JP2008262638A - 光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法 - Google Patents

光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光の焦点位置を調整するための調整機構が無い薄型化した光ピックアップでも、レーザ光の焦点位置を従来の精度以上に調整することができる光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法を提供すること。
【解決手段】光ピックアップ20のアクチュエータ22の位置を調整する調整装置を用いて、ディスク9の記録面と対物レンズ21との間の距離が適正になるようにアクチュエータ22の位置を調整する工程と、モニタ画像の基準位置がレーザ光の焦点位置になるようアクチュエータ22の位置を調整する工程と、タンジェンシャル方向とラジアル方向とに対してアクチュエータ22の位置を調整する工程と、記録面にレーザ光が照射されたときのトラッキングエラー信号に基づいてトラッキング方向に対してアクチュエータ22の位置を調整する工程とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、CDやDVDなどの光記録媒体に記録された情報を読取るための光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法に関する。
従来の光ピックアップとして、光ピックアップの光学軸の調整を行う機構を光ピックアップとは別体として形成し、この機構に光ピックアップを固定支持して光学軸のあおり調整を行った後に、光ピックアップからこの機構を離脱させることで光ピックアップの薄型化、小型化を実現しているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−106021号公報
しかしながら、従来の光ピックアップでは、光ピックアップとは別体の機構によりあおり調整を行っているものの、光ピックアップを構成する内部の部品それぞれの相対位置については調整していないため、光ピックアップの対物レンズを保持するボビンの寸法ばらつき、ワイヤの取付ばらつき、あるいは対物レンズの取付ばらつき、レーザユニットのレーザ光の光軸の位置のばらつき等による影響で、光ピックアップが照射するレーザ光の焦点位置がばらついて、レーザ光の光軸中心位置とレンズの中心位置が一致せず、光記録媒体(ディスク)の読み取り性能が悪化する可能性があるという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたもので、レーザ光の焦点位置を調整するための調整機構を光ピックアップに設けることがないため光ピックアップを薄くすることができるとともに、光ピックアップとは別体の機構により行うレーザ光の焦点位置の調整を従来の精度以上に調整することができる光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法を提供するものである。
本発明の光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法は、円盤状の光記録媒体の記録面にレーザ光を照射させる対物レンズと、前記対物レンズを保持するボビンと、前記ボビンを支持すると共にフォーカス方向及びトラッキング方向に移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータを保持するアクチュエータベースとを備えた光ピックアップに対し、前記アクチュエータベースを治具で固定して前記光記録媒体に対する前記レーザ光の焦点位置が適正になるように前記アクチュエータの位置を調整する調整装置を用いた光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法であって、前記光記録媒体の記録面と前記対物レンズとの間の距離が対物レンズの光学的設計仕様で決定される所定の値(ワーキングディスタンス)になるように前記アクチュエータの位置を調整する工程と、前記記録面の背面を正面にしてカメラで撮影したときのモニタ画像の基準位置が前記レーザ光の焦点位置になるよう前記アクチュエータの位置を調整する工程と、前記対物レンズを通る前記トラッキング方向の軸を基準に回転する方向であるタンジェンシャル方向と、前記対物レンズを通る前記トラッキング方向と垂直で前記光記録媒体に平行な方向の軸を基準に回転する方向であるラジアル方向とに対して前記アクチュエータの位置を調整する工程と、前記記録面に前記レーザ光が照射されたときのトラッキングエラー信号に基づいて前記トラッキング方向に対して前記アクチュエータの位置を調整する工程とを備えた構成を有している。
この方法により、光ピックアップのアクチュエータの位置を調整装置を用いて調整するため、レーザ光の焦点位置を調整するための調整機構が無い薄型化した光ピックアップでも、レーザ光の焦点位置を従来の精度以上に調整することができる。
