JP2008264336A - トレーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】あらゆるスポーツ等の動作様式の特異性その他の事情に1台で気軽に対応することが可能なトレーニング装置を提供する。
【解決手段】少なくともいずれか一方が変形カムとなり得る滑車を2枚(第1の滑車、第2の滑車)用意してこれらを同一回転軸上に備えると共に、第1又は第2の滑車に対する第2又は第1の滑車を、回転軸は共通のまま角度変位させ、それにより、第1の滑車に対する第2の滑車の相対的な重ね合わせ位置を変更し得る様構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも一個の滑車と、負荷の増減の変化、例えばおもりの上下により筋肉のトレーニング又はリハビリテーションを行うトレーニング装置であって、上記滑車の少なくとも一個を変形カムとすることにより、スポーツ種目等毎の動作様式に合わせたトレーニングを可能にする、また、スポーツ選手や一般市民の筋力増強や健康管理、或いはリハビリ等に適したトレーニング装置に関する。
以前に本発明者からの出願がなされている通り、少なくとも一個の滑車と、負荷の増減の変化、例えばおもりの上下により筋肉のトレーニング又はリハビリテーションを行うトレーニング装置であって、上記滑車の少なくとも一個を変形カムとすることにより、スポーツ種目等毎の動作様式に合わせたトレーニングを可能にするトレーニング装置というのは公知となっている(特許文献1参照)。
また、特許文献1に記載の装置の更なる改良を通じて、スポーツ選手や一般市民の筋力増強や健康管理、或いはリハビリ等に適したトレーニング装置というのも公知となっている(特許文献2参照)。
ただ、これらで開示したのは、トレーニング対象とするスポーツ種目等の動作様式に合わせて外周の形状を変形した変形カムを準備し、それにより、当該スポーツ種目等毎の動作様式に合わせたトレーニングを可能にするトレーニング装置である。変形カムは、対象とするスポーツ種目等の動作様式に合わせて多様な種類を準備すべきであり、対象種目等が変わる度に都度交換すべきものである。
なお、ここで言う「スポーツ種目等の動作様式」とは、各スポーツ種目等毎の、”動作のどの段階でどのような力学的特徴の力を発揮させるべきか、またどの段階で力を出さない方が良いのか”と言うような、一動作中における力の出し方、即ちアスリート自身が発揮すべき力の出力特性その他を指し示すものとする。
また、変形カムに巻回されるワイヤロープ等は、一端側が変形カムに固定され、他端側がおもりその他の負荷に固定されている。
ここで、ワイヤロープ等の長さが一定であると、トレーニング対象とするスポーツ種目等の動作様式に合わせて変形カムの外形が変形・準備されているにもかかわらず、使用者の身長、或いは腕や脚の長さ如何によっては、使用者に対し、本来、対象とするスポーツ種目等の動作様式に合わせて与えようとした最適な負荷を与えることが出来ないという問題があった。
特開2004−135800号公報 特開2006−34696号公報
したがって本発明は、”動作のどの段階でどのような力学的特徴の力を発揮させるべきか、またどの段階で力を出さない方が良いのか”と言うような、一動作中における力の出力特性その他の各スポーツ種目等毎の動作様式に合わせた力の出し方を、使用者により正確かつ確実に修得させることが可能なトレーニング装置を提供することを課題とする。
又本発明は、トレーニングの対象種目等に合わせて多様な種類の変形カムを準備する必要があり、これまでトレーニングの対象種目等が変わる度に都度、変形カムの交換を余儀なくされていた従来装置に代えて、あらゆるスポーツ等の動作様式の特異性に1台で気軽に対応することが可能なトレーニング装置を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決し得るトレーニング装置を得るべく鋭意検討を重ねた結果、「一動作の始めから終わりまでを変形カムの回転(例えば、0度から360度まで)で置き換える」と言う思想はそのまま、
