JP2016209445A - 力発生装置、力変換装置、トレーニング装置、連結セレクタ、回転部材 - Google Patents

力発生装置、力変換装置、トレーニング装置、連結セレクタ、回転部材 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の特性を有する力もしくはトルクを発生する力発生装置を提供する。
【解決手段】力変換装置100は、紐状部材102および回転部材110を備える。回転部材110は、回動自在に軸支され、その回転により紐状部材102を巻き取る。回転部材110は、径が紐状部材102の巻き取り量に応じて徐変する第1部分112を有する。引張装置202は、紐状部材102を、回転部材110から引き出す方向に引っ張る。
【選択図】図2

Description

本発明は、力発生装置に関する。
従来のトレーニング装置は、運動者に対してウェイトを使って負荷を加えるものが一般的であった(特許文献1参照)。このため運動者が70kgのバーベルを持ち上げる運動をしたければ、70kgのウェイトが必要になるため、装置が重くなるという問題がある。またトレーニング中にウェイトが落下すると大きな事故を起こしかねず、したがって運動者を補助する補助者が付き添うことが必要な場合もある。更に、トレーニング中の重さの調整やトレーニング装置の運搬もウェイトが存在しているために面倒で不便である。
特開2006−122499号公報
本発明者らは、ウェイトの代替としてバネを利用することを検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
ウェイトを用いたトレーニング装置では、移動量に依存しない一定の負荷を加えることができる。これに対してバネが発生する力は、フックの法則に従ってその伸び量(変位量)に比例するため、バネを用いたトレーニング装置では、移動量に応じて負荷が変化する。たとえば、バネを用いたウェイトリフティングのトレーニング装置では、負荷が、持ち上げ初めは軽く、持ち上げるに従って重くなるため、実際のウェイトリフティングのそれとはかけ離れたものとなる。
かかる状況において本発明者らは、バネを用いてもウェイトと同じ負荷を得るためには、変位量xを引数とするある関数f(x)で与えられる力FINを、変位量xを引数とする別の関数g(x)で与えられる力FOUTに変換する装置、機構が有用であることを認識するに至った。かかる装置、機構は、トレーニング装置に限らず、さまざまな用途、場面において、ある特性を有する力を、別の特性を有する力に変換する際に有用である。なお以上の考察を、本発明の分野における共通の一般知識の範囲として捉えてはならない。さらに言えば、上記考察自体が本発明者らがはじめて想到したものである。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、所望の特性を有する力を発生する力発生装置の提供にある。
本発明のある態様は、力発生装置に関する。力発生装置は、紐状部材と、回動自在であり、その回転により紐状部材を巻き取る回転部材であって、その径が紐状部材の巻き取り量に応じて徐変する第1部分を有する回転部材と、紐状部材を、回転部材から引き出す方向に引っ張る引張装置と、を備える。
第1部分の径(半径)rが、回転部材の回転角θの関数としてr(θ)で表されるものとする。紐状部材が回転部材に対して滑ることなく巻回する場合、引張装置が紐状部材に与える力をFとするとき、回転部材のトルクNは、
N=r(θ)×F
で与えられる。Fは、変位量や時間を引数とする関数で表されてもよく、定数であってもよい。この力発生装置によれば、第1部分の半径を表す関数r(θ)の設計に応じて、所望の特性を有するトルクを発生することができ、あるいはそのトルクを力として出力できる。
本発明の別の態様もまた、力発生装置である。この力発生装置は、紐状部材と、回動自在であり、紐状部材が巻回されるとともに、紐状部材の引き出しにより回転する回転部材であって、その径が紐状部材の引き出し量に応じて徐変する第1部分を有する回転部材と、回転部材に対して、紐状部材の引き出しを妨げる方向にトルクを与える引張装置と、を備える。
第1部分の径(半径)rが、回転部材の回転角θの関数としてr(θ)で表されるものとする。紐状部材が回転部材に対して滑ることなく巻回する場合、引張装置が回転部材に与えるトルクをNとするとき、紐状部材が負荷を引く力Fは、
F=N/r(θ)
で与えられる。Nは、変位量や時間を引数とする関数で表されてもよく、定数であってもよい。この力発生装置によれば、第1部分の半径を表す関数r(θ)の設計に応じて、所望の特性を有する力Fを発生することができる。
本発明の別の態様は、トレーニング装置に関する。トレーニング装置は、上述のいずれかの力発生装置と、力発生装置の出力を負荷として運動者に与える伝達手段と、を備える。
この態様によれば、運動者に与える負荷を、回転部分の半径rを表す関数r(θ)に応じて設計、調整することができる。
本発明のさらに別の態様は、力変換装置である。この力変換装置は、紐状部材と、紐状部材が巻き付けられる回転部材であって、その径が紐状部材の巻き込み量、引き出し量に応じて徐変する回転部材と、を備える。
