JP2008264170A - フィルムドレッシング - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアとして良好に機能しながらも、カテーテル等を良好に生体表面に固定し得、かつ、キャリアを剥離する際の操作性が良好なフィルムドレッシングを提供し、さらに、剥離ライナーの操作性をも改善すること。
【解決手段】フィルム2の片面に粘着剤層3が設けられてなるフィルムドレッシング本体1と、該粘着剤層3の粘着面を覆う剥離ライナー4と、前記フィルム2の背面を覆うキャリア5とを有するフィルムドレッシングである。キャリア5にキャリア分断部5dを設け、キャリア第一部分51、第二部分52に分断する。キャリア分断部5dを覆うフラップ層7を積層し、該フラップ層7にフラップ層分断部7dを設け、フラップ層第一部分71、第二部分72に分断し、これらをそれぞれ部分的に、キャリア第一部分51、第二部分52に接合する。剥離ライナー4にも分断部4d1、4d2を設けることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用または外科用のフィルムドレッシングに関するものであり、より詳細には、創傷部位の被覆またはカテーテル等の医療器具の固定などに用いられるフィルムドレッシングに関する。
カテーテル等の医療器具の固定用や、創傷被覆材などに広く用いられているフィルムドレッシングは、皮膚に順応し得るフィルムと、該フィルムの一方の主面に設けられた粘着剤層とを有してなる一種の粘着シートである。
フィルムドレッシングは、使用前(流通段階など)の状態では、通常、前記の粘着シートに、さらに次の(a)、(b)の構成要素が加えられた多層の積層構造となっている。
(a)粘着剤層面(粘着面)を覆う剥離ライナー。
(b)フィルムの他方の主面(背面)に剥離可能な支持体層として積層されたキャリア(キャリアは、粘着シートに剛性を与え、剥離ライナーを除去しても粘着シートの取り扱い性が悪くならないようにするためのものである)。
フィルムドレッシングを皮膚等に貼付するには、先ず、剥離ライナーを取り除き、粘着剤層の粘着面を露出させ、皮膚へ貼付し、(カテーテル等の医療器具やガーゼの固定を含む)、その後、キャリアを剥離し、貼付作業を完了する。
しかしながら、本発明者等が、従来のフィルムドレッシングの実際の使用状況を詳しく調べたところ、次のような問題が存在することがわかった。
フィルムドレッシングは、主として医療の現場で使用されるために、前記の一連の貼付作業は、一般に医療用ゴム手袋などを着用した状態で行われる。前記問題とは、キャリアが薄く、適切な掴みしろが無いために、ゴム手袋を装着したままでは、キャリアの剥離が容易ではないという問題である。
上記のような問題に対して、特許文献1では、キャリアを中央部で分断し(その分断線を「突き合わせ部」と称している)、その「突き合わせ部」をさらに「支持体剥離片」で覆い、それによってキャリアの剥離作業を容易にしようとしている。
しかしながら、該公報に記載されたような構成では、2つに分断されたキャリアの片方だけは「支持体剥離片」によって剥離されるが、もう片方のキャリアは残され、その剥離は依然として困難である。
また、キャリアに分断部を設けることなく、外周縁に掴みしろなどを設けておき、キャリアを端から全面的に剥がすという態様もある。しかし、フィルムドレッシングで創傷部位を単純に覆うだけならば、そのような態様であっても防水等の点に問題は生じないが、カテーテル等を固定する場合には、キャリアの剛性が原因となって、十分な固定が行われず、カテーテルの脱落といった重大な問題を引き起こす可能性がある。
一方、剥離ライナーの操作性に着目すると、上記キャリアの場合と同様、貼付作業が医療用ゴム手袋などを着用した状態で行われるために、剥離ライナーを除去して露出した粘着面にゴム手袋が貼り付いてしまい、操作性(取り扱い性)が悪いという問題があることもわかった。
特開2003−339762号公報
本発明の目的は、フィルムドレッシングに剛性を付与するキャリアとして良好に機能しながらも、カテーテル等の種々の医療器具を良好に生体表面に固定し得、かつ、キャリアを剥離する際の操作性が良好なフィルムドレッシングを提供することにある。
また、本発明のさらなる目的は、キャリアに関する上記問題を解決しながら、さらに、剥離ライナーの操作性をも改善し、粘着面を露出させ貼付しキャリアを剥離するという一連の貼付操作の作業性が改善されたフィルムドレッシングを提供することにある。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意検討した結果、キャリアに分断部を設け、さらに、該分断部を覆うフラップ層を設け、かつ、該フラップ層にも分断部を設けることによって、カテーテル等が存在しても良好に固定でき、キャリアを取り除く操作が容易になることを見出し、本発明を完成するに至った。
また、これに加えて、剥離ライナーに分断部を設けることによって、剥離ライナーを部分的に取り除いた状態でもフィルム全体を保持するための掴みしろ(持ちしろ)を確保することができ、キャリア側および剥離ライナー側の両面について操作性良好なフィルムドレッシングを完成するに至った。
即ち、本発明のフィルムドレッシングは、次の特徴を有するものである。
フィルムの一方の面に粘着剤層が設けられてなるフィルムドレッシング本体と、前記粘着剤層の粘着面を覆って剥離可能に積層された剥離ライナーと、前記フィルムの他方の面を覆って剥離可能に積層されたキャリアとを有するフィルムドレッシングであって、
前記キャリアには、その外形を分断するキャリア分断部が設けられ、それによって該キャリアは、キャリア第一部分とキャリア第二部分とに分断されており、