少なくともいずれか一方が変形カムとなり得る滑車を2枚(第1の滑車、第2の滑車)用意してこれらを同一回転軸上に備えると共に、
第1又は第2の滑車に対する第2又は第1の滑車を、回転軸は共通のまま角度変位させ、それにより、第1の滑車に対する第2の滑車の相対的な重ね合わせ位置を変更し得る様構成することで上記目的を概ね達成可能なことを見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明のトレーニング装置は、使用者からの張力を受けるベルトが外周に巻回され、前記使用者からの張力を受けて回転又は角度変位可能な第1の滑車と、
前記第1の滑車の外周に巻回され、一端側が前記第1の滑車の外周に固定されると共に、他端側から前記使用者からの張力を受けて前記第1の滑車を回転又は角度変位させる第1のベルトと、
前記第1の滑車の回転軸と同軸上に備えられ、前記第1の滑車の回転に伴って同時に回転可能な第2の滑車と、
前記第2の滑車の外周に巻回され、一端側が前記第2の滑車の外周に固定されると共に、他端側に負荷が固定され、前記使用者からの張力及び前記第1の滑車の回転又は角度変位を受けて回転又は角度変位して前記負荷に変化を与えることが可能な第2のベルトと、
少なくとも前記第1の滑車、第2の滑車を支える架台とからなり、
前記第1又は第2の滑車の少なくとも一方が変形カムからなっていると共に、
前記第1又は第2の滑車に対する前記第2又は第1の滑車を、前記回転軸は共通のまま角度変位させ、それにより、前記第1の滑車に対する前記第2の滑車の相対的な重ね合わせ位置を変更することによって前記使用者の体格、トレーニングしたい競技の出力特性その他の事情に合わせて負荷のピークが来る位置を変更可能な様構成されたことを特徴とするものである。
ここで、前記負荷の増減は、おもりの上下によって実現されると共に、
前記変形カムは、変形カムの中心軸から外周までの距離を適宜変えることによって、前記おもりの上下に際し前記使用者から発揮されるべき必要トルクの大きさが変化する様になっており、これを利用して、
前記変形カムを、前記使用者がトレーニング等を行いたい動作様式に合った出力特性に対応するよう作製することが好ましい。
また、前記第1のベルトの他端側を、前記使用者からの入力を受け得る第1のアジャスタに接続し、前記使用者の体格に合わせて前記第1のベルトの長さを調節可能な様構成する、或いは、前記第2のベルトの他端側を、前記負荷に固定される第2のアジャスタに接続し、前記使用者の体格、トレーニングしたい競技の出力特性その他の事情に合わせて前記第2のベルトの長さを調節可能な様構成すると、実際に使用者の体格、トレーニングしたい競技の出力特性その他の事情に合わせて負荷のピークが来る位置をより容易に変更することが可能となる。
本発明において、「負荷」とは、使用者にある一定の抵抗を与えて筋肉の鍛錬を行うものをいい、上下に昇降するおもりもこれに含まれる。これには、例えば、油圧により一定の負荷を発生するトレーニング装置であればその油圧によって得られた抵抗力、電気ブレーキにより一定の負荷を発生するトレーニング装置であればその電気ブレーキをオン状態にしたときに得られる抵抗力、またパウダクラッチにより一定の負荷を発生するトレーニング装置であれば励磁コイルに入力電流が通じている状態に得られる抵抗力、等が挙げられる。
本発明において、「負荷の増減の変化」とは、トレーニング装置の使用者にある抵抗が生じている、いわゆる負荷の「オン」状態、反対にトレーニング装置の使用者に抵抗が生じていない、いわゆる負荷の「オフ」状態のほか、負荷が時間が経つのに応じて漸増又は漸減する状態をも含むものとする。
本発明において、「おもり」とは、市中のスポーツクラブ等に設置されているトレーニングマシンに見られる、いわゆる”ウェイト”と通称されているもの等の他、人工の錘、或いはトレーニング装置の使用者自身を含めた人間の体重をも言うものとする。
本発明において、おもりの「上下」とは、鉛直方向成分のみからなり、鉛直方向に上下させることを言う以外に、鉛直成分の他水平成分をも含み、斜め方向に昇降することも含まれるものとする。