この態様によると、ある特性を有する力あるいはトルクを、別の特性を有する力あるいはトルクに変換することができる。
本発明によれば、所望の特性を有する力を発生することができる。
図1(a)〜(c)は、実施の形態に係る力変換装置の原理を説明する模式図である。 第1の実施の形態の第1実施例に係る力発生装置を示す図である。 図3(a)〜(c)は、図2の力発生装置の動作を示す図である。 第2実施例に係る力発生装置および力変換装置の斜視図である。 第3実施例に係る力発生装置および力変換装置の斜視図である。 図6(a)は、力発生装置の出力を一定とするr(θ)を示す図であり、図6(b)は、ガイドの軌跡を示す図である。 第2の実施の形態の第1実施例に係る力発生装置を示す図である。 図8(a)〜(d)は、図7の力発生装置の動作を示す図である。 第2実施例に係る力発生装置および力変換装置の斜視図である。 第3実施例に係る力発生装置および力変換装置の斜視図である。 力発生装置を備えるトレーニング装置の斜視図である。 トレーニング装置の側面図である。 伝達手段の斜視図である。 伝達手段の斜視図である。 連結セレクタを上から見た斜視図である。 連結セレクタを下から見た斜視図である。 図17(a)は、複数のギアを示す斜視図であり、図17(b)はギアの凹凸の模式図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
1. 力変換装置
はじめに、力変換装置について説明する。図1(a)〜(b)は、実施の形態に係る力変換装置100の原理を説明する模式図である。図1(a)には力変換装置100の斜視図が、図1(b)、(c)に、回転部材110の側面図および平面図が示される。
力変換装置100は、主として、紐状部材102および回転部分110を備える。紐状部材102は、柔軟性を有する張力の伝達手段であり、負荷に応じてワイヤ、ロープ、ケーブル、紐、糸、ベルト、チェーンなどから選択することができる。
回転部分110は、回動自在に軸支され、その回転に応じて紐状部材102が巻き付けられ、あるいは引き出される。回転部材110の半径rは、紐状部材102の巻き込み量、引き出し量に応じて渦巻き状に徐変する。ここでは、説明の簡易化、理解の容易化のため、紐状部材102の一端104が、回転部材110に対して固定されているものとする。
いま回転部材110の基準位置からの回転角をθと定義し、回転部材110の半径rが、回転角θを引数とする関数r(θ)で与えられるものとする。紐状部材102が回転部材110に対して滑ることなく巻回する場合、紐状部材102が引かれる力F、回転部材110のトルクN、半径r(θ)の間には、以下の式が成り立つ。
F×r(θ)=N
したがって、ある特性を有するトルクNを入力とした場合、F=N/r(θ)で与えられる力Fに変換することができる。あるいは反対に、ある特性を有する力Fを入力とした場合、N=F×r(θ)で与えられるトルクNに変換することができる。つまり、回転部材の半径r(θ)の形状に応じて、ある特性を有する力あるいはトルクを、別の特性を有する力あるいはトルクに相互変換することができる。
以上が力変換装置100の原理である。本発明は、上述の説明から導かれるさまざまな装置に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例を説明する。
続いて力変換装置100を用いた力発生装置200について、第1、第2の実施の形態に即して具体的に説明する。
2. 第1の実施の形態に係る力発生装置
(1) 第1実施例
図2は、第1の実施の形態の第1実施例に係る力発生装置200を示す図である。力発生装置200は、主として、上述の力変換装置100と、引張装置202と、を備える。第1の実施の形態では、図1の力変換装置100を、紐状部材102に与える力Fが入力、トルクNが出力となる態様で利用する。
力変換装置100の回転部材110は、その回転によって紐状部材102を巻き取る。図2には、巻き取り量がゼロの状態が示される。この実施の形態においても、紐状部材102の一端104は、回転部材110のある点に固定されているものとする。回転部材110の第1部分112には、巻き取られた紐状部材102が沿うべき経路に沿って溝(以下、この溝をガイド114と称する)が形成される。このガイド114の半径がr(θ)で与えられる。かくして、回転部材110を図中、θ正方向に回転させると、紐状部材102が、回転部材110の第1部分112に設けられたガイド114に沿って巻き取られていく。引張装置202は、紐状部材102を、回転部材110から引き出す方向に引っ張る。
引張装置202は、たとえばコイルやスプリング、ばねのような弾性体であってもよいし、油圧あるいは空気圧を用いた装置であってもよく、あるいはウェイトを用いた一定加重を与える手段であってもよく、紐状部材102に力Fを付与できればその構成、方式は問わない。以下では、理解の容易化、説明の簡潔化のため、引張装置202は、力Fが、変位量xを引数とする関数f(x)で与えられるものとする。
F=f(x)
以上が力発生装置200の構成である。続いてその動作を説明する。図3(a)〜(c)は、図2の力発生装置200の動作を示す図である。