以上のように本発明は、レーザ光の焦点位置を調整するための調整機構を光ピックアップに設けることなく光ピックアップを薄くすることができ、そのうえ、レーザ光の焦点位置を従来の精度以上に調整することができる光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法を提供するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る光ピックアップのアクチュエータの位置を調整する調整装置の概略図である。なお、光ピックアップ20は、円盤状のCDやDVDなどの光記録媒体(以下、ディスクという。)に記録された情報を読取るためのものである。
レーザ光の焦点位置を調整するための調整機構である調整装置10は、モータ8を駆動してディスク9を回転させて、光ピックアップ20からディスク9の記録面へレーザ光を照射させたときに、レーザ光の焦点位置が適正になるように、後述する光ピックアップのアクチュエータとこのアクチュエータを保持するオプトベースとの相対位置を調整するためのものである。
また、調整装置10は、ディスク9を回転させるためのモータ8に電源電圧を供給してモータ8を回転させ制御する制御信号を出力し、かつ光ピックアップ20に電源電圧を供給して、いわゆるトラッキング制御やフォーカス制御のための制御信号を出力するなどの光ピックアップ20とモータ8の制御を行う制御装置11と、光ピックアップ20から出力されるトラッキングエラー信号や制御装置11から出力される制御信号を観測するためのオシロスコープ15と、光ピックアップ20のアクチュエータの位置を調整する治具12と、円盤状のディスク9の記録面の背面側においてディスク9を透過して観測されるレーザ光を撮影するカメラ13とを備えて構成されている。なお、カメラ13は、ディスク9の記録面に照射されるレーザ光がディスク9から透けた状態を撮影する。
ここでは、光ピックアップ20の対物レンズの中心と交わる軸であって、ディスク9の記録面と垂直な軸をZ軸とし、ディスク9のディスク面に平行な面と対物レンズの中心およびディスク9の中心を含んでZ軸に平行な面との交線の延在方向の軸をY軸とする。
以下に光ピックアップ20について詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る光ピックアップの平面図である。光ピックアップ20は、ディスク9の記録面の情報を読取るためのレーザ光を発光し、かつディスク9の記録面で反射したレーザ光を受光して電気信号に変換するためのレーザユニット30と、ディスク9の記録面にレーザ光を集束させる対物レンズ21と、トラッキング方向およびフォーカス方向に対物レンズ21を移動させるアクチュエータ22と、アクチュエータ22を保持するオプトベース23とによって構成されている。
オプトベース23は、光ピックアップ20を光ディスク装置に組み込んで通常の動作をさせる際にディスク9の記録面の内周から外周までに記録された情報を光ピックアップ20が読み取る必要があるため、図示していないY軸方向と平行な主軸に係合し光ピックアップ20をY軸方向に移動させるキャリッジ24を有している。なお、図2では、上述したY軸の他に、Y軸とZ軸とを含むYZ平面と垂直な軸であってZ軸とY軸との交点と交わるX軸を図示している。
図3は、本発明の実施の形態に係る光ピックアップの分解図である。また、図3(A)は、対物レンズ21を保持するボビン26の平面図であり、図3(B)は、アクチュエータ22を構成するアクチュエータベース25の平面図であり、図3(C)は、オプトベース23の平面図である。オプトベース23の空洞部分には、アクチュエータ22を構成するアクチュエータベース25が入り込み、アクチュエータベース25と、対物レンズ21を保持するボビン26とは嵌り合う構造になっている。
アクチュエータ22は、ボビン26をY軸方向、Z軸方向に移動可能に支持するワイヤ27と、ボビン26をフォーカス方向に移動させるためのフォーカスコイル28と、ボビン26をトラッキング方向に移動させるためのトラッキングコイル29を設けている。
なお、制御装置11は、アクチュエータ22に設けられたフォーカスコイル28およびトラッキングコイル29に印加する電圧値を制御することでボビン26を移動させてフォーカス制御およびトラッキング制御を行う。また、フォーカス制御およびトラッキング制御の実行開始や制御停止を制御する。また、制御装置11は、フォーカスコイル28に印加する電圧の直流成分であるフォーカス距離電圧やトラッキングコイル29に印加する電圧の直流成分であるトラッキングシフト電圧の電圧値を測定すると共に、レーザユニット30からレーザ光を発光させて対物レンズ21を介してディスク9に照射し、ディスク9の記録面で反射したレーザ光をレーザユニット30で受光して変換された電気信号のジッター値を測定する。さらに、制御装置11の測定結果を表示するCRT14およびオシロスコープ15が制御装置11に接続されている。