前記キャリア上には、キャリア分断部を覆うフラップ層がさらに積層され、該フラップ層にはその外形を分断するフラップ層分断部が設けられ、それによって該フラップ層は、フラップ層第一部分とフラップ層第二部分とに分断されており、
フラップ層第一部分は、掴みしろが残るように一部の領域においてキャリア第一部分に接合され、フラップ層第二部分も、掴みしろが残るように一部の領域においてキャリア第二部分に接合されている。
本発明の好ましい態様では、キャリア分断部が線状であって、キャリア第一部分とキャリア第二部分とが、該キャリア分断部で互いに接触しているか、または、
キャリア分断部が帯状であって、キャリア第一部分とキャリア第二部分とが、該キャリア分断部を間に挟んで、互いに離れている。
本発明の他の好ましい態様では、キャリア分断部に接する領域またはキャリア分断部の近傍の領域において、フラップ層第一部分がキャリア第一部分に接合されており、フラップ層第二部分も、キャリア分断部に接する領域またはキャリア分断部の近傍の領域において、キャリア第二部分に接合されている。
本発明の他の好ましい態様では、キャリア分断部が帯状であって、キャリア第一部分とキャリア第二部分とが、該キャリア分断部を間に挟んで、互いに離れており、さらに、
該帯状のキャリア分断部内には、該キャリア分断部と略同様の幅と、略同様の厚さとを有する充填層が、フィルムの他方の面に対して剥離可能にはめ込まれており、該充填層には、キャリア分断部の方向に沿って分断部が設けられ、それによって該充填層は、充填層第一部分と充填層第二部分とに分断されており、
フラップ層第一部分が、充填層第一部分とキャリア第一部分とにまたがって接合され、フラップ層第二部分が、充填層第二部分とキャリア第二部分とにまたがって接合されている。
本発明の他の好ましい態様では、フラップ層分断部の進行方向が、キャリア分断部の進行方向と略同一である。
本発明の他の好ましい態様では、フラップ層が、フレキシブルなフィルムからなる層であるか、または、フレキシブルな不織布からなる層である。
本発明の他の好ましい態様では、剥離ライナーに、該剥離ライナーの外形を分断する線状の剥離ライナー分断部が1本以上設けられている。
本発明の他の好ましい態様では、剥離ライナーに、進行方向が互いに略同一の剥離ライナー分断部が2本設けられている。
本発明の他の好ましい態様では、剥離ライナー分断部の進行方向が、キャリア分断部の進行方向と略同一である。
本発明によるフィルムドレッシング(以下、単に、当該ドレッシングとも言う)は、先ず、キャリアが分断部によって、キャリア第一部分とキャリア第二部分とに分断されている。これによって、該分断部のところで当該ドレッシング全体が容易に折れ曲がることができるので、カテーテルが盛り上がっていても皮膚へ好ましく固定できるようになる。
次に、本発明では、前記キャリア分断部を覆うフラップを設けており、該フラップを分断し、それぞれを、キャリア第一部分とキャリア第二部分とに接合して、掴みしろとしている。これによって、医療用ゴム手袋を装着したままの状態でも、分断した2つのキャリアを、フラップをつまんで容易に剥離できる。
上記キャリアへの改善に加えて、本発明ではさらに剥離ライナーに分断部を設ける。それによって、剥離ライナーを部分的に除去しても、当該ドレッシングには持ちしろが残る。それによって、医療用ゴム手袋を装着したままの状態でも、粘着面に触れることなく、生体表面に当該ドレッシングを貼付することが可能になる。
特に、互いに同じ方向に進行する2本の分断線を設けて剥離ライナーを3分割することによって、中央の剥離ライナーを取り除いても、両側に剥離ライナーが残る。それによって、粘着面に触れることなく、両手で確実に当該ドレッシングを保持することができるので、貼付の操作性がより向上する。即ち、剥離ライナーを剥がし、当該ドレッシングを生体表面へ貼付し、キャリアを剥がすという、一連の貼付作業を、ゴム手袋をしたままで、スムーズに行なうことが可能になる。
以下、具体的な態様例を参照しながら、本発明を説明する。
図1は、当該ドレッシングの一実施例の積層構造を模式的に示した側面図である。同図に示すように、当該ドレッシングは、可撓性を有するフィルム2の一方の面に粘着剤層3が設けられてなるフィルムドレッシング本体1を有する。当該ドレッシングは、さらに、粘着剤層3の粘着面3aを覆って剥離可能に積層された剥離ライナー4を有し、前記フィルム2の他方の面2bに支持体層として剥離可能に積層されたキャリア5を有する。
キャリア5には、その外形を分断するキャリア分断部5dが設けられ、それによって該キャリア5は、キャリア第一部分51とキャリア第二部分52とに分断されている。
キャリア5上には、キャリア分断部5dを覆うようにフラップ層7がさらに積層されている。図1では、接着剤層61、62を誇張して厚く描いているため、フラップ層7がキャリア5から大きく離れているように見えるが、実際の接着剤層61、62は薄く、フラップ層7はキャリア5に接した状態となっている。フラップ層7には、その外形を分断するフラップ層分断部7dが設けられ、それによってフラップ層7は、フラップ層第一部分71とフラップ層第二部分72とに分断されている。
ここで、フラップ層第一部分71は、掴みしろ7aが残るように一部の領域においてキャリア第一部分51に接合され、フラップ層第二部分72も、掴みしろ7bが残るように一部の領域においてキャリア第二部分52に接合されている。即ち、フラップ層第一部分71は、接着剤層61によって局所的にキャリア第一部分51に接合されており、それによって、掴みしろ7aは、接着剤層61によって片持ち状態とされ、自由端を有するフラップの態様となっている。フラップ層第二部分72も、同様であって、接着剤層62によって局所的にキャリア第二部分52に接合されており、それによって、掴みしろ7bは、接着剤層62によって片持ち状態とされ、自由端を有するフラップの態様となっている。