図3(a)〜(c)には、力発生装置200のθ=0°,180°,360°の状態が示される。図中、紐状部材102のうち、回転部材110の第1部分112に巻き取られた部分にハッチングを付している。
図3(a)〜(c)それぞれの状態において、引張装置202が紐状部材102に与える力F、および回転部材110のトルクNは、以下で与えられる。
θ=0°, F=f(0), N=r(0°)・F
θ=180°, F=f(x), N=r(180°)・F
θ=360°, F=f(x), N=r(360°)・F
したがってこれらを一般化すれば、任意の角度θにおけるトルクNとして、式(1)を得る。
N=r(θ)×f(x) …(1)
つまり、r(θ)の形状に応じて、所望の特性(たとえばθ依存性)を有するトルクNを発生することができる。
(2) 第2実施例
図4は、第2実施例に係る力発生装置200aおよび力変換装置100aの斜視図である。回転部材110は半径rが略一定値rである第2部分116を有している。力変換装置100aは図2の力変換装置100に加えて、出力用の紐状部材120を備える。紐状部材120は、第2部分116に巻き付けられており、紐状部材120の一端122は、第2部分116のある箇所に固定される。
紐状部材120の力をGと書くとき、式(2)が成り立つ。
G×r=N …(2)
したがって、力発生装置200aによれば、式(3)で与えられる力Gを発生することができる。
G=N/r=r(θ)×f(x)/r …(3)
また図4の力変換装置100aによれば、引張装置202が発生する力Fを、力Gに変換することができる。なお図4の力変換装置100aにおいて、rは任意でよい。
(3) 第3実施例
図5は、第3実施例に係る力発生装置200bおよび力変換装置100bの斜視図である。この実施例では第2部分116は第1部分112と連続しており、第2部分116の半径rは、第1部分112のr(0)と実質的に等しい。また図4では別々であった紐状部材102と紐状部材120とが、連続する一本の紐状部材130となっている。紐状部材130が第1部分112および第2部分116に滑り無く巻き付けられる場合には、図5の構成と図4の構成は力学的に等価とみなすことができる。
図5の力変換装置100bおよび力発生装置200bによれば、図4のそれらと同様に、力Fを力Gに変換することができる。また図4では二本必要であった紐状部材が一本で足りるため、構造を簡素化でき、コストを下げることができる。
(4) 力の変換の具体例
第1の実施の形態に係る力発生装置200によれば、ある特性を有する力Fを、別の特性を有するトルクNもしくは力Gに変換することができるが、以下では、力Fと力Gの変換について、いくつかの具体例を説明する。以下の説明では、図5の力発生装置200bを採用する。
(4.1) 第1の具体例
第1の具体例では、引張装置202として弾性体が使用され、力発生装置200bの出力Gは一定である。弾性体の力Fは、ばね定数kを用いて、式(4)で表される。Lはバネの伸び量であり、L=x+Lの関係が成り立つ。
F=f(x)=kL=k(x+L) …(4)
この場合、式(4)を式(3)に代入し、式(5)を得る。
G=N/r=r(θ)×(F+kx)/r …(5)
ただしF=kL
したがって求めるべきr(θ)は、式(6)となる。
r(θ)=G・r/(F+kx) …(6)
式(6)を満たすr(θ)は、数値的に計算することができる。
図6(a)は、力発生装置200bの出力Gを一定とするr(θ)を示す図であり、図6(b)は、ガイド114の軌跡を示す図である。計算のパラメータとして、G=5kgf、r=6cm、N=30kgf−cm、k=0.16kgf/cmを用いている。
第1の具体例によれば、弾性体を用いて、変位に依存しない一定の力Gを発生することができる。
(4.2) 第2の具体例
第2の具体例では、引張装置202としてウェイトなどの一定荷重Fが使用され、力発生装置200bの出力Gは、弾性体と同様に変位に比例する。この場合、
F=f(x)=F
G=g(x)=G+kx …(7)
を満たすように、r(θ)を決めればよい。
+kx=r(θ)×F/r …(8)
従って求めるべきr(θ)は、式(9)となる。
r(θ)=(G+kx)×r/F …(9)
式(9)を満たすr(θ)も数値的に計算することができる。第2の具体例によれば、ウェイトを用いて、弾性体と同様の力Gを発生できる。
(4.3) そのほかの具体例
当業者によれば、第1、第2の具体例に限らず、力発生装置200が任意の力Gを発生可能であることが理解される。たとえばGは変位量xに対して、任意の実数Mを用いて、以下の関数g(x)で与えられてもよい。
G=g(x)=k・x
M=0の場合、第1の具体例の一定出力に相当し、M=1の場合、第2の具体例の弾性体に相当する。0<Mであれば、変位量が増加するほど力Gは増大することとなり、たとえば0<M<1であれば、変位量に対して弾性体よりも緩やかに増大する力を再現し、1<Mであれば、変位量に対して弾性体よりも急峻に強くなる力を再現できる。
またM<0として、変位量が増加するほど減少する力を発生することも可能である。この場合、渦巻きのガイド114の径rの徐変する方向を反対とすればよい。