図4は、アクチュエータ22のラジアル方向およびタンジェンシャル方向を表す図であり、図4(A)は、X軸方向から観たアクチュエータ22の側面図であり、図4(B)は、アクチュエータ22の平面図であり、図4(C)は、Y軸方向から観たアクチュエータ22の側面図である。調整装置10は、光ピックアップのX軸、Y軸、Z軸を基準としてアクチュエータ22の位置を調整するが、さらに、図4に示すように、対物レンズ21の主点を通るX軸を回転軸として回転する際の回転方向であるラジアル方向(Rad)、Y軸を回転軸として回転する際の回転方向であるタンジェンシャル方向(Tan)についてもアクチュエータ22の位置を調整するようになっている。
また、図1に示したように、調整装置10の治具12は、光ピックアップ20を固定する定置台12a、アクチュエータ22をX軸方向に調整するX軸方向調整ステージ12b、アクチュエータ22をY軸方向に調整するY軸方向調整ステージ12c、アクチュエータ22をZ軸方向に調整するZ軸方向調整ステージ12d、アクチュエータ22をラジアル方向に調整するRad方向調整ステージ12e、アクチュエータ22をタンジェンシャル方向に調整するTan方向調整ステージ12fがそれぞれアクチュエータ22と共に移動可能に設けられ、なおかつ、各調整ステージは他の調整ステージの動きとは相関を持たずにそれぞれ独立して移動可能に設けられた構成となっている。
なお、光ピックアップ20を出荷する前に、調整装置10を操作する作業者は、アクチュエータベース25とボビン26とが嵌り合ったアクチュエータ22を、図3に示したオプトベース23の空洞部分に入れ込み、アクチュエータ22の位置を調整装置10の治具12を用いて調整した後、アクチュエータ22とオプトベース23とを接着剤などで接着して固定する。
また、作業者がアクチュエータ22の位置を調整装置10の治具12を用いて調整する際には、アクチュエータ22、オプトベース23のそれぞれを支持する必要がある。アクチュエータ22、オプトベース23のそれぞれを支持する方法について以下に説明する。
図5は、アクチュエータ22が支持された態様を表す図であり、図5(A)は、アクチュエータベースロックピン19で支持されたアクチュエータ22の側面図であり、図5(B)は、アクチュエータベースチャック定置台18で支持されたアクチュエータ22の平面図であり、図5(C)は、アクチュエータベースチャック定置台18で支持されたアクチュエータ22の側面図である。
図5に示すように、図1に示した定置台12aの中には、図1では図示していないアクチュエータベースチャック定置台18およびアクチュエータベースロックピン19がある。調整装置10の治具12は、定置台12aでオプトベース23を固定すると共に、アクチュエータベースチャック定置台18およびアクチュエータベースロックピン19でアクチュエータベース25を支持してアクチュエータベースチャック定置台18に対するアクチュエータベース25の位置を固定する。調整装置10の治具12によりオプトベース23が定置台12aに支持された状態において、作業者は、治具12の各方向調整ステージを移動させてアクチュエータ22の位置を調整し、オプトベース23に対するアクチュエータ22の相対位置を適正な位置に移動させる。ここで、適正な位置とは、オプトベース23に固定された光学系の経路を経て出射されるレーザ光の光軸がレンズの主点を通るY軸上に位置する状態におけるオプトベース23とアクチュエータ22との相対位置を言う。
以上のように構成された調整装置を用いた光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法について図面を参照しながら説明する。図6および図7は、光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法について説明するためのフローチャートである。
初めに、図8に示すようにカメラ13で撮影する際のモニタ画像上のX軸とY軸との交点を、基準光ピックアップが照射するレーザ光の焦点位置(フォーカス地点)である基準位置に合わせるため、作業者は、次のステップS1〜S3の動作を行う。ここで、基準光ピックアップは、予めアクチュエータ22がオプトベース23に対して適正な位置に配置されているものであり、また、図2において光ピックアップをY軸方向に移動するための主軸から対物レンズ21までの距離が主軸からディスクの中心までのX方向の距離に等しいものである。
作業者は、基準光ピックアップを調整装置10の治具12に取付けて、制御装置11を操作してディスク9を回転させレーザ光が対物レンズ21を介してディスク9に照射するように制御装置11に各制御を実行させると共にディスク9に焦点を合わせるためのフォーカス制御を実行させる(S1)。
ディスク9の記録面に照射されているレーザ光がディスク9から透けた状態をカメラ13が撮影しており、作業者は、図8に示したようにモニタ画像を参照してモニタ画像上のX軸とY軸との交点を、基準位置に合わせるようにカメラ13の位置を調整して固定する(S2)。なお、これ以降、アクチュエータ22の位置調整処理を終えるまで、カメラ13の位置は動かさないようにする。
作業者は、制御装置11を操作してフォーカス制御を停止させてレーザ光を消灯すると共にディスク9の回転を停止させ、基準光ピックアップを調整装置10の治具12から取外す(S3)。