本発明において「出力特性」とは、ある特定のスポーツ種目等において、その一動作期間中に発揮すべき力の出し方の理想状態、或いは標準的な状態を表わすものを言う。
本発明において「変形カム」とは、例えば、F×L=定数、なる関係で特定されるような、出力特性に対応して作製された、少なくとも一つの板体等を指し示すものとする。ここで、Fは力、Lは変形カムの中心軸から外周までの距離を言う。
上記の「負荷」の説明と関連して、以下に説明する実施例では、変形カムの中心軸から外周までの距離Lが短くなる程、i)使用者が体感する負荷は軽くなること、を重要な着眼点として挙げるべきである。また、ii)負荷が軽く感じられるという事はすなわち、同じ大きさの力を発揮している場合は、速い動作をすることが可能であるということの表れでもあり、この事実を認識することでもさらに、iii)各スポーツ種目等毎の、”動作のどの段階でどのような力学的特徴の力を発揮させるべきか、また、どの段階で力を出さない方が良いのか”と言うような、一動作中における求められる力学的特徴にあった力の出し方、即ちアスリート自身が発揮すべき力の出力特性を使用者に覚えさすトレーニングもなしえるということ、を重要な着眼点として挙げるべきである。
「回転」には、0度から360度までの1回転のほか、一定範囲の角度変位も包含されるものとする。
本発明によれば、トレーニングの対象種目等に合わせて多様な種類の変形カムを準備する必要があり、これまでトレーニングの対象種目等が変わる度に都度、変形カムの交換を余儀なくされていた従来装置に代えて、あらゆるスポーツ等の動作様式の特異性に1台で気軽に対応することが可能なトレーニング装置を提供することができる。
又本発明によれば、使用者の体格その他の事情に合わせて負荷のピークが来る位置を容易に変更することが可能なトレーニング装置を提供することができる。
従来装置と同様、本発明に係る上記のトレーニング装置は、例えば水泳のプル(手で水をかく)動作のように、水をキャッチしてから徐々に筋出力が大きくなり、動作の中盤から終盤に筋力発揮のピークを迎えた後、最終的に一動作の終了時点においては筋出力は殆ど生じていない、という様な筋力の発揮特性を一動作期間中において必要とする種目、又反対にピッチングをはじめとする、使用者に対して一動作のはじまりに負荷が大きく掛かる種目のいずれにも適用可能であるほか、その他様々なスポーツ種目等のトレーニングにも適用可能である。
少なくとも第1の滑車又は第2の滑車の何れか一方に用いられる変形カムは、中心からの半径の距離に対応して使用者の体感する負荷が変化するため、動作様式の特異性に対応し、各種目毎の出力特性に合ったトレーニング環境を使用者に提供出来る。
また、第1の滑車に対する第2の滑車の相対的な重ね合わせ位置を変更することによって前記使用者の体格に合わせて負荷のピークが来る位置を変更することにより、使用者に掛けられる負荷はどうとでも可変できる。
本発明は、適用を受けるトレーニングマシンの用途や形態等に何ら影響を受けず、またこれらより何の限定をも受けないため、適用の可能性は限り無く大きいものである。
以下、添付図面及び一実施例に基づき、本発明のトレーニング装置の最良実施形態に付き説明する。
図1〜3は、本発明を適用したレッグプレス装置の初期状態、負荷のピーク状態、そして一動作の終了状態を夫々示す図である。Aは正面図、Bは第1及び第2の滑車部分の拡大図、Cは変形カムの回転角度と必要トルクとの関係を示すグラフである。図4及び図5は、図1Aに示した図の左側面を、図中の矢印B側及びA側より表わした図である。図6は、第1及び第2の滑車部分を、図1A中の矢印B側より表わした拡大図である。図7は、第1及び第2の滑車の中心軸を通る断面図であって、図1A中の矢印B側より見た図である。図8は、本発明を適用したレッグプレス装置の斜視図である。
また図9及び10は、本発明を適用したレッグプレス装置の初期状態及び一動作の終了状態を示す別の図である。図9及び10では、図1〜3に示すものに比べて、第1の滑車D1に対する第2の滑車D2の相対的な重ね合わせ位置が変更され、使用者の体感する負荷特性が、実際のペダリングの一動作で求められる出力特性により即したものへと改められている。
