JP2008265048A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】システムの構成要素の種類ごとにデータを持つ場合、複数種類のデータ容量が混在し、その保持・管理が煩雑である。
【解決手段】プリンタの表示画面100a上には、複数の表示領域R1〜R16が規定されている。個々の表示領域R1〜R16について、それぞれビットマップデータが関連付けて記憶されており、1つ1つのビットマップ画像を表示画面100a上に表示すると、これらを合成したときにシステム全体の形態を模した形態画像として表示させることができる。ビットマップデータは全て同一容量であり、その保持・管理は容易である。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えばプリンタや複写機、ファクシミリ送受信機、これらの機能を備えた複合機等の画像形成装置に係り、特にユーザ向けの情報を表示する表示画面を備えた画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置に関する先行技術として、複数の構成要素から成るプリンタの表示制御装置が挙げられる(特許文献1参照)。この先行技術では、構成要素の種類ごとに複数の表示用データが記憶装置の複数の記憶領域に格納されるとともに、記憶装置には予め1種類の構成要素の組み合わせ情報が合わせて記憶されている。
上記の先行技術によれば、1つのプリンタを構成する要素として給紙装置、印刷制御装置、排紙装置等が10種類以上あった場合、構成要素の種類ごとに表示用データを記憶しておき、これらを実際のプリンタの装置構成の組み合わせ情報に基づいて適宜組み合わせて表示することができる。このため先行技術では、プリンタの装置構成の種類ごとに全ての表示用データを格納しておく必要がなく、それだけ記憶装置の容量を小さく抑えることができる。
特許第3483151号公報
先行技術で扱う表示用データは、給紙装置や印刷制御装置、排紙装置等の各構成要素を1単位として、その種類別に専用のものとして構築されている必要がある。また、表示用データは種類別にデータの大きさが異なっているため、これらを全て記憶装置に格納する際、個々の表示用データの大きさに合わせて記憶領域を確保し、個々に記憶領域を割り当てていかなければならない。このため先行技術では、表示用データの構築やその保持、管理の作業が煩雑になるという問題がある。
そこで本発明は、データの構築やその保持、管理等を容易化できる技術の提供を課題としたものである。
第1に本発明は、本体部だけで構成される画像形成装置である。本体部は、画像データに基づいて形成した画像を媒体に印刷する機能を有する。本体部には画像表示器が設置されており、その表示画面上には本体部の形態を模した形態画像が表示される。特に第1の発明では、表示画面上に複数の表示領域を区画するとともに、個々の表示領域に関連付けられた複数の個別表示データが格納されている。そして第1の発明では、これら複数の個別表示データに基づいて各表示領域に画像を表示させることで、複数の表示領域を合成した状態で表示画面上に形態画像を表示させる制御が行われる。
このように第1の発明は、表示画面上に規定された表示領域ごとに個別表示データを関連付けて持つ構成であり、複数の表示領域で個々に画像を表示すると、結果的にこれらが合成されて本体部の形態画像が表示されることになる。したがって、「本体部」といった1構成要素の単位で個別表示データを構築する必要がなく、あくまで表示領域の単位で個別表示データを構築すればよいので、データの構築やその保持・管理が容易である。
第2に本発明は、本体部に付属部を連結して構成される画像形成装置である。このうち本体部は、画像データに基づいて形成した画像を媒体に印刷する機能を有し、付属部は本体部に連結して設置され、例えば本体部の機能を補助したり、あるいは別の機能を付加したりする機能を有する。この場合、画像形成装置は本体部と付属部とが連関して動作する1つのシステムを構成する。
第2の発明では、本体部又は付属部に画像表示器が設置されており、その表示画面上には本体部及び付属部を合わせたシステム全体の形態を模した形態画像が表示される。特に第2の発明では、表示画面上に複数の表示領域を区画するとともに、個々の表示領域に関連付けられた複数の個別表示データが格納されている。そして第2の発明では、これら複数の個別表示データに基づいて各表示領域に画像を表示させることで、複数の表示領域を合成した状態で表示画面上に形態画像を表示させる制御が行われる。