上記構成によって、当該ドレッシングは、キャリアによって剛性を付与されながらも、穿刺状態のカテーテルを覆う際には、キャリア分断部5dにおいて折れ曲がってカテーテルの盛り上がりに追従し、該カテーテルを好ましく固定することができる。また、当該ドレッシングを貼付した後には、フラップ層第一部分71と第二部分72とのそれぞれの掴みしろ7a、7bをつまんで引っ張るまたはめくるだけで、キャリア第一部分51と第二部分52とを容易に剥がすことができる。
当該ドレッシングは、定尺品(カット品)であっても、長尺品(ロール状品)であってもよい。
当該ドレッシングの外周形状や寸法に限定はない。一例を挙げると、定尺品において、正方形や長方形などの方形状に裁断した場合では、幅50mm〜100mm、長さ80mm〜250mm程度のものが汎用的な製品として挙げられる。定尺品の外周形状は、方形状(角部には適宜の丸みがつけられてよい)の他、円形、楕円形、異形など、任意のデザインが挙げられる。長尺品の場合は、帯幅が50mm〜150mm程度のものが汎用的である。
当該ドレッシングは、放射線等により滅菌処理してもよく、滅菌袋に個別包装してもよい。
フィルムドレッシング本体の構造において基板となっているフィルムは、従来公知のフィルムドレッシングに用いられるものを用いてよく、可撓性を有し、皮膚などの生体表面に障害を与えないものであればよい。そのようなフィルムの材料としては、例えばアクリル重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリエーテルポリエステルおよびナイロン誘導体等の重合体が用いられる。これらのうち、アクリル重合体、ポリウレタン、ポリエーテルポリエステルおよびナイロン誘導体等の重合体は、フィルムとした時の水蒸気透過性に優れているので、被覆した皮膚の呼吸を妨げることが少なく、かつ、皮膚の白化現象を抑制することができ、さらには、透明性を有しているため貼付場所を見ながら(例えば、穿刺されたカテーテルを固定する際には、カテーテル挿入部を観察しながら)貼付することができるので、特に好ましい。
フィルムの厚さは、限定はされないが、皮膚の凹凸への追従性など、フィルムドレッシングとして好ましく機能する点からは、20〜150μm程度が好ましく、25〜75μmがより好ましい。
フィルムドレッシング本体の粘着剤層の材料は、生体表面に貼付される公知の粘着シートに用いられる粘着剤を用いてよく、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の感圧性粘着剤が挙げられる。フィルムの透明性をより高め、皮膚に与える刺激をより抑える点からは、アクリル系感圧性粘着剤が好ましく用いられる。
粘着剤層の厚さは、限定はされないが、通常、10〜60μm程度が好ましく、20〜50μm程度が特に好ましい。
粘着剤層をフィルム2の一方の面に設けるための方法は、公知の方法を用いてよく、例えば、粘着剤組成物をフィルム上に塗布し乾燥させる方法、あらかじめ成形された粘着剤組成物よりなる粘着剤層をフィルム上に積層する方法等が挙げられる。
キャリアは、フィルムドレッシング本体に剛性を与え、取り扱い性を改善するための支持体層である。また、キャリアは、使用前にフィルムに傷がついたり破損したりすることを防ぎ、当該ドレッシングが滅菌処理された場合には、フィルム表面を無菌状態に長く保つ保護層でもある。
キャリアの素材としては、プラスチックフィルム(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、およびこれらの積層複合体等)、紙(例えば上質紙、クラフト紙等)などが、好ましいものとして挙げられる。これらのなかでも、透明性を有するプラスチックフィルムは、貼付場所を当該ドレッシングを通して見ながら貼付することができ、カテーテル等の医療器具を固定する際には、その有用性が特に顕著となる。
キャリアをフィルムの背面に剥離可能に貼り合わせるには、インフレーション成型、押出ラミネート成型、積層成型、キャスティングなど、公知の方法を用いることができる。
キャリアの厚さは、素材によっても異なるが、通常、15〜200μm程度が好ましく、20〜100μm程度がより好ましい。
キャリア分断部は、必ずしも、最初からキャリアを完全に切断している必要はなく、キャリアを剥離する際に、該キャリア分断部が境となって、キャリアが複数に分かれることが可能な態様であればよい。
例えば、図2(a)に示す態様では、キャリア分断部5dは、キャリアを完全には分断しておらず、切れ込みがキャリアの上面から入って途中で止まっている。しかし、そのような不完全な分断であっても、切れ込みの残部が薄く十分に脆弱であれば、該キャリア分断部5dにおいて、キャリアを2つに分断しながら、別個に剥離することができる。
図2(b)に示す態様では、キャリア分断部5dは、最初からキャリアを完全に分断しており、切れ込みは、キャリアの上面から入って下面に達している。
これら、図2(a)、(b)の態様では、キャリアの上面を見たとき、キャリア第一部分51とキャリア第二部分52とは、キャリア分断部5dで互いに接触しており、キャリア分断部5dは線状を呈している。
一方、図2(c)の態様では、キャリア分断部5dは、キャリアを完全に分断しているだけでなく、ある幅5wをもって、キャリア第一部分51とキャリア第二部分52とを引き離している。即ち、キャリア5の上面を見たとき、キャリア分断部5dは、幅5wの帯状を呈している。
線状のキャリア分断部5dの利点は、キャリアの剥離のし易さと共に、カテーテル等を固定する際に皮膚面に追従し易くなることである。