カメラ13の位置を調整した後、作業者は、未調整の光ピックアップ20を調整装置10の治具12に取付けて、制御装置11を操作してディスク9を回転させ、レーザ光が対物レンズ21を介してディスク9の記録面に照射されるように制御装置11に各制御を実行させると共にディスク9の記録面に焦点を合わせるためのフォーカス制御を実行させる(S4)。
作業者は、アクチュエータ22を治具12に取付けたときに生じたアクチュエータ22のZ軸方向の位置のずれを補正するため、Z軸方向調整ステージ12dを用いて、ディスク9の記録面とアクチュエータ22との距離が最適値となるように、すなわち、対物レンズ21の光学的設計仕様で決定される所定の距離(ワーキングディスタンス)になるようアクチュエータ22の位置をZ軸方向に調整する(S5)。なお、制御装置11がアクチュエータ22のフォーカスコイル28に印加する前記フォーカス距離電圧の電圧値を測定しながらZ軸方向にアクチュエータ22を移動させ、電圧値が最適な値をとる位置に調整するようにしてもよい。
また、ディスク9の記録面に照射されているレーザ光がディスク9から透けた状態をカメラ13が撮影しており、作業者は、X軸方向調整ステージ12bを用いて、図9に示したようにモニタ画像を参照して光ピックアップ20が照射するレーザ光の焦点位置であるフォーカス地点を基準位置に合わせるようにアクチュエータ22の位置をX軸方向に調整する(S6)。なお、図1のモニタ画像に示すように、作業者は、モニタ画像上のY軸上だけに合わせるようにアクチュエータ22の位置を調整してもよい。
ここで、作業者は、ディスク9の記録面のトラックにレーザ光の焦点を追従させるため(トラッキング方向に焦点を合わせるため)制御装置11を操作してトラッキング制御を実行する(S7)。このとき、制御装置11は、ディスク9の記録面で反射したディスク9の記録データ信号に対応するレーザ光をレーザユニット30で電気信号に変換し、前記変換された電気信号のジッター値を測定する(S8)。制御装置11の内部のジッターメータで測定した前記ジッターの測定値がCRT14に表示され、作業者は、CRT14で表示されたジッター値が最適な値か否かを確認する(S9)。
ジッター値が最適な値でない場合、作業者は、Rad方向調整ステージ12eおよびTan方向調整ステージ12fを用いてアクチュエータ22の位置を動かして、ジッター値が最適な値となるよう、アクチュエータ22のRad方向およびTan方向の位置を調整する(S10)。
ジッター値が最適な値である場合、図7に示すように、作業者は、制御装置11を操作してトラッキング制御を停止させ(S11)、ボビン26のトラッキングコイル29またはY軸方向調整ステージ12c(アクチュエータ22)を駆動する制御を実行させてボビン26のトラッキングコイル29またはY軸方向調整ステージ12cを正弦波信号で駆動させ、ボビン26またはY軸方向ステージ12cをY軸方向に一定速度で移動させてトラッキングエラー信号を観測する(S21)。
ステップS21において、トラッキングエラー信号を観測して、所定の条件を満たしていない場合には、トラッキングエラー信号を観測しながらアクチュエータ22のY軸方向の調整作業を行う必要がある。以下、アクチュエータ22のY軸方向の調整作業について、詳細に説明する。
図10は、ボビンが移動した様子を詳細に表した図であり、図10(A)は、ボビンまたはアクチュエータがディスク9の外周側に移動した様子を表している。図10(B)は、ボビンのトラッキングコイルに印加される駆動電圧がゼロの場合のボビンの位置またはY軸方向調整ステージの駆動電圧がゼロの場合のアクチュエータの位置を示しており、以降で通常位置という。図10(C)は、ボビンまたはアクチュエータがディスク9の内周側に移動した様子を表している。
ボビン26またはY軸方向調整ステージ12cを一定速度で移動させてトラッキングエラー信号が観測される。この観測結果を表したものが図11である。図11(A)は、アクチュエータ22をY軸方向に調整する前のモニタ画像の図であり、図11(B)は、アクチュエータ22をY軸方向に調整する前にオシロスコープ15で観測したトラッキングエラー信号の波形を示す波形図であり、図11(C)は、アクチュエータ22をY軸方向に調整した後のモニタ画像の図であり、図11(D)は、アクチュエータ22をY軸方向に調整した後にオシロスコープ15で観測したトラッキングエラー信号の波形を示す図である。なお、トラッキングエラー信号は実線で示し、その包絡線を破線で示している。
図11(A)に示すフォーカス地点A(地点A)は、図11(B)に示す時刻Aの時点におけるフォーカス地点に対応している。ここで、時刻Aにおいては、トラッキングエラー信号の振幅値は電圧値TE0の値となっており、また、このとき、トラッキングコイル29に印加されるアクチュエータ駆動信号、またはY軸方向調整ステージ12cの駆動信号の電圧値は最大値Vaである。
同様に、図11(A)に示すフォーカス地点B(地点B)は、上述した通常位置であり、図11(B)に示す時刻Bの時点におけるフォーカス地点に対応している。時刻Bにおいては、トラッキングコイル29に印加されるアクチュエータ駆動信号、またはY軸方向調整ステージ12cの駆動信号は電圧値がVbであり、通常Vb=0である。