実施例に示すレッグプレス装置は、自転車競技の選手で求められる臀部および太股の筋力トレーニング等に用いられるものである。
まず始めに、図面に基づいて、本実施例に係る装置の概要を説明する。
本実施例に係るトレーニング装置1の基本骨格については従来のトレーニング装置と略同様であるが、図中、Fは架台、Cはクッション、Uは使用者、SBはシートバックである。シートバックSBには、公知のリクライニング機構RCLが備えられている。Sは使用者Uの足底からの力が伝えられ得るスライダであって、内蔵されたローラにより、架台Fに備えられたレールR1の上を往復自在に構成されている。スライダSの上には、使用者Uの体力その他に応じて追加のおもりW2を載せることも可能となっている。スライダSより先には、第1及び第2の滑車D1,D2並びにおもりW1が、夫々アジャスタA1,A2、プーリP1〜P3、テンショナT1,T2、第1及び第2のベルトB1,B2を介して接続されている。
おもりW1は、ベルトB2の引っ張りに応じ、架台Fの鉛直方向に立設されたレールR2に沿って上下自在に構成されている。通常、おもりW1は重力により、架台Fの下部に着いた状態となっている。同様に、スライダSも重力により、レールR1の下端で停止した状態となっている。
プーリP1〜P3及びテンショナT1,T2は、架台F内部に取り付けられている。第1及び第2の滑車D1,D2は、架台Fに、回転軸Xにより、回転可能なように軸支された状態で取り付けられている。第1及び第2の滑車D1,D2の結合態様については後述する。
アジャスタA1,A2は、夫々、スライダSとおもりW1に固定されている。アジャスタA1,A2には、第1及び第2のベルトB1,B2の他端が接続され、実際に使用者Uの体格や第1及び第2の滑車D1,D2のサイズ、トレーニングしたい競技の出力特性その他の事情に合わせて第1及び第2のベルトB1,B2のベルトの長さを調節出来る様になっている。
[第1及び第2の滑車D1,D2の結合態様について]
次に、第1及び第2の滑車D1,D2の結合態様について説明する。本実施例では、第2の滑車D2が変形カムである。この変形カムについては別項で説明する。
通常の状況下では、第1及び第2の滑車D1,D2は、互いの密結合状態が保たれている。各図に示すとおり、第2の滑車D2は、第1の滑車D1の回転軸Xと同軸上に備えられ、第1の滑車D1の回転に伴って同時に回転可能な様構成されている。
さらに本発明では、第1及び第2の滑車D1,D2は、回転軸X、回転中心HCは共通のまま、調整により、第1の滑車D1に対する第2の滑車D2の相対的な重ね合わせ位置を変更可能な様構成されている。
図6及び7に示す通り、本実施例では、第1の滑車D1側に設けられた複数本のピンPINと、これに対応するように第2の滑車D2側に設けられた複数個の穴HAにより、通常の状況下における第1及び第2の滑車D1,D2互いの密結合状態が保たれている。
ピンPIN及び穴HA共、回転軸X及び回転中心HCの周りに設けられている。また、第1の滑車D1に対する第2の滑車D2の相対的な重ね合わせ位置を変更し得る様、第2の滑車D2には、第1の滑車D1に設けられたピンPINよりも多数の穴HAが設けられている。
実際に、第1の滑車D1に対する第2の滑車D2の相対的な重ね合わせ位置を変更する際は、図6に示すように第1及び第2の滑車D1,D2互いの密結合状態を一旦解除する。
その後、第1又は第2の滑車D1,D2に対して第2又は第1の滑車D2,D1を、回転軸X及び回転中心HCは共通のまま角度変位させたのち、再び図7に示す密結合状態に戻す。
[変形カムについて]
尚以下では、本発明のトレーニング装置に使用する変形カムの形状を決定する様子の一例を示す。
i)トレーニング対象種目の出力特性を把握