一方、帯状のキャリア分断部5dの利点は、線状のキャリア分断部よりもさらにカテーテル固定性や追従性が向上することである。
キャリア分断部は、上記のような線状、帯状の態様だけでなく、〔外観上は切れ込みなどが無いが、その部分の組織が機械強度的に十分に脆弱になっており、その脆弱なラインが分断部として作用する〕という態様、ミシン目の態様、さらには、これらの態様の任意の組み合わせなどであってもよい。
図3、4は、キャリアの上面を見たときに、キャリア分断部が描くパターンを例示する図である。フラップ層は図示を省略している。図3は、キャリア分断部が線状を呈する場合の例である。図4は、キャリア分断部が帯状を呈する場合の例であって、キャリア第一部分51とキャリア第二部分52とは、帯状のキャリア分断部5dを間に挟んで、互いに離れており、下層のフィルムドレッシング本体が、帯状のキャリア分断部内に露出している。
キャリア分断部が描くパターンは、キャリアの外周の任意の箇所から出発し、キャリアの中央部を通過して、キャリアの外周の対向側へ達するパターンが好ましい。図3、図4では、いずれの例でも、キャリア分断部5dは、方形状のドレッシングの一辺から対向辺へと渡って全体を略2等分し、キャリア第一部分51とキャリア第二部分52とに分けている。
図3(a)、図4(a)では、キャリア分断部5dは、単純な直線状である。
図3(b)、図4(b)では、キャリア分断部5dは、サイン波などの波線状である。
図3(c)、図4(c)では、キャリア分断部5dは、三角波やノコギリ波などの波線状である。
図3(d)、図4(d)では、キャリア分断部5dは、矩形波など波線状である。
図3(e)、図4(e)では、キャリア分断部5dは、矩形波のピーク部分を半円にした振幅の大きい波線状である。
キャリア分断部が描くパターンは、単純な直線状では、カテーテル等を固定する際の、該カテーテル等の部分の盛り上がりへの追従性が良好であり、また、波状では、キャリアを分断部から剥離する際に、剥離し易いという利点がある。
フラップ層は、2つに分断されたキャリアにフラップを提供して、キャリア第一部分とキャリア第二部分とを、それぞれ個別に剥がすための取っ手となる層である。そのため、該フラップ層は、キャリア分断部を覆うように積層され、かつ、フラップ層分断部において分断され、それぞれの一部だけがキャリアに接合され、残りはフラップ(自由端部)となっている。
フラップ層の材料としては、特に限定されないが、プラスチックフィルム(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、およびこれらの積層複合体等)、紙(例えば、上質紙、クラフト紙等)、不織布などが挙げられる。これらのうち、透明に近いプラスチックフィルムや透明性のある紙および目の粗い不織布は、貼付場所を当該ドレッシングを通して見ながら貼付することができ、カテーテル等の医療器具を固定する際には、その有用性が特に顕著となる。
フラップ層には、他の層と識別し易いように、有色で透明な着色を施してもよい。
フラップ層は、剥離操作時に破断しない程度の機械的強度を有するものであればよい。剛性が無く、柔軟なフラップ層とすれば、カテーテル等の固定操作時の皮膚への追従性に優れるので好ましい。
フラップ層の好ましい柔軟性や剛性を数値で表すと、例えば、JIS L1069に準じたループ圧縮法によるループ硬さが80mN以下、特に、15〜60mNのものが好ましい。
フラップ層分断部からフラップ層の最外端面までの長さは、特に限定はされないが、分断部の蛇行幅や接着層などによってフラップになり得ない部分と、フラップとしての無駄のない適当な掴みしろの長さ(5mm〜15mm程度)を考慮すると、10mm〜30mm程度であればよく、10mm〜20mmがより好ましい範囲である。
フラップ層の厚さは、材料の機械的強度、弾性、柔軟性、剛性によっても異なるが、例えば、プラスチックフィルムで形成する場合、10〜200μm程度が好ましく、20〜150μmがより好ましい。
図5は、フラップ層の働きを示した図である。説明を簡単にするために、キャリア分断部、フラップ層分断部のそれぞれのラインを直線状としているが、図6に示すように、任意のパターンであってよい。
図5(a)に示すように、フラップ層7は、キャリア分断部5dをまたぐようにキャリア5上に積層され、かつ、フラップ層分断部7dが設けられて、フラップ層第一部分71とフラップ層第二部分72とに分断されている。同図の例では、キャリア分断部5dのラインと、フラップ層分断部7dのラインとは完全に一致している。
フラップ層第一部分71、フラップ層第二部分72は、それぞれ、下層の接着剤層61、62によって、局所的にキャリア第一部分51、キャリア第二部分52に接合されている。接着剤層61、62は、フラップ層の下層にあるが、同図では、濃いハッチングによって、位置を示している。
図5(a)に示すように、この例では、接着剤層61、62は、分断部に近い側に設けられており、それによって、図5(b)に示すように、フラップ層第一部分71、フラップ層第二部分72は、それぞれ、分断部から遠い側がフラップとなっている。図5(b)は、このフラップを引っ張って、キャリアを剥がそうとしている状態を示している。
図5の例のように、フラップ層分断部7dの進行方向が、キャリア分断部5dの進行方向と略同一である態様(特に、両者のパターンが互いに完全に一致する態様)は、フラップ層とキャリアとを一括して剥がす際に、小さな力で剥がせるという点で好ましい。