さらに、図11(A)に示すフォーカス地点C(地点C)は、図11(B)に示す時刻Cの時点におけるフォーカス地点に対応している。ここで、時刻Cにおいては、トラッキングエラー信号の振幅値は電圧値TE1の値となっており、また、このとき、トラッキングコイル29に印加されるアクチュエータ駆動信号、またはY軸方向調整ステージ12cの駆動信号の電圧値は最小値Vcである。
アクチュエータ22のY軸方向の調整作業中は、アクチュエータ22のトラッキングコイル29、またはY軸方向調整ステージ12cに対して図11(B)に示すような正弦波を駆動電圧として印加し続けることで、ボビン26またはアクチュエータ22をY軸方向に一定速度で往復移動させ続ける。すなわち、アクチュエータ駆動信号は、図示したものと同じ波形の振幅の最大値がVa、振幅の最小値Vbとなる正弦波が繰り返し印加され、トラッキングエラー信号は時刻Aの時点において電圧値TE0、時刻Cの時点における電圧値TE1が繰り返し出力されるものであり、Va−Vb=Vb−Vcである。
フォーカス地点Aは通常位置であるフォーカス地点Bよりディスク9の外周側に位置している。フォーカス地点Cは、前記通常位置である地点Bよりディスク9の内周側に位置している。ここで、外周側の時刻Aにおけるトラッキングエラー信号の振幅電圧値TE0と内周側の時刻Cにおけるトラッキングエラー信号の振幅電圧値TE1が同じでない場合は、通常位置であるフォーカス地点Bが適正な位置ではなく、レーザ光の光軸の中心と対物レンズ21の中心がずれている状態であり、トラッキング制御時において、ディスク9のトラックに対するレーザ光の焦点位置の追従性能が悪化してしまうため、前述した所定の条件であるTE0=TE1となるようにアクチュエータ22のY軸方向の調整を行わなければならない。
作業者は、ステップS21においてトラッキングエラー信号を観測した際、地点Aにおけるトラッキングエラー信号の振幅値TE0が地点Cにおけるトラッキングエラー信号の振幅値TE1と等しいか等しくないかを見極める(S22)。これは、(デジタル式の)オシロスコープを使用すれば、オシロスコープ15にトラッキングエラー信号波形が表示されるので、振幅値TE0および振幅値TE1が等しいか否かを容易に読み取り見極めることができる。
ステップS22でそれぞれのトラッキングエラー信号の振幅値が等しい場合、作業者は、図6に示すようにオプトベース23とアクチュエータベース25とを接着剤などで固定する(S12)。
作業者は、ステップS22において振幅値TE0と振幅値TE1との値が等しくないと判断すれば、Y軸方向調整ステージ12cを用いて、アクチュエータ22の位置をY軸方向に調整し(S23)、振幅値TE0=TE1となるまで調整を行う。
なお、Y軸方向調整ステージ12cを正弦波信号で駆動しアクチュエータ22を移動させる場合は、制御装置11を操作し、地点Bにおける駆動信号の電圧値Vb'に変化させると、Va−Vb=Va'−Vb'=Vb−Vc=Vb'−Vc'、の条件を満足するように地点Aにおける駆動信号Vaは、Va'に、地点Cにおける駆動信号Vcは、Vc'になる。振幅値TE0=TE1となるまで、地点Bにおける駆動信号電圧値Vbを変化させて調整を行う。
ステップS23の調整が終了した状態における図11(A)および図11(B)に対応したものが図11(C)および図11(D)である。Y軸方向の調整前後でそれぞれ対応するフォーカス地点、振幅値、アクチュエータ駆動信号の値には「'」を付して図中に示している。図11(A)に示す調整前のアクチュエータの通常位置である地点Bは、調整後は、図11(C)に示されるように地点B'に調整される。
なお、上記本発明の実施の形態では上述のVb=0の正弦波の駆動信号をトラッキングコイル29に印加してボビン26を動作させ、TE0=TE1となるようにアクチュエータ22をY軸方向に調整していたが、光ディスク装置が傾斜して設置されることを考慮した場合は、Vbの値は0以外の数値となる。ただし、VaとVbの差の絶対値とVbとVcの差の絶対値は変えない。
すなわち、Vbの値が0以外の場合は、アクチュエータ22の調整前の通常位置はVbの値に応じて図11(C)に示すフォーカス地点B'のようにX軸からずれた位置になり、フォーカス地点B'を中心位置としてフォーカス地点A'、フォーカス地点C'の位置へのボビン26の移動が繰り返される。この状態で、TE0=TE1となるようにアクチュエータ22の位置をY軸方向調整ステージ12cを用いて調整する。アクチュエータ22は、Vbの値に対応する距離がずれた位置に調整される。つまり、光ディスク装置が傾斜されて設置され使用される場合には、傾斜によりボビン26が通常位置から自重により垂れ下がり、その位置でトラッキング制御が動作されるとディスクの読み取り性能が劣化するため、この点を考慮して、Vbの値を0ではなく、予め垂れ下がる距離を所定値に加味しておけば、光ディスク装置が傾斜して設置された際の使用時においてもボビン26が自重により垂れ下がった位置がトラッキングエラー信号振幅最大の位置に合うこととなるのでディスクの読み取り性能の悪化を防ぐことができる。