また、出力Gは必ずしも連続である必要はなく、2個あるいは3個以上の複数の関数で表されてもよい。
G=g(x) (0<x<x
G=g(x) (x<x)
これにより、出力特性を途中で切り替えることができる。
(5) 半径r(θ)の厳密解
上述のように、半径r(θ)は、数値的に計算することが可能であるが、数学的には以下のように求められる。引張装置202の変位量xは、紐状部材102のうち、第1部分112に巻き取られた長さLと等しい。ガイド114の半径がr(θ)であるとき、巻き取り量Lは、式(10)で与えられる。
x=L=∫θ1〜θ2√(r(θ)+r’(θ))dθ …(10)
ただし、r’(θ)=dr(θ)/dθである。
式(10)を式(1)に代入すれば、式(11)を得る。
N=r(θ)×f(∫θ1〜θ2√(r(θ)+r’(θ))dθ) …(11)
力発生装置200により発生すべきトルクNが、θの既知の関数としてN(θ)で与えられるとする。そうすると、微分方程式(11)を解くことにより、r(θ)を求めることができる。
N(θ)=r(θ)×f(∫θ1〜θ2√(r(θ)+r’(θ))dθ) …(12)
たとえば第1の具体例で説明したように、回転角θに依存せず、一定のトルクNを発生させたい場合、式(12)は式(13)となる。
=r(θ)×F+k(∫θ1〜θ2√(r(θ)+r’(θ))dθ)
…(13)
この微分方程式(13)を直接解くことは容易ではないが、上述のように数値的には簡単に式(12)を満たすr(θ)を得ることができる。
3. 第2の実施の形態に係る力発生装置
(1)第1実施例
図7は、第2の実施の形態の第1実施例に係る力発生装置300を示す図である。力発生装置300は、主として、上述の力変換装置100と、引張装置302と、を備える。第2の実施の形態では、図1の力変換装置100を、紐状部材102の力Fが出力、トルクNが入力となる態様で利用する。
力変換装置100の回転部材110の第1部分112には、紐状部材102が巻回され、その一端104は、回転部材110のある点で固定される。回転部材110は、紐状部材102を引き出すことにより回転する。第1部分112の半径rは、紐状部材102の引き出し量に応じて徐変する。引張装置202は、回転部材110に対して、紐状部材102の引き出しを妨げる方向にトルクNを与える。
紐状部材102を、力Fに逆らって引っ張ると、紐状部材102が第1部分112から引き出され、それに応じて回転部材110がθ正方向に回転する。
以上が力発生装置300の構成である。続いてその動作を説明する。図8(a)〜(d)は、図7の力発生装置300の動作を示す図である。
図8(a)〜(c)には、力発生装置300のθ=0°,180°,360°の状態が示される。図中、紐状部材102のうち、回転部材110の第1部分112に巻き取られた部分にはハッチングを付している。
いま力発生装置200に対する入力であるトルクNを、θの関数としてN(θ)と書くとする。このとき、図8(a)〜(c)それぞれの状態において、紐状部材102に与える力F、および回転部材110のトルクN(θ)は、以下で与えられる。
θ=0°, N=N(0°), f=N/r(0°)
θ=180°, N=N(180°), f=N/r(180°)
θ=360°, F=f(360°), f=N/r(360°)
したがってこれらを一般化すれば、任意の角度θにおける力Fとして、式(14)を得る。
F(θ)=N(θ)/r(θ) …(14)
つまり、r(θ)の形状に応じて、所望の特性(たとえばθ依存性)を有する力Fを発生することができる。
(2) 第2実施例
図9は、第2実施例に係る力発生装置300aおよび力変換装置100cの斜視図である。回転部材110は半径rが略一定値rである第2部分116を有している。力変換装置100cは図2の力変換装置100に加えて、トルク入力用の紐状部材140を備える。紐状部材140は、第2部分116に巻き付けられており、紐状部材140の一端142は、第2部分116のある箇所に固定される。
引張装置202は、紐状部材140を力Gで引く。力Gは、θの関数であってもよい。このとき引張装置202が回転部材110に与えるトルクNは、式(15)で与えられる。
N=G×r …(15)
したがって力発生装置300aによれば、式(16)で与えられる力Fを発生することができる。
F(θ)=G×r/r(θ) …(16)
また図9の力変換装置100cによれば、引張装置202が発生する力Gを、力Fに変換することができる。なお図9の力変換装置100cにおいて、rは任意でよい。
(3) 第3実施例
図10は、第3実施例に係る力発生装置300bおよび力変換装置100dの斜視図である。この変形例では第2部分116は第1部分112と連続しており、第2部分116の半径rは、第1部分112のr(0)と実質的に等しい。また図9では別々であった紐状部材102と紐状部材140とが、連続する一本の紐状部材150となっている。紐状部材150が第1部分112および第2部分116に滑り無く巻き付けられる場合には、図10の構成と図9の構成は力学的に等価とみなすことができる。
(4) 具体例