このように第2の発明は、表示画面上に規定された表示領域ごとに個別表示データを関連付けて持つ構成であり、複数の表示領域で個々に画像を表示すると、結果的にこれらが合成されて本体部及び付属部を合わせたシステム全体の形態画像が表示されることになる。したがって、「本体部」又は「付属部」といった各構成要素の単位ごとに個別表示データを構築する必要がなく、あくまで表示領域の単位で個別表示データを構築すればよいので、データの構築やその保持・管理が容易である。
第2の発明において、本体部に対して付属部の連結が複数通りに行われる場合、そのような構成パターンを複数通りに規定することができる。例えば、付属部の連結数を増減したり、連結する付属部の種類を変えたりする場合、システム全体としての構成パターンは複数通りになる。
この場合に第2の発明では、予め複数通りの構成パターンごとに各表示領域と個別表示データとを関連付けた関連付け情報を情報記憶手段に記憶しておくことができる。また第2の発明では、本体部に対して実際に連結された付属部の構成パターンを検出することができる。そして、検出した構成パターンに応じて情報記憶手段から関連付け情報を読み出し、この関連付け情報により関連付けられた個別表示データに基づいて各表示領域での表示内容を決定する制御を行う。
上記の構成によれば、構成パターンの違いによってシステム全体の形態が変化する場合であっても、個々の構成パターンに合わせて予め表示領域と個別表示データとを関連付けておくことで、構成パターンに応じたシステム全体の形態画像を表示することができる。この場合であっても、付属部の種類ごとにデータを構築する必要はなく、あくまで表示画面上の表示領域ごとに個別表示データを複数通りに構築するだけでよいので、データの構築や保持・管理が容易である。
なお本発明において、複数の個別表示データは全て同一の容量であることが好ましい。この場合、構築された個別表示データを物理メモリ等のデバイスに格納する際、その記憶領域の確保や格納場所の指定を容易に行うことができるという利点がある。
本発明では、表示画面上に規定される表示領域ごとに個別表示データを持つだけでよいので、データ構築を機械的又は画一的に行うことができるし、表示領域ごとのデータであるため、その保持・管理を容易に行うことができる。
また言うまでもなく、構成パターンが複数通りに変化する場合であっても、構成パターンごとに重複したデータを持つ必要がなく、保持するデータ量を最小に抑えることができる。
以下、本発明の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、画像形成装置について、その本体部に付属部を連結したシステム構成例を示す概略図である。また図1には、画像形成装置の一例であるプリンタ1の構造が概略的に示されている。図1に示されるように、プリンタ1の本体部2の内部下方には、用紙収納部4が内蔵されている。この用紙収納部4には本体カセット6及び給紙部8が装備されており、本体カセット6の内部には、枚葉の用紙Pが積層された状態で収納されている。用紙Pは、その最上層のものから給紙部8により繰り出され、図1でみて本体カセット6の右上方に向けて送出される。送出された用紙Pは、本体部2の内部で左方へ向けて反転され、そのまま水平方向に搬送される。
また、この本体カセット6は、本体部2の手前方向に向けて引き出し可能に構成されており、この引き出した状態にて、本体カセット6内に新たな用紙Pを補充したり、用紙Pを別の種類の用紙に入れ替え可能となる。
本体部2の内部には、用紙収納部4からの用紙搬送方向でみて下流側にフィードローラ10、給紙用の用紙搬送路12、レジストローラ14、プリントエンジン16及び転写部30が順番に配置されている。
プリントエンジン16には、その中心部分に感光体ドラム18が備えられている。また、プリントエンジン16の上方にはレーザスキャニングユニット15が備えられており、このレーザスキャニングユニット15からは、図中に一点鎖線で示されているように、レーザ光Lが感光体ドラム18に向けて照射される。さらに、転写部30には転写ローラ32が備えられており、この転写ローラ32は感光体ドラム18に下方から接し、トナー像を用紙Pに転写するための転写ニップを形成する。