また、アクチュエータ22の位置をY軸方向に調整する光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法としては、図7に示したステップS21〜S23に替えて、図12に示す光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法もある。以下、図12を参照しながら説明する。
作業者は、制御装置11を操作してY軸上にボビン26をディスク9の内周側に一定量移動させてトラッキングエラー信号を測定することを繰り返す(S31)。
ここで、トラッキングコイル29に駆動信号を印加してボビン26をディスク9の内周側及び外周側、すなわちディスク9の径方向に一定間隔の距離で移動させてトラッキングエラー信号を測定した結果を表した図を図13に示す。図13(A)は、アクチュエータをY軸方向に調整する前のモニタ画像のフォーカス地点をY軸上に一定間隔毎に移動させた場合のフォーカス地点を表す図であり、図13(B)は、アクチュエータをY軸方向に調整する前のフォーカス地点とトラッキングエラー信号の振幅値との関係を表す図であり、図13(C)は、アクチュエータをY軸方向に調整した後のモニタ画像のフォーカス地点をY軸上に一定間隔毎に移動させた場合のフォーカス地点を表す図であり、図13(D)は、アクチュエータをY軸方向に調整した後のフォーカス地点とトラッキングエラー信号の振幅値との関係を表す図である。
作業者が制御装置11を操作して、フォーカス地点をシフト0の位置からディスク9の内周側に一定間隔移動させる制御を実行させてシフト−1の位置でトラッキングエラー信号の振幅値を測定し、さらに、フォーカス地点をシフト−1の位置から等間隔毎に移動させる制御を続けて実行させてシフト−2、シフト−3、シフト−4、シフト−5の位置でトラッキングエラー信号の振幅値をそれぞれ測定する。
ディスク9の内周側と同様に、作業者は、制御装置11を操作して、Y軸上にボビン26を外周側に一定量移動させる制御を実行させて、トラッキングエラー信号を測定することを繰り返す(S32)。ここで、シフト0からシフト−5のフォーカス地点でのトラッキングエラー信号振幅値を測定した後に続けて、作業者が制御装置11を操作することなく、シフト0からシフト+5のフォーカス地点におけるトラッキングエラー信号振幅値を測定するようにしても良い。フォーカス地点をシフト0〜シフト−5、シフト+5までのトラッキングエラー信号振幅値の測定が終了した後、図13(B)で示される結果を得ることができる。
次に、作業者または制御装置11は、ステップS31およびステップS32で測定したトラッキングエラー信号の振幅値の状況に基づいてトラッキングエラー信号の振幅値が最大となるボビン26の位置を推定する(S33)。図13(B)に示すグラフの状況であれば、シフト−1の位置がトラッキングエラー信号の振幅値が最大となるボビン26の位置であると推定される。
作業者は、制御装置11を操作してステップS33でトラッキングエラー信号の振幅値が最大となるボビン26の位置(シフト−1の位置)にボビン26を移動させるトラッキング制御を実行し、前記シフト−1の位置でポーズ動作をさせる(S34)。ボビン26のトラッキングシフト電圧値を測定すると共に、Y軸方向調整ステージ12cを用いてアクチュエータ22を移動させ、ボビン26のトラッキングシフト電圧値が所定値になるようにアクチュエータ22をY軸方向に調整する(S35)。なお、ボビン26のトラッキングシフト電圧値が所定値となるアクチュエータ22の位置が適正な位置である。本発明の実施の形態では、所定値を0とする。
例えば、図13(B)に示したグラフの状況であれば、シフト−1の位置がトラッキングエラー信号の振幅値が最大となるボビン26の位置であると推定されるため、アクチュエータ22の位置の調整前のシフト0の位置をアクチュエータ22の位置の調整前のシフト−1の位置の方にボビン26を移動させる。トラッキング制御を動作させ、シフト−1の位置でポーズ動作をさせる。ボビン26のトラッキングシフト電圧値を測定し、そのトラッキングシフト電圧値が所定の値になるように、Y軸方向調整ステージ12cでアクチュエータ22を移動させる。
上記のようにアクチュエータ22の位置を前記トラッキングシフト電圧値が所定の値になるようにY軸方向調整ステージ12cを用いて調整することで、アクチュエータ22の調整前の位置のシフト−5〜シフト+5の位置は、アクチュエータ22の調整後の位置の状況を示した図13(C)のモニタ画像のようになる。また、図13(D)に示したグラフのようにトラッキングエラー信号の振幅値が最大となるボビン26の位置(シフト−1の位置)は、アクチュエータ22の調整後の位置はシフト0となる。
また、上記の実施の形態においては、アクチュエータ22のボビン26のトラッキングコイル29に電圧を印加してボビン26を内周、外周に複数点移動させてトラッキングエラー信号振幅値を測定したが、ボビン26を移動させる制御をしないで、アクチュエータ22をY軸方向調整ステージ12cを用いてディスク9の内周、外周方向に複数点移動させてトラッキングエラー信号振幅を測定し、トラッキングエラー信号振幅が最大となる位置を推定し、アクチュエータ22をその位置に、Y軸方向調整ステージ12cを用いて移動させることでもアクチュエータ22の位置をトラッキングエラー信号振幅値が最大となる位置に調整することができる。