第2の実施の形態に係る力発生装置300によれば、ある特性を有する力FもしくはトルクNを、別の特性を有する力Gに変換することができるが、以下では、力F(トルクN)と力Gの変換について、いくつかの具体例を説明する。
(4.1) 第1の具体例
以下の説明では、図10の力発生装置300bを採用する。
第1の具体例では、引張装置202とし弾性体が使用され、力発生装置300bの出力Fは一定である。弾性体の力Gは、ばね定数kを用いて、式(17)で表される。
G=G(x)=G+kx …(17)
また、回転部材110がθ回転したときの変位xは、引き出された紐状部材150の長さと等しいから、式(18)で表される。
x=r×θ …(18)
したがって、式(17)、(18)を、式(16)に代入すると、式(19)を得る。
F=(G+krθ)×r/r(θ) …(19)
これをr(θ)について解けば、式(20)が得られる。
r(θ)=(G+krθ)×r/F …(20)
つまり第1の具体例では、半径r(θ)は、一般的な螺旋関数として規定すればよい。
(4.2) 第2の具体例
第2の具体例では、引張装置202としてウェイトなどの一定荷重Gが使用される。力発生装置300bの出力Fは、弾性体と同様に変位xに比例する。
F=F(x)=F+kx …(21)
また回転部材110がθ回転したときの変位xは、引き出された紐状部材150の長さと等しいから、式(22)で表される。
x=∫θ1〜θ2√(r(θ)+r’(θ))dθ …(22)
したがって、式(21)、(22)を、式(16)に代入すると、式(23)を得る。
+k(∫θ1〜θ2√(r(θ)+r’(θ))dθ)=G×r/r(θ)
…(23)
これをr(θ)について解けばよい。
(4.3) そのほかの具体例
当業者によれば、第1、第2の具体例に限らず、力発生装置300が任意の力Fを発生可能であることが理解される。たとえばFは変位量xに対して、任意の実数Mを用いて、以下の関数で与えられてもよい。
F=k・x
また、出力Fは必ずしも連続である必要はなく、2個あるいは3個以上の複数の関数で表されてもよい。
F=f(x) (0<x<x
F=f(x) (x<x)
これにより、出力特性を途中で切り替えることができる。
(用途)
続いて、力発生装置200の用途を説明する。上述のように力発生装置200もしくは300(以下、200と表記する)によれば、変位量に対して所望の特性を有する力Gを発生できる。たとえば変位量に依存しない一定の力はウェイトが発生する力と等価であるため、トレーニング装置に用いることができる。以下、力発生装置200を用いたトレーニング装置400について説明する。
4. トレーニング装置
図11は、力発生装置200を備えるトレーニング装置400の斜視図である。図12は、トレーニング装置400の側面図である。単一の図面を参照してトレーニング装置400の構造を理解するのは困難であるため、図11、図12を同時参照しながら説明する。
トレーニング装置400は、力発生装置200と、伝達手段410と、フレーム404を備える。伝達手段410は、力発生装置200の出力Gを負荷として運動者に与える。
トレーニング装置400の一形態であるベンチプレスを例に説明する。力発生装置200が発生した力Gは、伝達手段410によってバー412に伝達され、バー412を鉛直下方向に牽引する。フレーム404には、座面406が固定される。運動者は、座面406に仰向けに横たわり、力Gに逆らってバー412を鉛直方向に持ち上げる。
以上がトレーニング装置400の基本構成である。この力発生装置200は、以下の利点を有する。
・従来のトレーニング装置で使用されたウェイトが不要となる。特に引張装置202をスプリングで構成した場合、ある重量のウェイトと同じ力を発生可能な引張装置202の重量は、ウェイトに比べて著しく軽量化できる。
加えて従来は、重いウェイトに耐えうるようにフレームを設計するため、フレームの重量も重くなる。本実施の形態では、フレームも併せて軽量化できるため、装置の総重量は著しく軽くできる。一例として、従来のトレーニング装置は、ウェイトだけでも数十kgであったのに対して、本実施の形態では、総重量を10kg以下とすることも可能であり、ポータブルとすることが可能である。
・ウェイトを用いたトレーニング装置では、鉛直方向にウェイトの可動範囲を確保する必要があり、したがって装置の形状、形態がウェイトの可動範囲に制約を受ける。本実施の形態に係るトレーニング装置400によれば、引張装置202の向きは制約を受けないため、装置の形状、形態の設計の自由度を格段に高めることができる。これにより、トレーニング装置を小型化することも可能である。
・このように、トレーニング装置を軽量化、小型化することにより、設置性、可搬性が高められ、一般家庭での使用の途が大きく開かれることとなる。また病院やリハビリテーション施設にも設置しやすくなる。
・力発生装置200の出力特性は、引張装置202の特性および回転部材110の形状に応じて決めることができる。たとえば上述の(4.1)第1の具体例を採用すれば、ウェイトと同等の力を発生することが可能である。