また、本体部2の内部にはトナーコンテナ20が搭載されている。このトナーコンテナ20は、レーザスキャニングユニット15の右方であって用紙搬送路12の上方に位置し、本体部2に対して着脱可能に構成されている。トナーコンテナ20内のトナーは現像器(現像装置)21を経て感光体ドラム18に供給される。
また、用紙搬送方向でみてプリントエンジン16及び転写部30の下流側には、定着部34や排出用の用紙搬送路36が形成されている。この用紙搬送路36は、定着部34の下流から本体部2の左側面に沿って上方へ延びており、さらに、本体部2の上部位置にて右方へ屈曲されている。本体部2の上面には排出トレイ38が形成されており、この排出トレイ38は用紙搬送路36の終端から排出された用紙Pを受け取り、高さ方向に積層することができる。排出トレイ38に排出された印刷済みの用紙Pは、ユーザによって外部から容易に取り出し可能である。
一方、転写部30及び定着部34の下方であって、用紙収納部4との間には両面印刷用の用紙搬送路40が形成されている。この用紙搬送路40は、本体部2の左側面に沿う位置にて用紙搬送路36の途中から分岐して下方に延びている。また、この用紙搬送路40は、本体部2の内部で右方へ屈曲されて水平方向に延び、給紙部8のすぐ下流位置にて用紙搬送路12に合流されている。
以上が本体部2の概略的な構成であるが、本実施形態のプリンタ1には、本体部2の下側に標準又はオプションで用紙補給部(付属部)50を連結して使用することができる。例えば、本体部2に1段の用紙補給部50が連結された構成をプリンタ1の標準構成とすると、図1の例は、標準構成に4段の用紙補給部50が順次重なった状態で連結されたオプション構成である。これら用紙補給部50には、個々に用紙カセット52、給紙部54、用紙通路56及び搬送ローラ58が設けられている。このうち用紙カセット52には枚葉の用紙Pが積層して収容されており、用紙Pは、その最上層のものから順に給紙部54により右上方へ繰り出され、用紙通路56を通じて鉛直上方へ搬送される。上方へ搬送された用紙Pは、本体部2の用紙通路42内に送出され、搬送ローラ44に引き継がれて用紙搬送路12内に送り込まれる。
また、上下に重なる用紙補給部50間でみて、用紙通路56は相互に上端と下端とが連結された状態にある。このため複数の用紙補給部50のうち、上から2段目以降の下層に位置するものから繰り出された用紙Pは、その上層の用紙通路56内で搬送ローラ58に引き継がれながら鉛直上方へ搬送されていくものとなっている。
プリンタ1の外装カバー上には操作・表示部60が装備されており、この操作・表示部60には各種の操作ボタンや液晶表示器等が設置されている。このうち操作ボタンに対しては、ユーザによる操作入力が行われる。また液晶表示器の表示画面上には、ユーザに対する各種の文字情報(ステータス、操作メニュー等)が表示されるほか、プリンタ1やその付属部の形態を模した形態画像が表示されるものとなっている。このような形態画像は、例えばプリンタ1の動作中に用紙のジャム(詰まり)が発生した位置や、用紙切れとなった用紙補給部50をユーザに対して視覚的に伝達する目的で利用される。以下、本実施形態における形態画像の表示制御について詳しく説明する。
図2は、操作・表示部60に設置された液晶表示器100の制御に関するブロック図である。液晶表示器100の制御は、例えば表示制御部102で行われる。ここでは表示制御部102の構成として、例えばCPU(中央演算処理装置)104、LCDコントローラ106、表示データメモリ108、テーブルデータメモリ110、RAM112及びインタフェース114が挙げられる。液晶表示器100は、例えばプリンタ1の外装カバー表面で、ユーザから見えやすい位置に設けられている。
表示制御部102は、例えばプリンタ1の本体部2に内蔵された1つの回路基板として構成することができる。回路基板上には上記の各構成要素が実装されており、図示しない配線パターンやバス116を介して相互に接続されている。CPU104やLCDコントローラ106、RAM112には汎用のものを使用することができる。なおCPU104は、専用にアプリケーションを組み込まれたもの(ASIC)であってもよい。また上記の操作ボタンを用いた操作信号は、インタフェース114を通じて表示制御部102に入力される。