まず、トレーニング対象種目の出力特性を把握することから始まる。ここで数ある種目の中では、未だその一動作中において発揮すべき力の出し方を表わす出力特性の態様が明らかにされていないようなものもあるが、この場合は運動力学(バイオメカニクス)等の研究結果を活用して、出力特性の様子を出来る限り明らかにしておく。或いは、書籍等から見つけてきても構わない。いずれにしても、一動作中における標準的なものであれば好適である。複数の種目を対象とする場合は、出来る限り多くの数の特性を把握しておくことが好ましい。
ii)変形カムを作製
次に、変形カムの製作に取り掛かる。第1の滑車D1、又は第2の滑車D2の少なくとも何れかを変形カムとする。
変形カムの形状を特定する手法の一例としては、半径r(cm)の滑車を用いて重さm(kgw)のおもりを持ち上げる際、この滑車と同軸に連結された変形カムの半径(或いは距離)Lに対応して必要な力(トルク)の大きさFも異なると言うことを利用するものが挙げられる。このときの関係式はr(cm)×m(kgw)=一定=F×L (Fは力(kgw)、Lは変形カムの中心軸から外周までの距離(cm))である。
これを応用すれば、出力特性のグラフに表わされた、その瞬間における必要な力に対応する変形カムの半径(距離)が導き出されることになる。この手法を用いて、一動作の初めから動作の終了の時点までを、例えば変形カムの0度から360度として、一動作の初めから動作の終了の時点までの、出力特性の瞬間毎の必要な力に対応する変形カムの半径(距離)を求めて、変形カムの形状を特定することが出来る。
iii)マシンに取付
得られた変形カムは、第1の滑車D1及び第2の滑車D2の組合せのかたちで、適用対象となるマシンに取り付けられる。
本実施例では、図1に示すように、使用者Uから何ら力を加えない無負荷時において、第2のベルトB2は、その一端が変形カムである第2の滑車D2に連結されているだけで、第2の滑車D2の周りに巻回されていない状態としておく。一方、このとき第1のベルトB1は、第1の滑車D1の周りにおいて巻回されている状態としておく。
本実施例の構成では、図1の状態で使用者UがスライダSに力を加えると、図1〜3からも明らかな通り、スライダSが斜め上方へとスライドすると共に、最終的には第1及び第2の滑車D1,D2は略180度回転し、同時に第2のベルトB2が第2の滑車D2に巻き取られる。
[本実施例装置の使用態様について]
図1に示すとおり、使用者UからスライダSに力を加えない無負荷時において、まず、第1のベルトB1は、一端が第1の滑車D1に連結され、その周りを略一周したのち、テンショナT1及びプーリP1を経て、他端がアジャスタA1に接続されている。第2のベルトB2は、一端が第2の滑車D2に連結され、その後、テンショナT2及びプーリP2、P3を経て、他端がアジャスタA2に接続されている。
使用者UからスライダSに力を加えた状態を表す図2,3に示す通り、本実施例では、使用者UからスライダSに力を加えるに伴い、第1の滑車D1からは第1のベルトB1が巻き出される一方、第2の滑車D2には第2のベルトB2が巻き取られる。なお、図2に示す状態は、使用者Uに対する負荷がピークにある状態を、図3に示す状態は使用者Uに対する負荷がピークを脱出した状態を示している。
変形カムの形状は、トレーニングしようとするスポーツ種目の出力特性に合わせてそれ専用の形状とすることも可能である。しかしながら、従来どおり、対象とするスポーツ種目等の動作様式や発揮すべき出力特性に合わせて多様な種類の変形カムを準備しなければならないとすると、対象種目等が変わる度に都度変形カムを交換する手間が発生するばかりでなく、変形カムの設計製作コストも嵩み、トレーニング装置を多種多様な競技へと対応させることに一々、技術的及び経済的困難を伴うという課題があった。
本発明では、変形カムの形状自体は、使用者Uに対する負荷のピーク状態とミニマム状態が産み出し得る一般的なものとしておき、その上で、第1の滑車D1に対する第2の滑車D2の相対的な重ね合わせ位置を変更可能な構成を採ることで、上記課題を解決し、トレーニング装置1の汎用性を確保している。