ここで、2つの分断部の進行方向が互いに同一であるとは、2本の平行線を含む概念であって、2つの分断部が波動的なパターンであっても、それぞれが面内を伝播する方向が総じて互いに同じであることを意味する。例えば、2つの分断部がそれぞれサイン波を描いている場合、各波線を局所的に比べると、位相がずれているために平行であるとは言えない場合があるが、全体を見た場合に同じような方向に進行しているならば、進行方向が互いに同一であるとして、全体的には、2本の平行線と同様の作用を示す。
フラップ層分断部は、図2に示したキャリア分断部の態様と同様、必ずしも、最初からフラップ層を完全に切断している必要はなく、切れ込みがフラップ層の上面から入って途中で止まっているハーフカットの態様や、完全に分断している態様、ラインに沿って脆弱になっている態様、ミシン目の態様など、これらを任意に組み合わせた態様など、フラップ部分を引張ってキャリアを剥離する際に、該フラップ層分断部が境となって、フラップ層が複数に分かれることが可能な態様であればよい。
フラップ層分断部が描くパターンは、前記キャリア分断部と同様のパターンとすることができる。両者は互いに異なるパターンであってもよいが、フラップ層分断部のパターンと、キャリア分断部のパターンとを、互いに一致して重なり合うパターンとすることで、フラップ層を剥離する際に、小さな力で、フラップ層とキャリアとを同時に剥離することができる。
図6は、フラップ層の上面を見た図であって、フラップ層分断部が描くパターンを例示している。下層のキャリアと区別しやすいように、フラップ層にはハッチングを施している。
図6(a)では、フラップ層分断部7dは、単純な直線状である。
図6(b)では、フラップ層分断部7dは、サイン波などの波線状である。
図6(c)では、フラップ層分断部7dは、三角波やノコギリ波などの波線状である。
図6(d)では、フラップ層分断部7dは、矩形波など波線状である。
図6(e)では、フラップ層分断部7dは、矩形波のピーク部分を半円にした振幅の大きい波線状である。
フラップ層分断部のパターンには特に限定はないが、該フラップ層分断部が波状の場合、図6(b)のように、外形寸法全体に対して波の振幅が小さいと、該フラップ層を剥離する際に、小さな力で分断部を折り曲げるだけで掴みしろができるという特徴がある。また、図6(e)のように、波の振幅が大きいと、キャリアを剥離する際に、分断部に充分に大きな掴みしろが得易いという特徴がある。
フラップ層分断部を波状のパターンとする場合には、その波形、振幅、波長は、目的に応じて自由に選択し組み合わせてよい。
図7は、フラップ層分断部の他のパターンを例示する図である。同図の例では、フラップ層7は、破線で示したキャリア分断部5dをまたぐように設けられているが、フラップ層分断部7dのラインは、キャリア分断部5dのラインとは一致していない。しかし、フラップ層第一部分71、フラップ層第二部分72は、それぞれ、下層の接着剤層(濃いハッチング部分)61、62によって、局所的にキャリア第一部分51、キャリア第二部分52に接合されているので、同図の例でも、フラップが形成されている。図7(b)は、このフラップを引っ張って、キャリアを剥がそうとしている状態を示している。
このように、フラップ層第一部分と、フラップ層第二部分とは、それぞれ、局所的に、キャリア第一部分と、キャリア第二部分とに接合されていればよい。
図8は、キャリア分断部が帯状の場合の、フラップ層を掴む部分(フラップ部分)の態様を示す側面図である。同図に示す各部の符号は、図1と同様である。
図8(a)の態様では、キャリア分断部5dは帯状であって、キャリア第一部分51とキャリア第二部分52とは、距離をおいて互いに離れている。フラップ層7は、帯状のキャリア分断部5dを覆って積層されており、フラップ層分断部7dは、帯状ではなく線状となっており、キャリア分断部5dを覆い隠している。この態様では、フラップとして指先で掴む部分は外側となっている。
これに対して、図8(b)の態様では、キャリア分断部5dが、図8(a)の態様よりも幅の広い帯状となっているために、フラップとして指先で掴む部分は、フラップ層分断部7dの側となっている。即ち、図に矢印で示したように、フラップ層は中央で開かれ、それに続いてキャリアが剥がされて行く。
フラップ層とキャリアとを接着する接着剤層には、公知の接着剤や粘着剤を用いることができる。また、熱溶融性を有する材料を接着剤層として用い、ヒートシールにて接着することもできる。
接着剤層の形成領域は、帯状に連なっていても、点在していてもよい。また、分断部が波線を描く場合には、それに沿って波線を描くように形成してもよいし、少し離れた位置に直線帯状に形成してもよい。後者のように、接着剤層を直線帯状に形成する態様は、フラップ層を剥離する際の力が小さくてすむので好ましい。
接着剤層を帯状とする場合、その帯幅は、当該ドレッシングの大きさにもよるが、1mm〜10mm程度が好ましい。
接着剤層の厚さは、特に限定はされないが、30μm〜200μm程度が好ましい範囲である。
接着剤層は、キャリア分断部に近い位置に設け、それによって、図5に示すように、フラップ層の外側をフラップとして用いる態様が好ましい。キャリア分断部に近い位置に接着剤層を設けることによって、キャリア分断部からキャリアを持上げて剥がそうとする力が作用し、剥離に必要とする力が小さくてすむ。キャリア分断部からより遠い位置に接着剤層を設けると、より大きな力を必要とし、場合によっては、フィルムドレッシング本体が皮膚から浮いてしまう。また、フラップ層を皮膚表面に沿って外側へ引っ張ると、皮膚へ物理的な刺激を与えてしまう可能性があるため、キャリア分断部から、キャリアを皮膚表面に垂直にめくり上げて行くように剥がす態様が好ましい。
図9は、接着剤層の好ましい位置を示す図である。図9(a)、(b)に示すように、接着剤層61、62は、それぞれ、キャリア分断部5dの端面から、特定の距離Lをあけて設ける態様が好ましい。