表示データメモリ108は、例えばROM、EEPROM等の記憶装置であり、この表示データメモリ108の記憶領域(メモリブロック)には、液晶表示器100に表示される画像の素材となるべき個別表示データが格納されている。なお、個別表示データの詳細については後述する。
テーブルデータメモリ110もまた、例えばROM、EEPROM等の記憶装置である。このテーブルデータメモリ110には、CPU104が表示データメモリ108にアクセス(読み込み)する際に使用されるテーブルデータが記憶されている。なお、テーブルデータの詳細についても後述する。
表示制御部102には、本体制御部120からシステム構成情報が入力される。このシステム構成情報は、プリンタ1の本体部2に対し、標準又はオプションで用紙補給部50を連結した場合にシステム全体の構成パターンを識別するためのものである。具体的には、プリンタ1のシステムが本体部2単独の構成であるのか(構成パターン0)、本体部2に1つの用紙補給部50を連結した構成(本実施形態では標準)であるのか(構成パターン1)、2つの用紙補給部50を連結した構成であるのか(構成パターン2)、3つ、4つ、5つ(又は6つ以上)の用紙補給部50を連結した構成であるのか(構成パターン3,4,5,・・・)を識別するための情報である。
本体制御部120はプリンタ1の画像形成動作を制御する機能を有したユニットとして本体部2に内蔵されており、上記のシステム構成情報は本体制御部120で生成されている。なお図示されていないが、本体制御部120もまたCPU等の演算処理装置や記憶装置、インタフェース等を有する回路基板の形態で構成されている。各用紙補給部50には、例えばドロワ式のオプションコネクタ122が設置されており、本体部2に用紙補給部50が連結されると、同時にオプションコネクタ122が接続されるものとなっている。また用紙補給部50を複数段に重ねて連結すると、本体部2に対してカスケードにオプションコネクタ122が接続される。各オプションコネクタ122は本体制御部120と共通のグランドレベルに接地されており、本体制御部120は、各オプションコネクタ122の接続信号(ON又はOFF)に基づいて用紙補給部50の段数を検出することができる。用紙補給部50に複数の種類がある場合、上記の接続信号には種類を識別するための情報(4ビット程度)がさらに含まれる。
〔表示領域〕
図3は、液晶表示器100の表示画面100aの一例を示す概略図である。図3中に示される格子状の点線は、表示画面100a上で仮想的に規定されるグリッド線である。個々のグリッド線は、表示画面100a上に配列された画素を縦方向及び横方向でそれぞれ一定数ごとの升目状に区切ったものである。
本実施形態では、表示画面100a上に複数(この例では16個)の表示領域(参照符号R1〜R16)が規定されており、図3中の2点鎖線で示される最小単位の矩形部分が1つの表示領域に相当する。個々の表示領域内には、例えば縦3行×横6列分の升目(グリッド線で区切られるもの)が含まれている。また表示領域は、表示画面100a上で相互に隣接して配置されており、この例では縦8行×横2列で合計16個の表示領域が配列されている。なお、グリッド線や表示領域R1〜R16を示す2点鎖線は、実際の表示画面100a上には表示されない。
〔個別表示データ〕
次に図4及び図5は、個別表示データの具体例を示す図である。図3中(A)〜(F)は、表示画面100aの上から6つ(縦3行×横2列分)の表示領域R1〜R6にそれぞれ対応付けられた個別表示データを示す。また図4中(G)〜(P)は、その下に続く10個(縦5行×横2列分)の表示領域R7〜R16にそれぞれ対応付けられた個別表示データを示している。これら個別表示データは、ラスタデータの形式(例えば16ビットカラー、モノクロ階調、モノクロ2値等のビットマップ)で表示データメモリ108に格納されている。
個別表示データは、大きく分けて空白部分D1と描画部分D2から構成されている。図4中(A),(C),(E)及び図5中(G),(I),(K),(M),(O)では空白部分D1が左側、描画部分D2が右側に配置されている。反対に図4中(B),(D),(F)及び図5中(H),(J),(L),(N),(P)では空白部分D1が右側、描画部分D2が左側に配置されている。