具体的には、第1又は第2の滑車D1,D2に対する第2又は第1の滑車D2,D1を、回転軸X、回転中心HCは共通のまま角度変位させ、それにより、第1の滑車D1に対する第2の滑車D2の相対的な重ね合わせ位置を変更することによってi)使用者の体格に合わせて、ii)或いは対象とするスポーツ種目等の動作様式や発揮すべき出力特性に合わせて負荷のピークMが来る位置を変更可能な様構成している。
本構成により、負荷のピークMが来る位置を初期、中程、最後と任意に設定することが可能となる。
したがって、例えば使用者に対して一動作のはじまりに負荷が大きく掛かる様な装置としたい場合には、第2の滑車D2の重ね合わせ位置を、図1に示す初期状態において、図2Bに示す如くピーク点Mが鉛直下方に来る様調整すれば良い。なお、ピッチング、跳躍、投てき等、一動作のはじまりに掛かる負荷の大きい種目では、動作の初期に負荷が掛り、後半にかけて負荷が抜けて行く動作となる。
反対に、使用者に対して一動作の終わりに負荷が大きく掛かる様な装置としたい場合には、第2の滑車D2の重ね合わせ位置を、図3に示す一動作の終了状態において、図2Bに示す如くピーク点Mが鉛直下方に来る様調整すれば良い。
なお、本実施例装置では、図2Bに示す如く負荷のピークMが来る位置を略中程に設定している。
これは、上死点からクランクが水平になるまでペダルを踏み込んでから、更に下死点までペダルを踏み降ろしたのち、クランクが再び上死点に戻って来るまでの動作(いわゆる自転車のペダリング動作)では、クランクが水平になる位置で使用者Uは最大の力を発揮すべきであるという考え方に基づき設定されたものである。
その他の種目を含め一動作の始めから終わりまでを変形カムの回転で置き換える発想の下では、図1〜3に示す第1及び第2の滑車D1,D2の組合せ関係を持った装置は、文字通り、動作のはじまりと終わりに負荷が大きくならないトレーニング装置となっている。
また、図9及び10は、本発明を適用したレッグプレス装置の初期状態及び一動作の終了状態を示す別の図である。図9及び10では、図1〜3に示すものに比べて、第1の滑車D1に対する第2の滑車D2の相対的な重ね合わせ位置が変更され、使用者の体感する負荷特性が、実際のペダリングの一動作で求められる出力特性により即したものへと改められている。
[変形例]
以上、本発明に付き一実施例を用いて詳細に説明したが、本発明は以上の構成に何等限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、第1及び第2のベルトB1,B2はいずれの材料からなるものであっても良く、その他例えば、移動方向と直角方向に延びる溝や、歯が設けられているようなゴムを始めとする弾性材からなるベルト(歯或いは溝付きのもの)からなるものであっても、また革製のベルト、或いは金属チェーンからなるものであっても良い。
また、第1及び第2のベルトB1,B2は、機械的、電気的或いは磁気的手段等により、第1及び第2の滑車D1,D2の外周にぴったりと沿って移動する様に構成されていることがより好ましい。
本発明が適用されるトレーニング装置も、レッグプレス装置に何等限定されないばかりか、テンショナやプーリの数についても特段の限定は無い。
また、第1及び第2の滑車D1,D2並びに第1及び第2のベルトB1,B2からなる構成が最低限維持されていれば本発明の適用は可能であり、これを超える数の滑車やベルトが存在していても特に構わない。
負荷の増減も、おもりの上下に何等限定されない。
その他、変形カムによる負荷の変動原理、スポーツ種目毎に違ったものが存在する動作様式の特異性やその特性の把握手法の一例などは、特許文献1及び2に於いて本願出願人が明らかにしたとおりである。
又本発明のトレーニング装置は、スポーツ選手等の筋力トレーニングに用いるほかにも、特許文献2で示した通りリハビリテーションへの応用も可能であるほか、様々な分野に適用可能であり、その可能性は無限に広がっている。
以上に説明した通り、本願発明は、あらゆるスポーツ等の動作様式の特異性その他の事情に1台で気軽に対応することが可能なトレーニング装置を提供する新規かつ有用なるものであることが明らかである。