なお、本発明の実施の形態では上述のステップS34において、ボビン26のトラッキングシフト電圧値が所定値になるようにアクチュエータ22をY軸方向に調整する場合、所定値を0としていたが、光ディスク装置が傾斜して設置されることを考慮した場合は、この所定値は0以外の数値となる。
すなわち、所定値が0以外の場合は、アクチュエータ22の通常位置は、トラッキングエラー信号振幅値が最大となる位置から、所定値に対応する距離がずれた位置に調整される。つまり、光ディスク装置が傾斜されて設置され使用される場合には、傾斜によりボビン26が通常位置から自重により垂れ下がり、その位置でトラッキング制御が動作されるとディスクの読み取り性能が劣化するため、この点を考慮して、所定値を0ではなく、予め垂れ下がる距離を所定値に加味しておけば、光ディスク装置が傾斜して設置された際の使用時においてもボビン26が自重により垂れ下がった位置がトラッキングエラー信号振幅最大の位置に合うこととなるのでディスクの読み取り性能の悪化を防ぐことができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法は、レーザ光の焦点位置を調整するための調整機構が無い光ピックアップでも、焦点位置を調整可能としたものであり、タンジェンシャル方向およびラジアル方向に加えてX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に対し、光ピックアップ20のアクチュエータ22の位置を調整装置10を用いて調整するため、レンズ位置にばらつきがあってもレーザ光の焦点位置を適正な位置に調整することができ、ディスクの読み取り性能を向上することができる。
以上のように、本発明に係る光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法は、レーザ光の焦点位置を調整するための調整機構が無い光ピックアップでも、レーザ光の焦点位置を従来の精度以上に調整することができるという効果を奏し、光記録媒体に記録された情報を読取るための光ピックアップを搭載した製品などに有用である。
図1は本発明の実施の形態に係る光ピックアップのアクチュエータの位置を調整する調整装置の概略図である。 図2は本発明の実施の形態に係る光ピックアップの平面図である。 図3は本発明の実施の形態に係る光ピックアップの分解図で、図3(A)は対物レンズを保持するボビンの平面図であり、図3(B)はアクチュエータを構成するアクチュエータベースの平面図であり、図3(C)はオプトベースの平面図である。 図4はアクチュエータのラジアル方向およびタンジェンシャル方向を表す図で、図4(A)はX軸方向から観たアクチュエータの側面図であり、図4(B)はアクチュエータの平面図であり、図4(C)はY軸方向から観たアクチュエータの側面図である。 図5はアクチュエータが支持された態様を表す図であり、図5(A)はアクチュエータベースロックピンで支持されたアクチュエータの側面図であり、図5(B)はアクチュエータベースチャック定置台で支持されたアクチュエータの平面図であり、図5(C)は、アクチュエータベースチャック定置台で支持されたアクチュエータの側面図である。 図6は本発明の実施の形態に係る光ピックアップの調整方法について説明するためのフローチャートである。 図7はY軸方向の調整方法について説明するためのフローチャートである。 図8は基準光ピックアップが照射するレーザ光のフォーカス地点に合わせるようにカメラの位置を調整する様子を表す図である。 図9は光ピックアップが照射するレーザ光のフォーカス地点をX軸とY軸との交点に合わせるようにアクチュエータの位置を調整する様子を表す図である。 図10はボビンが移動する様子を詳細に表した図であり、図10(A)はボビンがディスクの外周側に移動している様子を表しており、図10(B)は移動していないボビンの平面図であり、図10(C)は、ボビンがディスクの内周側に移動している様子を表している。 図11はボビンを一定速度で移動させてトラッキングエラー信号を観測した結果を表した図で、図11(A)はアクチュエータをY軸方向に調整する前のモニタ画像の図であり、図11(B)はアクチュエータをY軸方向に調整する前のオシロスコープの画像の図であり、図11(C)はアクチュエータをY軸方向に調整した後のモニタ画像の図であり、図11(D)はアクチュエータをY軸方向に調整した後のオシロスコープの画像の図である。 図12はY軸方向の調整方法について説明するためのフローチャートである。 図13はボビンを内外周側に一定間隔毎に移動させてトラッキングエラー信号を測定した結果を表した図であり、図13(A)はアクチュエータをY軸方向に調整する前のモニタ画像のフォーカス地点をY軸上に一定間隔毎に移動させたときのフォーカス地点を表す図であり、図13(B)はアクチュエータをY軸方向に調整する前のフォーカス地点とトラッキングエラー信号の振幅値との関係を表す図であり、図13(C)はアクチュエータをY軸方向に調整した後のモニタ画像のフォーカス地点をY軸上に一定間隔毎に移動させたときのフォーカス地点を表す図であり、図13(D)はアクチュエータをY軸方向に調整した後のフォーカス地点とトラッキングエラー信号の振幅値との関係を表す図である。