このうち空白部分D1は、表示画面100a上で対応する画素に空白(白画像)を表示するためのものであり、この空白部分D1には白データWBが含まれている。また描画部分D2は、表示画面100a上でプリンタ1(又は用紙補給部50)の形態を画像として表示するためものであり、このため描画部分D2には、色データCBや線データLが含まれている。なお、ここでは線データLと称しているが、線データLもラスタデータの形式であり、ベクタデータではない。
図4に示される6つの個別表示データは、これらを配列して1つに合成すると、全体として本体部2の形態画像を構成するものである。また図5中で左右に隣り合って配置された2つの個別表示データは、これらを配列して1つに合成すると、全体として用紙補給部50の形態画像を構成するものである。
また図5中(H),(J),(L),(N),(P)に示されているように、右側の列の下5つの表示領域R8,R10,R12,R14,R16に対応する個別表示データでは、その描画部分D2に色データCBや線データLに加えて、アイコン状の図形データNBが含まれている。これら図形データNBは、例えば1〜5のカセット番号を表示画面100a上で視覚的に表すためのものである。なお、図形データNB中に描かれている数字(1〜5)もラスタ画像であり、フォントで構成されているものではない。
〔テーブルデータ〕
図6は、テーブルデータの第1例を示す図である。テーブルデータの構成は、16個の表示領域R1〜R16のそれぞれに複数のランク(ここでは「ア」〜「エ」の4つ)のいずれかを関連付けるものである。このうちランク「ア」は、「なし」の個別表示データが関連付けられていることを示す。またランク「イ」は、図4,5に例示した「ビットマップa」の個別表示データを関連付けることを示す。そしてランク「ウ」は、さらに別の「ビットマップb」の個別表示データを関連付けることを示している。なお、ここではランク「エ」の内容は未定であるが、別途の「ビットマップc」として個別表示データを用意しもよい。
その上でテーブルデータは、システムの構成パターンに応じて各表示領域ごとにランク「ア」〜「エ」の関連付けを指定している。図6中、テーブルデータで各表示領域に指定されたランクを網掛けで示す。上記のように、本体部2の他に1つの用紙補給部50を追加した構成が標準である場合、図1に示されるシステムの構成パターンは、標準構成(本体部2に用紙補給部50を1段連結したもの)に加えて、さらに4段の用紙補給部50を連結したものとなる。
図6に示されるテーブルデータは、上記の構成パターンに対応するものであり、この場合、全ての表示領域R1〜R16に対してランク「イ」が指定されていることが分かる。この場合、全ての表示領域R1〜R16に対して、それぞれ図4,5に例示される「ビットマップa」の個別表示データが関連付けられることになる。
図7は、表示制御部102(CPU104)で実行される表示制御シーケンスのフローチャートである。プリンタ1の電源が投入されると、本体制御部120は所定の初期化処理を行った後、オプションコネクタ122の接続信号を参照してシステム構成情報を生成する。また、表示制御部102は所定の初期化処理を行った後、このシーケンスに移行する。以下、ステップの順を追って説明する。
ステップS1:表示制御部102のCPU104は、本体制御部120から送信されるシステム構成情報を読み込む。
ステップS2:CPU104は、システム構成情報から構成パターン(0〜N)を認識し、これをキャッシュする。
ステップS3:表示制御部102のCPU104は、テーブルデータメモリ110にアクセスし、そのときの構成パターン(0〜N)に対応するテーブルデータを選択する。選択したテーブルデータは、例えばRAM112にストアされる。
ステップS4:表示制御部102のCPU104は、RAM112上のテーブルデータを参照して表示データメモリ108にアクセスし、読み出した個別表示データをLCDコントローラ106に転送する。このときCPU104は、テーブルデータで表示領域R1〜R16ごとに指定されたランク「ア」〜「エ」に基づいて個別表示データの読み出しアドレスを指定する。
ステップS5:表示制御部102のLCDコントローラ106は、転送された個別表示データに基づいて液晶表示器100を駆動する。
〔表示動作例1〕
図8は、表示制御シーケンスの実行に伴う液晶表示器100の表示動作例1を示す図である。この表示動作例1は、プリンタ1の標準構成に4段の用紙補給部50を追加した場合のシステム構成(構成パターン5)に対応するものである。