あるいは、トレーニングの種類によっては、ウェイトとは異なる力特性の方が望ましいケースもあろう。こうしたケースでは、別の出力特性を有する力発生装置200を採用すればよい。また力発生装置200を交換可能なユニットとし、トレーニングの種類ごとに、あるいはユーザの好みに応じて選択可能としてもよい。
続いて伝達手段410について説明する。伝達手段410は、主として紐状部材414、スライダ420を備える。紐状部材414はその両端においてバー412と連結されており、スライダ420とバー412の間で力を相互に伝達する。スライダ420は、紐状部材414が巻回される動滑車422を有し、所定範囲で直線移動可能である。紐状部材414の片側414Lは、ガイドプーリー(定滑車)P1L、P2L、P3L、P4Lを経て、バー412と接続される。紐状部材414の反対側414Rは、ガイドプーリーP1R、P2R、P3R、P4Rを経て、バー412と接続される。力発生装置200は、スライダ420を牽引する。プーリーP3L、P4Lは、可動アーム416Lに固定されており、可動軸418を中心に回動可能となっている。これにより、運動者の体格に合わせて、バー412の位置を調節できる。
またトレーニング装置400は、運動者の体格、スキルに応じて、荷重が調節可能となっている。このために、トレーニング装置400には、複数の力発生装置200_1〜200_4が設けられる。力発生装置200_1〜200_4それぞれが発生する力G1〜G4は、2倍(k=0,1,…)となるように、バイナリで重み付けされてもよい。Wは単位荷重であり、たとえば5kgfである。Wは、トレーニング装置400が発生する最も弱い負荷に相当するため、最小設定負荷とも称する。
G1=2×W=W
G2=2×W=2W
G3=2×W=4W
G4=2×W=8W
力発生装置200_1〜200_4それぞれの引張装置202は、太さが異なるスプリングで構成することができる。
各力発生装置200_1〜200_4は個別に、スライダ420との連結、解放が選択可能となっている。これにより、負荷を5〜75kgfの範囲でW=5kgf刻みで調節することができる。なおメンテナンスを考慮して、負荷がゼロ、すなわちすべての力発生装置200が、スライダ420から切り離された状態も選択可能である。
図12を参照する。スライダ420には、可動フック424が設けられる。紐状部材120の先端には、可動フック424と係合可能なリンク部材124が設けられる。可動フック424は、力発生装置200ごとに設けられており、各可動フック424と対応するリンク部材124の接続状態に応じて、負荷が調節される。
図13および図14は、伝達手段410の斜視図である。図13には、運動者がバー412を持ち上げ、それによりスライダ420が端部位置から移動した状態が示される。ガイドレール408は、スライダ420の可動方向に延設され、フレーム404に対して固定されている。スライダ420には、ガイドレール408上を転がるローラー426が設けられる。
プーリー群434は、複数の力発生装置200_1〜200_4の紐状部材120_1〜120_4を、スライダ420の近傍に集める。図13では、4本の紐状部材120のうち、2つの紐状部材120_1と120_2が、スライダ420と連結され、残りの紐状部材120_3、120_4は、スライダ420から解放されている。このときバー412には、15kgfの負荷がかかっている。
リンク部材124にはピン126が設けられている。ストッパ430にはピン126と嵌合する溝432が設けられており、ストッパ430は、リンク部材124が、プーリー群434側に抜けるのを防止している。
図14には、運動者がバー412を最下点まで戻した状態、つまり無負荷時の状態が示され、すべてのピン126が、ストッパ430の溝432と嵌合している。固定レバー436は、ストッパ438と連結している。ストッパ438には、ローラー426と勘合する溝440が設けられる。図14の状態で、運動者が固定レバー436を倒すと、スライダ420が固定される。無負荷状態において複数のリンク部材124は、隣接して位置する。
続いて、可動フック424とリンク部材124の連結について説明する。可動フック424を1本1本、運動者が差し替えるのは面倒である。そこで伝達手段410は、ダイヤル(ロータリー)式の連結セレクタ450を備える。図15は、連結セレクタ450を上から見た斜視図であり、図16は、連結セレクタ450を下から見た斜視図である。図15、図16は、図14のようにスライダ420がロックされた状態に対応する。
複数の可動フック424_1〜424_4は、共通の回転軸425に対して回動可能となっている。連結セレクタ450は、可動フック424_1〜424_4に対応する複数の押し込みレバー454_1〜454_4を備える。なお図15では、一番手前の押し込みレバー454_1は省略されている。複数の押し込みレバー454_1〜454_4は、共通の回転軸456を中心に回動可能である。
可動フック424は重力により鉛直下方向に引っ張られるため、下からの支えが無ければ、リンク部材124から外れようとする。押し込みレバー454は、対応する可動フック424を下から支えている。i番目(i=1,2,3,4)の押し込みレバー454が押し上げられた状態では、可動フック424_iがリンク部材124_iに差し込まれ、押し込みレバー454が押し下げられた状態では、可動フック424_iはリンク部材124_iから外れる。図15、図16では、押し込みレバー454_1、454_2が押し下げられ、押し込みレバー454_3、454_4が押し下げられている。