距離Lの好ましい値は、当該ドレッシングの大きさによっても異なるが、0mm〜5mm程度が好ましく、0.5mm〜3mmがより好ましい距離である。距離Lが0mmの場合、接着剤成分がキャリア分断部5dに浸透してキャリアとドレッシングとを接着してしまう可能性があるので、0<Lとすることを推奨する。また、距離Lが上限5mmよりも大きくなると、フラップ層とキャリアとを一体で剥がす際に、キャリアをフィルムから剥離する力が大きくなり、フィルムドレッシングが皮膚面から剥がれてしまったり、浮きが生じたりする恐れがあり、また、フラップ層がキャリアから剥がれるなどの問題が生じる可能性がある。
図10は、キャリア分断部が帯状の場合の、フラップ層の特殊な態様を示す側面図である。同図の態様では、帯状のキャリア分断部内には、該キャリア分断部の幅、厚さと、略同様の充填層8がはめ込まれている。該充填層8は、キャリアと同様、フィルム2の背面に対して剥離可能である。
該充填層8には、キャリア分断部の進行方向(図では、紙面に垂直)に沿って分断部8dが設けられており、それによって該充填層8は、充填層第一部分81と、充填層第二部分82とに分断されている。そして、その上を覆ってフラップ層7が設けられ、フラップ層第一部分71が(即ち、接着剤層61が)、充填層第一部分81とキャリア第一部分51とにまたがって接合され、フラップ層第二部分72が(即ち、接着剤層62が)、充填層第二部分82とキャリア第二部分52とにまたがって接合されている。
充填層の材料は、プラスチックフィルムや紙など、弾性が少なく、適度な剛性を有する材料を用いることができる。
図10に示すような充填層を設けるための製造方法としては、例えば、公知の積層方法、例えば、接着剤を用いたり熱融着などの方法が挙げられる。
剥離ライナーは、従来公知のものを用いてよい。剥離ライナーの基板部分としては、例えば、プラスチックフィルム(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、またはこれらの積層複合体等)や、紙(例えば、上質紙、クラフト紙等)などが挙げられる。この基板部分の一方の主面に、粘着剤層からの剥離を可能とするためのシリコーン系樹脂処理やフッ素系樹脂処理等を施すことによって、剥離ライナーを得ることができる。
剥離ライナーの厚さは、限定はされないが、通常、50〜250μm程度が好ましく、75〜200μm程度がより好ましい。
剥離ライナーに、その外形を分断する線状の剥離ライナー分断部を1本以上設けることによって、一方の剥離ライナーを剥がしても、他方の剥離ライナーが残り、粘着面に触れることなく貼付作業ができるようになり、作業性が向上する。
剥離ライナー分断部の好ましい態様は、進行方向が略同一のものを2本設ける態様である。即ち、該分断部が直線の場合には、平行な2本の剥離ライナー分断部を設ける態様が好ましい。その利点は発明の効果で説明したとおりである。
図11は、剥離ライナー面を見たときに、剥離ライナー分断部が描くパターンを例示する図である。同図の例は、進行方向が互いに略同一の2本の剥離ライナー分断部を設ける場合の例である。
同図の剥離ライナー分断部4d1、4d2は、図11(a)では単純な直線状であり、図11(b)ではサイン波などの波線状であり、図11(c)では三角波やノコギリ波などの波線状であり、図11(d)では矩形波などの波線状であり、図11(e)では矩形波のピーク部分を半円にした振幅の大きい波線状である。
剥離ライナー分断部の位置は、該分断部が1本だけの場合には、剥離ライナーの端(=フィルムドレッシング本体の端)の辺から10mm以上の位置を、好ましくは中央部を分断するように設ける。また、剥離ライナー分断部が2本(付加的にさらに加えられる場合も含む)の場合には、剥離ライナーの外周のうち対向する2つ端辺から、それぞれ10mm以上離れた位置に設けることが、掴みしろを確保する点で好ましい。
実施例1
(フィルムドレッシング本体)
ポリウレタンからなる厚さ30μmのフィルム上に、アクリル系粘着剤よりなる粘着剤層を厚さ30μmとなるように設け、フィルムドレッシング本体とした。
(剥離ライナー)
前記粘着剤層の粘着面に、厚さ100μmの紙の表面にシリコーン樹脂処理を施してなる剥離ライナーを貼り合わせた。
(キャリア)
フィルムドレッシング本体の背面に、キャリアとして、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)からなる厚さ40μmのフィルムを押出しラミネート成型によって剥離可能に貼り合わせた。
該キャリアの中央部には、直線状の切込み線を、図2(b)に示すように、キャリアを完全に分断するように加え、キャリア分断部とした。キャリア分断部の形成は、ダイカットロールを用いて行なった。
(フラップ層)
不織布からなる厚さ40μm、全幅50mmのフラップ層を、キャリア分断部を覆うように積層した。該フラップ層には、キャリア分断部と一致するパターンにて、フラップ層分断部を形成した。フラップ層分断部の形成は、ダイカットロールを用いて行なった。
2分割によって形成されたフラップ層第一部分とフラップ層第二部分とを、それぞれ、キャリア第一部分、キャリア第二部分に接着した。接着剤には、スチレン−イソプレン−スチレン系のホットメルト接着剤を用いた。
また、キャリア分断部から接着部までの距離は、2mmとした。
(剥離ライナー分断部)
当該フィルムドレッシングの外形を一辺100mm×100mmの正方形として、剥離ライナーへは、互いに対向する2辺から、それぞれ15mmのところに、前記2辺に平行で直線的な分断部(切り込み)を入れ、フィルムドレッシングとした。キャリア分断部と剥離ライナー分断部の進行方向は同一である。
(評価)