このシステム構成では、先のステップS3で図6に示されるテーブルデータが選択されるので、全ての表示領域R1〜R16には「ビットマップa」の個別表示データが関連付けられている。その結果、表示領域R1〜R6では図4に示されるビットマップ画像が表示されるため、これらを合成すると、本体部2の形態を模した形態画像F0として表示される。また、その他の表示領域R7〜R16では図5に示されるビットマップ画像が表示される。このとき、左右で隣り合う2つの表示領域R7,R8、表示領域R9,R10、表示領域R11,R12、表示領域R13,R14、表示領域R15,R16では、これらを合成することで用紙補給部50の形態を模した形態画像F1〜F5が表示されることになる。そして、表示画面100a上ではこれら形態画像F0〜F5を合成することで、全体としてプリンタ1のシステム構成全体の形態を模した形態画像が表示される。
〔表示動作例2〕
次に、表示動作例2について説明する。表示動作例2では、「ビットマップa」の個別表示データに加えて、別の「ビットマップb」の個別表示データが用いられる。
図9は、「ビットマップb」に該当する個別表示データの例を示す図である。図9に示される「ビットマップb」の個別表示データは、表示画面100a上の表示領域R13〜R16に関連付けられる。図9中の4つの個別表示データは、これらを配列して1つに合成すると、全体として大容量用紙補給部の形態画像を構成するものである。大容量用紙補給部は、例えば上記の用紙補給部50の2倍程度の収容力を有したオプション付属部であり、用紙補給部50を上下に2段重ねた大きさに相当する。
図10は、テーブルデータの第2例を示す図である。このテーブルデータ(第2例)は、システムの標準構成に加えて2段の用紙補給部50をオプションで連結し、さらに上記の大容量用紙補給部をオプションで連結したシステム構成(構成パターン6とする)に対応するものである。なお大容量用紙補給部は、最下層の位置に連結されているものとする。
図10に示されるテーブルデータ(第2例)では、表示領域R1〜R12に対してランク「イ」が指定されているが、その他の表示領域R13〜R16に対してはランク「ウ」が指定されていることが分かる。この場合、表示領域R1〜R12には「ビットマップa」の個別表示データが関連付けられ、その他の表示領域R13〜R16には「ビットマップb」の個別表示データが関連付けられることになる。
図11は、液晶表示器100の表示動作例2を示す図である。この場合、表示領域R1〜R6については「ビットマップa」の個別表示データに基づいてビットマップ画像が表示されるため、これらを合成すると、本体部2の形態を模した形態画像F0が表示される。また、その下方に続く6つの表示領域R7〜R12でも「ビットマップa」の個別表示データに基づいてビットマップ画像が表示されるため、左右で隣り合う2つの表示領域R7,R8、表示領域R9,R10、表示領域R11,R12では、これらを合成することで用紙補給部50の形態を模した形態画像F1〜F3が表示されることになる。そして、その他の4つの表示領域R13〜R16では「ビットマップb」の個別表示データに基づいてビットマップ画像が表示されるため、これらを合成すると、大容量用紙補給部の形態を模した形態画像F6が表示されることになる。そして、表示画面100a上ではこれら形態画像F0〜F3,F6を合成することで、全体としてプリンタ1のシステム構成全体の形態を模した形態画像が表示される。
〔表示動作例3〕
次に、表示動作例3について説明する。図12は、表示動作例3で用いられるテーブルデータの第3例を示す図である。このテーブルデータ(第3例)は、システムの標準構成に加えて1段の用紙補給部50をオプションで連結したシステム構成(構成パターン2とする)に対応するものである。
図12に示されるテーブルデータ(第3例)では、表示領域R1〜R10に対してランク「イ」が指定されているが、その他の表示領域R11〜R16に対してはランク「ア」が指定されていることが分かる。この場合、表示領域R1〜R10には「ビットマップa」の個別表示データが関連付けられるが、その他の表示領域R11〜R16には「なし」の個別表示データが関連付けられることになる。なお、「なし」の個別表示データは、表示データメモリ108上で例えば全ての画素が上記の白データWBを有しているか、もしくは空白データ(=0)である。