符号の説明
8 モータ
9 ディスク
10 調整装置
11 制御装置
12 治具
13 カメラ
14 CRT
18 アクチュエータベースチャック定置台
19 アクチュエータベースロックピン
20 光ピックアップ
21 対物レンズ
22 アクチュエータ
23 オプトベース
24 キャリッジ
25 アクチュエータベース
26 ボビン
28 フォーカスコイル
29 トラッキングコイル
30 レーザユニット

Claims (5)

  1. 円盤状の光記録媒体の記録面にレーザ光を照射させる対物レンズと、前記対物レンズを保持するボビンと、前記ボビンを支持すると共にフォーカス及びトラッキング方向に移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータを保持するオプトベースとを備えた光ピックアップに対し、前記オプトベースを治具で固定して前記光記録媒体に対する前記レーザ光の焦点位置が適正になるように前記アクチュエータの位置を調整する調整装置を用いた光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法であって、
    前記光記録媒体の記録面と前記対物レンズとの間の距離が適正になるように前記アクチュエータの位置を調整する工程と、
    前記記録面の背面を正面にしてカメラで撮影したときのモニタ画像の基準位置が前記レーザ光の焦点位置になるよう前記アクチュエータの位置を調整する工程と、
    前記対物レンズを通る前記トラッキング方向の軸を基準に回転する方向であるタンジェンシャル方向と、前記対物レンズを通る前記トラッキング方向と垂直で前記光記録媒体に平行な方向の軸を基準に回転する方向であるラジアル方向とに対して前記アクチュエータの位置を調整する工程と、
    前記記録面に前記レーザ光が照射されたときのトラッキングエラー信号に基づいて前記トラッキング方向に対して前記アクチュエータの位置を調整する工程とを備えたことを特徴とする光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法。
  2. 前記トラッキング方向に対して前記アクチュエータの位置を調整する工程を行う際に、前記ボビンまたはアクチュエータを前記トラッキング方向に対して前記光記録媒体の内周側にトラッキング制御を停止した状態における位置である通常位置から一定距離移動させた焦点位置での前記トラッキングエラー信号の電圧値と、前記ボビンまたは前記アクチュエータを前記トラッキング方向に対して前記光記録媒体の外周側に前記通常位置から前記一定距離と同じ距離移動させた焦点位置での前記トラッキングエラー信号の電圧値が、等しい値になるように前記アクチュエータの位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法。
  3. 前記トラッキング方向に対して前記アクチュエータの位置を調整する工程を行う際に、前記ボビンまたはアクチュエータを前記トラッキング方向に対して前記通常位置から移動させた複数の焦点位置での前記トラッキングエラー信号の振幅値から特定された前記振幅値が最大となる前記焦点位置の付近に、前記アクチュエータの位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法。
  4. 前記トラッキング方向に対して前記アクチュエータの位置を調整する工程を行う際に、前記ボビンまたはアクチュエータを前記トラッキング方向に対して前記光記録媒体の内周側に前記通常位置から一定距離移動させた焦点位置を新たな通常位置とし、前記新たな通常位置から一定距離移動させた焦点位置での前記トラッキングエラー信号の電圧値と、前記ボビンまたは前記アクチュエータを前記トラッキング方向に対して前記光記録媒体の外周側に前記通常位置から前記一定距離と同じ距離移動させた焦点位置での前記トラッキングエラー信号の電圧値が、等しい値になるように前記アクチュエータの位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法。
  5. 前記トラッキング方向に対して前記アクチュエータの位置を調整する工程を行う際に、前記ボビンまたはアクチュエータを前記トラッキング方向に対して前記通常位置から移動させた複数の焦点位置での前記トラッキングエラー信号の振幅値から特定された前記振幅値が最大となる前記焦点位置から所定の距離ずらした焦点位置の付近に、前記アクチュエータの位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップのアクチュエータ位置調整方法。
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