皮膚上に厚さ2mmに折り畳んだガーゼを配置し、それを当該ドレッシングで覆って皮膚に固定する際の操作性と固定性を評価した。
先ず、中央部の剥離ライナーを取り除いても両端に剥離ライナーが残っているため、これを掴みしろとし、ゴム手袋を装着した状態でも容易にガーゼを固定することが可能であった。
また、フィルムドレッシングを皮膚に貼付した後、2つのフラップ層の外側にあるフラップをそれぞれ引っ張ることにより、キャリアを容易に皮膚からの浮きも無く、きれいに貼付し得た。
ガーゼの固定状態は良好であった。
実施例2
本実施例では、フラップ層を厚さ30μmのOPPフィルムによって形成したこと、および、キャリア分断部から接着部までの距離を4mmとしたこと以外は、上記実施例と同様に、当該ドレッシングを製作した。
操作性と固定性は、該実施例1と同様に、良好であった。
実施例3
本実施例では、線状のキャリア分断部に替えて、直線状に延びる幅10mmの帯状のキャリア分断部とし、該帯状のキャリア分断部の端から接着部までの距離を4mmとし、剥離ライナー分断線を片側の1本だけとしたこと以外は、上記実施例2と同様に、当該ドレッシングを製作した。
操作性と固定性は、該実施例2と同様に、良好であった。
実施例4
本実施例では、幅20mmの帯状のキャリア分断部とし、該帯状のキャリア分断部の端から接着部までの距離を2mmとし、剥離ライナーの分断部は実施例1と同様の2本としたこと以外は、上記実施例3と同様に、当該ドレッシングを製作した。
操作性と固定性は、該実施例3と同様に、良好であった。
実施例5
本実施例では、図10に示すように、幅15mmの帯状のキャリア分断部とし、該帯状のキャリア分断部の内部に、ポリエステルからなる、幅15mm、厚さ38μmのフィルムを充填層としてはめ込み、その上を覆ってOPPフィルムからなるフラップ層を積層した。該充填層には、キャリア分断部の方向に沿って分断部を設けて、該充填層を、充填層第一部分と充填層第二部分とに分断した。そして、フラップ層第一部分を充填層第一部分とキャリア第一部分とにまたがって接合し、フラップ層第二部分を、充填層第二部分とキャリア第二部分とにまたがって接合したこと以外は、上記実施例4と同様に、当該ドレッシングを製作した。
操作性と固定性は、該実施例4と同様に、良好であった。
実験1
本実験では、キャリア分断部から接着部までの距離(図9(a)の距離L)の好ましい値を調べるために、L=6mmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、フィルムドレッシングを製作した。
その結果、剥離ライナーの除去から貼付までは、実施例1と同様に良好であった。しかし、貼付後のキャリアの剥離については、キャリア分断部から接着部までの距離を大きく取ったために、キャリアを分断部から皮膚面に垂直に順にめくり上げて行くという最も好ましい操作状態には至らず、キャリアの面に沿う方向に大きな力が作用し、それによって、フィルムドレッシング本体にも力が伝わり、該ドレッシング本体が、ガーゼや皮膚から多少浮くといった状態が生じた。
本実験によって、キャリア分断部から接着部までの距離を、大きく取り過ぎると、本発明品であっても、キャリアの剥離性は良好ではなくなることがわかった。
キャリア分断部から接着部までの距離Lと、キャリアの剥離操作性との関係については、実施例1(距離L=2mm)の剥離操作性が良好であり、実験1(距離L=6mm)では良好でなかったことから、その範囲を詳細に確認する補足実験を行なった。
その結果、L=0mmの場合には、キャリアは剥離できたが,キャリア分断部からフィルムドレッシング面へ接着剤が浸入するという現象が生じ、1mm≦L≦3mmの場合には特に好ましく剥離でき、3mm<L≦5mmでは、多少の不具合が生じ、Lの値が5mmを超えると、キャリアの剥離は困難となった。
実験2
本実験では、キャリア分断部から接着部までの距離Lを6mmとし、フラップ層をOPP製のフィルムによって形成し、剥離ライナー分断部を片側1本としたこと以外は、実施例1と同様にして、フィルムドレッシングを製作した。
その結果、上記実験1と同様に、剥離ライナーの除去から貼付までは良好であったが、貼付後のキャリアの剥離については、剥離操作は困難であった。
比較例1
本比較例では、フラップ層を設けず、剥離ライナーの分断線を1本のみとしたこと以外は実施例1と同様にしてフィルムドレッシングを製作した。
その結果、剥離ライナーに分断部を1本設けたので、実施例3と同様に、ゴム手袋を装着した状態でも容易にガーゼを固定することが可能であったが、キャリアを取り除く操作では、キャリアに掴みしろが無いために、操作が困難であった。
比較例2
本比較例では、フラップ層を設けなかったこと以外は、実施例3と同様にして、フィルムドレッシングを製作した。
その結果、剥離ライナーに分断部を1本設けたので、実施例3と同様に、ゴム手袋を装着した状態でも容易にガーゼを固定することが可能であったが、キャリアを取り除く操作では、キャリアに掴みしろが無いために、操作が困難であった。
比較例3
本比較例では、帯状のキャリア分断部の幅を10mmとし、かつ、剥離ライナーへは分断部を形成しなかったこと以外は、実施例4と同様にして、フィルムドレッシングを製作した。
その結果、剥離ライナーを全面的に取り除く必要があり、ゴム手袋を装着した状態ではゴム手袋に粘着面が接触し操作性が悪かった。
尚、帯状のキャリア分断部の幅を10mmとしたことで、キャリアを剥がす操作は良好であった。
以上、実施例1〜5の評価結果、および、比較例1〜3の評価結果を、下記表1にまとめる。剥離ライナーの操作性、キャリア剥離の操作性について、良好を○、不良を×で示した。
Figure 2008264170