複数の押し込みレバー454_1〜454_4それぞれの状態は、ダイヤル(ロータリースイッチともいう)452によって制御される。図16に示すように、連結セレクタ450は、複数のギア458_1〜458_4を備える。複数のギア458_1〜458_4は、複数の押し込みレバー454_1〜454_4に対応しており、ダイヤル452に対して同軸に設けられ、ダイヤル452と連動して回転する。図17(a)は、複数のギア458_1〜458_4を示す斜視図であり、図17(b)はギア458_1〜458_4の凹凸の模式図である。
複数のギア458_1〜458_4はそれぞれ、異なる凹凸形状を有する。押し込みレバー454はそれぞれ、動きをスムーズとするためのローラー460を有する。i番目のローラー460_iに関して、ギア458_iの凹部に位置するとき、押し込みレバー454は押し下げられた状態となり、可動フック424_iがリンク部材124_iから外れる。反対にローラー460_iが、ギア458_iの凸部に位置するとき、押し込みレバー454_iは押し上げられた状態となり、可動フック424_iとリンク部材124_iが係合する。
ダイヤル452は、負荷を調節するボリウムである。ギア458_1〜458_4それぞれの凹凸形状は、ダイヤル452のある回転位置において、所望の負荷が得られるように定められる。
上述のように負荷を0〜15の16段階で変化させる場合を考える。16段階の負荷を、バイナリで表記すると4ビットで表され、ギア458_1から458_4はそれぞれ、最下位ビットから最上位ビットに対応づけられ、値1は凸部に、値0は凹部に対応する。
以上が連結セレクタ450の構成である。この連結セレクタ450によれば、ダイヤル452の回転位置に応じて、複数の押し込みレバー454の位置を制御し、それにより可動フック424とリンク部材124の係合、切断を切り替えることができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
力発生装置に関して、第1の実施の形態と第2の実施の形態を組み合わせた構造も本発明の態様として有効である。すなわち、図5の力発生装置200bにおいて、第1部分112に加えて、紐状部材102の出力側が巻き付けられる第2部分116を、渦巻き形状としてもよい。
(第2変形例)
トレーニング装置に関して、実施の形態ではベンチプレスを例としたが、レッグカール、アームカール、ラットプルダウンなど、その他さまざまなトレーニング装置にも適用可能である。たとえば図11のトレーニング装置400において、バー412を取り外し、別のアタッチメントを装着することで、レッグカール、アームカール、ラットプルダウンに対応することも可能である。
(第3変形例)
トレーニング装置における負荷の調整に関して、複数の力発生装置200それぞれとスライダ420の連結/解放の切り替え手段は、ダイヤル(ロータリースイッチ)形式の連結セレクタ450には限定されない。たとえば、ダイヤルに代えて、それぞれが連結、解放に対応する2位置を取り得る複数のスイッチを採用してもよい。あるいは力発生装置200それぞれの紐状部材120の先端とスライダ420をピンの挿入により連結可能としてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…力変換装置、102…紐状部材、104…一端、110…回転部材、112…第1部分、114…ガイド、116…第2部分、120…紐状部材、122…一端、124…リンク部材、126…ピン、200…力発生装置、202…引張装置、300…力発生装置、302…引張装置、400…トレーニング装置、404…フレーム、406…座面、408…ガイドレール、410…伝達手段、412…バー、414…紐状部材、416…可動アーム、420…スライダ、422…滑車、424…可動フック、426…ローラー、430…ストッパ、432…溝、434…プーリー群、436…固定レバー、438…ストッパ、440…溝、450…連結セレクタ、452…ダイヤル、454…押し込みレバー、456…回転軸、458…ギア。

Claims (17)

  1. 紐状部材と、
    回動自在であり、その回転により前記紐状部材を巻き取る回転部材であって、その径が前記紐状部材の巻き取り量に応じて徐変する第1部分を有する回転部材と、
    前記紐状部材を、前記回転部材から引き出す方向に引っ張る引張装置と、
    を備えることを特徴とする力発生装置。
  2. 前記回転部材は、前記第1部分と連続しており、かつ径が略一定の第2部分を有し、
    前記紐状部材は、その一部が前記第2部分に巻かれた状態で引き出されていることを特徴とする請求項1に記載の力発生装置。
  3. 前記引張装置は、変位量に比例した力を発生する弾性体であることを特徴とする請求項1または2に記載の力発生装置。
