
次に、第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態においては、図10に示すように、ハウジング21の溝部21cの奥部21eに半円状のゴム部材71が設けられている。なお、このゴム部材71は、フォーク21の揺動を阻害しないように、該フォーク21の厚さ方向で重ならないように側壁21a,21aに取り付けられている。また、このゴム部材71は、後端がフォーク21の溝部21cにおける前側の縁よりも後方に位置しかつこの後端とフォーク21の溝部21cの後側の縁との間隔がストライカ10の前バー部10aの直径よりも小さくなるように設けられている。
したがって、この場合、第1の揺動位置でストライカ10が拘束されている状態においては、ストライカ10はこのゴム部材71とフォーク24の溝部24bの縁24cとで挟持されることとなり、したがって、該ゴム部材71の反発力によってストライカ10が溝部21cの入口21d側に付勢されることとなる。つまり、巻きバネ26及び板バネ31による反発力に加えて、ゴム部材71(第2の弾性部材)の反発力によっても、ストライカ10がハウジング21の溝部21cの入口21d側へ付勢されると共に、フォーク24が第2の揺動位置側へ揺動することとなり、前記第1の実施の形態の作用・効果が一層向上することとなる。なお、本思想は、第2〜第5の実施の形態に対しても適用可能である。
なお、前記各実施の形態においては、ハウジングとフォークとの一方にのみ弾性部材を設けたが、両方に設けてもよい。その場合、両方ともスプリング(板バネ)あるいはゴム部材としてもよいし、いずれか一方をスプリングで他方をゴム部材としてもよい。
また、前記各実施の形態においては、車体側にストライカが設けられ、シート側にラッチが設けられているが、車体側にラッチが設けられ、シート側にストライカが設けられている場合についても、本発明は適用可能である。
また、前記各実施の形態においては、揺動規制手段はフォーク24及びクロー25の凹凸部24f,25bと巻きバネ26とにより構成されているが、それ以外の構成のものに対しても本発明は適用可能である。例えば、ラッチがクローや巻きバネを有さないような構成の場合はフォークを機械的に揺動ロックするような場合があるが、そのようなものに対しても本発明は適用可能である。
また、前記各実施の形態においては、ラッチは、シート4のロック用として用いられているが、サイドドア、バックドア、ボンネットフード等のロック用ラッチにも適用可能である。
本発明によれば、ラッチとストライカとの間に作用する力を一定とすることが可能なラッチ構造を提供することが可能となり、ラッチとストライカとでロックを行うものに広く適用することができる。
本発明の実施の形態に係るラッチ構造が適用された自動車の車内の斜視図である。 図1の矢印Aによる矢視図である。 図2のラッチ部分の拡大図である。 フォークが第2の揺動位置にあるときの図3相当の図である。 ハウジングへの板バネの取付部の拡大図である。 フォークが第2の揺動位置に揺動する途中の一状態を示す図3相当の図である。 本発明の第2の実施の形態に係るラッチ構造の正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るラッチ構造の正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るラッチ構造の正面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るラッチ構造の正面図である。
符号の説明
1 自動車
6 ロック機構
10 ストライカ
20 ラッチ
21 ハウジング
21c 溝部
21d 入口
21e 奥部
22 第1支持軸(軸)
24 フォーク(鉤部材)
24b 溝部
24g 縁
24f,25b 凹凸部(揺動規制手段)
26 巻きバネ(揺動規制手段)
31,41 板バネ(弾性部材、スプリング)
51,61 ゴム部材(弾性部材)
71 ゴム部材(第2の弾性部材)
X 交差部

Claims (4)

  1. ストライカが進入可能な溝部が形成されたハウジングと、該ハウジングの溝部の入口側を閉じて進入したストライカを拘束する第1の揺動位置と該溝部の入口側を開放して前記ストライカを解放する第2の揺動位置との間で揺動可能にハウジングに支持された鉤部材と、前記第1の揺動位置で鉤部材の揺動を規制する揺動規制手段とが設けられたラッチ構造であって、
    前記鉤部材には、前記ストライカが進入可能で、前記第1の揺動位置において前記ハウジングの溝部と交差することによりストライカを拘束すると共に、第1の揺動位置から第2の揺動位置側へ揺動するときに、前記ハウジングの溝部の入口側へ移動しながら、入口がハウジングの溝部の入口側を向くことによりストライカを解放する溝部が形成されており、
    かつ、前記ハウジングと鉤部材との少なくとも一方に、前記鉤部材が第1の揺動位置にあるときに他方側に当接することにより該鉤部材を第2の揺動位置側へ付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とするラッチ構造。
  2. 前記請求項1に記載のラッチ構造において、
    前記弾性部材はスプリングであることを特徴とするラッチ構造。
  3. 前記請求項2に記載のラッチ構造において、
    前記スプリングはハウジングにのみ取り付けられていることを特徴とするラッチ構造。
  4. 前記請求項1から請求項3のいずれかに記載のラッチ構造において、
    前記ハウジングの溝部の奥部に第2の弾性部材が設けられていると共に、
    前記第1の揺動位置において、該第2の弾性部材と前記鉤部材の溝部の縁とでストライカが挟持されるように構成されていることを特徴とするラッチ構造。
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