本発明を適用したレッグプレス装置の初期状態を示す正面図である。 本発明を適用したレッグプレス装置の負荷ピーク状態を示す正面図である。 本発明を適用したレッグプレス装置の、一動作の終了状態を示す正面図である。 本発明を適用したレッグプレス装置の左側面である(図1A中の矢印B側より見た図)。 本発明を適用したレッグプレス装置の左側面である(図1A中の矢印A側より見た図)。 第1及び第2の滑車部分を、図1A中の矢印B側より表わした拡大図である。 第1及び第2の滑車の中心軸を通る断面図である(図1A中の矢印B側より見た図)。 本発明を適用したレッグプレス装置の斜視図である。 本発明を適用したレッグプレス装置の初期状態を示す別の正面図である。 本発明を適用したレッグプレス装置の、一動作の終了状態を示す別の正面図である。
符号の説明
1 トレーニング装置
A1,A2 アジャスタ
B1 第1のベルト
B2 第2のベルト
C クッション
D1 第1の滑車
D2 第2の滑車
F 架台
M ピーク点
HA 穴
HC 回転中心
P1〜P3 プーリ
PIN ピン
R1、R2 レール
RCL リクライニング機構
S スライダ
SB シートバック
T1,T2 テンショナ
U 使用者
W1、W2 おもり
X 回転軸

Claims (4)

  1. 使用者からの張力を受けるベルトが外周に巻回され、前記使用者からの張力を受けて回転又は角度変位可能な第1の滑車と、
    前記第1の滑車の外周に巻回され、一端側が前記第1の滑車の外周に固定されると共に、他端側から前記使用者からの張力を受けて前記第1の滑車を回転又は角度変位させる第1のベルトと、
    前記第1の滑車の回転軸と同軸上に備えられ、前記第1の滑車の回転に伴って同時に回転可能な第2の滑車と、
    前記第2の滑車の外周に巻回され、一端側が前記第2の滑車の外周に固定されると共に、他端側に負荷が固定され、前記使用者からの張力及び前記第1の滑車の回転又は角度変位を受けて回転又は角度変位して前記負荷に変化を与えることが可能な第2のベルトと、
    少なくとも前記第1の滑車、第2の滑車を支える架台とからなり、
    前記第1又は第2の滑車の少なくとも一方が変形カムからなっていると共に、
    前記第1又は第2の滑車に対する前記第2又は第1の滑車を、前記回転軸は共通のまま角度変位させ、それにより、前記第1の滑車に対する前記第2の滑車の相対的な重ね合わせ位置を変更することによって前記使用者の体格、トレーニングしたい競技の出力特性その他の事情に合わせて負荷のピークが来る位置を変更可能な様構成されたことを特徴とするトレーニング装置。
  2. 前記負荷の増減は、おもりの上下によって実現されると共に、
    前記変形カムは、変形カムの中心軸から外周までの距離を適宜変えることによって、前記おもりの上下に際し前記使用者から発揮されるべき必要トルクの大きさが変化する様になっており、これを利用して、
    前記変形カムを、前記使用者がトレーニング等を行いたい動作様式に合った出力特性に対応するよう作製することを特徴とする請求項1に記載のトレーニング装置。
  3. 前記第1のベルトの他端側を、前記使用者からの入力を受け得る第1のアジャスタに接続し、前記使用者の体格、トレーニングしたい競技の出力特性その他の事情に合わせて前記第1のベルトの長さを調節可能な様構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のトレーニング装置。
  4. 前記第2のベルトの他端側を、前記負荷に固定される第2のアジャスタに接続し、前記使用者の体格、トレーニングしたい競技の出力特性その他の事情に合わせて前記第2のベルトの長さを調節可能な様構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトレーニング装置。
JP2007113852A 2007-04-24 2007-04-24 トレーニング装置 Pending JP2008264336A (ja)

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