図13は、液晶表示器100の表示動作例3を示す図である。この場合、表示領域R1〜R6については「ビットマップa」の個別表示データに基づいてビットマップ画像が表示されるため、これらを合成すると、本体部2の形態を模した形態画像F0が表示される。また、その下方に続く4つの表示領域R7〜R10でも「ビットマップa」の個別表示データに基づいてビットマップ画像が表示されるため、左右で隣り合う2つの表示領域R7,R8、表示領域R9,R10では、これらを合成することで用紙補給部50の形態を模した形態画像F1,F2が表示されることになる。そして、その他の6つの表示領域R11〜R16では「なし」の個別表示データに基づいて表示内容が決定されるため、実際の表示画面100a上では何も表示されないか、もしくは空白が表示されている。その結果、表示画面100a上では形態画像F0〜F2(さらに空白)を合成することで、全体としてプリンタ1のシステム構成全体の形態を模した形態画像が表示されることになる。
〔表示動作例4〕
次に図14は、表示動作例4で用いられるテーブルデータの第4例を示す図である。このテーブルデータ(第4例)は、オプションを追加しない標準のシステム構成(構成パターン0とする)に対応するものである。
図14に示されるテーブルデータ(第4例)では、表示領域R1〜R8に対してランク「イ」が指定されているが、その他の表示領域R9〜R16に対してはランク「ア」が指定されていることが分かる。この場合、表示領域R1〜R8には「ビットマップa」の個別表示データが関連付けられるが、その他の表示領域R9〜R16には「なし」の個別表示データが関連付けられることになる。
図15は、液晶表示器100の表示動作例4を示す図である。この場合、表示領域R1〜R6については「ビットマップa」の個別表示データに基づいてビットマップ画像が表示されるため、これらを合成すると、本体部2の形態を模した形態画像F0が表示される。また、その下方に続く2つの表示領域R7,R8でも「ビットマップa」の個別表示データに基づいてビットマップ画像が表示されるため、これらを合成すると用紙補給部50の形態を模した形態画像F1が表示される。そして、その他の8つの表示領域R9〜R16では「なし」の個別表示データに基づいて表示内容が決定されるため、実際の表示画面100a上では何も表示されないか、もしくは空白が表示されている。その結果、表示画面100a上では形態画像F0,F1(さらに空白)を合成することで、全体としてプリンタ1の標準システム構成全体の形態を模した形態画像が表示されることになる。
以上のように、本実施形態では表示画面100a上に複数の表示領域R1〜R16を規定し、個々の表示領域R1〜R16ごとに関連付けられた個別表示データを表示データメモリ108に格納している。そして、プリンタ1のシステム構成が複数通りに変化する場合、構成パターンごとに予めテーブルデータメモリ110に記憶されたテーブルデータを選択して参照し、そのテーブルデータで関連付けられた個別表示データに基づいて各表示領域R1〜R16表示内容を決定することができる。
なお本実施形態では、各表示領域R1〜R16に関連付けられる個別表示データ(例えば「ビットマップa」,「ビットマップb」)は、全て同一の大きさ(データ容量)である。このため、表示データメモリ108に記憶領域を確保したり、アドレスを指定したりする際の保持・管理が容易となる。
また大容量用紙補給部のように、他の用紙補給部50とは形態(大きさ)が異なる付属部を取り扱う場合であっても、表示画面100a上で対応する表示領域ごとに同じデータ容量の個別表示データを追加するだけでよいので、新たな個別表示データの構築が容易であるし、また、その保持・管理も容易である。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施可能である。一実施形態のシステム構成では、本体部2に用紙収納部4が内蔵されている例を挙げているが、本体部2には用紙収納部4が内蔵されていなくてもよい。
また、一実施形態では本体部2に標準で用紙補給部50が装備されている構成パターンを挙げているが、プリンタ1は本体部2だけを標準のシステム構成としてもよい。
表示動作例1〜4とともに挙げたテーブルデータの第1例〜第4例はあくまで好ましい例示であり、これらは適宜変形して実施することができる。また、システムの構成パターンが変われば、それに応じて別のテーブルデータが用意されることはもちろんである。