上記表1の結果から明らかなとおり、本発明によるフィルムドレッシングは、キャリア剥離の操作性、粘着面に関する操作性について良好であることがわかった。
本発明のフィルムドレッシングは、キャリアによって十分な剛性が与えられており、取り扱いが容易である。また、キャリアが付いた状態でも、カテーテル等の種々の医療器具を良好に生体表面に固定し得、キャリアを剥離する際の操作性も良好である。
さらに、本発明のフィルムドレッシングは、剥離ライナーを部分的に除去することができるので、粘着面を露出させても剥離ライナーが部分的に残っており、それが掴みしろとなって、貼付操作の作業性が良好である。
本発明によるフィルムドレッシングの一実施例の積層構造を模式的に示した側面図である。図中のハッチングは、各層を互いに区別し易いように適宜加えたものである。ハッチングを施す意味については、他の図も同様である。 本発明におけるキャリア分断部の態様を例示する側面図である。 本発明における線状のキャリア分断部の態様を例示する図であって、キャリアの上面を見たときに、キャリア分断部が描くパターンを示す図である。 本発明における帯状のキャリア分断部の態様を例示する図であって、キャリアの上面を見たときに、キャリア分断部が描くパターンを示す図である。 本発明によるフィルムドレッシングを使用する際の、フラップ層の働きを示す図である。 本発明における線状のフラップ層分断部の態様を例示する図であって、フラップの上面を見たときに、キャリア分断部が描くパターンを示す図である。 本発明におけるフラップ層分断部の他のパターンを例示する図である。 本発明において、キャリア分断部が帯状の場合の、フラップ層を掴む部分の態様を示す側面図である。 本発明において、フラップ層の直下にある接着剤層の好ましい位置を示す図である。 本発明において、キャリア分断部が帯状の場合の、フラップ層の特殊な態様を示す側面図である。 本発明において、剥離ライナー面を見たときに、剥離ライナー分断部が描くパターンを例示する図である。
符号の説明
1 フィルムドレッシング本体
2 フィルム
3 粘着剤層
4 剥離ライナー
4d1 剥離ライナー分断部
4d2 剥離ライナー分断部
5 キャリア
5d キャリア分断部
51 キャリア第一部分
52 キャリア第二部分
7 フラップ層
7d フラップ層分断部
71 フラップ層第一部分
72 フラップ層第二部分

Claims (9)

  1. フィルムの一方の面に粘着剤層が設けられてなるフィルムドレッシング本体と、前記粘着剤層の粘着面を覆って剥離可能に積層された剥離ライナーと、前記フィルムの他方の面を覆って剥離可能に積層されたキャリアとを有するフィルムドレッシングであって、
    前記キャリアには、その外形を分断するキャリア分断部が設けられ、それによって該キャリアは、キャリア第一部分とキャリア第二部分とに分断されており、
    前記キャリア上には、キャリア分断部を覆うフラップ層がさらに積層され、該フラップ層にはその外形を分断するフラップ層分断部が設けられ、それによって該フラップ層は、フラップ層第一部分とフラップ層第二部分とに分断されており、
    フラップ層第一部分は、掴みしろが残るように一部の領域においてキャリア第一部分に接合され、フラップ層第二部分も、掴みしろが残るように一部の領域においてキャリア第二部分に接合されている、
    フィルムドレッシング。
  2. キャリア分断部が線状であって、キャリア第一部分とキャリア第二部分とが、該キャリア分断部で互いに接触しているか、または、
    キャリア分断部が帯状であって、キャリア第一部分とキャリア第二部分とが、該キャリア分断部を間に挟んで、互いに離れている、
    請求項1記載のフィルムドレッシング。
  3. キャリア分断部に接する領域またはキャリア分断部の近傍の領域において、フラップ層第一部分がキャリア第一部分に接合されており、フラップ層第二部分も、キャリア分断部に接する領域またはキャリア分断部の近傍の領域において、キャリア第二部分に接合されている、請求項1または2記載のフィルムドレッシング。
  4. キャリア分断部が帯状であって、キャリア第一部分とキャリア第二部分とが、該キャリア分断部を間に挟んで、互いに離れており、さらに、
    該帯状のキャリア分断部内には、該キャリア分断部と略同様の幅と、略同様の厚さとを有する充填層が、フィルムの他方の面に対して剥離可能にはめ込まれており、該充填層には、キャリア分断部の方向に沿って分断部が設けられ、それによって該充填層は、充填層第一部分と充填層第二部分とに分断されており、
    フラップ層第一部分が、充填層第一部分とキャリア第一部分とにまたがって接合され、フラップ層第二部分が、充填層第二部分とキャリア第二部分とにまたがって接合されている、
    請求項1〜3のいずれかに記載のフィルムドレッシング。
  5. フラップ層分断部の進行方向が、キャリア分断部の進行方向と略同一である、請求項1〜4のいずれかに記載のフィルムドレッシング。
  6. フラップ層が、フレキシブルなフィルムからなる層であるか、または、フレキシブルな不織布からなる層である、請求項1〜5のいずれかに記載のフィルムドレッシング。
  7. 剥離ライナーに、該剥離ライナーの外形を分断する線状の剥離ライナー分断部が1本以上設けられている、請求項1〜6のいずれかに記載のフィルムドレッシング。
  8. 剥離ライナーに、進行方向が互いに略同一の剥離ライナー分断部が2本設けられている、請求項7記載のフィルムドレッシング。
  9. 剥離ライナー分断部の進行方向が、キャリア分断部の進行方向と略同一である、請求項7または8記載のフィルムドレッシング。
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