  4. 前記第1部分の径は、前記回転部材のトルクが実質的に一定となるように定められることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の力発生装置。
  5. 紐状部材と、
    回動自在に軸支され、前記紐状部材が巻回されるとともに、前記紐状部材の引き出しにより回転する回転部材であって、その径が前記紐状部材の引き出し量に応じて徐変する第1部分を有する回転部材と、
    前記回転部材に対して、前記紐状部材の引き出しを妨げる方向にトルクを与える引張装置と、
    を備えることを特徴とする力発生装置。
  6. 前記回転部材は、前記第1部分と連続しており、かつ径が略一定の第2部分を有し、
    前記紐状部材は、その一部が前記第2部分に巻かれた状態で引き出されており、
    前記引張装置は、前記第2部分を経て引き出された前記紐状部材の一端に接続されることを特徴とする請求項5に記載の力発生装置。
  7. 前記引張装置は、変位量に比例した力を発生する弾性体であることを特徴とする請求項5または6に記載の力発生装置。
  8. 前記第1部分の径は、前記紐状部材が負荷を引っ張る力が一定となるように定められることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の力発生装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の力発生装置と、
    前記力発生装置の出力を負荷として運動者に与える伝達手段と、
    を備えることを特徴とするトレーニング装置。
  10. 前記伝達手段は、
    運動者に力を伝達する第2紐状部材と、
    前記第2紐状部材が巻回される動滑車を有し、所定範囲で直線移動可能なスライダと、
    を含み、
    前記力発生装置は、前記スライダを牽引することを特徴とする請求項9に記載のトレーニング装置。
  11. 前記力発生装置は、複数個設けられ、各力発生装置は個別に前記スライダとの連結、解放が選択可能であることを特徴とする請求項10に記載のトレーニング装置。
  12. 複数の前記力発生装置それぞれが発生する力は2(k=0,1…)にて重み付けされていることを特徴とする請求項10または11に記載のトレーニング装置。
  13. 各力発生装置は、その紐状部材の先端に設けられ、対応する可動フックと係合可能なリンク部材を有し、
    前記スライダは、複数の前記リンク部材に対応する複数の可動フックを備え、
    前記トレーニング装置は、対応する前記可動フックと前記リンク部材を含む連結部の連結、解放を個別に切り替える連結セレクタをさらに備え、
    前記連結セレクタは、
    運動者が操作するダイヤルと、
    前記複数の可動フックと対応する複数のギアであって、前記ダイヤルと連動して回動可能であり、それぞれが異なる凹凸形状を有する複数のギアと、
    前記複数のギアと対応し、それぞれが対応するギアの凹凸に応じて変位する複数の押し込みレバーと、
    を備え、前記複数の押し込みレバーの変位に応じて、複数の前記連結部の連結、解放が切りかえ可能であることを特徴とする請求項11または12に記載のトレーニング装置。
  14. 複数の力発生装置それぞれと前記スライダとの間の連結/解放を定めるスイッチを備え、前記スイッチの設定にしたがい、それら複数の力発生装置から前記スライダに伝達される合計の力が、最小設定負荷の倍数となることを特徴とする請求項11または12に記載のトレーニング装置。
  15. 複数の力発生装置それぞれと前記スライダとの連結/解放に対応する2位置をとる複数の連結部をさらに備え、
    前記スイッチは、ロータスイッチであり、前記複数の連結部それぞれの位置は、前記スイッチの回転にともないバイナリカウンタの形式でカウントアップあるいはカウントダウンすることを特徴とする請求項14に記載のトレーニング装置。
  16. 複数の連結部の連結、解放を個別に切り替える連結セレクタであって、
    運動者が操作するダイヤルと、
    前記複数の連結部と対応する複数のギアであって、前記ダイヤルと連動して回動可能であり、それぞれが異なる凹凸形状を有する複数のギアと、
    前記複数のギアと対応し、それぞれが対応するギアの凹凸に応じて変位する複数の押し込みレバーと、
    を備え、
    前記複数の押し込みレバーの変位に応じて、前記複数の連結部の連結、解放が切りかえ可能であることを特徴とする連結セレクタ。
  17. 回転により紐状部材を巻き取る回転部材であり、
    その径r(θ)が前記紐状部材の巻き取り量に応じて徐変する第1部分を有し、
    使用において前記紐状部材は、変位量xの関数f(x)で与えられる力Fにより前記回転部材から引き出される方向に引っ張られるものであり、
    使用において発生すべきトルクが回転角θの関数としてN(θ)で与えられるとき、前記第1部分の径r(θ)は、
    N(θ)=r(θ)×f(∫θ1〜θ2√(r(θ)+r’(θ))dθ)
    を満たすように規定されていることを特徴とする回転部材。
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