一実施形態ではオプションの付属部として用紙補給部50及び大容量用紙補給部を挙げているが、その他の付属部として画像読取装置、フィニッシャ(後処理装置)が本体部2に連結される態様であってもよい。
また、一実施形態では液晶表示器100が本体部2に設置されている例を挙げているが、液晶表示器100等は画像読取装置やフィニッシャ等の付属部に設置されていてもよい。
その他、一実施形態では画像形成装置の例としてプリンタ1を挙げているが、画像形成装置は複写機や複合機(MFP)等であってもよい。
画像形成装置の本体部に付属部を連結したシステム構成例を示す概略図である。 液晶表示器の制御に関するブロック図である。 表示画面の一例を示す概略図である。 「ビットマップa」に該当する個別表示データの具体例を示す図(1/2)である。 「ビットマップa」に該当する個別表示データの具体例を示す図(2/2)である。 テーブルデータの第1例を示す図である。 表示制御シーケンスのフローチャートである。 液晶表示器の表示動作例1を示す図である。 「ビットマップb」に該当する個別表示データの例を示す図である。 テーブルデータの第2例を示す図である。 液晶表示器の表示動作例2を示す図である 表示動作例3で用いられるテーブルデータの第3例を示す図である。 液晶表示器の表示動作例3を示す図である。 表示動作例4で用いられるテーブルデータの第4例を示す図である。 液晶表示器の表示動作例4を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ
2 本体部
50 用紙補給部(付属部)
100 液晶表示器
102 表示制御部(表示制御手段)
104 CPU
106 LCDコントローラ
108 表示データメモリ(データ格納手段)
110 テーブルデータメモリ(情報記憶手段)
120 本体制御部
122 オプションコネクタ(構成検出手段)

Claims (4)

  1. 画像データに基づいて形成した画像を媒体に印刷する本体部と、
    前記本体部に設置された画像表示器と、
    前記画像表示器の表示画面上に複数の表示領域を区画するとともに、個々の表示領域に関連付けられた複数の個別表示データを格納するデータ格納手段と、
    前記複数の個別表示データに基づいて前記各表示領域に画像を表示させることで、これら複数の表示領域を合成した状態で前記表示画面上に前記本体部の形態を模した形態画像を表示させる表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像データに基づいて形成した画像を媒体に印刷する本体部と、
    前記本体部に連結して設置される付属部と、
    前記本体部又は前記付属部に設置された画像表示器と、
    前記画像表示器の表示画面上に複数の表示領域を区画するとともに、個々の表示領域に関連付けられた複数の個別表示データを格納するデータ格納手段と、
    前記複数の個別表示データに基づいて前記各表示領域に画像を表示させることで、これら複数の表示領域を合成した状態で前記表示画面上に前記本体部及び前記付属部を合わせた全体の形態を模した形態画像を表示させる表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記本体部に対して前記付属部が複数通りに連結された場合の構成パターンを複数通りに規定し、これら複数通りの構成パターンごとに前記各表示領域と前記個別表示データとを関連付けた関連付け情報を記憶する情報記憶手段と、
    前記本体部に対して実際に連結された前記付属部の構成パターンを検出する構成検出手段とをさらに備え、
    前記表示制御手段は、
    前記構成検出手段により検出された構成パターンに応じて前記情報記憶手段に記憶された関連付け情報を読み出し、この関連付け情報により関連付けられた個別表示データに基づいて前記各表示領域での表示内容を決定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記データ格納手段は、前記複数の個別表示データを全て同一の容量で格納していることを特徴とする画像形成装置。
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